第 1 学年 外国語科学習指導案
指導者 ○ ○○ 1 題材名 トーマス先生に「一推しの有名人」を紹介しよう
(Sunshine English Course 1 Program 7,My Project②) 2 指導観 グローバル化が進む現代社会において、日本人には英語を「使える」ことが求められている。中学 校外国語科では、コミュニケーション能力の基礎、つまり「聞く」「読む」「話す」「書く」の各技能 を関連付けて英語でやりとりができるように指導することが求められている。 本題材では、日本の有名人を紹介してほしいというALT の要望に応えるために、ALT による有名 人の紹介を聞いて理解したことを生かして、「一推しの有名人」を英語で紹介できるようにすること をねらいとする。目標言語材料は、新出文法事項となる疑問詞who、when を含む疑問文、目的格の 代名詞、既習文法事項の三人称単数を含むbe 動詞、一般動詞の文である。人を紹介する場面では、 話し手は「一推しの有名人」を知ってもらうために、三人称単数を含むbe 動詞や一般動詞を駆使し て表現することになる。さらに、聞き手は、紹介された人物をもっと知るためにDoes he~?、Is he ~?といった既習文法事項を使って、質問をしたくなると期待される。また、ALT による有名人の紹 介を聞いて、今度は生徒がALT に対して、「一推しの有名人」を紹介することは、技能を統合的に活 用してコミュニケーションする力の育成につなげることができるという側面で意義深いと考える。 本学年の生徒(男子○名、女子○名)のうち、前回の実証授業「Self-introduction~自己紹介の達 人になろう~」で、まとまりのある英語を聞いて得た知識・技能を活用し、自分の考えや気持ちを書 こうとした生徒は、話そうとした生徒とともに○%だった。そして、概要や要点を適切に聞き取るこ とができた生徒は○%だった。また、「聞くこと」を通してつかませた「トピックを絞って」「プラス 1して」といった「表現のポイント」を活用して、自分の考えや気持ちを書くことできた生徒は○%、 また、「はっきりとした声量で」といった「表現のポイント」を活用して話すことができた生徒は○% だった。外国語表現の能力の評価においてC 評価の生徒は、特に、「書く活動」の最後に記述させた 「振り返りシート」において、「表現のポイント」に関する記述ができていなかった。一方、B 評価 の生徒は、英作文や発表では、「表現のポイント」を活用できていなかったものの、「振り返りシート」 にそのことを認識できている記述が多く見られた。目標言語材料であったbe 動詞と一般動詞の文構 造を理解し、正しい語順や語法を用いて文を構成する知識が身に付いたと考えられる生徒は○%だっ た。よって、特に、目標言語材料についての知識・理解に関しては、外国語表現の能力に比べて課題 があるととらえ、班、全体での交流に加え、より効果的な「振り返りシート」の活用が必要であると 考える。 以上の実態をふまえ、本題材は「トーマス先生に『一推しの有名人』を紹介しよう」をテーマに四 次の構成で展開する。なお、二次以降では、「聞く」と「書く」、「話す」を関連付けながら行う「聞 く活動」「書く活動」「話す活動」で構成する一連の活動を設定する。 まず、一次では、学習の見通しをもたせるために、本題材のねらい、活動内容や評価の観点、基準 についてのガイダンスを行う。次に、教科書本文を活用して新出言語材料である疑問詞who、when を含む疑問文、目的格の代名詞を導入し、練習のための言語活動を行い、それぞれの言語材料の使用 場面や働きを理解させたい。さらにここでは、四次での有名人の紹介の際、話し手の情報を引き出す ための質問や応答ができるようにするために、三人称単数を含むbe 動詞、一般動詞と目的格の代名 詞を必然的に活用できるような言語活動を行う。それらの活動を通して、三人称単数の一般動詞に関 する誤りや目的格の代名詞の適切な用法に気づかせ、その気づきを「振り返りシート」の活用を通し て、三次以降につなげていく。二次では、「聞く活動」を行う。ここでは、「聞き取りのコツ」を確認 させ、「予測する」「キーワードを聞く」といった「聞き取りのコツ」を使って、ALT の有名人の紹介 を聞かせる。その後、「予測した内容と聞き取った内容は妥当?」といった交流の視点を提示するこ とで、ALT 一推しの有名人の紹介についての概要や要点を聞き取らせる。続いて、聞き取った後に、 「なぜ聞き取りやすかった?」と交流の視点を提示することで、「表現のポイントA(書く)」と「表 現のポイント B(話す)」を再度つかませる。その際、有名人を紹介するために欠かせない「推しの ポイント」が「表現のポイント」である「トピックを絞って」の中に新たに含まれることにも着目さ せたい。そして、「振り返りシート」の活用を通して、「聞く活動」での気づきを三次以降につなげて
いく。三次では、「一推しの有名人」の紹介文を「書く活動」を行う。まず、前時までの「表現のポイ ントA」に関わる気づきを記述した「振り返りシート」を確認させる。また、うまく書くことができ ない生徒が「表現のポイント」を活用できるように、「表現のポイント A」を活用できている生徒の 例を提示するとともに、班構成を工夫したり、下書きについて班や全体での交流の時間を確保したり する。さらに交流の際は、「『表現のポイントA』は満たされている?」といった交流の視点を提示す る。四次では、ALT に「一推しの有名人」を紹介する「話す活動」を行う。発表前に、前時までの「表 現のポイントB」に関わる気づきを記述した「振り返りシート」を確認させるとともに、うまく話す ことができない生徒が「表現のポイント」を活用できるように、「表現のポイント B」を活用できて いる生徒の例を提示する。 3 題材の目標 ○ ALTに「一推しの有名人」を紹介するために、英語で「自分の考えや気持ち」を書いたり話 したりしようとする。 (コミュニケーションへの関心・意欲・態度) ○ ALTに「一推しの有名人」を紹介するために、英語で「自分の考えや気持ち」を書いたり話 したりできる。 (外国語表現の能力) ○ ALTの「一推しの有名人」の紹介を聞いて、その概要や要点を適切に聞き取ることができる。 (外国語理解の能力) ○ 三人称単数を含むbe 動詞や一般動詞の文、目的格の代名詞、疑問詞 who、when を含む疑問 文に関する知識を身に付けている。 (言語や文化についての知識・理解) 4 題材指導計画と評価一覧(全10時間) 関:コミュニケーションへの関心・意欲・態度 表:外国語表現の能力 理:外国語理解の能力 知:言語や文化についての知識・理解 次 時 学習活動・内容 指導上の留意点 観点:主な評価規準 一 4 1.本題材で取り組む活動の目的や流 れをつかむ。 2.教科書本文を通して疑問詞 who、 when を含む疑問文、目的格の代名詞を 学習する。 3.インタビュー活動を行う。 (1)Q: Who is your favorite singer?
A: I like Miwa.
She plays the guitar. / She is cool. (2)「振り返りシート①」に記述する。 (期待される記述)
・She が主語なので plays にできた。 ・I like she と書いてしまった。
○学習の見通しをもたせるために、 本題材のねらい、活動内容や評価の 観点、基準について説明する。 ○新出言語材料を理解させるため に、練習のための言語活動を行う。 ○三人称単数を含む be 動詞と一般 動詞、目的格の代名詞を駆使した表 現をさせ、誤りや適切な用法に気づ かせるために、インタビュー活動を行う。 ○三次以降の「書く」「話す」活動に つなげるために、目標言語材料の活 用に関する振り返りをさせる。 関:積極的に質問した り、質問に答えたりし ようとする。 〔ワークシート〕 関:目標言語材料の活 用に関する3つ以上の 具体的な振り返りを記 述できる。 〔振り返りシート①〕 二 1 4.トーマス先生の「一推しの有名人」 の紹介を聞く。 (1)「聞き取りのコツ」を確認し、有名 人の紹介の内容を予測する。 ○他己紹介に用いられる表現をつ かませるために、ALT による「一推 しの有名人」の紹介を聞かせる。 ○聞き取りやすくするために、「聞 き取りのコツ」を確認させ、予測し 第一次:疑問詞who、when を含む疑問文、目的格の代名詞について学ぼう。 第二次:トーマス先生の「一推しの有名人」について知ろう。
・予測する ・イメージして聞く ・問いをもって聞く・キーワードを聞く (2)トーマス先生の「一推しの有名人」 の紹介を聞いて、内容を理解する。 (3)「表現のポイント」をつかむ。 (4)「振り返りシート②」に記述する。 (期待される記述) ・トピックを絞って書きたい。 ・プラス1して紹介文を書きたい。 ・自然なスピードで紹介したい。 た内容を班や全体で交流させる。 ○適切な聞き取りにつなげさせる ために、班や全体での交流の視点を 提示する。 (交流の視点の提示) ○「表現のポイント」をつかませる ために、交流の視点を提示する。 (交流の視点の提示) ・「なぜ聞き取りやすかった?」 ○三次以降の活動につなげるため に、「表現のポイント」に関する振り 返りをさせる。 関:紹介された有名人 について、4つ以上の 情報を英語または日本 語でメモすることがで きる。〔ワークシート〕 関:「聞き取りのコツ」 や「表現のポイントA、 B」に照らした3つ以 上の具体的な振り返り を記述できる。 〔振り返りシート②〕 三 3 本 時 1 / 3 5.「一推し有名人」の紹介文を書く。 (1)「振り返りシート①②」を確認する。 ・トピックを絞って書きたい。 ・プラス1して紹介文を書きたい。 (2)マッピングを行い、班で交流し、内 容・構成を修正する。(予測される英文) (3)マッピングを基に、下書きする。 (4)班や全体で下書きを交流し、加筆・ 修正する。 (予想される修正の内容) He play tennis.→ He plays tennis. I like he. → I like him.
○相手に伝わりやすい英文を書か せるために、「表現のポイントA」を 活用して英文を書かせる。 ○「聞く活動」で得た「表現のポイ ントA」を活用させるために、ALT の有名人の紹介を再度聞かせ、「振 り返りシート」を確認させる。 ○書く内容を増やしたり、「表現の ポイントA」 を活用させるために、 班での交流の視点を提示する。 (交流の視点の提示) ・6つ以上のマッピングはある? ・「プラス1」はある? ・トピックは絞れられている? ○伝わりやすい英文を書かせるた めに、交流の視点を提示する。 (交流の視点の提示) ・「表現のポイントA」は満たされて いる? ・三人称単数に関わる一般動詞、目 的格の代名詞を用いた文にミスは? 関:8文以上の有名人 の紹介文を書くことが できる。 〔下書き〕 関、表:紹介文を英文8 文以上、3つ以上の「表 現のポイント A」を用 い て 書 く こ と が で き る。 〔英作文〕 知:三人称単数に関わ る一般動詞、目的格の ・予測した内容と聞き取った内 容は妥当? 第三次:トーマス先生に「一推しの有名人」の紹介文を書こう。 Hello, Mr. Thomas.
Do you know this handsome man? His name is Kei Nishikori.
He play tennis very much. He is a medalist in Rio Olympic. AirK is his super shot.
He is strong and kind. I like he very much. Thank you for listening. Hello, students.
Do you know this handsome man? His name is Daniel Radcliffe. He is an actor in Harry Potter. He sings very well.
He is nice and cool.
I like him and everyone likes him. Thank you for listening.
(6)「振り返りシート③」に記述する。 (期待される記述) ・トピックを絞って書けた。 ・プラス1した文が1つしかなかった。 ・her を間違えずに使うことができた。 (7)清書する。 ○次回の活動につなげるために、 「表現のポイントA」に関わる振り 返りをさせる。 代名詞を用いた文のミ スが2つ以下である。 〔英作文〕 関:「表現のポイント A」に照らした3つ以 上の振り返りを記述で きる。 〔振り返りシート③〕 四 2 6.「一推しの有名人」を紹介する。 (1)「振り返りシート②③」を確認する。 ・自然なスピードで紹介したい。 ・強調して紹介したい。 (2)班で発表の練習をする。 (3)「一推しの有名人」を紹介し、即興で 質問したり、質問に答えたりする。 (期待される即興でのやりとり) Q: Is he cool? A: Yes, he is.
Q: Does he have any brothers? A: Yes, he does. He has a sister. (4)「振り返りシート④」に記述する。 (期待される記述) ・自然なスピードで紹介できた。 ・強調して紹介できなかった。 7.リスニングテストを解く。 ○「表現ポイントB」を活用させる ために、「振り返りシート」を確認さ せる。 ○「表現のポイントB」の活用を確 認させるために、班で練習させる。 ○既習の文法事項を使わせるため に、即興での質問として、Does he ~?Is he~?を使うように促す。 ○やりとりしやすい雰囲気を作る ため、失敗を恐れないように促す。 ○今後の活動で、本題材で学んだこ とを生かせるように、「表現のポイ ントB」に関わる振り返りをさせる。 関、表:8文以上、3つ 以上の「表現のポイン ト B」を用いて有名人 の紹介をすることがで きる。 〔発表〕 関:紹介された内容に 関して、質問しようと したり、質問に答えよ うとする。 〔即興でのやりとり〕 関:「表現のポイント B」に照らした3つ以 上の振り返りを記述で きる。 〔振り返りシート④〕 理:概要と要点に関す る問いに2つ正解する ことができる。 〔リスニングテスト〕 5 本時 平成○年○月○日(○) 第三次の1 於 1年教室 ○本時の指導観 前時までに生徒は、疑問詞who、when を含む疑問文、目的格の代名詞の文構造について知り、対 話練習を行ったり、他己紹介に必要となる三人称単数を含むbe 動詞や一般動詞、目的格の代名詞を 用いた文を必然的に活用できるインタビュー活動を行ったりしている。そして、「聞く活動」では、 ALT の「一推しの有名人」の紹介を聞いて、相手に伝わりやすく紹介するための「表現のポイントA (書く)」、「表現のポイントB(話す)」についてつかんでいる。 そこで本時は、「一推しの有名人」を伝わりやすく紹介するために、「表現のポイントA(書く)」 を活用して、「一推しの有名人」についての紹介文の下書きを書かせることをねらいとする。 ねらいを達成するための主な工夫点は次の二つである。一つは、「振り返りシート」の活用である。 前時に記述させた「振り返りシート」を確認させることで、生徒は「表現のポイントA」を活用する ことができると考える。二つは、マッピングにおける交流である。具体的には、マッピングさせた後、 「6つ以上のマッピングはある?」や、「プラス1はできている?」といった「表現のポイント A」 に関わる交流の視点を提示する。そうすることで、完成させたマッピングを基に、「表現のポイント A」を活用させながら下書きにつなげることができると期待できる。 第四次:トーマス先生に「一推しの有名人」を紹介しよう。
以上の工夫により、生徒は「振り返りシート」の活用や、班や全体での交流を通して、「表現のポ イントA(書く)」を関連付けて、「一推しの有名人」の下書きを書くことができると考える。 ○主眼(「書く活動」1/3) ・「振り返りシート」やマッピングを用いた班や全体での交流を通して、「一推しの有名人」につい ての紹介を、3つ以上の「表現のポイントA」を用いて、8文以上で下書きすることができる。 ○学習の過程 学習活動・内容 ○指導上の留意点 形態 配時 1.本時のめあてと活動内容を確認す る。 2.「振り返りシート②」を確認する。 ・みんなが知っている単語を使いたい。 ・プラス1して書こうと思う。 ・トピックを絞って紹介文を書く。 ・質問文を使う。 ・自分の気持ちを表現したい。 ○見通しをもたせるために、本時のねら いや評価の観点、基準について押さえ、 本時のめあてを確認する。 ○伝わりやすい英文を書かせるために、 「表現のポイントA」を確認させる。 ○有名人を紹介するために必要な「推し のポイント」をつかませるため、「表現の ポイント」である「トピックを絞って」の 内容に着目させる。 全 5 3.マッピングを作成する。 (1)マッピングを班で交流する。 (2)マッピングを全体で交流し、構成を 決定する。 4.有名人紹介の原稿を下書きする。 (期待される英文) Hello, Mr. Thomas.
Do you know this handsome man? His name is Kei Nishikori.
He plays tennis very well. He is a medalist in Rio Olympic. Air K is his super shot.
He is strong and kind. I love him very much.
Thank you for listening. 5.次時の予告を聞く。 ○紹介する内容と構成を整理させるため に、マッピングさせる。 ○支援が必要な生徒がマッピングができ るように、交流を通して、内容・構成を修 正させる。 ・6つ以上のマッピングはある? 「表現のポイントA」 ・プラス1はできている? ・トピックは絞られている? ・自分の考えや気持ちは表している? ○マッピングできない生徒を支援するた め、マッピングできている例を提示する。 ○書きやすい雰囲気を作るために、間違 いを恐れないように促す。 ○マッピングから英文にできない生徒を 支援するために、教科書や一次でのワー クシートを活用させる。 ○みんなが知っている単語を選ぶために 辞書を活用させる際は、机間指導を行う。 〇目的格の代名詞の運用を促すために、 「自分の考えとして、I message を入れ る」ことを指導する。 ○次の「書く活動」の見通しをもたせるた め、今後の活動の流れを説明する。 個 班 全 個 全 7 15 5 15 3 めあて○トーマス先生に「一推しの有名人」について8文以上の英語で書こう。 ○3つ以上の「表現のポイントA」を用いよう。