Chizuko Nagaoka Community Development and the Role of the Media: A Case Study of the Radio Program "Bungamati Aawaj" as Social Education Activity
地域づくりとメディアの役割をめぐって
‐社会教育活動としてのラジオ放送番組「Bungamati Aawaj」の事例‐
Community Development and the Role of the Media
: A Case Study of the Radio Program "Bungamati Aawaj" as Social Education Activity
長岡
ながおか智
ち寿子
ず こ <要旨> 社 会 教 育 学 は そ の 研 究 対 象 と す る「 地 域 づ く り 」や 人 々 の 生 活 の 在 り 様 を 示 す「 地 域 性 」等 に ど の よ う に 向 き 合 う べ き で あ る の か 。 ま た,社 会 教 育 は ど の よ う に 応 え る こ と が で き る の だ ろ う か 。 本 稿 で は ネ パ ー ル,カ ト マ ン ド ゥ 近 郊 の ブ ン ガ マ テ ィ 村 に お け る 住 民 ら の 大 災 害 か ら の 復 興 を め ぐ る プ ロ セ ス や 権 利 保 障 を め ぐ る 問 題 に つ い て,地 域 づ く り と ロ ー カ ル メ デ ィ ア の 役 割 と と も に 社 会 教 育 的 見 地 か ら 考 察 す る こ と を 試 み る 。 < キー ワ ー ド> 地 域づ く り,社会教育,成人期の学び,コミュニティラジオⅠ
. はじめに
1. 問題の所在 (1) 「地域づくり」をめぐる社会教育的課題 今 日,地 域 の 再 編 ,創 生 に 向 け た 政 策 が 重 要 課 題 と し て 位 置 づ け ら れ ,各 地 で 多 様 な 領 域 か ら 様 々な 取 り 組み が 実 践 さ れて い る。 例 え ば,日本政府は 2015 年に国連サミットにおいて 策定さ れ た SDGs(持続可能な開発目標: Sustainable Development Goals)の理念を受け,「誰一人 取 り残 さ な い(No Left Behind)」社会を実現するために『SDGs アクションプラン 2020』(外務 省) を 掲 げて い る 。 ア クシ ョ ン プラ ン の 中 で は,「日本の SDGs モデル」の一つとして,地方 創 生,強靱かつ環境に優しい魅力的な「まちづくり」に積極的に取り組むことが提起されている 1)。SDGs は地球規模ともいえる人類共通の課題を具体的に分かりやすく 17 の目標と 169 のタ ー ゲッ ト に 分け て 示 す と とも に,その問題解決に向けて取り組むことを示唆する ものである。今 や,行政機関のみならず,企業の他,学校教育の場でも教育活動に積極的に採り入れられている。 し か し,現実には,国や地域の政策として展開される「地域づくり」や「まちづくり」など,その 地 域の 実 情 を考 慮 す る も ので な け れば な ら な い 。つ ま り,どのように展開していくことができる の か,それぞれの地域の現状に基づき,その地域特有の固有性を把握しつつ,捉え直す作業が必要 と なる2)。 この こ と は地 域 社 会 を フィ ー ル ドと す る 研 究 活動 に お いて も 同 様 で ある 。例 えば,日本社会教 育 学会 編 『地 域 づ くり と 社会 教 育 的価 値 の 創 造』(2019)では,今日の地域づくり政策下におけ る 社会 教 育 研究 の 課 題,研究の方向性を確認するとともに,次のように課題を捉え,問題提起を行 っ てい る 。第 一に,「地域づくり」は地域改良運動のように社会教育政策と結びついて支配の再 編 の手 段 と して 機 能 し て きた 側 面 があ る 一 方, 市民の主体的参加を促す面を含む両義的側面 が あ る 。 そ の た め,まずは,政策そのものの批判的検討を踏まえ,どのような地域社会を展望する こ とが で き るの か,議論を重ねていくことが不可欠であること。第二に,「地域づくり」の様々な 実 践 に お け る 教 育 的 意 義 に つ い て,地域 住民 の 参画の プロセ スを 発展 させて いく必 要が ある こ と 。第 三 に は,社会的弱者(例:高齢者,障がい者,生活困窮者,女性,外国人移民など)との共生を 目 指 す 地 域 づ く り の 在 り 方 を 検 討 し て い く こ と が 今 日 的 課 題 と し て 重 要 で あ る,としている(日 本 社会 教 育 学会 編, 2019, p.2-3)。 これ ら の 指摘 は,社会教育学がその研究対象とする「地域 づくり」や人々の生活の在り様を示 す「地 域 性 」等 に ど のよ う に向 き 合 うべ き で あ る のか,また,社会教育はどのように応えることが で きる の か を問 い 直 そ う とす る も ので あ る 。このような問題意識 を踏まえ,本稿では筆者の調 査 地 で あ る 南 ア ジ ア のネ パ ー ル,カ ト マ ン ド ゥ 近 郊 の ブ ン ガ マ テ ィ 村 に お い て ,住 民 ら の 生 活 圏 の 中 で 生 じ て い る 権 利 獲 得 を め ぐ る 問 題 に 焦 点 を 当 て,その 交渉 の プロセ ス を社 会教 育的 見 地 から 考 察 する こ と を 試 みる 。 (2) 地域づくりを担うメディアの役割に着目して:コミュニティラジオ放送の価値 本 稿に お け るも う ひ と つ の問 題 意 識と し て,地域づくりを育むメディアの役割である。知識基 盤 社 会 と い わ れ る 今 日,私たちの暮らしを支える様々な知識の体系の中で,情報へのアクセスは 欠 かす こ と がで き な い 。情報化社会とは,一般には,高度に発達した技術の下で,物質に代わり 情報が資本として優位となる社会を意味し,脱工業化社会と同義に扱われる。もっとも,一口 に「 情報 」 とい えど も 社会 生活 の 中で は多 様 な形 態の 情 報が 存在 し て い る。 本 稿で 事例 と する ネパールにおいて は 都市部においてもインターネット 環境は未整備であ るため,「情報」 とは口承,または音声により伝授される形態の情報が優勢であるといえよう。しかし,そのよ
う な 社 会 情 勢 に お い て も,情報 への ア クセ スは もは や 人々 の生 活課 題で あ り,ラ ジオ やイ ン ターネットの利用を促す教育開発政策 の展開がめざましい。特に,農村に暮らす女性が生活 に必要な情報を摂取し,また,その利用を試みることを学ぶ機会が求められている。そのよう な学 習 活動 は成 人 教育,社会教育活動として位置づけられ,「 地 域 づ く り 」 に お い て は ノ ン フ ォ ーマ ル な 学習 活 動( 社 会教 育,成人教育)のみならず,インフォーマルな教育活動も地域を支え る 教育 的 価 値を 備 え て い る 3)。本稿では,地域社会に根差す特有の事情やその地で暮らす人々 の生き方を支えている社会,文化的背景を踏まえ,「地域づくり」とメディアを活用した成人 の 教育活動を検討する ものである 。
Ⅱ
. 大災害後の社会における復興の過程から
1. ゴルカ大震災がもたらしたもの 2015 年 4 月 25 日,M7.9 の大地震が発生した。ネパールの首都・カトマンドゥの北西部ゴル カ(Gorkha)を震源とするものであり,カトマンドゥ盆地に暮らす人々は甚大な被害を受けた。 本 稿で 紹 介 する ラ リ ト プ ル郡 ブ ン ガマ テ ィ 村 は カト マ ン ドゥ 市 街 地 か ら南 西 約 10 キロに位置 し,ネワール族の伝統的な集落である。ラト・マッチェンドラナート 寺院がある村としても有名 で ある 。 筆 者は 以 前 か ら ブン ガ マ ティ 村 の 女 性 たち を 対 象に 識 字 教 室 を中 心 と する 教 育 支援 活 動 に関 わ っ てい た こ と か ら,継続してこの地で調査を重ねてきた 4)。2015 年 4 月初旬にブンガ マ ティ 村 を 訪問 し,帰国後に発生した大地震の報道には驚きのあまり言葉を失ってしまった。そ の 後も 復 興 支援 の 在 り 方 やそ の プ ロセ ス に つ い て 訪 問 調 査を 継 続 し,検討を重ねている。ブンガ マ ティ 村 の 約 8 割の家屋が地震によって倒壊,損傷を受け,政府からのわずかな支援金が支給さ れ た が,大地震から 5 年が経過した現在においても住民は仮設住居での生活を余儀なくされて い る 5)。な ぜ,復興の目途が立たないのであろうか。慢性的な社会の貧困や脆弱な政府の体制に も 要 因 が あ る と さ れ て い る が, これまでの調査の結果 ,次のようなことが 明らかになってきた。 第 一 に,震災後,村落周辺の大気汚染 による村人たちへの健康被害が深刻化していること であ る 。カ ト マ ンド ゥ 盆 地 で は復 興 事 業の た め に 建 設資 材 と して の レ ン ガ が大 量 に 必要 と な ってい る 。 そ の た め,大震災後,村落周辺に建設された複数のレンガ工場の排気により,村の空気は汚染 さ れ,呼吸器系を患う村人が急増している のである。第二に,国の開発政策として 実施されてい る 幹 線 道 路 建 設 事 業 に よ り,コイ ンチャ 地区 の 住民ら が先祖 代々 に渡 り維持 してき た土 地が 政 府 に 奪 わ れ て い る こ と で あ る 。 大 地 震 の 後, 村人らは土地を所有していないことから補償を受 け て お ら ず,家屋を再建することもできない状況に 置かれている。そのような状態の最中 ,ネパ ー ル 政 府 は タ ラ イ 地 方 に つ な が る 幹 線 道 路 の 建 設 事 業 を 進 め る た め,ブンガ マティ 村の 住民 の 土 地を 占 有 する こ と と な った の で ある 。復 興 支 援ど こ ろ か,人々の生活圏が政府の開発事業により 浸 食 さ れ,社会的弱者がさらに周辺化されているといえる。 村人たちの生活状況は ,長期に及 ぶ 仮設 住 居 での 暮 ら し か ら精 神 的 負担 が 募 り,心理的,身体的リスクが増している。 2. ブンガマティ村コインチャ地区の人々:その文化的背景から コ イ ン チ ャ に 古 く か ら 住 む ボ シ (Boshi)と呼ばれる人々は,長い間多くの問題に直面してき た 。ボ シ の 人々 は,リッチャビ(Lichchhavi)朝 6)の 頃 か ら 先祖 代 々 こ の地 に 暮 らし て お り,カ ト マン ド ゥ 盆地 の 雨 乞 い の祭 り で ある ラ ト ・ マ ッチ ェ ン ドラ ナ ー ト 祭 (Rato Macchindranath Jatra)7)の山 車 を 運営,管理することに献身的に協力してきている。いわば,彼らはカトマンド ゥ 盆地 の 伝 統的 な 文 化 行 事の 担 い 手と い う こ と にな る 。 ボシ の 人 々 は 祭り の た めに 木 材 を収集 す る必 要 か ら,毎年,45 日間は森の中で過ごすことになる。そのため,人々は農業以外の他の職業 に 従事 す る こと が で き な い。 彼 ら の祭 り の た め の献 身 的 な労 働 の 対 価 とし て グ ティ ( ネ ワール の 社 会 組 織)8)管 理 下 に あ る 土 地の 使 用 が 認 め ら れ て きた 。 し か し,ボシの人々は土地所有の証 明 書 を 持 っ て い な い 。 国 家 復 興 局 は,ゴルカ大地震の被災者に助成金を支給しているが,彼らが 家 を再 建 す るこ と が で き なか っ た 理由 は こ の た めで あ る 。さ ら に,コインチャ地区の人々の主要 な 収 入 源 で あ る 農 業 も 幹 線 道 路 の 建 設 に よ り 農 地 が 没 収 さ れ て し ま い,確 実に 人々の 生活 に 大 き な 影 響 を 与 え て い る 。 大 震 災 後,農作業に従事するだけでは生活 が厳しく ,生活が以前にも増 し て困 窮 し てき て い る 。 政府 か ら は農 業 以 外 の 目的 で 土 地を 使 用 し な いよ う に 命令 さ れ ていた が,生活苦のためにレンガ工場に土地を提供してしまった という住民もいた。
Ⅲ
. ラジオ放送番組「Bungamati Aawaj(ブンガマティ村の人々の声)」について
1. 「地域づくり」としてのラジオ放送番組の制作、実施に向けて 現 地 調 査 を 重 ね る 中 で さ ら に 明 ら か に な っ て い っ た こ と は,カト マン ドゥ盆 地に 暮ら す多く 写 真1 村 落内 の 仮 設 住 居 ( 筆 者 撮 影 2019 年 8 月 ) 写 真2 ブ ンガ マ テ ィ 村 近く の 幹 線道 路 建 設の 様 子 ( 筆 者 撮 影 2019 年 8 月 )の 人々 が ラ ト・マ ッ チ ェ ンド ラ ナ ート 祭 に つ い ては 知 っ てい て も,その祭りの担い手がどのよう な 人 々 で あ り,また ,彼 らが 大震 災以 降 ,ど のよ うな 状況 に置 かれ て い るの か等 ,把握 して いる 人 は 実 に 少 な い と い う こ と で あ っ た 。 ブ ン ガ マ テ ィ 村,特にコインチャ地区の人々は ,何よりも自 分 たち が カ トマ ン ド ゥ 盆 地の 祭 事 の担 い 手 で あ ると い う 誇り が あ る 。 劣悪 な 生 活環 境 に 置かれ て い て も 自 ら の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 誇 示 し つ つ,他の土地に移ることなく住み続けているのだ。 こ の村 の 内 側と 外 側 で 生 じて い る 出来 事 の 差 異 をど の よ うに 埋 め て い くこ と が でき る の かが地 域 の再 生 に も繋 が っ て い くの で は なか ろ う か 。とり わ け,ブンガマティ村はインターネット環境 に 乏し く,住民の主な情報源は口承によるものやラジオ放送である。村落に暮らす成人の大半は, 基 礎教 育 の 機会 を 逸 し て きた こ と も要 因 で あ り,とりわけ女性を中心に「情報弱者」であるとも い える 。 社 会 の 周 辺 に 暮 ら す 人 々 の 抱 え る 問 題 に つ い て,彼らの 置か れて いる 状況を 広く 周囲 に知ら せ てい く こ とが 復 興 支 援 の一 つ と なる の で は な かろ う か 。ラ リ ト プ ル を拠 点 に 活動 す る コミュ ニ テ ィ ラ ジ オ 放 送 局 Radio Sagarmatha,コ イ ン チ ャ 地 区 に あ る 小 学 校 Mahankar Primary School の支援を行っている現地 NGO, Nepal Foster Mate と共同でブンガマティ村に焦点を 当 て た ラ ジ オ 放 送 番 組 を 制 作 し,村の人々の声を地域社会に届けることとした。 合わせて,放送 を 通じ て 住 民が 直 面 し て いる 問 題 の解 決 策 を 見 出す こ と を目 的 と し た 9)。 2. 「Bungamati Aawaj(ブンガマティ村の人々の声)」の概要 筆 者ら は,「Bungamati Aawaj(ブンガマティ村の人々の声)」と称する放送番組を制作し ,12 話 の長 編 ラ ジオ 番 組 を 放 送実 施 し た。 ブ ン ガ マ ティ 村 の コイ ン チ ャ に 暮ら す 人 々が 直 面 してい る 問題 の 概 要を 説 明 し,解決策を見出すことを念頭に制作した。具体的には以下のとおりである。 ・ コ ミ ュ ニ テ ィ ラ ジ オ 放 送 に お い て,成 人女 性 のため のオル タナ ティ ブなノ ンフォ ーマ ル教 育 プ ログ ラ ム を提 供 す る こ と。 ・ 遠隔 地 に 暮ら す 女 性 の ため の 情 報や 学 習 活 動 への ア ク セス の 機 会 を 提供 す る こと 。 ・ 本プ ロ ジ ェク ト を 通 じ て,遠隔地の女性の知識や能力の可能性を探ること。 ・ 農村 地 域 の人 々 の 意 識 を高 め る こと 。 ・ ブン ガ マ ティ の コ イ ン チャ に 暮 らす ボ シ ・ コ ミュ ニ テ ィが 直 面 す る 問題 を 提 起す る こ と 。 ・ 大地 震 の 被災 者 ら の 復 興作 業 を 支援 す る こ と 。 ・ メデ ィ ア を介 し,関連する利害関係者と問題について話し合い ,解決策を見出すこと。 ・ 関連 す る 利害 関 係 者 と 住民 と の 意見 交 換 会 を 企画 し,実施すること。 ・ 地域 を 拠 点と す る コ ミ ュニ テ ィ ラジ オ 放 送 の 活動 の 促 進を 図 る こ と 。 2019 年 8 月からプロジェクトチームを編成し,9 月,10 月には予備調査を実施した。企画段階 で 特 に 重 視 し た 点 は,ブンガマティ村に暮らす人々から強く問題を提起し,関連する政府関係者, 地 域 行 政 官 等 の 利 害 関 係 者 の 関 心 を 引 く た め に も,メデ ィアの 力を 効 果的に 活用す る こ とで あ
っ た。何 よ りも,プログラムには問題を解決するために関連する利害関係者によるインタビュー 記 録も 含 め るよ う に 編 集 した 。放 送 は2019 年 11 月~2020 年 4 月までの約 6 か月間とし,月に 2 回,第 1 木曜日と第 3 木曜日の午前 8 時に放送し,同日,午後 7 時 30 分に再放送を行った。12 回 の放 送 日 程,インタビュー対象者は表 1 のとおりである 10)。
表 1 :Radio Program「Bungamati Aawaj」放送日程等
Episode 1 Broadcast Date: 21st November, 2019
Interviews with: Locals, Former chairperson of Bungamati Ward Episode 2 Broadcast Date:5th December, 2019
Interviews with: Locals
Episode 3 Broadcast Date: 19th December, 2019
Interviews with: Ward Chairperson Ward Number 22 of Bungamati Spokesperson of Guthi Corporation
Pearson of Department Head of Heritage Episode 4 Broadcast Date: 2nd January, 2020
Interviews with: Locals, Ward Chairperson; Ward Number 22 of Bungamati Senior Researcher, Nepal Health Research Council
Environmental Expert Episode 5 Broadcast Date: 16th January, 2020
Interviews with: Locals, Former Ward Chairperson of Bungamati Ward Chairperson
Episode 6 Broadcast Date: 30th January, 2020
Interviews with: Ward Chairperson, Spokesperson for the Nepal Army, Spokesperson for the Guthi Corporation,
Chief of the District Administrations Office-Lalitpur Episode 7 Broadcast Date: 13th February, 2020
Interviews with: Chairperson of Bungamati Reconstruction Development Council, Coordinator of Bungamati People’s Committee,
Central Coordinator for Nepal Episode 8 Broadcast Date: 27th February, 2020
Interviews with: Locals, Principal of Mahankal Primary School, Chairperson of Bungamati
Episode 9 Broadcast Date: 19th March, 2020
Interviews with: Provincial Member of Parliament for Bagmati Province Member of State Assembly from Bagmati Province
- Ward Number 3 KA Lalitpur Member of the House of Representatives, Pearson of Federal Parliament Episode 10 Broadcast Date:2nd April, 2020
Interviews with: Locals,
Former Ward Chairperson of Bungamati, District Permanent Head, National Reconstruction Authority, Legal Officer from Guthi Corporation Episode 11 Broadcast Date: 16th April, 2020
Interviews with: Locals , People’s Representative Ward Member, Ward Chairperson of Ward 22, Bungamati, Member of State Assembly
from Bagmati Province - Ward Number 3 KA Lalitpur Provincial Member of Parliament for Bagmati Province Episode 12 Broadcast Date: 30th April, 2020
Interviews with: Locals
注 )Radio Sagarmatha, Nepal Foster Mate and NAGAOKA, Bungamati Aawaj ,2021 よ り 筆 者 作 成
3. 放送番組の概要 「Bungamati Aawaj」は,約 6 か月間(2019 年 11 月~2020 年 4 月),12 回に渡り放送した。 各 回の 放 送 内容 に つ い て 簡単 に 概 要を 紹 介 す る 。 (1)Episode 1:ボシと呼ばれる人々(その1) コ イ ン チ ャ 地 区 の 住 民 に は,ラト・マッチェンドラナート祭の山車 の維持 ,管理に直接的な関 係 があ る「 ボシ 」と 呼 ば れる 人 々 がい る 。ボ シ の人 々 は,毎年,45 日間,カトマンドゥ盆地周辺の 様 々 な 森 に 行 き,山車を作るのに必要な木材の収集 に従事している。人々は 大地震後,現在にお い て も 仮 設 住 宅 で 暮 ら し て い る 。 も う 一 つ の 大 き な 問 題 は,先祖代々,譲り受けてきた土地 が政 府 によ り 幹 線道 路 の 建 設 に没 収 さ れて し ま っ た こと で あ る。政 府 か ら は補 償 も 受け て お ら ず,家 を 再建 す る こと も で き て い な い 。ボシ の 人 々 は,政府や地元の代表者もこの問題を解決するため に 尽力 し て はい な い こ と を嘆 い て いる 。 (2)Episode 2:ボシと呼ばれる人々(その2) 2015 年のゴルカ大地震はコインチャ地区の 40 軒の家屋を完全に破壊した。そのため ,人々は 仮 設住 居 に 住む こ と を 余 儀な く さ れて き た。仮 設住 居 で の生 活 に 関 す る問 題 と して は,6〜10 人 も の人 々 が 小さ な ス ペ ー スに 住 ん でい る た め に 過密 に な って い る こ と があ げ ら れる 。 多 くの高 齢 者 は,仮設住居での暮らしから体調を崩し,亡くなった人もいる。地区の住民は,彼らの財政状
況 と土 地 が グテ ィ( 地 域 の組 合 組 織)に属 し て いる た め,家を再建することができない状態 に置 か れて い る 。 (3)Episode 3:ボシと呼ばれる人々(その3) コイ ン チ ャ地 区 の ボ シ の人 々 の 主要 な ア イ デ ンテ ィ テ ィの 1 つは,彼らがラト・マッチェンド ラ ナ ー ト 祭 の 山 車 の 維 持,管理を担っていることである。ボシの人々は,この伝統 的役割を世代 か ら世 代 へ と受 け 継 い で きた が,土地の所有権に関しては証拠が 存在していないという。ボシの 各 世帯 に は,当時の政府からグティが所有する土地 12 ロパニ11)が 人 々 の労 働 の 対価 と し て 提供 さ れた と い う。自 治 体 に は,土地の権利証を持っている人にのみ設計図を提供するという基準が あ るた め,多くの世帯は政府側からの財政援助を受ける機会を奪われて いる。 (4)Episode 4:復興という名の開発事業:大気汚染,環境破壊 地 域で レ ン ガ窯 が 稼 働 し てい る た めに 人 々 が 直 面し て い る健 康 や そ の 他の 問 題 に焦 点 を当て て いる 。カ ト マン ド ゥ 渓 谷周 辺 で は,100 近くのレンガ窯があるが,20 年ほど前から,レンガ窯は 住 宅 地 以 外 に 設 置 さ れ る よ う に な っ た 。 し か し,ブンガマティ村のようなケースからすれば ,こ れ は,もはや当てはまらない。ブンガマティ周辺地域では,合計 8 つのレンガ窯が運営されてい る から で あ る。レン ガ 窯 の操 業 は,大気汚染をはじめ多くの問題を引き起こしている。地方自治 体 が独 自 の ルー ル を 作 り,運営方法を考えることが重要である。 (5)Episode 5:復興という名の開発事業: 幹線道路の建設をめぐって(その1) カ トマ ン ド ゥと タ ラ イ を つな ぐ 幹 線道 路 の 建 設 は,ネパール政府の優先的事業の 1 つである。 道 路 は カ ト マ ン ド ゥ 盆 地 と タ ラ イ の 間 の 社 会 的,文化的,経済的関係を強化することを目的とし て い る 。 道 路 の 出 発 点 は,コカナ(Kokana)とブンガマティという世界遺産の地からである。 そ の た め,人々は 政府 に よる 事 業がこ の地 域に 暮らす 人々を 追い 出し てしま う こと に立 腹し て い る。 プ ロ ジェ ク ト は 間 違い な く 人々 の 生 活 に 影響 を 与 え て い る 。 (6)Episode 6:復興という名の開発事業: 幹線道路の建設をめぐって(その2) 幹 線道 路 は 確実 に カ ト マ ンド ゥ 盆 地と タ ラ イ 地 域を 近 づ ける で あ ろ う 。し か し,道路が広大な 農 地を 奪 っ たた め,米やその他の食料品を他の国に依存するようになる可能性があ る。これに伴 い,世界遺産に認定された地域の美しさが損なわれる可能性がある。 国の事業から生じる問題 に 対 処 す る た め に,周辺地域の人々,地方自治体,及びその他の利害関係者は定期的に話し合いを 行 うこ と が 重要 で あ る 。 政府 が 農 業で 生 計 を 営 む人 々 の 主要 な 収 入 源 であ る 農 地を 没 収 したた め,彼らに代替の仕事を提供することは国の責任である。 (7)Episode 7:復興という名の開発事業: 幹線道路の建設をめぐって(その3) 人 々は ブ ン ガマ テ ィ と コ カナ の 集 落の 保 護 を 要 求す る た めに 最 高 裁 判 所に 法 的 支援 を 求めて い る。政 府 がブ ン ガ マ テ ィと コ カ ナ地 域 で 幹 線 道路,スマートシティ,リングロード外周,高圧線, バ グマ テ ィ 回廊 な どの 9 つの異なるプロジェクトを実施することを計画している からである。 政 府 は 世 界 遺 産 と 文 化 を 優 先 に 観 光 事 業 を 推 進 し て き た に も か か わ ら ず,そ の 歴史 ,文 化 ,遺 産,
古 代の 集 落 を考 慮 せ ず に この 地 で プロ ジ ェ ク ト を計 画 し てい る の で あ る。地 元 の人 々 の 権 利,文 化 的,社会的,職業的,経済的側面に与える影響についても考える必要がある。 (8)Episode 8:復興という名の開発事業: 幹線道路の建設をめぐって(その4) 最 高 裁 判 所 に よ る ブ ン ガ マ テ ィ と コ カ ナ の 古 代 集 落 の 保 護 を 要 求 す る 人 々 を 特 集 す る 。 関 連 する 利 害 関係 者 も こ の 問題 に つ いて ブ ン ガ マ ティ の 人 々を 支 援 し て いる 。 私 有地 を 所 有する ブ ンガ マ テ ィか ら52 名とグティの土地に住む 13 名が共同で最高裁判所に書面を提出した。多 く の 組 織 は,政府が事業を実施することによ り,古代からの集落を破壊しようとしていると非難 し てい る 。 彼ら は 政 府 が 復興 と い う名 の 開 発 事 業 の 下 で 破壊 を も た ら して い る だけ だ と 感じて い る 。 プ ロ ジ ェ ク ト に よ っ て 引 き 起 こ さ れ た 社 会 的,文化的,経済的影響について 一定期間内に 検 討 さ れ な い 場 合,それはカトマン ドゥ盆地に住む人々にとって大きな問題になるだけでなく , 政 策立 案 者 にと っ て も 問 題 と な る こと を 伝 え て いる 。 (9)Episode 9:ブンガマティの人々の声を受けて 第9 回の放送ではコインチャの住民が直面している問題を解決するために国会議員が行った 実 践を 特 集 する 。人 々 は,政府によって導入されたプロジェクトが古代の集落を台無しにするこ と を 恐 れ,コカナとブンガマティの古代の集落を保護するための法的支援を求めてい る。また, 大 地 震 以 降,人々は祖先の土地に家を建て直すことができ ずにいる。人々の 権利は,法律が修正 さ れ る ま で,そ し て 修 正 さ れ な い 限 り 保 障 さ れ る こ と は な い 。 そ の た め ,グ テ ィ の 土 地 に 住 む 人 々の 権 利 を守 る た め に,グティ法案も修正されなければならないことを伝えている。 (10)Episode 10:意見交換会(その1) 関連 す る 利害 関 係 者 と の 意 見 交 換会 が 2020 年 3 月 14 日に開催され,コインチャの住民が直 面 し て い る 困 難 な 問 題 の 概 要 を 説 明 し て も ら っ た 。 最 後 に,Radio Sagarmatha からも,地元の 人 々が 少 な くと も 当 面 は 家を 再 建 でき る よ う に 国家 再 建 局に 要 請 を 求 めた 。こ れま で,政府は特 定 の 仕 事 の た め に 土 地 を 得 た 人 々 は,そ の土 地 に対す る権利 を得 るで あろう と 声明 を出 して い た 。 し か し 今 や,政府は地区の人々 が長い間農業に従事して きたにもかかわらず ,土地に対する 権 利を は く 奪し よ う と し てい る 。 (11)Episode 11:意見交換会(その2) 前 回の 放 送 は,2015 年のゴルカ大地震で倒壊した家屋の再建を人々に制限した主な理由につ い て,意見交換会にて利害関係者に説明を求めたものである。 グティ,国家復興委員会,および地 区 の 代 表 者 全 員 が,人々が家を再建することに障害はないことを非常に明確に 述べた。しかし, コ イン チ ャ の人 々 は 土 地 の権 利 証 が発 行 さ れ て いな い た め,問題は解決されていないという。そ の た め,土地の権利証を正しく取得できるように ,グティ法案を修正する必要があ ることを伝え た 。 (12)Episode 12:最終回 2015 年の大地震以降,ブンガマティ,コインチャの住民は家を再建することができない状況に
あ る。 国 家 復興 局 は,Poush 2077 年 12)ま で に す べて の 復 興作 業 を 完 了 する こ と を目 標 と して い る。し か し,グティの土地に建てられた 200 世帯は今でも仮設住宅に住んでいる。この地区に 暮 ら す 高 齢 者 は こ の 放 送 で も 強 調 さ れ て い る よ う に,子 どもや 孫が 家 を建て 直す姿 を見 るこ と を 望ん で い る。
Ⅳ
.放送を終えて
1 . 放 送 後 の 変 化 約 6 か月間のラジオ放送は,地域社会にどのような影響を及ぼしたのであろうか。 第一に, ブ ンガ マ テ ィ村 周 辺 が レ ンガ 工 場 の排 煙 に よ っ て引 き 起 こさ れ て い る 深刻 な 大 気汚 染 に ついて 広 く周 辺 地 域に 伝 え る こ とに 重 要 な役 割 を 果 た した と い える 。第 二 に,ブンガマティ村の地区委 員 長 は 意 見 交 換 会 に お い て,家屋 の再建 は設 計 図を用 意 した 後に のみ 着工す るよう に求 め て い た 。 し か し,ラジオ放送の他に意見 交換会の様子をニュース動画に編集し,ネット上で配信した こ と に よ り,コインチャ地区の 75%の世帯が家屋の再建に向けて着工し始めることにつながっ た こと が そ の後 の 調 査 で 明ら か に なっ た 。地 域 行 政局 が 着 工を 許 可 す る こと を 認 めた の で あ る。 第 三 に,グティ委員会,国家復興局 ,及び,政府の様々なレベルの国会議員の代表者は ,地元の人々 が 先 祖 代 々 か ら 受 け 継 い で き た 土 地 を 没 収 し な い こ と,また地 元の 人 々の復 興プロ セス を支 援 す るこ と を 約束 す る に 至 った 。 Radio Sagarmatha はグティの担当者にもインタビューを行い,ブンガマティの人々が直面し て いる 問 題 を解 決 す る た めに 彼 ら がど の よ う な 努力 を し てい る の か を 伝え た 。 大地 震 発 生から 約 5 年 を経 て ,よ う や く 家 屋の 再 建 に 向 けて 動 き 出す こ と が で きた こ と に ,コ イ ン チ ャ 地区 の 人 々は 喜 ん でい る 。し か し,生活が困窮している現在,再建のための資金が不足している。政府か ら の助 成 金 では と て も 足 りず,平屋建て 2 部屋の小さな家を建てることしかできないという。 ま た,2020 年 3 月以降,カトマンドゥ盆地は COVID-19 の急激な感染拡大により経済封鎖と な った た め,建築資材を調達することも困難な状況にあることが伝えられている。ようやく村人 写 真4 ブ ンガ マ テ ィ・アワ ジ 第12 回 https://www.youtube.com/watch?v=yx2IMzvbHNs 写 真3 意 見交 換 会 に て 発言 す る 村の 女 性た ち が 生 活 環 境 を 整 え よ う と 動 き 出 し た 矢 先 の こ と で あ っ た が,コ ミ ュニテ ィラジ オ放 送の 力 で 地域 の 再 生へ 一 歩 を 踏 み出 し た こと に 違 い な い。
Ⅴ.考察
1. 地域づくりを育むメディアの役割と社会教育的価値 本 稿 は,ゴルカ大地震の後 ,ブンガマティ村 コインチャ地区 に暮らすボシと呼ばれる人々が置 か れ た 状 況 に つ い て,彼 らの権 利保障 をめ ぐる 闘いや 地域の 中で 育ま れてい る 人々 の関 係性 に つ い て の イ ン タ ビ ュ ー 記 録 を 編 集 し,ラ ジオ 放 送番組 として 配信 した ことを 社会教 育の 観点 か ら 分 析 す る も の で あ る 。 そ れ は,人々が大地震からの復興を目指す過程において ,どのように自 身 の 問 題 に 対 処 し て い く こ と が で き る の か,地域社会への参画の 在り方や,地域の再生について 検 討す る も ので も あ る 。本稿 で 事 例と し て 紹 介 した ボ シ の人 々 は,カトマンドゥ盆地の風物詩と も いわ れ る ラト・マ ッ チ ェン ド ラ ナー ト 祭 の 担 い手 で あ り,地域の伝統文化のアクターでもある と いえ る 。自ら の 生 活 圏 が大 地 震 によ り 破 壊 さ れた に も かか わ ら ず,復興支援という名の下で展 開 さ れ る 国 家 の 開 発 事 業 に 巻 き 込 ま れ る こ と に な り,健康被害や農地を没収され ,生活圏を侵害 さ れる と い う二 重,三重の不利益を被っているのである。このような状況に置 かれている人々に つ い て,コミュニティラジオ放送が現状を伝えることに大きく貢献したことは事実である。「声 な き 者 の 声 」 を 拾 い 上 げ,周辺地域に届け たことが,ブンガマティの人々の生活環境を変える こ と につ な が った の で あ る 。 ラ ジ オ 放 送 の 社 会 的 意 義 に つ い て 言 及 す れ ば,ラジオ放送は ,時に政治的なイデオロギー装置 に も捉 え ら れか ね な い と いう こ と であ る 。 ネ パ ール に お いて コ ミ ュ ニ ティ ラ ジ オ放 送 の ニーズ が 高い 理 由 には,この国の多様な社会,文化的要因が背景にある。ネパールのラジオ放送は 1951 年 以降,国家の近代化政策としても Radio Nepal を中心に展開した。それは,広くネパール全土 に 中央 政 府 から 情 報 を 伝 える こ と に特 化 さ れ る もの で あ った 。 と り わ け,1961 年から 1990 年 ま での 30 年間に渡るパンチャーヤット体制下では ,国民の自由な表現活動が厳しく禁じられて い た た め,民主主 義体 制 に移行 後に地 域を 拠点 にした コミュ ニテ ィラ ジオ放 送の活 動が 急速 に 展 開し て い った こ と は,まさに,「地域づくり」のために人々がそれぞれの観点からメッセージを 発 信 し,社会に参画しようとする動きそのものであるといえる。 慢性的な社会の貧 困,多様な民 族,多言語状況,起伏の激しいネパールの地理的環境等を考慮すれば,コミュニティラジオ放送は, 経 済 的 問 題 も 克 服 し,ま た,時間 的 ,空 間的 に も 利点 があ る。 また ,豊か な地 域性 や あ らゆ る 層 の 人 々に も 等 しく ア ク セ ス する こ と がで き る メ デ ィア と し て有 意 性 が あ ると 考 え る。 本 稿 で 紹 介 し た ブ ン ガ マ テ ィ 村 コ イ ン チ ャ 地 区 の 人 々 の 取 材 記 録 は,ローカ ルメ ディ アによ る 限 ら れ た 範 囲 の 情 報 で は あ る も の の,社会 の 周辺か らの強 いメ ッセ ージ と して 位 置づ けら れよ う。そ れ は,地域社会に暮らす人々がいかに自身の生活課題を克服 することが可能であるのか, ま た,自らが社会に参画していくにはどのような術が必要となるのか,共に語り合い,知見を共有 す る 作 業 に 他 な ら ず,換言すれば ,成人期の学習課題に他ならない。生涯学習の観点からも メデ ィ アを 活 用 した 地 域 づ く りは 意 義 深く,多様な可能性を秘めている。さらに,「地域づくり」をい か に 捉 え,また,地域再生に向けたメディアの役割を検討していくことが,社会教育的価値を深め て いく 上 で も不 可 欠 で あ る。 残 さ れた 課 題 と し て検 討 を 重ね た い 。 <注 > 1) 外 務 省 国 際 協 力 局 地 球 規 模 課 題 総 括 課 ,持 続 可 能 な 開 発 目 標 ( SDGs) 達 成 に 向 け て 日 本 が 果 た す 役 割,https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/sdgs_gaiyou_202009.pdf 2)例 え ば 、筧 祐 介( 2019)『 持 続 可 能 な 地 域 の 作 り 方:未 来 を 育 む「 人 と 経 済 の 生 態 系 」の デ ザ イ ン 』で は 、 具 体 的 な 取 り 組 み に つ い て 分 か り や す く 図 式 化 し 、 解 説 が な さ れ て い る 。 3)日 本 社 会 教 育 学 会 編 ,『 地 域 づ く り と 社 会 教 育 的 価 値 の 創 造 』, 日 本 の 社 会 教 育 第 63 集 , 東 洋 館 出 版 社 ,2019 4)長 岡 智 寿 子 ,「 ラ ジ オ 放 送 を 活 用 し た 農 村 女 性 の た め の リ テ ラ シ ー プ ロ グ ラ ム の 展 開 」『 ネ パ ー ル 女 性 の 社 会 参 加 と 識 字 教 育 : 生 活 世 界 に 基 づ い た 学 び の 実 践 』,明 石 書 店 ,2018,pp182-194.
5)NAGAOKA,Chizuko ed, Our memory and experience :Gorkha Earthquake on 25th April 2015, SEFU, 2017 長 岡 智 寿 子,「 共 に 学 び 合 う 「 防 災 教 育 」 の 必 要 性 : ネ パ ー ル 大 地 震 か ら の 復 興 に 向 け て 」 『 国 立 教 育 政 策 研 究 所 紀 要 』,第 145 集 , 2016 6)リ ッ チ ャ ヴ ィ 朝 は 古 代 ネ パ ー ル の 存 在 が 確 実 な 最 古 の 王 朝 で あ る 。イ ン ド ・ア ー リ ア 系 民 族 の 出 身 と さ れ , 4 世 紀 か ら 9 世 紀 ま で 存 続 し た 。 7) マ ッ チ ェ ン ド ラ ナ ー ト 祭 は ,雨 乞 い の 祭 り と も い わ れ ,田 植 え を 控 え た 頃 , マ ッ チ ェ ン ド ラ ナ ー ト 神 を 山 車 に 乗 せ て 市 内 を 巡 行 す る 。 ラ ト ( 赤 )・ マ ッ チ ェ ン ド ラ ナ ー ト は パ タ ン 市 内 を 巡 行 す る 。 8)グ テ ィ は 集 会 を 意 味 し ,ネ ワ ー ル の 宗 教・文 化 活 動 ,公 益,慈 善 事 業 等 を 行 う 基 礎 的 社 会 単 位 で あ る 。組 織 に よ っ て は 貯 蓄,頼 母 子 講 的 活 動 ,金 融 ・ 投 資 活 動 を 行 う も の も あ る 。 日 本 ネ パ ー ル 協 会 編 『 現 代 ネ パ ー ル を 知 る た め の 60 章 』 , 明 石 書 店 ,2020,pp.306-310. 9)カ ト マ ン ド ゥ 盆 地 を 活 動 の 拠 点 と す る コ ミ ュ ニ テ ィ ラ ジ オ 放 送 局 Radio Sagarmatha や 教 育 支 援 活 動 に 取 り 組 む 現 地NGO の Nepal Foster Mate と は ,か つ て ブ ン ガ マ テ ィ 村 で 識 字 教 育 の プ ロ ジ ェ ク ト に 共 同 で 取 り 組 ん だ 経 緯 が あ る 。 詳 し く は 下 記 参 照 の こ と 。
Nagaoka& Karki, Using Community Radio in a Rural Women’s Post -literacy Programme in Nepal, Journal of Learning for Development- JL4D, Vol.1, No.2, 2014
10) Radio Sagarmatha, Nepal Foster Mate and NAGAOKA, Bungamati Aawaj ,2021 11) ロ パ ニ と は ,ネ パ ー ル の 面 積 の 単 位 。 1 ロ パ ニ = 約 0.05ha 12)ネ パ ー ル に は ビ ク ラ ム 暦 と い う 国 独 自 の 年 月 が 存 在 す る 。西 暦 と は 異 な り ,毎 年 4 月 に ネ パ ー ル 新 年 が 始 ま る 。2077 年 は 西 暦 2020 年 4 月 中 旬 ~ 2021 年 4 月 中 旬 ま で を 意 味 す る 。 < 参考 文 献 > 石 井 溥, 聖 地 カ ト マ ン ド ゥ : 諸 宗 教 ・ 観 念 の 複 合 と 変 化 , ヒ マ ラ ヤ 学 誌 No.18, 147-157, 2017 長 岡 智 寿 子,「 リ テ ラ シ ー 活 動 の 展 開:ネ パ ー ル に お け る コ ミ ュ ニ テ ィ ラ ジ オ 放 送 と の 共 同 研 究 を 踏 ま え て 」, 基 礎 教 育 保 障 学 会 第5 回 研 究 大 会 シ ン ポ ジ ウ ム「 コ ロ ナ 禍 時 代 に 基 礎 教 育 保 障 か ら メ デ ィ ア 情 報 リ テ ラ シ ー を 考 え る 」, 発 表 資 料 ,2020,9,6 岡 原 都, 戦 後 日 本 の メ デ ィ ア と 社 会 教 育 ,福 村 出 版 ,2009
OCHR、 Unesco Kathmandu, I am Nepali Hear My Voice,2007 Onta, Mass Media in Post 1990 Nepal, Martine Chautari, 2006 鈴 木 淳 新 技 術 の 社 会 誌, 日 本 の 近 代 15, 中 央 公 論 新 社 , 1999
追 記 ) 本 研 究 は 以 下 の 研 究 活 動 の 成 果 の 一 部 で あ る 。 基 盤 研 究 ( C) 18K11790,「 大 災 害 後 の 社 会 に お け る ネ パ ー ル 女 性 の ノ ン フ ォ ー マ ル 教 育 活 動 の 質 的 探 求 」,研 究 代 表:長 岡 智 寿 子 ,お よ び ,基 盤 研 究( C)18K00888, 「 ビ デ オ レ タ ー を 活 用 し た 異 文 化 理 解 ・ 交 流 の た め の 外 国 語 教 育 の 実 践 研 究 」,研 究 代 表 : 坂 本 旬