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「手作り日本人形」の導入による施設入所中の軽度認知症を有する高齢女性の健康度の改善

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Academic year: 2021

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「手作り日本人形」の導入による施設入所中の軽度認知症を有する高齢女性の

健康度の改善

浅井恭子

*1

・中島 範

*2

・駒井美智子

*2

・栗原 久

*2 *1 東京福祉大学教育学部(名古屋キャンパス) 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2-13-32 *2 東京福祉大学短期大学部(伊勢崎キャンパス) 〒372-0831 群馬県伊勢崎市山王町2020-1 (2011年5月12日受付、2011年7月7日受理) 抄録:本研究は、著者の一人(中島)が製作を提案した「手作り日本人形」を用い、それに短期間(約10日間)にわたって接し た、特別養護老人ホームに入所中の軽度認知症を有する高齢者の健康度変化を、質問紙「健康チェック票THI」によって調 査することを目的としている。人形の提供後、1名(79歳女性)は、「抑うつ度」、「心のストレス」の項目でやや改善が、他の1 名(94歳女性)は、身体面、精神心理面のほとんどの項目で著しい改善が見られた。本結果は、日本人としてのアイデンティ ティと密接に関連する「手作り日本人形」を導入することが、高齢者の健康度、特に精神面の健康度の改善に有効となる可 能性を示唆している。 (別冊請求先:浅井恭子) キーワード:手作り日本人形、高齢女性、特別養護老人ホーム、情緒の安定、質問紙「健康チェック票THI」

緒言

近年、我が国は高齢化が進展し、核家族化と相まって高 齢 者 施 設 に 入 所 す る 高 齢 者 が 急 増 し て い る( 内 閣 府, 2010a)。高齢者施設では、様々な問題が山積している。例 えば、高齢であるが故に自由な外出ができずに、通常の社 会的活動が少なくなり、施設内での活動が中心になりやす い。刺激の少ない環境では、認知症などの発症リスクが高 まる。さらには、様々な性格および病気・生涯を持った人 が同居しているため、ストレスを感じている割合も高いこ とが予想される。 高齢者の活動を高めて生活の質(QOL)を改善する様々 な方策が考案されているが、最近注目されている方法とし てアニマルセラピー(向ら, 2009)やドールセラピー(James et al., 2006)がある。ドールセラピーでは、認知症の高齢者 が、人形を自分の子供だと思い込み、人形をあやすことで、 昔子育てをしていたころの忙しくも幸せな頃の感情を呼び 起こして安らぎや安心をもたらし、認知症の症状の改善に 有効であるとの報告が多い(田村ら, 2001; 早田ら, 2003; 永幡, 2004; 親松ら, 2005)。しかし、健常高齢者、特に施設 入所中の高齢者を対象にした、人形導入の全般的健康度に 及ぼす効果についてはほとんど検討されていない。 筆者の一人(中島)が作成した日本人形を保育所に導入 したところ「模倣あそび」に利用され、1・2歳児の情緒の安 定や学習に繫がる可能性が示唆された(駒井ら, 2011)。そ こで本研究の目的は、試験的に、施設に入所している軽度 認知症の高齢者に手作り日本人形を提供した際の総合的な 健 康 度 の 変 化 を、質 問 紙「 健 康 チェ ック 票THI」( 鈴 木, 2005; 鈴木ら, 2005)を用いて検討することにある。

研究対象と方法

1.研究対象 本研究における対象は、A県B市の特別養護老人ホーム Cに入居しているDさん(79歳、女性:事例1)およびEさ ん(94歳、女性、:事例2)で、いずれも配偶者とは死別して いる。 Dさんは認知症の症状がみられるが、施設内では歩行が 可能である。一方、Eさんは車椅子生活で、性格は温和で あるが、認知症の症状が認められる。しかし、いずれの対 象者とも、施設職員との会話は可能であった。

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2.研究方法 日本人形の提供と行動観察 中島が製作した手作り日本人形(駒井ら, 2011)を、2011 年4月10日、研究対象者に1体ずつ手渡し、それ以降、2011 年4月20日まで自由に使ってもらった。この間、対象者の 日常生活の状況について、介護者に適宜、対象者の行動に 影響を及ぼさないよう細心の注意を払いながら観察を行う よう依頼した。 健康度調査 2011年4月10日、日本人形を手渡す直前に、「健康チェッ ク票:the Total Health Index、THI」(鈴木, 2005; 鈴木ら, 2005)を用いて、1回目の健康度調査を実施した。さらに、 1回目の健康度調査の10日後に、2回目の健康度調査を、 1回目と同様の手続きで実施した。 THIでは、自覚症状、訴え、好み、生活習慣、行動特性な どに関する130問の質問に対する「はい」、「どちらでもな い」、「いいえ」の回答から、身体面から精神・心理面に及ぶ 13項目(呼吸器、目や皮膚、口とおしり、消化器、多愁訴、生 活不規則性、いらいら短気、情緒不安定・対人過敏、抑うつ 度、攻撃性(積極性)、神経質、身体ストレス度、心のストレ ス度)の健康度について尺度得点を得るとともに、すでに 評価が行われた1.1万人の結果をもとに作成されて尺度得 点標準分布に対するパーセンタイルも得た。 健康度調査の実施にあたっては、対象者の2人とも軽度 認知症であり、自分で質問項目を読んで応える状況にない ので、観察者(介護者)が質問を読み上げて回答を聞き取る 形で、対象者が飽きないように、何回かに分けて行った。 観察者の質問に対する受け答えは、スムーズというわけで はなかったが、回答に問題がある状態ではなく、信頼でき るものであった。 個人情報への注意 本研究の目的、ヒアリングの方法、観察記録、写真およ び得られた個人情報は本研究のみに利用すること、およ び個人情報の保護について対象者に説明し、協力の同意 を得た。

結果

事例1Dさん、79歳、女性) 図1は、日本人形提供の前後におけるDさんの13項目の 健康度の変化を、パーセンタイルのレーダーチャート、お よび尺度得点で示したものである。 日本人形の提供前(1回目のTHI調査) Dさんは、日本人形が提供される前の1回目調査では、 呼吸器(15点、75%)、目や皮膚(16点、80%)、多愁訴(36点、 84%)、直 情 径 行 性(26点、100%)、情 緒 不 安 定(27点、 81%)、抑うつ度(22点、97%)、神経質(24点、100%)、身体 ストレス(20点、97%)、心のストレス(26点、99%)と、身体 面および精神・心理面の9項目で、高い(強い)またはそれ 以上の症状がみられた。普通であった項目は、口とおしり (11点、31%)、消化器(12点、69%)生活不規則性(15点、 36%)および攻撃性/積極性(14点、50%)の4項目であっ た。総合的健康度のパーセンタイルは86%であり、健康度 はかなり低かった。 日本人形提供の10日後(2回目のTHI調査) 日本人形を提供されてから10日経過した2回目の調査 結果と1回目の結果とを比較すると、口とおしり(11点→ 10点、31%→16%)、多愁訴(36点→33点、84%→74%)、 生活不規則性(15点→14点、36%→24%)、抑うつ度(22 点 →18点、97%→88%)、身 体 ス ト レ ス(20点 →17点、 97%矢 印96%)、心 の ス ト レ ス(26点 →12点、99%→ 96%)の6目において、尺度得点あるいはパーセンタイル のいずれかで明らかな改善がみられた。一方、呼吸器(15 点→16点、75%→81%)および消化器(12点→13点、69% →77%)の2項目で、わずかな悪化がみられた。総合的健 康度のパーセンタイルの変化は86%→77%で、明らかに 改善していた。 事例2Eさん、94歳、女性) 図2は、日本人形提供の前後におけるEさんの13項目の 健康度の変化を、図1と同様に示したものである。 日本人形の提供前(1回目のTHI調査) 日本人形が提供される前の1回目調査では、抑うつ度(16 点、79%)、身体ストレス度(2点、79%)および心のストレ ス(-6点、77%)の3項目で、やや強い症状がみられた。し かし、それ以外の、呼吸器(12点、46%)、目や皮膚(15点、 73%)、口とおしり(11点、31%)、消化器(10点、47%)、多 愁訴(28点、48%)、生活不規則性(17点、59%)、直情径行 性(18点、66%)、情緒不安定(25点、70%)、攻撃性/積極 性(13点、32%)、神経質(19点、71%)の10項目は普通のレ ベルであった。総合的健康度のパーセンタイルは57%で あり、94歳の高齢にもかかわらず、健康度はほぼ普通範囲 内にあった。

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図1.日本人形提供の前後におけるDさん(79歳、女性)の健康度 ●:1回目(2011年4月10日)。▲:2回目(2011年4月20日)。

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図2.日本人形提供の前後におけるEさん(94歳、女性)の健康度 ●:1回目(2011年4月10日)。▲:2回目(2011年4月20日)。

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日本人形提供の10日後(2回目のTHI調査) 日本人形を提供されてから10日経過した2回目の調査 結果と1回目の結果とを比較すると、呼吸器(12点→11点、 46%→32%)、口とおしり(15点→13点、73%→52%)、多 愁訴(28点→25点、48%→29%)、生活不規則性(17点→ 16点、58%→48%)、直 情 径 行 性(18点 →11点、66%→ 11%)、情緒不安定(25点→21点、70%→44%)、抑うつ度(16 点 →10点、79%→17%)、神 経 質(19点 →16点、71%→ 42%)、身体ストレス(2点→-10点、79%→51%)、心のス トレス(-6点→-31点、77%→20%)の10目において、尺度 得点あるいはパーセンタイルのいずれかで明らかな改善が みられた。悪化がみられたのは消化器(10点→12点、47% →69%)のみで、口とおしりおよび攻撃性/積極性につい ては、変化がなかった。総合的健康度のパーセンタイルの 変化は57%→22%で、著しい改善を示した。 行動観察 Dさんに最初に人形を見せると、2体とも欲しいと言い、 1体だけを提供すると不満そうな態度を示した。人形を手 にすると気分の変化が明らかで、人形の服を脱がせようと したり、整えたりした。人形の入っている袋を隠し、その ことを忘れて、人形がないと大騒ぎすることがあった。人 形をとても気に入っていることが伺えた。 DさんもEさんも、自分に提供された人形を撫でたり、 抱いたりと、好んで大切に取り扱っている様子が伺えた。

考察

THIでは、自覚症状、訴え、好み、生活習慣、行動特性な どに関する130問の質問に対する「はい」、「どちらでもな い」、「いいえ」の回答から、身体面から精神・心理面に及ぶ 13項目(呼吸器、目や皮膚、口とおしり、消化器、多愁訴、生 活不規則性、いらいら短気、情緒不安定・対人過敏、抑うつ 度、攻撃性(積極性)、神経質、身体ストレス度、心のストレ ス度)の健康度について尺度得点を得るとともに、すでに 評価が行われた1.1万人の結果をもとに作成されて尺度得 点標準分布に対するパーセンタイルも得ることができる。 THIで得られる尺度得点やパーセンタイルの結果は本人の 自覚症状に基づいているので、結果に対する本人の納得度 が高いことが明らかになっている(鈴木ら, 2005)。 THIで評価されたある種の活動による健康度の上昇に ついては、2泊3日の園芸体験(鈴木, 2004)、2泊以上の湯 治(飯島ら, 2008)、長期にわたるジョギング(栗原, 2011) などで確認されている。 大部分の哺乳類は、仔が成長するまで面倒をみるが、2世 代後の孫の世話をしない。しかし、ヒトの特徴として、孫 の世話をすることが挙げられる。施設に入居している高齢 者は子や孫の世話をする環境ではないが、人形をわが子ま たは孫とみなして接することで、気分の安定や健康度の上 昇が図られることが期待される。すなわち、高齢者が潜在 的に持っている創造性や感性、感情を心おきなく表出でき る人形を対象に、抱き心地といった感触や、語りかけるよ うな目、表情といった視覚などを入り口として、我が子に 注いだ愛情を蘇えらせ、失いかけていた生活の目的が回復 できる可能性がある(親松ら, 2005)。さらに、人形によっ て呼び覚まされた世話する意欲や愛情の記憶が、能動的な 行動を生み出し、他の人との会話や笑顔を引き出すことも 期待される。 本研究では、日本人形を導入する前の健康度は、一方の 対象者はかなり低い例であり、他方は中程度であった。日 本人形の導入は10日間と短期間であったが、いずれの例 とも全般的健康度の上昇が引き起こされた点は注目され る。両者で改善が認められたのが、多愁訴、生活不規則性、 抑うつ度、身体ストレス、心のストレス度であり、日本人形 の導入が明らかに精神・心理面に対して良好な結果をもた らしたことを示している。認知症患者に対するドールセ ラピー(人形療法)が、意欲、気分、記憶などの向上に有効 であることはすでに報告されているが(田村ら, 2001; 早 田ら, 2003; 永幡, 2004; James et al., 2006; 京都新聞社, 2007)、本結果は、質問に対して受け答えができる程度の 軽度認知症の高齢者においても、総合的健康度のレベルに 関係なく、人形の導入が健康度の上昇に有効であることを 示唆している。 高齢者に人形を提供した際、軟らか、目がパッチリ、小型 の人形が人気で、逆に、人間の表情に近い生々しい人形や 目を閉じた人形は、話しかけても答えてくれない、と拒否 するお年寄りが多かったという(市民運動ネットワーク滋 賀, 2009)。これらの点を考慮すると、高齢者に提供する人 形として優れているのが、本研究で用いたような、洗練さ れた材質で製作した手作りの日本人形ということになろ う。日本人形は、日本人の感情にアピールして、幼いころ の赤ちゃん遊びや子育てといった、忘れかけていた遠い日 の記憶を思い起こさせ、幸せな気分をもたらすことであろ う。幸せは人にやすらぎや安心感をあたえ、会話をひきだ し、笑顔をもたらしてくれるはずである。 本研究は、手作り日本人形の提供が高齢者の健康度にど のように影響を及ぼすかについての試験的研究であり、そ の結果はかなり満足できるものであった。すなわち、対象 者は提供された日本人形を気に入って、子供や孫を世話す るような行動をし、健康度においても改善を示した。しか

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し、調査対象者が女性2名であり、日本人形を影響するこ との有効性の強調につながるにはさらに例数を増やす必要 がある。それに加えて、女性ほど子育てに参加しない男性 に対する人形提供の効果の有無、さらには日本人としての 幼児体験や子育て体験が背景にあるとすれば、日本人形と 西洋人形の効果の比較などについて興味深いものがあり、 今後はこれらの課題についても検討して行く予定である。

結論

養護老人施設に入所中の軽度認知症の高齢女性に手作 り日本人形を提供した際の全般的健康度の変化を検討した ところ、健康度の低い事例および普通のレベルにある事例 とも、身体面および精神・心理面の多くの項目で改善がみ られた。本結果は、手作り日本人形が高齢者の生活の質 (QOL)の向上に寄与することを示唆している。

謝辞

THIのデータ収集にあたり、岩田慎太郎氏(特別養護老 人ホームC、A県B市)の協力を得たことに深謝します。

文献

飯島久香・酒巻哲夫・鈴木庄亮(2008):温泉宿泊の保養効 果--「健康チェック票THI」による測定の試み--.温泉 科学 57, 196-205. 親松恵子・畑野相子・山根 寛(2005):認知症高齢者が人 形を抱くことの意味.精神認知症とOT 2,336-341. 京都新聞社(2007):人形抱けば認知症に効果?滋賀県立 大准教授ら検証へ.京都新聞,2007年11月7日記事. 栗原 久(2011):継続的なジョギングが不登校克服に有効 に作用した可能性のある女子大学生の事例.東京福祉 大学・大学院紀要 2, 43-50. 駒井美智子・中島 範・浅井恭子(2011):幼児の模倣と成 長における「手作り日本人形」の寄与.東京福祉大学・ 大学院紀要 2, 51-57. 市民運動ネットワーク滋賀(2009):人形で認知症治療:抱 くと感情安定/県立大など共同研究中.滋賀市民運動 ニュース&ダイジェスト, 2009年4月1日.

James, I.A., Mackenzie, L. and Kukaentova-Ladinska, E. (2006): Doll use in care homes for people with de-mentia. Int. J. Geriatr. Psychiatry 21, 1093-1098.

鈴木庄亮(2004):心身の健康と生活第4回.2泊3日の園 芸体験の効果測定.さんぽぐんま(群馬産業保健推進 センター情報誌) 29, 2-3. 鈴木庄亮(2005):健康チェック票THIプラス_03版の概要. 武田書店,藤沢. 鈴木庄亮・浅野弘明・青木繁伸ら編著(2005):健康チェッ ク票THIプラス−利用・評価・基礎資料集.武田書店, 藤沢. 田村俊世・中嶋一樹・南部雅幸ら(2001):重度痴呆性高齢 者看護支援のための人形療法.日本バーチャルリアリ ティ学会論文誌 6, 165-169. 内閣府(2010):平成22年版高齢社会白書.内閣府,東京. 内閣府(2010):平成22年度高齢社会対策.内閣府,東京. 永幡香苗(2004):ドールセラピーの導入によってユニット の雰囲気が明るく変化.ジーピーネット/環境衛生研 究会[編] 50, 47-49. 早田隆子・大隈 孝・北村ヒロ子ら(2003):痴呆性老人へ のドールセラピーによるケアの考察--子育ての記憶再 生 に よ る 感 情 の 安 定. 日 本 精 神 科 看 護 学 会 誌 46, 576-580. 向宇希・杉浦春雄・岡崎敏朗ら(2009):動物介在におけ るレクリエーション活動がポジティブ・ネガティブ感 情に及ぼす影響.健康レクリエーション研究会雑誌 6, 25-29.

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Improvement of Health Indices of Elderly Females with Mild Cognitive Impairment

in a Care Home after Introduction of Hand-made Japanese Dolls

Kyoko ASAI

*1

, Nori NAKASHIMA

*2

, Michiko KOMAI

*2

and Hisashi KURIBARA

*2 *1 School of Education, Tokyo University of Social Welfare (Nagoya Campus),

2-13-32 Marunouchi, Naka-ku, Nagoya-city, Aichi 460-0002, Japan *2 Junior College, Tokyo University of Social Welfare (Isesaki Campus),

2020-1 San o-cho, Isesaki-city, Gunma 372-0831, Japan

Abstract : In this pilot study, we analyzed the changes in the bodily and mental/psychological conditions after introduction

of the Japanese dolls hand-made by one of authors (Nakashima) to 2 elderly females with mild cognitive impairment (79 and 94 years old, respectively) in a special elderly care home at N-city of A prefecture. To evaluate the health conditions, the total health index (THI) was applied. Ten days after the present of dolls to the elderly females, many bodily and mental/psychological indices, particularly multi compliance, emotionality and bodily/mental stress were improved as compared to the results before the presence. The present results indicate that present of hand-made Japanese dolls causes positive effect such as increase in motivation and emotional stability of the elderly people.

(Reprint request should be sent to Kyoko Asai)

Key words : Hand-made Japanese dolls, Elderly females, Special elderly care home, Emotional stability, Total health

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図 1 . 日本人形提供の前後における D さん( 79 歳、女性)の健康度
図 2 . 日本人形提供の前後における E さん( 94 歳、女性)の健康度

参照

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