文章記憶の自由再生における分散効果の研究
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(2) Shiga University. 26. 甲 田 直 美・天 野 碧. の実験的手法では,表現を変えることによっ. ゆえ/そのため/それで},{すると/そして/. て完全処理を促そうとされているが,これでは. そこで}を用いた.これは同じ因果関係,時間. 言い換えによって多様な符号化が促進されてい. 的前後関係でも接続詞には文体や意味関係に若. る可能性があるので,この可能性を排除する実. 干のニュアンスの違いがあるため,用いる接続. 験操作を採用し,分散効果が生じる要因を検討. 詞による影響を排除するためである.24 セッ. している.具体的には,反復時に復唱作業を課. トを 8 セットずつの 3 つのパートに分け,ど. すことにより,完全な処理を促し,この処理に. のパートをどの提示条件に当てるかによって,. よって集中提示条件の再生成績が分散提示条件. 3 種類のリストが作成された.リスト A は最. の成績に匹敵するならば,完全処理仮説の直接. 初の 8 セットを分散,中間の 8 セットを集中,. 的証明になると考えているのである.. 最後の 8 セットを集中・復唱にあて,リスト. そこで,本研究では,文章の場合において. B はこれらを順に集中,集中・復唱,分散にあ. も,完全処理仮説を支持できるか,連続する二. て,リスト C はこれらを順に集中・復唱,分. つの文からなる刺激を,北尾 (1992) の完全処. 散,集中にあて,全体として提示条件と材料. 理の手法を用いて,連文の自由再生における分. 文がカウンターバランスされた.これらのほか. 散効果を検討した.さらに,連続する二つの文. に,初頭効果や終末効果の介入を防ぐため,リ. の意味関係と記憶との関連についてはこれまで. ストの初頭位置と終末位置にバッファー文を 2. Keenan, Baillet, & Brown (1984), Myers et al.. セットずつ用意した.バッファー文は 1 回ずつ,. (1987), 甲田・井上 (2001, 2002) によって因. 刺激材料は 3 回ずつ提示されるので,全体と. 果関係を記憶する方が時間的前後関係の記憶よ. して系列位置は 76 であった.各刺激材料文は. り高い再生率であることが実証されている.こ. 3 回ずつ反復提示されるが,分散提示条件は章. のような文章の内容が,異なる記憶の仕方にお. 末に示したように,反復される間に 3-8 個(平. いてどのような影響を与えるかについて検討し. 均:3.67 個)の他のセットが介在するように. た.. 配置され,集中提示条件及び集中・復唱条件で は他の文が介在せず,連続的に反復提示された.. 実験. そして,集中・復唱条件の場合は,Table 1 に. 方法. 示したように 1 回目は完全な 2 文が提示され,. 被験者 大学生 45 名が被験者として用いら. 2 回目は 2 文目の接続詞まで,3 回目は 1 文目. れ,性と年齢に関してほぼ同じ比になるように. のみが提示され,残りの部分は点線で示された.. 3 群に分けられた.. 手続き 実験は少人数(1-10 人)で実施し. 実験計画 3 × 3 の要因計画が用いられた.. た.比較的静かな部屋で行い,刺激材料はブッ. 第1の要因は提示条件であり,分散,集中,集. クレットによって提示された.5 × 15cm の短. 中・復唱の 3 条件が被験者内要因として組み. 冊形の白紙に横 2 列に文が印刷され,1 頁に 2. 込まれた.第2の要因は連文リストの種類であ. 文ずつ印刷された用紙 76 枚が 1 冊にとじて与. り,A,B,C の 3 種類のリストを被験者間要. えられた.1 頁の文の提示時間は約 7s,提示. 因として用いた.. 間隔は約 3s であり,実験者の合図(“つぎ”). 刺激材料 Table 1(章末)に示したように,. により被験者がブックレットの頁を繰ることに. 1 頁につき短文 2 個の計 24 セットが用いられ. よって操作された.少人数であるので,合図ど. た.いずれも接続詞でつながれた具体性のある. おりに頁を繰っているかどうかをチェックする. 内容の 2 文であり,文字数(漢字混じり)は. ことができた.教示は“これから私の‘次’と. 22 ∼ 34 字の範囲にあり,平均 27.4 字であっ. いう合図に従ってお手元の冊子の頁を 1 枚ず. た.各文の内容は,因果関係のあるものとない. つめくってください.一度に 2 枚めくらない. ものが均等に混ざるようにした.2 文の関係性. ように注意してください.そして,各ページに. を明示する接続詞の種類も特定の接続詞に偏る. 書かれている文が 2 文ありますので読んで覚. ことを避け,それぞれの関係で{だから/それ. えてください.1 頁を読む時間は 7 秒ですから. NII-Electronic Library Service.
(3) Shiga University. 文章記憶の自由再生における分散効果の研究. 27. 読み落としのないように注意してください.ど. 提示条件による再生量の変化 . の文も3回ずつ出てきます.途中で後の方が書. 提示条件ごとに再生数を求め,その平均値と標. かれていない不完全な文が出てきますが,その. 準偏差を示したものが Table2 である.この再. ときは前に出てきた文を思い出してください.. 生数について,3(連文リストの種類)× 3(提. 点線の部分がどんな文であったかを考えてほし. 示条件)の分散分析を行うと,連文リストの種. いのですが,もし分からないときは冊子の前の. 類間の差は有意ではなかったが(F<1),提示. ほうへ戻ってもう一度逆戻りして見直してくだ. 条件の主効果は有意であった (F(2, 126)=11.55,. さい.時間が短いので,すばやく頁をめくって. p<.01).また,連文リストの種類と提示条件の. 見直すようにしてください.全部の文が出た後. 交互作用は有意ではなかったので(F<1),3 群. で,どれだけ覚えていたかをもう 1 枚の白紙. を一緒にして提示条件間の個々の差を検定する. に 2 文ずつ書いてもらいます.そのときは思. と,分散と集中の差,分散と集中・復唱の差は. いつくままの順序で覚えている文を書いてくだ. p<.01 の有意水準で有意であったが,集中と集. さい. ”であった.集中・復唱においては,例. 中・復唱の差は有意ではなかった.従って,分. として刺激材料とは別に2文用意し提示して. 散効果が実証されたことは従来の研究と同じで. みせた.提示試行後,約 10s の間隔をおいて,. あり,分散提示条件のほうが集中提示条件より. 自由再生検査を実施し,約 10min の許容時間. も優れた再生成績を示すといえる.しかし,集. 内で筆答による再生を求めた.. 中提示条件であっても反復時に復唱させること で多少の再生数が増加することがみられたが, 集中提示条件と集中・復唱提示条件の差は有意. 結果 得点化 2 つの文を 1 文目,接続詞,2 文目 の残りの 3 つに分け,1 つの区切りの再生に 1. ではなかったため,完全処理仮説を支持する結 果は得られなかった.. 点を与えた.各提示条件には 2 文 8 セットが 与えられたので,条件ごとの再生得点の上限は. 系列位置と提示条件による再生量の変化 . 24 点となる.再生の正誤の判断では,文の意. 文章系列の最後に2つのバッファー文を付け加. 味内容が損なわれることなく陳述された場合に. えて提示し,提示後約 10s の間隔をおいて自. 正再生とみなした.従って,多少の表現上の違. 由再生を求めたので,短期記憶による再生はほ. いがあっても,文全体としての意味内容が正し. ぼ除去されていると考えられる.しかし,文章. く伝わる場合は正答となり,例えば, “自動車. 系列全体が長いので,最初のほうに提示される. を運転していた”が, “車を運転していた”と. 文と終わりのほうの文では保持時間にかなりの. いうように表現が変わっていても正再生とみな. 差が生じる.そこで系列位置による再生量の変. された.この判定の信頼性を確認するため,別. 化を提示条件間で比較してみた.各提示条件に. の採点者が独立に 10 人の被験者の採点結果を. 2 文ずつ 8 セットの文章が割り当てられたが,. 採点してみたところ,一致率は 98% であり,. これらを出現順序(3 回目の提示位置)によっ. 満足できるものであった.. て 4 つの提示位置に分けて 2 セットずつの文 章の再生率を求めた.その結果が Table 3 と Figure 1 である.検定を行ったところ,連文リ. Table 2. ストの種類間の差は有意ではなかったが,提. 提示条件ごとの再生数 提示条件. M. SD. 分 散. 9.91. 4.26. 集 中. 6.27. 4.06. 集中・復唱. 7.44. 3.09. 示条件の主効果が有意であり(F(2, 27)=4.658, p<.01),系列位置の効果は有意傾向にあった (F(3, 24)=2.873, p=0.057).交互作用はいずれ も有意ではなかったので,これらの結果から 分散条件は集中,集中・復唱条件より優れた再 生成績を示す傾向は系列位置によって変化せ ず,一貫して認められるといえる.また,分. NII-Electronic Library Service.
(4) Shiga University. 28. 甲 田 直 美・天 野 碧. 散と集中・復唱条件に関してはⅢの系列位置で 極端に低下しているが,各条件最初と最後を比 べると後の方に再生量が増す傾向があるといえ る. Table 3. Table 4 各提示条件と意味関係における再生率 分散. 集中. 集中・復習. 時間的前後関係. .48. .23. .30. 因果関係. .36. .28. .31. 系列位置と提示条件による再生率の変化 分散. 集中. 集中・復唱. Ⅰ. .34. .18. .36. Ⅱ. .43. .24. .33. Ⅲ. .34. .27. .16. Ⅳ. .53. .36. .37. Fugure2. 各提示条件と意味関係における再生率 考察 本研究で,従来の研究のように単語や短文だ けでなく,連文においても分散提示条件の再生 成績が最も良く,分散提示による記憶課題への Figure 1. 系列位置と提示条件による再生率の . 有効性が認められた.しかし,北尾 (1992) の. 変化. データとは異なり,集中・復唱提示条件では 集中条件と同程度の再生成績しか得られなかっ. 因果関係と時間的前後関係の再生率. た.実験では,集中提示条件において復唱作業. 因果関係の文章は時間関係の文章に比べ記. を課し,それが困難な場合には、直前に提示さ. 憶しやすいというデータが Keenan, Baillet, &. れた文を見直すことができるようにして,集中. Brown (1984), Myers et al. (1987), 甲 田・ 井. 提示条件であっても完全な処理が行われるよう. 上 (2001, 2002) によって安定して出されてい. にした.しかし,分散提示条件では高い再生成. る.そこで本実験では,2 文を接続詞でつない. 績が得られたものの,集中・復唱提示条件では. だ因果関係の文と時間的前後関係の文の 2 種. 集中条件と同程度の再生成績しか得られなかっ. 類を用いた.そこで因果関係文と時間的前後. た.今回の結果と連文における記憶の完全処理. 関係の文を分けて,再生率を求めた.その結果. 仮説との関係について,二つの可能性が考えら. が Figure 2 である.この場合も検定したとこ. れる.. ろ,連文リストの種類は有意ではなかった.し. 一つは,集中条件において復唱作業を課して. かし,文の意味関係(F(1, 12)=11.52,p<.01). も完全な処理を促すことはできなかった,とい. の主効果は有意であった.Figure2 から分かる. うものである.集中的な反復提示で完全な処理. ように,集中と集中・復唱条件では因果関係と. が行われない要因として,Dellarosa & Bourne. 時間的前後関係の再生率にはほとんど差が見ら. (1985)では,文のような複雑な刺激は表面的. れないが,分散条件では時間的前後関係のほう. 情報と意味的情報という2つの表象レベルをも. が因果関係文より再生成績が上回る結果が得ら. ち,分散提示では表面的情報が提示間隔中に忘. れた.. 却されるが,集中提示では残っているため,分 散効果が生じるとしている.すなわち,表面的. NII-Electronic Library Service.
(5) Shiga University. 文章記憶の自由再生における分散効果の研究. 29. な情報が保持されていると,同じ文が反復提示. ていた.分散提示条件における再生率の高さに. されていることに気づき,それ以上の処理を放. 時間的前後関係の文の再生率の高さが貢献して. 棄してしまうため,集中提示が分散提示より再. いた.甲田 (2001) で論じたように,因果関係. 生成績が劣るのである.これを裏付ける資料と. の二文では原因と結果がもともと密接な関係で. して,集中提示でも反復時に言い換え文を提示. 全体として一つの事態として理解されているの. すれば,表面的情報が変化するため,再生成績. に対し,時間的前後関係の二文は二つの事態を. が向上したことを挙げている.また,Krug et. 個々の連続として覚えなければならない.この. al. (1990)は,文の表象が被験者の作動記憶. ような前文と後続文を両方覚えなければなら. に存在しないか不活性化のままの状態であれば. ない文章において,完全に処理される場合の分. 完全な処理がなされるが,そうでなければ不完. 散効果がよりはっきり現れると考えられる.ま. 全な処理に終わってしまうと考えている.した. た,従来の研究で因果関係文の再生率が高いこ. がって,分散提示条件のように作動記憶から消. とを考えると,分散的学習方法は負担がかかる. 失するだけの時間間隔をおけば,反復によって. 刺激材料に有効な記憶手段であることが示唆さ. 再生成績が向上するが,それだけの時間間隔が. れる.. 与えられていない集中提示条件では,再生成績 の向上が期待できないことになる.分散提示条 件では,反復時には文の表層情報が作動記憶か ら脱落しているので,反復ごとに十分な処理が 行われ,再生成績が優れていたことになる.他 方,集中提示条件では,2 回目や 3 回目の提示 文が“反復”と認知され,浅い処理しか行われ なかったので,再生成績が悪かった.そして, 集中・復唱提示条件では,前にも述べたように 復唱作業を課したことで高い再生成績が得られ ると予想していたにもかかわらず,集中提示条 件と同程度であった.これは,集中提示条件と 同じ理由がいえるのではないかと考えられる. 復唱作業において見直すことをよいとし,また 提示時間の 7s と短時間で覚えなければならな いという状況に,不完全な文を見て処理しよう とするのではなく,すぐ前の文へ戻って記憶し なおそうとしたと考えられる.そのために集中 提示条件と変わらない状況となり,予想してい たほど高い再生成績が得られなかったと考えら れる. もう一つ考えられるのは,今回の実験では因 果関係文と時間的前後関係の 2 種類を用いた ことによるものである.集中・復唱条件が分 散条件に及ばなかった原因として,時間的前後 関係の再生率の差が考えられる.因果関係のあ る方が記憶されやすいという従来のデータと一 致して,集中提示条件においては因果関係文の ほうがやや上回っていたものの,他方,分散提 示条件では時間的前後関係の文のほうが上回っ. NII-Electronic Library Service.
(6) Shiga University. 30. 甲 田 直 美・天 野 碧 Table 1 実験で用いられた材料文と提示条件の例示. 提示順. 提示文. 提示条件. 1. 朝から雨が降っている だから遠足が中止になった. バッファー. 2. 母親が子どもに塾へ行かせた すると成績が上がった. バッファー. 3. 昼間に映画館に映画を観にいった すると映画館の外はとてもまぶしかった. 分散. 4. 街の真ん中に大きな川が流れている そして川には6本の橋がかかっている. 集・復. 5. 街の真ん中に大きな川が流れている そして・・・. 集・復. 6. 街の真ん中に大きな川が流れている ・・・/・・・. 集・復. 7. 昼間に映画館に映画を観にいった すると映画館の外はとてもまぶしかった. 分散. 8. 綿は丈夫で洗濯に強く吸湿性がある それゆえ夏の衣服に適している. 集中. 9. 綿は丈夫で洗濯に強く吸湿性がある それゆえ夏の衣服に適している. 集中. 10. 綿は丈夫で洗濯に強く吸湿性がある それゆえ夏の衣服に適している. 集中. 11. 昼間に映画館に映画を観にいった すると映画館の外はとてもまぶしかった. 分散. 12. 赤色は高度の危険を表す安全色である だから消防車の色となっている. 13. 彼女はクラシックが好きだ それでピアノを習うことにした. 集・復. 14. 彼女はクラシックが好きだ それで・・・. 集・復. 15. 彼女はクラシックが好きだ ・・・/・・・. 集・復. 16. 赤色は高度の危険を表す安全色である だから消防車の色となっている. 分散. 17. 彼女は学校の先生である そして彼女の母親も先生である. 集中. 18. 彼女は学校の先生である そして彼女の母親も先生である. 集中. 19. 彼女は学校の先生である そして彼女の母親も先生である. 集中. 20. 家の前に大きな道路が通っている そのため深夜まで車が走っている. 分散. 21. 赤色は高度の危険を表す安全色である だから消防車の色となっている. 22. 寝坊してバスに乗り遅れた そこでお母さんに車で送ってもらった. 集・復. 23. 寝坊してバスに乗り遅れた そこで・・・. 集・復. 24. 寝坊してバスに乗り遅れた ・・・/・・・. 集・復. 25. 家の前に大きな道路が通っている そのため深夜まで車が走っている. 分散. 26. 豚ばら肉は赤身と脂肪が層になっている それゆえ三枚肉とも言う. 分散. 27. 赤と緑の組み合わせは赤を目立たせる だから生肉の近くには緑色がある. 集中. 28. 赤と緑の組み合わせは赤を目立たせる だから生肉の近くには緑色がある. 集中. 29. 赤と緑の組み合わせは赤を目立たせる だから生肉の近くには緑色がある. 集中. 30. 家の前に大きな道路が通っている そのため深夜まで車が走っている. 分散. 31. 豚ばら肉は赤身と脂肪が層になっている それゆえ三枚肉とも言う. 分散. 32. 朝から降っていた雨が昼にやんだ すると空に虹がかかった. 集・復. 33. 朝から降っていた雨が昼にやんだ すると・・・. 集・復. 34. 朝から降っていた雨が昼にやんだ ・・・/・・・. 集・復. 35. 豚ばら肉は赤身と脂肪が層になっている それゆえ三枚肉とも言う. 分散. 36. 台風が近づいてきている それで雲の流れが速いのだろう. 分散. 37. ぼんやり海を眺めていた すると大きなクジラが目の前に現れた. 集中. 38. ぼんやり海を眺めていた すると大きなクジラが目の前に現れた. 集中. 39. ぼんやり海を眺めていた すると大きなクジラが目の前に現れた. 集中. 40. 台風が近づいてきている それで雲の流れが速いのだろう. 分散. 分散. 分散. NII-Electronic Library Service.
(7) Shiga University. 文章記憶の自由再生における分散効果の研究. 31. 41. 今日で20歳になった だから次からの選挙に行くことができる. 集・復. 42. 今日で20歳になった だから・・・. 集・復. 43. 今日で20歳になった ・・・/・・・. 集・復. 44. 台風が近づいてきている それで雲の流れが速いのだろう. 分散. 45. 今日の朝はとても寒かった そこで外を見ると雪がちらついていた. 集中. 46. 今日の朝はとても寒かった そこで外を見ると雪がちらついていた. 集中. 47. 今日の朝はとても寒かった そこで外を見ると雪がちらついていた. 集中. 48. 電車に乗っていた すると高校の同級生に会った. 分散. 49. 明日漢字のテストがある だから彼女は遅くまで勉強している. 集・復. 50. 明日漢字のテストがある だから・・・. 集・復. 51. 明日漢字のテストがある ・・・/・・・. 集・復. 52. 電車に乗っていた すると高校の同級生に会った. 分散. 53. 山を散策していた すると木の実がたくさん落ちていた. 集中. 54. 山を散策していた すると木の実がたくさん落ちていた. 集中. 55. 山を散策していた すると木の実がたくさん落ちていた. 集中. 56. 電車に乗っていた すると高校の同級生に会った. 分散. 57. 自転車で図書館に行った そして数学の勉強を3時間した. 集・復. 58. 自転車で図書館に行った そして・・・. 集・復. 59. 自転車で図書館に行った ・・・/・・・. 集・復. 60. 気温の高い日が続いた それで農作物に被害が出た. 分散. 61. 自動車を運転していた すると影から子どもが飛び出してきた. 分散. 62. 豆乳ににがりをいれる するとしばらくして豆腐ができる. 集中. 63. 豆乳ににがりをいれる するとしばらくして豆腐ができる. 集中. 64. 豆乳ににがりをいれる するとしばらくして豆腐ができる. 集中. 65. 気温の高い日が続いた それで農作物に被害が出た. 分散. 66. 大津には歴史文化遺産が多い それゆえ古都に指定された. 集・復. 67. 大津には歴史文化遺産が多い それゆえ・・・. 集・復. 68. 大津には歴史文化遺産が多い ・・・/・・・. 集・復. 69. 気温の高い日が続いた それで農作物に被害が出た. 分散. 70. 自動車を運転していた すると影から子どもが飛び出してきた. 分散. 71. 海外旅行することになった だからお金をためなくてはいけない. 集中. 72. 海外旅行することになった だからお金をためなくてはいけない. 集中. 73. 海外旅行することになった だからお金をためなくてはいけない. 集中. 74. 自動車を運転していた すると影から子どもが飛び出してきた. 分散. 75. もみじがきれいに紅葉している それで各地からの観光客でにぎわっている. バッファー. 76. 彼は責任感があり頼れる存在だ それでリーダーに選ばれた. バッファー. NII-Electronic Library Service.
(8) Shiga University. 32. 甲 田 直 美・天 野 碧. 引用文献 Dellarosa, D. & Bourne, L. E., Jr 1985. Surface form and the spacing effect. Memory & Cognition, 13, 529-537. Gartman, L. M., & Johnson, N. F. 1972. Massed versus distributed repetition of homographs: A test of the differential-encoding hypothesis. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior , 11, 801-808. Glover, J. A., & Corkill, A. J. 1987. Influence of paraphrased repetitions on the spacing effect. Journal of Educational Psychology , 79 198-199. Greene, R. L., & Stillwell, A. M. 1995. Effects of encoding variability and spacing on frequency discrimination. Journal of Memory and Language, 34, 468-476. Jacoby, L. L. 1978. On interpreting the effects of repetition: Solving a problem versus remembering a solution. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior , 17, 649-667 Keenan, J. M., Baillet, S. D., & Brown, P. 1984. The effects of causal cohesion on comprehension and memory. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior 23, 115-126. 北尾倫彦 1992. 文の自由再生における分散効果の研 究 : 完 全 処 理 仮 説 の 検 討 . 心 理 学 研 究, 63,100-106.. 北尾倫彦 2002. 記憶の分散効果に関する研究の展 望 . Japanese Psychological Review , 45-2, 164-179 甲田直美 2001.『談話・テクストの展開のメカニズム』 風間書房 . 甲田直美・井上毅 2001. 連文の理解過程における因 果関係の強さの影響 . 日本心理学会第 65 回大会(於・筑波大学) (発表論文集,p.472.) 甲田直美・井上毅 2002. 連文の理解過程における関 連性の強さと接続詞の効果 . 日本心理学会 第 66 回大会(於・広島大学)(発表論文集, p.817.) Krug, D., Davis, T. B., & Glover, J. A. 1990. Massed versus distributed repeated reading: A case of forgetting helping recall? Journal of Educational Psychology , 82,366-371. Madigan, S. A. 1969. Intraserial repetition and coding processes in free recall. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior , 8, 828-835. Melton, A. W. 1967. Repetition and retrieval from memory. Science , 158, 532. Melton, A. W. 1970. The situation with respect to the spacing of repetitions and memory. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior , 9, 596-606. Myers, J. L., Shinjo, M., & Duffy, S. A. 1987. Degree of causal relatedness and memory. Journal of Memory and Language 26, 453-465.. NII-Electronic Library Service.
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