• 検索結果がありません。

人口減少地域における医療的ケア ―現状と未来― 前林 英貴

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "人口減少地域における医療的ケア ―現状と未来― 前林 英貴"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

若手企画シンポジウム

70 The 67th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health

YPS-2

人口減少地域における医療的ケア ―現状と未来―

前林 英貴

島根県立大学 人間文化学部 保育教育学科

 島根県の人口動態は、都市部への人口流出による社会減に加え、1992 年以降自然減となっており、

自然増減率(人口千対)は△ 7.2 と全国第 40 位である。合計特殊出生率は 1.74 と沖縄に続き全国第 2 位であるが、出生数は年々緩やかに減少しており、2018 年には 5,000 人を下回った。一方、「医療 的ケア児」は、全国で 18,951 人(2017 年度)と年々増加傾向にあるが、人口減少地域においても増 えてきており、支援を必要としながらも医療や福祉とつながらずに潜在化している未就学児も多い。

医療的ケアの内容は対象となる子どもの疾患や障害により様々であり、人工呼吸器管理などの高度な 医療的ケアが必要な場合もあるため、支援者の医療知識や技術、経験だけでなく、専門職者の協働に よる支援体制がより求められる。島根県では、2006 年より医療的ケア児のための在宅療養支援ファイ ルを作成し、県内の保健所を中心として活用してきている。また、各ライフステージにおける相談支 援に対応するため、医療的ケア児等コーディネーター研修が 2019 年度より開始された。東西に長く、

離島も抱える島根県の地理的環境を考えて、ICT を活用した研修制度などの導入も計画されている。ま た、遠隔地医療システムの進歩とともに離島等であっても専門家からのアドバイスがより簡便に受け ることが可能になると期待される。今回、幼児期・学童期・青年期といった各ライフステージを通じ た支援の事例を紹介し、人口減少地域における医療的ケアの未来像について提言したい。演者が所属 する島根県立大学においては、人工呼吸器を装着した学生の受け入れを行っている。受け入れに必要 であった事項や課題について紹介するとともに、当事者の思いや周囲の学生に与える影響についても 紹介したい。重い障害のある子どもや青年が共に学ぶことができる教育機関・大学や地域での受け入 れ態勢の整備は ICT 等の利用によってその可能性が広がるものと予想される。合計特殊出生率の高さ が示すように、人口減少地域は子育てに関しては都心部よりも優れた環境要因を多く持つ。そこに住 む多くの人々は地域に根差した生活を続けたいと願っている。10 年後には、人々が働く環境も大きく 変わる。現在の人口減少地域こそ子育ての先進地域になる可能性が高いことを示したい。

  若手企画シンポジウム 座長: 中山祐一小島令嗣(摂南大学看護学部)(山梨大学社会医学講座)

医療的ケア児の現状と課題~ 10 年後を見据えて~

Presented by Medical*Online

参照

関連したドキュメント

この数字は 2021 年末と比較すると約 40%の減少となっています。しかしひと月当たりの攻撃 件数を見てみると、 2022 年 1 月は 149 件であったのが 2022 年 3

菜食人口が増えれば市場としても広がりが期待できる。 Allied Market Research では 2018 年 のヴィーガン食市場の規模を 142 億ドルと推計しており、さらに

近年、日本のスキー・スノーボード人口は 1998 年の 1800 万人をピークに減少を続け、2020 年には 430 万人にまで減 少し、20 年余りで 4 分の

2021 年 7 月 24

 保険会社にとって,存続確率φ (u) を知ることは重要であり,特に,初 期サープラス u および次に述べる 安全割増率θ とφ

都内人口は 2020 年をピークに減少に転じると推計されている。また、老年人 口の割合が増加し、 2020 年には東京に住む 4 人に