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アルツハイマー病における危険因子

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Academic year: 2021

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アルツハイマー病における危険因子 ApoE4 遺伝子の検出試薬の研究

日大生産工(院) ○秋谷 佳史 根本 浩史 日大生産工 小森谷 友絵 神野 英毅

Latex 試薬の作製を行っている。

【緒言】

本学術講演では、遺伝子診断に用いる、DNA

感作 Latex 試薬の作製および、その凝集反応の結

果について発表する。

アルツハイマー病(Alzheimer disease ; AD)は、

脳が次第に萎縮していくに従い、知能、身体全体 の機能が衰えていき、ついには死に至る病である。

初発症状は、いわゆる「物忘れ」や、意欲が乏し くなったり、周囲への興味や関心がなくなるとい った人格変化であり、末期になると言語の疎通も 日常生活も障害され、寝たきり状態となる。発病 年齢によってその羅病期間も様々だが、約 10~15 年の経過で、合併症が直接的な死因となる。

13.1

13.1

p

q

11

13.4 13.2 13.3 12 11 13.3

13.2

12 13.1

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13.4 13.2 13.3 12 11 13.3

13.2

12

Fig.1 Chromosome 19 AD は、βアミロイド(Aβ)、タウ蛋白、アポリ

ポ蛋白(ApoE)が関係しており、「脳内に Aβ蓄積

→老人斑形成→脳神経細胞中のタウ蛋白のリン 酸化および変性→神経細胞の死滅→発病」という 過程で発症する。中でも、ApoE は主にコレステ ロールや他の脂質の輸送に関する血漿蛋白であ り、その遺伝子は 19p13.2(Fig.1)にコードされて いる。

【実験方法】

1. DNA 感作 Latex 粒子の作製

2 ml の エ ッ ペ ン に GMA(Glycidyl- methacrylate)-Latex 粒子(10.0 mg)を入れた。こ の粒子を 10 mM KPB(pH 8.0)で 400μl×3 回洗 浄した。遠心分離後、 10 mM KPB(pH 8.0)を 200 μl 加えた。さらに、プライマー 60μl を加え 25 ℃で 6 時間カップリング反応を行った。

反応終了後、ラテックス表面における未反応の エポキシ基を不活性化するために過剰量のグリ シン溶液を加え 30 分間反応させた。

その後、 2.5 M NaCl を含んだ 10 mM KPB(pH 8.0) で 200 μ l × 3 回 洗 浄 し た 。 そ の 後 、1M Tris-HCl(pH 7.9) 1 ml で懸濁させ 24 時間、室温 でインキュベートし、DNA 感作 Latex 粒子を完 成させた。 1)2)

こ の ラ テ ッ ク ス 試 薬 を 凍 結 乾 燥 一 晩 行 い FT-IR(Bruker Optics)を使用し、分解能 4cm -1 、 積算回数 100 回、 KBr 法で IR スペクトルを測定 した。(Fig. 2)

ApoE 遺伝子にはε2,ε3,ε4 の 3 つの対立遺伝 子(アリル)(蛋白質では E2,E3,E4 のアイソフォー ム)があり、その中でも、ε4 アリル(E4)がアルツ ハイマー型痴呆症の危険因子であることが明ら かとなっている。E2,E3,E4 の違いは、112 位と 158 位のアミノ酸である。ApoE をコードする遺 伝子の遺伝子型は、ホモ接合体、ヘテロ接合体の 各組み合わせとして、(E2/E2), (E2/E3), (E2/E4), (E3/E4), (E4/E4)となり、ヒトはこれらのいずれ かに分類される。

長寿に伴う孤発性のアルツハイマー病患者は (E4/E4), (E3/E4)型に多く発症している。

そこで、本研究では、アルツハイマー病発症に 大 き く 寄 与 す る SNP(Single Nucleotide Polymorphisms) 検出を目的とした、DNA 感作

Study on Development of Reagent for Detection of Alzheimer desease using ApoE4 gene

Yoshifumi AKIYA, Hiroshi NEMOTO, Tomoe KOMORIYA and Hideki KOHNO

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2. DNA 感作 Latex 試薬の反応性の検討 作製した DNA-Latex 試薬を 70 mer 程度の短 い DNA 鎖を用いて反応性を確認した。反応原理 は Fig.3 に示す。 200μl のエッペン中に Latex 試 薬①(プローブ),②、DNA、 TE Buffer を加え、10 分ほどインキューベートした後、サブミクロン粒 子アナライザーにて測定した。(Fig.4)

【結果及び考察】

1. DNA 感作 Latex 粒子の作製 Fig.2 FT-IR spectra of GMA-Latex Particles and DNA-Latex particles

GMA-Latex を IR で測定したところ、エポキシ 環に特徴的なスペクトルを得た。3059 cm -1 にエ ポキシ環のメチレン基、3000 cm -1 にエポキシ環 のメチレン基、1255 cm -1 にエポキシ環の対称伸 縮の振動が見られたことから、ラテックス表面に GMA が被覆していることを確認した。

凝集反応における粒径変化

0 2000 4000 6000 8000 1

2 3 4 5 6 7 8 9

サンプルナンバー

粒径(nm)

粒径

Sample No. Sample name 粒径(nm) 1 DNA-Latex① 1035.8 2 DNA-Latex② 1277.2

3 Brank 1789.8

4 DNA 2μl 6150

5 DNA 4μl 2877.8

6 DNA 8μl 3182

7 DNA 12μl 2745.3

8 DNA 16μl 3101.6

9 DNA 20μl 3434.8

さらに、 DNA を感作させた Latex を IR で測定 した。エポキシ環の対称伸縮である吸収が見られ なくなり、エポキシ環の開裂の際に見られる水酸 基と思われる幅広な吸収が 3000~3300 cm -1 に見 られたことから、DNA 感作 Latex 試薬の作製を 確認した。 3)

2.DNA 感作 Latex 試薬の反応性の検討

テンプレートする DNA の量を 2, 4, 8, 12, 16, 20 μl とし、DNA-Latex と反応させた。その結 果、 Latex の粒径が増大していることから、 DNA を介して凝集が起きたものと考えられる。

【参考文献】

1)H. Kawaguchi etal. Colloids and Surfaces B:

Biointerfaces 10 (1998) 161-169

2) H. Kawaguchi etal. Colloids and Surfaces A:

Physiochemical and Engineering Aspects 153(1999) 445-451

3)赤外線吸収スペクトル‐定性と演習‐

中西 香爾 著 南江堂

+

DNA-Latex① DNA-Latex② Sample

+

DNA-Latexとターゲット遺伝子とのハイブリダイゼーションを行う

未反応のプライマーがターゲット遺伝子とさらに反応する

この時の粒径を測定することで 凝集反応を確認する

+

DNA-Latex① DNA-Latex② Sample

+

DNA-Latexとターゲット遺伝子とのハイブリダイゼーションを行う

未反応のプライマーがターゲット遺伝子とさらに反応する

この時の粒径を測定することで 凝集反応を確認する

Fig.3 Reaction principle

Fig.4 Result of Change Particle diameter in

agglutination reaction

参照

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