扉
雑誌名 東西南北
巻 2009
ページ 173‑173
発行年 2009‑03‑18
URL http://id.nii.ac.jp/1073/00001708/
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2008年度、川崎市立岡上小学校(以下、岡上小学校)において児童向けの出前授業を実 施した。4月からは「アジアシリーズ」と称する出前授業を実施した。これは、アジアの国を毎月 一つ取り上げ、大学講師らが児童向けにその国の暮らしや文化を紹介することで、児童の国 際理解に資することを目的としていた。
こうした連携授業が岡上小学校と和光大学の間で始まったきっかけは、大学に対して英会 話授業への外国人講師の派遣依頼が来たことにある。依頼を受けた大学開放センターでは検 討の結果、米国人講師を3度にわたり派遣した。その後、双方の代表が討議を重ねた結果、
岡上小学校の進める国際理解教育のために互いが広く協力するといった合意が生まれ、上記 のような教育プログラムが始まったのである。
本稿は、上記の国際理解教育プログラムを取り上げ、実施状況と教育効果について述べて いる。各回の実施状況に関しては、岡上小学校の片岡義順教諭がこどもたちの感想や授業風 景の写真などを交えながら紹介している。教育効果に関しては、「アジアシリーズ」終了後に 行った児童向けアンケート調査の結果を実施者側の大学講師らがまとめている。ここでは同 プログラムの教育効果を明らかにすると同時に、同じような教育プログラムを実施する方々 への基礎資料を提供したいと願っている。
なお、「アジアシリーズ」の実施に際しては総合文化研究所の研究プロジェクト「人的資源 の活用に基づく地域開発モデルをアジア各国で探る」(2006年度開始)のメンバーが主体と なった。これまで同プロジェクトでは地域の潜在的な人的資源である高齢者、女性、こども らを主たる調査対象としてきた。2007年の成果報告では地域の高齢労働者の活用事例を取 り上げた。今回は研究期間終了後にもかかわらず、地域のこども向け教育プログラムを実施 することができた。こうした研究プロジェクトを発展させるような機会が与えられ、かつ、
その成果をまとめることができたことをメンバー一同嬉しく、感謝している。
地元小学校における
国際理解教育プログラム の実践と効果
研究プロジェクト:
国際理解教育プログラム「アジアシリーズ」の実践と効果
加藤 巌/バンバン・ルディアント/古岡文貴/片岡義順
「アジアシリーズ」の成果と課題 片岡義順