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児童英語教授法 と児童英語教育の実際について
(1)
『
小学校英語セ ミナー』 における実践活動 について
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(2004年3月31日受理)
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児童英語,児童英語教育,『小学校英語セ ミナー』,小学校の英語活動,教材 ・教具 の開発,評価抄
録
児童英語教育の現場,特 に現在の小学校 におけ る英語活動 についての課題は多 く,指導書 も数多 く発刊 されている。 本稿では,『小学校英語セ ミナー』 (明治図書,季刊誌) において展開 されている特集 を前提 に,英語活動 の授業の組み 立てに関す る前提事項 を確認す る。 まず,創刊号 に明記 され ている諸問題 (英語活動 の 目標や年 間指導計画,テ ィーチ ングの方法 と指導体制づ くり,教材 ・教具 の作成 と教室 の工夫,評価 と研究図書)を確認 しつつ,基本的 な課題 につい て考察す る。 まず,「総合的な学習の時間」のテーマであ る `「国際理解」と,外国語学習へ の整備 に向けての試み' につ いて,次に, `英語活動 に関す る 「教材 ・教具開発」 と 「評価」' に焦点を当てて,検討す る。Ⅰ.序
『小学校英語セ ミナー』 は,1998年7月 に明治図書 よ り創刊 された季刊誌 (B5版,80ページ)である。編集 主体 は,影浦 攻氏 (宮崎大学教授)が率いる小学校英 語セ ミナーであ り,2003年12月に発刊 された第18号 まで の内容は多岐 にわた る。その毎号において,影浦 攻氏 による巻頭言の後には,約50ページの特集 と約30ページ の連載 シ リーズが続 く。 小学校 における外 国語学習の高 まりに合わせ て,2001年4月に文部科学省か ら,『小学校 英語活動 の手引 き』(
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が発行 され,その結果, ます ます 「総合的 な学習の時間」に 「国際理解 ・外国語学習」 をテーマと して採択す る小学校が増えた。影浦 攻氏は , この 『小学校英語活動の手引 き』の作成協 力者の座長 を 務めた人物であ り, この有用 な手引 きの発行以前か ら, 小学校 の英語活動 についての指導 と助言を続けてきた経 緯 を,特 に 『小学校英語セ ミナー』 の創刊号におけ る展 論 関の拡が りと教材 ・教具関連の記事 に焦点を当てて,辿 っ てみ ることにす る。 『小学校英語セ ミナー』 の特集 を第 Ⅰ号か ら一覧す る と,その時期に必要 とされたテーマと課題が認識できる。 それ らを列挙す ると, No.1-「ウォームア ップ ! 小学校英語活動 ・指導の アイテム21」[1] No.2--「小学校英語活動 ・年間指導計画 のモデル14」 [2] No.3- 「子供熱中 ! 英語活動のおも しろ教材12」[3] No.4--「どの子 もイキイキ ! 英語のお も しろ活動21」 [4] No.5--「英語活動充実 ! テ ィーム ・テ ィーチ ングの アイデア15」[5] No.6--「英語活動をも りあげ る研究体制 ・環境づ くり のモデル12」[6]No.7-
-
「英語活動 ス ター ト 立 ち上げの課題2
問2
1
答」[
7
]
No.
8
--「これでOK !
英語活動 に強 くなる教師の研 修術」[
8
]
No.9
--「だれで もす ぐで きる 英語活動の一押 しネ タ1
4
選」[
9
]
No.
1
0- 「
ALT&
ゲス ト・テ ィーチ ャー との上手 な連 携 のアイデア2
2
選」[
1
0
]
No.
l
l--「英語授業 で役立 っ活動づ くりのアイデア」[
1
1
]
No.
1
2
--「英語活動 を盛 り上げ る展開演 出の工夫」[
1
2
]
No.
1
3
--「年間計画づ くりのポイ ン トと実例集」[
1
3
]
No.
1
4
--「子 どものニーズにあ った教材開発のアイデア」[
1
4
]
No.
1
5-
-
「手軽 で効果 的 !楽 しい活 動特選2
4
プラ ン」[
1
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]
No.
1
6-
「知 って役立っ英語活動指導の急所」[
1
6
]
No.
1
7-
-
「子 どもの英会話力をつける構想 &マネジメ ン ト」[
1
7
]
No.
1
8日
「英語活動が楽 しくなる教具づ くりのアイデア」[
1
8
]
No.
1
9-
-
「英語活動 を充実 させ る取 り組みのポイ ン ト」[
1
9
]
となっている。そ こで,本稿では, これ らの特集の意義 と貢献 を考慮 しつつ,『小学校英語活動の手引 き』が発 行 され た2
0
0
1
年4
月 を一つ の転換点 と して,それ以前 と 以後 に二分 して,教材開発 と評価 を中心 に追跡 してい く ことが 目的である。Ⅰ
Ⅰ
.
国際理解 ・外国語学習への整備に向けての試み
『小学校英語活動の手引 き』が発行 された2
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1
年4
月 までに刊行 された 『小学校英語セ ミナー』 は,1
9
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年7
月発行 の第1
号か ら2
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年2
月発行 の第1
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号 までの1
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巻 である。1
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年 には,公立小学校 における英語教育に取 り組む研究開発校が,既 に全国都道府県で各1校ずっ指 定 され て,授業関連の研究 を行 っていた。それは,第1
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期中央教育審議会 の答 申(
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9
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6
年7
月) におけ る 「小学 校における外国語教育の扱い」 に提唱された内容に従い, 各小学校がそれぞれの教育方針や授業の展開を模索 して いた時期である。つ まり,小学校における外国語教育は , ①教科 と して一律 に実施 は しない, ② 国際理解教育の一貫 と して,総合的 な学習の時間や特 別活動 などの時間を充 て る, ③英会話や外 国の生活 ・文化 などに親 しむ機会 と して活 用す る, ④各地域のネイテ ィブ ・ス ピー カーや海外生活経験者の 活用 を図 る, ⑤ 中学校におけ る英語教育 の前倒 しと して,文法や単語 などの知識 を教授す ることは避け る, などが重点項 目と して挙げ られ ていた。 これ らの項 目は , 中学校 と高校 におけ る英語教育 とは異 なり,英語教育を 含む国際理解教育 に対す る,各小学校 のそれぞれの工夫 と努力の余地 を大幅に残 した ものであることが見て取れ る。従 って,小学校教師,小学校以外のさまざまな レベ ルの英語教育関係者や教育機関,英語学習テキス ト関連 の出版社, な どが,それぞれ のス タンスで もって, この 壮大 な教育計画に参画 し始めたわけである。 『小学校英語セ ミナー』第1号は,以上の状況下で創 刊 された。 この創刊号の巻頭言で,松川薩子氏 (岐阜大 学)は,「小学校英語で今後何が課題 になるか」の中で , 検討が必要 とされ る項 目と して, ① どのような英語 を教えるか, ②指導体制 を どう作 るか, ③指導者の養成 と研修 を どうす るか, ④教材開発, の四点 を列挙 している。それぞれの項 目において, これ らの ことは慎重 に熟慮 しつつ計画案 を練 り,準備 に時間 をかけ,その上で実際の教育現場での生徒や教員の反応 と反省 を絶 えず必要 とす ることばか りである。一方,小 学校英語セ ミナー委員会の代表である影浦 攻氏は, こ の創刊号の最後 を飾 る記事 「小学校英語活動で何 を どこ までや るか」の中で,外国語学習を含めた国際理解の学 習が収 め るべ き射程 を図表 に した ものを掲 げ てい る。[
2
0]
っ まり, 国際理解教育 は,単 に学校 という教育機 関を中心 に した もののみではな く,学校をめ ぐる社会組 織や家庭 の中で生徒が参加で き,国際理解 について学習児童英語教授法 と児童英語教育 の実際 につ いて (子 供) 国際理解 (社 会) メデ ィア 雑誌 ・本 映画 ・テ レビ 講演会 国際交流活動 その他 [ね らい] I-I-チ, 国際感覚 享 `GrowingGlobal' 享 国際感覚の要素 好奇心 (curiosity) 柔軟性 (flexibility) 歴史感覚 (historical awareness) 個性 (individuality) 表 現 (expressiveness) ・授業 外国語会話 教科等 特別活動 学校行事 国際交流活動 修学旅行 姉妹校提携 留学 留学生受け入れ 外国への研修旅行 そ の 他 (学 校) 図1 小学校 における国際理解教育 の分野 機会が持 て る場 と時 を利用すべ きもので あ ることを示 し たので あ る。例 えば, 国際交流活動 な どの社会活動,外 国人 の受 け入れや ホー ムステ イな どの家庭 を中心 と した 経験, な どが挙 げ られ よ う。 しか し,小学校 の中で組織 的 ・継続的 に実施 され る英語学 習 をめ ぐる活動 は,指導 計画 の立案か ら,指導 の評価 に至 るまで,長期的 な視野 で考察す る必要性 が あ る。 小学校英語活動 におけ る英語活動 には, まず,児童が 外 国語 を学ぶ時 に共通す る年齢的特徴 を考慮 に入れ る必 要 が あ り, 中学 年 (9-10才)まで の児童 に関 しては, Jeremy Harmer(2001)の主張 の ように, それ は, 吹 の7つ に収赦 され よう。[21] (家 庭) 海外体験 ホーム ステイ 旅行 留学 外国人の受け入れ 保讃者 の体験談 その他 37
-They respond to meaningeven ifthey do not understandindividualwords.
-Theyoftenlearnindirectlyratherthandirectly一一 thatistheytakeininformationfrom allsides,
learningfromeverythingaroundthem ratherthan onlyfocusingontheprecisetopictheyarebeing taugh
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-Theirunderstandingcomesnotjustfromexplanation,
butalsofromwhattheyseeandhearand,crucially,
haveachancetotouchandinteractwith.
-Theygenerallydisplayanenthusiasmforlearning andacuriosityabouttheworldaroundthem・ -Theyhavea need forindividualattentionand
approvalfromtheteacher.
-Theyarekeentotalkaboutthemselves,andrespond welltolearningthatusesthemselvesandtheir ownlivesasmaintoplCSintheclassroom.
-Theyhavealimitedattentionspan;unlessactivities areextremelyengagingtheycaneasilygetbored,
loslnginterestaftertenminutesorso.
つ まり,「個 々の単語が理解で きな くとも,意味 の理解 が可能」であ り,「周囲にあるあ らゆるものか ら学ぶ」 姿勢があ り,「説明と五感で理解」 し,「身近 なものに対 す る強い関心」があ り,「教師か ら認め られ ること」 に 敏感で,その意識は 「自己中心」で,集中できる時間は 普通 「短い」 。 従 って,「想像力」 と 「発見の楽 しみ」 を持 った, この時期の児童 には, クイズ, もの作 り,絵 を措 くこと,ゲーム,身体を動かす活動,敬, などを取 り入れた外 国語学習が効果的であることも,Harmerは 確認事項 と して述べている。一方,高学年 にあたる11 -12才に関 しては,思春期前期の児童 と して, 自我の形成 の始 まりとともに,教室内では教師よりも級友の存在が 重要 な要素になっていることや, コミュニケーシ ョン主 体の活動に向いた傾向が出て くる。 グループ別の活動に おいては,MI(MultipleIntelligence)theoryの視点 も 考慮すべ きものもあると思われ る。 創刊号の特集 「ウォームア ップ ! 小学校英語活動 ・ 指導のアイテム21」は,あ らゆる分野の機関誌 における 創刊号が持つ,包括的な展望 と強い意欲にあふれた試み のアイテムであるといえよう。 特集は21の項 目か ら成 っ ているが,およそ四分野 ともいえる区分けが可能 となっ ている。 つ まり, ①英語活動の 目標や年間指導計画, ② テ ィーチ ングの方法 と指導体制づ くり, ③教材 ・教具の作成 と教室の工夫, ④評価 と研究図書について, である。 まず,①英語活動の 目標や年間指導計画,については, 後藤淳子氏が 「目標設定の要点 と工夫」 において,子 ど もの発達段階や活動の特性 に応 じた 目標設定を論 じ,鹿 倉勝子氏が 「年間指導計画作成の要点 と工夫」の中で, コミュニケーシ ョンの基礎力養成のための年間計画の実 施結果を報告,市村栄美子氏が指導案の実際を 「指導案 作成の要点 と工夫」で示 し,学習活動の種類 と展開方法 については,外 山裕之氏が図表 を作成 しつつ,「活動 の 種類 と展開方法」で,英語活動の楽 しさを措いている。 小学校 と中学校の英語指導の相違は,学習指導要領の有 無 と,小学校では音声中心の指導を心がけることや,坐 徒のニーズを把握 してお くことなどを,竹崎優子氏が, 「中学校英語 とのちがいと指導 の考え方」の中で確認 し ている。一方,総合的学習の時間以外の特別活動の時間 に行 う英語活動では,主に国際理解教育を中心に設定 し てお り,その要点は,古川郁子氏の 「特別活動での英語 活動の進め方」に示 されている。 ② テ ィーチ ングの方法と指導体制づ くり,に関 しては, 小池敏子氏が 「テ ィーム ・テ ィ-チ ングの種頬 と展開方 法」の中で,HT (HRT)(学級担任),㌔TE(日本人英 語教師),及びALT(外国人語学指導助手)のそれぞれの 特性 と役割を明確に したうえで,(HT+ALT),(JTE+ ALT),くHT+JTE+ALT)のテ ィーム ・テ ィーチ ング の組み合わせ について説明 している。小学校で生徒 を熟 知 している学級担任の役割をよ り詳 しく述べたものは, 菅野美智子氏の 「学級担任の役割 と出番の工夫」である。 そ して,原博明氏は 「ALT・JTLとの協 力の要点 と工 夫」で,授業前の打ち合わせの重要性を強調 している。 また,三上雅生民は 「教師の研修 と指導力養成の工夫」 の中で,マスメデ ィアの利用,定期的な研修,学校独 自 のカ リキ ュラムの確立を主張 している。 「指導体制づ く りの要点 と工夫」で,大久保直志氏は研究組織の確立の 検討を行 っている。英語活動の時間の確保については, 山中秀夫氏が 「授業時間運用の方法 と工夫」において, 授業時間の少なさのために常時活動の工夫を紹介 してい る。 ③教材 ・教具の作成 と教室の工夫については,高村 由 美子氏が,「教材の種類 と活用方法」の中で,学習教材 の種類を児童の学習に適 したもの,つ まり,視覚や聴覚 を使 った り,身体表現を伴 う教材を中心に活用方法につ いて検討 している
。
「雰囲気づ くり ・場づ くりの要点 と 工夫」については, 田中佳世子氏が,校内 ・教室環境づ くりの工夫 と して,英語活動ルームの設置を提案 してい る。 また,楽 しく効率的な授業展開には不可欠な教具 ・ 教材 に関 しては,佐藤広幸氏が 「教具づ くりの要点 と工児童英語教授法 と児童英語教育の実際 につ いて 夫」の中で,ゲームや リズム遊び, ごっこ遊びなどの疑 似体験やスキ ッ トのための小道具の使用 と作成について 述べている。生徒たちに対 して,教育効果が望める視聴 覚教材については,山海庄市民は 「視聴覚教材の見つけ 方 と活用法」の中で,さまざまな教材を楽 しく使用す る ことに留意す るように述べている。 ①評価 と研究図書については,井上久明氏による 「子 ども ・親の期待のとらえ方 ・生か し方」の中で,ゲーム や英語の歌, ごっこ遊びや英語の発音 などについての子 どもたちの好き嫌いに関す るア ンケー トなどで評価を試 みている。 「英語嫌いをっ くらない要点 と工夫」では, 著者の岩 田れい子氏は生徒たちにとっての過度の緊張や 負担を避けつつ,彼 らの反応 を観察 しなが ら,学習を進 めてい くことの大切 さを明言 している。 また,研究図書 に関 しては,研究教育機関へ出向いた り,出版社の 目録 やイ ンターネ ッ トか らの情報 などを利用す ることと,活 用に関 しては模倣, 自分なりの工夫,比較検討後の実行 , などが必要になるが,それは,高岡秀夫氏が 「研究図書 の見つけ方 と活用法」の中で,提案 している。研究授業 の実施や評価などについては,佐 々木敦子氏が 「研究授 業の見方,生か し方」で,研究授業実践 にいたるまでの 流れ と,授業記録のとり方,事後検討の方法などについ て,報告 している。そ して,林次郎氏は,「評価の仕方・ 進め方」の中で,小学校の英語活動が,児童の意欲付け が最優先され ること,児童への評価は普通の学力評価で はなく,む しろ,活動に対す る取 り組み姿勢に関す るも のになっていること, などを挙げている。そ して,生徒 による自己評価 カー ド (英語 カー ド)の実例を紹介 して いる。 『小学校英語セ ミナー』には,特集の他 に二種類の連 載記事がある。創刊号か ら掲載 されてい るのは,「小学 校英語学習活動 ライブラ リー」 とその他の講座的種類の 連載記事である。 まず,創刊号の小学校英語学習活動 ラ イブラ リーには,"特選 イベ ン ト・アイデア情報①''と して `ヵデナエ レメ ンタ リ-スクール交流 イベ ン ト', "特選 ゲーム ・アイデア情報①" として `英語表現 に親 しむ 「Nicetomeetyou」ゲーム',"特選 クイズ ・アイ デア情報①" と して, `世界天気旅行を しよう一一お天 気 クイズで,楽 しく世界旅行 !',``特選歌遊び ・アイデ ア情報①" と して `歌 って あそばゲ ,``特選スキ ッ ト・ 劇遊びアイデア情報''と して `whatstoryisthis?', そ して,"特選 リズム ・チ ャンツ ・アイデア情報" と し て, `チ ャンツ しようよ !', などが掲載 され ている。 次に,講座的連載 は,``小学校英語の研究開発校実践 情報" と して `岐阜 ・穂積町立生津小学校 の実践',``こ れ を知 っていると役立つ クラスルーム・イ ング リッシ ュ ①" と して `あいさつの言葉',"学級担任 の英語指導力 パ ワーア ップ研修講座①",``これだけは身 につけたい 英語活動指導のテクニ ック①''と して `生きた英語のシャ ワーを',``す ぐに役立っ指導案の作り方 ・生か し方講座 ①" と して `気楽 に作ろう,指導案',"す ぐに役立っ年 間指導計画のモデルと解説講座①"として `総合の時間 を活用 した 「英語に慣れ親 しむ活動」',``英語活動テ ィー ム ・テ ィーチ ングの運営マニ ュアル①",そ して,``小 学校英語活動では何をどこまでや るか①" と続いている。 以上,『小学校英語セ ミナー』創刊号に関 しては,紘 合計で37編の記事か ら成立 してい る。以後, これ まで, この季刊誌が小学校現場の教師にとって,いかに役 に立 つ情報や視点,技術的 なノウハ ウや助言, などを提供 し てきたかは,言 うまでもないことであろう。
Ⅰ
ⅠⅠ. 英 語 活 動 に 関 す る 「教 材 ・教 具 開 発 」 と 「評 価 」 に つ い て 小学校以下の児童にとっての英語活動には,さまざま な教材 ・教具が必要である。学習の 目標設定,年間計画 立案,指導案の作成,指導者の確保,学習環境の整備, などの場合 と同様,対象者である生徒の反応を注意深 く 観察 しなが ら選択 ・作成に努めねばならないものである。 つ まり,小学校の児童の発達段階 (低学年,中学年,高 学年) と興味の所在,英語学習の段階,指導者の方針, などに合わせていくことになる。本学の英語 コミュニケー シ ョン学科開講の児童英語教育関係科 目 「キ ッズ ・イ ン グ リッシュ」で も, ここ三年間,教材作成は一つの興味 あるプロセスと して位置づけることができる。 イラス ト 入 りの簡単 なカー ドを自力で作成する際で も,絵を描 く ことに 自信のない学生は多少,抵抗を示 したが,説得 し て,完成後,各 自のカー ドを黒板 に展示す る頃になると,教材作成をず っと続けたいと希望す るようになるのが常 であ った。そこで,やは り,児童英語教育に携わ る人材 を養成す る上で も,現場では どのような工夫が なされて いるかを確認す る必要があると思われた。 『小学校英語セ ミナー』の創刊号でも,教材 と教具 に ついての小論文がそれぞれ一つずっ掲載 されている。高 村 由美子氏の 「教材の種類 と使用方法」では, まず,対 象 とす る児童の特質 との関連 において,「遊び感覚で楽 しめるもの」,「能動的に関わ りを持てるゲーム的な要素 のあるもの」が望 ま しいと規定 され ている。 市販 の教材 でもか まわ ないが,必要 に応 じて手作 りす るのが良 く, 目や耳などを使 って活動する教材 (ビンゴゲーム,フルー ツバ ス ケ ッ トな ど), 身 体 表 現 を伴 う活 動 用 の教 材 (`Sevensteps',`Head,Shoulders,KneesandToes', などの手遊び歌), 自己表現活動 を体験す る教材 (自己 紹介 など) などを用意す るのが望 ま しいとされている。 教具 については,佐藤広幸氏が,「教具づ くりの要点 と 工夫」において,学年別 (低学年,中学年,高学年) に 区別 された活動で, `学習内容にあ ったもの', `児童 の 心 をひきっけるもの', `その場の雰囲気があ らわれ るも の',そ して, `個 に対応で きるもの', という基準 に当 てはまるものを選ぶように勧めている。特に, クラス全 体のテーマに向かって,児童が自分で教具を作成 し,楽 しい 学習活動に役立てるということも興味ある提案である。 そ して,1999年 2月 に刊行 された第 3号の特集 は, 「子 ども熱中 ! 英語活動のお も しろ教材12」であ り,教 材について,さらに詳細 な検討 と実践の結果 を発表 して いる。 この第3号の巻頭言で,編集代表の影浦 攻氏は 英語活動での教材開発の原則 と して, ①子 どものニーズをとらえる, ②音声を中心にす る, ③体を動か し,遊び感覚を取 り入れ る, ④生活に密着 した英語に限定す る, ⑤基本的な英語に限定す る, ⑥体験 を広げる楽 しい活動を造 る, ⑦子 どもの国際感覚を磨 く, の七点に焦点を当て,児童の発達段階に対応す る教材に おける基本的な基準を明確に した。 これ らの項 目への努 力は,児童英語教育の他の教育活動全般においても求め られ ることである。そ して,具体的な教材内容について は,鈴木理生氏が 「子 どものニーズを第一に」 との副題 のもとに,内容の分類を してお くことをポイン トと して 挙げ,具体的に七つの項 目を列挙 している。それ らは, ① 日常生活で欠かせ ないもの (挨拶,敬,色,形,服, など), ② もっとも身近 な存在であるもの (身体,家族,友達, など), ③身近で親 しみやすいもの (動物,昆虫,植物,季節, 遊び,趣味,など), ④家庭生活に関わ るもの (家庭行事,一 日の暮 らし, な ど), ⑤学校生活に関わ るもの (学習,学校行事,お楽 しみ会 , など), ⑥社会生活に関わ るもの (買い物,電話,案内,社会行 事, など), ⑦異文化に関わるもの (外国の踊 り,食事,季節,家庭・ 社会行事, など), となっている。 学年別の活動 と教材選択 ・作成については, 1年生か ら6年生 までの各学年 にとって望 ま しい内容を選択 し, どのように展開す るかが, この号では特集 と して,かな りの紙数がさいてある。 まず,1年生には,「あいさつ」 と 「かずあそび」がテーマと して取 り上げ られている。 近藤千代氏による
「
「あいさつ」のおも しろ教材 と展開」 では, まず,導入 と して,英語の歌 `Hello, Hello'や `Good Morning'を使い,生徒たちを円形に並ばせ, 動作をつけて踊 るようにさせ る。 次に,HRTが朝 ・昼・ 帰 りの基本的 なあいさつ を絵 カー ドで示 しつつ,ALT が英語で言う。 その後,生徒たちが教室内を自由に歩 き 回 って,友達たちに元気にあいさつをす る。 この表現を より楽 しい活動にもってい くために,簡単で単純 なゲー ムを使 って,あいさっ表現を繰 り返 して定着 させ る。展 開案 と しては,その時間的展開を, `児童の学習活動', `JTE/ALTの支援活動', `学級担任 の支援活動'に分 けて,それぞれの分担 と役割を明記 している。 もう一つ の授業 例 は, 数 に関す る もので あ る。 佐 藤 克 浩 氏 は「
「かずあそび」のおも しろ教材 と展開」の中で,1か ら 10までの数を遊びの形で教えるヒン トを提示 している。 あいさつの場合 と同様, まず,数 に関す る遊び歌 `Ten Littlelndians'を使い,歌詞の one,twoなどの表現に41 児童英語教授法 と児童英語教育 の実際 につ いて あわせて,児童が順に着席状態か ら立 ち上が る, などの 動作で,数についての英語表現の確認をする。数は,ゲー ム遊びを取 り入れやすい学習である。 ``How many?" と聞 き なが ら, 数 を確 認 で き る も の と して,`Ball game'(運動会の玉入れ)や `Fishing'(魚釣 り競争)な どを,その単元の学習の毎時間に一つずつ行 っている。 次に2年生に対す る教材 と展開の例 と しては,荒武真 由美氏が教材作成の第-のポイ ン トと して,児童のニー ズを挙げ,テーマと して,子 どもが好む `どうぶつ' を 取 り上げている。 まず,英語の歌か ら,導入 し,聞 くだ けで歌えるような曲の選定をす る。歌詞の中の動物に関 す る表現 などは,後で会話形式で発音 もさせ,動物の絵 カー ドやアニマルバスケ ッ トを使 って, クイズや カー ド ゲ ッ トゲームをす る。 また,佐 々木彩子氏は,同 じく2 年生 に 「たべ もの」をテーマに した授業実践 を報告 して い る。 活動 と しては,八 百屋 に あ るもの を選 ん で, ALTが発音す る時間を組み込んだ数種 の ビンゴゲー ム で遊びつつ単語数を増や し,絵 カー ドを使 って,`Is it a( )? Yes,itis./No,itisn't.'の表現を,質問 と 答えを言うグループに分けて練習 させている。2年生に なると,簡単 な感想 も表現できるので,授業の終了時近 くに,児童 による `学習の感想発表'の時間を設け,吹 回の学習への動機付けに している。 3年生になると,初歩的な `双方向のコミュニケーシ ョ ン'を可能 にす る試みが始 まっている。丸山登美子氏に よる 「宝物紹介」に関す る授業では,開発校 と して1年 次か らの学習的実績をいか し, 自己紹介の表現 と して, 自分が伝えたいことの一つ と して, 自分の大切 に してい る宝物 を紹介す る英語学習 を した。ALTや友達 に対 し て,実物を持参 し, 日本語 とジ ェスチ ャーを含めて紹介 す る活動である。使用 され る表現は, `Ihavea-'で ある。 授業 では,特別教室 ともいえ る
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ルー ムに 「入国」
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し,授業が始 まり,授業が終わ る前 に各児童 に用意 され ている `自己評価'の小冊子(
「パスポー ト」 サイズ。後で,JTEが点検 して, シールを貼 るもの)に 感想を記入 させ,授業終了とともに 「出国」 させ る。 こ れは,非常に興味あるセ ッテ ィングで,他の英語活動で も使用できるアイデアであろう。 また, 日野恵子氏は, 「色遊 び」 の授業で,特 に色の英語表現が 出て くる歌 `MyBalloon'を使 って,活動を した報告を している。 最初の 1番 に出て くる色であるredを,blue,yellow, green,pinkなどに変えていき,歌にジ ェスチ ャーをつ けて歌わせ る。 ゲー ムも `宝 さがし'であ るTreasure Huntなどをす るが,児童がゲームの競争的要素に感情 を害 さないように工夫がされており,これ も心理的 な側 面で常 に配慮すべ き点でもある。 4年生の活動例 と して,「学校」をテーマに した報告 を山花悦子氏が行 っている。 学 習活動 の タイ トルは, 「学校 オ リエ ンテー リングを楽 しもう」で,学校 内の場 所 についての表現を学び,外国人のゲス トが来校 した際 に説明や案内ができるようにす る,という,やは り, こ れ もコミュニケーシ ョンが 目標 となった ものである。 場 所 の絵 カー ドを取 り合 う `ハ ンカチ取 りゲー ム'や,`whohas- card?Game',`Let'sgo- Game'な ど, 方向や動作の指示表現も含めて学べる活動である。 また , 水田伊都美氏の実践例では
,
「買い物」がテーマになって いる。買い物は,挨拶,買う物 の名前や数,価格 につい ての英語表現を学べ るものでもあり,有効 に活用できる 単元である。単語や `what'sthis?'な ど答えの 口頭練 習 などには, タンバ リンを使 ったり,買い物 をす る児童 には,かわいいカゴを持たせた り,店には看板をかける など, さまざまな用意 も必要に なる活動であるが,学習 す る児童たちの歓声が聞 こえてきそうな授業設定になっ ている。 5年生 ともなれば, さらにコ ミュニケーシ ョン活動へ 重点が移 され ることが可能 にな ってくる。 山中茂明氏は 「趣味」を題材 に,主に `会話型'の授業の組み立てを 実践 している。発達段階に応 じたゲームの工夫 と して, 低学年 には `イ ンプ ッ ト・ゲー ム'(聞 き取 り型),中学 年か らは `ァゥ トプ ッ ト・ゲー ム'(発話型),そ して, 高学年か らは, `トー ク ・ゲー ム'(対話型)が望 ま しい として,その全段階のゲームを取り入れ ている。つまり, 「趣味」 の話題 (`whatisyourhobby?' `Myhobbyis-')を, まず,聞き取 り型,次に発話型,最後に対話 型のゲームと して, 5時間の授業内に収めている。そ し て,小野寺 由紀氏は 「道案内」 をテーマに活動をさせて いる。 まず,建物の名前,道の尋ね方,道の教え方,そ して,ゲーム形式で `模擬体験'を学習す るという形式 である。当然,道案内のための地図が必要 となり,作成 す る地図を活動用にいかに便利 に描 くか も課題であろう。
そ して,6年生 ともなれば,ゲームもコミュニケーシ ョ ンのためのものになる。佐藤広幸氏は 「家族」 を題材 と し,それ を対話型のゲームになるように工夫 している。 使われ ているゲームは,① `フ ァミリーバスケ ッ トゲー ム',② `セ ブンア ップゲーム',③ `ィ ンタビューゲー ム'であ り,① で家族の名前の英語表現 に慣れ,② で家 族紹介の表現 に慣れ,③ で家族 についての質問の仕方 に ついて慣れ るようにさせ る。そ して,最終的 な仕上げ と して,外国人ゲス トを招待 し,趣味や家族の ことについ て イ ン タ ビ ュー をす る順 序 に な って い る。 `whois this?' `Thisismy-' な どの英語表現の学習やHRT やALTによるPresentationを経 て,練習や ゲームで表 現 に慣れた後 に本番 に臨む ことは,無理 のない学習であ る。次 に,「お天気 季節」 をテーマに した英語活動は , 浜地裕子氏の授業報告 によるものであ るが, `教師 自 ら 英語 を楽 しむ' ことの大切 さをまず確認 した後で, `ぉ 天気キ ャス ター' という設定か ら始めている。教材 と し て,段 ボール箱で作 ったテ レビ, 日本地 図 (大 ・小), 効果音 (雨の音や雷の音 など),お天気 カー ドなどを使 っ て,`TodayinOsaka,it'scloudy.'などの英語表現 を学習す る。 以上,『小学校英語セ ミナー』第3号の特集記事であ る教材 につ いて,1年生か ら6年生 までの実践報告 をた どってきたが, このような試み と反省の積み重ねが,20 01年 の 『小学校英語活動実践 の手引き』 に結実 している ことは明 らかであ る。 その後,『小学校英語セ ミナー』 第14号 (2002年 5月発行)では,特集 と して,「子 ども のニーズにあ った教材開発のアイデア」が組 まれ,第18 号 (2003年12月発行)では, 同 じく特集 と して,「英語 活動が楽 しくなる教具づ くりのアイデア」が掲載 された。 まず,第14号の特集で検討 された `子 どものニーズに あ った教材' と しては, ①楽 しさのあるもの, ②発達段階 にあ ったもの, ③創造性が発揮で きるもの, ④楽 しい発見のあ るもの, という視点が必要 とされている。その視点 と配慮の上に, 開発 と展開の例 と して,① 日常生活教材,②食べ物教材 , ③行事教材,④人間関係教材,⑤季節教材,の五項 目に 分類 され て,それぞれ の項 目で,低学年,中学年,高学 年 について,一つずっ,計三つの記事が組 まれ ている。 ① 日常生活教材 に関 して,低学年では,`Do you have -?'の表現 をスキ ッ トや4コマまんがを使 って練習 し, 中学年では `what'swrong?'の表現 を,体 を使 った活 動中心のものを使 い, リズムチ ャンツや, ジ ェスチ ャー ゲーム, などを通 して学び,高学年では英語劇で 日常生 活 を表現す ることも提案 され ている。 ② 食 べ 物 教 材 に 関 して は, 低 学 年 で は ,`what'S 図2 教材やテキス トの開発 と評価 のプロセス と関連性
43 児童英語教授法 と児童英語教育の実際 につ いて
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の題材名で,食べ物 カー ド使用 のゲームを楽 しみ,中学年では, レス トランなどでの料 理を注文す る時の表現をスキ ッ トで練習,高学年では, 日本料理や 日本の食べ物 を紹介す る ビデオ レターの作成 について紹介 している。③行事教材 については, 目標 と す る英語表現 を中心 に,運動会 の競技種 目を活動 に入れ る低学年の活動,外 国の遊びを紹介す る中学年の学習, バ レンタイ ンデーを楽 しむ高学年の取 り組み, などがあ る。④ 人間関係教材 に関 しては,一緒に買い物 と野菜料 理 を作 るというロールプ レイをす る低学年の活動,友だ ちの家 に行 って家族の紹介をす る設定の中学年の学習, ALTの体験談 な どを理解す る機会 を持 った高学年 の ク ラス, などが述べ られ ている。⑤季節教材では,生活科 との関連を使 って, 自然 などに見 られ る言葉 を学ぶ低学 年の試み,秋 という季節 を題材 に して,例えば,紅葉 し た木の葉を集めた りして,秋 を楽 しむ活動 を英語学習に 生かす中学年の活動,春の宿泊学習を英語学習の機会 に した高学年の行事, などが紹介 され ている。 教材やテキス トの作成,使用,評価 などに関 しては, 絶え ざる検討 と反省 などが不可欠である。 このことは,Ⅰ
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の図示 において,明 らかである。[
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また,『小学校英語セ ミナー』第18号の特集,「英語活 動が楽 しくなる教具づ くりのアイデア」には,総括的 な ヒン トと して, `子 どもの遊 び を生 かす工 夫', `百均 (百円グ ッズ)は教材のお宝の山', `果物で楽 しく英語 に親 しむ', `文化 に親 しませ る工夫', な どが挙げ られ ている。具体的 な教具作 りと活用のアイデアと しての事 例は,① クイズ,② ゲーム,③ スキ ッ ト,④体験活動,Ⅰ
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日本において,小学生を対象 に した児童英語教育は緒 についたばか りであ り,文部科学省,小学校の教育現場 , 学外の教育産業 な どのさまざまな方針による実践や改革 などが,絶えず議論 され ている。音声中心の楽 しさを全 面 に出 した英語活動を, いかに組み立てて,準備 し,教 室で活動 させ,今後 に備 え るか につ いて,『小学校英語 セ ミナー』 は,1998年か ら5年以上 も報告 してきた。最 新号 (第19号)の特集 にもさまざまなアイデアが提案 さ の四種類 につ いて,に写真付 きで具体的に述べ られ てい る。 まず,① クイズにつ いては,「クイズ には必ず正解 があ る」ことを共通理解 と してお く必要が あ る。 まず, 低学年用 の指導 と して,3連のパネルを使用 して, ジ ェ スチ ャー クイズの劇 の効果 を出す 工夫, 中学 年 には, `この人だあれ ?' というクイズで,該 当す る人物 の特 徴 を英語で言 って当てさせ るもの,高学年 には `宝探 し クイズ で,道案 内用の英語表現の学習 とともに,正解 の場所 にあた る絵をめ くると宝の絵があるという仕掛け のある,楽 しい活動がある。② ゲームにつ いては,低学 年 には,動物の名前 などをあてるゲームをす る場合,答 えを引 き出すためのイメージを絵 カー ドで示す工夫 など について,中学年では,同 じゲームでも正解のの物に触 っ ・ t て推測す る場合や グループ別 カー ドの使い方,高学年で は,英語 を コミュニケーシ ョンのために使 う活動のため のゲーム,例えば,パスポー トゲーム用の カー ド作成の 際の要点 などが,説明されている。③のスキ ッ トでは, 簡単 な挨拶 の練習の時 にさいころや絵 カー ドを使 う低学 年 の クラス,友達たちが興味を持 っているものや好 きな 物 をイ ンタ ビューす る時に使 う絵 カー ドを 自作 させ る中 学年の場合,生活科で使 った電話 を英語の コミュニケー シ ョンにも使 って音 を聞 くことに集中させ る高学年 の例 な ど,がある。④ の体験学習では, レジャーシー トの使 用や牛乳パ ックによる動物 ミニハ ウスを手作 りさせ る低 学年の例,国旗 カー ドを使 ったパズルを楽 しむ中学年 の クラス,そ して, レス トランで使 う表現 を ロールプ レイ す るための絵 カー ドを 自作 させ て親 しみ を持たせ る高学 年 の場合, などが簡潔 に述べ られ ている。わ
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れ ているように,小学校の教育現場での英語活動 につい ては,「目標の明確化 と設定,年間計画作成,教材開発 , ALTとの連携,学習環境,教具作成,評価」 な どの項 目別 に検討す る必要がある。 そ して,今後 の課題 と して は, これ らの現場での試みについて,応用言語学や発達 心理学,認知科学 などの多方面 の視点か らの考察が なさ れ ることである。小学校 におけ る英語の必修科 目化 に対 す る課題は山積 しているのである。注
記
1.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 ウォー ムア ップ ! 小学校英語活動 ・指導 のアイテム2
1. 小学校英語セ ミナー (1998) 1,10-51. 2.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 小学 校英語活動 ・年間計画のモデル14.小学校英語セ ミ ナー (1998) 2,10-51. 3.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 子 ど も熱中 ! 英語活動 のお も しろ教材12.小学校英語 セ ミナー (1999) 3,16-51. 4.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 どの 子 もイキイキ ! 英 語のお も しろ活動21.小学校英 語セ ミナー (1999)4,16-55. 5.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 英語 活動充実 ! テ ィー ム ・テ ィーチ ングのアイデア15. 小学校英語セ ミナー (1999) 5,14-49. 6.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナ-委員会 :特集 英語 活動をもりあげる研究体制 ・環境づ くりのモデル12. 小学校英語セ ミナー (2000) 6,13-39. 7.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 英語 活動ス ター ト立上げの課題21問21答.小学校英語セ ミナー (2000) 7,12-45. 8.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 これ でOK!
英語活動 に強 くなる教師の研修術.小学校 英語セ ミナー (2000) 8,18-43. 9.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 だれ で もす ぐで きる英語活動の一押 しネ タ14選.小学校 英語セ ミナー (2000) 9,16143. 10.影 浦 攻 ・小 学 校 英 語 セ ミナ ー 委 員 会 :特 集 ALT&ゲス ト・テ ィーチ ャー との上手 な連携 の ア イデア22選.小学校英語セ ミナー (2001)10,6-47. ll.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 英語 活動で役立つ活動案づ くりのアイデア.小学校英語 セ ミナー (2001)ll,10-43. 12.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナ-委員会 :特集 英語 活動 を盛 り上げ る展開演出の工夫.小学校英語セ ミ ナー (2001)12,4-43. 13.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 年間 計画づ くりのポイン トと実例集.小学校英語セ ミナー (2002)13,4-43. 14.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 子 ど ものニーズにあ った教材開発のアイデア.小学校英 語セ ミナー (2002)14,4-43. 15.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 手軽 で効果的 ! 楽 しい活動特選24プラ ン.小学校英語 セ ミナー (2002)15,4143. 16.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 知 っ て役立っ英語活動指導 の急所.小学校英語セ ミナー (2003)16, 4-43. 17.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 子 ど もの英会話力をつけ る構想 &マネジメ ン ト.小学校 英語セ ミナー (2003)17,4-43. 18.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 英語 活動が楽 しくなる教具づ くりのアイデア.小学校英 語セ ミナー (2003)18,4-43. 19.影浦 攻 ・小学校英語セ ミナー委員会 :特集 英語 活動 を充実 させ る取 り組みのポイ ン ト.小学校英語 セ ミナー (2004)19,4-43. 20.影浦 攻 :小学校英語活動では何を どこまでや るか . 小学校英語セ ミナー (1998)1,79.21.Harmer
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