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女子大学生の抑うつに対する3週間運動プログラムの効果 Effect of a Three

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Academic year: 2021

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(1)

問題提起・先行研究 傳田(22)は,子 どものうつ病は楽観視できず,大人に至っ ても障害が持ちこされる場合が少なくない としている。青年期のうつ病リスクの減少 は急務である。

小崎(21)は,女子大生の53.5%が,

the Center for Epidemiologic Studies

Depression Scale

(CES―D)によるカットオ フポイントを超えたと報告している。メン タルヘルスについては,現在様々な試みが

されている。その中で運動の抑うつ軽減に 対する有効性が示され,生理学的,生化学 的 に 検 証 し た 論 文 も 報 告 さ れ て い る

(Bortz, Angwin, Mefford, Boarder, Noyce

& Barchas,

1;

Dearman & Francis,

3;

Dunn, Reigle, Youngstedt, Arm- strong & Dishman,

6;

Lawlor &

Hopker,

1;

Dunn, Trivedi, Kampert, Clark & Chambliss,

5;

Blumenthal, Babyak, Doraiswamy, Watkins, Hoffman, Barbour, Herman, Craighead, Brosse,

in Female College Students

小松 由佳 朝霞市子ども相談室

松嵜 くみ子 跡見学園女子大学

Komatsu Yuka

Asaka―shi Kodomo―soudanshitsu

Matsuzaki Kumiko Atomi University

本研究は,次の3つの仮説

!

3週間の運動プログラムを行うことで,抑うつ傾向が低下 する,

"

3週間の運動プログラムを行うことで,精神健康が向上する,

#

3週間の運動プ ログラムを行うことで,主観的な睡眠の質が向上する,を検討することを目的に行った。

予備調査において,青年期の女子大学生76名に対し運動習慣とCES−D得点を調べ,その うち週に1回以上運動しているものを除いた22名を対象に3週間の運動プログラムを行っ た。実験群をA群,B群に分け,A群は

$

期に運動プログラム実施,

%

期に待機,B群は

$

期に待機,

%

期に運動プログラムを実施した。評価尺度としてCES―D,GHQ―30,OSA睡 眠調査票(MA版)を実施した。その結果,CES―D得点はB群の

%

期で減少する傾向がみら れ た(F(1,7)=3.7,p<.0)。GHQ―30得 点 は,B群 の

%

期 で 減 少 し た(F(1,6) 9.4,p<.1)。OSA得 点 はA群 の

$

期 で 改 善 す る 傾 向 が み ら れ(F(1,7)=4.8,p

<.0),B群の

%

期で改善した(F(1,7)=15.4,p<.1)。よって,仮説

"

,仮説

#

支持され,特に睡眠に影響を及ぼすことが判明した。

【Key Word】抑うつ,女子大学生,運動プログラム,睡眠の質

(2)

Waugh, Hinderliter & Sherwood,

7;

Teychenne, Ball & Salmon,2

8) 運動強度との関連に関して青木(22)

Dunn, Trivedi, Kampert, Clark & Cham- bliss

(25)などは,抑 う つ を 緩 和 す る に は,ある程度の運動強度が必要であると述 べている。しかし,抑うつを呈する者にこ のような介入の実施は困難であると考え る。甲斐・永松・北島・泉水(28)は,中 高年女性勤労者を対象に,簡便な短時間ス トレッチ運動を実施し,SDS得点における 抗うつ傾向(p=0.6)を報告している。本 研究では,青年期女子における短時間スト レッチ運動の有効性を検討することを目的 とした。

目的と仮説の設定

目的 本研究は女子大学生を対象に,短

時間の運動プログラムが抑うつに及ぼす影 響について検討することを目的とする。

仮説 1.3週間の運動プログラムを行 うことで,抑うつ傾向が低下す る。

2.3週間の運動プログラムを行 うことで,精神 健 康 が 向 上 す る。

3.3週間の運動プログラムを行 うことで,主観的な睡眠の質が 向上する。

予備調査

目的 本研究で行う実験の協力者を募 り,協力者の資料を収集する。

方法 関東圏内のX大学に在籍する女子 大学生76名を対象に,21年6月中旬,授 業後に質問紙を配布し,即時回収した。調

Figure1 CES―D得点度数分布

(グラフ中の縦線はカットオフポイントを示している)

説明:予備調査に回答した71名のCES―D得点度数分布である。

(3)

査内容は,フェイスシートとして所属学 科,学年,年齢,運動習慣について問い,

CES―Dの回答を求めた。また,引き続き

実施する実験への協力を依頼する文章を添 付し,協力意志について確認した。

結果 質問紙を配布した76名のうち,有 効回答は71名(93%)であった。平均年齢は 9.1歳(SD=0.4)であった。運 動 習 慣 に ついては,週1度以上運動している者は1 (18%)であり,習慣的に運動している者 が少ないことが分かった。CES―Dの平均 得点は15.(SD=8.9)であった。カット オ フ ポ イ ン ト16点 を 上 回 っ た 者 は29名

(41%)であった。また,協力の意思を示し た者は26名であった。

目的 3週間の運動プログラムを行うこ とで,抑うつ傾向が低下する,精神健康が 向上する,主観的な睡眠の質が向上すると いう仮説を検証する。

方法

対象と実施時期 予備調査において協力 の意思を示した26名のうち,週に1回以上 運動している者を除いた22名を対象に,

1年7月下旬に実験への協力を依頼し た。

実験内容の説明と倫理的配慮 協力の依 頼へ応答した21名に対し以下の内容を説明 した。運動プログラム,実験スケジュー ル,個人情報の取り扱い,途中辞退につい て説明し,実験参加への同意を求め,全員 から同意を得た。

評価内容 抑うつにCES―D,精神 健 康 に 日 本 版General Health Questionnaire短 縮版(GHQ―30),主観的睡眠の質にOSA睡 眠調査票MA(Middle Age and Aged)版を 使用した。その他に,運動プログラムの実 施状況を把握する運動プログラムチェック 票や,最終日以降に実験の感想の記述を求 めた。

実験内容及びスケジュール 実験内容と スケジュールをFigure2にまとめた。前半 に運動プログラムを実施し,後半は待機す るA群,前半は待機し,後半に運動プログ ラムを実施するB群の2群に被験者をラン ダムに割り当てた。運動プログラムは3種 類存在し,それぞれ1週間目,2週間目,

3週間目に実施した。なお,本研究に用い る運動プログラムは,「ストレッチプログ ラ ム 概 要(永 松・甲 斐・北 畠・泉 水・三 好,28)」の種目を,本実験プログラム 用に撮影し直し,プログラム名を日本語表 記にしたものである。

3日間 1週間 1週間

待機

1週間 運動

プログラム

(1)

運動 プログラム

(2)

運動 プログラム

(3)

Ⅰ 期 Ⅱ 期

A群

B群

説明会 質問票 質問票MA版OSA睡眠調査票

3日間 1週間 1週間

待機

1週間

運動 プログラム

(1)

運動 プログラム

(2)

運動 プログラム

(3)

配布物投函

質問票

MA版OSA睡眠調査票

3日間

MA版OSA睡眠調査票

Figure2 実験スケジュール

説明:A群,B群に対して行った実験内容と日数をまとめた図である。

(4)

結果の回収 1年9月下旬から10月中 旬にかけて,郵送で回答を受け取った。

分 析 方 法 実 験 で 得 ら れ たCES―D得

点,GHQ―30得点,およ びGHQ―30下 位 尺 度 得 点,OSA睡 眠 調 査 票(MA版)得 点(以 下,OSA得点とする),およびOSA睡眠調

英雄のポーズ

礼拝のポーズ コブラのポーズ 湖のポーズ 屍のポーズ 前屈のポーズ

足を開いてねじるポーズ

礼拝のポーズ コブラのポーズ 湖のポーズ 屍のポーズ 橋のポーズ

礼拝のポーズ コブラのポーズ 湖のポーズ 屍のポーズ 片足 体側伸ばしのポーズ 門のポーズ ねじりのポーズ 真珠貝のポーズ

Figure3 ストレッチ運動プログラムの概要 (永松ら,2 8)

(プログラム名は小松がすべて日本語表記にしたもの)

説明:永松俊哉・甲斐裕子・北畠義典・泉水宏臣・三好裕司(28)による研究,「ストレッチを用 いた低強度運動プログラムの実施が中高年女性勤労者の睡眠に及ぼす影響」にて使用された 運動プログラムを参考に作成した図である。

(5)

査票(MA版)下位尺度得点について,SPSS

(Ver.8.0)を用いて以下の通り統計処理 を行った。なお,OSA得点については,測 定期間に3日間連続して評定し,その平均 値をもって,得点とした。

実験開始時の得点について,A群とB群 の差の検定を行った。

運動プログラム実施前後と,待機期間前 後 の 差 を 検 討 す る た め に,運 動 介 入(あ り,なし),測定時期(前,後)の繰り返し ありの2要因分散分析を行った。有意水準

は0.5とした。

結果と考察

実験参加者の概要 最終的に回答を得ら れた20名のうち,A群において実験中の体 調不良を訴えた者1名を除外し,19名につ いて分析を行った。

A群,B群間の,初回に測定されたCES―

D,GHQ―3

(全体,各因子),OSA得点(全 体,各因子)についてt検定を行っ た と こ ろ,有意差がみられなかった。また,実験

Table1 A群,B群のプロフィール

A群 予備調査 実験 B群 予備調査 実験

No 年齢 CES―D CES―D GHQ―3OSA得点 No 年齢 CES―D CES―D GHQ―3OSA得点

8. 5. 8. 5. 3. 9. 7. 8. 5.

3. 9. 7. 1. 6. 7. 6. 5. 3. 3. 平均

SD

9. 0.

7. 8.

9. 9.

5.

3. 6.

平均 SD

9. 1.

9. 8.

8. 8.

5.

5. 3.

※A群04は,GHQ―30記入漏れのため,得点なし 説明:実験参加者の予備調査,実験における各尺度の得点およびA群,B群の平均とSDをまとめた表である。

Table2 運動プログラム実施率

A群 B群

No 実施率 実施日率 No 実施率 実施日率

3. 4. 0. 0. 8. 4. 2. 0.

5. 0. 5. 0. 5. 0.

2. 7. 0. 3. 0. 1. 5. 1.

5. 1. 0. 5. 0. 1. 0. 1. 平均

SD

0. 4.

7.

平均 SD

1. 6.

6. 1. 説明:実験参加者の運動プログラム実施率,実施日率をまとめ,A群,B群の平均とSDをまとめ た表である。実施率とは運動を実施した時間(指示どおり行った場合を1とし,その半分 を0.5,行わなかった場合を0とする)の総和÷21日×10である。実施日率とは運動を実施 した日数÷21日×10である。

(6)

結果に影響を与えると考えられる運動プロ グラムの実施率についてもt検定を行い,

両群間の差がないことを確認した。

!

期の介入による得点の変化の検討 CES―D 測定時期(前後)による主効果 の傾向(p=0.3)がみられた。

GHQ―3 測定時期(前後)の主効果(p=

0.0)がみられた。下位領域については,

第4因子「社会的活動障害」において介入

(あ り,な し)の 間 に 主 効 果(p<.5)が み られ,第1因子「一般的疾患傾向」,第5 因子「不安と気分変調」において測定時期

(前 後)の 主 効 果(p<.5,p<.1)が み ら れた。

OSA得 点 介 入(あ り,な し)×測 定 時 (前 後)の 交 互 作 用 の 傾 向(p=0.4) みられた。下位領域については,第4因子

「疲労回復」において介入(あり,なし)× 測定時 期(前 後)の 交 互 作 用(p<.5)が み られた。

"

期の介入による得点の変化の検討

CES―D 介 入(あ り,な し),測 定 時 期

(前後)の交互作用の有意 傾 向(p=0.6)

がみられた。

GHQ―3 介入(あり,なし)×測定時期

(前 後)の 交 互 作 用(p=0.7)が み ら れ た。下位領域については,第1因子「一般 的 疾 患 傾 向」,第4因 子「社 会 的 活 動 障

Figure4 A群

!

期運動プログラム,

"

期待機)

のCES―D得点推移

説明:実験参加者のうち,A群のCES―D得点推移 を表した図である。

Figure5 B群

!

期待機,

"

期運動プログラム)

のCES―D得点推移

説明:実験参加者のうち,B群のCES―D得点推移 を表した図である。

Figure6 A群

!

期運動プログラム,

"

期待機)

のGHQ―3 0得点推移

説明:実験参加者のうち,A群のGHQ―30得点 推 移を表した図である。

Figure7 B群

!

期待機,

"

期運動プログラム)

のGHQ―3 0得点推移

説明:実験参加者のうち,B群のGHQ―30得点推 移を表した図である。

(7)

害」において測定時期(前後)に主効 果(p

<.5,p<.5)お よ び 介 入(あ り,な し)

×測 定 時 期(前 後)の 交 互 作 用(p<.5,p

<.5)がみられた。

OSA得 点 介 入(あ り,な し)×測 定 時 (前 後)の 交 互 作 用(p=0.1)が み ら れ

Figure8 A群

!

期運動プログラム,

"

期待機)

のOSA得点推移

説明:実験参加者のうち,A群のOSA得点推移を 表した図である。

Figure9 B群

!

期待機,

"

期運動プログラム)

のOSA得点推移

説明:実験参加者のうち,B群のOSA得点推移を 表した図である。

Table3

!

期における介入条件ごとの各質問紙得点の平均値 (標準偏差) F

運動介入 F値

あり なし

測定時期 交互作用

測定時期

CES―D 9. 3. 8. 0. 3.6+ 1. 9. 8. 8. 4.

GHQ―3 4. 0. 8.** 0.

5. 4. 5. 4.

第1因子 1. 0. 1. 1. 0. 6. 1.

(一般的疾患傾向) 1. 0. 1. 1.

第2因子 2. 1. 2. 1. 0. 2. 0.

(身体的症状) 1. 1. 1. 1.

第3因子 2. 2. 1. 1. 3.1+ 0. 0.

(睡眠障害) 1. 1. 0. 1.

第4因子 0. 1. 5. 2. 0.

(社会的活動障害) 0. 1. 1.

第5因子 1. 0. 2. 1. 2. 8.** 0.

(不安と気分変調) 1. 1. 1. 1.

第6因子 0. 0. 0. 2. 1.

(希死念慮とうつ傾向) 0. 1. 0.

OSA睡眠感調査票 3. 7. 5. 4. 0. 1. 4.8+

6. 4. 3. 5.

第1因子 8. 5. 1. 9. 0. 2. 7.

(起床時眠気) 5. 4. 6. 5.

第2因子 3. 7. 1. 8. 2. 1.

(入眠と睡眠維持) 0. 6. 5. 0.

第3因子 9. 0. 0. 9. 0. 0. 0.

(夢み) 9. 5. 9. 1.

第4因子 0. 7. 3. 9. 0. 0. 6.

(疲労回復) 7. 6. 7. 5.

第5因子 6. 8. 1. 3. 1. 1. 0.

(睡眠時間) 7. 8. 8. 8.

+p<.0,p<.5,**p<.1,***p<.1.

説明:実験の!(前半)における,運動介入の有無と各得点の推移をまとめた表である。

(8)

た。下位領域については,第1因子「起床 時眠気」,第4因子「疲労回復」において 介入(あり,なし)×測定時期(前後)の交互 作用(p<.1,p<.1)がみられた。

!

期の得点推移

CES―DおよびGHQ―3

A群

(介入あり)

B群

(介入なし)ともに値が下がった。

OSA得 点

OSA得 点 は 他 の2つ の 尺 度

と異なり,得点が高いほど良質の睡眠を示 す。A群(介入あり)は値が上がり,B群(介 入なし)は値が下がった。

"

期の得点推移

CES―DおよびGHQ―3

A群

(介入なし)

は値が上がる者が多く,B群(介入あり)

値が下がる者が多かった。

OSA得点

A群

(介入なし)は値が下がる 者が多く,B群(介入あり)は値が上がる者 が多かった。

総合的考察

本研究の目的は,3週間の運動プログラ ムによる介入が抑うつに及ぼす影響を検討 することにより,手軽に抑うつを緩和する ための示唆を得る事であった。

!

期においては,OSAの下位因子である 疲労回復にのみ,介入(あり,なし)×測定 時期(前後)による交互作用がみられた。つ まり,介入を実施した群において実施後の

Table4

"

期における介入条件ごとの各質問紙得点の平均値 (標準偏差) F

運動介入 F値

あり なし

測定時期 交互作用

測定時期

CES―D 4. 3. 9. 0. 0. 3.7+

4. 9. 8. 0.

GHQ―3 5. 4. 0. 3.5+ 9.**

4. 5. 4. 8.

第1因子 1. 1. 0. 5. 5.

(一般的疾患傾向) 1. 1. 0. 1.

第2因子 1. 1. 1. 0. 0. 1.

(身体的症状) 1. 1. 1. 1.

第3因子 1. 0. 2. 2. 3.5+ 1. 1.

(睡眠障害) 1. 0. 1. 2.

第4因子 0. 1. 0. 5. 6.

(社会的活動障害) 1. 1. 1.

第5因子 1. 1. 0. 1. 2. 1.

(不安と気分変調) 1. 1. 1. 1.

第6因子 0. 0. 0. 1. 0. 0.

(希死念慮とうつ傾向) 0. 0. 0.

OSA睡眠感調査票 4. 7. 7. 2. 0. 1. 5.***

5. 7. 4. 6.

第1因子 9. 5. 5. 7. 0. 0. 9.***

(起床時眠気) 5. 0. 4. 8.

第2因子 8. 1. 7. 2. 3.4+ 0. 3.1+

(入眠と睡眠維持) 0. 7. 6. 6.

第3因子 9. 6. 0. 8. 0. 1.

(夢み) 1. 3. 5. 8.

第4因子 9. 6. 7. 9. 0. 0.***

(疲労回復) 5. 8. 6. 7.

第5因子 3. 6. 8. 3. 0. 0. 3.0+

(睡眠時間) 8. 0. 8. 8.

+p<.0,p<.5,**p<.1,***p<.1.

説明:実験の"(後半)における,運動介入の有無と各得点の推移をまとめた表である。

(9)

得点が上がり,疲労回復がみられた。

"

期においては,介入(あり,なし)×測

定時期(前後)による交互作用がみられた得 点は,GHQ―30およびその下位因子である 一般的疾患傾向,社会的活動障害,さらに

OSA得点およびその下位因子である起床時

眠気,疲労回復であった。

このように,運動プログラムによる介入 が精神的健康,睡眠の質に肯定的な変化を もたらすことが示された。しかし,

!

期と

"

期ではその変化の質が異なっていた。そ

の点については,実施時期が

!

期は夏休み 開始直後であり,介入のありなしに関わら ず肯定的な変化が生じていた可能性が推測

される。

"

期においては,介入の有無によ

って,より大きな差が示された。

抑うつについては,有意な交互作用は

!

期,

"

期ともみられなかったが,

"

期にお

いて,有意傾向が示された。さらに,DSM

#

―TRによれば,睡眠と抑うつは密接な 関係があり,

"

期において,介入によって 睡眠の質が向上していることは,抑うつの 改善にも結び付くことが予測される。

今後の課題

以下では,本研究で十分に検討できなか った点について取り上げ,今後さらに有効 な示唆を得るための課題について述べる。

第1に,「夏休みに入る」「夏休みが終 わる」という時期的な状況が,被験者に与 えた心理的影響が大きかった。よって,な るべく結果に影響を与えない時期,たとえ ば平常授業時などに実験を行うことが介入 の効果をみるには必要である。

第2に,今回の被験者はボランティアで あり,被験者の動機が高く,効果が出やす

かったことが推測される。今後臨床群にお ける検討も必要と考えられる。

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参照

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