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1   第 6 回女性研究者学術研究奨励賞授賞式を開催しました

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公立大学法人 奈良県立医科大学 女性研究者支援センター

vol. 22

第22号

August 2017

News Letter

Contents

●第6回女性研究者学術研究奨励賞授賞式 を開催しました

●FD講演会「大切なことは全て地域から 学んだ~住民、多職種、医師が支えあう 地域医療~」を開催しました

●本学の教員・研究者・学生と附属病院勤務医 の女性割合を分析しました

●FD・SD講演会「奈良県立医科大学・同志 社女子大学学術交流に関する包括協定に基 づく講演会」を開催しました

●Information

6 月 13 日、本学基礎医学棟第一講義室にて「第 6 回奈良県立医科大学女性研究者学 術研究奨励賞授賞式」を執り行いました。

本学では、優れた研究成果を挙げた女性研究者を顕彰することにより、その研究意欲 を高め、将来の学術研究を担う優秀な女性研究者の育成及びこれによる男女共同参画の 促進等に資することを目的に「女性研究者学術研究奨励賞」を設置しています。

今回は、3月 24 日に選考委員会が開催され、県民健康増進支援センター 冨岡公子 特任准教授が受賞されました。授賞式では、細井学長から選考の講評・賞状等の授与が 行われ、冨岡特任准教授が「地域在住高齢者の健康長寿を規定する要因」について講演 されました。

【冨岡先生からのコメント】

この度、第 6 回女性研究者学術研究奨励賞を受賞させていただき、ご指導いただいた車谷典 男先生、細井裕司先生、関係者の方々に深く感謝申し上げます。私が所属しております県民健 康増進支援センターは、健康長寿のエビデンス作りを目指して、地域在住高齢者を対象とした 疫学研究を続けて参りました。研究成果として、難聴対策、趣味・生きがい作り、社会参加の 推進、主観的健康観への対策が健康長寿社会を実現する上で有効であることを提示しました。

この受賞を励みに、更に奈良県民の健康長寿に貢献できるよう、今後も研究に励んで参ります。

4 月 21 日、教育開発センターと共催で FD 講演会「大切なことは全て地域から学んだ〜住民、多職種、

医師が支えあう地域医療〜」を開催しました。

おおい町国民健康保険名田庄診療所所長、自治医科大学地域医療学臨床教授の中村伸一先生をお招きし、

住民、患者、看護師、医師、医療技術職員、事務職員、行政職員が連携して地域医療を支える、おおい町 名田庄地区の取り組みについてご講演いただきました。男女を問わず地域の医療活動に参画し、共に責任 を担う名田庄地区の取り組みは、医療分野における男女共同参画や地域医療の在り方を考える際に、新た な視点を私達にもたらせてくれました。中村先生のご講演は、学内外 93 名の参加者が、自分の仕事や 生き方について考える大変貴重な機会となりました。

Report

1   第 6 回女性研究者学術研究奨励賞授賞式を開催しました

Report

2   FD 講演会「大切なことは全て地域から学んだ~住民、多職種、

医師が支えあう地域医療~」を開催しました

(2)

平成 28 年度医学科女性教員採用割合は 28.6% に上り(図 1-1)、医学科女性教員および医学部女性研究者の割合も、センター設 立前の平成 22 年から徐々に増加しています(図 1-2)。しかし、平成 29 年度の博士課程大学院進学の女性割合は医学科女子学生の 26.6% と比べて 17.5% と低いため(図 2)、学部学生や臨床研修医に対して、学位取得の意義やアカデミックキャリアについて考える 機会を、今後も提供することが重要と考えます。

平成 29 年度の臨床医学系女性教員数は、37 名に増加し中期計画目標の 33 名を上回っています(図 3)。しかしながら、医学教育に 携わる臨床医学系教員に占める女性割合(14.2%)は、医学科学生の女性割合(26.6%)および臨床研修医や医員(後期研修医、医員、

病院助教、診療助教)の女性割合(33.0%〜 44.4%)を大きく下回っています(図2および図 4)。

女性研究者支援センターでは、今後も引き続き、臨床医学系女性教員の増加に向けて、多方面にわたる活動を続けていきたいと思います。

Report

3  本学の教員・研究者・学生と附属病院勤務医の女性割合を分析しました

本学正規教員における女性割合

医学科女性教員:平成22年度(女性研究者支援センター設立前)34名 ⇒ 平成29年度 55名(21名増)

医学科女性教員割合 11.2% ⇒ 16.4%(5.2%増)

医学部女性研究者:平成22年度(女性研究者支援センター設立前)119名 ⇒ 平成29年度 183名(64名増)

医学部女性研究者割合 23.1% ⇒ 27.6%(4.5%増)

図1-2 女性研究者割合の推移 注)

◆女性教員採用割合(%)

 =女性教員採用数/男女教員採用総数×100

◆女性教員離職率(%)

 =女性教員離職数/女性教員数×100

◆男性教員離職率(%)

 =男性教員離職数/男性教員数×100

※離職者に定年退職者は含まない 図1-1 女性教員採用割合と離職率

H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 医学部女性教員採用割合 13.2 22.2 31.4 27.3 医学科女性教員採用割合 11.4 16.7 22.2 28.6 医学部女性教員離職率 6.6 9.5 9.1 14.1 医学部男性教員離職率 10.0 9.1 11.8 9.1 医学科女性教員離職率 6.7 13.3 10.4 18.9 医学科男性教員離職率 10.2 9.3 12.0 9.3

11.2% 12.5% 13.2% 14.5% 14.3% 14.9% 16.1% 16.4%

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

18%

20%

H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

18.0%23.1% 23.8% 23.6%19.5% 20.2% 22.0% 21.3% 21.6%24.6% 24.5% 24.8%23.3% 22.2%27.7% 27.6%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 医学部女性教員 女性研究者

【医学部女性教員・研究者割合】

【医学科女性教員割合】

女性研究者 支援センター

設立前 女性研究者

支援センター 設立前

※研究者…教員+研究員(医員、寄付講座教員、特任教員)

図2 医学科学生・博士課程大学院生・

教員・上位職教員の女性割合

29.2% 29.8% 28.8% 28.5% 29.1%

27.4% 27.1% 26.6%

26.1% 26.7% 26.7% 28.9%

24.2% 24.4% 18.5% 17.5%

11.2% 12.5% 13.2% 14.5% 15.3% 14.9%

16.1% 16.4%

6.2%

10.4% 9.3% 10.4% 10.1% 10.9% 11.4% 11.1%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

医学科学生 博士課程大学院生

教員 教授・准教授・講師

(3)

女性正規教員がゼロの 10 医局

消化器・総合外科学、脳神経外科学、胸部・心臓 血管外科学、整形外科学、泌尿器科学、耳鼻咽 喉・頭頸部外科学、総合医療学、口腔外科学、救 急医学、感染症センター

臨床医学系女性教員 37 名の所属内訳は図 5 の通りです。産婦人科学講座では、7 名と最も多くの女性正規教員が活躍されてい ます。産婦人科学講座に次いで、皮膚科学講座と病理診断学講座には 4 名の女性教員が在籍し、これら 3 講座では、講師以上の 上位職として女性教員が活躍しておられます。本学で医局機能を持つ 22 講座+感染症センターの 23 医局の中で、講師以上の上位 職に女性が在籍する医局は 8 医局(産婦人科学、皮膚科学、病理診断学、放射線医学、小児科学、眼科学、放射線腫瘍医学、内科学第一)

です。これら 8 医局では、内科学第一を除く 7 医局全てにおいて、2 人以上の複数の女性教員が在籍しています。講師以上の上位 職で女性が活躍する医局では、複数の女性教員が在籍する確率は 87.5%(8 医局中 7 医局)

であるのに対し、講師以上の上位職に女性がいない医局では、複数の女性教員が在籍する 確率は 13.3%(15 医局中 2 医局)と、統計学上有意に低くなります。上位職に女性が在籍 する医局では、後進の女性医師の育成も進んでいると考えられます。

一方、女性正規教員が平成 29 年 5 月 1 日時点でゼロである医局は、下記の 10 医局となっ ています。これら 10 医局の中には、女性の正規教員は在籍しないものの、女性の診療助教 が在籍する医局が、4 医局(消化器・総合外科学、整形外科学、泌尿器科学、総合医療学)

あり、今後新たに女性教員が就任することを期待したいと思います。

図3 臨床医学系女性教員数の推移

図5 臨床医学系女性教員の所属内訳

図4 附属病院勤務医の職位別の男女割合

男(人)

女(人)

全体(人)

研修医臨床 後期

研修医 病院

助教 診療

助教 臨床系 教員

72 87 75 54 20 223

37 44 37 32 16 37

109 131 112 86 36 260 医員

実績(人)

中期目標(人)

H25 26 25

H26 24 27

H27 28 29

H28 31 31

H29 37 33

H30 35 0

5 10 15 20 25 30 35

(人)40

33.9% 33.6% 33.0% 37.2% 44.4%

14.2%

0%

10%20%

30%

40%50%

60%70%

80%

100%90%

(人)

※数値は全て平成29年5月1日時点のものです 内科学第一 1

内科学第二 1 内科学第三 1 神経内科学 1

産婦人科学

眼科学 3 小児科学

精神医学 2 皮膚科学

放射線医学 放射線腫瘍医学

麻酔科学 3 病理診断学 病理診断学

その他 2

(4)

[編集後記]

 今号から初めて編集に携わることになりました、当センターのスタッフ です。講演会などのイベントや本学の女性の活躍などの報告を通して、

当センターのことをもっと知っていただき、女性が働きやすい職場づくり にスタッフ一同力を合わせて取り組んで参りたいと思います。

 暑い日が続きますが、本学のすぐ近くにある「おふさ観音」では8月 末まで風鈴まつりが開催されています。境内にある数々の風鈴が奏で る涼しげな音色に皆様も癒されてみてはいかがでしょうか。

[編集・発行]

奈良県立医科大学 女性研究者支援センター「まほろば」

〒634-8521奈良県橿原市四条町840 奈良県立医科大学基礎医学棟5階

TEL:0744-23-8011(直通)0744-22-3051(代)内線:2525 E-mail:[email protected] にこにこ 6月 16 日、女性の健康支援と男女共同参画をテーマに奈良県立医科

大学・同志社女子大学学術交流協定に基づく講演会(平成 29 年度 FD・

SD 講演会)が、開催されました。

車谷典男副学長の開会挨拶の後、同志社女子大学現代社会学部 谷直 之教授が「現代社会における女性—ジェンダー・ギャップと女性の貧困—」

について講演され、続いて、本学女性研究者支援センターマネージャー 須崎康恵講師が「本学における男女共同参画の現状」を報告しました。

谷直之教授は、世界経済フォーラムが発表した 2016 年各国の男女格 差を測るジェンダー・ギャップ指数において、日本は 144 か国中 111 位 と男女平等が実現されておらず、特に経済と政治参画の分野で男女格差 が大きいことを説明されました。母子家庭の就業や所得の現状、子ども の相対的貧困率の上昇、育児や介護等、女性が直面する厳しい現実につ いても示され、様々な立場の女性に対応する医療従事者は、社会の現状 を知ることが大切だと話されました。須崎講師は、本学教職員の職種別 男女割合や管理職割合、全教職員に行ったワークライフバランス推進の ためのアンケート結果、医学生のキャリアに関する意識調査結果等を示 し、本学における男女共同参画の現状について報告しました。生涯を通 じた女性の健康支援のためには、医療従事者自身のワークライフバラン スの確保、就業継続、多様な働き方を進めることが大切であり、組織の 意志決定過程への女性の参画拡大がが重要であると説明しました。

当日は 110 名の教職員が参加し、参加後のアンケートでは、「女性や子 どもの貧困について考える良い機会になった。」「社会学的視点の重要性 を改めて認識させられた。」「奈良医大の現状と課題がよくわかった。」「男 女共同参画の今後の方向性を考える上で参考になった。」といった感想を 多数いただきました。

Report

4   FD・SD講演会「奈良県立医科大学・同志社女子大学学術交流に

関する包括協定に基づく講演会」を開催しました

講演会の様子

車谷典男副学長 講演会当日の様子(病院玄関)

須崎康恵先生 谷直之先生

Ⅰ「女性研究者支援センター」のホームページのご案内

当センターのホームページでは本年度の活動方針のほか、本学女性教員の割合や

ニュースレターまほろばだよりのバックナンバーなどを掲載しています。ぜひご覧ください。

http://www.naramed-u.ac.jp/~josei/

男女共同参画に関する発表資料の作成のお手伝い

男女共同参画に関する発表をされる際、本学女性教員の割合などの資料をご要望の場合は、PowerPointのスライドの貸出を 行っております。ご要望の際は、当センターまでお気軽にお申し付けください。

女性研究者の科学研究費申請推進事業

昨年度科学研究費に申請されていない女性診療助教と講師以下の臨床医学部門女性教員および看護学科女性教員を対象とし て、民間会社への委託による申請内容の面談や書類の添削を行う女性研究者の科学研究費申請推進事業を行っております。指 導を受けることで申請内容をブラッシュアップしていただき、より多くの方が科研費を申請し、採択されることを目的としています。

参照

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