• 検索結果がありません。

「満足度」の相対増加率が低下するときの 確実性選好

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「満足度」の相対増加率が低下するときの 確実性選好"

Copied!
24
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

満足度」の相対増加率が低下するときの 確実性選好

‑ 強者 の戦略 ・弱者の戦略 ‑

兼 岩 龍 二 束僚 由紀彦一 (五十音

(

1)

パ フォーマ ンスの良 い経済主体 と悪 いそれとが同様の行動をとり,中位の主 体が これに反する行動 をとる, という経済現象が, まま存在す る。強者 と弱者 が リスクを伴 うが期待値の大 きい戦略をとり,中位の者がそれを輯避 しようと する, というのがその最 も代表的な例である。

例えば,本学中書宏教授の報告 によれば

l l

,く洗練 された管理会計 システム〉

の採用 と企業業績 との相関をみた時,業績のよい企業 と悪 い企業が共に く洗練 された管理会計 システム)の採用に消極的であるのに対 し,中位の企業がその 採用を志向す るという,興味深 い事実が見 られた。

ところで (洗練 された管理会計 システム)の採用 は,明 らかに生産 コえ トの 増大を招 くものであるが,にも拘 らずそれがとられ るのは,若干のコス トを犠 牲 に して業績の不確実性を回避 しようとす るか らである。つまり成績良好又は 劣勢 な企業 は,確実性 を犠牲 に して も業績 の期待値 を上 げようとす るのに対

し,中位の企業 は,多少のコス ト増 を犠牲 に して も,確実性を追求す るわけで ある。

中教授 はこの事実を,

Si ng h

等 によりなが ら,次のように説明 している(2).

(1) 我々が この作業を始 めたの も,中教授の報告 に刺激 されての ことである。本学紀要

3 8

巻第

3・4

合併号参照。

(2) 本学紀要第

3 8

巻第

3・4

合併号,p.p.

8 1‑1 1 0 0

〔2 5〕

(2)

26

商 学 討 究 第

4 0

巻 第

1

2

I

i ‑1i i 断 二 月

満 足水 準

業績 についてある 「満足水準

が存在 し,それをこえる業績 について一様 に 同 レベルの満足が,それを下回 る業績 には同 じく一様の不満足が,与え られる

もの一とす る。

2

つの戦略 A,Bが存在 し,期待 される業績 として確率変数

X

l,x 2をとり,

ii

その平均値 は同 じであるが,分散 はⅩ 2の方が大 きい, とす る。

ii::

1

のように,劣勢 な企業 は,.分散の大 きいⅩ 2の戟略の方が

,

満足水準」を こえる確率が高いか ら,不確実な戦略をとる 他方 より優位な企業では,.

2

のように,確実な戦略の方が 「満足水準」をこえる確率が高いか ら,確実な戟 略の方をとる。

このよ うに して, まず低位 の企業 と中位 の企業 の行動 のちがいは説明で き る。

他方 「満足水準」を下回 卑ような確率が 0に近 い優良企業の場合を考 えてみ よう この企業には 「スラック」(ある種の 「余裕」の こと)が生 じる ところ で一般 に,選択可能 な経済戦略に期待 される業績水準の確実性 と平均値 との間 には トレー ドオフの関係があると考えるのが自然である 言換れば,不確実な 戦略 は,一般 にわずかなが らで も高 い業績が期待 される。 よ?て 「満足水準」

を下回るおそれのない 「余裕

ある優良企業 は, より良 い業績 を求めて,不確 実な戦略を選択す る

この小論 は, こうした現象の根拠 とその存在条件を, より一般化 した形で ミ

(3)

満足度」の相対増加率が低下す る時の確実性選好

3

E/ X

l

ll

.x2

ElXl]<E lx 2]

27

クロ的 に検討 してみようとい うものである

(2)

今 ここで 「業績水準

」x

を入力す ると,「満足度」yが出力 されるような変換

f

を考え るxは客観的な業績を,yはそれに対応する主観的な 「効用」を数値 化 した ものと考えればよい。

i d i i : : ! ウ i J

確率変数 について も,入力

X

に対 して確率変数

Y ( ‑f( X) )

が出力 として考 え られ る。

i

d

i

:

i d

我々が(1)で提起 した問題 は,真 なる確率変数g l, x 2について,E

l Xl ] <E

J

乙 d

』:I pウ

l

x 2](3), V

l Xl ]

<V [x 2] である時 (3),対応す る2つの確率変数Yl‑I

( xl )

,Y2i (x 2) の平均値 E

[ Y

l]とE [Y:] の大小関数如何, という問題 に 帰着す る。

但 し,以上の前提 は,厳密 に言えば,先 に述べた説明 と異なる。先の 「劣勢

i J i d

(3) 先 に見た劣勢の企業 と中位の企業についての検討 は,E

l Xl

]‑ E

l x2

]の場合につ いての ものであるが, これを本文のような形 にす ることの意味は後述す る。又先述 の期待値 と確実性 の間に一般的に存在する トレー ドオフの関係か ら言 って, このよ

うなあっかいはより妥当な ものと考え られる。

(4)

2g 商 学 討 究 第

4 0

巻 第1号

こ i コ E i n

企業」と 「中位企業」の比較では

E [ Xl ]‑E l x2 ]

を前提 としていたのに対 し, pウ kコ

ここではE lXl]<E lx 2] を仮定に しているか らである。 しか し先 にも逮べた 期待値 と確実性 との間に存す る トレー ドオ フの関係か ら言 って, ここでの前提 の方がより一般妥当性 を もつ と考え られる。又先の 「優等企業」の説明 はここ でと同 じ前提だか ら,小論の目的は, この単一の前提 に基づいて

2

つの複合的 な現象を統一的に説明 しようとす るもの, と言 うこともで きる。

さて この考えに基づいて,先 にあげた例を説明 してみよう。

(i)先の 「劣勢企業」 について見た行動 は,′を階段関数

f ( x)

‑ (

0

<♪

1 ∬ ≧♪

とした填合 と考え られ る この時 は,

E lXl] ‑E lx 2]

』! Gd

で も (E [Xl] <E lx 2] な らむろんのこと) i: id

G

n

E [Y.1] ‑E U (Xi)] ‑Pr

( X

,≧pl (i

1 , 2)

E≡ id

だか らE [Yl] <E [Y2]

が成 りたっ(4)(

4)

(ii)次 に以上 のモデルに従 って,期待値 と平均値の間の トレー ドオフの関係

pウp

を考慮 し,Xl,x2の分布 に例えば正規分布のような無限範囲に正の確率を持っ 分布を選べば

,

優勢企業」について も,比較的に簡単 な説明を与えることはで きる 不確実性が増 して も,成績平均が極端 によ くなれば, たとえその成績の 向上 自体 は何 ら評価 されな くて も

,

満足水準

」p

を下 まわる確率が少な くなる

ことはあ りうることである。

i

d

しか しこのような経済行動 は一般に想定 しに くい ものであり,

■E [ Y

2]

( 4 )

もちろんX1,

X 〜

2の確率分布 についてその型を任意 にとった場合無条件には成立 しヽ■

ない. しか しそれが成立つためには,例えば正規分布等を仮定 しな くて も,Xl,x 2 が同 じ型の分布 に従 う事,即ち,

1 . :

:!

乙 d

x2‑ a Xl +b ( a>0)

を仮定すれば十分である

(5)

29

ii:!

E [Yl] の差 は十分優勢 な企業 につ いては非常 に小 さ くな り,又一様分布のよ うに有限範囲 に正 の確率を もっ分布 を想定す るな らば十分優勢 な企業 において はその差 は 0にな り,説明 にはな らな くなる。更 にこのモデルは,(1)で述べた ような 「余裕」 ある優劣企業 は 「よ りよい業績」 それ自体 を求 めるとい う前提 を何 ら表現 していない。

そ こで我々は

,

満足水準」を超 えた段階で も,業績が伸 びれば繭足度 も増す とい うような′のモデルを考 えることに したい。

L=

匝) 「中位企業」のとる行動 について,(i)で述べたモデルでE lXl]‑E lx 2], ii:: En id id

V lXl]

<

V [x 2] な らE [Yl]<E [Y2] を説明す ることは(1)に述べた ことと

id 同 じであるが (

5

), トレー ドオフの関係 を考慮す るな ら,(つまり

E

lXl]<

i:

E lx 2]の場合 は)一般的に無条件 に(i)で述べ られた行動が存在す るとはいえな いであろう。さ らに我 々が考え ようと している 「業績 が伸 びれば満足度 も増す」

とい うモデルでは一層たちいった数理的な検討が必要 になって くるであろう。

(6)

30

6

y

‑ax+b

満足水準

(7)

満足度」の相対増加率が低下する時の確実性選好 31

(3)

以上 により,以下 より一般妥当性 のあるモデルを考えてみたい。

一般 に 「満足度」は,業績が著 しく低 い場合 には,(多少 は業績向上 に従 って 上 るにせよ)ほとんど 0で変 らず

,

満足水準」に近づ くと成績向上 と共 に急激 に上昇 し,それを越え ると上昇の程度 は相当おちっっ成績向上 と共 になだ らか に一定 のペースで上昇す る, と考え るのが最 も自然 と考え られ る。

これを図に示せば図

6

のよ うになる。 この場合の了については,常 に

′> 0

,

f '>0

かつ

( l og

f)

〝 < 0

でJは

x

ニー‑方向に漸近線

y‑0

を, +‑方向に傾

a>0

の漸近線

y ‑ a x+b

を持 またただ

1

っの変曲点 を もちその左側 で 下 に凸右側で上 に凸である。

このような

f

の例 はa,

b

を正定数

,

a

肴 a /b

より大 きな定数 として

( G)

I (x) +

号 l og

(e・ 1)

のように して与 えることがで きる。

さて この時

,

満足水準

」∬‑

クよ り業績水準 の低 い場合 は,先の図

4

の場合 と

同様 にX‑Xi

(

i

‑1

,

2)

に対 して V lXl] <V lx 2] の場合 に戦略方2を とっ

こ i ■ : ▼ l ウ

た方 が

X>p

とな る確率が高 くな るので不確実性 の高 い戦略が と られ る (

7

)0

i

d

x ‑

pより成績 が著 しく高 く,

X <

Pとなる確率が無視 しうる程小 さい場合

5

n

は,

f

は線型変換 に近似 されて しま うので, 先の図

5

と同 じく, E lXl]

<E

i::

[x 2] の時,

E lYl]

tf

(E lXl])

p ウ i::

E [Y2]

≒f

(E lx 2]) であるか ら,

iJ

これ又不確実性 の高 い (が平均値 は高 い)戦略Ⅹ 2がとられ る (

8)

0

そ こで問題 は,成績 の期待値の平均値が

,∫ ‑

♪の近傍 にある場合, となる

it; p ウ ELn Ein

この時,確かにE lXl] <E [x 2] ではあるが,x2の戦略 は, V [Xl] <V

[x 2] であるため 「満足水準

」p

を下 まわ る破局的な満足度 しか得 られない確率

(8)

32

商 学

4 0

巻 第

1

7

Eii=

i

d

がより高 いため

E

U'(Xl)]

>E U (

x 2)] となる場合が確かにあ りうるのであ

る ( 図 9) 0

(4)

以上の最後の例を,少 し角度を変えて,変換 ′の 「上‑の凸性」に着 目 して考 えてみよう。(以下若干説明が感覚的になるが

,

′の 「上‑の凸性」に着 目した,

(9)

満足度」の相対増加率が低下す る時の確実性選好

9

33

問題 のより数学的な検討 は,後 日兼岩が改めて行 う予定 なので,.そち らにつか れたい。)

′は,問題 に′している範囲内 (中位」水準)では,上 に凸であるが,その 「

p ウ

度」(これを 「凸率」と呼ぶ,後 日厳密 に定義す る)を見 ると,変域 のせ まい

Ⅹ1

iJ

の方が,x 2より,「線型 に近 い」(凸率が小 さい).一般 に

f

が上 に凸であれ

ば, d ii:: E lY]‑E U (X)]

<f

(E lX])

であるか ら,

ii::I id

E lXl] <E [x 2] であ って も

′ ■ ヽ 一 ′

E

[ x2 ] ‑

E lXl]が充分小 さ く

凸率」 に充分 なちがいがあれば

(10)

34

商 学

4 0

1

1 0

pウ 5

d

E U ( Xl ) ] >E U (

x 2)]

となる場合がありうる (

1 0 ) 0

以上の如 き諸問題,確実ではあるが期待値の低 い戦略 と,不確実ではあるが 期待値の高い戦略がある時,「強者」 と 「弱者」 は後者 を選択 し,「中位」の者 は前者 を選択す る, という行動の, ミクロ的根拠 と,その諸条件を数理的に解 明す る事が,我々の課題 となる

但 し本稿では,確率分布 としては一様分布を想定 し,変換 ′については,

(

;

≡三

≡ a o x.

'x

b S ( x O 三。)

(

,b ,.)

(11)

満足度」の相対増加率が低下す る時の確実性選好

1 1

・p l

35

と して作業 を進 めざるをえなか った。 このケースは,先 のよ り一般化 された ケース

( G

)の極限的な場合 と考える事がで きる ((

G

)において aァ甲 とした も の)が,′が連続関数 として与え られる場合につい.ての検討 も,後 日兼岩が行 う 予定 なので,そち らにつかれたい (

1 1

)

(5) 5

J :

確率変数goを考える。Xoは一様分布 に従 い,

i ■ i : : ■ J E i n

E

l Xo ] ‑0 V l Xo ]‑ 1

とす る。

X

oの密度関数 h(x)は,

h

(x)

‑0 ( x≦‑J3 )

h

(x)

‑ 普

(‑J3<x<J3)

h

(x)

‑0 ( ノ冨≦x) i

d

確率変数

X

を考える。

(12)

36

商 学

4 0

巻 、第

1

X〜o Xo +

FLとす る と,

pウ

X も一様

分 布 に従 い,

i i : : ! t コ

id

E l X] ‑

FE V [X] ‑02, とな る。

変換 ′を考

え る。

■ 三 三

0 (∬≦ 0)

ax+b

(

x

> 0) (ただ しa

>0

,b>

0) i i : : ! l ウ

こ の 時 EU ( X) ]の性質を

考える

h i m(

EV ( X) ]‑ J竺 J

(crx+〟)h(x)dx

‑ I I G d

(叫 ) dx

よ れ を 更 に 変 形 していくと,

i

旦 ≦‑J3の時 ( 7 E

U(X

) ]

‑ail+b

‑JS<一昔 <JSの時 E U ( X) ]‑ 普 く 号 ・

告 + (C3a

o+b) 普 i d

I i

ao

・J3 b )

ii::

J3≦一昔 のF SE

U(X)]‑0

i d

ここで E U ( X) ] の値を,0

,

pの 2 変数の関数 と考え, i i : : ! l ウ

QL,0)

‑E U ( X)]

とお くと

¢毎 , a ) ‑0

(告 ≦‑J3)

妬 け)‑ 普 く 号 ( 普 + J3) 2 .b( 普 +JS) ) (‑J3<一号 <凋 )

払,

a)

‑a

p+b

ここで,¢の

,

p , q方向での微係数を求めると 旦 <‑JSのとき旦 O a i

l a=旦q

‑ o

( 告

≧JS)

(13)

満足度」の相対増加率が低下す る時の確実性選好

‑J3<、告 <J3のとき

EZZ]l

aFL 6 J3

a ( 7

‑‑Ti1

'J3のとき

‑α

EE]

戸E

a(7

(a(+ JS) + ‡)

( ‑i

(i )2

i ( i ) ・ i a )

37

ところで直線 告 ‑±J3上 においては,¢は連続であるが微分可能ではないo そこで,普 ‑±J3の ¢の微係数 として,

‑J

3<苦 く帯 の領域か らの極限を,定義 として与えることにす るo

さて ここで,ベ ク トル

h

がを考える。

ei‑ (el

,e2 ) , l e i ‑ > 旬了覇 ‑1;

91

・e 2 > 0

とす る。当然

t a n0‑号

,el

‑C OS O ・

e2

‑S i ne , h

bi‑

( el h・e 2 h)

と表せ る

ここで,¢

+e l k ,a+e 2 h)

を想定す る。

GJ

この事の経済学的意味 は,特定の満足度の期待値 E U (X)]を与える基本戟 略のパ ラメータ 払

,o)による満足度の表示 ¢ 払,a)に対 し

,FLを

p+e l hに,

O

肴 o+e

2kに,それぞれ増加 させた代替戦略によるそれ ¢

払+e l h , q+e 2 h)

想定す る事 にある。

ところで

,a)

と,¢

払+e l

k

, a+e 2 h)の値 は一般的に等 しくないが,

hを充分小 さくとった時のその大小関係を調べ る事が我 々の関心である。

(14)

38 商 学 討 究

4 0

巻 第1号

そ こでそ甲性質を見 るため

,

前方向の微係数 につ いて見てみる

即,

‖ R 相 耐

¢ Q L ,

0) =h

+0

Q

L +e l k , c T +e 2 h)

,

a)

を考え る。

我 々の作業 の目標 は,この ¢払,o)がある条件 の下 に+‑ ‑‑ +とただ

2

符号 を変 える事 を示す ことである。 その ことは, また次の ことに帰着 される。

即 ち平面 を考 える時

, ¢

毎,a)

‑0

となるよ うな曲線 を境界 として,p

,

Oを 共 に正 の方向に微小 にうごか した時,

(i) 常 に ¢

毎+e l

k,q

+e 2

h)>毎,

a)

(並) 常 に <

(h)I4,也,u)‑0

となるような

3

つの部分 に QL,0)平面が区分 されるような,

♂( t anO‑

芸 ), a

,b

の条件 を求 める事である。また後 に我 々はその経済学的な意味を示すであ

ろ う

さて,先の,a)を計算す ると, (i) 旦 <‑JSの とき,¢ 払,(7

q )‑0 .

(並) ‑JS≦ 苦 く‑JSのとき

¢ 払

,o)‑e l 雷 +e 2 雷

一昔

仁 e 2 号 ( 告) 2+ ( e

l

a‑e 2 ‡) 普 + ( 撤 + i e 2 )a+e l f)

(

a )告

'JSの とき

,a)

‑ela (>

0)

普 ‑J3上 では,特別 な注意が必要である (

1 2 ) O

(i)0

<3

0

0

の場合 は・h摘 ,

,JSの領域 に向 うか ら

(15)

満足度」の相対増加率が低下す る時の確実性選好

1 2

4 ・

QL,0)

‑el a (> 0)

(a)

3 0 0 ≦

0の時 は, 一招 く 告 <調 の領域 に向 うか ら

毎,

)‑

2

J

S el

a・(e

l ‑J S e 2 )‡)

以上 をまとめると,

β

<3 0 0

の とき

払,a)

‑0

(苦 く‑J3)

¢ 払,♂) (昔 ep

( 普) 2

+(ela‑e2‡)普

( n 3 e l ・ i e 2 )

a・e

l i)

(一J3< 告 ≦*JS)

o) ‑ela

(,0)

('**凋 )

号‑′丁

39

(16)

40 商 学

4 0

巻 第

1

β

≦300の とき

同様だが, *の不等号 "≦"を ̀̀<''に変え**の不等号 ">''を ',̀≧"に 変える。

さて ¢ 払,a)

‑0

の解を考える。

まず これを〝についての方程式 と考えると, 旦 <0 一湾 の時は,つねに ¢ 払,q)‑ 0

>

7 (‑)一帯 の時 は,つねに ¢ QL,0) >0 だか ら 凋 ≦ 告 F

=)

J

3

の時

考 えると

,

普 く一

昔 e p ( 普) 2

+ (ela

‑ e

2‡)普

.

(JS

e

l

i

e2)a・e2i)‑0

両辺に

一 昔

をかけると

e

pjL2‑2

( el aO‑e 2 b)

LL⊥ (2

ノ 3 e l

+3

e 2 )a

o22

e l b

0‑0

ここでさしあた り‑J3≦告E=)JSの条件を考慮の外 におき,pについて解 く

p‑

[e1‑ ‑e2b

±

J ( e l aO‑e 2 b) 2+e p ( ( 2

根号の中をβ とお くと

e l

+

3e 2 ) a o 2 +2e

lbo)]

D‑ ( el +

J

3 e 2 ) 2a2 0 2 +e 2 2 b 2 > 0

故 にLLに関す る

2

次方程式 ¢QL,0)

‑0

2

実根を持ち,その解 は

p‑去 (elaO‑

e 2 b ±β )

となる。

(17)

満足度」の鹿対増加率が低下す る時の確実性選好

2

41

そこで,この

2

つの解 を,Oの関数 と考 え,それを

M

l(0), (a)とお くC>邸

Ml( 0 )‑

(e1‑ ‑‑

J師 . )

M2( q )‑ 忘

(epo‑ +J両 .)

さて我 々の関心 は,‑J3≦ 告

E = )

J3の条件下での

毎,

q )‑

Oのpにつ

いての根 の個数 と, その間の ¢ QL

,q)

の符号 である。

従 ‑て, ‑JSo (告 ‑‑J3),j30 (普 ‑J3),Ml(a),M2

( q)の刈 、

関係 を考 えてみ る。

さて,¢QL

,0)

,

Oを固定すればfLに関 し上 に凸の

2

次関数 で,かつその 最大値 は,

β> 0

なのであ るか ら,

ma x¢ 払 ,o)

‑¢

( M

l(0)+

O M

2(0),a)

> o

¢ (

一掬

o)

‑・‑一 与 (el

J 3 bl ) 吉 ,o

I

¢(J30

,0) ‑ 普 く2 J

3ela(el

J 3 e 2 ) i )

従 って ,

(I) ¢ (掬 ,a)

> 0

ならば,

b l

払,a)

>

0) は,開区間 (Ml(0),M2

( G))であるか ら

Ml(0)<‑JSo< <M2(0)(

1 3 )

0

( l I )F L( 掬

,a)

< 0

な らば 〟∈ (‑1巧,J

S o)

において

ただ1つ 4,QL,0)

‑0

な る〟の根 が存在 し, ,Ml(0)<‑ノ3びくM2(0) < J

S c r

(18)

4 2

商 学

4 0

1

1 3

/

ヽヽ\ \

〟 1

′ ′

、 M 2

一ノ

̀¢ /70.

である (

1 4 ) 。

以上 によ り

,

Oを固定 した時に,4

,q)

の値が,pの増加 と共 に符号 を+‑

‑‑ +と変え るための条件 は,

¢ (J3

0,

0)

<0 ,

すなわち,

(19)

4 3

2

m3ela・ (e

1 ‑m 3 e 2 )

<0

となることである (

1 5 )

0 これを Oについて解 くと,

o <与 ・

‡ (tano一 % )が得 られ る。

¢ ( 0 ,g) ‑ 普 く ( 6

3el+

i e 2 )

a・eliD o

であるか ら0<M2(0)< 了

である。即符号が一になるのは必ず 「満足水準」

よ り平均値が高 い時である。

又,その時

M

2(0) <FL<

,. である。

(6)

最後 に以上求 め られた 「逆転現象」がお こる1=めのパ ラメータa

,b ,

0,p,

(20)

44

商 学 討 究

4 0

巻 第

1

1 6

17

基本戦略にいて 「満 足水準」 代替戦略 において基本戦略 よ り 下 回る可能が な くてはいけな 悪 い成績 を とる可能性 が な くては . p< ㌻6 いけない.即 、 e

. <

訂e 2

Oの諸条件についてその経済学的意味を検討 してみたい。

次の必要条件を持っ。

JL<ノ

3 け

基本戦略が 「満足水準」(このモデルでは

p ‑0)

よりも低 い成績をとる確率 が存在する事を意味す る 経済学的意味 は明 らかである。 (

1 6

参照)

次の必要条件を持つ。

t a nβ‑旦

el>

代替戦略が,基本戦略よりも低 い成績をとる確率が存在す る事を意味す る。

この経済学的意味 も明 らかである。 (

1 7

参照)

しか し以上の必要条件をみた して も,常 に 「確実であるが故 に有利」 な戦略 が存在するとは限 らない。(経済学的常識か ら言 って,注 目される点 はむ しろこ ちらの方か も知れない。)

基本戦略の分散 が が充分小 さい必要がある

(21)

満足度」の相対増加率が低下する時の確実性選好

45

o

<N I

④ 残 りのパ ラメータを固定 した時,〝とけとが,特定の条件をみたさねば な らない。

0<Ml(a) <FE< ノ

30

言換れば,基本戦略の期待値FLは, より小 さ く, 0より大 きいOによっ

●●

て決 まるある値M2

( 0 )

より大 きい,つまり 「満足水準」より 「やや高い」値を

・とらねばな らな

い。

確実であるが故 に有利」な代替戦略が存在 しうるためのp

,

Uがみたす べ き値の範囲は,

α

に反比例 し, わに比例 し,

βの増加 と共 に単調 に増加 して 大 きくなる。

言換れば,「満足水準」における満足度の増加のギャップが大 きい程,又 「 足水準」をこした後の満足度の増加率が小 さい程,更 に 「代替戦略」の標準偏 差の増加 の割合が,平均値の増加に対 して大 きい程,「確実であるが故 に有利

●●●●

な代替戦略は,「存在 しやすい」。

(7)

以上の検討 により,残 りのパ ラメータ,0

,a

,bを固定 した時,p

,

Oはある 関係

0<M2(0) <p<

を満たさねばな らない事が示 された。

以下最後 にこの関係 について, もう少 し検討 してみる事にする。

先に調べたように

0< F E <ノ3 古

の範囲内では

(22)

46

,a)

・eli)

商 学 究 第

4 0

巻 第

1

一昔

(

e 2 号 (

普)2+ (ela‑e

2

‡)普 +

( J

3el+

i

e2)a

であ った。

¢‑0

を 〝につ いて解 くと,

p‑o c ot o‑

+ J (el・ 2)2 a 2 2

これ は,〟 と αにつ いての双曲線 の方程式 である。

故 に,

¢>0

となる 毎,o)を図示すれば,図

1 8

の通 り,双曲線

¢‑0

と,直線

F L

で囲 まれた部分 になる。

この時交点

P

o

座標 は,

1

O‑ 官 ・‡ ( t a nO一

志)

‑N ( N

は③で出て きた

N)

であ り

先 の条件式 と一致す る。

又,点 (

0,. 0)

における,双曲線 の接線 の傾 きは,

=t a no‑

dJL el となる

この事 か ら図

1 8

の領域

(

,a)

座 QL

,0 ) <0 ,0> 0)

が空集合 とな ら

ないための,残 りのパ ラメー タ

(

a,b,0) についての必要十分条件 は,

0 > 3 0 0 ( a>

0,

b>0)

であることが導かれ る。

以上 によって,「確実であるが故 に有利」 な代替戦略 の存在 のための 払,o) の条件 は,必ず しもゆ 声やかな もので はない事が知 られ るであろ う。

代替戦略の平均値 の増分 に対す る,標準偏差 の増分 の比 が大 きければ大 きい

(23)

満足度」の相対増加率が低下す る時の確実性選好

‑ ′㌻ ♂

47

程,我々の見て きた現象 は 「起 りやす く」 なる。 だがその値を与え られた もの と考えれば, 基本戦略の方が αのとりうる値には上限があ り,αがそれに近づ くにつれ,対応す る〝の値 の範囲 は しだいに小 さ くな って行 くのである

(付)

尚我 々が最初 に検討 した,満足水準」を こえ ると一様 の満足 の得 られ る階段 関数 のモデルは,(6)の検討 において

α ‑0

,とおいた場合 に相当す る。この場合 について も同様 の手つづ さをふんで, 「逆転現象」 がお こるためのパ ラメー女

b

,0,FL

,

Uの条件 を求 めると,以下のようになる。

coto‑旦<普くe2

( bC

i自由)

これを図示すれば図 19のとお りである

図 にも明 らかなとお り,本論の結論 とは異 な り,

(24)

48

t a n o , i

が満たされ るな らば,あ らゆるα(>

0)

に対 して 「逆転現象」がお こる〝が存 在す る その時の〟 とαの関係 は相似で,各々の絶対的大 きさに依存 しない。

本論の結論 とは逆 に,(6)のは じめに検討 した,経済学的に見て明 らかな

2

の条件

t a n β , 普

L<

がみたされ る限 り,「確実であるが故 に有利」な代替戦略が存在す るか ら,p, Oを個 々にみ るな らあ らゆる

F E(>9 ‑ 0)

,あ らゆる

q(> 0)に対 して 「

逆転 現象」がお こる条件があるのである。

参照

関連したドキュメント

上であることの確認書 1式 必須 ○ 中小企業等の所有が二分の一以上であることを確認 する様式です。. 所有等割合計算書

以上の基準を仮に想定し得るが︑おそらくこの基準によっても︑小売市場事件は合憲と考えることができよう︒

能率競争の確保 競争者の競争単位としての存立の確保について︑述べる︒

遮音壁の色については工夫する余地 があると思うが、一般的な工業製品

 今日のセミナーは、人生の最終ステージまで芸術の力 でイキイキと生き抜くことができる社会をどのようにつ

実効性 評価 方法. ○全社員を対象としたアンケート において,下記設問に関する回答

当事者の一方である企業者の手になる場合においては,古くから一般に承と