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Zymomonas mobilis由来levansucraseとinvertaseの特異性改変に関する研究 生物資源科学専攻

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Academic year: 2021

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北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会,2017 年 2 月 13 日

Zymomonas mobilis 由来 levansucrase と invertase の特異性改変に関する研究

生物資源科学専攻 応用分子生物学講座 分子酵素学 芹沢 領

1.目的

Zymomonas mobilis 2 種の glycoside hydrolase family 68 に属す酵素(levansucrase,

invertase)の遺伝子をゲノムに有する。両酵素は互いに高いアミノ酸配列一致性(62%)を示すが,

なる反応を触媒する。levansucrasesucrosefructosyl基を-2,6結合で転移し6-kestoseや多 糖のlevanを合成する糖転移反応を触媒する。一方でinvertasesucroseを基質とした際, 主に 加水分解反応を触媒する。糖転移反応を触媒する際は, fructosyl基を-2,1結合で転移し1-kestose を合成する。本研究では両酵素の反応特異性の違いに関与する構造因子の解析を目的とした。

2.方法

Zymomonas mobilis NBRC13576の染色体DNAからlevansucraseおよびinvertaseをコード する遺伝子を PCR により取得し, 大腸菌を用いてそれぞれの組換え酵素を生産した。組換え酵素 を, Ni-アフィニティークロマトグラフィーにより精製し, sucrose を基質とした際の酵素反応を解 析した。酵素反応により生成するglucose, fructose, 6-kestoseならびに1-kestoseHPAEC-PAD により定量した。変異酵素作製のための変異導入をPCRにより行った。

3.結果

1 M sucrose を基質とした際levansucrase では, 反応初期の糖転移反応の生成物が6-kestose, 1-kestose およびneokestoseであった。6-kestoseおよび1-kestoseの反応速度は, それぞれ220 sec-1, 207 sec-1 であり, 加水分解を含めた全反応速度は1,400 sec-1 であった。invertaseでは, 応初期の糖転移反応の生成物が1-kestoseであった。6-kestoseおよび1-kestoseの反応速度は, れぞれ 19 sec-1, 1,400 sec-1であり, 加水分解を含めた全反応速度は 4,100 sec-1 であった。また levansucraseでは反応24時間後にlevanの生成が確認されたが, invertaseではその生成は見られ なかった。

両酵素のアミノ酸配列の比較から, invertaseの活性中心近傍に存在するHis79Ala343に相当 するアミノ酸残基がlevansucraseではそれぞれAsn84と Ser345であることが分かった。これら のアミノ酸残基が反応特異性の違いに関与していることが予想された。そこで invertase levansucrase型のアミノ酸残基に置換した変異酵素 (H79NINV, A343SINVおよびH79N/A343SINV) と, levansucraseinvertase型に置換した変異酵素 (N84HLS, S345ALSおよびN84H/S345ALS) を作製し, 1 M sucroseを基質とした際の反応生成物を解析した。

反応初期の糖転移反応において, H79NINV, A343SINVおよびH79N/A343SINV1-kestoseの合成 が減少し, 6-kestoseの合成が増加した。N84HLS, S345ALSおよびN84H/S345ALS1-kestoseの合 成が増加し, 6-kestoseの合成が減少した。これらの現象は2重置換で特に顕著であった。

すなわち, これら2つのアミノ酸残基が糖転移反応における-2,6転移と-2,1転移の特異性に関 与する構造因子であることが明らかとなった。

参照

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