ら で は の 特 徴 が あ る か ら で す。 こ の 挑 戦 的 研 究 テ ー マ を 以 下 の 戦 略 で 進 め て ま い り ま す。 ①キラル有機金属錯体を増感剤に用いた不斉光反応の開発 新規なキラル配位子およびその金属錯体を合成し、そのキラル有機金属錯体を増感剤 として不斉光反応を試みます。光増感反応は、基質を光励起するのではなく、増感剤を 励起し、そのエネルギーを基質へと伝達し反応させます。励起状態の増感剤と基質が相 互作用することによって、生成物にキラルが伝播できると考えられます。 ②キラル反応場を用いた不斉光反応の開発 キラルな高分子や超分子を反応場に用いて不斉光反応試みます。例えば、キラルポリ チオフェンナノチューブなどの高分子ナノ材料を反応場に用います。ナノチューブとの 相互作用、反応後に速やかに生成物を取り出せること、光エネルギーの伝達、光安定性 等のことを考え分子設計し、望みの反応場を構築します。同様に、カリックスアレーン 等の超分子も、化学修飾が比較的容易なことから、望みのキラル反応場を構築できると 考えています。 有機合成化学研究室は、立ち上がったばかりですが、関係者の方々のご協力で研究を 推進できる環境が整いました。心からお礼申し上げます。研究生活を通じて、近畿大学 の教育目的でもある「人に愛される人」 、「信頼される人」 、「尊敬される人」の育成を目 指して、頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 令 和 元 年 度 よ り、 産 業 理 工 学 部 生 物 環 境 化 学 科 に 赴 任 い た し ま し た。 改 元 と と も に、 近 畿 大 学 で 新 た な 生 活 を 始 め る こ と が で き、 大 変 嬉 し く 思 っ て お り ま す。 関 係 者 の 方 々 に は、 心 よ り お 礼 申 し 上 げ ま す。 私 は、 二 〇 一 二 年 に 近 畿 大 学 理 工 学 部 応 用 化 学 科 を 卒 業 し た 後、 近 畿 大 学 大 学 院 総 合 理 工 学 研 究 科 に 進 学 し、 博 士 前 期・ 後 期 課 程 を 修 了 い た し ま し た( 藤 原 研 究 室 )。 藤 原 研 究 室 で は、 キ ラ ル ポ リ チ オ フ ェ ン ナ ノ チ ュ ー ブ・ 金 属 ナ ノ 粒 子 な ど の ナ ノ マ テ リ ア ル や 円 偏 光 発 光( C P L ) に つ い て 研 究 し て き ま し た。 そ の 後、 九 州 大 学 小 分 子 エ ネ ル ギ ー セ ン タ ー で 二 年 間、 学 術 研 究 員 と し て 働 か せ て い た だ き ま し た( 小 江 研 究 室 )。 小 江 研 究 室 で は、 有 機 金 属 錯 体 を 用 い て 様 々 な 小 分 子 を 活 性 化 し( 水 素、 酸 素 な ど )、 環 境 や エ ネ ル ギ ー 問 題 解 決 に 向 け た 研 究 に 取 り 組 み ました。これまで培った知見を活かして、有機合成化学研究室で、取り組もうと考えて いる研究テーマを以下に記載します。 新規不斉光反応の開発 キラリティーとは、右手と左手の関係のように、互いに重ね合わすことのできない異 性体が持つ性質のことを言います。その性質を持ったキラル化合物を作り分ける不斉合 成は、医薬品や農薬品だけでなく、ディスプレイなどの機能性材料の開発においても非 常 に 重 要 な 研 究 テ ー マ で す。 例 え ば、 サ リ ド マ イ ド と い う 睡 眠 薬 は、 光 学 異 性 体 が 一: 一で混ざったラセミ体という状態で市場に出回っていました。しかし、一方の光学異性 体は睡眠薬として作用しますが、もう一方の光学異性体は催奇形性を示したため、薬害 を引き起こしました。すなわち、それぞれの光学異性体は、性質や生理活性が大きく異 なることがあるため、その作り分けが重要となります。一般的な不斉反応は熱反応です が、私は光を使った不斉光反応についての研究に取り組もうと考えています。不斉光反 応は、熱的な不斉反応に比べて非常に難しく、高い光学純度で得られている例も多くは ありません。それでも活発に研究されてきたのは、①熱反応では進行しない反応が進行 する②比較的低温での反応が可能③励起一重項や励起三重項およびラジカルイオンなど 反応活性種を使い分けることで反応経路を制御できるといった熱反応にはない光反応な
[研究室だより]有機合成化学研究室
1
0
0
全文
関連したドキュメント
経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を
【 大学共 同研究 】 【個人特 別研究 】 【受託 研究】 【学 外共同 研究】 【寄 付研究 】.
社会学文献講読・文献研究(英) A・B 社会心理学文献講義/研究(英) A・B 文化人類学・民俗学文献講義/研究(英)
山階鳥類研究所 研究員 山崎 剛史 立教大学 教授 上田 恵介 東京大学総合研究博物館 助教 松原 始 動物研究部脊椎動物研究グループ 研究主幹 篠原
[r]
生命進化史研究グループと環境変動史研究グループで構成される古生物分
無断複製・転載禁止 技術研究組合