〔ビ タミ ン
77
巻 7 号(7 月)2003 〕 383 シンポ ジウ
ム :「
生命
システムに お け る ビ タミ
ンC
」
(
3
)
ア
ス
コル
ビ
ン
酸
の
新 機能
に
つい
て の
考
察
一
サ
イ
ト
カ
イ
ン
系
と
の
相
互
作
用
に
つ いて
* 岡山 大学薬学 部 免疫医薬 品 化 学 講 座**
山本
千
各
Vitamins(Japan),
77(7
),
383−395
(2003
)A
New
Aspect
ofAscorbate
in
Terms
ofthe
Biological
andPharmacological
Activity
:lnteraction
ofAscorbate
With
Cytokine
Systems
Itaru
YAMAMoToDepartment of lmmunochemistry
,
Faculty of Pharmaceutical Sciences,
Okayama University,
Okayama,
亅apanIn
1989,
wehave
developed
a novel vitaminC
derivative
,2−
0
一
α一
D−glucopyranosyl
−
L−
ascorbic acid(
AA −2G
),
which is highly sIable toheat
and oxidative stress,
This stableform
ofascorbate, of which
hydroxy
moieIy at theC −2
posi
【ion
is
regiospecifically substituted withglucose,
was enzymaticaUysynthesized with mammalian
in1estinal
and rice seed α一
glucosidase
,
and cyclodextrin glucanotans−
ferase
from
Bachillus stearothenuophylus.
In1999
, wehave
also reported a series of6−
acylatedforms
of AA
−
2G
,
6−Acyl−AA −2Gs ,
of whichhydroxy
moiety at theC −6
position
ofAA−2G
is
substitutedwith
fatty
acidshaving
adifferent
length
of carbon chains.
Exposure
both
of AA−
2G and6−Acyl−AA −
2G
to the mammalianbiomembrane
resu ]tsin
theformation
of active vitaminC
by
ct−glucosidase
and!or esterase
.
AA −2G
has
been
admitted as a medicinal additivefor
whilening andis
widely usedin
domestic
and foreign countriesfor
years.
Outof the various acylatedderivatives
, 6−0 −dodecanoyi−2−
0 一
α一
D−glucopyranosyl
−
L−
ascorbic acid is considered tobe
重he
most expecIed candidatein
applicationf{〕rmedicinal use
,
fbr
examples ,preservation
solutionfor
the grafts, whiteningingredient
,
food
addi−
hves and medicines
,
because
it
is
the moslprominent
onein
terms of the stability,
effectiveness andskin
pe
eability.
The
two types of ascorbatederivatives
are very useful vitaminC
source,
especiallyin
the tissue culture experiments and contribute to thefinding
of unknownphysiological
action,
and tothe clarification of the mode of action of ascorbate
.
It
has
been fbund that vitaminC
sしimulates
the cytokinegeneration
and enhances the cytokine−induced
biological
activityin
immune
and neuro 】ogi−
cal responses
,
although ascorbate alone is without effecしThese
findings
suggesI thatAA −2G
and6
−
Acyl−
AA
−2G
not only may serve as useful agentsfbr
the medicinai and cosmetic use,
but
a且so contrib−
uIes 【o shed some light on a new aspect of the biological activity of ascorbate.
κ6y wo 眺 :ascorbate
,
AA−2G ,6−Acyl−AA −2G
,α一
glucosidase
,
cytokine(Received/anuary
22,2002
)体 論 文は, 日本ビタ ミン学 会 第
54
回大 会(平成14.
4.
25−
26,
東 京 〉の シンポジウ ムでの講 演内容をま と め たもの である.
’“
384 山 本 †各 〔ビ タミ ン77巻
1.
は じ めにビタ ミ ンC (C )(学名:アスコ ル ビン酸
,
AsA>は抗壊 血 病 因 子として発見さ れたビ タミ ン で,
線 維 芽 細 胞に お けるコラー
ゲン合 成促 進作用がその主たる機序であ ることが 知 られている.一
方,C
はその強い抗 酸 化 作 用 か ら,
健 康 維持,
老化 防止や生 活 習 慣 病 予 防の目 的 で健康食晶,
医 薬 部外 品 およ び医薬 品と して広く利用 されている,
基 礎 科学の分 野で は,
C は イン ター
フェ ロ ン誘 導 能や抗ウ イル ス作用,
さら には免疫増 強作用 など生体 防 御 因子の立 場か ら重 要 な 因 子で ある こ と が 多くの研 究で明ら かに さ れ て お り,
c は単 なる ビ タ ミ ン とい う概 念を越えて,
生命維 持に とっ て重 要な 生理 活性 物 質と しての位 置づ けが な さ れつ つ ある.
し か し,
一
方で それ を否定する成 績 も報 告 されてい る.
この ような事態 を生じてい る第
一
の理由は,
AsA が 化 学的に不 安 定である た め,
細 胞 培養系や試験 管 内で 経 時 的に進む事象を詳 細に追 求で きない ことである.
第二 の理 由は,
加 卿 o の実験で用いるマ ウスや ラッ ト で は多量の AsA を生合成し てい る こ と,
ヒ トやモ ル モ ッ トの場 合に も常 時食餌か ら C を得て い る ことか ら,
C 投与の結 果は生体 側の状 況に より大き く左 右さ れ る点である.
そこで
,
もし化学的に安 定で,
し か も 細胞 内で酵 素 的にAsA に変換される ようなC 誘導体が 開発さ れ, そ し て そ れを用いて AsA の免 疫 賦 活 作 用や神 経 突 起 伸長 作 用な ど が 細胞 培 養 系で確 実に示され るなら ば,
その メ カニ ズ ム の解 析や,
応 用的研究,
さらには サ プ リメ ン ト と し ての扱い も容易になるもの と思わ れ る.
そこ で, 古 くよ りこれ らの点を改 良した C 誘導 体の合 成が 試み ら れて 来た が,
安 価で,
物 理 化 学 的に真に安 定 で,
安 全 性 が 保 証 され,
生体 内で代 謝を受けC
活 性 を 発揮できる理 想 的 なC 誘 導 体は存在し な かっ た.
筆者ら は 1989年に,
AsA
の分 子 崩 壊の メカニ ズム 1) を理解し た上で,
これ に分 子修 飾を施し,
酸化的条件下 におい て物 理 化 学 的に壊れ ないC
誘 導 体の合 成に幸い にも成功 した.
すな わち,
ほ乳動 物 消 化 管 由 来の糖 転 移 酵 素 (α一
グルコ シダー
ゼ)を用い,
AsA の 2一
位の水 酸 基に 部 位 特 異 的に グル コー
スを 1分 子導入し た安 定C 誘 導 体アスコルビン酸グ ルコ シ ド(AA−2G
)を合 成 した2)−
71.
工業 生 産に当たっ て は,
(株)林原 生 物 研 究 所 (岡 山〉と の共同研究より, 安 価で既に他の 目的で利用され て い る糖関 連酵素 サ イク ロデ キス ト リン・
グル カ ノ トラン スフェ ラー
ゼ (CGTase >が利 用で きること を発 見 し,
大 量生産が 可能となった8)−
1〔]),
現 在,
AA−
2G は医薬 部外 品 主成分と して多 くの 化 粧 品に配 合 され てい る.
AA−
2G は極めて安 定で あ り,
し かも体 内や細 胞内で活性型C
となるこ と か ら,
培養細胞を使用 したC
の研 究が可 能とな り,
これまで明確に で きな かっ たC
の生理作用 の メ カニ ズム の解 明が 可能 となっ た”)・
且6 ).
その後 19992H (2H+ +2e
’
)(還 元 力
,
2電 子 還 元 )一
一 一 図 1.
アス コ ルビン酸のラジ カ ル反応 と 分 解 過 程.
7
号(7
月)2003
〕 アス コ ル ビン酸とサ イ トカイン系の相互作用385
年には筆者ら は,
AA−
2G に 比べ 皮膚 吸 収 性の極めて高 い安 定なC 誘導体(6−
Acyl−
AA−
2G)を化 学 的, 並 びに酵 素的に合成 する こ と に成 功し た且7)lg!.
これは,
AA−2G
分 子の 6 位の水酸基に部位特異 的に種々 の長さの脂 肪 酸 (ア シル基)を導 入し た もの で, 現在こ の もの の特 徴 を 活か し た基 礎 的,
応 答 的 研 究 が進 行 中である.
こ こ で は
,
主に AA−
2G,
6−
Acyl−
AA−
2G の 特徴,
代 謝, 生理 活 性 (特にサ イトカ インとC の相互作用 )につ いて筆者 らの研究結果 を報告する.
また,
種々 のC
誘 導 体の特 性比 較を行う.
2.AA −
2G
研 究 開 発の経 緯と特
性 α.
グルコ シダー
ゼ は 二糖〜
多糖類 を分 解す る機 能の ほかに, 適 当 な受容 物質が あると分解し た単 糖を その 物 質に転 移 する,
い わゆ る「糖 転移活性」をも有 する酵 素で, ほ乳 動 物 細胞か ら微生物まで広 く存 在 し,
種 類 も多い,
筆 者 らは,
ラッ トやモ ルモ ッ トの消化器 組 織に存 在 する a一
グルコ シ ダー
ゼの うち,
マ ル ター
ゼを用い るとAsA
とマ ル トー
スか ら アス コ ルビン酸グルコ シ ドが酵 素 的に合成 するこ と を見い だ し た.
この グ ルコ シ ド は,
AsA 分 子の 2位の水 酸 基 が 特 異 的に グルコー
ス(ブ ドウ糖〉で修 飾 され た分 子構造(AA−
2G )をしていること を明ら かに し た2>・
6},
AA−
2G は体内 に と り込ま れる ま で は, 熱,
光,
重 金属イ オン存在下,
中性 水 溶 液 など 種々 の酸 化 的 条件下 で全 く壊れ ない C 誘導体であるこ と が判 明し た.
また,
経 口的に投 与 す る と血 中のAsA
濃 度が上 昇し,
尿 中に も AsA の形で 見い ださ れ てい る.
AA−
2G は 消化 器 官,
皮 膚 組 織, 線維芽細 胞,
リン パ球,
神経細 胞 など調べ られ たすべ て の組織や細胞に お いて,
α一
グ ルコ シ ダー
ゼ によ りに AsA に変換さ れ,
活 性 型C が遊 離し,
こ れ まで にC の生理 作 用として知 ら れてい る コ ラー
ゲン合 成促進作用,
活 性 酸 素 捕 捉作 用,
メラニ ン産 生抑 制 な どの作用 を発揮する ことが証 明さ れ てい る,
こ の酵素的変換は徐放 的 に行 わ れるた め作 用が 持続する などの特 徴を有 している7)m
」6)19)−
22}.
その 後
,
Bachittus stearothernioph )plus 由来のサ イ クロデ キス トラ ングル カノ トラン ス フェ ラ
ー
ビ(CGTase)で 安価に合 成で きる こ とが 見いだ さ れ,
工業的にはこ の 酵 素が使わ れている 8}・
10}.
合成 収率,
安定性 (酸 化 抵 抗 性 ), 毒 性 (安 全性 ), 生 物 活性,
作用持続性,
工業 生 産 コ ス トなどの点で満 足できる AsA 誘導体の誕生であ る,
筆者 らは,
「AA・
2G
は 生体内で生 合 成 され うるか.
」 につ い ての課題に挑戦 し た.
その結 果,
高 濃 度の AsA とマル トー
スを投 与する と, ごく微 量の AA・
2G
が尿 中 に検出 する こ と を見い だした23 ).
AA
−
2G の発 見 が契機 となっ て開発さ れ たAsA の配 糖 化 誘導体に,
2位 または 6 位にガラ ク トー
ス (β一
配 位 〉が 導入 されたAA−
2Galや AA−
6Ga1がある24).
これらは生 。。(
望
/
.
鍔
∫
猿
。H翠
温
e 歳} 一導
斃
鼠
搾 マル トー
ス +ヤ
ラッ ト小 腸α・
グル コ シ ダー
ゼ HO\
曜 器∴
− AA 。H↓
…」V・ア・ラー
ゼ鰯
_ _ L
一
ア スコル ビン酸2・
グル コ シ ド (AA−
2G ) 図2.
安 定 型ビ タミン C誘導体 ;レ ア スコ ル ビン酸2一
グルコ シ ド.
386 山 本 ヰ各 〔ビ タミン 77巻 体 内代 謝が十 分で ない こ とや
,
安 価に合 成で き ない こ となどの理 由で, 現 在まで 商 品 化は進ん でい ない.
AsA の配 糖 体に関して,
筆者ら より先に報 告 され た ものがある.
そ れ は,
1973 年に鈴木ら に より報告され たもので,
Aspergitus niger 由来の a一
グル コ シ ダー
ゼ を 用い て合 成さ れ た(文 献25,
およ び特 許 公 報 昭48−
38158,
tg73).
し か し,
当 時,
構 造 決 定の手段に乏し く構造は 不 明の まま であっ た が,
筆者らが1989
年に新 規AsA 配 糖 体 AA−
2G を発表し たこと が契 機とな り,
1989年 鈴 木らの手に より再 び その配 糖 体が研 究さ れ,
その構造 が6一
位の水酸 基 が グルコー
ス で置 換 され た AsA6一
グル コ シ ド(AA−
6G)({x一
配位 )である ことも判 明した26}.
AA.
6G
はC2,
C3 の水酸基が フ リー
であることか ら推 定さ れ る様に, 残 念な が ら安 定性におい て改 善され たもの では ない こ とを筆 者ら は確 認し てい る.
また,
ほ乳 動 物には6一
位の グル コー
スを切 断する酵 素がな く,
体 内 で活性型AsA とならない.
AA −2G
覧
論
伊
0 1搾
Gr
1
…
_}
_
」廴1_
_
一
一巨
A6 o TPS唄
L
_ .
酸 無水物 瞬 pyridine 酸クロラ イ ド 瞬 DMF 囀瀦
6
−Acyl−AA ・
2G
o
論
噛
鉤
0 2 1 0 − … A4 A6 … TMS I … d 5 4 3 1H・
閥MR 〔500 MHI,
匚』O) 21 ゜ プロ ト ン帰属 ・1
,一一
.一
炬
頚
L
.
.
lU
IL
一 ’
・一
酊
1L
. r刑
」
.
1H・
NMR13C−
NMRa−
glucosidasef弋謝実 署灸 d 5 4 3 2 1 0 1H鹽
NMR (500 MHz,
CD300 ) 6−
OC耄a騨
A《禰
2G 図3.
アシル化アス コル ビン酸2一
グル コ シ ドの合成 ヒ ト皮 膚 再 構 築モデル にお け る 透 過 性 2800 撃←
} 700c e3E600 墓_ 500.
←
量 OOE」
0 ユ一
〇一
〇 ト 4003eo2001000024 4S 72 96 120 Time (h) 経ロ投与によ る血 中AAの変 化 (ラッ ト〉 1:
:
喜
・三
:
:
1
・・靱
:
20 昏Octa−
AA−
2G AA−
2G 一 01 3 6 24Time alter administration 〔h)
7号 (
7
月 )2003 〕 ア ス コル ビン酸とサ イ トカイン系の相互作用387
3.
親 油 性アス コ ル ビン酸 誘 導 体6
−
Acyl
−
AA
−
2G
研
究
開 発の経 緯 と特 性その後筆者 ら は
,
AA−
2G を出発物質と して,
AA−2G
に比べ吸 収性の極めて高いC
誘 導 体,
6一
ア シ ルー
ア スコ ル ビン酸一
2一
グ ルコ シ ド(6−
Acyl−
AA−
2G )の化学合 成並び に 酵 素 合 成に成功し た17)tg ).
こ こで用い た酵 素は一
種の プロテアー
ゼで,AA ・
2G
と脂肪酸ビニ ル を ピリ ジン中 で反応させ6一
位に特 異 的にアシル を導入 する こ と が で き た.
すな わち,
無水ピ リ ジン中 オク タン酸ビニ ル を アシル基 ドナー
とし て,
45℃ で反 応 させ AA−
2G に対 して ア シ ル基 転 移活性 を有する酵 素 をス ク リー
ニ ング した とこ ろ,
BaciUus subtilis 由 来の プロテ アー
ゼ に著 し い 活 性 が認め ら れ た.
そこで,
こ の酵素を用い て AA−
2G
のモ ノ アシル化を行っ た結果,
37% の収 率で 2−0 一
α
一
D−glucopyranosyl
−6−0 −
octanoyl一
し一
ascorbic acid (6−Octa−
AA
−
2G )が得ら れ た.
また,
同様に種々 の直鎖 飽和 脂肪 酸ビニ ルをア シ ル基 ドナー
と して反 応 させ, 対 応 する 6−
Acyi−
AA−2G
が 得るこ とに成功 した.
ア シ ル基 転 移の 反 応 性は,
ア シ ル基の長さ が長 くなるに し た が っ て低.
卜.
し た.
これ らの 結 果よ りこ の酵素法は,
短 鎖・
中鎖 のア シル基 を持つ 6−
Acyl−
AA−2G
の合 成に有効である と言 える.
これら
一
連の 6一
ア シルー
AA−
2G 誘 導 体 (炭素数が4〜
18)は,
AsA の 2一
位に グル コー
ス,
6一
位に種々 の 長 さの 直 鎖 脂 肪 酸 を結 合させ たAsA 誘 導 体で,
酸化的 条 件 下 において比較的安定である ばか りでな く,
脂肪酸の部 分の炭 素 数が増 えるに従い親 油 性が強 まり,
皮 膚 組 織 へ の浸透性(ヒ ト皮 膚 再 構 築モ デル,
モ ル モ ッ ト皮 膚 ),
経口投与後の腸 管 か らの吸 収 性(ラッ ト)が優れ た もの となっ ている ls)27 }−
29 ).
さ ら に は,
これ ら新 規C
誘 導 体は体 内でエ ス テ ラー
ゼお よ びα一
グル コ シダー
ゼ に より脂 肪 酸と グル コー
ス を酵 素 的に分 離 し,
AsA と な り,
従 来から知ら れ てい るC の生理・
薬理作用 を発 揮 す るこ と が示 され た(Tai・A,
et at.
投 稿 中).一
方,
体内 で生 じた 脂 肪 酸 とグ ルコー
スはいず れ もエ ネルギー
と して利用 さ れ る た め, 体 内 安 全性は保 証 され たもの と なっ てい る.
アシル基の長 さの違い に よっ て 6一
ア シ ルー
AA −2G
は安定性,
酵 素 的 代 謝,
水・
油に対 する溶 解 性,
皮 膚 透 過’
「生などが微妙に異なることよ り,
生体応 用・
目的に応 じてベ ス トな炭 素 数の ア シル誘導体を選 択できる可 能 性 が ある.
2002 年には
,
6 位に直 鎖 型 脂 肪 酸 を導入 し た6−
g.
tmightAcyl−
AA・
2G (6−
sAcyl−
AA−
2G)を さらに発 展させ,
直 鎖の代 わ りに分 岐 型の脂 肪 酸 を導入 した6−
branchedAcyl−
AA−
2G (〔i!bAcyl−
AA・
2G)の開発に成 功し た3・
o),
同 数の脂肪課
膜排
泄
図5.
ア スコ ル ビン酸の分 子 修 飾と生体 内代 謝.
388
01 50 叟 コ 詔 50、
叩 O 尸 躍 O 」 」 O 瓜 匡 の旧
・
劇
= く 0 山.
本Toell
−
depleted splenocytes格 B細 胞 に お け るNGFR の発 現 BceH PC12 r
−N−一一一
一 / ) 〔ビ タ ミ ン77巻e
1
10
100
1000
Antigen
−
++
.
NGF {・glml〕
{SRBC ) AA
・
2G■
一
十.
*
:Pく0.
05,
唖 PくaOl 〔05 m 叫図6
.
抗体産 生増 強にお け る AA−
2G とNGF の相 乗 効 果.
No
antigenSRBC
SRBC
+AA −2G
7.
α%1
蘿
纛
…
l
l
P
嚊
ChainP
,
chainP
−
chainSpeeltiC binding Of biotinylate
PE NGF (F
.
IJculture}anti
°
μ SRBC +AA2G 3235 ±657bi。ti・
yl
・ted・/
「
「
「
tt
;鶴鹸・
t
−tt{
t’
/t!・
.
s ;’
di,
/
’
i1’
F
・
chain (B cell marker )図7
.
AA−
2G に よ るB 細 胞 上の NGF 受容体発現 促 進 作川.
_
α しし壱醐 i 瀬 綱
⊂璽
丕
⊃
4 3 2 19
冨 E 晋、
豊 理 号 匡 潭 ±酌
}
匚
O 冨 口」
O 監一
〇」
Ω 尉.
」 」 ト O 12.
0%.
.
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、
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層.
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..
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!・
唱
:・
幽
111冨
7:
.
}
.
:
「
F
.
.
:
1i
:
:
・
・
.
・
i爆 :;1;旨ii硅}lll……∵11
:.
:
∵……il・
…ii
…lii聾攤 舞ll……li・
・.
・
.
.
liiiii灘
iliil
}
1
ξ
:
300ENooo
建 畔 lioe OP く0.
1 O O,
125 0.
5 0 0.
125 0.
5 0 0.
125 0.
25 0.
5 025 0.
25AA
−
2G (mM }:
.
AA
’
2G (mM }曹
白
曹
PくD.
001 図8.
SRBC 刺 激マ ウ ス脾 細 胞の IL−
2分 泌に及ぼす AA−
2G の影 響.
7
.
号・
(7月 )2003 〕 アス コ ル ビン酸とサ イト カ イン系の相互作用 389 酸 炭素 数で比 較し た 場合,
6−
bAcyl−
AA−
2G は 6−
sAcyl−
AA−
2G に比べ,
水中 お よ び酸 化に対 する抵 抗性が増し て おり,
ま た,
水に対する溶 解 性 並び に有 機溶媒に対 する溶 解 性 も 高 まっ てい るこ と が明らか となっ てい る.
4.
ビ タ ミンC
の サ イ トカ イン と の相
互作 用筆 者ら はこれら
C
誘導体を用い て,
AsA の生 理・
薬 理活性に関 す る研 究の過 程で,
AsA とは異な りAA−
2G や 6−
Acyl−
AA−2G
が培養マ ウス脾 細 胞 を用い た抗体 産生 系におい て,
顕著な促 進 作 用 を 示 すこ と,
そして本 作 用はα一
グル コシダー
ゼ阻害 剤の存在 下 で は消 失 する こ とを観察し た14).
これ らの知 見は,
AA−
2G の免 疫賦 活 作用発現が,
酵 素 作 用によ り徐々 に遊離し たAsA その もの に基づ くこ とを 示 唆 する もの で ある.
そこで,
AsA を 12時 間 毎に5
日間の培 養 期 問 中総 計10
回添加 した と こ ろ,
AA−
2G の 単独添 加 時とほ ぼ同 程 度の抗 体 産生促 進作 用のあるこ と を見いだ した。
これ を契 機に 筆 者ら は,AA −2G
の抗 体産 生 促 進メカニ ズ ム につ い て インター
ロ イキン(IL)との関 連性につ い て 調べ た.
その 結 果,
AA−
2G はマ クロ ファー
ジか らの抗原 誘 導性IL−1
の 産 生の増加や抗原 刺 激 時のT
細 胞か らの IL−
2産 生の促 進 お よ びIL−
2R 発 現の増 強作用の ほ か, AsA は IL−
2 依 存的 に 抗体産 生 を促 進し ていることを明 らかに した3D.
さ ら に,
AsA は神 経 成長因子 (NGF )と抗 体 産 生に おい て相乗作用を示 すこ と,
ま たAsA が リンパ球 膜上 での NGF の受 容 体 発 現 を増 強 するこ とがその機作と なっ て い る こ とを 明 らかに し た16),
その後,
さら にこれ らC 誘 導 体 を用い て,
AsA には免 疫 増 強作用 の ほ か,
サ イ ト カイン依 存性の神経 突 起 形 成増 強作用32〕や NK 細 胞 活 性 化 増 強 作用 な ど を有 する こと を培 養 細 胞レベ ルで 実 証 した(未報 告 ).
生 体は多くの器 官や組 織か ら な り, それ ら はまた幾 種類 かの細 胞から形 成さ れ ている
.
これらすべ て が一
個体として統 合 され,
調 和のとれ た 生命 体として機 能 して い くた めに,
生 体はい くつ かの細 胞間 お よ び組 織 間コ ミュ ニ ケー
シ ョ ン手 段 を備 えてい る,
代 表的 な も の として は神経系,
免 疫系 や 内 分 泌系があ り,
これら は主に全身的 な組 織 情 報 伝 達 を行っ てい るこ とが 知ら れ てい る.一
方,
局 所の細 胞 間情報伝 達 を担 う もの と し て は サ イ トカインや神経ペ プチ ドなどの ネッ トワー
ク が あ る.
サ イ トカインは極 微 量で生 理活性を示す分 泌タンパ ク質で あ り、
その産生の乱 れや受容 体の異 常 が疾患 を 引 き起こす 例 も多い.
先に 示 し た ように, AsA はそれ自身サ イ ト カインや神 経ペ プ チ ドの様 な作 用 を示さ ない に も か か わ らず,
それ らの 因子の作用を 相 乗 的に増 強 するこ とが判明 し た.
これ らの作 用は他 の ビタ ミン や抗 酸 化 剤に比べ極めて顕 著である.
こ の ような知見か ら,
神 経・
免 疫・
内分 泌クロ ス トー
ク(相 互対話 )におい て,
多彩な作用を有 するサイトカ インが 局 所で微 量で効 率よく,
しか も特 異 的に機 能するた め,
AsA がアンプ(増 幅 因 子 )役と し て 重要な役 割 を果 たして い るので は ないか と筆 者ら は考えてい る,
これ は従 来の AsA の概 念 を越 え た新しい考え 方ゆえ,
現 時 点で は仮説 に過 ぎないが,
AsA 分子に秘め ら れた機能 をこの ような観 点か ら解 明 するこ と は意 義のある こと30
0
0
∩
41
= 」 コ = 二 摺 3 ω一
一
〇 〇一
〇 NGF to ng /mI0
0 0.
Ol O.
1.
1 Concentration (mM } 30 20 10 僧 」 コ ⊆ = 溜 ミ「
切 = OO←
OBt2cAMP
O.
5 mM 「eagents ;O.
5
mM 図9.PC
12細胞における神 経 成長 因子 (NGF )お よ びBt2cAMP 誘導性神 経 突 起 形 成に 対 す る AsA,
AA−
2G お よ び6−
Acyk−
AA−
2G の 作 用,
390 山 本 秀各 〔ビ タミ ン 77巻 (1> AsA + Bt2cAMP 30
°
.
90’
6hP44142→
1
・’
1
“
’
’
蠣灘
』
300 Φ 200L < 1000 12h 24hq
磨
.
30 90 6 min min h (2}6
−
Oct a−
AA2G + Bt2cAMP30
’
a齟
p44!42
驛
≒》職 b.
250OS 1509 く50
0 9σ 數 12 24h h、
6h、
12h 24h鑾 糠
輪
30 90 6 min min h2hTime
(3) p44142 弓ン
(
」 Σ く Q 囚 一 口 」 》 O Φ 切 σ Φ」
9 ε 》←
一
)一
一
り 邸 X ユ く Σ ⊇ O一
87654321 ロ Bt2cAMP O・
5 mM9
瓢 繍Ψ 編欝 6
−
Octa−
AA−
2GO.
5 rnM AsA O.
01 mM 24Time (h
) h卩
回
十 十 十一
一
十一
十一
一
一
}
一
脅
P く O.
05舳冑
Pく 0.
OOI 十 十図10
.
リン酸化 MAPK p44〆42 の発現に及ぼすAsA
およ び6−Octa−AA −2G
の影 響.
図ll
.
ビタ ミ ンCと サイ トカ イン系との相互作 用.
と考えてい る.
AsA に関し て は
,
メ ガ用 量 (mg〜
30 g〆日)を摂 取し た場 合に,
免 疫 賦 活 作 用,
抗ウ イル ス作 用,
抗腫 瘍 作 用,
神経 突起伸長 促 進 作 用 な どの薬理効 果 が 期 待 され てい る.一.
方,
AsA は活 性 酸素の捕 捉 剤と して働いて 老化,
炎 症,
自己 免 疫 疾 患,
虚血 臓 器 障害,
動 脈 硬 化 などの発 症・
悪 化 を 防 止 する作 用が知られて い る が,
その 両者の作 用機 作におい て如 何なる共 通 点と 相違 点 が ある の か が,
今 後の研 究の課 題であ る.
7 号 (7月 )2003〕 アス コル ビン酸とサ イ トカイン 系の相互作用 391
5 .
AA
−2G
並 びに6−
Acyl
−AA −2G
の ラジカ ル捕 捉 活 性新 規
C
誘導 体 AA−
G2 並び に6−
Acy且一
AA−
2G は,
体 内 で AsA へ 変 換後,
フ リー
ラジカ ル・
活 性酸 素 捕 捉 活 性 を発揮する こ と は勿 論の こ と である が,
誘導体 それ自 身で も,
他の 2一
位置 換 型AsA 誘 導 体 とは異な り,
強い フ リー
ラジ カル・
活性 酸 素捕 捉 活 性(1電子 還 元 )を有 す ること を筆者 らは認 めてい る18 )27 〕−
29).
酸 性 条 件 下で DPPH ラジ カルに対する捕 捉活性を比較検 討した結果,
DPPH に対 する AsA の反応が 速 や かで ある の に対し,
2一
位 置 換 型 AsA 誘導体の 反応は緩やかで長 時間に わ たっ て進んだ.
2・
位置 換 型AsA 誘 導 体の活 性 を比較する と
,
6−
acylascorbic acid 2・
g]ucoside (6−
Acyl−
AA−
2G),
ascorbic acid 2
−
glucoside(AA−
2G),
ascorbic acid 2−
su ]fate(AA
−
2S),
ascerbic acid2−phosphate
(AA−
2P),
2,6
・
dipalmitoyt ascorbic acid (2
,
6−
dipalm・
AA )の 順であっ た。
これ らの結 果より2位の置 換 基が電 子供与 性である と 活 性が増 すとい える
,
ま た,
2時間の反 応におい て AsA 1モ ルあ た り消 去で きる DPPH は約 2モ ル であっ たが , 6−
Acyl−
AA−
2G やAA −2G
は2
モ ル以 上であっ た.一
方,
その他の誘 導 体は 2モ ル以 下 で あっ た.
6.
Acy].
AA−
2G やAA−
2G が最 終 的にAsA の活 性を越 える理 由 とし て,
これ ら誘導体とDPPH の付加 体の形 成 がLCIMas で確 認 しており,
その 他,
分 子 間重 合,
分子内転移等の可 能 性につ い て も検 討 中であ る,
1
π 卿 o に おいて も,
紫 外 線 照 射に よ る ラ ジ カル発 生 に基づ く脂 質 過 酸 化 物の生 成 をC ま た は他の水 溶 性C
誘導 体より も 強 く抑 制 するとの結果を示 し た (未 報 告 ).
6
.
化 粧 品 分野に お け る プロ ビ タ ミンC 剤
C の開発 研 究の大半は,
安定化と脂 溶 化に向け ら れて い る.
それ は,
ビ タ ミンの中で光, 熱,
酸化に対し最 も不 安 定 なビ タ ミンの宿 命で もある.
また,
水溶 性の 欠点を補 うため,
体 内貯留,
吸 収 性の向上 を め ざ し た 研 究は医 薬 品,
化粧 品へ の適 用 を考えての もの で あ る.
C は ビ タミ ンE と 同様,
活 性 酸 素 捕 捉 とい う特性 がある こ と より,
生 体 内代 謝を考慮せず 活 性 酸 素 捕 捉 のみをね らっ た製 剤の開 発 も一
極に あ る,
図 12 にはほ ぼ年代 を追っ て
,
開発さ れ た C 誘 導 体 の構 造を示した.
1990 年以前の水 溶 性 安定型の代 表は AA−
2P であ り,
食品 添 加物と して も認め ら れ てい る,
また,
多くの 研 究 者が競っ て 利 用 し,
AsA の 多彩な,
そ れ でい て不 確か な 生理 作 用 (抗ウイルス作用,
抗ガン 作 用な ど)の解 明に大い に役 立っ た経緯がある.
AA−
2P は ホス フ ァター
ゼ に よリ リン酸 を遊離し,
AsA の作 用 を発 揮 す る.
東 京 医 科 歯 科 大学の畑ら は,
AA−
2Pの特 性を 利 用 して,
培 養 線 維 芽 細胞でコ ラー
ゲン合 成の促 進が維持さ れ,
3次 元 的 組 織 を構築すること,
さ らに1 型コ ラー
ゲン遺 伝 子の転写 を促進 することを証 明し て い る31.
).
AA−2P
の さ ら なる誘導体として,
ポ リ リン酸 塩が ロ ッ シュ 社 (ス イス)に より開発 され た.
ポリ リ ン酸とAsA
を混合し放置 する だけで合 成で きるため安価であ るが,
種々のポ リ リン酸の混 合 物であり,
原 料も残 存 し てい る.
今の ところ魚の養殖,
食肉動 物の発 育 促 進 栄養剤とし てのみ用い ら れている.
AA
−
2G は 1990年,
筆者らが開発し た安 定 型 AsA 誘 導体で,
AA−
2P同様, 諸種の酸 化 的 条件 に対 し極 めて安 定で,
中性 溶 液のみならず,
酸 性 条 件下で もAA−
2Pと は異なり全 く安 定である.
AA−
2G は経口投与する と消 化 管 粘 膜に存在する α一
グ ルコシ ダー
ゼ に よりグル コー
スが切 断 され活 性 型の C と なり,
効 果 を発揮 する,
培 養 細 胞 を用いた実験系で も細 胞 膜に存在する酵 素で適 度 に切 断さ れ,
AsA の作 用が持 続 的に発揮さ れ る こ と を証 明してい る、
化 粧品 主 剤と しての特性を有 する こ と か ら,
医薬 部 外 品として認め られ ている37)−
44),
先にも述べ たが
,
配糖化 C と して ascorbic acid 2−
galac−
toside(AA
−
2Gal),
ascorbic acid 6−
galactOside(AA−6Gal
)が合 成 され た が,
代謝に難点があ り利 用 され ていない24).
一
方,
脂 溶性 AsA の代表は6−
palmytoyi ascorbic acid(6
−
Patm・
AA ),
6−
stearyl ascorbic acid(6−
Stea−
AA ),
2,
6−
djPa
且myIoy 且ascorbic acid (2
,6−
dipalm−
AA )等があ り,
食品 添 加 物 とし て使用さ れ るい る
.
また,
実験的に は ガ ン細 胞 増殖 抑制を期 待 して研究材料として役 立っ てい る.
1998年,
筆 者 らは一
連のc 誘導体(6−
Acy1−
AA−
2G ) を開発し た.
AsA の 2位に グル コー
ス,
6
位に種々 の 長さの脂 肪 酸 を結 合させ た AsA 誘 導 体で, 脂肪酸の部 分の 炭 素 数 が増 える に従い 親油性が強 ま り,
皮 膚 組織 へ の 浸 透 性 (ヒ ト皮膚再構 築モ デ ル,
モ ル モ ッ ト皮 膚 〉,
腸 管 か らの吸 収 性 (ラ ッ ト)が優れ たもの となっ て い る.
これ ら は,
体 内で 生じた脂肪酸と グル コー
ス は いずれもエ ネルギー
と して利 用 されるため,
体 内安全 性は保 証された もの と なっ てい る.
化粧品領域に おい ては主 に美 白
,
しわ や し みの防 止,
日焼 け予 防の 目 的で用い ら れて い る,
この分 子 基 盤と して は,
チ ロシ ナー
ゼ活 性の阻 害 に 基づ くメ ラニ392 山 本 格 〔ビ タミ ン
77
巻開 発 年
爵
一
ascorbゆaCld 6
−
steara電90rpalmi 血te 〔噎レS量ea or 6
”
Patm−
A8A [ 創 oo ・。図
asooぬic ac固2膠
ひpbOsptva霍e (AA・
2P》廴
桟
国
2・
au−
b9 「岬 冂osy ト aSDorbiG @ac {AA
−2 j・
{
廴
,瓢 ascorbtc
acid
2,6dipaln しaヒe{2,6rdip81
E
直1 塩 asoOF函cacid w佻 u瓶te
{
−2S
》塩 2響ひβ一D』alaCSo anosyi − a O向 ack畳 A ム ーaC
硼o 塩 2・aoCtadecyitaolbic
ac
囮〔
・ 3611 } 咽 竇 欄5ひ 皿 弔噸luaopytenosyta orbio aCld{ AA − 6p 梱毘 06
一
β † ga 旧d叩糊n yl ・ 日瓢b ac剛{AA弔G81, 2.ひ〔5・hyirory −4Hpyv 0re2 − methyゆ一Lg
O
ascotOie ac − Koilc td〔
V
〔ンKo豚診acld}HO3
・σ
13−【[3、4・d[hydro−2
,5,7β
4飢rame yl−2{4,8,12加m創h屮tridecylト
2Hl
・benzOPyran
・5yt]o剛
1
−2−hyiroxypropyi ]巳La
Se
sic a d くVひVE} D
CIP 岡nCOC 済 6 ひ町ト2一 σα幽臣91UCDpytanosyFasc
ミ
acid
‘5Aey ■.AA. 〕 済 3−〔dhylasOO面bacトd 〔AAく3E ) 3・Ododecr
art
)ome
量hyl
asc ◎tOi
@aCld 図
12
.ビ タミンC 誘
導体 の 開発の流れ
ン
生成の抑制お よびメラニン の還 元 , 活性 酸素 の補
, コ ラ ーゲ
ン タ ンパ クの増 生 作 用などが期待さ れて る. しか しなが ら,
水溶 性のCは水溶 液 中で 不安定 あり, 皮 膚か
ら の 吸収も 低く, 化粧
品としての商品 に は問題 が あっ た,
近年, そ れ らの 欠 点を カバーす 目 的 で 種々 のC
誘導 体が合 成され,医薬
外品 ( 化粧品主剤 ) や 化 粧品
として 使 用 出来る
商品が
登場 して
た. 水溶
性誘導
体 と して
は,AA−
2G のほ
かAA−6G
,AA
−2
C
AA
− 2S ,AA−2Gal
,
AA −6Ga
]な
どが,また親油
性 誘ア
体
としては,
6
−Acyl −
AA−2Gのほか
2 ,6・
Dipalm−
AA, 2− SteaAA, CV−361134 ), VC・VE36 ), EPC−Kl,3−
0
− dodecy ]cbomethy
]
ascorbic acid, VC−IP ・VC−Kojicacid36 ),3
− eth7号 (7月 )2003〕 ア ス コル ビン酸と サ イ ト カイン系の相 互 作 用
393
上記 誘 導 体の 中で
,
投与後生体内で酵 素 的 あるい は非酵 素 的に代 謝され
,
活 性 型の C とし て作用 を 発揮できるもの として は AA
−2G ,
AA−
2P (以上水溶 性),
6−
Acy卜AA−
2G(両 媒 性 ),
2,
6−
dipalm−
AsA,
6−
Stea−
AsA,
6−
Palm−
AsA (油 溶性 〉がある.
た だ,
2,
6−
dipalm−
AsA はパ ル ミチン酸 が 遊 離し にくい こと,
また 6−
Stea−
AsA,
6−
Palm−
AsA は2,
3位の水 酸 基がフ リー
のた め不 安 定で ある こ と に は変わりな く,
その 使用 に当たっ ては,
各 物 質の特 徴 を充 分に認 識し て お か なけれ ばな らない.
こ れ らの脂 溶 性 誘導体は食品添加 物と して認 可され て い る.
一
方,
AA−
6G,
AA−
2S,
AA−
2Gal,
AA −6Gal,
CV .
36lL VC
−
VE,
EPC−
Kl,
3−0 −
dOdecylcarbomethyl ascor−
bic acid
,
vC−
IP, vC−
Kojic acid,
AA・
3Eな どの c 誘 導体は 生体 内では修 飾 基が酵 素的にも
,
自然分 解に よっ て も遊 離 し ない.
し た がっ て,
その作 用 はC と同 等で は ない こ と はい う まで もない ことである,
そ れ なの に 何 故,
これら一
群の誘導体が化粧 品分 野に導 入 され る のか.
その理 由 は,
これ らC 講 造 類 似体に は,
チ ロジ ナー
ゼ の阻害効果や わずかなラ ジ カル捕 捉作用の みを 期待して の開発とい うこ と にな る.
また,
C 構造 を担 体と して 用い , これに薬 理作用のある物 質を結合 させ たC 誘導 体 も登 場 している(Cv −36
]1,
vC−
vE,
vc−
Kojic acid,
3−
0−
dodecylcarbomeIhyl ascorbic acid な ど),
こ れら は
,
生体 内で代 謝 を受け て作用を発 揮 する ことを期 待してい るが, 必 ず し も う まくはい っ てい ない,
と ころ で
,
生 体 内で C とな る誘導体に対 し,
一
部の 研 究 者や メー
カー
が そ れ らを「プロ ビ タミ ンC
」という名 称で使 用 してい る のを 見受け る が,
これ は誤 解 を うむ 原 因となる ので使 用 を控 える ようい い たい.
ビ タミン D の様に不活性型の物 質が体 内に存在し,
光等の作用 を受 け 活性 型に変化する場 合に元の ビ タミン を プロ ビ タミン D と呼んで いる わけで,
AA−
2P の よ う なC 誘 導 体は元々生体 内に存 在 するもので はなく,
あ くま で一
つ の 人 工 的 化 合 物に過 ぎ ない のである か ら,
「プロビ タ ミン C 」なる名称は適 切で ない,
適切 な名称を統一
的 に規定するまでは「プロ ビ タ ミン C剤 」あるいは「強 化C
剤 」な どの用語で呼ぶべ きであろ う.
7 .
ア ス コ ル ビン酸 誘 導 体の展望AA
−
2G は医 薬 部 外 品 とし て化粧 品 主 剤の認 可 を得,
現在,
多くの化 粧 品に配 合さ れ利用 さ れてい る 37 ).
44 ).
これ ま で 美 白 化粧品 とし て多くの C 誘導 体が開発 され て きたが , AA−
2G は安 定 性,
製 剤 加工性,
安 全性,
価 格のすべ ての点で満足 で き る プロ ビタ ミ ンC
剤と し て一
里塚 を築 き あ げた もの と 自 負 して い る.
ま た, 近々,
食 品 添 加 物 としての承 認が得ら れる予 定である こ とよ り,
脱 気の工夫や安 定 性 確保のた めの添 加 物 を 含 ま ない ドリンク剤,
その他の液 剤としてのC
の用 途 が 開 けるもの と期待する.
6一
ア シ ルー
AA−
2G は脂 溶性の た め吸収性 に優れてい るに もか か わらず,
他の脂 溶性 ビタ ミ ンと異な り蓄 積 性が認め ら れない の は,
容 易に 生体内酵素代謝を受けて活 性 型C
となるた めである,
特に皮 膚に 塗布し た場 合, 上皮, 内皮,
真皮層での ブ リー
ラ ジ カル・
活 性 酸 素 捕 捉,
メ ラニ ン合成抑制 お よ びコ ラー
ゲンタン パ ク生 成 促 進作用 を介して,
美 白効 果の みな らず,
し み,
そばかす,
しわ形 成 抑 制 な どの 効 果 が 期待さ れてい る.
また,
臓 器へ の浸 透 性 並 びに 血 中持 続 性が認め ら れて い る こと か ら,
虚 欠性心疾 患 の再 還 流 障 害の抑制,
胃腸 障 害でC
の服用 が不 可の患 者へ の投 与やC 吸収の低 下のみ られる高齢 者へ の適用 等,
広範囲にわ た り有 用 なプロ ビ タ ミン C 剤として, 化 粧 品 や 医 薬 品 あるいは食品添加物としてその 開発 が 期 待 されている,
また,
AA−
2G 同様,
6一
ア シ ル.
AA−
2G は酵 素 的 切 断 を受けずと もこ の もの自 身で ラジ カ ル捕 捉 作 用 を有し てい る.
それ故に低 温で保 存さ れ る移植 臓 器保存 液剤として の6一
ア シ ルー
AA−
2G の新た な活用が 話題とな る 日 も近い もの と思われ る 41i)46 ).
ビ タ ミン A
,
D に関 しては,
生 理活性,
レセ プター
等 明確な ター
ゲ ッ ト をもっ て誘導体が合 成さ れて お り,
構造 活 性 相 関 な らび に遺伝子発現 制 御の レベ ル ま で研 究が進ん でい る.
それ に対し てC は,
安 定 型 誘導 体の発 見に至る まで加 嘘乃 での活 性 評 価が困難であっ た た め研 究が遅れた 感がある.
最 も不 安 定 なビ タ ミン の宿 命と割 り切って今後の研 究に期 待 したい.
(平成 15.
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