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鳩間島における漂着ごみの資源化への試み ~発泡スチロールの油化装置設置の目的~: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

鳩間島における漂着ごみの資源化への試み ∼発泡スチロ

ールの油化装置設置の目的∼

Author(s)

圓田, 浩二; 瀬底, 言

Citation

沖縄大学人文学部紀要 = Journal of the Faculty of

Humanities and Social Sciences(12): 117-122

Issue Date

2010-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6282

(2)

沖縄 大学人文学部紀要 第12号 2010

<調査報告>

鳩間島における漂着 ごみの資源化-の試み

∼発泡スチロールの油化装置設置の 目的∼

キー ワー ド :離島振興、漂着 ごみ、油化装置

園田 浩二

瀬底

口 綱査の義菓 近年、石垣島や宮古島を筆頭に離島ブームが到来 し、それが波及 して沖縄 では多 くの島々に観光 客が訪れ るよ うになった。 ドラマ 『瑠璃 の島』I)の舞台にもなった鳩 間島も例外 ではない。観光化 の波が押 し寄せ るなかで、半 自給 自足が主流だった島民の生活 スタイルは大きく変わろ うとしてい る。 本報告書では、鳩間島の観光実態について調べ、島における観光業の課題 と新産業の確立の重要 性を明 らかにす る。 その うえで、現在計画の実施が進 め られている漂着 ごみを資源 として活用す る 新事業の動 きについて紹介す る。 この事業は多 くの離島が慢性的に抱 えている漂着発泡スチ ロール の処理を島内で行い、発泡スチ ロール を処理 した際に抽出できる油を利用 し、新 しい産業 を立ち上 げることを目的 としている。それまで多額の費用 をかけていた漂着 ごみの処理費 を大幅に削減 し、 さらに新産業の立ち上げにもつながる今回の事業は、新聞やテ レビなどで大 きく取 り上げ られ 、注 目を集 めている。調査では、実際に事業を進 めている産業廃棄物会社代表者 にインタビュー を行 い、 事業の概要 と島で どの よ うに事業 を展開 させてい くのかを聞いた。そ して最後に、今回の油化装置 設置事業が抱 えている問題 について述べ、本報告書の結び とす る。 カツオ漁の衰退やイ ンフラの不整備 な どで過疎化が進む鳩間島。島に人々を呼び戻 し、活気 ある 島に してい くためには、観光業だけでな く新たな産業 を興 してい くことも重要である。本報告書で 取 り上げた事業がそのためのきっかけ となることを期待 したい。 (1)調査 日的 場間島は沖縄県八重 山郡竹富町に属 してお り、西表島の北側 に位置 している。石垣-鳩間を1日 に4-6便の船が行 き来 してお り、移動時間は1時間30分ほ どであるC2009年 11月現在の鳩間島 の人 口は42人で、世帯数は32となっている。現在 は過疎が深刻化 している鳩間島だが、1915年 に 始まったカツオ漁、1923年に始まった海草な どの養殖業の興隆により、一時期は最大で700人は ど の人 口を有 していた。しか し、高度経済成長期を向かえ、人 々が仕事 を求めて島を出るよ うにな り、 同時期にカツオ漁 も衰退 したため、多 くの人々が島を後に した とい う0

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-117-沖縄大学人文学部紀要 9,-12号 2010 現在 の鳩間島の主な産業は観光業である。 ここで鳩間島における観光関連就業者 の割合 を見てみ ることにす る。2007年の国勢調査 による と、鳩間島の就業者33人の うち、観光関連就巣者は60.6% の20人 となっている。竹富町の島々の観光関連就業者率は、竹富島69,8%、西表島56.4%、小浜島 69.2%、黒鳥 24.2%、波照間島24.2%である。2007年 のJTB調査による年間客数では、鳩間島が7,962 人であるのに対 し、竹富島443,656人、西表島405,646人、′ト浜島177,783人、黒鳥 37,492人、波照 間島20,555人 となってお り、鳩間島の年間客数構成比は0.7%と最 も低 くなっている。 このことは 鳩間島が観光関連就業者の割合 に対 して観光客が少 な く、観光業だけでは十分に生計を立てるのが 難 しい ことを示 している。 また、フェ リーな どの移動手段が発達 し、 日帰 り観光が可能 となったた め、島に宿泊す る観光客 も減 り、島に経済的利益が還元 されに くい状態 となっている。 鳩間島では島民のほ とん どが農業や漁業、民宿、商店な どを掛け持 ちで行い、現金収入 を得 てい る。 しか し、ほ とん どの島民が半 自給 自足の生活 を しているため、観光業は鳩 間島でもっとも多 く 現金収入 を得 ることのできる産業の一つである。 しか し、過疎化が進む鳩間島には観光業に代わる 新たな産業の確立が必要である。 この方策 として企画、実施 され よ うとしているのが、新 しいごみ 処理施設 の設 立、運営である。 沖縄県内の各離島では、ごみ処理問題 が大きな社会問題 となってい る【土屋 2006】。鳩間島ではこの間題 に対 して新 しい試みがな され よ うとしている。 2009年 11月7日、鳩間島で漂着発泡スチ ロール を油に変 える実験が行われた。 沖縄の離島に流 れ着 くごみの うち、容積比で約40%を発泡スチ ロール が占めているといわれている。今回行われた 実験は、その発泡スチ ロール を熱分解 して、燃料油に換 え、ボイラーや焼却炉な どの燃料 として利 用す るとい うものである。 写真 1は今回使用 させ る油化装置の全体 写真 である。手前の機械 が発泡スチ ロール を砕 く破砕機 となってい る。写真2は油化実験用に集め られた発泡スチロールである。 以下は琉球新報 (2009年 11月8日)か らの引用である。 「町 に よ る と、9つ の 有 人 離 島 を抱 え る町 内 で は年 間約 280立 方 メー トル、2トン トラック約19台分の漂着 ごみを回収 しているが、 島内で処理できずに石垣島に運ぶため、2トン トラック 1台に約18 万円の費用が掛かる。発泡スチ ロール は最終処分場 に埋 めて処分 し ていた。今回の資源化 で処理費がゼ ロになるばか りか、 1キロの発 泡スチ ロール か ら約 1リッ トルの燃料ができ、2 トン トラック 1台 当た り7千∼8千円分になるとい う」。 今回の調査では、この漂着発泡スチ ロールの油化装置設置事業が 鳩 間島に一体 どのよ うなメ リッ トをもた らすのか、また、島民はこ の事業 をどのよ うに捉 えているのかを調べ、事業が島の新産業発展 のきっかけ と成 り得 るのかを報告す る。 【写炎 l:油化装置の全舶 [写貞 2:'R敦用 に鵜 め られた発泡 スチロー

ル】

(2)嘱杢対象 .方法 今回の調査では油化装置 を開発 した産業廃棄物会社2)代表取締役のAさん3)にインタビューを 行 った。Aさんは島内の民宿に宿泊 してお り、今回は夜間に宿泊先に伺い、話 を聞いた。また、事 業に対す る島民の意見 も取 り入れ るため、飲食店や民宿を経営 している鳩 間島民に も事業に対する 考 えな どを聞いた。

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-118-園田 ・瀬底 :鳩 間島における漂着 ごみの資激化 (3)璃査結果 (3-1)嶋間島を事業対象に選んだ理由 今回の油化装置事業は社団法人 日本海難防止協会の立案 を基に、 日本財団の補助金などを活用 し て行われた。油化装置の案 自体は2008年の9月に挙げられ、2009年4月か ら鳩間島での調査がス ター トした。鳩間島を調査地 とした理由には、以下の3つが挙げ られる。①島の規模に装置の規模 が適 してお り、効果的に漂着発泡スチロール を処理できるO②人 口が少な く島民の意見を取 り入れ やすいため、事業が進めやすいO③油化装置の設置、稼働が鳩間島での新産業 とな り、雇用を確保 できる可能性が期待できる。 A さんは今まで本土の大都会で油化装置の設置を検討 してきたが、離島が慢性的な漂着 ごみ問題 に悩ませ られていると聞き、鳩間島での調査を行 うことになった。今回の油化装置は発泡スチ ロー ルから油を抽出 し、それを別の産業に応用することが本来の 目的であるため、大規模な産業がない 鳩間島が事業のモデルに選ばれた。 油化装置は約1800万円での販売を予定 してお り、メンテナンスなどはすべて業者が行 う。 (312)油化裳貴を設置することのメリッ ト 油化装置を設置することのメ リッ トは以下の5つが挙げられ る。(丑漂着発泡スチ ロールを島内で 処理できるため、ごみの輸送量の大幅削減につながる。② ごみの輸送にかかるC02の排出量を低減 することができる。(卦自分たちで燃料油を抽出するため、値段の変動がない。④抽出 した燃料油は 天ぷ ら油 と混ぜて船の燃料にす ることが可能。6)鳩間島以外の離島か ら漂着 ごみを回収することで、 それ 自体が雇用の促進 につながる。 近年、沖縄の離島ブームにより、多 くの観光客が離島を訪れるよ うになった。そのため、沖縄県 の各離島の人々はその景観 を維持するために漂着 ごみを拾い、処理せ ざるを得なかった。 しか し、 鳩間島には発泡スチロールなどの漂着 ごみを処理できる施設 がなく、これまではごみを輸送 し、島 外で処理 していたようである。 もし、今回の油化装置が設置 されれば島内での発泡スチロールの処 理が可能 とな り、輸送費や輸送の際に排出 されるC02を削減することができる。また、油の素 とな る発泡スチロールを他の離島か らも集めることで、雇用の促進にもつながる。そ して、装置で取 り 出 した油は天ぷ ら油な ど混ぜ合わせることで燃料 としても使 うことができる。燃料油の使い道 とし ては、発電機、ボイラー、焼却炉、海水 を沸か して観光の 目玉 とす ることな どを提案 している。 (3-3) A さんへのインタビュー 私たちは、2009年 11月5日に漂着発泡スチロール油化装置設置事業を指揮 しているAさんにイ ンタビューを行った。ここでは A さんの考える油化装置設置の利点や島での運用方法な どを中心に 聞いた。 Aさんが鳩間島で事業を展開 していこ うと考えた背景には、離島が抱える慢性的な漂着 ごみ問題 がある。鳩間島では、今まで島民がボランティアで発泡スチロールを回収 し、処理施設に輸送 して いた。上記の琉球新報紙が伝えているよ うに、2トン トラック 1台に約18万円の費用が掛かる。「今 まで処理費 として払っていたお金 を払わないで、燃料 として使えれば大きいです よね」とA さんが 話すように、今まで大きな負担 となっていた発泡スチロールの処理費が大幅に削減でき、油に換 え て利用できるのは島に とって最大のメ リッ トとなる。そ して、この油化装置は発泡スチロール を油 に換え、その油を利用 して別の産業開発 にもつなげるとい うね らいがある。Aさんは 「せっかく我々 が機械 を提供す るのな ら、今 日本が推進 しているCO-の削減 とか、ただ発泡スチロールを処理す る

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ー119-沖縄 大学人文学部紀要 第12号 2010 だけでなく、それを元に何か新 しい産業が見つかればいいかな と。そ して我々も協力 して見つけて あげたいなと。香った考えもしれませんが...」 と話 していた。 また、A さんは鳩間島以外での漂着 ごみの回収 も視野に入れて事業を計画 している。「発泡スチロ ールはか さばるだけで、実際の重量は運べないです よね。 だか ら今回のように (持ち運び可能な破 砕機を付 けて)′ト型で分散型に したのがね らいなんです」。今回設置が検討 されている油化装置には、 発泡スチロール を細か く砕 く破砕機が備 え付けられている。 この破砕機は取 り外 しができ、また小 型であるため、漁船な どにも乗せ ることができる。それにより、離島間を行き来 して大量の漂着 ご みを集めることが可能 となる。 次に、抽出 した油の使い道についてであるが、A さんは以下のよ うな活用例 を提示するとい う。 「1つ 目は発電機。発電機 はてんぷ ら油 と1対tで混ぜ るとディーゼル発電機の燃料にな ります。 その次はボイラー。た とえば焼却炉の燃料の一部にす るとれ また、海水を温めて温泉に して観光 の 目玉にするとれ 取 り出 した油は (燃料油 とてんぷ ら油)9対 lで混ぜ ると問題 はあ りません」。 当事者である島民はこの事業について どう思っているのだろ うか。A さんの話によると

「(島民 は)漂着 ごみ とい うのに難点があ りま したね。 ボランティアが集めて処理 しない といけない。費用 が高い と。それがもしも自分たちの油になるんだった らや りたいな、とい うのが鳩間の方の意見で した」 とのことである。長年漂着 ごみに悩まされてきた島民は、ごみを輸送する労力 と費用を大幅 に減 らせるとい う点で今回の事業を肯定的に捉えているよ うだ。また、A さんは島の人にも油の使 い道について、もっと意見を出 してほ しい と話 していた。「やっぱ り島に合 うものを選ばない と意味 がないので。みんながや ることなので、みんなが喜ぶ よ うなことをや りたい」。A さんは鳩間島の人々 の意見を最大限に反映 させていきたい と考えている。 (4)考察 今回の産業廃棄物会社が行 う油化装置事業では、鳩間島で漂着発泡スチロールを油に換 え、燃料 として活用 していくことを提唱 している。 しか し、そのことに関 してまった く閉居がないわけでは ない。 ここでは、2009年11月5日のインタビュー調査を基に、以下の3つを問題点 として指摘す る。 (4-1) 嶋rq島に渡れ着 く濠曽発泡スチロールの不足 Aさんは 「大体の下見をした ら、ある程度の量があるとい うこ とで、実験する以上の発泡スチロールはあ ります。(中略)今後は 発泡スチロール を集める方法 も指導 しようと思っています。破砕 機 を使 って、 (ゴミの)容積 を10分の 1にできるんです。それで 島々を回れば結構の量が集まると思いますよ」 と話 してお り、鳩 間島だけでも相当数の発泡スチロール を回収でき、足 りなければ その他の離島にまで範囲を広げてい くと話 していた。 しか し、私 【写真 3:海岸 に打ち上げられた発 たちが鳩間島を散策 してみた ところ、ペ ッ トボ トルが漂着 ごみの 泡スチロー/tl 大半を占めてお り、燃料の素 となる発泡スチロールはわずかに大 きな塊がいくつかある程度であった (写真3)。産業に活かせ るだけの油を抽出す るには明 らかに量 が不足 している。そ して、私たちがインタビュー調査 を行った段階では、実験に必要な畳の発泡ス チロール しか確保できてお らず、鳩間島やその他の島々に流れ着 く発砲スチロールの量の正確 なデ ータも得 られていなかった。今回使用する油化装置は、軽 トラック1台分の発泡スチロールか ら約

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20-園田 ・瀬底 :鳩間島における漂着ごみの資源化 15也の油を抽出できる。抽出 した油で新産業 を興せ るだけの十分な量の発泡 スチ ロールが入手できる かは今後の大きな課題 となるだろ う。 (4-2)事業を推 し進め るにあたって、島民全体の合意が得 られていない 島の住民に直接今回の計画について尋ねた ところ、「ほ とん ど知 らない」と答えた住民が大半を占 めた。その原因 としては、油化装置設置 の計画が社団法人 日本海難防止協会 と鳩 間島のNPO法人 「南の島々 (ふ るさと)・守 り隊」との間でのみ進 められてお り、住民に十分な情報提供がな されて いなかったことが挙げ られ る。A さんは 「海南防止協会の方が (鳩間島の)NPO と話 し合 って交渉 を進 めていますね。我 々は どち らか とい うと (事薬 を) きちっ とやって、島の人たちの役 に立って いこうと思っています」 と話 していた。A さん 自身 も日本海南防止協会か らの委託 とい う形で事業 を行っているため、島民全体の意見を把握す ることはできていなかった。今後は島のNPOを中心 に情報 を積極的に開示 し、島民の合意 を得 ることが求 められ る。 (4-3) 島民の ごみ問題にPす る意義 と業者個のギャップ 鳩間島は昔か らほかの離島 と比べ、インフラの整備が遅れてきた。そのため、島にごみ処理施設 ができたのもつい最近のことである。 それまで島か ら出るごみは、穴を掘 り、火 をつけて処分 して いたC燃やすのは生 ごみな どの家庭 ごみが主だったが、燃や した際の炎が近 くの粗大 ごみにまで引 火 し、西表島か らの通報 を受けた こともある。 今でこそ、多 くの離島では観光化 に伴い ごみや 自然 に対す る問題意識が高まってきているが、必 ず しも鳩間島全体でその意識統一が されているわけではない。鳩間島の飲食店の店主か ら聞いた話 によると、「漁師のB さんは毎 日海 をパ トロール していて、海にビニールが浮かんでいないか、海 が汚れていないかを監視 している。 で も、海が汚れていなければ、多少海岸 にごみが落ちていても あま り意識は していない」 とのことである。魚 を取って生計を立てている漁師たちにとって、海が 汚れ、魚が棲 めな くなるのは死活問題である。 しか し、海岸が汚れていても魚 さえ取れれ ば問題 は ない とい うのがB さんの考え方なのである。島の人々に とって、自然 とはあ くまで生活のためのフ ィール ドであ り、消費 され るもの としての意識が強い。そのため、A さんが打ち出 しているC02の 削減や漂着 ごみの削減な どは必ず しも島民の意識 と一致 してい るわけではない。実際に 「必要性が 感 じられない」とい う島民か らの声 も聞 くことができた。 これ らの問題 は計画に関 して島全体で意 見交換がな されていないこと、事業者側 が島のニーズを 正確 に把握できていない ことが大きな原因 となってい るo 島民に計画 についての説明を行い、装置 の有効な使い道 を議論 できる場 を設 けることが急務である。 以上、漂着発泡スチ ロール を資源 として活用す る新事業の動きについて述べた。今回の事業はま だまだ試験的な段階であるため、課題 も数多 く存在す る。 しか し、多 くの離島が慢性的に抱 えてい る漂着 ごみに着 目し、産業 を興 していこ うとい う考えは画期的であ り、鳩間島の存在 を島外に広 め る絶好の機会 と捉 えることができる。 11月 12日にNHK沖縄放送局の番組 『ハイサイ !ニュース 610』の特集で、11月 7日に行われた 油化装置の実験模様 が放送 された。実際 に島民 自身が拾ってきた発泡スチ ロール を装置 に投入 し、 白濁色の燃料油を取 り出す ことに成功 していた。 今後 ともこの油化装置 による効果、そ して、それを基に興る新産業の動 きに注 目し、島の動向を 探 っていきたい。 -1

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21-沖縄 大学人文学部紀要 第12号 2010 注 1) 2005年4月16日か ら6月18日まで 日本テ レビ系で放送 された鳩間島をモデル に したテ レビ ドラマである。里子 として島にや ってきた少女が、島民 との関わ りを通 して成長 してい く姿 を措 いてい る。 2) 今回の油化装置設置事業は、サンライフ株式会社が行 った。 TEL :04631754453 HP :http:/,/W .S姐raiuf-hadBLnO.COm血 dex.htmi 3) イ ンタ ビュー調査では、サンライ フ株式会社代表取締 の宇野秀敏 さんか ら話を聞いた。 文献 藤井美加 (2009)「過疎地域 における学校の影響力- 沖縄県 ・鳩間島の海兵留学を事例 に-

『奈 良 女子大学社会学論集』第16号,pp.181-194 鳩間小学校創 立百周年記念誌編集委員会 (1997)『鳩間′ト学校創立百周年記念誌 一波涛 を越 えて』 竹 富町立鳩 間小学校 羽根 田治 (】997) 『パイヌカジー沖縄 ・鳩間島か ら』 山 と渓谷社 森 口斡 (2005)『子乞い一沖縄孤島の歳月』 軌風社 与那嶺匠 「竹富町調査 に関する報告書-鳩間島の廃村 と学校存続 について」 (URL.http://oecc.open.edjp/cdrom/reppdqrep25.pd伊search-竹 富町調査 に関す る報告書-鳩間島 の廃村 と学校存続 についで)閲覧 日(2009/8/17) 責料 沖縄県教育委員会ホームページ (URL :http://www-edu.prefoklnaWa.jp/)閲覧 日(2009/11/1)

沖縄県庁ホー ムページ (URL :http・//wwwpref.okinawa.jp/Index-j.html)閲覧 日(2009/I1/1)

サ ンライ フ株式会社 (2009) 「宝の島プ ロジェク ト 漂着発泡スチ ロールの油化装置 について」 サ ンライ フ株式会社 (2009) 「(使用済み発泡スチ ロール、野菜 クズ、廃食用油)廃棄物統合処理シ ステム (IWDS)について」 竹富町役場 (2009/ll)「竹富町地区別人 口動態票」 琉球新報 (2009/ll/8)「漂着 ごみ エネル ギーに 鳩間島で社会実験」第36224号pp.4経済面 謝辞 最後 に、今回の調査 に協力 していただいた鳩間島のみな さま、な らびにサンライフ株式会社のみ な さまに心 よ りお礼 を申し上げます。 -12 2

参照

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