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CT 逐次近似画像再構成アルゴリズムの性能 比較

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Academic year: 2021

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CT 逐次近似画像再構成アルゴリズムの性能 比較

吉田皓文1)、長谷川晃1)、成田啓廣2)、深谷貴広3)、 市川勝弘4)

1) 新潟医療福祉大学 医療技術学部 診療放射線学科 2) 新潟大学 医学部 保健学科

3) 新潟大学医歯学総合病院 診療支援部 放射線部門 4) 金沢大学 医薬保健学域

【背景・目的】 X線CT画像の画像再構成法として、フ ィルター補正逆投影(filtered back projection: FBP)法、

ハ イ ブ リ ッ ド 型 逐 次 近 似 ( hybrid iterative reconstruction: HIR)法、モデルベース逐次近似(model based-iterative reconstruction)法が臨床で用いられてい る。一般に、従来利用されてきたFBP法に対し、逐次近 似(IR)法を用いて得られる画像は画像ノイズが少ない良 好な画像が得られる。しかし、IR 法により得られる画像 は、FBP法の画像と異なり、撮影に用いる放射線量や、撮 影する被写体などによって画像の周波数特性が変化する 性質が報告されている。すなわち、IR 画像は解像特性と ノイズ特性が変化するため、あるCTシステムに対する性 能指標が一つの値とならない。IR 法の画質を評価する方 法として、ある病変の検出タスクを想定して評価する方法

(タスクベース評価)が考案された。タスクベース評価に より、特定の病変検出タスクに対する性能指標を用いて IR画像が評価できる。しかし、複数のMBIR法の再構成 アルゴリズムに対する性能を評価し、比較した文献は見当 たらない。

本研究の目的は、MBIRアルゴリズムの性能をタスクベ ース評価し、複数のMBIRアルゴリズムの性能および特 性の違いを明らかにすることである。

【方法】 異なるIRアルゴリズムを有するCT装置3機 種を用いてCatphan 504ファントムを撮影した。各装置 のFBP法とIR法によって得られたCT画像について、

解像特性の指標として task-based modulation transfer factor(MTFtask)、ノイズ特性の指標としてnoise power spectrum(NPS)を測定した。MTFtaskは、Catphan 504

CTP515 モジュールに封入されているポリスチレンロッ

ド(被写体コントラスト:約130 HU,直径約12 mm)を 用い,circular edge法を用いた解析により測定した。NPS は、Catphan 504 CTP486-2 モジュールを用い、radial frequency法により測定した。タスクベース評価で想定す る病変は肝臓の粗大病変および肺スリガラス結節とし、こ れに対応する仮想被写体の画像(半値幅10 mm・周囲と のCT値差50, 240 HU)をシミュレーションにより算出 した。画像から得られたMTFtask、NPS、および仮想被写 体のパワースペクトルを用い、被写体に対する検出能指標

(detectability index:

d’

)を算出した。IR アルゴリズムは FBP アルゴリズムに対してどれだけ画質を向上させるか を表すため、FBPの

d’

に対するIRの

d’

を除算し、

d’

の 向上率を求めた。

様々な画像再構成アルゴリズムにおけるMTFtask、NPS、

d’

、

d’

向上率を比較した。

なお、本研究に関連する利益相反はない。

【結果】 IMR (Philips社),ADMIRE (Siemens社)は撮 影線量に依存せず

d’

の向上がみられた。IMRは他のアル ゴリズムより高い

d’

向上率を示した。ADMIREは線量の 増加に伴い

d’

向上率が増加する傾向を示した。FIRST (Canon社)の

d’

は、撮影線量(CTDIvol)1 mGyの場合で はFBPに対し向上したが、線量の増加に伴いFBP より も低値となる傾向を示した。1 mGyの場合では、FIRST の

d’

向上率はADMIREを上回ったが、線量の増加にと もないADMIREを下回った。

【考察】

d’

は画像再構成アルゴリズムの性能だけでなく、

CT装置の物理性能を含めた性能指標である。本研究では、

FBPにおける

d’

に対するIRの

d’

の比を

d’

向上率とし、

システムの物理性能の影響を相殺させている。ハードウェ アの性能ではなくアルゴリズムの性能を比較するために、

便宜的に向上率を比較に用いた。

本研究で用いた仮想被写体のパワースペクトルは主に 空間周波数0.04 cycles/mm以下に分布していた。特に0.1 cycles/mm 以下の周波数帯の MTFtaskおよび NPS が detectability indexに寄与すると考えられる。

本研究で評価対象としたMBIRは、解像特性・ノイズ 特性ともにそれぞれ異なる性質を示した。

d’

を用いたタ スクベース評価では、IMRが最も高い

d’

向上率を示した。

IMRは、空間周波数0.1 cycles/mm以下の帯域で、他の MBIRに比べFBPに対するノイズ特性の向上率が高いこ とが影響していると考えられる。

本研究では

d’

を用いたタスクベース評価により、数種 類のIRアルゴリズムの性能評価を行った。臨床画像を用 いることなく、IR アルゴリズムの導入によって低減でき る撮影線量を求めることができた。他機種を有する施設に おける撮影プロトコル管理の運用において、タスクベース 評価は有用な評価法であると考える。

【結論】 複数種類のCT装置・アルゴリズムを対象とし て、detectability indexを用いたタスクベース評価を行っ た。臨床画像を用いることなく、IR アルゴリズムの性能 および特性の違いを明らかにすることができた。

P-46

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第19回 新潟医療福祉学会学術集会

参照

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