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Graduate School of Global Japanese Studies 国際日本学研究科 世界の中の日本 を再構築 ( リデザイン ) 明治以降日本は 西欧にキャッチアップするため多くのことを海外から学んできました その過程でいくつかの試練に直面しましたが 20 世紀末には経済力 生産

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「世界の中の日本」を再構築(リデザイン)

国際日本学研究科

 明治以降日本は、西欧にキャッチアップするため多くのことを海外から学んできました。その過程でいくつかの試練に直面

しましたが、20世紀末には経済力・生産力・技術力等、様々な分野で欧米先進諸国に比肩し、凌駕する分野も現れました。

なぜ短期間に世界のトップクラスに躍り出たのか、日本人のものの考え方、その背景にある伝統文化や現代文化に関心が寄

せられています。クールジャパンなどはその典型でしょう。

 しかし時間軸を未来に向けて考えてみると、アジアの周辺諸国をはじめ新興国が急速に経済発展する一方、日本は高齢化

と少子化が同時に進み、今までに経験のない人口減社会に見舞われます。それまでの右肩上がりを前提にした社会システム

や価値意識等に少なからず影響が起きてくることになります。さらにグローバル化の進展により、世界の相互依存関係がより

緊密になっています。

 こうした状況の中で、われわれ自身が「世界の中の日本」という、日本の立ち位置を国際的な視点から再確認し、その上

で世界との様々な分野で交流を進め、積極的に相互依存関係を構築していく必要があります。「国際日本学研究科」は、ま

さにこのような問題意識のもとに研究を行います。具体的には、本研究科では世界の多様な文化や社会システムを深く理解

するとともに日本を理解することを重視します。また、それにとどまらず、その理解に基づいて、自らの意志を言語や様々

なメディアを通じて的確に表現し、発信する方法も研究していきます。

 国際日本学研究科では、国際的視点を持ち世界における日本

を深く認識し、その認識に基づき的確に行動できる人間を育成

することが重要であるという考えに立脚し、日本の文化及び社

会システムを国際的な視点に立ち理解し、異文化及び多様な社

会システムを理解するとともに、自らの意思を言語により的確

に表現することができる研究者の育成を目指します。また、留

学生の受入れ、送出しを含めて海外の教育研究機関との交流

を活発に行い、本研究科が国際日本学の国際的拠点となるよ

う研究活動の展開を図っていきます。

国際日本学研究科の人材養成その他教育研究上の目的

 国際日本学専攻には、視覚文化研究、ポップカルチャー研究、

コンテンツ・メディア研究、日本社会システム研究、多文化共生・

異文化間教育研究、日本語学研究、日本語教育学研究、英語

教育学研究、文化関係・文化変容研究、日本思想研究といった

幅広い研究領域があります。それらの有機的関連の中で、それ

ぞれの研究領域の更なる深化を図るとともに、他研究領域とも

積極的に交流し、時代に即応した堅固な基礎を持つ研究者を

養成します。

国際日本学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

(2)

 本研究科のカリキュラムは、主要科目と特修科目の2つの科目区分から構成

されます。

 主要科目は、学生が選択した領域の指導教員から2年間にわたり個別指導を

受け、自身の知的関心や問題を深める研究演習科目として位置づけています。

特修科目は、それぞれの領域を学ぶ上で必要な課題を取り扱う講義科目として

位置づけており、必修科目として「国際日本学総合研究」を設置します。

 この「国際日本学総合研究」では、国際日本学研究そのものの理解と本研

究科の基本コンセプトに関する共通認識の形成を目的としています。

カリキュラムの特色

研究科の概要

■国際日本学研究科 修士課程 設置科目 科目名 視覚文化演習Ⅰ 視覚文化演習Ⅱ 視覚文化研究(美学・美術史) 視覚文化研究(映画) ポップカルチャー演習Ⅰ ポップカルチャー演習Ⅱ ポップカルチャー演習Ⅲ ポップカルチャー研究A ポップカルチャー研究B ポップカルチャー研究C ポップカルチャー研究D ポップカルチャー研究E コンテンツ・メディア演習Ⅰ コンテンツ・メディア演習Ⅱ コンテンツ・メディア研究(国際メディア) コンテンツ・メディア研究(コンテンツ産業) コンテンツ・メディア研究(国際知財) コンテンツ・メディア研究(コンテンツクリエイト) 日本社会システム演習Ⅰ 日本社会システム演習Ⅱ 日本社会システム研究A 日本社会システム研究B 日本社会システム研究C 多文化共生・異文化間教育演習Ⅰ 多文化共生・異文化間教育演習Ⅱ 多文化共生・異文化間教育研究(異文化間教育学特論) 多文化共生・異文化間教育研究(多文化共生特論) 多文化共生・異文化間教育研究(国際教育アドミニストレーション) 多文化共生・異文化間教育研究(多文化共生と地域社会) 多文化共生・異文化間教育研究(留学生政策) 日本語学演習Ⅰ 日本語教育学演習Ⅰ 日本語学研究A 日本語学研究B 日本語教育学研究A 日本語教育学研究B 科目名 英語教育学演習Ⅰ 英語教育学演習Ⅱ 英語教育学演習Ⅲ 英語教育学研究(学習指導要領と指導法) 英語教育学研究(音声理論と指導法) 英語教育学研究(マティリアル・デベロップメント) 英語教育学研究(英語教授法) 英語教育学研究(カリキュラムデザイン) 英語教育学研究(スピーチコミュニケーション)   英語教育学研究(レトリック)  文化関係・文化変容演習Ⅰ 文化関係・文化変容演習Ⅱ 文化関係・文化変容演習Ⅲ 文化関係・文化変容研究(比較社会) 文化関係・文化変容研究(比較文化) 文化関係・文化変容研究(比較文学) 文化関係・文化変容研究(日本文化史) 文化関係・文化変容研究(日本近代文学) 日本思想演習Ⅰ 日本思想研究A 日本思想研究B 日本思想研究C 日本思想研究D 国際日本学総合研究 ※研究科必修科目 応用言語学研究(第2言語習得理論A)   応用言語学研究(第2言語習得理論B) 応用言語学研究(社会言語学)   リサーチメソッド研究(量的研究方法) リサーチメソッド研究(質的研究方法) 国際日本学研究科 国際日本学専攻 学位名称 学生定員 授業時間 修業年限 修了要件単位 キャンパス

Graduate School of Global Japanese Studies Course of Global Japanese Studies

修士(国際日本学)、(学位英文名称:Master of Global Japanese Studies) 入学定員20名: 収容定員40名 昼間開講 2年 30単位以上 明治大学中野キャンパス(東京都中野区) ※2014年4月に博士後期課程設置、および修士課程を博士前期課程に課程変更構想中です。(文部科学省事前相談中)

(3)

本研究科は日本の文化および社会システムを国際的な視野をもってよく理解するとともに、異文化や多様な社会システムに対する理解をもち、さ

らに自らの意思を言葉で明確に表現することができる、国際社会で広く活躍する力のある実務者・教育者・研究者を養成することを目指しています。

視覚文化研究領域

現代文化の正も、負も、視覚文化の解明から

物と情報があふれた現実に捉われるな、とした長い宗教の 桎梏から解放され、思いきり物を見、情報を視覚化する喜び にめざめた時代を「近代(モダン)」と見て、人々が絵や映画、 写真、テレビ、ゲームを極限まで追求してきた万事についての 「見える化」という文化のあり方を、技術史として、あるいは政 治や市場との関係の歴史として考える一方、映像の世論誘 導の謀略的利用、画像のもたらすトラウマ傷害の深刻といっ た負の面も併せ研究し、現代文化との基本的な付き合い方を 考えていきます。「個を強くする」というその「個」と一体化して きた「近代」の視覚文化の明と暗をさぐる総力戦です。 映画前史の映像興行として名高いファンタスマゴリア(幻燈) ショー(1849)。啓蒙教育にも役立つ一方、詐欺ペテンにも 悪用された。問題は、背後から映像を投射するこの人物が悪 意ある政治家ならどうなるか、だ。

01

ポップカルチャー研究領域

日本の先端文化、マンガ・アニメ・ゲーム

マンガ・アニメ・ゲームなどの現代日本文化の 発展過程や現状、並びにそれらと都市やデザイ ンにまたがるさまざまな現象を扱います。とりわけ 「おたく文化」の秋葉原への集中的に見受けら れるような、特定のスタイルやテイストの発生と、 それに基づくコミュニティや場の形成に重心を 置きます。また、サブカルチャーとみなされてきた ものに大きくまたがるそれら文化のアーカイブ化 と、保存・運用に関する実践的研究を行います。 「おたく:人格=空間=都市」展 (ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館)

02

コンテンツ・メディア研究領域

コンテンツとメディアの新たな融合を!

今後生成されていくコンテンツの多くはデジタル 化され、多様なメディアと組み合わされてグロー バルに流通していきます。この状況が既存のメ ディア産業に多大な影響を及ぼし、コンテンツ 産業、メディア産業の再編や新たな参入を促す ことになります。一方、報道などこうしたコンテン ツの中身に関しては、常に信頼性が問われるこ とになります。どのように信頼性を担保し、コンテ ンツ・メディア産業を発展させていくかについて、 多面的に研究を行います。 出典:「デジタルコンテンツ白書2010」(財)デジタルコンテンツ協会 近年、コンテンツのデジタル化が急速に推移している様子がわかりま す。たとえば、デジタル化により、書籍に見られるように「本」から「電子 書籍」という新たなメディアによる流通が起き既存の出版産業に影響 が起きてきます。

03

日本社会システム研究領域

日本的社会経済システム・経営システムの再発見

日本のものづくりでは、先端技術とともに「摺り合 わせ」、「つくり込み」integral architectureと表 現される独特の製造プロセスや従業員のチーム ワークが注目されてきました。また、世界展開して いる日本のコンビニや総合商社、さらには地域の 産業集積の機動力も、同様に組織化、「協同」の 成果と捉える見方もあります。この研究領域では、 日本の優良企業の経営や流通、産業集積を対 象に、「日本的経営」、「日本的経済システム」と 見なされていた諸特徴を、再検討していきます。 これは、データの収集と分析に基づいた自動車開発生産性の 国際比較の例です。日本企業の高い生産性の背景には、フロ ントローディング(問題の前出し)手法や高いチームワーク型 問題解決能力などの要因があります。

04

九つの研究領域

※研究領域は2014年4月より再編成される予定です。詳しくは研究科HP等でご確認ください。

(4)

多文化共生・異文化間教育研究領域

ダイバーシティが社会を変える!

グローバル化の進展によって、外国人労働者や留学生 等が増加し、社会の活力が増すとともに、さまざまな課題 も生じています。その結果、自治体、学校・大学、NPO、 企業などでは、外国人受け入れに関する企画立案、業 務運営、異文化間ソーシャルワークやカウンセリングがで きる人材が必要となっています。本研究領域では、そうし た人材の養成を目指します。また、異なる文化とは、必ず しも「外国」とは限りません。多様性という観点から見れ ば、障がいの有無などにも着目して、多文化共生・異文 化間教育として研究することも可能です。 多文化社会のサラダボール シナジーを生み出す工夫は ? 美味しいドレッシング、一緒に作りませんか。

05

日本語学・日本語教育学研究領域

「日本語」を携え、世界へ。

日本語を研究対象とする「日本語学」の分野では、日本語を歴 史的に捉える通時的研究と、現代語など時代を限定してその 時代の日本語を捉える共時的研究が可能です。どちらの場合 でも、日本語の姿を文字、語彙、文法、文章、運用、認識の仕 方などの側面から解明します。 日本語を外国語として教えるための研究をする「日本語教育 学」の分野では、日本語に関する深い理解に基づいて、学習 者にとって日本語のどのような側面が習得しにくいのかを解明 し、どんな教材を使ってどのように指導すれば学習者が自然な 日本語を効率的に習得できるようになるのかを追究します。 写真出典: 山口仲美『平安朝“元気印”列伝』掲載の口絵写真より 雅やかな昔の日本の乗り物「牛車」。これに乗ると、慣れない人は 「車酔い」をした。はてさて、「牛車」「車酔い」の言葉は何時から 使われたのか? 物や認識の仕方にかかわる「言葉」を追究するこ とは、日本文化を究めることに連なります。

06

英語教育学研究領域

英語教育は科学だ! 理論を学び、実践に活かそう

母語は無意識で習得できるのに、なぜ第2言語 を習得するのは難しいのでしょうか。どうすれば 効果的な英語教育を行うことができるのでしょう か。その答えを得るためには、応用言語学、社会 言語学、心理言語学、認知言語学などの言語 学の分野はもとより、言語政策やメディア研究、 脳科学など様々なアプローチが可能です。その 意味で、英語教育は学際的な分野です。最新 の理論や知見、研究方法を学び、教育現場で 実践できる力をつけましょう。 「グループワークをするフィンランドの小学生」 最近接発達領域論とは、「子供は、大人やより能力がある人のscaffoldingを得 て、一人では解決できなかった問題が解決できる状態となる」という考え方である。 つまり人は、他者調整(他の人の助けや協力)を得て、やがて自己調整(自律)の 道筋をたどるのである。それを具現化しているのがフィンランドの教育である。

07

文化関係・文化変容研究領域

文化研究の面白さを知ろう

この研究領域では、文学・芸術・芸能・宗教・民俗 などあらゆる文化的事象を対象として、異文化間の交 渉・接触・対立・衝突あるいは融合など、様々な文化 現象を考察し、異文化間の関係や異文化の受容や文 化の変容・発展などについて研究を行います。幅広い 視野から日本文化や外国文化あるいは文化間関係な どに関わるテーマを設定し、文化交渉の現場で起きた さまざまな事象を、比較研究や関係研究の視点を確保 しながら、通時的あるいは共時的な観点からも広く考 察し、文化について広く深く考究していきます。 文明の交差点ウズベキスタン(イメージ図)、19世紀イギリスの漫画 雑誌『パンチ』掲載の日本人像、インド生まれ中国・日本育ちのお地 蔵さん。文化は地域を超えて接触し、さまざまな関係を結びながら時の 流れのなかで変容し、新たな文化を生み出していきます。

08

日本思想研究領域

世界の思想伝統からみた日本思想の独自性

この領域では、日本思想の独自性の究明を目 指します。日本思想は、世界のさまざまな思想伝 統・思想潮流の影響を受けて展開してきました。 とりわけ明治以降の日本の哲学にはヨーロッパ の思想が大きな影響を与えていますので、それを 正確に理解することを、この領域では一つの大 きな目標とします。日本の宗教思想、芸道論、ま た約700年近く続いた武家政権を中心に育ま れた武士道思想を含む武道思想も、研究の対 象とします。 「哲学の道」 写真は京都市左京区にある「哲学の道」です。哲学者・西田 幾多郎がここを散策しながら思索にふけったことから、「思索 の小径」と呼ばれるようになり、その後「哲学の道」と呼ばれる ようになりました。

09

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院生メッセージ

 私は、他大学から明治大学大学院国際日本学研究科へと進学しました。 学部生時代はコミュニケーション学を専攻しており、人と人との関わり合い の中で文化がどのような役割を果たすのかを学んできました。  学部生時代はブラジルに留学をし、現地の大学生や他国の留学生との 交流の中で、日本の文化や風習に対して多くの興味・関心が寄せられてい ることを実感しました。特にマンガやアニメに関し ての話題は多く上がり、それらは、私と彼らを結ぶ 異文化間交流の重要で大きなコミュニケーション ツールのひとつであると考えるようになりました。  大学院への進学を考えるようになったのは、海外でそれらをもっと広めて いく前に、まず日本の文化、特にポップカルチャーの分野に精通した人間に なる必要がある、と思ったからです。実際日本国内において、大学で専門的 にマンガやアニメの研究をしているところは少なく、研究者のひとりとして この分野に携わっていくことも魅力的に思えました。  私の望む、日本文化とグローバルを視野に入れた研究科を探したところ、 明治大学大学院国際日本学研究科が一番適していると思い、入学を決意し ました。  大学院では、日本のマンガの変遷や、それが社会からの刺激を受けてど のように変化してきたのかなどについての研究を進め、日本の一文化として 国際社会に紹介、貢献できるような人材になりたいと思っています。

院生からのメッセージ

修士課程 国際日本学専攻 2年 ポップカルチャー研究領域

三池 きむ

MIIKE Kim

Message

 大学を卒業してから20年、長い年月を経て、私は大学院への進学を決 意しました。当時私は、それまでの仕事をやめ、日本語教師として新たなス タートを切ろうとしていました。日本語教師養成講座で学ぶうちに、日本語 の奥深さや面白さに惹かれ、「日本語の道」を究めたいと思い、思い切って 大学院の扉を叩いたのです。  現在、私は落語における「擬音語・擬態語」の研 究をしています。擬音語・擬態語の語彙の豊かさ は、日本語の魅力のひとつですが、この分野の第 一人者である山口仲美先生のゼミに入って学べることが、私にとって何より の宝物となっています。ゼミでは毎回自分達の研究テーマを発表し合い、そ れに対して全員でディスカッションします。大学院はどの授業でも、ただ聞 いているだけという状況は許されません。しかし、学生全員で切磋琢磨しな がら自身の論文を鍛え上げていくことは、とても楽しく、やりがいがあるこ とです。  もし今、年齢や家庭の事情など、さまざまな理由で大学院進学を迷ってい る方がいらしたら、諦めずにチャレンジすることを勧めたいと思います。学問 の扉は、すべての人に開かれています。研究したいと思う分野があるなら、ど んな状況においても、必ず道は開けると思います。明治大学大学院では、学 問をするためのさまざまな環境が整えられています。自分の力を信じて、自 分の道を切り開きましょう。皆様との出会いを楽しみにしています。

院生からのメッセージ

修士課程 国際日本学専攻 2年 日本語学・日本語教育学研究領域

島田 むつみ

SHIMADA Mutsumi

Message

 大学院進学ということにどのようなイメージを持たれるでしょうか。大学 院にいく人は大きな夢や野望をもって研究に臨むような人たちである、とい うようなイメージを私は持っていました。もちろんそのような方々も多くいる と思います。しかし私にはとりわけ大きな夢や野望はありませんでした。  学部生の時に英語の教職課程を履修していた私は、より効果的な英語 教授法は何かという疑問に対する答えを見つける ことはできませんでした。「まだ気になる。じゃあ 大学院でもっと勉強してみれば答えが見つかるか も。」私の大学院進学の理由はこのようにシンプルなものでした。  明治大学大学院国際日本学研究科に進路先を決めることに、あまり時 間はかかりませんでした。国際日本学部で出会った尊敬し、信頼できる教授 たちのもとで自分の興味あることをさらに追究することができる。その魅力 的な環境があるというだけで、他大学の大学院への進学はあまり考えるこ とはありませんでした。  もし少しでも大学院進学という考えが自身の心の内にあるならば、その 選択肢を採ることをお勧めします。自分の気になっていることをより深く学 ぶ。そのようなシンプルな理由で十分ではないでしょうか。将来について考 えることも大事かとは思います。しかし今そのときに自分が何をしたいのか を考え、そして行動する。それがきっと良い未来に繋がるのではないかと私 は思います。

院生からのメッセージ

修士課程 国際日本学専攻 2年 英語教育学研究領域

廣瀬 達大

HIROSE Tatsuhiro

Message

(6)

①シカゴ大学社会科学大学院および同経営学大学院 ②コンテンツ・メディア研究(国際知財) ③グローバル化とICT化がもたらす知財への構造的インパクト ④文化及び産業政策としてのクールジャパン、ソフトパワー及び パブリックディプロマシーとしてのクールジャパン、ブランドナショ ナリズム ⑤『日本型イノベーションのすすめ』(日本経済新聞社・2009年)、 『日本的改革の探究』(日本経済新聞社・2003年)、  『CNCネットワーク革命』(東洋経済新報社・2002年)

小笠原 泰

OGASAWARA Yasushi 教授 ①電気通信大学大学院 ②コンテンツ・メディア演習、コンテンツ・メディア研究(コンテン ツ産業) ③情報メディアと社会構造 ④コンテンツ・メディア産業の展望、デジタルアーカイブ構築に関 する研究、コンテンツ・ツーリズム ⑤『コンテンツ学』(共著・世界思想社・2007年)、『コンテンツ・ビジネスが地域を変える』(共著・ NTT出版・2005年)、『Content Production technologies』(John Wiley & Sons Publishers 共著・2004年)、『「ニッポン学」の現在』(共著・角川学芸出版・2009年)、『「ネットワーク社会」 叢書現代のメディアとジャーナリズム2』(共著・ミネルヴァ書房・2005年)

長谷川 文雄

HASEGAWA Fumio 工学博士教授 ①東京大学大学院 ②ポップカルチャー演習、ポップカルチャー 研究D ③漫画史 ④昭和戦前・戦中期における子供向け物語漫画の表現・出版・流 通・受容、およびそれに対する統制 ⑤『マンガの居場所』(共著・NTT出版・1998年)、『誕生!「手 塚治虫」 まんがの神様を育てたバック・グラウンド』(共著・朝 日ソノラマ・1998年)、『はじめて学ぶ日本の絵本史Ⅰ』(共著・ ミネルヴァ書房・2001年)、『はじめて学ぶ日本の絵本史Ⅱ』(共 著・ミネルヴァ書房・2002年)

宮本 大人

MIYAMOTO Hirohito 准教授 ①東京大学大学院 ②視覚文化演習、視覚文化研究(美学・美術史) ③視覚文化論・視覚文化史 ④西欧視覚文化研究の成果による近代日本文化史の書き換え ⑤『表象の芸術工学』(工作舎・2002年)  『近代文化史入門』(講談社・2007年)  『かたち三昧』(羽鳥書店・2009年)  『風神の袋』(羽鳥書店・2011年)  『雷神の撥(ばち)』(羽鳥書店・2011年)

高山 宏

TAKAYAMA Hiroshi 教授 ①上智大学 ②コンテンツ・メディア演習、コンテンツ・メディア研究(国際メディ ア) ③メディア、国際政治・経済とメディア ④情報化社会におけるメディアの役割、情報操作、国際政治・ 経済における報道の役割と影響 ⑤『ジャーナリズムの条件』(岩波書店・2005年)、『4つの資産』 (講談社・2006年)、『日本人だけが知らなかった英語上達法』 (中経出版・2007年)、『1日15分が一生を変える』(三笠書房・ 2008年)、『ニッポン学の現在』(角川学芸出版・2008年)

蟹瀬 誠一

KANISE Seiichi 教授 ①東京大学 ②ポップカルチャー演習、ポップカルチャー研究A・ B ③少女マンガの発展過程・マンガの国際比較 ④少女マ ンガに見る女性の意識の時代的変化、表現技法の発展史、 マンガにおける性別越境表現、マンガの国際比較(流通条 件や表現規制・著作権問題を含む) ⑤『私の居場所はどこにあるの?』(朝日文庫・2008年)、『快楽 電流』(河出書房新社・1999年)、『少女まんが魂』(白泉社・ 2000年)、『愛情評論』(文藝春秋・2006年)、「少女マンガ の源流としての高橋真琴」(『マンガ研究』vol.11・2007年)

藤本 由香里

FUJIMOTO Yukari 准教授 ①早稲田大学大学院 ②ポップカルチャー演習、ポップカル チャー研究C ③現代日本文化 ④おたく文化史、マンガ・アニメ・ゲームのアーカイブ構築、趣味 (taste)と都市空間 ⑤『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』(幻冬舎・2003年)、『おたく:人格=空間= 都市 ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館カタログ』(編著・幻冬舎・ 2004年)、『シリーズ都市・建築・歴史10 建築・都市の現在』(共著・東京大学出 版会・2006年)、『20世紀建築研究』(共編著・INAX出版・1998年)

森川 嘉一郎

MORIKAWA Kaichiro 准教授 ①東京大学大学院 ②視覚文化演習、視覚文化研究(映画) ③ドイツ文化史 ④極楽映画のメカニズム研究、映画作家論、ドイツ映画、文学 研究 ⑤『ビリー・ワイルダーの映画作法』(明大出版会・2012年)、『ビリー・ワイルダー のロマンティック・コメディ』(平凡社・2012年)、『映画都市ウィーンの光芒』(青 土社・2003年)、『美の魔力 レーニ・リーフェンシュタールの真実』(パンドラ・ 2001年)、『ナチ娯楽映画の世界』(平凡社・1999年)

瀬川 裕司

SEGAWA Yuji 博士(文学)教授

国 際 日 本 学 専 攻

視覚文化研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文

国 際 日 本 学 専 攻

ポップカルチャー研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文

国 際 日 本 学 専 攻

コンテンツ・メディア研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文

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①東京大学大学院 ②日本社会システム演習、日本社会システム研究B・C ③ものづくりシステムの国際比較 ④日本的ものづくりシステムの一般化、ものづくり組織能力の国 際比較、自動車産業競争力の国際比較 ⑤『「日中韓」産業競争力構造の実証分析』(編著・創成社・2011年)、『中国における日・ 韓・台企業の経営比較』(共著・ミネルヴァ書房・2010年)、『ものづくり経営学:製造業を超 える生産思想』(共著・光文社新書・2007年)、『ものづくりの国際経営戦略』(共著・有斐閣・ 2009年)、『中東欧の日系ハイブリッド工場』(共著・東洋経済新報社・2006年)

呉 在烜

OH Jewheon 博士(経済学)准教授   

横田 雅弘

YOKOTA Masahiro 博士(教育学)教授    ①ハーバード大学教育学大学院 ②多文化共生・異文化間教 育演習、多文化共生・異文化間教育研究(異文化間教育学 特論) ③留学生政策、留学生アドバイジング、現場生成型 教育、まちづくり ④日本と世界の留学生政策、異文化間教 育とまちづくり、偏見の低減に関する社会実践活動 ⑤『多文化社会の偏見・差別』(共編著・明石書店・2012年)、『学生まちづくらーの 奇跡』(監修・分担執筆・学文社・2012年)、「生活実践から学ぶ『授業』」(『開 かれた日本語教育の扉』(スリーエーネットワーク・2005年)、『留学生アドバイジン グ〜学習・生活・心理をいかに支援するか』(共著・ナカニシヤ出版・2004年) ①コロンビア大学国際関係・公共政策大学院 ②多文化共生・異文化間教育演習、多文化共生・異文化間教 育研究(多文化共生特論) ③移民政策論、多文化共生論 ④移民統合政策の国際比較、インターカルチュラルシティと多文 化共生都市 ⑤『多文化共生政策へのアプローチ』(共著・明石書店・2011年)、『公開講 座 多文化共生論』(共著・ひつじ書房・2011年)、『多文化共生の学校づ くり―横浜市立いちょう小学校の挑戦』(共著・明石書店・2005年)

山脇 啓造

YAMAWAKI Keizo 教授 ①ミネソタ大学大学院 ②多文化共生・異文化間教育研究(国際教育アドミニストレー ション) ③国際教育交流 ④大学の国際化、海外留学の効果、ホームステイと生活適応 ⑤『大学における派遣留学の動機付け―日本人学生の海外留 学阻害要因と今後の対策―』(日本学生支援機構ウエブマガ ジン「留学交流」・2011年)

小林 明

KOBAYASHI Akira 特任教授 ①明治大学大学院 ②日本社会システム演習、日本社会システム研究A ③日本近現代流通史 ④産業集積と流通問題、繊維産業における構造改善事業の史 的分析、まちづくり三法と流通問題、経済団体の国際比較 ⑤「産地織物業に対する構造改善事業の歴史的役割」(『明治大学国際日本学研 究』第2巻第1号(明治大学国際日本学部・2010年)、『日英経済史』(共著・ 日本経済評論社・2006年)、『近代流通組織化政策の史的展開』(日本経済 評論社・2004年)、『近代日本流通政策史』(共著・白桃書房・2000年)

白戸 伸一

SHIRATO Shinichi 博士(商学)教授   

国 際 日 本 学 専 攻

日本社会システム研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文 ①東京外国語大学大学院 ②日本語教育学演習、日本語教 育学研究A・B ③日本語教育学 ④異なる言語の母語話者 による〈事態把握〉の違いに関する認知言語学的研究、現 代日本語の統語論的・語用論的研究、自然な日本語が習得・ 運用できる教材の開発 ⑤『日本語文法の論点43―「日本語らしさ」のナゾが氷解する―』(共著・ 研究社・2012年)、『自然な日本語を教えるために 認知言語学をふまえて』 (共著・ひつじ書房・2009年)、『総合日語第1冊』(主編・北京大学出版社・ 2004年)、『日本語教科書の落とし穴』(共著・アルク・1999年)

姫野 伴子

HIMENO Tomoko 教授 ①東京大学大学院 ②日本語学演習、日本語学研究A・B ③日本語学 ④平安時代の文体研究、日本語の歴史的研究 (特に擬音語・擬態語)、現代語の研究 ⑤『日本語の歴史』(岩波書店・2006年・日本エッセイストクラブ賞)、『若者言葉に 耳をすませば』(講談社・2007年)、『犬は「びよ」と鳴いていた-日本語は擬音語・ 擬態語が面白い-』(光文社・2002年)、『日本語の古典』(岩波書店・2011年)、 『ちんちん千鳥のなく声は-日本語の歴史・鳥声編-』(単著・講談社・2008年)、 『平安朝の言葉と文体』(単著・風間書房・1998年)、『平安文学の文体の研究』 (単著・明治書院・1984年・金田一京助博士記念賞)

山口 仲美

YAMAGUCHI Nakami 文学博士教授   

国 際 日 本 学 専 攻

日本語学・日本語教育学研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文

国 際 日 本 学 専 攻

多文化共生・異文化間教育研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文

(8)

尾関 直子

OZEKI Naoko Ph. D.教授    ①インディアナ・ユニバーシティ・オブ・ペンシルベニア大学院 ②英語教育学演習、英語教育学研究(学習指導要領と指導法) ③応用言語学・英語教育④学習ストラテジー指導を取り入れた授 業、CEFRと学習者の自律、スピーキングモデルの構築 ⑤『成長する英語学習者:学習者要因と自律学習』(共著・p.75-103「学習ストラテジーとメタ認知」・大修館書店・2010年)、『高等学校新学習指導要領の 展開』(共著・p. 94-115「英語表現」、 p.157-163「英会話」・明治図書・2010年)、「What Are L2 Learners Thinking about While Performing a Speaking Task?」(共著・Proceedings of the Seventh Annual Hawaii International Conference on Education、 U.S.A. 、p.2079-2081・2009年)、 「Project Work Designed to Develop Learners' Metacognition」(単著・Annual Review of English Learning and Teaching (The JACET Kyushu-Okinawa Chapter) 、 12、 p. 61-66・2007年)、『英語教師のための学習ストラテジーハンドブック』(共編著・大修館書店・2006年) ①コロンビア大学教育学大学院 ②英語教育学演習Ⅲ、応 用言語学研究(社会言語学)、リサーチメソッド研究(質 的 研 究 方 法 ) ③Applied Linguistics、 Sociolinguistics、 Discourse Analysis ④Discourse of Popular Media、 Long-term Foreign Language Learning、 Manga Literacy ⑤『Reading Japan Cool: Patterns of Manga Literacy and Discourse 』(Lexington Books・2009年 )、『Learning to Read in China: Sociolinguistic Perspectives on the Acquisition of Literacy』(The Edwin Mellen Press・1999年)、『Analyzing the “Critical” in Media Control Discourse。In CADAAD Journal、 3(1)、 p.80-91』(England・2009年)

アレン キャサリーン O.

Allen Kathleen O.Ed.D.教授   

国 際 日 本 学 専 攻

英語教育学研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文 ①明治大学大学院 ②文化関係・文化変容演習、文化関係・文化変容研究(日本 近代文学) ③日本近代文学 ④森鴎外などを中心とした歴史文学の研究 ⑤『明治大学小史―人物編』(共著・学文社・2011年)、『事件 「大逆」の思想と文学』(明治書院・2009年)、『上司小剣 論―人と作品』(翰林書房・2008年)、『きみに語る:近代日 本の作家と作品』(DTP出版・2008年)

吉田 悦志

YOSHIDA Etsushi 博士(学術)教授 ①東京大学大学院 ②文化関係・文化変容研究(比較社会)、文化関係・文化変容 研究(比較文化) ③フランス文化 ④日仏における近代の成立 ⑤『馬車が買いたい』(白水社・1990年)  『パサージュ論 熟読玩味』(青土社・1996年)  『怪帝ナポレオンⅢ世』(講談社・2004年)  『情念戦争』(集英社・2003年)  『渋沢栄一』(文藝春秋・2011年)

鹿島 茂

KASHIMA Shigeru 教授 ①マンハッタンビル・カレッジ大学院 ②英語教育学演習、英語教育学研究(カリキュラムデザイン) ③中間言語語用論、学習ストラテジー、第2言語習得 ④日本人学習者の語用論的能力についての研究、日本人学習 者のストラテジー使用の特徴や変化の研究 ⑤『A sociocultural perspective on the changes in Japanese college students’ uses of language learning strategies during two transitions 』(明治大学国際日本研究第3号・2011年)、『Japanese learners’ refusal and apology problems: A pilot study』(JALT 2009 Conference Proceedings (全国語学教育学会)・2010年)、『What factors affect Japanese EFL learners’ listening comprehension?』(JALT 2007 Conference Proceedings(全国語学教育学会)・2008年

大須賀 直子

OSUKA Naoko 教授 ①テンプル大学ジャパン大学院 ②英語教育学研究(スピー チコミュニケーション)③Second Language Acquisition、 Applied Linguistics④The development of second language reading and vocabulary skills. ⑤『Paths to reading fluency: A review of the repeated and timed reading literatures』 (Routledge、 N. Y.・2012)、『Class readers: The learner’s perspective』(The Global Japanese Studies Review、 Meiji University (明治大学国際日本学研究) 2、 1、 51-76・ 2010)、『Two key issues to consider in the design of an effective ER program: Self-selection and integration』(The Language Teacher、 31、 12、 3-8・2007)

ロッセール ヒュー R.

Rosszel Hugh R. Ed.D.特任准教授 ①Philosophy、 TESOL. ②英語教育学研究(レトリック) ③Contemporary pragmatist philosophy、 metaphysics、 philosophy of history、 philosophy of English language education ④The reality of the past、the dialogue between Confucian and

pragmatist philosophy、 constructivism in English language education ⑤『John Dewey’s Turkish Tragedy』(Holocaust and Genocide Studies Winter 2011)、『Pragmatism and Antirealism about The Past』 (Transactions of the Charles S. Peirce(Society Summer 2010))、『The Yasukuni Shrine and the Competing Patriotic Pasts of East Asia』 (History and Memory Winter 2010)、『The Unacknowledged Socrates In the Works of Luce Irigaray』(Hypatia 2006)、『The English Teacher as Facilitator and Authority』(TESL-EJ 2006)、『Democracy and Confucian Values』(Philosophy East and West 2003)

オドワイヤー ショーン R.

O'Dwyer Shaun R. Ph.D.特任准教授   ①東京大学大学院 ②文化関係・文化変容演習、文化関係・ 文化変容研究(比較文学) ③東アジア文化交流史、文化史 ④大正文学と中国、文学の 翻訳と受容、感性や情緒の文化史的研究 ⑤『海を越える日本文学』(筑摩書房・2010年)、『「情」の文化 史』(角川学芸出版・2008年)、『文化のオフサイド/ノーサイド』 (岩波書店・2004年)、『美女とは何か― 一日中美人の文化 史』(晶文社・2001年)、『近代中国と「恋愛」の発見-西 洋の衝撃と日中文学交流』(岩波書店・1995年)

張 競

CHO Kyo 博士(学術)教授    ①東洋大学大学院 ②文化関係・文化変容演習、文化関係・ 文化変容研究(日本文化史) ③庶民信仰文化史 日本文 化論 ④日本人の信仰と文化、外国人の見た日本・日本人 ⑤『お地蔵さんの世界─救済の説話・歴史・民俗─』(慶友社・2011年)、『唱導文化の比較研究』 (共著・岩田書院・2011年)、『一四巻本 地蔵菩薩霊験記(上)(下)』(共著(翻刻・校注・ 解説ほか)・三弥井書店・2002、3年)、『生と死の図像学─アジアにおける生と死のコスモロジー ─』(共著・至文堂・2003年)、『室町物語草子集(新編日本古典文学全集63)』(共著(校 注・訳・解説)・小学館・2002年)、『説話─救いとしての死』(共著・翰林書房・1994年)、『延 命地蔵菩薩経直談鈔』(編著(影印、解説・説話一覧・索引ほか)・勉誠社・1985年)

渡 浩一

WATARI Koichi 教授

国 際 日 本 学 専 攻

文化関係・文化変容研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文

(9)

①筑波大学大学院 ②日本思想研究A・B ③身体教育学-武道論 ④武道思想史、武道技術史、武道の国際化 ⑤『剣道を知る事典』(共著・東京堂出版・2009年)  『武道文化の探求』(共著・不昧堂出版・2003年)  『剣道の歴史』(共著・全日本剣道連盟・2003年)  『武道文化の研究』(共著・第一書房・1995年)  『日本史小百科 武道』(共著・東京堂出版・1994年)

長尾 進

NAGAO Susumu 教授 ①京都大学大学院 ②日本思想演習、日本思想研究C・D ③哲学、とくに宗教哲学 ④西田とドイツ観念論における「絶対的なもの」を、とくに「自我」 との関係において研究 ⑤「西田とフィヒテ―「絶対無」と「絶対者」の親近性」  (『禅と京都哲学』燈影舎・2006年)、  『久松真一 覚の哲学』(編集解説・燈影舎・2002年)

美濃部 仁

MINOBE Hitoshi 博士(文学)教授   

国 際 日 本 学 専 攻

日本思想研究

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文 ①エクセター大学大学院 ②応用言語学研究(第2言語習得理論A) ③Motivation in Second Language Learning、Neuroscience and Second Language Acquisition ④Attribution Theory of Achievement Motivation Affect in Second Language Learning ⑤『An analysis of higher-order thinking in online discussions.』(Innovations in Education and Teaching International、 46 (2)、147-160・2009)、『Attribution Theory as an Advising Tool. In J. Mynard and L. Carson (Eds)、 Advising in Language Learning: Dialogue、 Tools and Context』 (Longman・2011)、『Attribution theory and learner motivation: Can students be guided towards making more adaptive causal attribution?(OnCue Journal、1(1)、30-38.・2007)、 『The Portfolio: A Practical Tool for Advising Language Learners in a Self-Access Centre in Mexico. In J. Mynard and L. Carson (Eds)、 Advising in Language Learning: Dialogue、 Tools and Context』 (Longman・2011)

マクロクリン ディヴィッド A.

McLoughlin David A. Ed.D.特任准教授

国 際 日 本 学 専 攻

その他

①最終学歴 ②担当授業科目 ③研究分野 ④研究テーマ ⑤主な著書・論文

修了者には、次のような機関・領域で活躍することを期待しています。

活躍が期待される機関・領域

①国際協力機関、外資系企業、貿易・観光などに関連した国際機関、諸文化活動機関など  本研究科で身につけた高度な語学力と日本文化・社会に関する深い理解力が、国際的舞台において有効に用いられることが期待されます。 ②コンテンツ産業、テレビ・ラジオ局、新聞社などマスコミ関係、出版関係、メディア産業における、特に国内外に向けた情報を発信する部門など  とりわけ、通信と放送の融合が見込まれるメディア業界においては、国際的な視野でそれぞれのメディアの特性を生かした戦略的な情報発信を行うこ とが求められており、本研究科の修了者への期待は高いものと考えられます。 ③国内外の教育機関など  日本語については、本研究科は、今後ますます需要の増大が見込まれる国内外の教育機関で活躍する、すぐれた指導力を持った日本語指導者の養成 に寄与することができると考えています。また英語に関しては、本研究科で体系的に学んだ教育理論を生かし、高度な英語教育を行うことができるよう になると考えられます。すでに中学校・高等学校1種免許状「外国語(英語)」を取得してい る者は、本研究科において専修免許状「外国語(英語)」を取得することが可能です。 ④在日外国人に関する諸課題に取り組む機関など  日本で生活する外国人は増加しており、外国人住民が増加する自治体やNPO、留学生が学 ぶ全国の大学、外国人が勤務する企業などでは、外国人の生活に関する諸課題を解決できる 専門家の需要が高まっています。本研究科の修了者は、こうした機関で活躍することが期待さ れます。 ⑤大学、研究機関など  将来、博士後期課程を設置する予定ですが、当該課程を経て、国際日本学研究領域におけ る研究者を目指す者に対して指導を行うことも、本研究科の役割です。

(10)

「入学者受入」、

「教育課程編成・実施」、

「学位授与」方針

【修士課程】 

 国際日本学研究科修士課程の目的は、日本の文化及び社会システム

を国際的な視点に立ってよく理解するとともに、異文化や多様な社会

システムに対する理解力をもち、さらに自らの意思を言語によって的確

に表現できる、国際社会で広く活躍する力のある実務者・教育者・研

究者等を養成することです。そこで、次のような人材を積極的に受け入

れます。

○国際日本学分野における研究を遂行するのに必要な知識と能力を身

に付けることができ、かつそのための努力を惜しまない者。

○自分自身の問題意識との関係において、従来の学問体系を踏まえ

て、さらに学際性をもつ研究を行いたいと考えている者。

○すでに言語教育に携わっている者、また、公的機関、NPO、NGO、

民間企業等の各種団体に属する者をはじめとする社会人で、自己の

職業上の体験から、問題の本質を見極めたい、あるいは少しでも実際

に役立てることのできる問題解決法を探りたいと希望しており、本研

究科を修了した後には、その成果を自己の職業に生かすことを考え

ている者。

○自国の文化や社会システムと比較しつつ日本の文化や社会システム

について研究することを考えている留学生。

 以上の入学者受入方針に基づき、学内選考入学試験、一般入学試

験、外国人留学生入学試験、社会人特別入学試験を実施し、これらの

資質や意欲を個別または総合的に判断するための入学者選抜を行い

ます。

【修士課程】 

 国際日本学研究科修士課程の教育理念・目標である、「日本の文化

及び社会システムを国際的な視点に立ってよく理解するとともに、異文

化や多様な社会システムに対する理解力をもち、さらに自らの意思を言

語によって的確に表現できる、国際社会で広く活躍する力のある実務

者・教育者・研究者等の養成」を実現するために、以下に示す方針に基

づきカリキュラムを編成します。

○本研究科の研究領域として、視覚文化研究、ポップカルチャー研究、コ

ンテンツ・メディア研究、日本社会システム研究、多文化共生・異文

化間教育研究、日本語学研究・日本語教育学研究、英語教育学研究、

文化関係・文化変容研究、日本思想研究の9つの研究領域を設置し

ます。

○これまで独立した領域と見なされがちだった「日本研究」と「国際研

究」の関係性を重視し、そこに存在する問題を発見し、課題を設定し

てその解を導く能力を重視します。

○現場を重視し、理論に加えて実践の能力を養えるような教育を行

います。

 これらの方針を踏まえ、学生の研究に必要な知識を教授するととも

に、修士学位論文作成に向けて個別的指導も行います。

【修士課程】 

 国際日本学研究科修士課程は、日本の文化及び社会システムを国際

的な視点に立ってよく理解するとともに、異文化や多様な社会システム

に対する理解力をもち、さらに自らの意志を言語によって的確に表現で

きる、国際社会で広く活躍する力のある実務者・教育者・研究者等を養

成することを目指しています。この目的を踏まえ、本研究科の定める修

了要件を満たし、かつ、学業成績ならびに学位論文から、以下に示す資

質や能力を備えたと認められる者に対して修士(国際日本学)の学位を

授与します。

○国際的視野で物事を考えることができる資質や能力。

○日本研究と国際研究を統一的に捉え、国際日本学として客観的・体

系的に研究できる資質や能力。

○日本文化研究と日本社会システム研究を相互浸透的に捉えることが

できる資質や能力。

○自らの見出した問題を広く深く考察し、それについて独創的な見解を

提示する資質や能力。

入学者受入方針

教育課程編成・実施方針

学位授与方針

参照

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