大桃伸一
A Study of School Life of High School Students
‑from the Investigation in Niigata City‑
Shin'ichi Ohmomo
1 はじめに
1990年より,わが国は中学校卒業者急減期に入った。
1980年代の後半は第二次ベビーブーム世代の入学によ る高校生急増期であり,この期間はわが国の高校教育 にとってさまざまな問題があらわれた時期でもあっ
た。
1990年代から2000年代初頭にかけての生徒急減期 は,ゆきとどいた高校教育を保障するための絶好な機 会でもある。すでに高校教育の「あらたな再編」の動 きが活発化し,六年制中等学校,単位制高校等の創設 や,国際化・情報化などをキャッチフレーズにした特 色ある高校づくり,さらには高校入学時からの教育課 程のコース制導入などの試みが,「生き残り」の問題も
かけて展開されている。
しかし,そうした中で,「教育」に背をむけたり,「教 育」を推否したりする青年たちが増加している。すで にかなり以前に日本教育学会入学試験制度研究委員会 は,高校生を中心とした青年たちへの実態調査をふま えて,「日本の青少年たちは,15歳を節目として,中学 校での学業成績によって,人生選択の方向が制度的に 大きく粋づけられている」「高校3年間の生活はすでに 進学時以来偏差値によって粋づけられた中でいとなま れており,すべての高校の学校種別を通じて高校生活 への不満度は非常に高い」ことを指摘している(日本 教育学会『大学入試制度の教育学的研究』1983)。
今日,高校現揚では授業中の私語や平気で席を立っ ていく生徒たちが続出し,制度としての学校に長い間 定着してきたはずの「教え一教えられる」という教師 と生徒の関係そのものが成立しなくなってさえいると もいわれている。また,不登校の生徒や高校中退者が 激増し,生徒指導をめぐって「学校」そのものが大き
く揺らいでもいる。
現実の高校生一人一人はいつの時代でもさまざまな 思いや願いをもって生活をしている。学校が本来の教 育機能を回復していくためには,そうした一人一人の 思いや願いを正しく捉えていくことが必要となろう。
本稿では,3つのかなりタイブの異なる高校に通う 生徒を対象とした調査をもとに,現代の高校生は学校 生活についてどのような意識をもっているのか,また,
彼らが現在の学校を選択した要因は何なのか,につい て考えてみたい。
II調査の概要 1.調査対象
新潟市内の3つの県立高校に通う2年生129名e3つ の高校とは,県下一の進学校であるA校,申位の普通 高校であるB校,偏差値的には下位の職業高校である C校。各校より1クラスずつを抽出して実施。
2.調査時期
1990(平成2)年10月
3.調査方法
調査用紙を学校を通して生徒に渡してもらい,記入 後,学校を通して回収。回収率は100%。
III結果と考察 1.学校生活の満足度
「現在の学校生活についてどう感じているか」につ いて,いくつかの項目をあげて尋ねた結果は,図表1一工 のとおりである。全体的にみて学校生活に薄する満足 度は低く,評定平均値がプラスなのは「友達」のみで ある。「友達」に対して「やや不満」「全く不満」と答 えたのは,3.2%にすぎない。これに対して「先生」に ついては,満足しているものより不満に感じているも
函表三一王 学較生活の満足度(全{奉)
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先 生
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図表1−3 学校生活の満足度(B校)
全く不満
友 達
(+.63)
先 生
←,12)
クラブ活動
←.19)
投 業
(一.28〕
学校行事
←.70)
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おおいに満足
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図表1−4 学校生活の満足度(C校)
やや不満 2.6%
友 達
(+,71)
おおいに満足
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先 生
5.3 26.3
(+.ユ3)
2・6〆 クラブ活動
13」{一.19)
授 業
(一.34)
学校行事
←.37)
験強ー 勉49 験一試受ー
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あり,「お瓢・に満足」「やや満足」しているものも 6.9%,5.2%にすぎない。また,クラブ・サータル活 動も,B校, C校では評定平均{直がマイナスなの翫A 校ではプラスである。A校の生徒は他校の生徒に箆べ て,学校での授業や部活動などに満足しているものぶ
多いといえる。
こ2X S,「学校生活において何をしている時一番充実 を感じるか」について自由に記述してもらった回答に もあらわれている.すなわち,A校の生i徒の場合,学 校生濤に一番充実を感じるのはギクラブ・部活動をし
ている時」という答えが最も多く,「勉強している時」
がこれに続き,両考を合わせると全体の2/3近くに達す る。他に,「生徒会行事の運鴬」や「クラスのみんなが 何か一つのことに向かってやっている時」などがあげ られており,高校生活にかなり満足を感じながら意欲 的に取り組んでいる姿が知れるe
これに対して,中位の普通高校であるB校の生徒の 場合,学校生活に舛する満足度は「友達」を除くとい ずれもかなり低い。ド学校生活において何をしている時 一番充実を感じるか」という問いに対する答えの記述 も,ギ友達と話している時」f休み時ii…1に友達と遊んで いる時」など,友達がらみのものが非常に多い。これ にギ弁当を食べている特」ギボーとしている時」などを 加えると,全体の2/3近くに及ぶ。
職業高校であるC校の生徒の場合も,B校同様,学 校生濡に射する溝足度は「友達」以外はかなり低い。
ただ,ヂ先生」に対しては,満足しているものが不満を 慈じているものを上回っている。また,学校生活にお いて最も充実を感ずるのも全体の半数が,「友達と話し ている時…」「休みll寺腿に友達と遊んでいる時」など,友 達がらみである。こine:「弁当を食べ・〔いる時」「ねて いる時」などを加えると,全体の2/3以上に達する。た だ,C校の場合、授業や勉強に関することをあげたもの も1/S近くいる。その内容としては,「専門の撒科を学 習している詩」「授業中にコソピa 一一 fi一濁係のことが 出た時」など職業高校の特色を示すものが多いoしか し,r先生の話を闘き一発でわかった時」「授業がわかっ て一欝が楽しく終わった時」といった記述もみられる。
同様の記述はB校の場合にもみられ,授業がわかって 楽しいということが学校生濡の充実につながる基本で あることも知れる。
このようにF学校生活において何をしている蒋一番 宛実を感じるか」は、トップの進学校であるA校の生 徒とそうでないB校,C狡の生徒とではかなりの違い カ;認められた.すなわち,A校の生徒は「授業を受け ている時」やギ部漉動をしている時」等学校でのフォー マルな湧動に充実を感じながら取り組んでいるのに対 し,歪3技,C校の生徒は,「休み時間江友達と遊んだウ 誕している時」等どちらかと言えぽイソフオーマルな 揺動の中に学校生活の拠り所をみいだしている。ただ,
聾技,C狡の生徒の場合でも,「授業がわかって楽しい ことが学校生潅の充実につながる」といった願いがあ ることがうか力皇える。また,A校の生徒の場合でも,
亥達控封する溝足度は高く,友達と何かをしている時 最毛充箋を碧iしる毒のも少なくない。
2,友達との会話
学校生活の中で最も満足度の高い友達と,彼らはど のようなことを話しているかについてみる。
「あなたは次の話題について友達とどの程度話して いますか」という質間に対する回答は,図表2−1の示す とおりである。最もよく誰しているのは「性や異性i」
のことであり,次が「スポーツ・レジャー」のことに っいてである。一方,「生き方・人生目標」について友 達同士で話すことはあまりなく,「政治・経済・社会」
の問題が話題になることは少ない。また,「勉強や成績」
に比べて「進学や就職」の割合が低いのは,調査対象 が2年生であるということと関係していると思われ
る。
ただ,友達との会話の内容は男女によってかなり異 なる。「性や異性」について「よく話す」割合は,女子 の方が男子よりもはるかに高い。また,男子は「スポー ツ・レジャー」についてよく話すのに鵡し,女子は「文 学や音楽・美術」について話す割合演高い。「政治・経 済・桂会jの問題について話すことは全般に少ないが,
「全く話さない」割合は女子が男子の2倍近くになっ ている。
友達とめ会話を各学校別にみると,図表2−2 ,2−−3,
2−4のようになる。進学校であるA校の生徒の場合,
「勉強や成績」についての関心力S他校よりもかなり高 く,fよく話す」と「時々話す」を合わせると86.1%に もなる。また,ギ進学や就職」についーても「よく話す」
「時々話す」割合は,A校が65.1%であるのに対し, B 校では51.1%,C校では31.6%である。これに対して,
「性や異性」について「よく話す」「時々話す」は,A 校が56.7%であるのに対し,B校では882%, C校では 86.8%となっている。また,「政治・経済・社会」につ いてfよく話す」「時々話す」割合は,A校が31.5%で あるのに頬し,B校は13.9%, C校e3・13.2%である。
このように友達同士の会話の内容も,A校とB校,
C校とではかなり違っていることがわかる。A校の生 徒の場合,「勉強や成績」ヂ進学や就職」について話す 割合が高いだけでなく,「スポ・一ツ・レジャー」から「政 治・経済・社会」まで比較的話題に広がりがみられる。
これに対して,B校, C校の生徒の場合,「性や異性」
など特定の問題の占める割合が高い。ただ,総じて,
現代の高校生は,天下圏家のことよりも身近な問題に 興味・関心が集中しているといえる。
図表2−1 友達との会話(全体)
全く躇さない
性 や 異 性
〔+.84)
スポーツ・レジャー (+.61)
互いの性格・行舳 (+.50)
勉強や ャ頴
(+、54)
文学や音楽・美術 (+,35)
進学や就職7.0
(一.04)
生き方・人生目標 (一,74)
政治・経済・社会 〔一.9i}
3.9 よく話す
R5.7%
時々話す
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あまり話さない
@ 20.2
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18.6 47.3 32.5
1.6
図ee 2−2 友達との会話(A校)
全くi話さない
性 や 異 性
(+.23)
スポ1一ツ・レジヤー
33.6 46.2 {+.8帥
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互い驕G行動・・・・・ ・…
、、
勉強や成絨
〔+、95)
文学や音楽・美術
12.6 44.1 {+.22}
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生訪・姓酪 3、.5 42.。
(一.57)
政沽・経済・社会 (一.59)
よく話す P6.8%
時々話す
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あまり話さない
@ 37.8 6.3
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25.2
図表2−3 友達との会話(B校)
性 や 異 性
{+1.o?)
ヌ」晋一ツ・レジヤー (+.30}
互いの性格・行動 (+.54}
勉 強や性楕
.(+.26)
文学や膏楽・英術 (+,54}
進学や就職
(一.05)
生き方・人生目標 く一.91)
政酌・経済・社会 (−Lo9)
あ細縦ない全く
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4.5 駐3 44.1 4L8
図表2−4 友達との会話(C校)
あまり話さない
性 や 異 性
(+1,34)
スポーツ・レジヤー (+.71}
互いの性格・行動 (+.s2)
勉強や性韓
(+.40)
文学や音楽・美術 (+.34)
進掌や就職
く一.53)
生き方・人生B標 ←.79}
政治・経液・社会 {−1ユo}
よく話す U0.5%
時々話す
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3.学校選択の要因
(1)現在の学校が第一志望か
「この学校への進学が第一志望でしたか」と尋ねた 各学校ごとの結果は,図表3−1のとおりであるe県下一 の進学校であるA校では全員が簗一志望である。これ に対して,B校, C校では4割以上が第一志望ではな いo
B校,C校の生徒を対象に,第一志望かそうでないか の違いをもとに「現在の学校生活についてどう感じて いるか」をみたものが,図i喪3−2,3−3である。
職業高校であるC校の生徒の揚合,第一志望か否か 図表3−1 この学校への進学が第一志望でしたか
A校 はい 100%
「あなたがこの学校を選んだ時,以下の事柄をどの 程度考えにいれましたかjという質問に対する回答は,
図衰3−4のとおりである。現在の高校を選択した際「よ く考えに入れた」割合が最も高いのは「学業成績」の 55%で,次が「模試の成績」の47.3%である。これに 対して,「自分の興味・関心」は17.8%,「希望する職 業」は15.5%と低いeしかも,「自分の興味・関心」や
「希望する職業」は「よく考えに入れた」と「やや考 えに入れた」とを合わせた割合よりも,「あまり考えな かったJと「全く考えなかった」とを合わせた割合の 方が高い。一方,「学業成績」や「模試の成績」につい ては,「よく考えに入れた」と「やや考えに入れた」と を合わせた割合は8割前後に達する。現在の高校生は,
「自分の興味・関心」や「希望する職業」などよipも
「成績」によって高校を選ばざるを得ない状況にある
B校 }ま1し、 53.5% いいえ 465% 図表3−4
C校 骨iし、 57.9% L、し、え 42欄1%
学校選択の要因(全体)}劇毅t( i なかった なかうた
学 業 皮 ≒責 {臼」2)
図表3−2 志望)1頂位と満足度(B校)
よく考乙に入れた
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255 155
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幌 誠 の 庇 範
{+ .92) 473 2D 5 1fi 3 〒日
日分の興畦・関心 17』 30.2 (一.03〕
通 学 艶 畦 202
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図表3−3 志望順位と満足度(C校) 希盟す6腫鑑 蔦5 〔一、26) 271 326 25G
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この学櫨の評判 52 ←.43)
、
333 325 279
象庭の1}一済力
〔一.go) 78 ]63 30−2 457
によって現在の学校生活についての満足度にそれほど の違いはみられないeところが,普通高校であるB校 の生徒の場合,第一志望か否かによって学校生活につ いての満足度にかなりの違いがみられる。すなわち,
第一志望のものは現在の学校生活について「ふつう」
と感じているのが68ユ%と多い。これに対して第一志 望でないものは,「全く不満」と答えているものが 22.5%もおり,これに「やや不満」を加えると4割近
くにもなる。
では,彼らはどのようなことを考慮して進学先の高 校を決定したのであろうか。
② 学校選択の要因
友挫の進学先 {−1.10)
1: fi t /
15.5 3s 7 4fi 5
覗 の 職 叢
47
〔−1.5s〕 279 67弓
見氾ー㌔ 十蔓︹き
家
140 le 3
先生の意鈷
(+.e5)
、
1fi 3 3s 3
!64 :94
︑
s
茸52 20,2
ことがよくわかる。また,「親の職業」や「家庭の経済 力」なども,高校決定の際あまり考えられていない。
これを各学校別にみると,図表3−5,3−6,3−7のよう になる。県下一の進学校であるA校の揚合,高校を決 める時「学業成績」や「模試の成績」など「成績」を 考えに入れた割合が非常に高い。また,「この学校の評 判」を考えに入れた割合も高い。そのほか,「自分の興
図表3−5 学校選択の要因(A校)
烈羅崔 図表3一フ 学校選択の要因(C校) ︵よな くか 考っ
・繍・[三『甜%比にλ乱た
ややイえにλ した 27. 1 m,fi
学 輩 戚 緬 〔+rGS)
・脇蛸[二二董…]27・3 圭2』
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騰臨[曼ユ 1一
やや「, 」一 1:入tした寵,坊え勧った5.3
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2、。1 〆 友」圭の選学先
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2魯,/ .一一._一一一一 一一 享旦 の 職 案
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E・−1.70}
京』盲1の鵡,見
(十.・跡 Ulo 絡.2
先生 の.Ol見
{・i.・tO) 1S 6 511
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京
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先坐の.Ui.見
〔一」S} 21e 23.7 2sヨ 2s 9
味・関心」を「よく考えに入れた」「やや考えに入れた」
図表3−6 学校選択の要因(B校)h皇蹴鰯え割合も5割を超えているし,ギ希望する職業」を考慮し なかol
なかうたtr;. tX Sii よCiiii二入ttt やや概、二入 した て進学先を決定した人も5割に近い。ただ,「通学距離」
c+].ln. ) 1s.19S 25 「° 9 3 s D を考慮した人は他校に比べてかなり少ない。また,「家 −. − ミ
trL V.のUt 1,1 一 」 族の意見」「先生の意見」を考えに入れた割合も他校に
tl.s 41s s3 ss[ N.°2} Q.;.一一一一.一 .r−r−::=i 一一一一.一一.一一一一つンー 比べて高く・A校姓勧鵬いろいろなことを考 雌制・回恥 23.2 4、s.】 3。2 慮しながら進学先を決定していることがうかがえる。
{一.7〒)
〜…__ ・\、 同じ普通高校であるB校の場合も・高校決定の時い il tst睡塁 as.5 3D, 27.g IG., わゆる「成績」を考えに入れた割合は非常に高い。し
(↓.21,
一一..._一一一一・一一 ,一,一,. .、 F−一 一一一一 一..,..一一 一 かし,A校に比べて・「自分の興味・関心」や「希望す
鯉肺耽 z,コ.eJ n.e 37.2 る職業」などを考慮に入れた割合はかなり低い。ただ,
(一.瓢}
:、;hL \、 \、、 「通学距離」を「よく考えに入れた」rやや考えに入れ
このT甥;糊 25,… 郷 2s.S た」割合は5割を超えている。 B校の生徒にとっ惹 \、一 \ ! 「成緻」のほか「通学距離」が高校決定の主な要因で 腿8焉勒h明 : J.9 Z7.2 30.2 あることが知れる。
/ / 職業高校であるC校の揚合,「学業成績」や「模試の
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=:_:ム・ 、!〆 磧普通高校であるA校B校に比ぺてかなり趣㌔C
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このように高校選択の要因も,各学校によってかな り異なっていることがわかる。普通高校であるA校と B校は,「学業成績」や「模試の成績」など「成績」を 考えながら高校を選んだ人が8割以上と非常に多い。
ただ,A校の生徒が「自分の興味・関心」や「希望す る職業」tsど,ほかの事柄もかなり考え合わせながら 進学先を決めているのに紺し,B校の生徒の場合は「成 績」のほかに考慮に入れた事柄は「通学距離」と限定 されている。これに対して職業高校であるC校では,
「自分の興味・関心」や「希望する職業」などを大切 にしながら高校を選択している人が多い。ただ,C校の 場合でも,6割以上の生徒が「成績」を考慮している。
高校選択の主要な要因は,何と言っても「成績」なの である。
㈲ 親の学歴・階層差と在学高校
各学校ごとに親の最終学歴をみると,図表3−8のよう になる。県下一の進学校であるA校の場合,父親の 45.8%,母親の25%が「大学・大学院」卒である。こ れに「短期大学」「高等専門学校」「旧制一高校・高等 師範学校・陸軍士官学校・海軍兵学校・専門学校」を 加えると,父親の54.1%t母親の39.6%が大学ないし それに準ずる高等教育機関の学歴をもつ。「旧制小学 校・薪制中学校」卒は,父親4.2%,母親6.2%にすぎ
ない。
中位の普通高校であるB校では,「大学・大学院」卒 は父親14.3%,母親4.6%である。これに短期大学や旧 制高校など大学に準ずる高等教育機関の学歴をもつも のを加えると,父親23.8%,母親13.8%となる。「旧制 小学校。新制中学校」卒は,父親14.3%,母親18.6%
である。
底辺校ともいわれている職業高校のC校では,「大 学・大学院」卒は父親母親ともにゼロであるe短期 大学や旧制高校など他の高等教育機関の学歴をもつも のも,父親2.6%,母親5.3%にすぎない,これに対し て「旧捌小学校・新制中学校」卒は,父親39.5%,偲 親36.8%と多い。
図表3−9は,各学校ごとに親の職業をみたものであ るe父親についてみれば,A校では「専門的技術的職 業従事者」と「管理的職業従事老」とを合わせると 54.1%と過半数を超えているのに対し,B校では 9.3%,C校では13.2%と少ない。これとは逆に,「技能 工・生産工程作業従事者」はC校では34.2%,B校で は27.9%であるのに対し,A校では10.4%にすぎな
い。
図表3−8両親の学歴
A高校 B高校 C高校
父 億 父 母 父 母 旧制小・新
ァ中 4・髭 6.2 14.3 18.6 39.5 36.8
旧制中・師
ヘ・高女 5.2 5.窪 19.0 23.2 7.9 10.5 新制高校 35.4 47.8 42.9 44.1 48.7 46.1
旧制高・高師・陸士
2.1 2ユ 9.5 6.9 o 2.6
新制高専 2ユ 0 0 0 o 0 短期大学 4.2 12.5 o 2.3 2.6 2.7
大学・大学院
45.8 25.O 14.3 4.6 o o
図表3−9 両親の職業
A高校 B高校 C高校
父 母 父 母 父 母
農業・林ニ・漁業
曳
0 2.3 o 2.6 2.6
鉱業 2.1 ⑪
2.3 2.3 0 0
販売 62 14.6 20.9 16.3 ユ0.5 15.8
運輸・通信 4.2 0 2.3 0 18.4 7.9
サービス的
E業 4.2 8.3 6.9 0 2.6 15.8
保安的職業 4.2 0 o 0 o 0 専門的技術
I職業 35.4 14.6 9.3 93 7.9 2.6
技能工・生
Y工 10.4 2.1 27.9 11.6 34.2 10.5
事務 1工.5 9.5 11.9 19.8 5.3 5.3
管理的職業 18.7 2.1 9.3 0 5.3 2.6
家事従事者 o 47.8 0 32.6 o 23.7 無職 o 0 2.3 2.3 2.6 2.6
その他 2.1 0 4.6 4.6 10.5 1G.5
母親についてみても,「専門的技術的職業従事者」と
「管理的職業従事者」とを合わせた割合は,A校では 16.7%であるのに対し,B校では9.3%, C校では5.2%
となっている。また,A校は「家事従事者」が47.S%
であるのに対し,B校では32.6%,C校では23.7%であ
る。
このように省学校によって親の学歴や階層に大きな 難があることが認められるeA校の場合,両親とも高 学歴であり,父親は笹理的ないし専門的技術的職業に 従事しているケースが多い。これに対してC校では両 親とも学歴が低く,父親は技能工・生薦工程作業従寮 者が多い。また,B校の場合は両親の学歴はA校とC 校の撫ぽ中llilに位1置し,父親の職業は技能工・生産工 程作業や叛売業が多い。いずれにしても,親の学歴や 職渠と子どもの在学痛校との相関関係はきわめて高い
ことが搬」商 できる。
IV結 び
これまで調査結果をもとに,赫潟市内の3つの高校 に通う生徒の,学校生活に対する意識や学校選択の要 因をみてきた。その中で明らかになった主な点を整理 し,結びとしたい。
第一に,調査対象となった現代の高校生は,学校生 酒に態してかなりの不満をもっていることがわかっ たe満足度が高いのは友達のみである。ただ,学校生 活についての意識は,高校によってかなりの違いが認 あられた。すなわち,県下トヅブの進学校であるA校 の生徒は授業や部活など学校でのフォーvノレな活動に 充実を感じながら取り組んでいるのに対し,B校,c校 の生徒は,休み蒔間に友達と遊んだりしている暗等ど ちらかと言えばイγフt 一一マルな活動の中に学校生活 の拠り翫やよろこびをみいだしていることがわかっ
た廿
第二に,友達同士謡すことは,人生や国家社会のこ とよりも身近な問題が多かったが,A校とB校, C校 とでは議題にかなりの違いが認められた。すなわち,
A校の生徒は勉強や成績のことについて話す割合が 他撫こ比べてかなり高いだけでなく,話題に広がりが みられるのに魁し,B校, C校の生徒の場合は,「性や 異性」等特定の問題に話題が集中しがちであることが わかった。
第三に,高校選択の主要な要因は何といっても成績 であり,現在の高校生は自分の興味・闘心や将来の夢 希望する職業などよりも成績によって高校を選ばざる
を得ない状況にあることが明らかになった。
第四に,高校によって親の最終学歴iや職業に大きな 差があることが認められた。すなわち,偏差値の高い 学校ほど親が高学歴で管理的ないし専門的技術的職業 に従事している割合が高く,高校の学力格差(子ども の進学先)と親の階層差との相関関係はきわめて高い
ことカ…明らカヰこなった。
以上,高校生の学校生話についての意識や学校選択 の要因勧騨にまとめてみたが,いずれの調査項目に ついても高校によって大きな違いがあることが顕著な 特徴であった。今日,「ユOOの高校があれば100の序列が ある」といわれる現実の中で,高校ごとに生徒の意識 が急速に分化し,多様化しているのである。そして,
そうした分化・多様化の背景には,それぞれの学校の 生徒がせおっている親の階層差という問題も存在す る。高校再編が歩みだした現在,青年と青年をとりま
く状況を今一度捉え直し,見つめ麿していく必要があ
ろう。
(本研究において大変お世話になった阿部靖子,牛 腸衣子,高関とも美,田村仁,高橋窟士夫の各氏と 調査に協力してくださった高校生のみなさんに厚く お礼申し上げたい。)