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2言語の初期発達段階

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(1)

2言語の初期発達段階

一― 主要部の位置に関するパラメータ値の再設定について一一

The Study of Second Language Focusing on its Early Stage

Resetting Head Fina1/― Initial Parameter Value―

白 畑 知 彦

SHIRAHATA′ rOmOhik。

(平成 6年10月 11日

)

1.序

 

生成文法理論 において提案 されている普遍文法

(Universal Grammar,UG)は ,様

々な下位理 論か ら構成 され

,そ

れ ら下位理論 には普遍的な原理が含 まれ る と仮定 されている

(Chomsky, 1986,1988;原

口・ 中村

,1992:安

藤・ 天野・ 高見

,1993:安

藤・ 小野,1993)。 人間言語 に共 通 に見 られ る普遍性 は

,こ

れ らの原理 によって説明 される。 しか し,普遍的な原理 によって説 明 され る言語現象の中には

,そ

れぞれの個別言語 ごとに表面上 は異なった形で現れ るもの もあ る。 このように,普遍的原理 に基づいているに も関わ らず,表面上の相違 を説明す る手段 とし ,パラメータ (parameter)と いう概念 を仮定す る。パ ラメータ理論の導入 により

,ヒ

トの言 語獲得 はパ ラメータ値の設定 による核文法の獲得,周辺部 に属す る規則・ 条件の獲得

,そ

して

語彙の獲得の複合 として捉 えられ るようになった。

しか し,もちろん

,パ

ラメータはUGを構築す る上では重要 な役割 を果たすが

,捉

え方 によっ ては,パラメータ化 (parameterized)は 文法部門のあ らゆる側面 にまで及ぶ ようにも見 えて く る。 それでは各個別言語が どこまで類似 していて,どこか らが相違が出て くるのか,はっきり しな くなる弊害が生 じる。 よって

,Wexler and Manzini(1987)は

語彙パ ラメータ化仮説

(lexical parameterization hypothesis)を 提案 した。 また,Chomsky(1991)も この仮説 に ついて次のように述べている。

「語彙パ ラメータ化仮説」

普遍文法のパ ラメータは語彙部門のみに関連 し,計算体系 (computational system)に は関連 しない。

(1)

もし

,こ

の仮説が妥当性の高い ものであるな ら,個別言語 ごとに多様性が出て くるのは,語 部門 との関連 においてのみ ということになる。計算体系 にはそれがな く

,こ

の体系 としての文 法 はたった

1つ

であ り,人間言語全般 にわた り共通であるとい うことになる。相対 して,語 部門 は個別言語 ごとに様々に異 なって くる。

(2)

この語彙部門のパ ラメータの代表 として,規範 的統率

(canOnical goverrlment)が

あ る (Kayne,1983)。 つ まり,主要部 (head)が 句の末尾に生ず るか,先頭 に生ず るか を選択肢 と

,ど

ち らの値 をとるかによって語順が決定す る,「主要部位置パ ラメータ(head―initia1/―final parameter)」である。すなわち

,名

,動

,前

置詞等がそれ らの補部の前 に現れる,「主要部 一補部」という順序 をなす主要部先端 の値

,ま

たは,名,動,前置詞等が補部の後 に現れ

,

「補部一主要部」 となる主要部末端の値がある。生 まれて間 もない幼児 は,パラメータ値が最 初 に設定 されている値

,す

なわち,デフォール ト値 になっているが

,周

囲で話 される言語資料 に接触す ることによ り,パラメータ値 を変更

,も

しくはデフォール ト値の ままにすることで各 自が獲得する個別言語の核文法 を獲得 して行 く。

すなわち,主要部位置パ ラメータにおいて

,も

,主要部先端の値が選択 されれば,英語や フランス語のような「動詞一 目的語型」言語 にな り,主要部末尾値が選択 されれば

,日

本語や ドイツ語のような「 目的語―動詞型」言語 になる。主要部の位置 は,普

, 1つ

の言語 におい て統語範疇全般 に共通す る。。)

よって,主要部位置 に関す るパ ラメータ値 について,英語 と日本語で整理す ると,動詞句 に おいて,英語では「動詞 一目的語」の順 にな り

,日

本語では「 目的語 一動詞」の順 になる。

(1)英

:

lunch  日本語

:昼

食 を食べ る

前置詞句では,英語では前置詞が用い られ るのに対 して

,日

本語では「後置詞」が用い ら れる。

(2)英

:ノ

 JOhn  日本語

:太

郎か ら

関係節な どの修飾要素は,英語では主要部の後 ろに くるのに対 して

,日

本語では主要部の 前 に くる。

(3)疎

蝠吾:the teacher"力ο陣

)f″

ποω

日本語 :私 が知っている先生

(4)英

語 :the present/raπ 」a力

%  

日本語

:太

郎か らのプレゼ ン ト

また,英語では補文標識が文頭 に くるのに対 して

,日

本語では,「と」を補文標識 とみなせ ,補文標識 は文末 に くる。

(5)英

:John said[cp 

ι笏′

Mary was kind].

日本語

:太

郎 は花子が親切だ と言 った。

ここで,第

2言

(L2)と して英語 を獲得す る日本人学習者の場合 を考 えてみる。同時バ イ リンガル とい う,どち らか といえば特殊 な場合 を除けば,大半の 日本人 は日本語の文法 を獲 得 した後 に英語 を学習 し始める。③ よって

,語

順 に関する日本語でのパ ラメータ値が既 に設定 されているわけであ り

,L2獲

得 の初期段階では,特に母語 (Ll)の知識 を頼 りにす るので

(3)

6   7   8

あれば

,日

本人学習者 はパ ラメータ値 を英語用 に再設定する必要が生 じる。

その際,パラメータ値の再設定がで きていない時期 に

,

lunch eat

*John with

*Jolm frOm the present

とい う構造が出現する可能性がある。

しか し,語順 とい うものは,統語の本質 をなす ものであ り

,Ll獲

得時 と同様 にL2獲得の 際にも強い制約が働 いていて,上6),(7),(8)のような誤 りは生 じ難い とも考 えられ る。

よつて,本稿 の目的 は

,日

本人 の子供 のL2獲得の初期段階 に焦点 を当て,彼らが英語 を学 習 し始 めた後,語順 に関す るパ ラメータ値再設定 をどのように行 なうのかを,発話 データを基 に調査す ることである。

本稿 でい うパ ラメータ値の再設定 とは

, 1人

の人間が

2つ

の異なったパ ラメータ値 を同時 に 保持 していることをい う。L2獲得の過程で

,Llの

文法 とは異なる別の文法が内在化 され る と考 える。

1つ

のパ ラメータを

2つ

の言語用 に素早 く切 り代 えるのではない。L2用のパ ラメー タ値 を獲得 して しまうと

,Ll用

のパ ラメータ値 を消失 して しまうわけで もない。すなわち,

UGが,少な くて もL2を学習 しようとする子供 にも依然 として機能 しているとすれば

,L2

文法 を獲得 した子供 は

2つ

の独立 したパ ラメータ値の体系 を内在化 していると考 えられ る。

2.先行研 究概 要

2.1 

日本語一英語同時バイ リンガルの例

山本

(1991)に

よれば

,日

本語 と英語の同時バイ リンガルであるパ メラ (女

)は

,英語 と 日本語の語順 (この場合,「目的語 ―動詞」か「動詞 一目的語」のみを指 している

)を

混乱す る 時期が暫 く続いたが,徐々 に

2言

語の語順 を使 い分 けられ るようになった と報告 している。 し か し

,具

体的 に

,い

つ混乱が生 じ

,い

つ使 い分 けがで きるようになったかの記述 がないために

,

詳細 は不明である。山本の資料か ら言 えることは,同時バイ リンガルの場合,一時的にしろパ ラメータの設定が確実 にで きるまでの問,混乱期があった とい う事実である。

次 は山本

(1991:68‑71)か

らとったパ メラの発話例である。

2歳

2ヵ 月か ら3ヵ 月にか けて は語順 の混乱がないのに

,そ

の後の

2歳

5ヵ 月には混乱が生 じたのはいかなる理由か らか,資

料が量的 に十分ではないので判然 としない。 しか しなが ら

, 2歳

前半の時期 に語順 の混乱期が あった ことが分か る。

1.(パメラ

2歳

2ヶ 月

)

母親

:What's Mommy doing?

パメラ:Mommyふ とん

move.

2.(パ

メラ:2歳3ヶ 月

5日 )

父躇見:Coffee cupo What's she doing now'

(4)

パ メラ:Drinking coffee!

父親 :Really P 母親 :こ れ,な? パ メラ :コ ー ヒー

母 親 :おか あ さんな に してんの?

パ メラ :コ ー ヒたぶ (た

=た

べ てい る

?)

3.(パ メラ:2歳 3ヶ

)

母親 :This is an apple.In Japanese this is ̀̀り ん ご"  。 パ メ ラ:Apple.

母親 :う ん 。

パ メラ :り ん ごむいて。

母親 :う ん

りん ごむいて。

What's Mommy doing?

パ メラ :MoIIlmy peeling apple.

母親 :Right.

パ メラ:おか あ さん・・・ おか あ さん りん ごむいて。

4.(パメラ

2歳

5ヶ 月

)

母親 :(ね)なにしてんの? パメラ :み ずのんでんの。

父親:What's the cat doing P パ メラ:Cats water drinking。

2.2 

外国語 としての英語学習者の場合

学習者の誤 りの分析が盛 んに行 なわれていた

1970年

代か ら

80年

代 にか けての資料 を見直す ,外国語 として教室で英語 を学習する場合 において も,語順 に関する誤 りの比率が他の誤 り に比べて非常 に低 い ことが分か る(大

,1976;諏

訪部

,1977:平

,1981;垣

,1983)。 えば,平

(1981)は

,新潟県内の中学生,高校生,短期大学生 に課題英作文 を与 え

,そ

の英

作文中に現れた誤 りを分類 した。 その結果,他の文法項 目と比較 して,語順 に関す る誤 りの頻 度が極 めて低 くかった と報告 している。 )こ ういった誤 りの分析 を主眼 とした研究 は

,ほ

とん どが横断的な研究であ り

,学

習者 はどのような過程 を辿 って

,英

語の語順 を獲得 して行 くのか

,

現在 までの ところ,はっきりした資料 をもって明かにした研究 はない。

2.3 

目標言語圏での場合

Johnson and Newport(1989)の

中の資料で も

,L2獲

得者が語順 に関 して,他の文法項 目 よりもより適切 な文法性判断力がで きることを示 している。実験者たちは

,46人

の韓国語 もし くは中国語 を母語 とする人々のL2英語能力 を調査 した。被験者の米国への到着年齢 は

3歳

39歳

までであ り,滞米年数 は

3年

間か ら

26年

間であった。被験者達の滞米年数,職業等 を 考 えれば十分なL2イ ンプッ トを受 けてきた もの と推察で き

,さ

らに情意 フィルター もかな り 低 い と実験者たちは判断 している。

(5)

こういつた背景 を持つ被験者 に,次

12項

目にわたる英語の文法構造 に関す る文法性判断力 テス ト (grammaticality judgement test)を 実施 した。すなわち,限定詞 (冠

),名

詞の複 数形,動詞の型,動詞の過去形,代名詞の格,不変化詞の位置,助動詞

, 3人

称単数形現在

,

WH疑

問文,Yes/No疑間文,語I頁,現在進行形である。実験問題 は,書かれた英文 によるも のではな く

,テ

ープに吹 き込 まれた英文発話の文法性 を判断するものである。

実験結果の

1つ

として,米国到着年齢の早 い遅 いに関わ らず,最も文法性判断が容易な項 目 ,現在進行形の一ingと 語順であることが判明 した。ただ し,この Johnson and Newport(1989) の実験 も前項同様,横断的な方法 を用いた ものであ り,結果的には語順 に関する文法性判断が 他の項 目に比べて優れているとい うことは判明 したが,獲得の初期段階では どの ような過程 を 辿 るのかは明かにされてはいない。

以上,先行研究 を概観 したが,次に本観察の概要 を述べ る。

3.縦断的観察

3.1 

被験者

被験者 は

Ryotaと Mihoの 2名

の 日本人兄妹である(表

1参

)。 2人

は母親 と共 に

,1992年

4月 か ら同年 12月 まで

,オ

ース トラ リアでの生活 を体験 した。滞在期間中は,1度引越 しのた め学校 を代 えたが,一貫 して地元の公立小学校でオース トラ リア人の子供達 と共 に,全く同一 の授業 を受 けていた。

オース トラリア到着時

,す

なわち本観察が始 まった際の

Ryotaの

年齢 は

9歳

10ヵ月であ り,

Mihoは 6歳

8ヵ 月であった。よって

,Ryotaは

小学校

4年

生 に,Mihoは小学校

1年

生 に編入

した。

出発前

,Ryotaの

英語力 はアルファベ ッ トを理解 し,書

,ま

,挨拶程度の簡単 な英語 を 発話で きるごく初歩段階の ものであった。

Mihoは

アル ファベ ッ トは理解せず

,全

く英語の知識 はなかった。概略すれば

, 2人

とも英語 をゼロの状態か ら獲得する状況であった と言って もよ かろう。

両被験者 とも

,オ

ース トラ リア滞在中,英文法 を誰か らも明示的に習 うことな く,か,文

法書 も読 む ことな く,主に耳か ら入 って くる言語資料のみを頼 りに第

2言

語 としての英語 を獲 得 して行 った。

被験者の背景知識

被験者 Ll  L2   調査期間 滞在日

     

英語学習の有無

Miho 

日本幅

 

英語  6:2‐6:10(9ヶ月間

オース トラリア

 

全 くなし

Ryota 

日本田

 

英語 9:10‐ 10:6(9ヶ 月間

)オ

ース トラリア

 

アルファベ ッ トは既知

3.2 

観察期間

前述 したように

,2人

の被験者がオース トラ リアに到着 した

1992年 4月

よ り日本 に帰国する 同年 12月 までの 9ヵ 月間である。

(6)

3.3 

観察方法

筆者 は本被験者の母子がオース トラ リアに行 くことを出発前 に知 り,母親 に

2人

の子供の英 語獲得過程 をビデオカメラで撮影 して くれ るように依頼 した。母親のオース トラ リア行の目的

1つ

,子供の頃 に英語 を獲得 させたい というものであったため,筆者の申 し出は快 く受 け 入れ られ

, 9ヵ

月間,子供が英語 を使用 してい る場面 を録画 して くれた。6)

観察時間は

,お

お よそlヵ 月につ き

1時

間か ら

2時

間 ぐらいであった。 その内容 は,被験者 達が母親の質問に対 して英語で答 えた り,被験者達が他の子供 と遊 んでいる際の発話 な どであ る。本稿では

,こ

の発話資料 を分析の対象 として使用 した。 また

, lヵ

月を

1単

位 として観察 期間を

9つ

に分 けた。

3.4 

調査項 目

動詞句 (V―NP),形容詞句 (A―NP),前置詞句 (P―NP)の

3つ

の構造 について調査す る。補 文標識 に関わる上記 (3)の構造 は,獲得の初期段階では出現 しないことが経験的 に分かって いるので,本研究対象 に含めない ことにした。

4.実 験 結 果

4.l  Ryota

最初の 1カ 月日は,学校の教師や クラスメー トが話す英語 をその まま模倣 した形の,いわゆ る定式表現(follllulaic expressions)がほ とん どであ り

,ど

れだけ実際 に獲得 した ものであるか 判断が付 けに くい。 しか しなが ら,語順 としては正 しい形で模倣 していた し,意味 もほぼ把握 していた ようである。また

,Mihoも

同様 であったが,2人の被験者 によって最初期 に発話 され た英語 は

, 1語

の単語 ンベルのみに留 まらず

, 2語

以上の単語か らなる句や文 も多 く観察 され た。 )

Ryotaの

発話資料の分析結果 は,表

2に

示 してある。滞在 2ヵ 月日か ら

,自

発的に実験対象 構造の出現があった。すなわち

,2ヵ

月 日にはV一NPと P一NPが正 しい形で初出された。また

,

A―NPは3ヵ 月日に現われ

,そ

れ以降,やは り

1度

も誤 った構造が出現 しなかった。

2 RyOtaの

結果 (表中の カ ッコは模倣 した発話 を指 す

)

期 Fn3(月

) V‐ NP  'NP‐

V    A‐

NP  'NP―A     P‐ NP 'P―

NP

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

0 3 2 7 3 2 4 6 0

0 0 0 0 0 0 0 0 0

︲5 2︲

35 27 42 5︲

37 1

2 3 4 5 6 7 8 9

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

︲2

︲8

︲8 22

︲4

29

22

(7)

以上

,Ryotaの

語順の獲得 に関する結果 をまとめれば,V―

NP,A― NP,P―

NPの

3つ

の構造 において

,9ヵ

月の観察期間で

Ryotaは 1度

もパ ラメータ値再設定の不備 と推測 され る構造 を 発話 しなかった。

4.2  Miho

Mihoの

9ヵ 月間の発話資料の分析結果 は表

3に

まとめてある。

Mihoの

最初のlヵ月間の英 語 による発話 は非常 に限定 されてお り

,ほ

とん ど黙 って聞いている状態であった。

Ryotaと

様 に,本実験対象構造が 自発的に発話 されたのは,滞在 2ヵ 月 日か らであった。

Mihoの

語順 の発達過程 が

Ryotaと

根本 的 に異 なった所 は,滞在 2ヵ 月 日 と 3ヵ 月 日に,

*NP―V構造 をそれぞれ

2回

ずつ,合

4回

発話 した ことである(表

4の

発話資料参照

)。

この 回数 は,全発話数か ら見れば小 さな割合 を占めていて

,そ

の時期の主要な構造 とはなっていな い。ただ し

,同

時期 にP―NPの方 は誤 りがない ことか ら

,パ

ラメータが どの範疇にも同時期 に 設定 され るのか とい う疑問 も生 じる。 その後 は

2度

と誤 った構造 (*NP―V)を発話することが なかった。その他の構造

,A―

NPと P―NPにおいては

,Ryota同

様 に

,観

察期間 を通 じて

1度

も誤 った構造 を発話することがなかった。

A―NP構造 は,V一NPや P一NPに比べ

,構

造的に複雑で

,頻

度的にもあまり使用 されない も のなのであろうか,Mihoの場合

, 7ヵ

月 日にして初 めてA―NPの発話が観察 された。

MihOの 結果

(月

) V‐ NP  'NP―

V A‐

NP  'NP‐ A

P‐

NP 'NP P

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

5 8 1 9 6 5 6 0 1   1 2 1 2 0

0 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 0 0 0 5 3 3 0

2 2 0 0 0 0 0 0

︲1

︲4

︲3 2︲

45 32 48

5。

 

被験者が少人数のため

,L2獲

得 の語順 に関す るパ ラメータ値再設定 に関 して,本観察結果 だけか らでは,一般化することは難 しい。ただ,語順 はL2の子供 において も非常 に間違 え難 い ものであると言 えそうである。

よって,次の ような仮説 を立てて,本稿の結論 としたい。

主要部先端言語 と主要部末端言語 とのパ ラメータ値の相違 は,言語獲得 においてかな り基本的 な ものであ り,か,単純 な構造 において も出現するので

,L2の

子供 の学習者 において もパ ラメータ値の再設定 を初期段階で容易 にで きる。

(8)

1

2

注 3

4

5 6

生成文法理論で言 う「計算体系」 とは,統語部門 とそれによって生成 された構造 を解釈 す る意味部門 と音韻部門 を指す。

しか し,中村・ 金子・ 菊地

(1989:149‑50)に

よれば,実際には,格付与 と θ役割付与 が異なる方向に行 なわれ る言語 もあ り(例 :中 国語

), 4つ

に分類する方が妥当 との こと である。

「同時バイ リンガル」 とは,生まれた当初 より,同時 に

2つ

の言語 に接す る機会 に恵 ま ,同時 に両言語 を獲得す る人間 (幼

)の

ことを指す。

ただ し,平

(1980)で

,語順 の誤 りについての具体的記述がないため,本稿 で言 う 語順 とその網羅す る部分 に相違があるか も知れない。

田中さんご一家のご協力 に心 より感謝いた します。

2言

語の発達が「

1語

期→

2語

期→多語期」 とい う段階 を経 ないで進む ことは,別 論文 にて考察 したい。

引 用 文 献

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0高

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参照

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