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文学教材における「題名読み」と「主題読み」 : 杉みき子「わらぐつの中の神様」(小学校五年)を通して

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Academic year: 2021

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(1)Title. 文学教材における「題名読み」と「主題読み」 : 杉みき子「わらぐつの 中の神様」(小学校五年)を通して. Author(s). 菅原, 利晃. Citation. 札幌国語研究, 17: 75-84. Issue Date. 2012. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6855. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 文学教材における﹁題名読み﹂と﹁主題読み﹂. − 杉みき子﹁わらぐつの中の神様﹂ ︵小学校五年︶ を通して− 菅. して、﹁賢治の考え方、賢治が伝えたいこと﹂ の認識へと結び. 言い換えれば、﹁やまなし﹂ の主題である。題名・タイトルを. つけるという。﹁賢治の考え方、賢治が伝えたいこと﹂とは、 物語・小説といった文学教材において、題名・タイトルを授. 考えさせることを通して、主題へ結びつけるというものである。. メロス、あるいは、メロスは走る⋮⋮の方が正確ではないか。. しかし、それならば何故﹃走れメロス﹂なのだろう。走る. ︵太宰治︶ の題名は、とくに特徴的である。﹂として、. 考えられよ、つ。これに関して、大西忠治氏は、﹁r走れメロス﹄. れメロス﹄とはだれが ︵いつ︶言ったことばか﹂などの発間が. 中学校の文学教材では、太宰治﹁走れメロス﹂ の場合、﹁﹃走. でも∃赤い実kとはなにか﹂と問うこともある ︵注2︶。. ほかにも小学校の文学教材では、名木田恵子﹁赤い実はじけた﹂. 業者が学習者に問い、考えさせることはいけないのだろうか。 例えば、小学校の文学教材では、富沢賢治﹁やまなし﹂ の場 合、﹁なぜ題名は rやまなし﹄なのか﹂といった発間がある。 これについて、宮城信夫氏は、この間いを提示し﹁創り出した い学び﹂として、 ﹁やまなし﹂という題名をつけた理由について、﹁ただや 間との学び合いを通して平和でおだやかな世界をめざしてい. シルレルの﹁人質﹂ の方がまだ明確である。﹁信実を王にわ. まなしが好きだから﹂﹁おいしいから﹂という考えから、仲 た賢治の考え方、賢治が伝えたいことへと認識を変容してい. かもしれない。﹁王とメロス﹂ でもいい、いっそ﹁友情﹂と. からせた﹂というのなら﹁ディオニス王﹂ の方がむしろいい. く○ と述べている ︵注1︶。題名・タイトルを考えさせることを通. 75.

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