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塚 原 仁

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(1)

佛蘭西人口の將來とその對策︵一︶

塚 原 仁

仰薗西人口が過去に於て如何なる蓑展を途げたか︑又そこに看取された出生・死亡の傾向が如何なるものであったか︒

之に放て私はいくつかの論文に於て述べた所であるが︑今之を要約するならば︑彿薗酉の出生率︵推挙率︶が減退を坑け

て舜たこと︑死亡率も減退したが︑西欧文化諸国に比して庸高位に在る篤に㍉その自然増加は極めて少ぐ︑年によって

は自然減少 ︵死亡超過︶ を示現することがあり︑人口減退の様相が如賢に見らる1と云ふことせある︒両も仰南西人

口が荷ってゐる此人口減退︵それは叉民族滅亡への道に通づるものであるが︶なる暗い影は俄然として持抗してある︒

が浩し此建値薗西人口が推移するものとすれば︑彿薗酉はどうなるか︑此鮎に囲嚇してその将来人口やその年令構成等に放て正しき科堕的推測を行ふ之とが出奔たならば︑吾人は一暦彿蘭西の人口問題の溌刻性を認識し得るであらうし︑

叉之によって仰萬西が此事態に対して何を焉すべきかの問題も亦自ら生れること1なるであらうり立に滑宛人口予測の必要が生起する︒云ふ迄もなく賂兼人口の予測には種々の方法がある︒過去に於ける人口増加の

趨勢によって如何なる傾向緑を適用すべきかを決め︑之に基いてその緑を購兼に引延してゆく方法はその一例である︒

之にも一定数を以て増減する直紬式を営て統める場合もあれば︑叉一定の率を以て増減するとする複利線式を通好する

場合もある︒過去の人口の動向に闘する統計資料に基いて︑如何怒る傾向線を営て餃むべきかゞ決定すれば︑購宛人口

は輩なる計算によって決定するLとが出氷る︒だが総人口の動き叉は自然増加によってか1る予測を行ふことは・方法

としては俺軍だが︑箕際問題として人口の増減は人口の年令並に体性構成︑史に出生︑死亡︑移出入の差等の諸要因の

(2)

動向如何に依存するものである︒従て此等資料が充分でない場合は別だが︑今日では普通此等諸要因に就ての資料が整

備されてゐるので︑之に基き種々の仮定を設けて将来人口の予測を行ってゐる︒かつて我図に於て上回貞夫郎博士や中

川友長博士や時後経済安定本部等に於て行はれた人口予測は何れも此方法に依ってゐる︒之は唯我図だけの例ではな

く︑外図も亦然りである︒勿論賀際に於

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は如何なる仮定を泣くかによって︑その方法も少しづL呉るが︑具体的に一

般的な方法を示せば弐の通りである︒即ち一定年に於ける人口の男女別の各年令階級に生命去に基く夫々の死亡率を趨

用し︑之によって弐年度一月に於ける生越人口を得︑更に此生浅人口に犬々の死亡率を活用してその弐の年の人口を得

ると一式ふ校に︑之を毎年毎年繰り返へすのである︒史に生れて京市る人口に就ては将来の出生数

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予測を必要とするが︑

之が得には︑生殖年令に在る女性数に年令別の舵字率を趨加し︑之を又次年度以後に繰り返へすのであるoA

計算に営つては死亡率にも妊苧卒にも種々の仮定を泣き︑例へば死亡率も妊字卒も不変であるとするとか或は︑一定の

割合で減宇るものとするとか︑或は一定年間は漸減するが︑その後は不謎とする等の仮定を設ける︒勿論如何なる仮定

を設くべきかに就ては︑此等諸事象の今日迄の後展傾向なり︑共他の事情を考慮して決せらるL

Lなる︒併しな

がら何と云っても種々aの要凶を前提とするものであり︑特に移出入や出生卒FJ成ては正確なる動向を予測するととは困

難であるし︑死亡率も亦必宇しも確定的なるものとは云ひ難い︒従て計算の結川市は云ふ迄もなく諸仮定が貫現せられた

る場合に於ける将来人口であるととを忘れてはならない︒

.

ソーヴイーは一九三六年備前回人口につき人口予測を行ったが︑その際彼は二つの仮定に基いて二つの計算を行った︒

共一は舵字率も死亡率も各年令とも一九三五年の水準に在って不同徒であるとする︒即ち出生死亡に影響すべき家庭道

徳も衛生欣態も愛らないものとする︒ 1

共ニは妊字率も死亡率も設近年に於ける割合で各年令とも減少するものとする︒即ち妊字率に就ては一九三

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年の割合で︑即ち同期聞に出生数は七四八︑

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人に減退した︒死亡率に就ては一九二五

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梯蘭西人口の賂来とその潤策

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従て若し妊字率と死亡率とが一九三五年の水準にとどまった場合︑その結果︑

ハ一)出生に封する死亡超過は一九四五年一一二︑

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︿二)人口は一九八五年迄の五十年間に約七百二十寓人の減少を見る︒

会一)一五才未満の幼少年階級の人口は漸弐減少して︑五十年後には約三百五十湾人即ち三四泌を失ふ︒

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才以上の老年階級︒人口は三十年前後には約百湾人即ち一六%を増加する︒

即ち一九三五年に於て僻尉凶に於ける死亡の出生超過は極く僅かではあるが︑俳蔚凶の人口飲態が重大昼間に直面す

ることは右の表よりの結論に於て明かなことである︒

︐以上は帥蔚凶の出生や死亡が一九三五年の水準を将来も持続するとの仮定に基いた計算であるが︑失に第二の仮定の

西

は総ての年令階級を通して監事︑街生の進歩にょうて︑常に減退を持続してゐるし︑叉特に強力なる出生奨励案が採ら

れない限り︑出生減退の持続も亦確かである黙を考へる時︑此第二仮定がより良質に近いものとして一一股興味がある︒

1グイ1の計算せる結果を示せば次の通りである︒

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共に年令椛成の鑓化を見れば弐の通りである︒

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以上の去によって苦々は︑弐の一事買を指摘するととが出来る︒

︿一)死亡の出生超過は一九間五年にはご一六︑

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人となる︒

側関西人口の賂来とその濁策

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(6)

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年間に人口は千二百湾人を失ふ︒

会一)一五才未湖の幼少年数は︑同一期間に七百六十高徐人即ち七四形以上を夫ふ︒

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才以上の老年階級は三

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年間に三百高人約三二%を増加する︒

以上によって描かれたる俳蘭凶人口の将来凶は決して好ましきものではないが︑扱而西欧諸問例へば英吉利︑濁抱一︑

瑞典等に就て行はれた同種の予測と比較する時︑此等の諸図も亦根めて悲観的結論を下すべき事態を現出してゐる︒従

て帥蘭西人口に見らる主人口並に構成に於ける縫化は一五はど︑西欧諸図に見らるL背遍的現象と云ふととが出来︑その

限りに於ては︑側関西のみが大騒ぎをやるべき問題でもなさそうである︒併し私が幾度かの機合に指摘した様に︑側関

西は最も早く出生減退が始まった悶であり︑又従て年令構成に於ても不利なる黙に於て︑他闘よりも一一位人口減退の危

︐機に暴露されてゐると云ふ事貨を決して忘れてはならない︒

併前凶の将来人口の予測に於て上越の如き悲削倒的映像がおし山川さるLこと除︑今日迄の併前回人動態が営然に示唆せ

る所であって︑資は計算を侠って驚くには常らぬことである︒併し問題は仰前回人口の現欣の正しき認識と分析とに基

いて描かれたるその将来同が如何なるものであるかと云ふととが正しく抱挺される時︑此将来同を以て宿命的なものと

して忍父すべき謂れはない︒航海闘に於て般の前途に暗礁があることが判った時︑船がその方向に向ってゐるからと

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何にも暗礁に来せ上げることはない︒否前途に暗礁があるととが判ってゐればこそ安全な侃海が出来るのであって︑吾

々は之に封して航路をどう袋一史すべきか︑

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しき進路を見出すととが出来るのである︒併前回人口の悲観すべき将来闘

が判りてゐることは︑仰両国人をして如何に此問題に封庭すべきかの努力を傾注する方向を決定づけることL

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我闘の現淑を眺める時︑過剰人口の問題が我図の前注に暗く立ちふさがっ

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ゐる︒人口減退従て過少人口を忠みとす

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度的封立を示すものと一五へる︒如何に人口を減らすか︑少くとも人口を増さぬ様には如何に

するか︑それが問題である︒従て我閣の絞に過剰人口に忠んでゐる閣から見れば︑仰向凶の人口問題は或意味に於

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(7)

美ましい賢津病の絞にずら考へるものが多いととL忠ふ︒子供を津山かL

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苦しんでゐる貸乏人と︑暮しの心配はな

いが財産を譲づる子供もなくあぢきなく暮す老人との封比に︑日怖人口問題の相遣を見るととは︑全くの見営遼ひでは

ない︒人口問題は之を例人的幸一服の立場かち採り上げるととも出来れば︑叉枇人目的図家的立場から之を採り上げるとと

も出求る︒個人的立場と云っても個人は一叫ん目との有機的関聯に於て生活してゐるのであるから︑個人の問題も枇舎の問

題となるし︑叉逆に社合的図家的立場も側人を離れては存し得ないのだから︑雨者は封立的なものであってはならない︒

否吾々はその外に調和統一的立場のあむととを忘れてはならぬ︒各図の人口問題は夫々の特異性を示現するものである︑

から︑その問題の意味を把握する上に於て︑臨床型的には或特定の立場がより犬なるウエイトを持つととは営然であるが

常にその背後にあるものを見落してはならない︒過剰人口に恵む図から云へば︑如何に過剰人口を解決するかど問題で

ある︒若し経抗的人口扶養力が一定とすれば入口が少いととは人類の一腕枇の増大を意味するから︑その人口を減らすとと

によって︑その解決が可能である(詰コ︒確かに人口を減らしてゆけば︑それで過剰人口問題は解決される誇であるが︑そ

れも或限界があるととであって︑そとに困難なる問題が仏そんでゐる︒人口の少いととが人口問題の最後的解決ならば︑

仰関西には人口問題はない︒英図の人口問題もなくなる︒米閣に於てすらトムスンは人口増加が綬慢となり︑停止する

ととの経消的不利盆を論じてゐるが︑それは一つのナンセンスに外ならないととになるであらう︒人口過剰は人類に取っ

て災綱の一だが︑人口の過少も亦人類の忠みである︒私は過剰人口問題を故意に過少評債せんとするものではない︒只過

剰人口問題の外に︑側関西の如く︑叉英士口利の如く現に過少人口の苦悩に患み︑之が原凶の究明に努め︑その解決に努

力する閣の問題が︑仮令その性質方向は呉つでも同様の重大問題である乙とを指摘するのみである︒此意味に於て人口減

退が経消︑一位合︑政治の面に於て如何なる由一一向悪を鷲らすものであるか︑此黙に就て若干の考祭を加へるととは︑併蔚西

が何故に民剣に我々より見て一一肱羨ましかるべき欺態に封して封策を誌ぜねばならなかったかと云ふ賠に就ての認識と

同情とを深める所以である︒

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(8)

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口ら六i八百蔦にすることだが︑之に濁して驚く人はなかった︒ギユブロアはその雑誌に﹁ギロチシが全共和図にいつまでも続 いたとしても︑僻関西はまだ五百認の人口はあるであらう︒﹂と書いたo之は決して単なる設人的約箆ではなく︑ヨロI

ポアの言に照らして考へると︑人口と率一耐とに開削する経済的概念た証明するものである︒之に依って見るも明かな如く︑仰闘西

に於ても人口の誠少に人類の幸縮た島出さんとする人々のあったことは明かであらう︒

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人口増加は移出入を別とすれば出生増加に基き︑出生増加は必然に幼少年階級の増大となり幼少年階級の増加は一

定年後には要就業人口となるから︑従て労働力の供給増加となり︑怨に賃金は底泊され︑一般人口

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とは従来主張せられた所である︒かLる立場よりは出生減退は大いに獄迎さるL訟であるが︑出生減退︒経済的悪影響

に就ても亦注意する要がある︒

出生減退は一四才迄は全︿消費者に渇ぎない幼少年人口の減退を窓味するが︑之は生産者ハ民義の努働者以の就業度

比不利怠る結果を生ぜしめる︒之に反し子供数が増加すれば蛍然之と送︒効果が現はれる︒幼少年の翁の需要が大とな

れば︑之に作って之にお臨する産業の就業皮が増大する︒即ちその関係を公式的に云へば︑家庭に於て子供がない場合

には︑二人の生産者即ち夫と妥とは

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何故ならば子供のない妻は競争者として通常努働市場に現はれ︑男性問労働力を

盤迫するから

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口ハ二人の泊費者に封立する︒之に反し夫妻と三人の子供主り成る家庭では一人の生産者(母は家庭の

仕事の局に家に習らざるを得たいので労働市場には出ない)に四人の治安︑きが封立するととLたり︑就業皮は著しく上

(9)

昇せざるを得ない︒之はそれ自体確に正しいが︑それは問題を徐りにm単純化してゐると一氏はねばならぬ︒何故ならば今

日の経済社合に於て消費が協同生するのは︑貨幣的所得の裏付けがある場合に限らるLの.で︑即ち潜在的な需要は必要な

る財貨の購買によってのみ満足されるのである︒五人家族の泊費額の如何は家父の所得額の如何に依る︒そとで子供の

多い家庭が子供のない家庭と同一の所得

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か泣い場合には︑消費は金額的には

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勿論子供のない家庭は多子家庭より

も一騎貯蓄の可能性が犬であるが︑之は別として

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同一である︒即ち治安の種類や方向が異るだけであるが︑資は之

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多子家庭の治安は衣食住と云ふ絞た日常的必要物に主として向けられ︑之におして子供のたい家庭では多子家庭に比

し︑生活必需品でないもの(美服︑娯楽︑アルコール飲料︑煙五・﹀︑に一居大なる泊費を充てLゐる︒食料や普通の衣

料品の泊費によって農業︑牧者菜︑紡⁝版業等の産業が促進され︑之に封し大衆的資津に上り高級紡絞菜︑菱沼醸造業︑火

酒製造業︑映遊館︑煙草・工業等が盛となる︒幼少年階級の免の需要が減やると︑之が岱に第一に農業及牧畜が打撃を受け

る︒と一五ふのは無児家庭の治安は主として幼少年階級の需要とは呉るものにその方向が向けちるL魚に︑その股落を締

償するととが出来ぬからである︒その結果は耕地の紡少︑家畜数の減少となり︑図民経済的に喜一く喜ばしからざる事態

出生減退の悪影響は農業に及ぼす悪影響に止まら歩︑更に玩共工業︑墜用品工業︑教育設備等の如き幼少年を封象とす

るものが打撃を家むる︒此場合にも無児家庭の消費は︑多子家庭と同様の所得ある場合に於ても︑その股落をカバーす

ることはない︒衣料や住宅に就ても亦同様のととが云へる︒

かやうにして出生減退の結呆としての補償されない図民経済的損傷は之を別とするも︑無児家庭の需要は主として農

業や玩共工業等に比じ努働依存度の著しく低い産業に上って生産さるL財貨に向けられてゐる︒水没沼醸造︑火酒製造︑

映議︑その他大衆的容修品製治工業等は由民誌に於ける食料生産や各担の絞育的手段︒準備に比して確かに努働力を要す

るととが少い︒殊に後者二つは長試による勤務が少い軌"に於て図民経抗的に有用なるものであるD而してそれは︑資本

主義経済に於ける景気循環過程に於ける不況期の接近につれて︑大衆的審修口仰は直に制限され︑そのー産業には失業が議

側関西人口の路来とその鈎策

(10)

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なるが︑日常の必需品に卦する需要は比較にならぬ程安定的であ

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︑景気にはかLはりがない黙に現はれ

以上によって出生減退が労働市場従て図民経消に及ぼす一般的効果が如何なるものか明かであらう︒此悪影響が一定

の時︑一定の図に於て如何在る程度に現はるLかは︑特殊的研究を必要とする所である︒市して此黙に関聯して共一例

4 として悌蘭西が農業に於て如何に打撃を受けたかに就て略説するととにする︒

側関西は西欧諸図中堅沃なる農業閣の一であるが︑今日最円十や食料の自足自給を箆すととは出来ない︒一八五

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年時代には仰関西は相営室の穀物を総出してゐたが︑第一次犬山戦前伐に毎年約二︑三

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物を輸入しなければならなかった︒共後益々多量の総入を必要とし︑一九一九

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二三年には平均平均‑五︑六

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チヱントナーを総入した︒カヂオの考へに上ると近い将来に於

τ

三千高チヱントナl以上の総入を必要とするであ

らうと云ってゐる︒而して此食糧不足の欣態は今日に於ても改善されてはゐない︒如斯穀類の総入が飛躍的増大を示す

理由は震に数十年に沙る耕地面積の減少に基くものである︒ハルムゼンの一五ふ所では︑一八九

O

年に七百高ヘクタール

に上った穀物栽培面積が一九ん三年には六百丘十時ヘクタールに減じ一九二三年には良部市O盛なアルザス・ローレン

の還付を父けたにも拘はら宇穀物裁培面積は五︑二

OO

000

ヘクタールに過ぎ宇︑之に封し︑休耕地は一.九一三年の三︑七九三︑間五

O

ヘクタールより閥︑七四九︑四二

O

ヘクタールに増加した︒併し此裁培面積さへも人に上つては多すぎるとし︑一九二三年に於て賓際は四百五十高ヘクタールを越えな︑かったらうとしてゐるものもゐるo勿論吾入は

hhる援化に)良実経営に於ける特換︑即ち殺初栽培より牧畜への特換が閲聯あるととを忘れてはならない︒即ち交通

特に鋭道

ω

護法によって︑季悦的に不利なる高原地に於ける穀物栽掃に代って︑外闘より安債な穀物が総入さるL

なったこと︑その他機械器具人肥等が甚だ高債となったとともそO原凶万あるが︑必要なる労働力が得られたかったこと

も︑そ

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重大原凶である︒マY

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一 ニ

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ヘクタールの穀物裁措面肢を有してゐた

ものが四

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年後には一六一︑

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ヘクタールに減じたのに封し︑牧野地は同一期内に五六︑

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より三

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ヘクタールに増した︒又同時に労働力も亦五

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(11)

如斯にして出生減退に上る土地荒肢の経γ倒的結果として地依O低溶を来たすことぽ必然である︒ル‑ケルシl

1騒﹀に於ては相続財産特に農場の値下りは甚だしく二八六九年に五一一︑

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法で安れて足り︑又一八七三年冗六︑

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法の債依を有したものが︑一九一三年には一八︑

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法となった︒又ベリゴlルでは一八七六年二三三ヘクタールの土地が三二七︑五

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法したが}九

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八年にはそれが

)一三i

OO

法で安れたoかやうな例はいくらも誕・げるととが出来るo殊にガロン鈴谷地方に於ては土地ばかりでな

く建物も亦著しい値下りを見せてゐる︒

ハルムゼンは云ふ︒﹁出生減退及びその結果特に地偵の下落によって︑側関西は一八七九

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一九一間年の期間に三百

五十億金誌を失った︒人間及金銭の損失は一八七

Ol

七一年の戦争

り遥かに大怠るも

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があった︒﹂勿論農村に於け

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る人口減退のみがかrhる現象の唯一の責任者ではないが︑それが又重大なる一役を買ってゐるととは否定出来ない︒と

一五ふのは俳尉凶に於ても総ての地方に於て同一現象がある詳ではなく︑地方によっては却て地債の高騰を来たしてゐる

所も少くないが︑此等は仰れも人口の増加を見てゐる地方であり︑又地伎の低落を見た地方は何れも人口減退の地方で

あったからである︒

財政に及ぼす影響

出生減退に上って急激に人口が減少する閣は又財政的に話.々なる困難に一位面せざるを得なくなる︒人口の減退は泊費

者や生産者即ち納税者︒減少を意味するととトミなる︒然るに図・誕の)般行政変は殆ど減じない︒即ち行政機構の規模も

経済的諮設備の維持活皆︑例へば道路︑港湾︑鋭道等は人口が減じた程度に直に減るものではない︒かくて牧支の均衡

が破れ︑訟に財政の破綻を栄たすととい?なる︒

人口が減退する困に於ては︑過去に於ける財政負捨即ち公依負拾は錠々減少する人々の双后に重匿とむって来るばか

りでなく︑かLる将来・に希望を持ち符・ない闘では︑将来その公依夜行に超克し符ざる如き困難に遭遇せざ右を得なくな

る︒かいムる事情の下に於て財政の均術を計ることは益々困難となる︒更に老年者数が増大するにつれて︑年金︑その他

西

(12)

老年者保護の怨の費用や補助金の増大を兎かれぬととトミたる︒同時に社命日保険の運替に困難を来たすととも多くの人々

の指摘する所である@而してそれが叉岡家財政への負捻の増大を来たすととどなる︒

精 神 的 影 響

出生減退の精神的影響を無滅するととは出来ない︒出生減退は側人的に女性や雨貌に種々なる影響を興へる︒例へば

女性は母性たるととによってその本来の特徴があり︑結勝︑妊娠︑出産を通して女性としての人格的完成がある詩であ

るが︑従て妊娠も出産も一経験し・泣い女性は女性生活に於ける多くのととに就て理解や共鳴を欠き︑正しい批判を下すと

とが出来注いであらう︒叉子供の友い夫婦の老後生活に於ける寂英とか孤狛感と云ふ絞なととも個人的には甚だ重大な

る問題であるが︑又同時に一位人間的な面に於てその影響が現はれる︒光づ図家の運命とのつながりに於

τ

︑多子家庭が

無児家庭に比しより大旦緊密であるζとは︑白閣の将来にその子女が主導的役割を果すととむなる駐に於て︑一居の閥

必を持つからである︒即ち子女の幸福を希求せざる'視はゐないのだから︑従て彼等は岡家の将来に封して自然より大な

る関心を持ち︑図家の利盆の進展に封して︑物質的な犠牲をも嫌はない︒之に反し無児家庭に在つては生きてゐる限り貨

安楽であればそれで充分で︑あとはどうならうとかまわないと一五ふ絞な全く利己的な矧念の支配を受ける︒此意味に於

て多子家庭は図家を構成する円以も健全なる細胞として︑関家の設展︑&存続とを保詮するものと一五へる︒

出生制限

ο

結果一児又は二児制度が行はるL

Lなるが︑子供の数が少いととは雨貌に取りてその育成の費用を節

約するととになり︑従て多予の場合には出来ない宏分なる殺育を阻ハへ立派な人聞に育て上げ︑その雨視と同等或はそれ

以之の枇曾的地位に就かしむる機合を大ならしむるととい﹀なる︒之は資際出生制限の一の大きな迎由︒一に息・げられて

ゐる︒併しながち此際乎離に狽り児︑又はこ児と云ふ少数見の殺育が致育接的凡地︑より来してうまくゆくかどうかは別

問題である︒教育事上﹁濁り子﹂の教育は極々の問題を提供してゐる︒・常識的に考へでも濁り子が多子に比して父母よ

り可愛がられ︑甘やかされて育てられる震に我倍で利己的で︑非社交的であるのに封して︑兄弟の多いものは潤立的協調

的旦自由である︒之は多子家族の子供は一五はY一つの社合の中に生長するものであるから︑互に切瑳一し.助け合ひ︑又

(13)

自分のことは白分でする気風を持つが︑如斯は濁り子に欠くる所であるからである︒ハルムゼンは此結に関腕して︑悌

闘凶人が以前甚バ税切︑丁卒︑慈一辺弓寛好等の美徳を共へてゐたことは古い著作︑停記︑技行者︒記録等に見えてゐる

所であるが︑此半世妃にその斡扶の甚だしきことは驚くばかりで︑旅行者は今日かどる美徳に出合ふととの代りに狭量と

客沓と食欲とがあると酷評してゐるが︑兎も角も濁り子が支配的となる枇舎に於てかミる傾向は否定し得ないであらう︒

出生減退は上流の知識階級に甚だしいととは統計の示す所であるが︑此鈷に於て劣性陶汰を云々するものがある︒即

ち文化の維持者たる知識階級が減って精一別的に劣った大求︒支配する位合となると一五ふのである︒所謂知識階級に於

τ

出生率が低く︑悪質遺伴者に於て高いことは統計の教へる所であり︑又後者が甚だ増加しつLあるととも事貫である︒併

し文化の紘持者を以て上流知識階級のみに限るととが果して正しいかどうか︑又悪質遺体者の増加が果して駐舎の文化

的隆一洛を給処する程大なるものとなるか疑問であらう︒

最後に出生減退ば老年者階級を増大せしめ︑人口の老年化を来たすが︑その結某必然に世舎をして保守退嬰的ならしめ

科臨?の進歩︑政治枇合経動に趨臆するを得︑ず︑局に文化の停頓を来たすととは容易に結論し得る所である︒此貼に就

てはトムスンも可成詳論してゐる︒

図防に及ぼす影響

出生減退従℃人口減退が俳蔚凶で問題となったのは︑先づ図防的凡地よりであった︒之は人口制限を有利なりとする

自由主義者に於

τ

も認めざるを得なかった鈷で︑如何なる平和的な闘であっても︑隣国の戦闘力や図境防備の欣態に無関

心な図はあるまい︒帥関西の出生減退従て︑調迭に封するその人口増加に於ける懸隔が堪へ宇倒蔚西をして︑その安全

に封する不安而してそれより生宇る人口の劣位性に封する闘力萎縮の念が︑そO外交に於

τ

焦慮︒念に駆らしめたると

とは否むを得ないハ詮二百

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調

西

(14)

って従来全く慣れてゐなかった思想島支持するに至った時に︑或力在得ることになった︒ぜうして以前あれ程批難されてゐた人

口増加の奨闘に人々が復蹄せんとし︑叉政府が昔時の如く干渉た試みんとするに至ったか︒経済塑者は最初の総ての政治的事項

4

さなかった︒然るに此図は側関西であり︑従て知何なる犠牲た拐ってもその優越性は之た擁護しなければならないので︑人口調

査が明かにせる事態の持践の前には鰹問問もその澄んだ高所在去って︑陀特殊事情在段討し︑その原因か探究し︑可館なればそ

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25

P町 田

市 ・ 阿 川

・ ぃ 白 ∞

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云ふ迄もなく一図の図防力は主として︑兵力︑資材︑税力の三要素の如何に依る︒兵力の大小は出生の如何に上るが︑

此描出生減退によって脅威を受けてゐる︒沓い資料であるが︑仰関西軍隊の出身家段別構成を見ると︑一九一一年に於

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一 五

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bv八人

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となってゐる︒即ち入隊兵の半数が多子家族よりの出身者である︒併しながらその後此多子家肢の故が減少せるととは

統計の示す所であろ(拙稿︑﹁仰関西人口構成並にその時鈍化に就て﹂商業と経済第十九怠第二勝参照﹀O 下に忠まざるを得ない︒かくて黒人部隊︑外人部隊にその兵力不足の補頃を仰がざるを得な︿なった

o併し之が如何

に危険なるかは︑ローマ帝闘が図防の勾に縫扶の刊誌宏一開始した時︑その防護一準備された史買によっても明かまる︒

共に戦争資材に就てピあるが︑近代戦争の特色として盆々経費を食ふととになり︑財政的負拾の増大を来たすが︑人口

減退は之に堪へるとと公一︐次第に困雑を加えることLなる︒次に投力は結局その生産力の綜合︑特に金属︑機械︑化閣で工

業の能力の如何に依るものであるが︑等しい文明の下に於ては︑生産力は人口の大なる図に於てより犬である︒何と

友れば︑人口の大たる所に於ては市場も大であるから︑従て工場も多︿なり︑生産主増大するが︑之に反し人口減少の

参照

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