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JAIST Repository: 日本の新しい科学技術推進体制

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Academic year: 2021

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(1)

Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

日本の新しい科学技術推進体制

Author(s)

林, 和弘; 近藤, 正幸

Citation

年次学術大会講演要旨集, 16: 213-216

Issue Date

2001-10-19

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6629

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

lC

Ⅰ 0

日本の新しい

科学技術推進体制

0

林 和弦 ( 内閣府 ) , 近藤正幸 (

構図大環境情報研

) 1. 新しい科学技術推進体制の 誕生 1 日本の科学技術推進体制は 平成 13 年 1 月の中央省庁再編によって 大きく変貌した。 文部省と科学技術庁が 一体となって 文部科学 省 が発足し、 科学技術と学術の 振興を一体的に 振興することになったことも 大きな変化 であ るが、 内閣機能の強化のために 設置された内閣府に 科学技術政策形成の 中心機能が一元的に 置かれるよう になったことが 大きい。 具体的には、 内閣府に科学技術政策担当大臣が 設置され、 日本の科学技術政策を 審議 する最高機関であ る総合科学技術会議の 事務局を内閣府が 担 う よ う になった ( 図 D)o 科学技術政策担当大臣は 内閣総理大臣から 科学技術政策に 関する特命を 受けて、 ①科学技術に 関する基本的 な 政策の企画・ 立案・総合調整、 ②予算・人材等の 資源配分の方針の 企画・立案・ 総合調整、 を行う。 総合科 学技術会議と 相 侯 って、 政府全体の科学技術に 関する総合戦略や 資源配分の方針を 作成し、 更にそれらに 基づ いて科学技術政策が 国全体として 統一的に実施されるよ う 、 内閣総理大臣のリーダーシップの 下で各省の施策 の総合調整を 行 う こととされている。 総合科学技術会議は、 科学技術政策の 分野で内閣総理大臣を 補佐する「知恵の 場」として経済財政諮問会議 などとともに「重要政策に 関する会議」のひとつとして 内閣府に設置された。 同会議は内閣総理大臣を 議長と し 、 関係閣僚、 日本学術会議会長及び 有識者で構成され、 国家運営の基本であ る科学技術政策について 国全体 を傭 倣 して調査審議等を 行 う こととされている。 具体的には、 ①内閣総理大臣又は 科学技術政策担当大臣の 諮 間 に応じ科学技術に 関する基本的な 政策の調査審議、 ②内閣総理大臣、 各省大臣又は 科学技術政策担当大臣の 諮問に応じ予算・ 人材等の資源配分方針等の 調査審議、 ③国家的に重要な 研究開発の評価などを 実施している。 2. 日本の科学技術推進体制の 新旧比較 このようにして 誕生した日本の 新しい科学技術推進体制は 従来の体制と 大きく異なっている。 総合科学技術 会議については、 従来の科学技術会議にはなかった 要素が加わり、 主な特徴としては 以下の 3 点が挙げられる ( 図 2) 。

(1)

戦略性・適時性 (2) 総 合 , 性

(3)

自 発 性 戦略性・適時性とは、 国家的・社会的課題に 対応するための 科学技術に関する 総合戦略をタイムリ 一に立案 するということであ る。 このため、 従来は年 1 回形式的に開催されたのに 対し、 現在は機動的に 月 1 回開催さ れるようになった。 また、 資源配分の方針の 調査審議や重要研究開発の 評価を実施するようになった。 総合性とは、 これまで自然科学分野が 対象であ ったのが、 人文・社会科学の 分野も含むようになり、 倫理問 類等も含む社会や 人間との関係を 重視するようになったことであ る。 自発性とは、 従来のように 内閣総理大臣等の 諮問に応じて 答申するのみならず、 自ら意見具申することが 可 能 となったことであ る。 機関 角 な する りくり 属 2 者 筆 牛 角 刀 見 的 人 の 者 筆 は 見 れ さ 石 Ⅰ 吉岡 千 本

(3)

0 3 一方の科学技術政策担当大臣が 置かれたことも 内閣府が行う 科学技術行政と 相 侯 って以前とは 大きく異 なる効果を生み 出している。 その主な効果は 以下の 3 点と言えよう。

(l)f

自尊, 性

(2)

信頼, 吐

(3)

実効, 性 指導性については、 科学技術政策担当大臣は 内閣府にあ って内閣総理大臣と 距離が近くなりリーダーシップ を 発揮しや・すくなった。 さらに、 日常業務を有しないために 科学技術政策の 企画立案に専念しやすくなり、 ま た、 従来の科学技術庁長官と 異なり学術研究も 含めて総合調整が 可能になった。 信頼性については、 内閣府が実施部門を 直接持たないため 実施部門を有する 各省との利害の 衝突がなく、 総 合戦略の企画・ 立案、 総合調整に対する 各省の信頼性が 高まった。 これにより、 各省の縦割りの 弊害を排する 科学技術行政の 実現が可能となった。 実効性については、 内閣において、 科学技術政策が 経済財政政策と 並ぶ国家運営の 基本に係わる 重要政策の 一つとして法的に 位置付けられたことにより、 国政上の課題として 科学技術推進の 重要性が認知された。 また、 同じ内閣府にあ る経済財政諮問会議と 連携しやすくなり、 経済財政政策と 連携して予算への 反映などがしやす くなった。 3. これまでの活動実績 上記の科学技術推進体制の 改革により、 わずか約半年 で 以下のような 実績をあ げてきている。 (1) 総理大臣出席の 総合科学技術会議を 毎月Ⅰ 回 開催し、 総合戦略の企画・ 立案、 総合調整の実が 格段に上 げるとともに、 国民に対するアカウンタビリティー ( 説明責任 ) を高めた。 (2) 総合科学技術会議は 本年 3 月 22 日総理に対し「科学技術に 関する総合戦略」について 答申するととも に、 科学技術基本計画の 策定のための 審議を行い、 2 1 世紀の我が国の「科学技術創造立国」の 理念 を 明確にするとともに、 戦略的重点分野として、 ライフサイェンス、 情報通信、 環境、 ナノテクノロジ ー・材料の 4 分野を明示した。 また、 レーベル 賞 受賞者を 5 0 午で 30 人程度」との 目標を掲げ、 国民 ・にわかりやすい 計画の策定に 尽力した。 (3) 総合科学技術会議は 資源配分について 積極的に行動している。 本年 6 月に「平成 13 年度の科学技術 振 興 調整費の配分方針」を、 7 月に「平成 14 年度の科学技術に 関する予算、 人材等の資源配分の 方針」 を内閣総理大臣に 意見具申した。 (4) 経済財政諮問会議と 連携し、 科学技術政策担当大臣、 総合科学技術会議が 予算編成に強く 係 わり、 影 響力をもっことが 出来るよ う になり、 本年 6 月の経済財政諮問会議のいわゆる 骨太の見本方針に、 科学 技術創造立国の 実現が明確に 位置付けられるなど 実効あ る科学技術関係の 予算編成が可能となりつつ あ る。 具体的には、 平成 14 年度概算要求基準の 策定において、 科学技術が重点 7 分野の一つとして 一 般 政策経費について「構造改革特別要求」 (ODA を除く前年度 10%+ 科学技術振興 費 5% 。 の枠の 2 倍 の 要求素案の作成 ) が認められた。 4. 今後の日本の 科学技術推進体制の 課題 日本の新しい 科学技術推進体制はこれまで 着実に実績を 上げっ っ あ るが、 当面の課題として、 ・ 「平成 14 年度の科学技術に 関する予算、 人材等の資源の 方針」に基づく 予算編成の実現。 「国の研究開発全般に 共通する評価の 実施方法のあ り方についての 大綱的指針」 ( 平成 9 年 8 月 7 日 ) の 改定。 一 214 一

(4)

「産学官連携サミット」の nl 月 開催。 ヒト受精胚の 取り扱いのあ り方等生命倫理に 関する事項に 係る基本的な 方針の策定。 ITER( 国際 熱 核融合実験炉 ) 計画の検討。 などが挙げられる。 これらの当面の 課題への対応、 とりわけ 14 年度予算編成にどこまで 影響力を行使できるかが、 新しい科学 技術推進体制が 今後の日本の 科学技術政策の 司令塔としての 役割を果たせるかどうかの 大きな試金石となろ 図 1. 新しい科学技術推進体制

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事務局

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(5)

2.

科学技術会議から

総合科学技術会議へ

r

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日サポート体制

)

r ・科学技術庁が

事務局機

能を担当

,科学技術振興調整

費 等

を活用し、 科学技術会

議の審議に資する 調査

を実施。

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日科学技術会議

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対象とする分野の

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人文・社会科学

Ⅰ 自然科学

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新 サポート体制

)

・内閣府が事務局機能を 担当 ・総合科学技術会議の

調査審議に資するため、

事務局が内外の 科学技

術に関する調査を

実施 (

議員自らによる 調査、 事務局での調査、 委託調査等

)

調査手段を多様化し、 調査の結果得られた 情報を効果的に

利用する

ために、 情報ネットワーク 及びデータベースを

整備 一 216 一

参照

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