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大学における初級中国語の教授法について: 沖縄地域学リポジトリ

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Author(s)

王, 志英

Citation

沖縄大学人文学部紀要 = Journal of the Faculty of

Humanities and Social Sciences(6): 53-64

Issue Date

2005-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/6106

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大学における初級中国語の教授法について

王志英

要約 現在日本の大学で中国語学習のブームが到来している。受講生の人数が多いだけでな く、教材も数多く出版されている。しかし、学生の潜在的能力の違いにより、教授法は 一律的ではなく、様々な工夫や研究が要求される。今メディアの時代であって、学習方 法や教授法がどんどん進化している。外国語学習は昔が体で覚える学習法(手書き、発 声による学習)から、段々視覚だけに頼る学習法へと変わりつつである。外国語が読め ること、しゃべることができるが、書けない場合が多くなってきている。 外国語学習の基本は繰り返すことと活用することである。習って実践的に使わないと、 覚えられないし、自分のものにはならない。復習、予習、活用の繰り返しは外国語学習 の基本である。文法を学習するというのは大人がその言語を習得するための近道でもあ る。中国語は語順言語なので、統語規則を理解したら、単語を並べて、中国語で表現す ることは難しくなくなる。 キーワード:中国語教育、予習、復習、文法 Oはじめに 現在日本の大学では、英語の次は中国語の受講生が一番多いと言われ、中国語学習がブームに なっていると言えよう。受講生の人数が多いだけでなく、教材も数多く出版されている。しかし、 学習効果からみれば、中国語を選択科目とする場合、-年間、二年間勉強したとしても「休好」

(こんにちは)、「謝謝」(ありがとう)、「再凪」(さようなら)としかできない学生が少なくはな

い。現実としては、学習者の学習習慣、学習者の素質などには個人差が存在していることは否定 できないし、学習者のニーズ、学習目的、学習目標も考慮しながら中国語教授を行わなければな らない。中国語を勉強して、将来は必ず何かに役に立つ人材、自信を持って仕事をやり遂げる人 材を青たつため、効率的な授業展開が望ましいとされている。従って、教科書に沿って授業を進 め、受講者の反応を見つつ、同時にコースデザインを行う必要があると思われる。しかし、学習 モデルや学習者の状況に合わせた基礎的な教授法についての研究がまだ少ないようである。 成功した中国語教育を行うには、まず日本における中国語教育の現状及び学習者の状況につい て把握しなければならない。 0.1中国語教育の現状及び問題提起 中国語教育の現状については、学習側、教育側、教材の三つの面から分析する。 0.1.1学習側 学習者側から見れば、一部分の学生には以下の特徴が見られる。 0.1.1.1中国語を学習する動機が明確ではない 動機がはっきりしないというのは以下の点から伺うことができる。 a・自分の潜在能力に自信がないこと -53-

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b苦労する心の準備が足りないこと c、将来自分はどんなことをやりたいかなどに関して、真剣に考えず、目標ははっきりしていな いこと O、1.1.2学習する意欲が足りない 学習する意欲がないというのは楽しく、積極的に学習できず、受身的だということである。こ ういう状況の学生は主に以下の特徴が見られる。 a・教材に関しては、難しい内容に抵抗感がある。 b先生の教え方が真面目で、厳しい場合なら、面白くなく感じ、挫折する。 011.3自主的に学習する習慣があまりない つまり予習、復習する自覚が足りない。バイトやほかの学科の学習で、自習する時間が限られ ていることもあるが、先生のほうから強制的に言わないと自習、復習をやらない学生が多い。 0.1.1.4声を出して朗読する習慣や自由会話を練習する習,慣がない 声を出して朗読することと自由会話を練習することによって、教科書から習ったものを活用し、 自分のものになれる。日本人の学習者の間で外国へ留学に行かないと外国語がしゃべれないとい う潜在意識が存在しているのはここにあると考えられる。 01.1.5実践的に学習した知識を活用する意識が弱い つまり、いかなる状況の中で折角学習した言葉を使ってみる意識があまりない。 大学生の素質を纏めれば、以下のような特徴が見られる。 ●ノートを取る習慣が一部の学生しか持っていない。 ●授業中90分間ずっと集中できない。 ●自主的に勉強する意欲が足りない。予習、復習の習慣があまりなく、宿題を積極的にやら ない。 以上の学習者の状況を把握した上で、如何によい授業を行うかは教室活動を通して、模索し、 考察・実践したものをまとめてみる。 逆に、教育側から見れば、以下の問題点が見られる。 012教育側 0.12lはっきりとした教育目標が見えない どんな人材を育てるか、学生をどのレベルまで育てるかは全体的な計画がはっきりしない。 0.12.2初級から中級へ、中級から上級へと繋ぐための教材研究が乏しい 初級、中級、上級の教育がそれぞれ独立していて、初級や中級、上級の先生とのコンタクトが 少ない。 0.123同じ初級の教員同士の間での教授法に関する研究が少ない 学習者の素質やレベルに合わせ、独自な教授法についての研究や授業の問題点についての話し 合いが少ない。 0.124統一した学習評価がない 教授法についての教員の間のミーティングや話し合いが少なく、教育目標に達したかどうかに ついての評価する基準を設けていない。 教材に関してもいろいろな問題点が存在する。 0.1.3教材 01.31教材は単語にしても、文法項目にしても、系統的な配置がない -54-

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①勉強しやすさ、面白さから教材をいろいろ工夫されているが、実際の教授効果、教える内容 の充実さからは考慮されず、文字サイズを大きくし、色付したりして、挿絵が多くなってく る。教材が面白くなってきた代わりに学習内容の質が下がっていて、量が減っていく。 ②読解中心の教材と会話中心の教材とがお互いに孤立していて、相互関係がない状態に置かれ ている。 ③初級・中級・上級の教材が内容から見ても、教授法から見ても繋がりがなく、呼応もしてい ない。 中国語教育の中で入門教育が最も大切である。清水登氏(1998:28)は「学習者は、入門教育 が適切に施されれば初級から更に中級へ順調に進むことになるが、入門教育が適切に施されなけ れば大抵は中級へ進む前に挫折してしまうものである。このように入門教育は学習者の中国語習 得の成否をも左右する重要な教育段階である」という指摘がされている。今回の研究テーマも日 本の大学における-年生の中国語教育を中心に考察していく。 1先行研究について 第二言語習得、現代の外国語教授法に関する研究が西欧で盛んに行われている。現代の英語教 授法の代表的なものとしてはCLT(CommunicativeLanguageTeaching)が挙げられる。 Brown(1987)はCLTの定義をいくつかにまとめたが、主に強調されているのが、言語の運 用、自然で実践的なコミュニケーション活動を行い、情報を聞き取り、自分の意思を伝達する活 動が中心とされている。 中国語教育、中国語教授法に関しては最近数多くの研究がなされていた。中国語教育では、無 味乾燥になりがちな文法事項の説明に関して、丸尾誠(2003)は文法事項の体系的理解を目指 した中国語教授法について論及し、大学における中国語文法を如何に分かりやすく教えられるか を工夫された。ほかに竹中佐英子(2003)は言語習得の立場から、選択科目としての中国語の 音韻教授法について研究し、中国、シンガポールの小学校の国語教育、国語の教材について調査 し、日本の大学における中国語教育に提言をした。特に中国語を教える時、言葉や文法事項に対 して、「理解する」ことと「活用する」ことの重要性を指摘し、授業中「繰り返して聞く」、「繰 り返して読む」、「繰り返して使う」という教授法を提案している。 2本編の対象とした授業 学校名:沖縄大学 科目名:2003年度中国語初級(初学者を対象としている) 学習目標:自己紹介、買い物など簡単な会話を習得する 受講者の構成:国際コミュニケーション学科、福祉学科(中国語を専攻する学生もいれば、自由 選択科目として勉強している学生もいる) 時間割:週に二回(月曜日の六校時、木曜日の六校時) 教科書:方如偉壬智新鐙屋一箸『中国語10課』(白水社) 発音教材:相原茂「快音」(朝日出版社) 3授業モデル 第二言語習得の研究には、CFriesとRLadoによる対照分析(ContrastiveAnalysis)の研究 がある。母語と学習言語の間は文法構造、音韻、文化的背景などが似ていれば、正の転移 -55-

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(positivetransfer)が起き、語学学習が習得しやすくなる。逆に二つの言語の間はかけ離れて

いれば、負の転移(negative)になり、それを克服するためには、学習言語の文型や発音を繰り

返し練習する必要がある。

日本人の学習者が中学校から英語を習い、殆ど英語の知識を持っている。また、中国語の文法

が英語に似ているという認識があり、英語の文法の干渉により、中国語の文を考える時、文法的

には間違ったりする。こういう間違い(error)は学習者が学習言語の知識や規則を十分に習得

していないために起こるものである。よって、中国語と英語、日本語との違いを比較しながら授

業を進めるのが効果的だと思われる。 31学習の流れ

学習の流れとして、教室を中心とするのだけではなく、課外の学習も最大限に活用する必要が

ある。課外学習と教室での学習モデルは次である。

画一〉歴厘一〉雨=可

3.2課外学習

課外学習というのは授業担当者の先生がいる教室以外の場所での学習のことである。具体的な

学習方法としては、 ①CDを聞いて発音の練習や本文の朗読を練習する ②教科書の内容を全部ノートに写す ③応用練習、活用練習をする(文型を使って、文を作っ たり、自分の言葉で本文を表現したりする)

図1回

露舜

①CDを聞いて、発音の練習をする ②分からない単語の意味を調べる ③本文の意味や文法項目の内容をチェックする :、。.:ハミゼ,譽鰐 と挙げられる。 321復習

まず復習とは、読む、書く、活用練習の三段階に分けられる。「読む」とは習ったところを声

を出して朗読することである。声を出すことによって、中国語の音感に慣れる。「書く」とは視

覚で認識したものを手で書くことによって、印象を深めるためである。外国語を学習する時、こ

の表現ならこれから使えると思う時があるが、しかし、実際その場面になると、普段勉強したは

ずのものがどうしても出てこない思いがあるだろう。「応用練習、活用練習」とは教科書のもの

を完全に自分のものにするための練習であって、不可欠な練習である。「応用練習、活用練習」

は個人の学習習慣に合わせて、いろいろあるが、話す能力、表現する能力を高めるためには、会

話を練習する必要があって、まず、次の学習方法をお勧めする。 321.1自分との練習 学習者は日常生活の中で意識的に自分がその時、その場で思っていること、目にしていること -56-

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をすべて中国語で表現してみる練習である。例えば、バスに乗っている時、

「今天牟上的人真少。坐在那几的那ノ刊、咳真可愛……。牟升的太慢了。現在恨困.想睡党……。」

(今日バスの中に人が多い。そこに座っている子供は本当に可愛い……。車ゆっくり走っている。

もう眠い。眠たくなってきた。) などのような内容を頭の中で中国語で表現する。-日に15分ぐらい練習して、-週間続けたら、 無意識的に中国語は自然に出てくるのである。 3.2.1.2ほかの学習者との練習

友達とお喋りをする時、二人でも三人でも習った表現を使って、中国語で会話の練習をする。

こういう時、会話の場面や状況などを設定して、練習するのが効果的である。こういう練習を習

慣的に持続することが望ましい。

文章による表現能力を高めるために、教科書の会話文を文章に直し、中国語で要約練習をする

ことを勧める。

教員側のほうは宿題の内容を明確的に指示する必要がある。例えば、「本文のCDを10回聞いて

ください」とか「本文を10回朗読してください」、「5ページから8ページの練習をノートに写し

て、答えを書いてください」など具体的に指示したほうがよい。また、次の授業の時必ず皆の宿

題をチェックすることも大事である。 3.2.2予習

予習とは、先に進んでこれから習うところを積極的に勉強することである。先生が教える前に

これから新しく勉強するところを自分でチェックし、理解し、分からないところは自分で調べ、

問題点があれば、メモをする。予習することによって、新しい内容の全体の流れをイメージ化し、

授業の時、先生の説明を聞きながら、自分の理解が正しいかどうかをチェックすると同時に、頭

にインプットし、記憶していくのである。 3.3課内学習

課内学習というのは授業担当者の先生が教室にいる場合の学習のことで、先生の指導のもとで

一緒に学習することである。課内学習の場合は先生が授業プランを立てて、授業を進めた方が望

ましいと思われる。 ①中国語による口頭発表 ②前回の内容について朗読し、質問する ③日本語から中国語への翻訳を練習する ④小テストをする

瓦I歴

①予習のチェック(内容理解、発音のチェックなど) ②一緒に発音し、朗読の練習をする ③理解していない文法について説明をする ④応用練習する(文型を使って、文を作ったり、自由会話 の練習をしたりする) -57-

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口頭発表とは一回一人ずつ学習した内容を応用して、中国語で表現する練習である。例えば自 分の一日の生活、自分の家族などについてスピーチする。折角習った内容を自分のものにし、発 信してもらって、中国語で表現する意欲を高める。前回で学習したところを朗読することによっ て、学習した内容を思い出してもらう。教科書を見ずに質問し、記憶を強化させ、学習効果をチ ェックするというのを狙う。宿題もノートに書かせてもらい、先生が皆の共通した間違いについ て板書し、注意してあげる。 新しい内容へ進む時、先生が一方的に説明するのではなく、皆が予習したところをチェックす る形で、質問しながら内容を確認するという形で進めていき、学生の学習意欲を高める。理解し たところを更にコミュニケーション活動を行うために、二人を-組にし、場面を設定し、自由会 話の練習をさせる。その後、発表の形で、皆の前で披露してもらう。自由会話練習は今習ったと ころだけでなく、全体的な復習にもなる。

教室は新しい知識を得る場所だというより、もし課外で自主的に予習し、復習し、自分の学習

したことを教室で先生にチェックしてもらい、或いは自分が身につけたと思ったものが正しいか どうか、先生に確認してもらうという形で授業を進める場所になれれば、理想的な学習方法だと 思われる。

語学授業は先生が一方的にしゃべるのではなく、学生の学習する意欲を十分に引き出し、緊張

感のある授業でないといけない。学生が授業の主役で、先生が語学の勉強を助ける道具だと認識

しなければならない。 4.学習指導法 41教授法

教室で中国語を教える時、「視覚」、「聴覚」、「触覚」を平行して練習することが大事である。

E函一一E雨

41.1「視覚」:

先生の口の形、舌の位置や動きなどをしっかり見てもらう。発音記号、漢字の書き方を視覚に

よりしっかり確認する。 41.2「聴覚」: 先生の生の声を聞いたり、CDを聞いたりして、中国語の音感を頭にインプットする。 41.3「触覚」: 4.1.3.1手

視覚だけで、漢字やq井音」が読めるが、実際に書く時、なかなか書けない時がよくある。中

-58-

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国語と日本語の漢字が細かいところに違いがあり、視覚だけでは認識できず、普段手書きを練習 しない人は大抵その違いに気づかず、間違ったりする。例えば、次の日本語と中国語の漢字の違 いは僅かだということはよく分かる。 走走 滑滑 日本語 中国語 着着 収收 歌歌 器器 渇渇 圧圧 今はワープロやパソコンが普及していて、書類はすべて機械で済ませるのが殆どである。自分 自身の経験からいうと、今中国語の漢字どころか、日本語の漢字も時々手書きの時は書けなくな る。実際教えている時も、学生に本文を読ませるなら、何となく読めるが、読んだところを黒板 にもう一度書かせると、大体漢字が書けなかったり、間違ったりする。よって、発音の練習をす るときでも、目で「併音」を見ながら、口で発音し、同時に指で勝音」や漢字をなぞってもら う練習は欠かせない。手を動かして繰り返して書くことによって、記憶することに繋がる。 4.1.3.2口

自分で声を出して、発声しないと、自分の発音が正しいかどうかは分からないものである。声

を出して、発声することは、第三者に聞かせることと自分自身に聞かせることである。第三者に

聞かせて、もし間違ったら、指摘してくれる。自分に聞かせるというのはCDの発音と同じかど

うかを比較するためである。人間は自分の顔が見えないことと同じように、自分の発声した音声 が正しいかどうかは分からない場合がある。よって、独学で外国語を勉強した方はよほどの天才 でない限り発音が多少癖を持っている。発音して先生に聞かせるというのは先生という鏡を通し

て、自分の発音をチェックしてもらうことである。声を出して、発音することは恥ずかしいこと

ではない。 初級中国語を教えるには、以下の内容から工夫する必要がある。 4.2学習内容

言葉を教えるにはまず概況からその国、その国の言葉に関する知識とイメージを掴むことが大

事である。中国語に関するミニ知識は次のようなものがある。 4.21中国語概況 中国語の知識については以下の点から学生に説明すれば、語学の勉強に役に立つと思われる。 ①文字(簡体字、繁体字、日本語の漢字) ②言葉(標準語、方言) ③漢字の発音(峅音」、音節の構造) ④中国語の文の特徴(語順の問題、英語との比較など) 大人はすでに習得している母語の文法を元に第二言語の文法を分析し、分類しながら学んでい くのである。中国語では語|||頁が決め手である。中国語の語順はS+V+○で、英語と似ているが、 こういう表の現象が逆に学習者に誤解を与えることになる。というのは学習者が無意識のうちに

英語の文の構造で中国語を表現しようとして、間違いを起こしてしまうのである。例えば、「私

は明日学校へ行く」という文を中国語に訳してもらうと、 去学校 行く学校 明天。函_且 (1)a*我 私 -59-

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b我明天 私l1LLEL 去学校。 行く学校 Iwillgotoschoo1LOmorrow. (2)a*我学英梧在沖蝿大学。 私習う英語二沖縄大学。 b我在)中蝿大学学英悟。 私工沖縄大菫習う英語。 lamstudingEnglish )kina

aのような間違った文を作ってしまう。中国語は英語に似ているというより、一つ一つのブロッ

ク(介同短悟、劫冥短珸等)の並べ方は日本語に似ているところが多い。

4.2.2発音指導 発音段階の目標は ①発音餅音、四声)を見て、読めること。 ②発音餅音、四声)を聞いて書けること。 である。

大人の学習は自分が納得し、理解すれば、覚えやすいという傾向がある。中国語ではなぜこう

いうように発音をするのかを中国語の発音の特徴からまず説明する必要がある。日本人の観光客

が中国の街で歩いたら、あちらこちらでよく喧嘩するような印象を持つ人が多いようである。実

はあれは喧嘩ではなく、中国語の音声、発声の特徴によって、中国人が一生懸命にしやくる時は、

そういうように聞こえるのである。 4221中国語の発音の特徴:

中国語の会話は喧嘩のように聞こえるのは以下の特徴によるものである。

●口の開け方が大きい:a

●唇を丸めて、前に突き出して、筒の形にする音があるから、音声の響きがよくなり、明るい

音が出る:u、○などの音。 ●摩擦音が多い:f(○)、h(e)、x(i)、sh(i)、s(i)

つまり、以上の特徴により、中国語の発音が明るく、響きがよく聞こえるのである。

4.2.2.2中国語の発音指導法

中国語の発音を指導する時、日本語の発音と対応し、比較しながら、進めていく。日本語にも

似たような音があると先に説明し、発音に対する不安を和らげる。後はその違いについて、分か

りやすく説明する。

例えば、中国語の短母音について、以下の中国語の発音に似ている発音は日本語にもあると指

摘する。 a→(ア)口の開け方が日本語の「ア」より大きい。

o→(オ)日本語の「オ」より唇を丸くして、前に突き出す。

i→(イ)日本語の「イ」より口を横に引いて発音する。

u→け)日本語の「ウ」より唇を丸く前に突き出し、奥のほうで発音する。

日本語にはない中国語の発音「e、er、U」については重点的に、発音ビデオを導入し、分か

りやすく説明する。 4.2.2.3四声の指導 -60-

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早い段階から、四声の指導を行う。短母音の練習をすると同時に全部四声をつけて、練習させ る。四声を正しく身につけさせるために、先生が発音して何声か判断してもらう練習と黒板やノ ートに四声を書いてもらう練習を繰り返してやらせる。 422.4単語、短文の導入 発音だけで練習するには、無味乾燥だから単語と文も導入する。例えば、短母音の段階で、 e yuyUwu 蛾(お肚がすぐ)雨(雨)色(魚)五(五) などの単語を練習したり、複母音の学習になると、 wdaiyErye 我愛苓苓。(私お爺ちゃんが好きだ) w56le 我俄了。(私はお腹が空いた) w5kさle 我渇了。(私は喉が渇いた) のような文を作って練習したり、子音の勉強に入ると w6iCliiy1I 我吃色。(私は魚を食べる) w5AiIiY 我愛作。(私はあなたを愛する) などのような文を言わせたりする。習った内容は、もし、日常生活で実際に使えるならば、学生 の学習意欲を高め、興味を引き出すことができる。 422.5挨拶用語、教室用語の導入 発音学習の間に日常用語や、教室用語を導入し、中国語に親しんでもらう。 a・挨拶用語 授業の始めと終わりの時、中国語で挨拶する。 授業の始め:同学《]好I老リ而好1 授業の終わり:同学伯再、I老リ而再m1 b・教室用語 授業中、学生と中国語で簡単なやり取りをするのを心がけ、次のような簡単な中国語を使って みる。 ●不知道。(知らない) ●不明白。(分からない) ●明白了。(分かりました) ●完了。(終わりました) ●清再税一遍。(もう一度言ってください) ●什込?(何?) 4.226音節表の活用 中国語では一文字が一音節になっている。音節は「声母」と「韻母」の二つに分けている。音 節表は中国語漢字の発音の組み合わせのパタンーのすべてが入っている。全部で410である。発 音の総復習として、音節表の活用が効果的である。 4.2.3文法指導 4.2.3.1中国語構文の特徴 中国語を英語と比較するより、学習者にとって母語である日本語と比較したほうが分かりやす い。中国語の連語の内部は日本語と「鏡現象」関係であり、連語内部の辞と辞との間の並べ方は -61-

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逆である場合が多く、これはちょうど人間が自分の顔を鏡に映すことと同じように、殆ど同じに

見える顔が、実際の位置関係は逆になっているのである。例えば:中国語の

●介詞十名詞 (7)他在中国留学。 彼工虫風留学する ●助動:司十動詞 (8)我会汗牢。 私二室ゑ運転丈亘里 ●否定辞十動詞(形容詞) (9)我明天不去。 私明日LLL」丘ユ ●述語十目的語 (10)我想学可双悟。 私たい勉強する虫国遜

という連語同士の配列順序が日本語のとちょうど逆になっている。

次の配列順序が日本語のと全く同じである。 ●主語+述語 (11)我去。 払丘_二 ●修飾語十被修飾語 (12)我就去。 私立ニニ丘_二 ●時間名詞は主言吾の前か後 (13)我明天去。 私皿且行く (14)明天我去。 凹旦私行く ●動詞十結果補語 (15)我吃完了。 私食べるi趣ゑた

中国語は語||頂言語なので、統語規則を理解したら、単語を並べて、

L+1匹l制工詔1'1日言詰なので、緬詰規則を理解したら、単語を並べて、中国語で表現することは難 しいことではなかろう。

以上で述べたように効果的な学習指導は活気のある授業の進み方、学習者の意欲を引き伸ばす

指導法が必要だけでなく、充実した学習内容も避けられない。人間はストリーとか、ゲームなど

が好きだという習性を利用して、学生と学生の間で競争させたり、学習効果を評価したりして、

学習→応用→評価の一貫性を強化する。 5終わりに

外国語学習の基本は繰り返すことと活用することである。習って実践的に使わないと、覚えら

れないし、自分のものにはならない。-年生の指導は最も大事で、基礎の部分がしっかりしない

と、途中で挫折してしまう可能性がある。目、口、手を使って、体を通して、中国語をしっかり

-62-

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頭にインプットすることが大事である。 日本人の学習者は外国へ留学に行かないと語学が上達しないという消極的な認識が密かに存在 している。留学に行かなくても、流暢な言語を習得するには、教師の教え方の工夫、有効な指導 方法と学生の努力が必要である。学生の素質、先生の教え方がそれぞれだと思うが、学習目標を きちんと立てて、その目標に近づけば、成功した教育だと言えるではなかろうか。また、教員の 間の教学活動がそれぞれ密封式ではなく、授業の進行に関する打ち合わせや、授業中における問 題点と解決方法などの共同作業、共同研究が必要である。よって、大学教学組織の改革も期待す るところである。 参考文献

Brown,Douglas.H、1987PrinciplesofLanguageLearningandTeachingPrenticeHall,Inc・

Larsen-Freeman,D、andLong,H、M、1991.AnIntroducttngtoSecondLanguqgeAcquisition Reseα7℃h,LondonLongman・ 丸尾誠2003.「文法事項の体系的理解を目指した中国語教授法について」,『中国語教育』,創刊 号,24-40. 清水登1998.6.「中国語入門期の教授法を検討する」,『中国語」,27-32. 竹中佐英子2003.「公共外悟的双珸教学分析」,「中国語教育』創刊号41-59. 山内進一編著2003.『言語教育入門』,大修館書店. <付記> 本稿は沖縄外国文学会第19回大会(2004/7/4沖縄キリスト教学院・短期大学)における口頭 発表原稿を加筆・修正したものである。 -63-

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关于大学初级汉语教授法

王 提要 现在在日本的大学里.正掀起学习汉语的热潮.不仅学习汉语的人数不断增加.而且 汉语教材也种类繁多。但是.有关汉语教学方面的研究还比较缺乏。因各个大学的学生的 水平和素质各有差异.这就要求教师在教学时要对症下药.采取灵活多变的教学方法,教 师之间还应加强对有关教学法的研究和探讨。大家普遍认为汉语语法和英语相近.但实际 上在很多方面和日语比较接近。汉语属于孤立语,语顺非常重要.掌握好了语顺规则.汉 语表现也就容易多了。另外.外语学习中最关键的是要读、写和用、以及反复练习。 关键词:汉语教育.予习.复习.语法 -64 一

参照

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