改憲問題の現在 135 の単なる"願望"に過ぎないというべきである。なぜなら、 「各議院の総議員の 三分の二以上」を占めることになる改憲派議員集団は、国民世論の動向を見な がらでも、そもそもこのような「約束」付きの9条改正案を発議することに同 意するはずはないし、逆に護憲派議員集団が9条改正案の発議にあたってこの ような「約束」を付けてくれるならば改正発議に賛成しても良いなどというは ずもないからである。もしも9条改正が発議されて国民投票で賛成が得られな い結果(改正の否決)が出た場合は、論理的に現行の9条の条文のままの状態 になるだけであり、つまり(無力感を感じるか否かにかかわらず) 9条の解釈 改憲の実態は続くのである。解釈改憲の実態を9条の規範にあわせて解消する こと(これは現在でもこれからでも9条護憲派の最重要課題であろう)と、そ ゴ1を9条改正の国民投票で決着付けることとは、全く別な問題であり、あたか も自分の"願望"が制度上で実現するかのようにいう今井氏の主張は「曝う (わらう)べし!」といわざるを得ない。客観的な改憲意思を隠しながら良心的 な護意派の市民を欺くようなことをしてはならない、と強く言っておきたい
改憲問題の現在 : この国と社会はどこに向かうのか
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