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Workshop on Usable Security (USEC12)参加報告

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Academic year: 2021

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(1)Vol.2012-GN-84 No.18 Vol.2012-SPT-3 No.18 2012/5/18. 情報処理学会研究報告     

(2) .   

(3)     参加報告 金岡 晃. . 高橋 健志. 概要:  年  月 日にオランダ領アンティルのボネール島で開催された   

(4)      の参加報告を行なう。報告は、ワークショップの概要に加え、いくつかの論文に関する紹介も 行なう。 キーワード:ユーザビリティ、セキュリティ.   

(5)        . . . 

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(19)    対象とした国際会議では  (  

(20) .  はじめに.    )が著名であるが、このような対象. セキュリティ技術に関する学術的研究や、セキュリティ. を絞った国際会議は他に無く、  は   に続くセ. のマネジメントに関する研究はこれまで多くされてきてい. キュリティ・プライバシ分野でのユーザビリティに関する. る。高機能なスマートフォンが急激に浸透し、よりユーザ. 国際会議と位置付けることができると思われる。. がさまざまな脅威にさらされるなか、セキュリティがます. ユーザビリティの研究は、 (  !. ます重要とされている。一方で、セキュリティを実現する. " )の分野としてセキュリティやプライバシの文脈. ために利用者のユーザビリティが軽視される部分も存在す. ではなくより広く研究が行なわれてきており、  や. る。セキュリティは無視できなくなっている現在において、.  はユーザビリティの研究分野における文化がある。. 高いユーザビリティを確保しながらセキュリティの確保や. それは技術的なコンピュータセキュリティやネットワーク. プライバシの保護が行なわれることが重要になってくる。. セキュリティ、または暗号理論や暗号技術、セキュリティ. ユーザビリティとセキュリティ・プライバシを考慮した研. マネジメントなどの研究分野とは異なる側面であり、論文. 究は、注目が集まりつつある分野であり、それらを対象と. における表現や提案手法の評価手法、議論される内容など. した国際会議も開催されてきている。その. つの国際ワー. クショップである   

(21)   に筆者ら. は大きく異なる。本稿ではそれらの側面を示す例として、.  におけるいくつかの論文も合わせて紹介する。. は参加をしてきた。本稿では   年  月  日に開催され. 本論文の構成は以下の通りである。まず第  章でワーク. た   

(22)   について報告を行なう。. ショップの概要を示す。第  章において、発表論文のうち. セキュリティ・プライバシにおけるユーザビリティを. いくつかの論文について概要を紹介する。最後に第 # 章で. . ­. 情報通信研究機構 〒  東京都小金井市貫井北町 . まとめる。.

(23)     .  

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(25)  

(26)      . ½.

(27) Vol.2012-GN-84 No.18 Vol.2012-SPT-3 No.18 2012/5/18. 情報処理学会研究報告     

(28) . の試行の上限回数が定められていなかったため、著者らは.  ワークショップ概要. さまざまなパスフレーズを合わせて  用意し、それ.  は   年  月  日に、オランダ領アンティルの ボネール島の $ %  & '  ( において開催 された ) *。  年  月 + 日から  月 日まで開催された. %  &   $    )* の共催 ワークショップの. つであり、もう. つのワークショッ. プは       ( . ,(  - である。.  は  , "    - という 団体により主催されているワークショップであり )*、同 団体ではこれまで      " "!.    , - を過去  回にわたって開催して おり、  と題したワークショップは初めての開催で あった。.  がターゲットとしている分野は. セキュリティの 文脈におけるユーザビリティと人間の要素のあらゆる側面 の研究であるとされている。 投稿は /0 フォーマットで  ページを上限とされて いる通常投稿と、上限が 1 ページであるショートペーパー の  種類が可能であった。投稿は開催のおよそ  ヶ月半前 の . 年. 月  日に締め切られ、採録通知は  月 1. 日、カメラレディの投稿が   年の. 月 1 日というスケ. ジュールであった。 発表された論文は 2 本で、そのうち. 本が   . であった。 セッションとそれぞれのセッションでの発表数は以下の 通りである。. 論文の狙いは、大量のデータからパスフレーズを複数使 うことによる統計的な偏りを示すことで、その強度を測る 部分にあった。   はそのログイン方法や上限回数 の無さに問題があるシステムであったがそれを利用するこ とで統計情報を得ている。ユーザが選ぶ情報に関する偏り を示す、という研究もユーザビリティに関する研究として 受け入れられるということを示した論文でもあろう。.  

(29)  

(30)        !    "  #    $  %   の     を筆頭著者として、.  " 

(31) & の共著者  人を含む # 名での論 文である )8*。 スマートフォンの増加に伴い、位置情報を利用した 

(32) 上のサービスが増えていることを踏まえ、それらの位置情 報に対するアクセス制御はユーザにとってどう捕らえられ ているかをフリーフォームのアンケートを取ることで解析 したものである。 質問は以下の + つの項目について、それらの情報が保護 されるべきかについて !8 までで点数付けしてもらい、そ の理由を記載するものである。. , - だれが位置情報を取得するか ,  - 情報へのアクセス理由 ,-. 日のうち何時にアクセスしているか. , # - 何曜日にアクセスしているか. , -  3 ,発表数 ). , 8 - ユーザの現在位置. ,  -    4 &  ,発表数 ). , 1 - 開示された位置情報の特徴. ,  - 4 ,発表数 ) 参加者およそ  名程度であり、大規模とは言えないが 各発表に対する質疑応答は活発であった。. , + - 一定期間でのアクセス数 項目 、 はいずれも高い点数を付ける傾向にあり、それ らは予想できるものであった。一方、項目 、# に関して.  発表論文概要. は点数が分散する傾向にあり、ユーザ間で重要性の認識に.   . 違いがあることが伺える。また、ユーザの現在位置と一定.  "  

(33) & の 5 '   らによる論. ユーザにアンケートを取ることでそのユーザビリティを.   

(34)  

(35)    . . 文である )#*。 複数のパスフレーズを認証情報として利用するシステム での利用されるパスフレーズの特徴を解析し、出現確率の 偏りを示したものである。. 6 7 社の    では、ログインに際しユーザ $ などは必要とせず複数のパスフレーズを入力すること によりユーザ認証を行なう。   ではすでに利用さ れたパスフレーズの組は新規登録時のログイン情報として 利用できないことに加え、新規登録におけるログイン情報. ­. らの組合わせをチェックし、その偏りを示した。.  

(36)  

(37)  

(38)      . 期間でのアクセス数は高い点数にあることがしめされた。 調査する研究は多く、本論文もその. つである。調査の方. 法やその分析については、セキュリティのユーザビリティ としてではなく、 (  " )分野 などで多く研究されており確立されているものと見える。. . $ & # 

(39)  #   '  $      $  #    & 4   の   9  を筆頭著. 者とした計 1 名の著者による論文である。他の著者の所属 として  "   & . 4" がある )1*。 ¾.

(40) Vol.2012-GN-84 No.18 Vol.2012-SPT-3 No.18 2012/5/18. 情報処理学会研究報告     

(41) . スマートフォンのアプリケーションがインストールされ るときに表示されるさまざまな権限設定などの情報につい. ネジメントの分野とは異なる評価軸や文化があり、それら に注意して投稿や発表を行なう必要があるであろう。. て、利用者がどのようにそれらの情報を捕らえていて、ど.  章で紹介をした論文では、いずれも人間系を強く捕ら. うアプリケーションに対する信頼を確率しているかの調査. えた評価が論文内で行なわれており、本分野の特徴がよく. を行なったものである。. 現れたものであると言える。. 調査の結論として、以下の  点が挙げられている。. ¯ 権限設定情報などがあることはユーザはしっており、 読むこともしているが理解はしていない.  は決してレベルの高い国際会議とは言えないが、 ユーザビリティの分野でのセキュリティ・プライバシの扱 われ方やこれからの発展を見定めるには良い場所であっ. ¯ 信頼は、口づてや他のユーザによるレーティング、ア. た。今後、  を始めとするセキュリティ・プライバシ. ンドロイドマーケット上のレビューコメントなどによ. のユーザビリティに関する研究分野はより活発となってい. り確立されている. くことであろう。そのときに、研究における提案手法に人. ¯ 利用者はマーケット上にマルウェアが存在することを 知らされていない. 間系を考慮にいれた評価を行なうことや、人間の特徴その ものを調査することなどが行なわれると同時に、セキュリ. スマートフォンにおけるユーザビリティとセキュリティ、. ティ・プライバシの視点でのユーザビリティの研究はどの. そしてプライバシの問題は本分野では非常に盛んに取り上. ような評価がされるべきかという側面の研究や議論も行な. げられている分野であり、. われてくるであろう。. 年の   でもいくつか. の論文がスマートフォンに対するセキュリティとプライバ シを対象としていた。. (    )*   +#

(42)    '    (  3   " /  の 4      を筆頭著者とした論文である )+*。.  と  の相互作用が発生するシステムで. 参考文献     *. は、その攻撃の多くは暗号学的な要素に対して行なわれて いるのではなく、人間との相互作用部分に対して行なわれ. 4. ているという点に注目し、人間系の相互作用における弱点 (  )について、分類を行ない、また分類された情 報から、それぞれに対して対策として設計はどうあるべき. ;. かの指針をマッピングしている。 人間との相互作用部分はまさにユーザビリティが関係す る部分であり、それらを整理し分類することは非常に重要 だと考えられる。聴講者からも活発な質問があったことな どから、重要なポイントを押さえていた発表であったこと. =.   

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(96)      . がわかる。.  まとめ セキュリティ・プライバシにおけるユーザビリティに 焦点を当てた国際ワークショップ   

(97) .  の報告を行なった。報告ではワークショップが対 象としている分野や、採録された論文、またセッション名 などからそのワークショップの特性を示すことを狙った。 ユーザビリティの分野は、スマートフォンを初めとする 高機能デバイスが人の身近なところに多く存在するように なった現代においてより重要な分野となってきている。セ キュリティ・プライバシの視点をもったユーザビリティの 研究は、ますます重要となって行き、これらの分野の発展 が十分に予想される。一方で、技術的なセキュリティやマ. ­.  

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(100)      . ¿.

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