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8. 群馬大学医学部付属病院におけるmalignantlymphomaの治療成績(第31回群馬脳腫瘍研究会)

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Academic year: 2021

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一般演題2>

座長 栗原 秀行(桐生厚生 合病院脳神経外科) 6.脳初発悪性リンパ腫に対する放射線療法 石川 仁,長谷川正俊,玉木 義雄 中山 優子,秋元 哲夫,桜井 英幸 鈴木 義行,斉藤 淳一,新部 英男 中野 隆 (群馬大院・医・腫瘍放射線学) 石内 勝吾,斉藤 人 (同 脳脊髄病態外科学) 栗原 秀行 (桐生厚生 合病院 脳神経外科) 【目 的】 脳初発悪性リンパ腫は近年増加傾向である. 本疾患に対して放射線療法が施行されてきたが, 他部位 初発の悪性リンパ腫に比較して予後不良でもある. 現在, 大量化学療法を主体とした治療により予後が改善してき ているものの, 未だ標準化には至っていない. そこでメ ソトレキセート大量療法以前の放射線治療成績および予 後因子について解析した. 【方 法】 対象は 1981年か ら 1999 年までに放射線療法を施行した 33例とした. 男 性 23例, 女性 10例で, 年齢の中央値は 58歳であった. 放射線療法は原則として 40Gyの全脳照射に局所への追 加照射 10Gyを施行した. 9 例に化学療法を併用し, 全脊 髄照射は 9 例に施行した. 【結 果】 全症例の 5年粗 生存率は 35%, MST は 13か月であった. 再発は 24例に 認められ, 頭蓋内再発 16例, 脊髄播種が 8例であった. 検討した中では初期効果および腫瘍の数が有意な予後因 子であり, 全脊髄照射群で予後良好な傾向が認められた. 治療開始時に脊髄播種のなかった 24例では全脊髄照射 を施行した 5例中 4例が無病生存例であった (p=0.03). 【結 語】 予防的全脊髄照射は予後の改善に寄与する可 能性が示唆された. 今後, 現在施行されている大量化学 療法との予後・副作用について比較検討する必要がある. 7.脳原発悪性リンパ腫における放射線治療の役割と照 射線量の検討 長谷川正俊,石川 仁,鈴木 義行 斉藤 淳一,渋谷 圭,桜井 英幸 中山 優子,中野 隆 (群馬大院・医・腫瘍放射線学) 石内 勝吾,斉藤 人 (同 脳脊髄病態外科学) 栗原 秀行 (桐生厚生 合病院 脳神経外科) 中枢神経系以外に初発する悪性リンパ腫は一般に放射 線および薬剤に感受性で予後良好である. 特に局所に対 しては放射線が絶対的に有効であり, 40Gyでほぼ確実 に制御可能である.ただし,Diffuse Large B cellリンパ腫 (DLB)は全身に波及しやすいので,化学療法 (CHOP等) を先行し, 必要に応じて局所の照射 (30∼40Gy) を追加 していることが多い. 一方, 脳初発リンパ腫は大部 が DLBであるが, 中枢神経外に波及することは極めてまれ なので, かつては放射線治療に重点をおき, 全脳照射 40Gyおよび局所への追加照射 10(∼20)Gy,さらに症例 によっては全脊髄照射 30Gyをおこなってきたが, 一般 に治療成績は不良で, しかも患者の全身状態や QOL 上 の問題も多かった. 最近ではメソトレキセート (MTX) 大量療法と放射線の併用が主流であるが, MTX 後の照 射線量については議論が多く, 従来同様の場合と減量し ている場合がある. 前者ではこれまで以上の抗腫瘍効果 が期待できるが, 障害のリスクがさらに高くなるので, 当院では,MTX 後に腫瘍が消失した (CR)例に対しては 従来に比較して 10Gy程度の減量 ( 線量 40Gy) を原則 として, MTX 後腫瘍残存例では局所への追加照射を 慮してきた. ここでは, 当院における MTX 用前と MTX 用後の症例の検討, および文献的検討から, 現状 での至適線量を再度 察した. MTX 後の症例は MTX 前に比較すると症例数が少なく, また観察期間も短いが, 相対的に早期の成績は良好で,QOL の良好な例も認めら れたが, 再燃例も散見された. CR 例でも 40Gy以上 (例 えば 45Gy程度) の照射を積極的に行なうべきかどうか が当面の課題であるが, 治療成績と障害のリスク, 全身 状態等との関係をさらに長期的に検討する必要がある. 8.群 馬 大 学 医 学 部 付 属 病 院 に お け る malignant lymphoma の治療成績 藍原 正憲,菅原 一,石内 勝吾 斉藤 人 (群馬大・医・脳脊髄病態外科学) 栗原 秀行 (桐生厚生 合病院 脳神経外科) 田村 勝 ( 立藤岡 合病院 康管理センター) 【目 的】 頭蓋原発悪性リンパ腫に対するこれまでの 我々の治療結果を reviewし, 現状での至適な治療法につ いて検討した. 【対象及び方法】 1990年からの約 13年 間に頭蓋内原発で手術叉は生検にて診断確定された悪性 リンパ腫 21例 (男性 15例,女性 6例,平 年令 62歳,< 60歳=10人, ≧60歳=11人) について治療法, 治療結果 の比較検討を行った. 【結 果】 全例組織診断確定後, 術後療法{1992年以前は放射線療法 (RT)−(6例), 1992 ∼2000年 で は MEPP+RT−(9 例), 2001年 以 後 は HDMTX+RT−(6例) が主体}が施行された. 各術後療 97

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法の生存期間中央値は RT only―約 12ケ月, MEPP+ RT―約 52ケ月と優位な差が認められた. HDMTX は平 追跡機期間 15ケ月とまだ短いが, 1例死亡 (12ケ月), 眼窩内転移が 1例認められた. HDMTX+RT 6例中 2 例に精神機能低下がみられた. 組織は全例 diffuse large cell type,Bcell typeであった. 【結 論】 放射線療法に 組み合わされた化学療法の効果については様々な報告が みられるが, 当院では化学療法 (MEPP, HDMTX) 併用 の効果が十 認められた. 今後 に症例を積み重ね, 長 期の治療成績及び遅発性の合併症等の検討を行い, 中枢 神経系原発性悪性リンパ腫に対する治療法の評価を行い たいと えている.

特別講演>

座長 斉藤 人(群馬大・医・脳脊髄病態外科学) 中枢神経系リンパ腫の臨床病理学的特徴―脳リンパ腫の 細胞特性と由来― 佐々木 惇 (群馬大・医・病態病理学 講師) 中枢神経系原発悪性リンパ腫 (primary central nervous system lymphoma: PCNSL) は頭蓋内原発腫瘍の中では 稀な腫瘍であるが, 近年増加傾向がみられ, 予後は未だ 不良である. 我々は PCNSL の細胞起源や病態解明を目 的として,免疫組織化学,PCR 法,TUNEL 法などによる 検討を行っている. 今回は, 自検例を中心に, PCNSL の 臨床的特徴と予後,組織型,腫瘍細胞の免疫表現型・増殖 能・単クローン性,アポトーシスの特徴を呈示し,解説す る. 98 第 31回群馬脳腫瘍研究会

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