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書評 : 「地球生物学 : 地球と生命の進化」

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書評 : 「地球生物学 : 地球と生命の進化」

著者 森田 明宏

雑誌名 静岡地学

巻 90

ページ 63‑64

発行年 2004‑11‑20

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00025008

(2)

9 0

( 2 0 0 4 )

: : f i

訴事生物学:地ままと生命の進化

j 池谷飽之

e

3

0 0 0

月十害発事

I S B N ← 1 3 ‑ 0 6 2 7 1

2

と あって9 をつかさどるミ トコンドリアがありラさらに植物縮抱には

んなことは常識!

もね予ミトコンドリア もとは別々の生物として地球上

してそれら

るような細胞になったんだよ

J

:  r

ウソーツ@全然知らなかった

J

はもと まれ9

られ

に地球に現れた生物は約3

5

億年前のラ ると生きでは行けない嫌気性パク リアだ、ったんだ.その後事光合成を行い

を発生するバクテリアが生まれ曹その駿素を利用する好気性ノてクテリアも生まれたんだ.

そして,嫌気性バクテリアの線胞の中に好気性ノてクテリアが取り込まれてミトコンドリアとな り動物細胞ヘヲさらに光合成を行うバクテリアも取り込まれて葉緑体となり植物細胞へと進化 していったんだよ.現在見られる動物結胞や植物細胞のような細胞を真核細胞というんだけ ど予約

9

億年前には生まれていたんだ

J

:  r

じゃあ先生ラ生物が生まれて私たちをつくっている細胞と同じものができるまでに

2 6

億年も かかっているの?この前の授業で習ったんだけどヲエディアカラ生物群という何かクラゲ、みた いな変なのが現れてから現在までは確か約

5

7

千 万 年 だ か ら 曹 エ 一 九 す ご く 短 い 時 間 で 人 間まできちゃったってこと

? J

教師: r

そういうことになるかな.ここ

6

億年くらいでものすごく生物が多様化しているし,進化の 速度もすごく速くなっているんだ

J

生 徒 :

r

フーン.それじゃあ,あと何万年かで人類が進化してスーパー人類みたいなものがでできて,

を飛んだ、り水の中で生活したりするようになるかもしれないんだ」

教師. r  ・ 

には,このような会話ができるネタがいたるところに散りばめられている.

‑63‑

(3)

著者の一人である池谷氏はヲ

2 0 0 4

3

月静岡大学を定年退官された後もライフワークであるオスト ラコーダの研究を精力的に継続されておりヲ静岡県地学会会長及び

NPO

静岡県自然史博物館ネット ワーク理事長としても活躍中である。また宮北里氏は,

2 0 0 2

3

月まで静岡大学理学部で教鞭をとっ ておられ雪現在は海洋科学技術センター国体地球統合フロンティア研究システム領域長として地球科 学の最前線で活躍中である.

は,

1 9 9 5

年に静岡大学に新設された

f

生物地球環境科学科

J

の理念に基づき9 地球科学と生物 とを融合した新しい学問内容を教科書にすべく企画されたものである@著者らは警本書の狙いを

「生命の歴史と地球の歴史を通史として概観したうえで9 生物と地球がいかに密接にかかわりながら 進化@変還をとげてきたのかを明らかにすることである j としている@この狙いを実現するために型

らは大学における入門的な授業科目と専門科目の自らの講義録を下敷きとし9 語りかけてくるよ うな文章で曹第

1

章から第

1 3

章までの全ての章を簡潔にまとめ9 わかりやすいものにしようと心を砕 いている。さらに,

Box

という囲み記事を設けたり曹豊富な図を使うことで理解を助けている@そ して9 著者らの狙いは9

7

章の「生命の起源jから第

1 2

章の「第四紀一人類の時代

J

の通史の中で されている.第

1

章から第

3

章までは亨現代の地球観雪地球の誕生雪地球の年齢につい てまとめられている.特に9 人類の活動が地球環境はもちろん生物の絶滅にも大きく関与していると いう記述には考えさせられるものがある.第

4

章から第

6

章まではヲ地層9 化石型地質年代について まとめヲハルキゲ、ニアを例にあげての古生物の復元についての記述や人間活動が関係した鍵層につい ての記述が興味深い.最終章の生命の多様性では9 生物進化の理論について簡略にまとめあげ曹その 最初で次のように記述している.

I

晴乳類は細菌よりも高等であり9 より進化しているという見方は雪 必ずしも正しいとはいえない。細菌の世代時間のほうが晴乳類よりも格段に短いので警祖先から伝わ る性質の改変率も高くなる@したがって曹長期間のあらゆる試練にさらされラより適応した形質に改 変されていると考えることもできる

J

と.また雪第

1 2

章の最後では「人類は環境に対して自身を変化 させるのではなし環境を自身の都合のよいように変えヲ自身の自然に対する適応性をますます減少 させている.私たちは快適さ9 便利さを追求した代{賓として雪自らホモ@サピエンスという種の絶滅 を早めることになるかもしれない

J

と結んでいる@これらのことは大変示唆に富んでおり,

I

生物と は何か

J I

我々とは何かj ということを改めて考えさせられるものである@巻末の索引は害事項索引 と生物名索引とを分けて掲載しており宮使いやすくなっている。また,章の最後にはイラストが描か れているところもあり,これを見るのも楽しいe

最近の地球科学や生命科学の研究は日々刻々進歩しており雪それらを全般的に理解するのにも はお勧めである@地球科学や生命科学に興味がある方だけでなし自然科学にあまり興味をおもちで ない方にも是非読んでいただきたい一冊である@小中学校で、理科を教えている先生方曹高校で地学や 生物を教えている先生方には書棚の一冊に加えていただければ予必ずや授業の助けになること請け合 いである@

森田明宏(県立磐田南高校)

‑64‑

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