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論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

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Academic year: 2021

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論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

報告番号 博(医歯薬)甲第 256 号 氏名 加藤 滋子

学 位 審 査 委 員

主 査 関根 一郎 副 査 下川 功 副 査 大園 恵幸

論文審査の結果の要旨

1. 研究目的の評価

肥満が慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)の予備集団として注目さ れ、肥満関連腎症として報告されるようになったが、病理学的検討の報告はこ れまでほとんどない。肥満が CKD の組織像にどのような影響を与えるかを明ら かにするために、 CKD の肥満症例について腎組織像の解析を行うとした研究目 的は明確である。

2. 研究手段に関する評価

1997 年〜 2007 年に検索された 16 歳以上の腎生検症例約 2500 例のうち、 非腎 炎群( non-GN )および CKD 3 群( 1. IgA 腎症、 2. 良性腎硬化症( benign nephrosclerosis : BNS) 、 3. 菲薄基底膜病(thin basement membrane disease:

TMD ) )を選択し , 肥満に関しては非肥満群、軽度肥満群,高度肥満群に分類し、

組織学的に検討している。糸球体病変の顕微鏡的、電顕的観察方法、また臨床事 項との対比など、研究手段・手法は妥当であった。

3. 結果・考察の評価

今回の研究により、 non-GN 肥満群は肥満関連腎症に相当し、また CKD にお ける肥満の影響は IgA 腎症と BNS ( benign nephrosclerosis )に認められ、臨 床的には蛋白尿の増加と腎機能低下例の増加を示し、組織学的に肥満による糸 球体病変が加味されると考えられたと結果付けている。

以上の如く、本論文は慢性腎臓病の腎病変に与える肥満の病理学的影響を明

らかにし、肥満と腎障害に関する研究に貢献すること大であると評価され、審

査委員は全員一致で博士(医学)の学位に値するものと判断した。

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