• 検索結果がありません。

首都圏における小売業立地の地域的差異についての考察

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "首都圏における小売業立地の地域的差異についての考察"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

首都圏における小売業立地の地域的差異についての考察

永易 大昇,附柳 沙由利,越田 健太郎,後藤 寛

A Survey for the Difference of the Site Locations of Retail Business in The Tokyo Metropolitan

Hironori NAGAYASU, Sayuri TSUKEYANAGI, Kentaro KOSHIDA, Yutaka GOTO

Abstract : 小売業は競争が激しい割に零細な業者が多く,入れ替 わりが激し

い.地 域にとっては ある程度 は安定的な店 舗の存続 が望ましいわ けである が,

商 業 集 積 の 規 模 や 性 格 に 見 合 っ た テ ナ ン ト の 選 定 は 難 し い と い わ ざ る を 得 な い.店舗の出店の精度の高い見極めを目指し,首都圏を対象に,出店密度やシ ョ ッ プ ブ ラ ン ド の タ イ プ と 後 背 地 の 地 域 性 の 特 徴 を 示 す 人 口 指 標 と の 関 連 に ついて検証.考察する.

Keywords : 商業集積,ファッション衣料,カフェ,空間分布

小売業は競争が激しい割に零細な業者が多く,入 れ替わりが激しい.地域にとってはある程度は安定的 な店舗の存続が望ましいが,商業集積の規模や性格 に見合ったテナントの選定は難しい.店舗の出店の 精度の高い見極めを目指し,首都圏を対象に,出店 密度やショップブランドのタイプと後背地の地域性の 特徴を示す人口指標との関連について検証・考察す る.

商業集積(ショッピングセンター(以下 SC)・大規模 小売店舗)の質的な側面を分析するには内包される テナント・ブランドの出店構成レベルでの調査が欠か

せない.本研究では現在のショッピングセンターにお いて主力の物販品であるファッション衣料の中から紳 士服(メンズファッション)と,飲食サービスとして欠か せない要素となっているシアトル系カフェの立地分析 を取り上げる.

紳士服ブランドの分布

紳士服は婦人服と比べれば市場が小さく,ブランド の数も限られるものの,それでも全体像を把握するこ とは容易ではない.対象とするブランドを選択する際 に可能な限り偏りを減らすため,予備調査として 23 区 内の主要百貨店 18 店・SC8 店に出店している紳士服 ブランドすべてのリストを作り,705 種をリストアップし た.この段階で,店頭での印象通りに都心型(高級)

百貨店と若者をターゲットとした SC では出店するブラ ンドの傾向が異なることを確認すると共に,両者は重 なり合ってもいるため明確にタイプ分けできないことも 後藤 寛, 横浜市金沢区瀬戸22-2,

横浜市立大学 国際総合科学部,

Tel & Fax : 045-787-2083

e-mail : [email protected]

(2)

確認できた.この知見を踏まえて本調査では,36 ブランド(百貨店出店中心 15,SC 出店中心 18,重複 出店 3)を選び,関東 1 都 6 県全域の 1108 店舗を抽 出した.内訳は大型店内テナント 1013,路面店 39,

アウトレット店 53,空港内店舗 3 である.アウトレットと 空港内店舗は特殊なので本研究では分析対象外と する.

SC を中心とする若者向けブランドショップといって も,出店する SC がどこにでもあるわけではない.ここ でいう SC は駅前出店の多いファッションビルを想定

しているが,とくに地方においては地元百貨店内に 出店する場合も多い.

他方,大都市圏においては商業集積の中で百貨 店と SC が共存する場合も多く,その間での選択動向 が分析対象となる.山手線内にあるような超広域集客 商業集積においては,街毎のテイストの違いによって 性格付けが明瞭になるが,首都圏でも郊外において は,鉄道沿線の中でどこが拠点となるかの商業集積 間競争があり,その上で集積内での競争があるという 近隣市場の二重構造が存在する.

1 商業統計による地域小売総売上額とここで取り上げる大型店の分布

2 集積毎の百貨店タイプとSCタイプの出店構成比

(3)

カフェの立地分析

ここで取り上げるカフェは,近年人気の高いセル フサービス形式でエスプレッソコーヒーを看板としたド リンクを扱うシアトル系と呼ばれるカテゴリーである.

都内には大手 3 社がそれぞれ 259 店,130 店,94 店 出店している.

これらの分布は都内だけでみても日本橋,銀座,

赤坂,新宿などオフィス従業人口の集中する都心部

に極端に集中して立地している.空間的相関を検証 しても,地域小売業売上高(≒買い物,レジャー来訪 人口)よりオフィス従業者数(≒従業滞在人口)との相 関がはるかに高い.都心集積の中での差異について はさらなる検証が必要である.

3 23区内のカフェの密度分布とボロノイ領域

4 カフェのチェーン毎ボロノイ領域(都内)

(4)

6 カフェのチェーン毎ボロノイ領域(新宿周辺)

5 カフェのチェーン毎ボロノイ領域(23区中心部)

図 6  カフェのチェーン毎ボロノイ領域(新宿周辺)

参照

関連したドキュメント

グラフ3は供給戸数を実数で示したものだが、95年では30分以内で3万6千  

関西圏 36 店舗 中部圏 20 店舗 首都圏 76 店舗 中国・四国 九州 17 店舗 国内は3大都市圏中心のバランス良い店舗網

本稿では、こうした産業・経済活動の東京への一極集中化のもとで、資金面から産業活動を支

日系小売企業の海外展開(趙) 59.. GMS

NO 町名 所在地 店舗名称 業種 主な取扱品又は内容. 188 若松町 若松町830-1

31 対象店 本店, ワールド店, COEX店 対象顧客 金浦空港, 仁川空港出国の日本お客様 贈呈場所 対象店贈呈デスク セゾンカード VISA ·

3)地方中心都市・歴史観光都市の両者に関連する諸機能

【表3】より,中規模小売店舗においては決定係数が多少低いものの(β 1 +β 2