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著者 黄 志明

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Academic year: 2021

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Differential expression of the five C4‑related genes of H‑2[w7] mice(遺伝子重複によって生じた H‑2[w7]マウスの5つのC4/slp遺伝子の発現量)

著者 黄 志明

journal or

publication title

博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査 結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

volume 平成4年7月

page range 14

year 1992‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/14939

(2)

医博甲第1017号 平成4年3月25日 黄志明

DifferentialexpressionofthefiveO4-relatedgenesofH-2w7mice

(遺伝子重複によって生じたH-2w7マウスの5つのC4/slp遺伝子の発現 量)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

授授授授授

教教教教教

山本健一右田俊介 亀山忠典漬木元治 松島綱治 論文審査委員 主査

副査

内容の要旨および審査の結果の要旨

補体系は30種以上の血清蛋白,膜蛋白からなる生体反応系で,病原微生物,感染細胞,がん細胞に対す る重要な防御機構として働いている。補体系が生体内で有効に作用するためには,補体蛋白の産生が恒常 的に制御される必要があり,補体の遺伝子調節の機序を知ることが重要である。とりわけ,補体活性化反

応で中心的役割を果たしている主要組織適合抗原複合体クラスⅢ分子(02,C4,B因子)の遺伝子機

構の解明が重要な課題である。

本研究では,マウスのC4とそのアイソタイプ(Sex-limitedprotein;Slp)の異常な産生様式を示

す野生マウスを用い,そのメカニズムを遺伝子レベルで解析した。

w7,w16,wl9由来のH-2ハプロタイプをもつマウスでは,男性ホルモンに誘導されて産生される

はずのslp蛋白がホルモン非依存的(構成的)に発現されている。(1)これらハプロタイプをもつマウスか ら,04,81p遺伝子を単離し,構造を解析した結果,w7マウスには,C4遺伝子,Slp遺伝子のほかに,

5'側がC4遺伝子由来,3,側がS1p遺伝子由来のハイプリット゛遺伝子3個(H1,H2,H3)が存在す ることが示された。W16,W19マウスでは,04遺伝子,Slp遺伝子のほかに,同様のハイブリット遺伝 子2個が存在した。(2)C4,81pハイブリッドの各遺伝子の発現量を調べるために,肝臓mRNAを材料と し,各遺伝子間でわずかの塩基置換を示すエクソン2,エクソン3から5,またはエクソン12の塩基配列

をもとに作った合成ヌクレオチドをプライマーとして用いてPCRを行い,得られた産物を分析した(PC

R-SingleStrandConformationpolymorphisn)。(8)さらに,各遺伝子の発現量の比を確認するた

めに,PCR増幅産物をプラスミドベクター(PGEM4)に連結しマトランスホームし,任意に50-100個

のクローンを単離し,塩基配列を決定した。その結果,C4,H1,H2,H3,S1pの各遺伝子の発現量

の比は,12:4:1:6:0と決定された。即ち,男性ホルモン非依存性にSlpが発現されていると思わ

れた例外的なマウス系統において,構成的に発言されているのはC4遺伝子の他に04/Slpハイブリッド 遺伝子だけであること,これらハイブリッド遺伝子はC4の由来の5'上流転写領域をもつために発言され

ていることが証明された。

以上の成績は,ホルモン非依存性と思われたSlp産生異常の分子機構を明らかにしたものであり補体遺 伝子の調節機構の解明上で,重要な業績と評価された。

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