別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・○乙 第 3086 号 氏 名 松本 政輝
論文審査担当者
主査 扇谷 芳光 教授 副査 松山 高明 教授
副査 大塚 成人 教授
(論文審査の要旨)
傍前床突起動脈瘤は硬膜外に存在する場合には破裂する可能性が非常に低く,経過観察と なるが,硬膜内に存在する場合には,破裂しくも膜下出血を引き起こす恐れがある為に外 科的治療の対象となる。この動脈瘤が硬膜内か外かを判別する為には distal dural ring(DDR)と呼ばれる硬膜の位置を正確に評価することが必要であるが,通常の画像検査 では DDR を描出することはできない。一方で,同様に描出はできないが,その解剖学的特 徴から,位置を予測することが可能な falciform ligament(FL)と呼ばれる硬膜が,傍前床 突起動脈瘤の近傍に存在する。実際の傍前床突起動脈瘤の手術で検証した結果,常に FL から内頚動脈に沿ってほぼ 3.5mm proximal の位置に DDR が存在していた。このことは,
FL が DDR の位置を予測しさらに,傍前床突起動脈瘤が硬膜内なのか外なのかを区別する上 で有用なランドマークになり得ることを示している。
FL と DDR との新たな解剖学的特徴を明らかにした本論文には学術的価値があり,学位論文 に相当するものと判断した。
論文題名:Distance Between the Falciform Ligament and Distal Dural Ring as a Surgical Landmark for the Treatment of Paraclinoid Aneurysms
(傍前床突起動脈瘤治療においてランドマークとしての falciform ligament と distal dural ring との距離が一定であること)
掲載雑誌名:World Neurosurgery
Vol 124, e498-e502, 4 月 2019 年 掲載
(主査が記載、500字以内)