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三角形と四角形③

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Academic year: 2021

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第2学年算数科学習指導案 指導者 1.単元名 「三角形と四角形」 (総時間12時間) 2.指導観 児童の実態 教材について 指導にあたって 本単元では、三角形や四角形をかいたり、 つくったり、敷き詰めたりする活動を通して 図形の構成要素としての辺に着目し、図形に ついて理解できるようにすることを主なね らいとしている。まず、「3本の直線で囲ま れている形を三角形」、「4本の直線で囲まれ ている形を四角形」と約束する。 次に、かどの形に着目することで「直角」 の意味を捉えられるようにする。そして、図 形を構成している要素に着目しながら、直角 三角形、長方形、正方形という基本的な図形 について理解を図るようにする。具体的に は、 ・ 四つの角が直角である四角形を長方形 という。 ・ 四つの辺の長さが等しく四つの角が直 角である四角形を正方形という。 ・ 正方形や長方形を対角線で分けた三角 形を直角三角形という。 の3点である。 本単元の学習は、図形についての一層豊か な感覚を育てるとともに、今後学習する「は この形」の素地となる上からも大変意義深 い。 児童は、これまでに第1学年では 具体物を使って形を写す活動を経験 し、形には、「さんかく」「しかく」「ま る」があり、それぞれの形の特徴を 9 2 % の 児 童 が 捉 え る こ と が で き る。 また、第2学年での「形づくり」 の学習では、図形を構成する力をの ばすために、色板や数え棒を使って 形を作ったり、分解したりする活動 を行ってきた。その中で色板の枚数 に着目させることで、85%の児童 が面の素地につながる見方ができる ようになってきている。しかし、図 形を構成する要素(辺の数や直角等) を意識している児童は少ない。 表現に関する意識調査によると、 89%の児童が「自分の考えをノー トやワークシートに書くことができ る」と答え、「自分の考えを伝えたい」 と 考 え て い る 児 童 も 9 0 % み ら れ た。しかし、実際の交流場面になる と自信がもてないために、活発な交 流 活 動 を 行 う ま で に は 至 っ て い な い。 本単元では、図形に対する興味関心を高め、意欲的に学習に取り組み、構成要素に着目して三 角形と四角形の概念を理解させるために、切ったり、折ったり、敷き詰めたりする活動を多く取 り入れるようにする。 まず「つかむ」段階では、三角形や四角形は直線で囲まれている形であることを理解できるよ うに、点と点をできるだけ少ない直線で結び、動物を囲むという活動を仕組む。 次に「つくる」段階では、児童に興味をもたせ楽しみながら三角形と四角形の概念について理 解が深まるように、手探りで形の特徴を捉えられるような活動を設定する。また点と点を直線で つないで三角形や四角形をつくる点構成・線構成だけでなく、紙を切って三角形や四角形をつく る活動を通して面構成も行うようにする。そして、友だちと交流をしながら、自らの疑問を解決 させるとともに、図形の仲間分けの根拠を明らかにさせる。 最後に「まとめる・いかす」段階では、図形の概念の理解をより深めさせるよう、身の回りの 物から三角形や四角形の形をした物を見つけたり、色板を並べて貼ったりするなどの様々な具体 的な活動を設定するようにする。

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3.目標 ○ 図形の美しさに関心を持ち、身の回りから長方形、正方形、直角三角形などをみつけようとする。 (関心・意欲・態度) ○ 辺の数や長さ、かどに着目して三角形や四角形の意味や性質を考えることができる。 (数学的な考え方) ○ 長方形、正方形、直角三角形などをつくったり、かいたりすることができる。 (表現・処理) ○ 長方形、正方形、直角三角形の意味を理解し、これらを弁別することができる。 (知識・理解) 4.指導計画 時 主な学習活動 支援・留意点 主な評価規準 段階 1 ○ 「三角形」と「四角形」 ○ 動物を直線で囲んだ形を仲 ○ 三角形、四角形について つ という用語とその定義(約 間分けする活動を設定する。 さらに調べてみようと関心 か 束)を知る。 をもつ。 む ○ 「三角形と四角形につい (関心・意欲・態度) て調べる」という単元の課 題をつかむ (本時1組)。 1 ○ 形をさわって、三角形と ○ ブラックボックスから形を ○ 約束に基づいて、三角形 四角形を見つける。 取り出して、説明する活動を設 や四角形を見つけ、判断し (本時4組) 定する。 た根拠を説明できる。 (数学的な考え方) 1 ○ 点と直線をつないで三角 ○ 既習を整理した表を提示す ○ 三角形や四角形を作るこ 形や四角形をつくる。 る。 とができる。 ○ ドットを使って作図させる。 (表現・処理) つ 1 ○ 三角形や四角形の紙を二 ○ 考えの共通点を整理して板 ○ 図形の構成要素である辺 つに切って、三角形や四角 書する。 や頂点を理解することがで 形をつくる (本時2組)。 きる。 (知識・理解) 1 ○ 不定形の紙を折って直角 ○ 紙で折った直角を活用させ ○ 身の回りから直角のある をつくり、身の回りから直 る。 形を見つけることができる。 角のある形を見つける。 (関心・意欲・態度) く 1 ○ 三角形の仲間分けをする。 ○ 直角があるなしで分類した ○ 三角形の仲間分けを根拠 (本時5組) ヒントカードを活用させる。 をもって考えることができ る。 (数学的な考え方) 1 ○ 四角形の仲間分けをする。 ○ 直角の数で分類したヒント ○ 四角形の仲間分けを根拠 る (本時3組) カードを活用させる。 をもって考えることができ る。 (数学的な考え方) 1 ○ 長方形の辺の長さを調べ ○ 辺を色分けした長方形や正 ○ 長方形の紙を切って、正 て、仲間分けをする。 方形のカードを活用させる。 方形をつくることができる。 (表現・処理) 1 ○ 方眼紙を使って、長方形、 ○ 既習を整理した表を提示す ○ 長方形、正方形、直角三 正方形、直角三角形を作図 る。 角形をかくことができる。 する。 ○ 方眼紙を使って作図させる。 (表現・処理) 1 ○ 直角三角形、長方形、正 ○ はじめの一部分を点線で示 ○ 長方形や正方形などをす 方形などを敷き詰めて、色 した台紙を活用させる。 きまなく敷き詰めることが 々な模様をつくる。 できる。 (表現・処理) 1 ○ 身の回りの三角形、四角 ○ 単元の学習の流れを掲示し ○ 身のまわりから三角形や ま 形を探す。 活用させる。 四角形を進んで見つけよう と ○ 名前カードを活用させる。 とする。 め (関心・意欲・態度) る 1 ○ 練習問題を解くことによ ○ 単元の学習の流れを掲示し ○ 学習内容の自己評価をす ・ り、習熟を図る。 活用させる。 ることができる。 い (知識・理解) か す

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指導者 2年3組 5.本時の学習 「三角形と四角形」 (総時数12時間中7時目) (1)主 眼 ○ かどの形に着目して四角形を分類する活動を通して、四角形についての見方を深めることがで きる。 (2)着 眼 【着眼1-②】 「自分なりの考えをつくるための手だて」 直角の数で分類したヒントカードや直角くんを使って仲間分けをさせる。 【着眼2-①】 「交流の視点を明らかにした少人数交流」 四角形を仲間分けした理由が相手に分かるように、ワークシートを見せながら説明するペア交 流をさせる。 【着眼2-②】 「個の考えをつなぎ、数理へと導くキーワード」 直角がある・ない 直角の数 みんな 4つのかど 2つ 1つ (3)準 備 既習の掲示、掲示用・児童用の四角形、ヒントカード、直角くん(前時作成した自作教具) (4)展 開 過程 学習活動 支援・留意点 評価 つ か む つ く る ① 1.本時の問題を知り、話し合って本時 のめあてをつかむ。 2.見通しについて話し合う。 3.自分の考えをつくる。 ○ 児童が既習でつくった四角形の中 から8つを順に提示し、問題の意味 をつかませ、本時のめあてを話し合 う。 ○ 既習を生かして、直角の有無に着 目して仲間分けができるよう学びの 足跡をもとに話し合う中で見通しを 引き出すようにする。 ○ 直角が見つかったら、図形のかど に●印をつけるよう指示してから8 つの四角形を自由に動かしながら分 類させる。 直角があるかないかで なかまわけができそうだ。 直角くんを使って調べる とできそうだ。 めあて 四角形のかどの形をしらべて、なかまわけをしよう。 直角の数でなかまわけが できそうだ。 か え お あ き い く う 問題 8つの四角形をなかまにわけましょう。

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つ く る ② ま と め る 4.ペアで話し合う。 5.全体で話し合う。 6.本時をまとめ、ふりかえりをする。 7.チャレンジ問題をする。 8.次時について話し合う。 ○ 必要な児童には、直角の数で分類 したヒントカードを渡し、それに沿 って仲間分けするよう指示したり、 直角くんの使い方を助言したりする など、個別に支援する。【着眼1-②】 ○ 全体交流に必要な個別の考えを意 図的に指名して発表カードに書くよ う指示する。 ○ 四角形を仲間分けしたわけが分か るようにワークシートをさし示しな がら説明するよう指示する。 【着眼2-①】 ○ 長方形の性質の理解が段階的に深 まるよう、ア、イ、ウの順に提示し 「同じところはどこか」「違うところ はどこか」などの問いかけをしなが ら、共通点や相違点についての話し 合いを進める。 【着眼2-②】 ○ 点でつないだ四角形から長方形を 見つける活動を通して、長方形の性 質の理解を深める。 ○ 本時の学習を生かして、長方形を つくりたいという意識が焦点化する よう、話し合いを支援する。 四角形の仲間分 けを根拠をもっ て考えることが できる。(ノー ト、観察) まとめ 四角形は直角の数でなかまわけができる。 直角がある四角形 と直角がない四角形 に分けました。 4つのかどが、みんな直角になっている四角 形を、長方形という。 直角の数で分けました。 ~はかどがみんな直角です。 ~には2つの直角があります。 ~は直角が1つです。 ~には直角がありません。 4つのかどがみんな 直角の四角形と、いろ いろな四角形とに分け ました。 <直角がある> <直角がない> アの考え か え お あ き い く う <みんな> <いろいろ> イの考え か え お あ き い く う <みんな> <2つ> ウの考え か え あ き い く う <1つ> <ない> 直角がある・ない 4つのかどが全て直角 直角の数

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