我が国における米の輸出入について
勝
田
英
紀
要旨 近年,国をあげて農業を活性化させようとして,農地法改正により耕作放棄地などの まだ農業に使える土地の有効活用も可能となりつつある。 一方,東南アジア諸国との EPA や EU との EPA 交渉あるいは,日本が批准した TPP の影響による農業分野の海外へのよ りいっそうの市場開放により,日本の農業が大きく変わろうとしている。 そこで,日本の農業及び食事の基本となる米を取り上げ,日本の米の生産・消費および輸 出入について現状を明確にし,人口の減少に伴う需要の減少をも加味して,今後の日本の農 業の発展にはどのような対策が必要であるかを考察し,また米の加工品である日本酒の輸出 についても検討することが本論文の目的である。Abstract In recent years, agriculture has been attracting the attention of many Japanese people and some groups have been striving to develop nationwide initiatives to revitalize agriculture. In Japan, the revised Agricultural Land Act has enabled more effective use of land, including abandoned farmland, used for agriculture. Outside Japan, negotiations are underway for the country to sign EPAs with Southeast Asian countries and the EU, while the agricultural market has been opened as a re-sult of the effects of TPP, which was ratified by Japan. Although the future of the TPP is currently uncertain, Japanese agriculture is going through drastic changes. In light of these circumstances surrounding agricultural products in recent years, the objective of this paper is to focus on rice, a fundamental element of Japanese agriculture and food. The current state of its production, consumption, as well as import and export in Japan will be analyzed. By taking into account the decrease in demand re-sulting from population decline, we also consider measures needed to support the future development of Japanese agriculture and study the possibility of exporting Japanese sake as a processed rice product.
キーワード 米の輸出入,農産物輸出,日本酒輸出 原稿受理日 2017年1月12日
は じ め に
日本の食糧事情は,古来よりあまり豊かなものではなかった。江戸時代には何度も飢饉 が起こり,餓死者を多数出していた。明治時代に入り北海道の開拓を行ってきたが,それ でも安定した穀物自給を行うことは難しく,台湾をはじめとするアジア諸国から米や小麦 等の穀物を輸入せざるを得ない状況であった。第二次世界大戦後にようやく米の生産が増 加し,1960年代に入り米の生産量が1,400万トンを越えるようになってようやく安定した が,小麦,大豆,トウモロコシ等の穀物や牛,豚,鶏や水産物は依然として海外から大量 に輸入している。 第二次大戦後の飛躍的な経済発展により,豊かになった日本では食糧自給や食糧安全保 障に対する危機感は薄くなり,1980年前後よりは,前述の一次農産物のみならず,開発輸 入される野菜あるいは海外で完成品まで加工した食品を大量に輸入し,スーパーや百貨店 をはじめとする小売店で販売している。その結果,大量の輸入食品が出回り,もはや農産 物は日本国内産品よりも海外からの輸入品の割合が高くなっている。 さらに,2011年3月11日の東日本大震以来,東北地方の水田が壊滅的な打撃を受け,米 の生産量が激減し,他の産地の日本米の在庫が減少し国内米価が高騰した。そこで,同年 初めてスーパーの西友などで中国米の販売が始まり, 日本米信仰が崩れた。 また, 外食 チェーンの松屋やすきやのような牛丼チェーンでは,安売り合戦を繰りかえしているため, 米の価格上昇についてゆけず,オーストラリア米を混ぜて使い始めた。 また,東日本大震災は,津波による農地の崩壊と塩害をもたらし,米を中心とする農業 生産の回復にはかなりの年月が必要となっており,2016年末現在も制限を受けている。さ らに,東京電力福島第一原発からの放射性ヨウ素やセシウムが大量に撒き散らされるとい う事故により,放射能汚染は広がり,東北地方や関東地方で収穫されたホウレン草や原乳 をはじめ,さまざまな農作物から暫定規制値を超える放射線が検出されたことで風評被害 が増大した。政府が国内外に安全をアピールしていたが,福島,茨城産の野菜からも基準 値以上の放射能が検出され,実際に放射線が漏れていたことで野菜の出荷が緊急停止され る事態となり,いくら農産物を作っても売れない事態に陥っている。 この様な有事を抱える状態になり,近年,国民の関心が農業に多く集まりつつあり,国 をあげて農業を活性化させようとする動きもある。日本国内においては,農地法改正によ り耕作放棄地などのまだ農業に使える土地の有効活用も可能となりつつあり,一方,海外にたいしては,東南アジア諸国との EPA(Economic Partnership Agreement;経済連 携協定)や EU との EPA の締結に向けた交渉あるいは,今後どのように進展してゆくか については予断を許さないが,日本が2016年12月に批准した TPP(Trans-Pacific Economic Partnership Agreement:環太平洋経済連携協定)の影響による農業分野の海外へのよ りいっそうの市場開放により,日本の農業が大きく変わろうとしている。 そこで,近年における日本の農業の状況を農産物の輸出入を中心として考える。特に, 日本の農業及び食事の基本となる米を取り上げ,日本の米の生産・消費および輸出入につ いて現状を明確にし,人口の減少に伴う需要の減少をも加味して,今後の日本の農業の発 展にはどのような対策が必要であるかを考察し,また米の加工品である日本酒の輸出につ いても検討することが本論文の目的である。
1.日本の農林水産物の輸出入
日本の農産物の輸出入推移 日本の農業総算出額は,1984年の11.7兆円をピークとして,1990年の11.5兆円を例外と して年々下がり,2011年は8.1兆円に下がっている。その後2013年に8.5兆円に増加したが, 2014年に8.36兆円とまたしても減少している。農業総産出額の減少の主要なものは, 米と 牛肉である。 農産物の輸入は年々増加し,2008年に6兆円に達した。その後,2009年はリーマンショッ クの影響や輸入食材の農薬問題等により,4.6兆円に減少した。しかし,前述の東日本大震 災の影響により,東北地方の農産物の生産が激減したこと,さらには,東北地方の放射能 汚染による風評被害およびリーマンショック後の急速な円高 により,国産の農産物の消 費が減少し,牛肉を中心とする輸入食材が増加し,2011年は約5.6兆円に増加した。その後 の円安傾向にもかかわらず,農産物の輸入は増え続けており,2015年の輸入額は,9 兆 5,209億円に増加している。2015年における農林水産物の輸出額は, 総額7,458億円であっ た。この結果,農林水産物の2015年における貿易収支は,約8兆7,758億円の輸入超過と 農林水産省「農業総産出額」http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/05.html#1 通貨レートは,2008年のリーマンショック前の1ドル約120円から約80円に,急速に円の価値 が高まった。その後円安に方向が変化するのは,2013年からであり,2015年にはリーマンショッ ク以前の1ドル約120円の水準に戻った。2016年は,再び円高となり,9 月には1ドル100円まで 円高が進んだ。その後トランプ氏が米国大統領に選出されてからは,金融アナリストの予想とは 裏腹に,円安が進みつつある。2016年12月末現在1ドル約118円まで円安が進んでいる。 農林水産省「農林水産物輸出入概況 2015年(平成27年度)確定値」,平成28年3月24日なった。 農林水産物の国別輸入実績は表1のとおりであり,2015年の農産物輸入相手国・地域別 割合でみると,米国19.6%,中国13.8%,タイ6.2%,カナダ6%,オーストラリア5.7%, ブラジル3.7%,インドネシア3.6%の上位7ヵ国で58.6%と過半数を占めている。農産物の 国別の輸入実績についてはあまり大きく変化せず,米国,中国からの輸入が大きく,その 他のタイ,カナダ,オーストラリア,ブラジル,インドネシア等の国からの輸入はあまり 大きく伸びてはいない。 輸入農産物の中心は,表2の通りである。重量ではトウモロコシ,小麦,大豆などの穀 物と牛肉が際だっている。金額ベースでは,1980年代までは100%自給していた野菜類は, 2011年においては,20%が輸入となっている。果実については,日本原産ではない珍しい 果物の輸入が一貫して増えており,約30%を輸入している。 輸入上位品目では,豚肉が2000年頃より急増し,2011年に約4,000億円に達し,安定して いる。また日本の農家の高齢化や喫煙者の減少によりたばこの輸入金額が年を追う毎に減 少しているが, いまだに約4,000億円を輸入していることも見逃せない。同様に4,000億円 の規模を誇るのは,牛・豚・ニワトリの飼料となるトウモロコシである。 また,果物に関しては,国内消費が減少しているにもかかわらず,生鮮・乾燥果物の輸 表1 農林水産物の国別輸入実績 (金額ベース) (単位100万円) 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 国 名 順位 1,869,550 1,850,464 1,633,395 1,535,446 1,622,219 米国 1 1,313,024 1,282,796 1,212,441 1,083,031 1,023,730 中国 2 588,741 536,996 535,544 499,267 565,253 タイ 3 575,649 577,739 590,873 512,030 503,326 カナダ 4 545,906 502,142 508,358 479,675 499,487 オーストラリア 5 356,126 320,287 414,911 295,902 294,521 ブラジル 6 342,343 343,490 353,690 310,630 363,412 インドネシア 7 259,800 228,246 192,480 146,222 136,729 ベトナム 8 254,095 266,432 238,096 234,987 232,260 チリ 9 240,233 248,405 234,164 224,193 242,478 マレーシア 10 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況 2015年(平成27年度)確定値」,平成28年3月24日 http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kokusai/pdf/yusyutu_gaikyo_15.pdf http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kokusai/pdf/yusyutu_gaikyo_15.pdf 上記資料によると2015年の農産物の輸入は,総額9兆5,209億円であり,内訳は,農産物6兆 5,629億円,林産物1兆2,413億円,水産物1兆7,167億円であった。同年における輸出は,総額 7,458億円であり,内訳は農産物4,431億円,林産物263億円,水産物2,757億円であった。
入がアサイーなどの珍しい果物を中心に伸びている。後述するが,米の輸入については, 財務省貿易統計 によれば,2015年には数量ベースで77万トンであり,金額ベースで613億 円であった。 日本の食料自給率について かつては,日本もカロリーベースで80%以上の高い食糧自給率を誇っていたが,現在は, わずか39%(2010年以降)に減少し,海外から大量の農産物を輸入する飽食の国となって いる食糧自給率は,欧米の食文化を取り入れるにつれ下がり始め,カロリーベースでみる と1961年の78%から半減し2006年度には40%を割り込み,約39%に下がった。その後,持 ち直し,2007年度40%,2008年度は41%と持ち直したが,2010年度は39%であり,2015年 も39%である。 ちなみに生産額ベースであれば,1965年(昭和40年)の86%から,1985 表2 農林水産物の輸入実績(2015年金額上位20品目) 単位100万円 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 品 目 順位 425,110 456,366 389,736 408,682 416,056 豚肉 1 423,735 399,142 440,735 462,252 488,661 たばこ 2 391,644 408,496 463,653 409,028 426,415 とうもろこし 3 337,863 306,512 266,845 220,609 211,008 牛肉 4 331,892 286,074 263,276 233,936 219,607 生鮮・乾燥果実 5 290,771 276,074 251,111 212,398 190,220 アルコール飲料 6 268,748 239,642 217,961 202,204 212,002 木材チップ 7 252,790 268,706 302,218 201,622 216,961 製材 8 228,467 205,606 207,958 178,541 162,672 鶏肉調整品 9 207,068 226,202 223,143 180,811 185,401 えび(活・生鮮・冷蔵・冷凍) 10 206,221 193,865 183,763 144,550 144,318 大豆 11 200,264 190,337 177,923 186,279 184,037 かつお・マグロ類(生鮮・冷蔵・冷凍) 12 199,965 208,494 222,191 171,983 215,769 小麦 13 191,840 190,337 161,737 154,841 159,415 さけ・ます(生鮮・冷蔵・冷凍) 14 187,959 167,101 157,465 133,507 120,577 冷凍野菜 15 179,987 142,016 144,813 126,899 156,194 コーヒー生豆 16 158,380 141,263 109,526 94,782 130,446 鶏肉 17 158,315 179,032 173,768 142,350 159,317 合板 18 144,422 135,764 164,218 135,342 122,722 菜種 19 131,695 150,896 197,083 199,960 311,219 天然ゴム 20 出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況 2015年(平成27年度)確定値」,平成28年3月24日 http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kokusai/pdf/yusyutu_gaikyo_15.pdf 財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/ 厚生労働省の摂取熱量を使えば,食料自給率は54%である。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html
年の85%までほとんど減少せず一定であったが,近年は,20%下がりほぼ65%で安定して いる。 食糧自給率の計算方法は, 重量ベース, カロリーベースと生産額ベースの3種類 ある。 「重量ベース自給率」とは, 国内生産量, 輸入量など, その食料の重さそのものを用い て計算した自給率の値である。(食料の重さは,米,野菜,魚,牛肉,豚肉と食材の種類 により異なるため,単純比較しかできない。) 「カロリーベース自給率(カロリーベース総合食料自給率)」は,その食料に含まれるカ ロリーを用いて計算した値をいう。ここで,カロリーベース自給率の場合,畜産物には, それぞれの飼料自給率がかけられて計算されることに注意が必要である。また野菜類につ いては,レンコンや里芋のような根菜はそれなりにカロリーがあるが,キャベツ,レタス, セロリなどの緑黄色野菜はほとんどカロリーがないが,よく消費されている野菜について は,計算に影響が出ないため,実態とは合わないと考える。 日本のカロリーベース自給率は,2008年度は41%である。しかし,分母の実際の意味合 いを考えると,厚生労働省の摂取熱量を使う方が正確であり,この場合の自給率は,54.3% になる。なお2010年のカロリーベース自給率は39%である。 「生産額ベース自給率(生産額ベース総合食料自給率)」は,カロリーの代わりに,価格 を用いて計算した値をいう。比較的低カロリーであるものの,健康を維持,増進する上で 重要な役割を果たす野菜やくだものなどの生産等がより的確に反映されるという特徴をも つ。具体的にはキャベツ,レタス,セロリなどの低カロリー野菜などを含んでいるため, カロリーベースよりも実生活に近いものであり,筆者はこちらの生産額ベースあるいは厚 生労働省の摂取熱量のほうが,信憑性の高いデータであると考えている。 日本の生産額ベース総合食料自給率は2008年度概算値で70%を保っていたが,2010年以 降,70%を割り込み,64%~66%を推移している。 自給率の計算式は以下の通り。 重量ベースの自給率=国内の生産量(重量ベース)÷国内の消費量(重量ベース) (国産+輸出)供給カロリー/人口 = 1人1日あたり国産供給カロリー カロリーベース自給率= (国産+輸入-輸出)供給カロリー/人口 1人1日あたり供給カロリー 農林水産省「27年度食糧自給率について」 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html 農林水産省「総合食品自給率(カロリー・生産額),品目別自給率等」 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-2.pdf
生産額ベースの自給率=国内の食料総生産額÷国内で消費する食料の総生産額 (生産額=価格×生産量で個別の品目の生産額を算出し, 合計して一国の食料生産額を 求める。) 日本は島国であり農業に適した平野部が少ないという国土的な問題もあるが,それを考 慮してもカロリーベースあるいは生産額ベースのいずれにしても低い数字であることには ちがいはない。そして,その低い自給率を補うために日本は大量の農産物を輸入しており, 表1のとおり,特にアメリカと中国に対する依存度が突出して高い。2008年度の農林水産 物輸入相手国で金額ベースではアメリカが第1位であり,第2位が中国である。そして両 国ともに林・水産物に比べて農産物の割合が非常に大きい。 アメリカからの輸入は,トウモロコシや小麦などの穀物およびたばこなどが上位を占め ている。ちなみに,トウモロコシおよび大豆は,その総輸入量の80%以上が,牛,豚,鶏 の飼料として輸入されていることから,この輸入飼料を与えて育てた家畜は,国産ではな く輸入品にカウントされることも,食糧自給率を下げる原因ともなっている。 中国からの輸入では,1 位こそ鶏肉調製品であるが,野菜という括りでみると,野菜の 輸入量が鶏肉調製品の約2倍ある。つまり,野菜の多くを中国の冷凍・乾燥・生鮮野菜を 輸入することにより賄っていることがうかがえる。
2.米 と は
米の種類 米の種類は,全世界で1,000種類以上存在するといわれている。この内,品種は大きくわ けてジャポニカ種(単粒種,円粒種:日本型),インディカ種(長粒種:インド型),ジャ バニカ種(中粒種,半長粒種:ジャワ型)に分けられる。その他の品種として原種あるい は野生種と考えられる古代米(赤米,黒米)がある。 我が国では,米粒の背丈が短い短粒種であるジャポニカ米を生産し食しているが,世界 の主流は粒背丈が長いあるいは中間の長粒・中粒米のインディカ米である。ジャポニカ米 は近年中国を中心として生産が増加しているが,生産量・貿易量ともに世界的統計は無く 生産量で米全生産量の20%程度,貿易量の10%程度と推計されている。 米は熱帯性の植物であり,原産地は中国の雲南省あたりといわれている。しかし,ジャ ポニカ米は温帯性の地域で生産され,主な生産地域は中国の華北・東北地,日本,韓国・朝鮮,台湾,米国カリフォルニア州,イタリア,オーストラリア,エジプト,チリ,東欧, トルコ,ギリシャ,ポルトガル,中央アジアなど比較的涼しい地域で生産されている。 インディカ米を主に生産しているタイ,ベトナム,ミャンマーはジャポニカ米を高原地 域で生産し始めている。タイ,ベトナム,ミャンマーは,低地は熱帯あるいは亜熱帯地域 であるが,高原地域は,ほとんど日本の東北地方と同様の寒暖差のある,よいジャポニカ 米が生産できる地域である。同様にカンボジアあるいはラオスも有望なジャポニカ米生産 地域となる可能性を秘めている。東南アジアの高原地域は,年間降水量が 750ml 以上の水 田耕作可能地域であり,日本のジャポニカ米の種籾を持込み生産指導すれば,日本米と同 等の品質の米を低賃金の農民を使い生産できる地域である。 また, ジャポニカ米とイン ディカ米では国際的な販売価格に大きな差があるため,商品作物としてのジャポニカ米の 価値は世界的に高く,東南アジア諸国では非常に有望な輸出戦略品となる。 ジャポニカ米の主な産地は中国であり,2011年に約5,180万トン(全生産量の30%)生産 している。2001年と比較すると米全生産量は13%の増産であるが,ジャポニカ米は約41% の大幅な増産であり,インディカ米は3%弱の増産でしかない。中国の生産量は日本の 約6倍である。 他の国ではおおむね韓国450万トン, 北朝鮮180万トン, 台湾150万トン, 米国150万トン,オーストラリア100万トン,日本850万トンである。その他2,500万トンの 合計約1億トン弱である。ジャポニカ米が最近増産されているのは,ほとんど中国である。 消費も中国では増加傾向である。 特に,最近中国からの観光客の増加が著しく,2016年には600万人を越え,日本食を食 べた中国人の間にジャポニカ米のおいしさが広がり,前述のとおり中国でのジャポニカ米 の生産が急増している。また,中国人が日本に来て爆買いしているものは,ジャポニカ米 を炊く日本製の炊飯器である。そこで, ジャポニカ米の輸出先としての中国は東南アジ ア諸国からは非常に有望な輸出先として考えられている。ジャポニカ米もこれら東南アジ ア諸国で生産されれば,現在米国および中国で生産されているジャポニカ米の価格である, 中国で生産されているジャポニカ米は,日本から中国に持ち込まれたコシヒカリとあきたこま ちが主力である。入手経路については不明である。 山田俊一「農産物の輸出 ―特に米輸出について―」,中央学院大学経済学専攻科 平成27年 度秋セメスター研究報告(2015年),http://www2.cgu.ac.jp/kyouin/yamada/link/kyou15/ 1502yama.pdf#search 日本政府観光局「訪日外国人客の動向」http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/ ジャポニカ米とインディカ米では,調理方法が異なる。ジャポニカ米は炊飯器で「炊く」こと で,炊きあがった白いご飯をそのまま食べるのが主流である。インディカ米は,炊くのではなく, 「ゆでる」ことで,できあがったご飯を焼きめし等の混ぜご飯のように食べるのが,主流であり, ゆであがった白いご飯をそのまま食べるのは主流ではない。
100~150円/kg を大幅に下がる価格で輸出可能となるため, 日本が米を海外に輸出する 場合の非常に強力なライバルとなる。 ジャポニカ種(日本型)の特徴 学名:オリザ・サティバ・サブスペシース・ジャポニカ ジャポニカ種の形状:短粒種,円粒種 ジャポニカ米は,日本型と言われており,その名の通り,日 本でよく食べられている米である。日本で栽培されている米の ほとんどはこのジャポニカ種である。世界で生産されている米 の約20%弱がこのジャポニカ種で,日本,朝鮮半島,中国,台 湾が主な栽培地域である。生産地域の気候は,温暖で,雨が適 度に降る地域が適している。形は丸みを帯びた楕円形をしてい る。食べ方としては炊いたり蒸したりして食べるのが一般的で, 熱を加えると粘り気が出ることが特徴である。 インディカ種の特徴 学名:オリザ・サティバ・サブスペシース・インディカ インディカ種の形状:長粒種 インディカ米は,インド型と言われており,インドからタイ, ベトナム等の東南アジア諸国から中国南部にかけてと,アメリ カ大陸で生産されている。生産地域の気候は,高温多湿な地域 が適している。世界の米の約80%がこのインディカ米と言われ ている。インディカ種の特徴は,ジャポニカ米と比べてかなり 長細い形をしており,食べ方は煮て食べるのが一般的である。 ジャポニカ米に比べると,粘り気が少なく,パサパサした感じ がするのが特徴である。 米の種類に関しては,「米辞典」による。http://www.iy-place.net/sekai-no-kome/
ジャバニカ種の特徴 学名:オリザ・サティバ・サブスペシース・ジャバニカ ジャバニカ種の形状:中粒種,半長粒種 ジャパニカ米は,ジャワ型と言われ,ジャワ島やインドネシ アなどの東南アジアやイタリア,スペイン等のヨーロッパで栽 培されている。生産地域の気候は,亜熱帯地域が適している。 ジャバニカ種の特徴は,ジャポニカ米とインディカ米のちょう ど中間のような形をしており,やや大粒である。味はあっさり としていて,茹でると粘り気が出るが,ジャポニカ種よりは粘 り気は少ないのが特徴である。 古代米の特徴 古代米は,原種の特徴を色濃く残した野生種の米で ある。古代米は,玄米の状態では,色が赤や黒などの 濃い色をしているのが特徴である。古代米は品種改良 された現在主流となっている米とは異なり,生命力が 強く,苛酷な環境でも生育するが,収穫量は半分以下 である。しかし,古代米は大変栄養が豊富で,タンパ ク質やミネラル,ビタミンが多く含まれている。古代 米には,赤い色素・タンニンを含んだ「赤米」や紫色 の色素・アントシアニンを含んだ「黒米」などがあり, 最近はその栄養価が注目されてきている。 米の栽培方法 米の栽培には大きく分けて,水稲(すいとう)栽培と陸稲(りくとう)栽培に分けられ る。水稲栽培とは,水を張った田んぼ(水田)で栽培されるものをいい,日本では,ほと んどがこの栽培方法で育てられている。水利の別なところで種籾を苗になるまで育て(苗 床),その後,水田に植える方法で育てる。ジャポニカ種は,日本,台湾,韓国,中国(長 江以南の一部)で作付けされている。米国では,水田に種籾を飛行機でまいて(直植)育
てる方法をとっている。 現在は,東南アジアではほとんど栽培されていないが,前述のご とく,東南アジア地域の中でも高原地域は,日本の東北地域と同等の寒暖差があり,年間 降水量も多く,インディカ米を水田耕作しているため,ジャポニカ米に変更することは可 能である。 陸稲栽培とは,麦などと同じように畑のような場所で栽培されるものをいい,別名とし て「おかぼ」といわれている。アジアの各地では,この栽培方法で育てられていることが 多く,苗を育てて田植えをするのではなく,種籾をそのまま直に畑にまいて(直植)育て る。ジャポニカ種では,中国北東部(長江以北の遼寧省・吉林省・黒龍江省)で作付けさ れている。年間降水量が少ない地域で生産される米種である。 米の世界生産 米の世界の生産量を示したものが表3であるが,最大の生産国は人口最大の中国であり, 約1億4,500万トン,人口も第2位のインドが生産量第2位で約1億トンであり,共に大生 産地となっている。大量生産国は,アジアに集中しており,それ以外では米国,ブラジル, メキシコが米を生産している。近年においては,アフリカにおいて,インディカ米の生産 が始まっている。 表3 世界の米生産量 (1,000トン(精米)) 2016年10月 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年 国・地域 146,500 145,770 144,560 142,530 143,000 137,000 136,570 134,330 130,224 127,200 126,414 125,363 中国 106,500 104,320 105,482 106,646 105,241 95,300 89,090 99,180 96,690 93,350 91,790 83,130 インド 36,600 36,200 35,560 36,300 36,550 35,500 36,370 38,310 37,000 35,300 34,959 34,830 インドネシア 34,515 34,500 34,500 34,390 33,820 32,900 31,000 31,000 28,800 29,000 28,758 25,600 バングラデシュ 27,800 27,458 28,166 28,161 27,537 26,300 24,993 24,393 24,375 22,922 22,772 22,716 ベトナム 18,600 15,800 18,750 20,460 20,200 20,262 20,260 19,850 19,800 18,250 18,200 17,360 タイ 12,500 12,200 12,600 11,957 11,715 10,750 10,550 10,150 10,730 10,600 10,440 9,570 ミャンマー 12,000 11,350 11,915 11,858 11,428 10,539 9,772 10,755 10,479 9,775 9,821 9,425 フィリピン 8,025 7,210 8,465 8,300 8,037 9,257 7,929 8,570 8,199 7,695 7,874 8,996 ブラジル 7,680 7,670 7,849 7,931 7,907 7,720 7,711 8,029 7,930 7,786 8,257 7,944 日本 7,493 6,107 7,106 6,117 6,348 7,593 7,133 6,546 6,288 6,267 7,105 7,462 アメリカ 6,900 6,700 6,900 6,798 5,536 4,700 6,800 6,900 5,700 5,450 5,547 5,025 パキスタン 4,000 4,327 4,241 4,230 4,006 4,295 4,916 4,843 4,408 4,680 4,768 5,000 韓国 4,700 4,705 4,700 4,725 4,670 5,200 4,780 4,520 4,238 3,946 3,771 2,627 カンボジア 4,700 4,705 4,700 4,750 4,675 3,100 4,300 4,402 4,385 4,383 4,135 4,128 エジプト ― ― ― ― 2,900 2,400 2,650 2,227 2,200 ― ― ― スリランカ 475,767 40,688 40,267 39,934 38,829 37,001 34,834 32,517 31,703 31,023 31,268 30,347 その他 483,260 472,105 478,691 478,448 472,502 442,224 440,815 447,201 434,005 420,527 418,579 401,823 合計
(資料)USDA“Grain; World Markets and Trade Archives”
http://apps.fas.usda.gov/psdonline/circulars/grain.pdf#search=’Grain %3 A+World +Markets+and+Trade+Archives’
中国の米生産の状況 日本人が主食とするジャポニカ米の生産が中国で拡大している。農協系シンクタンク 「JC 総研」の調査 によると,2011年には中国で生産された米の総量は,約2億78万トン (もみ米ベース)であり,そのうちジャポニカ米は6,475万トン(もみ米ベース)にまで拡 大したという。10年前よりも40%以上も増えたことになり,総生産量でいえば日本の6倍 にも上る。中国では,生産されるコメは大半が中国国内向けだったが,近年のジャポニカ 米の生産拡大は輸出拡大も視野に入れているとの見方もあると言われている。 中国は世界最大の米生産・消費国であり,人口の約65%が米を主食とすると言われてい る。中国は食糧の基本的自給を国家の基本政策の一つとして掲げており,コメはその柱の 一つとなっている。中国では,主要穀物からなる「糧食」の自給率について95%を目標と している。米の生産量は中国での穀物総生産量の約40%を占める。 中国の米の産地としては,大まかにいえば南方稲作地域と北方稲作地域がある。南方地 域は長江中下流地域(湖北,湖南,江西,安徽,江蘇,浙江など),西南地域(四川,雲 南,貴州,重慶など)と華南地域(広東,広西,福建など)が該当する。これらの地域は インディカ米を主とするが,長江以北はインディカ米とジャポニカ米の生産地が混在して いる。この地域で生産される米は日本と同じ生産方式の水稲である。 北方地域は,華北地域(北京,天津,河北,内モンゴル東南部,山東,河南など),西 北地域(内モンゴル西部,新疆,寧夏,甘粛など),東北地域(黒竜江,吉林,遼寧,内 モンゴル東部など)などが該当する。このうち東北地域が栽培面積で北方地域の約80%を 占めているといわれている。 この北方地域で生産されている米のほとんどがジャポニカ米であるが,この地域で生産 される米は陸稲(おかぼ)である。中国のジャポニカ米の生産は,産地の集中化が進んで いる。黒竜江, 吉林,遼寧, 江蘇, 安徽の5省のジャポニカ米生産量に占める比率は, 2003年には59%であったが,2007年には80%にまで拡大した。特に黒竜江,江蘇の占める 比率が大きく,両省だけで56%を占めている。 ジャポニカ米が,中国の米生産に占める割合は,2011年までの31年間で作付面積は11.0% から28.0%へ増加した。 生産量で10.8%から32.2%へ増加し, 作付面積割合は約2.5倍,生 産量割合はほぼ3倍に増加した。このジャポニカ米の生産拡大は中国の経済発展による生 倪 鏡「中国の米生産と消費動向に―急速な進展を見せる「ジャポニカ米化」ついて」,2012年, 社団法人 JC 総研研究員レポート http://www.jc-so-ken.or.jp/pdf/research_report/120723_01.pdf これからの農業を考える会「中国 ジャポニカ米の生産が拡大!」,2012年 https://www.facebook.com/permalink.php?id=213805158723817&story_fbid=274460919325477
活水準の向上と密接な関係がある。 最近の調査によれば, ここ20年間で中国での一人当たり年間ジャポニカ米消費量は 17.5kg から 30kg 以上に増加したといわれている。消費面から見ると,その要因は主に2 つある。第1に,経済発展と所得向上にともない,粘りがあり香りも良く,食味が優れて いるジャポニカ米へ需要シフトが起こっていることが挙げられる。特に,インディカ米と ジャポニカ米を混食する長江中下流地域では,ジャポニカ米供給量の増加につれ消費量も 大幅に伸びている。その結果,ジャポニカ米の消費圏は伝統的消費地である東北,華北地 域と上海,江蘇と浙江の一部から,急速に南下している。 第2に,小麦からジャポニカ米へのシフトである。北方地域ではこれまで小麦を材料と する「粉食」(麺食,中華饅など)を主としてきたが,生活水準の向上による食事の多様 化や炊飯の簡便性などから近年米をより多く消費するようになっている。その範囲は華北 地域から西へ,内陸の西北地域にまで広がっている。 中国の米の輸出入量はその生産量・消費量と比べて非常に少なく,輸入量と輸出量が生 産量,消費量に占める割合は,おおむね1%未満である。2001年から2009年までは輸出量 が輸入量を上回っていたが,2010年に両者が逆転している。中国のコメの輸入先は主にタ イ,ベトナムなどであり,輸出先はコートジボワールなどアフリカ諸国を除けば,韓国, 日本と北朝鮮など東アジアの国々である。 輸入のほとんどがインディカ米で, 輸出の大半はジャポニカ米である。 中国ではイン ディカ米を輸入し,国内市場の供給不足を補てんするとともに,一定の余剰があるジャポ ニカ米を輸出し,東アジアとアフリカ方面の需要を満たすという形になっている。中国東 北部では,ジャポニカ米増産余地がまだ大きいと言われることから,本格的な輸出品とし て生産が始まる可能性もあるため,日本は安閑としていられない。
3.日本の米の輸出入
MA(Minimum Access)米の輸入 日本は米の輸入に関しては不作の時期を除き輸入を禁止してきた。しかし,日本の高い 生産コストによる高い消費者価格が諸外国から指摘され,ガット(GATT:General Agreement on Tariffs and Trade;関税及び貿易に関する一般協定)ウルグアイランドの交渉の中 で,日本政府はミニマム・アクセス(MA;Minimum Access)米 として米市場を部分的に海外に開放することに合意し,1995年から始まった WTO(World Trade Organization: 世界貿易機関)において,1886年から1988年までの3年間の平均消費量(玄米換算で約1 千万トン)の4%(約40万トン)を1995年に輸入し,基準年の消費量に対し0.8%(約8万 トン)ずつ増加させ,2000年までに8%(約80万トン)にまで増加させることに合意し, 輸入を実施してきた。 その後,日本政府は1998年に米輸入の関税化を受け入れることを表明し,1999年から実 施された。MA 米における1999年からの毎年の増加分はこれまでの半分となり,年間約4 万トンの輸入拡大に縮小することとなり,2000年には MA 米の輸入枠は76万7千トン(玄 米換算)になった。実際の輸入量はこれに関税化による枠外(MA 米以外)の輸入米をプ ラスしたものとなるが,高関税の枠外輸入量は限られたものになるとの見通しであったこ とから,日本政府は国家管理の下に MA 米を輸入することとした。輸入 MA 米は「一般 MA 米」と「SBS(Simultaneous-Buy-and-Sell)米」とに分けられる。 多くが上質米として輸入される SBS 米は急激にその枠を拡大させたものの,国内産米 の価格を圧迫すると同時に,中国産米が拡大し,米国産米のシェア拡大は阻止され,日本 政府が米国のクレームに譲歩したような対応も一時はみられた。全 MA 米の中では,米国 産米のシェアは50%前後を毎年保っている。財務省貿易統計によれば,2015年には数量 ベースで77万トンであり,金額ベースで613億円であった。 日本産ジャポニカ米の輸出 米の日本国内市場は少子・ 高齢化や人口減少により,量的に充足し,成熟化しており, 今後の需要増加を見込むことができないことから,日本人の主食である米の生産を維持す るためには,米の輸出を考えることが必要となる。日本産米は,①安全であること,②高 品質であること,③おいしいこと,などの理由により海外で高い評価を得ており,年々輸 出数量が着実に伸びている。 2013年(平成25年)12月4日に「和食」が,ユネスコの無形文化遺産に登録されたこと や健康志向の高まりから世界的な日本食ブームがおこり,海外では日本産の食材の品質が よれば,ミニマム・アクセス米については,全量国家貿易の下,基本的に政府が全量買い取り, 市場の状況を踏まえ,価格等の面で国産米では十分対応し難い用途(主として加工用途)に向け て販売している。売れ残ったミニマム・アクセス米は,国産米とともに援助用途に充てられてい るほか,新規用途需要に充当するよう政府が在庫として管理している。 日本においては,検疫検査の問題により,籾米は輸入禁止であるが精米は輸入が可能であるた め,輸入米は全て精米である。検疫検査に関しては,病害虫がつきやすい籾米あるいは玄米の状 態での輸入に対しては,他国においても非常に厳しい検疫条件が付与されることが一般的である。
高く評価されるようになってきている。日本は,地形が南北に長く,四季が明確で,多様 な自然があり,そこで生まれた食文化もまた,これに寄り添うように育まれてきた。この ように形成された気質に基づいた「食」に関する「習わし」を,「和食;日本人の伝統的 な食文化」と題して,ユネスコ無形文化遺産に登録された。和食には,大きく以下の4つ の特徴がある。 和食の特徴 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重 日本の国土は南北に長く,海,山,里と表情豊かな自然が広がっているため,各地で地 域に根差した多様な食材が用いられている。また,素材の味わいを活かす調理技術・調理 道具が発達している。 農林水産省『ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」とは』 http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/ 図1 MA 米の輸入数量 出典:農林水産省「MA 米の輸入状況」 http://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/attach/pdf/kome_siryou-6.pdf#search
健康的な食生活を支える栄養バランス 一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われている。ま た,「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており, 日 本人の長寿や肥満防止に役立っているといわれている。 自然の美しさや季節の移ろいの表現 食事の場で,自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつと考えられて いる。季節の花や葉などで料理を飾りつける,季節に合った調度品や器を利用することで, 季節感をよりいっそう引き出し楽しんでいる。 正月などの年中行事との密接な関わり 日本の食文化は,年中行事と密接に関わって育まれてきた。自然の恵みである「食」を 分け合い,食の時間を共にすることで,家族や地域の絆を深めてきた。 和食への全世界的な関心の高まりにより,日本産食材の輸出が盛んに行われるようにな り,その輸出量および輸出金額が着実に増加しており,日本産米も例外ではない。米を主 食とする,台湾,香港,中国,シンガポールなどアジア諸国の他,お寿司の人気が高まっ ているアメリカなどにも,米の輸出が行われており,おいしさはもちろんのこと,その品 質の高さも評価されてきている。 表4のとおり,2015年には, 中国向けに精米568トンが輸出されたことに注目する必要 がある。それまでの中国の日本産米に対する輸入規制により,米の世界最大市場である中 国向け輸出は著しく抑制されていたことにより,2013年までは年間輸出量が100トンを越 えていなかった。 しかし,それが変化を見せている。2014年に157トンになり,2015年に568トンに増加し た。また,アメリカやタイへは,2015年にそれまでの2倍以上に輸出量が伸びている。ま た,販売価格が高すぎるといわれて販売が著しく低かったタイ,ベトナム,マレーシアへ の販売が大きく伸び,現地市場が大きく変わってきている。ロシアでも日本食ブームに火 がつき,日本食レストランが増加するなど新たな日本食市場として注目を浴びている。 2015年の急激な販売額の増加に関しては,為替レートが大きく円安に振れたことが大き な要因と考えられるが,全体として,2015年における前年比約70%の数量の増加は,目を 見張るものがある。 ただし, 輸出総量は7,640トンであり, 輸出金額は22億3,400万円であ
り,まだまだ少額であるが,今後に期待を持たせるものである。 米の輸出手続き 米の輸出に関して,現在は,表4のとおり,香港,シンガポール,台湾の3ヵ国で輸出 の半数を超えている。これらの国においては,日本産ジャポニカ米への理解と受け入れ準 農林水産省 米輸出関連ホームページ http://www.maff.go.jp/j/seisan/boueki/kome_yusyutu/kanren.html 表4 商業用の米の輸出数量等の推移 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 百万円 トン 百万円 トン 百万円 トン 百万円 トン 百万円 トン 百方円 トン 2,234 7,640 1,428 4,516 1,030 3,121 726 2,202 683 2,129 691 1,898 輸出合計 (+56%) (+69%) (+39%) (+45%) (+42%) (+42%) (+6%) (+3%) (-1%) (+12%) (+27%) (+45%) 659 2,519 497 1,744 377 1,207 299 916 256 779 249 654 香港 (+33%) (+44%) 463 1,850 371 1,295 300 961 208 668 183 598 126 334 シンガポール (+25%) (+43%) 268 753 155 407 74 168 50 154 66 183 95 271 台湾 (+73%) (+85%) 291 568 76 157 19 46 14 34 0 0 43 96 中国 (+282%) (+262%) 103 322 37 81 36 91 16 29 24 46 25 39 アメリカ (+176%) (+298%) 84 273 59 185 56 189 34 130 38 157 32 125 オーストラリア (+42%) (+48%) 37 208 15 43 9 21 8 19 6 13 7 13 タイ (+147%) (+384%) 60 189 41 112 23 58 18 48 17 57 14 36 イギリス (+47%) (+69%) 15 142 2 4 5 16 1 3 1 1 2 5 ベトナム (+570%) (+3,450%) 24 134 10 51 14 73 2 7 1 4 1 3 モンゴル (+149%) (+163%) 41 124 15 49 2 6 3 10 6 22 6 15 マレーシア (+163%) (+153%) 189 558 149 388 115 285 74 184 86 269 92 307 その他 (+27%) (+44%) 出典:農林水産省「米輸出関連ホームページ http://www.maff.go.jp/j/saisan/boueki/kome_yusyutu/kanren.html 資料:財務省「貿易統計」(政府による食糧援助を除く。) 注1:( )内は対前年同期増減率である。 注2:「その他」には,2015年については,ドイツ,カナダ,インドネシアなどが含まれる。 注3:数量1トン未満,金額20万円未満は計上されていない。
備ができており,市場が順調に拡大している。今後の目標となる市場は,人口が世界最大 であり,米の消費量も世界最大のマーケットである中国である。そこで,中国への輸出を 中心に輸出に必要な手続きを考える。 米の輸出を手がけるには,輸出先国の市場や流通の把握,輸入規制,そして販売方法な どの基礎情報を得た上で計画を立てる必要がある。米は,自由に商業的に輸出できる商品 ではなく,米の輸出に際しては,販売等を目的とした場合には,事前に近隣の地方農政局 等へ「輸出数量の届出」を行うことが義務づけられている。 個人的使用に供するために非商業的に輸出される米穀は届出の必要はないが,後述の検 疫検査は個人的使用においても必須である。 なお,「個人的使用」とは,米穀を輸出しよ うとする者又は,その家族の食用のほか,友人へのお土産用等が含まれる。なお,届出を 行わない,あるいは虚偽の届出によりお米を輸出した場合には20万円以下の過料に処せら れることがあるので注意が必要である。 検疫検査 玄米の状態での輸入については,厳しい検疫条件が付いている場合が多い。しかし精米 については,検疫条件はいろいろな段階に分けられている。 中国向け精米輸出については,植物検疫上,指定精米工場での精米及び登録くん蒸倉庫 でのくん蒸処理が義務付けられている。2003年に中国政府は,中国産の「ネギ」,「畳表」, 「しいたけ」に対して日本政府がセーフガードを掛け,輸入制限を行ったことへの対抗処 表5 玄米の検疫検査 香港,シンガポール,マレーシア,EU,スイ ス,ノルウェー,アメリカ,カナダ,ニュージー ランド 植物検疫証明書(注1)無しで輸出できる国 韓国,台湾,インドネシア,インド,ロシア, アラブ首長国連邦 植物検疫証明書を添付すれば輸出できる国 フィリピン,ブルネイ, スリランカ, パキス タン, バーレーン, オマール, カタール, サウ ジアラビア 輸出相手国の「輸入許可証(注2)」を取得する 必要がある国 オーストラリア 二国間合意に基づく特別な検疫条件を満たした もののみ輸出できる国 中国, ベトナム,タイ,メキシコ, ペルー, ブラジル 輸出できない国 注1:植物検疫証明書は輸出検査に合格すると発給される。 注2:輸入許可証は輸出相手国より発給される。 出典:農林水産省「諸外国に植物等を輸出する場合の検疫条件一覧(早見表):貨物編」 http://www.maff.go.jp/pps/j/search/e_hayami_kamotu.pdf
置として,日本の米に「カツオブシムシ」 がいるという理不尽なことを理由として,米の 輸入を中止とした。2007年6月に中国へ米の輸出が再開されたが,年間100トンを越える 水準に達していなかった。タイ米については,中国は約30万トンを輸入している現状を考 慮すれば,あまりにも少ない量である。 農林水産省では,中国から精米工場の指定を受けるために必要なトラップ調査 の支援 を実施している。日本産米の中国向け輸出にあたっては,植物検疫条件により,中国側が 承認した精米工場で精米されたお米のみ輸出できることとなっている。中国に米を輸出す るにあたって,資格のようなものは必要ない。新規に精米工場の承認を得るか,既に承認 を得ている精米工場に精米を委託することにより,植物検疫条件を満たせば,輸出するこ とがでる。 中国への輸出に関する主要な条件は以下のごとくまとめることができる。 中国側の認可を受けた,指定精米工場で精米されていること 輸出前に,登録くん蒸倉庫で精米にくん蒸処理を実施すること 輸出検査を実施し,植物検疫証明書を添付すること 精米の積み込み前に,再汚染防止措置としてコンテナなどに検査及び消毒を行うこと カツオブシムシとは,タンスの中で,衣服のタンパク質を食し,服に穴を開ける害虫のことで あり,南極以外の大陸で存在を確認されている害虫である。 トラップ調査とは,米工場内に誘引剤(フェロモン)を用いたトラップを設置し,カツオブシ ムシ類が無発生であることを確認するものである。 出典:中国向け精米の植物検疫条件 http://www.pps.go.jp/information/exp/c_exp_rice2.pdf#search=’検疫 中国 ヒメアカカツオブシムシ,カザリマダラカツオブシムシ,ヒメマダラカツオブシムシの 3種類のカツオブシムシ及びイネもみ枯れ細菌病菌,イネえそモザイクウイルス ヒメアカカツオブシムシ (Trogoderma granarium) カザリマダラカツオブシムシ (Trogoderma anthrenoides) ヒメマダラカツオブシムシ (Trogoderma inclusum)
中国での米の関税率 中国は関税割当制度を導入しており, 米の関税割当数量は年間532万トンである。 関税 割当枠を有する輸入業者による輸出であれば1%,関税割当枠がない場合は65%の関税が かかる。また,輸入増値税という,物品の輸入を行う場合などに適用される税を,別途通 関に納めることになっており,米の場合は税率が13%となっている。
4. 日 本 酒 の 輸 出
日本酒の輸出の現状 我が国における日本酒の生産量は,図2のとおり,1975年に1,350千KL であったが,日 本酒消費の激減により2008年以降500千KL 以下の数量で推移し,2011年以降には500千KL を割り込み447千KL に減少している。表7は2011 年の世界での日本酒動向である。韓国・ 米国・中国・台湾・ブラジル各国は日本からの輸入量よりはるかに大量の日本酒を生産し ていて国内需要に対応している。 この様な国内の状況下において,日本酒の輸出は数量・金額ともに増加傾向を示してい る。2007年に70億円であった日本酒の輸出額が2014年は115億円となり,2015年には140億 円に増加し,日本酒生産の救世主となっている。 表6 精米の検疫検査 台湾,香港,シンガポール,マレーシア,EU, スイス,ノルウェー,アメリカ,カナダ,チリ, ブラジル,オーストラリア,ニュージーランド 植物検疫証明書(注1)無しで輸出できる国 韓国,ベトナム,タイ,ブルネイ,アラブ首 長国連邦,ロシア, 植物検疫証明書を添付すれば輸出できる国 フィリピン, インド, パキスタン,クウェー ト, バーレーン,オマーン, カタール, サウジ アラビア 輸出相手国の「輸入許可証(注2)」を取得する 必要がある国 中国 二国間合意に基づく特別な検疫条件を満たした もののみ輸出できる国 メキシコ,ペルー 輸出できない国 注1:植物検疫証明書は輸出検査に合格すると発給されます。 注2:輸入許可証は輸出相手国より発給されます。 出典:農林水産省「諸外国に植物等を輸出する場合の検疫条件一覧(早見表):貨物編」 http://www.maff.go.jp/pps/j/search/e_hayami_kamotu.pdf図2 日本酒の生産量の推移 単位:千KL 出典:国税庁「酒類製成数量の推移」より作成 https://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/shiori-gaikyo/shiori/2016/pdf/004.pdf#page=1 表7 世界の日本酒動向2011(推定) 単位 KL その他 自国生産 日本からの輸入 消費量 1,000 575,000 ― 576,000 日本 700 26,100 2,900 29,700 韓国 600 16,200 4,100 20,900 アメリカ 1,400 3,200 400 5,000 中国(香港除く) -300 ― 1,600 1,300 香港 200 2,500 1,600 4,300 台湾 700 2,400 100 3,200 ブラジル 1,400 900 2,300 EU(英,独,仏,伊,蘭) 600 100 600 1,300 カナダ 出典:農林水産省「コメ・コメ加工品の輸出戦略(参考資料)平成25年8月」 原典:喜多常夫「成長期」にある SAKE と SHOCHU http://www.maff.go.jp/e/export/kikaku/pdf/komekomekakouhin.pdf#search
日本酒の製造と酒造好適米 日本酒の原料として使用される米には,①主に「もと米」(麹米)として使用される「酒 造好適米」(山田錦,五百万石など), ②仕込みに使用する「かけ米」(主食用米,加工用 米など)の2種類があり,契約栽培を中心に取引が行われている。2014年(平成26年)産 における日本酒原料米の使用量は約25万トン程度であり,酒造好適米約9万トン(36%), 加工用米約11万トン(42%), 主食用米約3万トン(11%), 特定米穀約3万トン(10%) となっている。 近年,日本酒の出荷量が減少傾向で推移する中,特定名称酒が堅調に推移していること から,特に,酒造好適米の使用量が増加している。つまり,日本酒の中でも酒造好適米が 使われている高級日本酒である吟醸酒や純米酒の出荷量が増加している。 近年,清酒の 出荷量がほぼ横ばいで推移する中で,輸出や若い女性の嗜好の変化により都市部を中心に 図3 日本酒(清酒)の輸出金額推移 単位:KL および100万円 出典:国税庁「酒類の輸出金額・輸出数量の推移について」平成28年2月 原典:財務省「貿易統計」 https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/sake_yushutsu/pdf/sake_yushutsu.pdf#search 農林水産省政策統括官「日本酒をめぐる状況」平成28年3月22日
http://www.maff.go.jp/j/seisaku_tokatu/kikaku/pdf/07shiryo_04.pdf#search 酒造好適米とは法令や官庁の統計では,農産物規格規定(農産物検査法)の「醸造用玄米」に
分類される品種の米を指す。特徴として,大粒で米の中心に心白があり,タンパク質の含有量が 少なく,麹菌が繁殖しやすく,醪によく溶け,アルコール発酵が進みやすい米である。
吟醸酒,純米酒等の国内出荷が堅調に推移している。その結果,酒造好適米の需要が増加 し,原料不足に陥っていた。 また,山田錦,五百万石などの酒造好適米は,民間同士の播種前契約による取引が基本 であるが,今後の需要増に応じた生産拡大に向けて,2014年(平成26年)産米から清酒 メーカーにおける清酒の生産増に対応した酒造好適米の増産分は,主食用米の生産数量目 標の増減に左右されることなく,その枠外での生産が行えるように,取扱要領の見直しを 行った。 その結果,2014年産酒造好適米については,運用改善に伴う増産(約4千トン)が行わ れたほか,生産量全体が増加したことから,概ね清酒メーカーの希望に見合った供給がな され始めた。酒造好適米の生産は,2014年7.5万トンであったものが,2015年10万トン, 2016年には15万トンにまで増加しており,日本酒の輸出を後押しするかたちとなっている。
お わ り に
近年,国をあげて農業を活性化させようとする動きがある。海外にたいしては,東南ア ジア諸国との EPA や EU との EPA 締結に向けた交渉あるいは,2016年12月に批准した TPP の影響による農業分野の海外への拡大市場開放により,日本の農業が大きく変わろう としている。 そこで,近年における農産物事情を考え,日本の農業及び食事の基本となる米を取り上 げ,日本の米の生産・消費および輸出入について現状を明確にし,人口の減少に伴う需要 の減少をも加味して,今後の日本の農業の発展にはどのような対策が必要であるかを考察 し,また米の加工品である日本酒の輸出についても検討してきた。 かつては,日本もカロリーベースで80%以上の高い食糧自給率を誇っていたが,わずか 39%(2010年以降)に減少し,海外から大量の農産物を輸入する飽食の国となっている。 食糧自給率は,欧米の食文化を取り入れるにつれ下がり始め,カロリーベースでみると 1961年の78%から半減し2006年には約39%に下がった。その後,持ち直し,2007年の40%, 2008年は41%と持ち直したが,2010年は39%であり,2015年も39%である。ちなみに生産 額ベースであれば,1965年(昭和40年)の86%から,1985年の85%までほとんど減少せず 一定であったが,近年は,ほぼ65%で安定している。 日本にとり最も重要な産物である米については,財務省貿易統計によれば,2015年の輸 入は数量ベースで77万トンであり,金額ベースで613億円であった。輸出に関しては,「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されてから急速に輸出額が伸び始めている。2015年 には輸出総量が7640トン,輸出金額は22億3,400万円であり,まだまだ少額であるが,今後 に期待を持たせるものである。今後はジャポニカ米の生産が急速に伸びている中国への輸 出が有望と考えられる。中国は,現状タイよりインディカ米を約30万トン輸入しているこ とから,日本産ジャポニカ米を10万トン程度は販売できるのではないかと考えている。 また,米の加工品である,日本酒も今後の輸出品目として非常に有望と考えている。現 在は米国を中心として,環太平洋諸国で販売されているが,ヨーロッパへの輸出を本格化 させることにより,大幅に輸出額を増加させることが可能と考えている。純米酒あるいは 吟醸酒と言った高級酒の輸出が伸びており,国内においても若い女性を中心としてブーム が起きつつあることから,金額ベースで今後輸出・国内販売の救世主となるものと考える。 さらには,高級酒に使われる酒造好適米の生産も伸びてきており,高級酒の生産輸出を後 押しするかたちとなっている。 参 考 文 献 農林水産省「農業総産出額」http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/05.html#1 農林水産省「農林水産物輸出入概況 2015年(平成27年度)確定値」,平成28年3月24日 http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kokusai/pdf/yusyutu_gaikyo_15.pdf 財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/ 農林水産省「27年度食糧自給率について」http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html 農林水産省「総合食品自給率(カロリー・生産額),品目別自給率等」 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-2.pdf 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html 山田俊一「農産物の輸出 ―特に米輸出について―」, 中央学院大学経済学専攻科 平成27年度秋セ メスター研究報告(2015年), http://www2.cgu.ac.jp/kyouin/yamada/link/kyou15/1502yama.pdf#search 日本政府観光局「訪日外国人客の動向」http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/ MINORI「米辞典」http://www.iy-place.net/sekai-no-kome/
USDA( United States Department of Agriculture ), “ Grain: World Markets and Trade Archives” http://apps.fas.usda.gov/psdonline/circulars/grain.pdf#search 倪 鏡「中国の米生産と消費動向に―急速な進展を見せる「ジャポニカ米化」ついて」,2012年, 社団法人 JC 総研研究員レポート http://www.jc-so-ken.or.jp/pdf/research_report/120723_01.pdf これからの農業を考える会「中国 ジャポニカ米の生産が拡大!」,2012年 https://www.facebook.com/permalink.php?id=213805158723817&story_fbid=274460919325477 農林水産省「米の輸入に関する動向」www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/pdf/1-3.pdf 農林水産省「MA 米の輸入状況」 http://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/attach/pdf/kome_siryou-6.pdf#search 農林水産省『ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」とは』 http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/
農林水産省 米輸出関連ホームページ http://www.maff.go.jp/j/seisan/boueki/kome_yusyutu/kanren.html 農林水産省「諸外国に植物等を輸出する場合の検疫条件一覧(早見表):貨物編」 http://www.maff.go.jp/pps/j/search/e_hayami_kamotu.pdf 中国向け精米の植物検疫条件 http://www.pps.go.jp/information/exp/c_exp_rice2.pdf#search 国税庁「酒類製成数量の推移」 https://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/shiori-gaikyo/shiori/2016/pdf/004.pdf#page=1 農林水産省「コメ・コメ加工品の輸出戦略(参考資料)平成25年8月」 原典:喜多常夫「成長期」にある SAKE と SHOCHU http://www.maff.go.jp/e/export/kikaku/pdf/komekomekakouhin.pdf#search 国税庁「酒類の輸出金額・輸出数量の推移について」平成28年2月(原典:財務省「貿易統計」) https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/sake_yushutsu/pdf/sake_yushutsu.pdf#search 農林水産省政策統括官「日本酒をめぐる状況」平成28年3月22日