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論文審査の結果の要旨

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Academic year: 2021

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論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 報告番号

(

医歯薬

)

甲第

345

氏名 近藤 好夫

学 位 審 査 委 員

主 査 筑波 隆幸 副 査 原 宜興 副 査 根本 孝幸

論文審査の結果の要旨

1. 研究目的の評価

歯周病細菌であるP. gingivalisの病原因子はすでに幾つかの有力なものがこれまで に報告されているが、まだ多くの病原因子が存在すると考えられる。申請者らは PG1385 (TPR domain protein, tprA)は宿主内で発現の上昇するタンパク質であること、

マウス膿瘍試験よりtprA変異株の病変形成率が低下しており、TprAが病原性に強く 関与する新たな因子であることを報告している。本研究ではTprAと関連のある候補 遺伝子群を探索し、それらの病原性への関与について検討した。このことは、P.

gingivalisの新たな病原因子の同定につながり、P. gingivalisの病態形成を知るうえで

重要であると考えられる。

2. 研究手法に関する評価

tprA 変異株の遺伝子発現パターンを解析するために、マイクロアレイだけでなく リアルタイムPCR を行い、遺伝学的背景を網羅的に検証している。またTprA と結 合する蛋白の解析では、イーストツーハイブリッド法でスクリーニングを行ったの

ち、in vitroにおけるpull-down assayBiacoreを用いた表面プラズモン共鳴法など複

数の方法で検討を行い、データの再現性を生化学的に十分検証している。また糖鎖解 析についてはP. gingivalisの表面多糖を認識するモノクローナル抗体やporT変異株を 用いて解析している。感染実験については、個体差における誤差を統計学的に補正す るにあたり十分な実験を行い、P. gingivalisの変異株間における病原性の差を検証し ている。これらのことより研究手法については妥当であると判断する。

3. 解析・考察の評価

本研究では、TprATapA, TapB, TapCと協調して機能発現に関与することが示唆 された。またtapA, tapB, tapCの変異株ではマウスの死亡率が低下していることより、

病原性に関与することが示唆された。これらのことより、TprATapA, TapB, TapC と協調して病原性に関与することが示唆された。特にTapA、TapCは菌体表面に局在 することから直接的に病原性に関わる蛋白であると考えられ、本研究の今後のさらな る発展が期待される。

以上のように本研究は歯周病細菌であるP. gingivalisの病原性の解明に関する研究 に貢献するところが大であり、審査委員は全員一致で博士(歯学)の学位に値するも のと判断した。

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