はじめに(適正使用のお願い)
・・・・・・・・・・・・・・・・
3
適正使用に関する事項
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
■
■
・
「効能又は効果」及び「用法及び用量」について
・・・・・・・・・・
3
ジェブタナの使用にあたって
・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
■
■
・
適切な医療施設(緊急時対応が可能な施設)
・ ・・・・・・・・・・
4
■
■
・
入院管理について
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
■
■
・
骨髄機能の予備能が低下している患者への
ジェブタナの投与について
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
■
■
・
ジェブタナ治療中の血液検査について
・ ・・・・・・・・・・・・・・・
4
患者選択における注意点
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
投与スケジュール
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
投与にあたって
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
■
■
・
投与方法
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
▶用法及び用量
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
■
■
・
調製方法
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
■
■
・
患者への説明
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
投与期間中の留意点
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
■
■
・
過敏反応
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
■
■
・
検査スケジュール
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
■
■
・
投与延期・減量の目安
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
▶投与延期・減量の目安
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
特に注意を要する副作用
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
■
■
・
重大な副作用
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
▶骨髄抑制・感染症
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
・発現状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
・発現時期
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
・発熱性好中球減少症の予防
・・・・・・・・・・・・・・・・
16
・発熱性好中球減少症の治療
・・・・・・・・・・・・・・・・
17
・G-CSF適正使用ガイドライン
・ ・・・・・・・・・・・・・・
19
・投与延期・減量の目安
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
・症例概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
▶重篤な下痢
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
▶腎不全
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
▶消化管出血、消化管穿孔、イレウス、
重篤な腸炎
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
▶末梢神経障害
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
26
▶不整脈
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27
▶肝不全、肝機能障害
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27
▶間質性肺疾患
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28
▶重大な副作用(その他)
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
▶重大な副作用(類薬)
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
その他留意すべき事項
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
■
■
・
その他留意すべき事項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
▶相互作用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
▶中枢神経系障害
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
付録
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
1.国内臨床試験成績
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
2.海外臨床試験成績
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
3.海外第Ⅲ相試験(EFC6193)及び
国内第Ⅰ相試験(TED11576)における
患者背景、前治療の実施状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
4.海外第Ⅲ相試験(EFC6193)及び
国内第Ⅰ相試験(TED11576)の原疾患の
病勢進行以外の死亡症例における背景因子
・ ・・・・・・・
39
5.高齢の患者で多く認められた副作用
・ ・・・・・・・・・・・・・・
40
6.ジェブタナの販売開始後に報告された、
ジェブタナとの因果関係が否定できない
発熱性好中球減少症による死亡例5例
・ ・・・・・・・・・・・・
41
Q&A
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
46
目・次
Q
&
A
付録
特に注意を
要する副作用
その他留意
すべき事項
投与期間中の
留意点
投与にあたって
投与
スケジュール
適正使用に
関する事項
ジェブタナの
使用にあたって
患者選択に
おける注意点
投与スケジュール
投与
スケジュール
ジェブタナの使用に際しては、治療上の必要性を十分に検討の上、投与の可否を判断してください。
ジェブタナの適応患者に該当しない場合には、他の治療法をご検討ください。
対象患者の選択
投与前
日
ま
で
投与中
ジェブタナ
投与
2回目以降
の投与
P5 患者選択における注意点
投与の準備
1日目
朝 プレドニゾロン 5mg (経口) 2日目以降も連日経口投与
ジェブタナ25mg/m2
1時間かけて点滴静注
昼 プレドニゾロン 5mg (経口) 2日目以降も連日経口投与
P7-9 投与にあたって(投与方法、調製方法)
過敏反応
P11 投与期間中の留意点(過敏反応)
副作用とその対策
P13-29 特に注意を要する副作用
投与延期・減量の目安
P12 投与延期・減量の目安
投与後
重大な副作用
・骨髄抑制・感染症(P13-23) ・末梢神経障害(P26)
・重篤な下痢(P24) ・不整脈(P27)
・腎不全(P24) ・肝不全、肝機能障害(P27)
・消化管出血、消化管穿孔、 ・間質性肺疾患(P28)
イレウス、重篤な腸炎(P25)
・心不全
・アナフィラキシーショック
・播種性血管内凝固症候群
・急性膵炎
・皮膚粘膜眼症候群
・心タンポナーデ、浮腫、体液貯留
・心筋梗塞、静脈血栓塞栓症
●次コース投与前にも必ず投与前検査を実施して、患者の臨床症状などを考慮し、投与の可否を確認してください。
投与スケジュール(例)
前投薬
ジェブタナ
25mg/m
(点滴静注)2
プレドニゾロン
5mg×2回/日(経口)
連日経口投与
1コースを3週(21日)毎に繰り返す
1日目 8日目 15日目 22日目 29日目
●次コース投与前にも必ず投与前検査を実施して、患者の臨床症状などを考慮し、投与の可否を確認してください。
患者への説明
P10 患者への説明
前投薬(ジェブタナ投与30分前まで)
ジェブタナによる過敏反応の発現及び症状を軽減させるために、以下薬剤の静脈内投与を
完了させてください。
●
抗ヒスタミン剤 (クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg、ジフェンヒドラミン25mg又は他の
抗ヒスタミン剤)
●
副腎皮質ホルモン剤 (デキサメタゾンリン酸エステル8mg又は同等の副腎皮質ホルモン剤)
● H2受容体拮抗剤 (シメチジンを除く、ラニチジン塩酸塩又は他のH2受容体拮抗剤)
Q
&
A
付録
特に注意を
要する副作用
その他留意
すべき事項
投与期間中の
留意点
投与にあたって
投与
スケジュール
ジェブタナの
使用にあたって
患者選択に
おける注意点
投与にあたって
患者への説明
●
患者用冊子「カバジタキセルによる治療を受けられる方へ」
●
患者説明用資材もご活用ください。
弊社ホームページ(サノフィ製品情報サイトe-MR)に掲載しております。
http://e-mr.sanofi.co.jp/products/jevtana/index.html
http://www.info.pmda.go.jp/ksearch/html/menu_tenpu_base.html
●
医薬品医療機器総合機構のホームページに「患者向医薬品ガイド」が掲載されていますのでご活用ください。
‐1‐
患者向医薬品ガイド
年 月作成
ジェブタナ点滴静注 PJ
【この薬は?】
販売名 ジェブタナ点滴静注60mg
Jevtana 60mg I.V. Infusion
一般名 カバジタキセル アセトン付加物
Cabazitaxel Acetonate
含有量
(1バイアル中)
ガバジタキセルアセトン付加物として
64.14mg
(カバジタキセルとして60mg)
患者向医薬品ガイドについて
患者向医薬品ガイドは、患者の皆様や家族の方などに、医療用医薬品の正しい理解と、
重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために作成したものです。
したがって、この医薬品を使用するときに特に知っていただきたいことを、医療関係
者向けに作成されている添付文書を基に、わかりやすく記載しています。
医薬品の使用による重大な副作用と考えられる場合には、ただちに医師または薬剤師
に相談してください。
ご不明な点などありましたら、末尾に記載の「お問い合わせ先」にお尋ねください。
さらに詳しい情報として、「医薬品医療機器情報提供ホームページ」
KWWSZZZLQIRSPGDJRMSに添付文書情報が掲載されています。
【この薬の効果は?】
・この薬は、タキサン系抗悪性腫瘍剤と呼ばれるグループに属する薬です。
・この薬は、がん細胞の細胞分裂を阻害し、がん細胞の増殖を抑えます。
・次の病気の人に処方されます。
前立腺癌
・この薬は、プレドニゾロンと併用されます。
ジェブタナを投与する患者又はその家族の方に対しては、ジェブタナ投与開始前にジェブタナの
効果、ジェブタナによる治療でよくみられる副作用とその予防・対策について十分に説明してく
ださい。
患者への説明に際しては、以下の患者用冊子等をご活用ください。
●
緊急時連絡カード
「発熱」 「かぜのような症状」 「寒気」
「からだがだるい」 「息切れ」 「息苦しい」
「から咳」 「呼吸がしにくい」 「下痢」 「嘔吐」
次のような症状があらわれた場合には、すぐに医療機関
に連絡してください。
PV.CAB.SIF.15.035
ジェブタナ®
投与後に、骨髄抑制(好中球減少など)や感染症
(発熱性好中球減少症)、間質性肺疾患を発現する可能性があ
ります。
緊急時連絡カード
【緊急時連絡先】
他の医療機関を受診する場合には、必ず
ジェブタナ®を使用し
ていることを医師または薬剤師に伝えてください。
医療機関名
電 話 番 号
診 療 科
主 治 医 名
診察券番号
氏 名
電 話 番 号
:
:
:
:
:
:
:
付録
特に注意を
要する副作用
その他留意
すべき事項
投与期間中の
留意点
投与にあたって
投与
スケジュール
適正使用に
関する事項
ジェブタナの
使用にあたって
患者選択に
おける注意点
特に注意を要する副作用
特に注意を
要する副作用
発熱性好中球減少症の治療
発熱性好中球減少症に対する抗菌薬の投与について
●
発熱
が認められたら、
直ちに血液培養等を実施するとともに、適切な抗菌薬投与を速やかに開始してください。
●治療にあたっては、下記文献又は各学会(日本臨床腫瘍学会等)の発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン
を必ずご参照の上、患者の状態に応じた治療を行ってください。
・AlisonG.Freifeld,etal.,ClinicalPracticeGuidelinefortheUseofAntimicrobialAgentsin
NeutropenicPatientswithCancer:2010UpdatebytheInfectiousDiseasesSocietyof
America(ClinicalInfectiousDiseases.2011;52(4):e56-e93)
・発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(日本臨床腫瘍学会編)
ジェブタナ投与後に、発熱性好中球減少症に関する死亡例が報告されています。死亡例の中には、発熱性好
中球減少症に対し、適切な抗菌薬投与等の対処がされていなかったと思われる症例がありました。
P41の付録「6.ジェブタナの販売開始後に報告された、ジェブタナとの因果関係が否定できない発熱性好中球減少症に
よる死亡例5例」をご参照ください。
【日本臨床腫瘍学会 発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン】
●FN患者に対する初期治療(経験的治療)
・発熱;腋窩温≧37.5℃
・好中球減少;<500/μL, または<1,000/μLで48時間以内に<500/μLになると予測される
・感染巣がないか症状の問診,診察
・血算,白血球分画,血清生化学検査
・静脈血培養(2セット)
・必要に応じて胸部X線写真,検尿
抗緑膿菌作用を持つβラクタム薬
(単剤)を経静脈投与#1
・施設での臨床分離菌の感受性を
考慮して薬剤を選択する
MASCCスコアで評価
低リスク 21点以上 20点以下 高リスク
キノロンの予防投与なし キノロンの予防投与あり
臨床所見,画像,培養結果に基づ
いて適正な抗菌薬を併用する
・血行動態が不安定,蜂窩織炎を
入院で静注抗菌薬治療
[患者側の要因]
・消化管の吸収に問題なく内服可能
・介護者がいる
・緊急時に来院する交通手段がある
[病院側の要因]
・急変時に常時対応可能な外来診
・静注治療を必要とする明らかな
感染症
・消化器症状のため内服困難
Q
&
A
付録
特に注意を
要する副作用
その他留意
すべき事項
投与期間中の
留意点
投与にあたって
投与
スケジュール
ジェブタナの
使用にあたって
患者選択に
おける注意点
特に注意を
要する副作用
【日本臨床腫瘍学会 発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン】
●FN患者に対する経験的治療開始3~4日後の再評価
FNに対する経験的治療開始
・毎日の問診,診察
・静脈血培養の再検
・感染巣が疑われる部位の培養
臨床的・微生物学的に確認された感染症
感染巣・原因菌が不明の発熱
解熱 発熱が持続
血行動態が不安定
全身状態が安定
好中球減少が持続
好中球が増加傾向
好中球≧500/μLに
回復するまで抗菌薬
療法を継続 解熱 発熱が持続
感染巣や原因菌に応
じて適切な期間治療
を継続
または好中球
≧500/μLに回復す
るまで抗菌薬治療を
継続
感染巣,原因菌に
応じて抗菌薬を変更
新たな感染巣,増悪
した病変を検索する
ための画像検査
増悪した感染部位の
培 養 ・ 生 検 ・ドレ
ナージ:細菌・ウイ
ルス・真菌の検索
抗菌薬のスペクトラ
ム・投与量の見直し
経験的な抗真菌薬治
療の検討
血行動態が不安定な
場合は広域抗菌薬に
変更
外 来 治 療 時は入 院
し,広域スペクトラム
抗菌薬を静注
抗菌薬治療を継続
臨床的・微生物学的
に新たな感染症の所
見がない限り抗菌薬
を追加・変更する必
要はない
抗菌薬治療を継続
真菌症の検査
・血清β-D-グルカン,
・アスペルギルス抗
原測定
・副鼻腔・肺のCT
・肝臓のUST
抗真菌薬の経験的治
療#2
(フルコナゾール
予防投与時は抗糸状
菌 作 用をもつ 非 ア
ゾール系薬剤に変更)
新たな感染巣,増悪
した病変を検索する
ための画像検査
耐性グラム陰性菌,
耐性グラム陽性菌,
嫌気性菌,真菌に対
する治療を行う
・アミノグリコシドま
たはフルオロキノロ
ンを追加投与
・抗MRSA薬を追加
投与
・抗真菌薬の経験的
治療
低リスク
・静注抗菌薬治療を
行っている場合は,
全身状態が安定し
ていれば経口抗菌
薬に変更可能
高リスク
・全身状態が安定し
ていれば,3~5日
静注抗菌薬を続け
た後に経口抗菌薬
へ変更してもよい
#2:ミカファンギン,カスポファンギン,リポソーマルアムホテリシンB,イトラコナゾール,ボリコナゾールなど
低リスク 高リスク
真菌症の検査が
陽性の場合
抗真菌薬の先制治療
(発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(日本臨床腫瘍学会編)より引用)
(発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(日本臨床腫瘍学会編)より改変)
●静注薬剤の用法用量
日本でFNへの適応を有する薬剤
セフェピム
1回2g
12時間毎
静注 マキシピーム
®
(ブリストル・マイヤーズ)など
メロペネム
1回1g
8時間毎
静注 メロペン
(大日本住友製薬)など
®
タゾバクタム・ピペラシリン
1回4.5g
6時間毎
静注 ゾシン
®
(大正富山医薬品/大鵬薬品工業)
日本ではFNを適応症として有しないが十分なエビデンスの集積のある薬剤
イミペネム・シラスタチン
1回0.5g
6時間毎
静注 チエナム
(MSD)など
®
セフタジジム
1回1g
6時間毎
静注 モダシン
®
(グラクソ・スミスクライン)など
日本ではFNへの適応はなくエビデンスも集積途上であるが、日常臨床では使用されている薬剤
セフピロム
1回2g
12時間毎
静注 硫酸セフピロム0.5g/1g「マイラン」
(マイラン製薬/ファイザー)など
セフォゾプラン
1回1g
6時間毎
静注 ファーストシン
®
(武田薬品工業)
1回2g
12時間毎
ドリペネム
1回1g
8時間毎
静注 フィニバックス
®
(塩野義製薬)
ビアペネム
1回0.6g
12時間毎
静注 オメガシン
®
(MeijiSeikaファルマ)
1回0.3g 6~8時間毎
パニペネム・ベタミプロン
1回0.5g
6時間毎
静注 カルベニン
®
(第一三共)
付録
特に注意を
要する副作用
その他留意
すべき事項
投与期間中の
留意点
投与にあたって
投与
スケジュール
適正使用に
関する事項
ジェブタナの
使用にあたって
患者選択に
おける注意点
特に注意を要する副作用
特に注意を
要する副作用
G-CSF適正使用ガイドライン
G-CSF一次予防的投与
●
初回化学療法前の評価
固形腫瘍(白血病を除
く)で、生存期間の延長
が示されたG-CSF併用
レジメンあるいは治癒・
生存期間延長を目指し
た化学療法
固形腫瘍(白血病を除
く)で、症状緩和を目的
とした化学療法
G-CSFを使用するよりも、レジ
メン、用量、投与スケジュール
の変更を考慮
個 人 に F N の
リスクなし(例え
ば、臨床試験に
参加できる合併
症のない患者)
個人にFNの
リスクあり
≧20%
(推奨グレードA)推奨
10~20%
(推奨グレードB)考慮
<10%
(推奨グレードD)不適切
≧10% 推奨
<10% 考慮
患者の危険因子
による個人のFNの
リスク評価*
化学療法レジメン
による
FNの発症頻度**
G-CSF
一次予防的投与
*参照:初回治療前のFNのリスク評価
ASCO NCCN EORTC
・高齢者(65歳以上)
・PS†
不良
・FNの既往歴††
・広範囲放射線照射などの強い前治療
・化学放射線療法
・腫瘍の骨髄浸潤による血球減少
・栄養状態不良
・開放創や活動性感染の存在
・進行がん
・重篤な合併症
・高齢者(65歳以上)
・PS†
不良
・化学療法施行歴
・放射線治療歴
・治療前好中球減少
・腫瘍の骨髄浸潤
・感染や開放創
・最近の手術歴
・腎障害
・肝障害(ビリルビン高値)
・高齢者(65歳以上)
・進行がん
・FNの既往歴††
†・Performance・Status(PS)とは全身状態の指標であり、Eastern・Cooperative・Oncology・Groupによって分類される。
0:無症状、1:軽度の症状があり、2:日中の50%以上は起居、3:日中の50%以上は就床、4:終日就床
††・レジメンの異なる先行化学療法におけるFNの既往歴
**・国内第Ⅰ相試験(TED11576)における発熱性好中球減少症の発現率は54.5%(24/44例)でした。
●
FN発症リスク
対象疾患
(臓器がん)
レジメン
FN発症率(%)
G3+G4
Grade 3/4
neutropenia
(%)
Grade 4
neutropenia
(%)
対象Stage and
Prior Therapy
出典
前立腺癌
DTX(75mg/m
2
)
3
32
−
進行がん
①
DTX(70mg/m
2
)
16.3
93
−
進行がん(日本人)
②
Cabazitaxel
8
82
−
進行がん
③
推奨グレード A
FN発症率が20%以上のレジメンを使用すると
き、FNを予防するために、G-CSFの一次予防的
投与が推奨される。
推奨グレード B
FN発症率が10〜20%のレジメンを使用すると
き、FN発症または重症化のリスクが高いと考え
られる因子を持つ患者ではG-CSFの一次予防
的投与が考慮されるが、それ以外の患者では
G-CSFの一次予防的投与は推奨されない。
推奨グレード D
FN発症率が10%未満のレジメンを使用すると
き、G-CSFの一次予防的投与は推奨されない。
Q
&
A
付録
特に注意を
要する副作用
その他留意
すべき事項
投与期間中の
留意点
投与にあたって
投与
スケジュール
ジェブタナの
使用にあたって
患者選択に
おける注意点
特に注意を
要する副作用
G-CSF二次予防的投与
G-CSFの二次予防的投与とは、抗がん薬治療において前コースで発熱性好中球減少症(febrile・neutropenia:FN)を生じたり、遷延性の好
中球減少症で投与スケジュールの延期が必要となったりした場合に、次コースで予防的にG-CSFを投与することです。
●
2回目以降の化学療法開始前の評価
二次予防的投与を考慮する
(推奨グレードB)
化学療法の減量・スケジュール
変更を行う
(推奨グレードC2)*
YES
NO
2回目の化学
療法前の患者
評価
抗がん薬の減量ある
いは治療法の変更
化学療法の減量・スケ
ジュール変更が望まし
くない
直前の化学療法前の
患者評価を繰り返す
発熱性好中球減少症
あるいは好中球減少
症に伴う用量制限毒
性あり
発熱性好中球減少症
がない、かつ好中球減
少症に伴う用量制限
毒性なし
G-CSF使用
G-CSF未使用
*化学療法の減量・スケジュール変更が行われたうえで、G-CSFの適応に関する推奨グレード
推奨グレード B
抗がん薬の減量やスケジュール変更を行うことが望ましくない患者
*
において、前コースでFNを認めた場合、次コース以降でG-CSFの二次予防
的投与を考慮する。
*・化学療法により“治癒”を含む十分な効果が期待でき、治療強度を下げない方がいいと考えられる疾患の患者。例えば、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(中、高悪性度)、乳癌(術後化
学療法)、胚細胞腫瘍、絨毛癌、肺小細胞癌、急性白血病など。
推奨グレードC2
前コースでFNを生じた場合、投与量減量など適切な処置をとらなければG-CSFの二次予防的投与を行ったとしても次コース以降でのFN発症
リスクは高いと考えられる
1)2)
。よって、抗がん薬の減量やスケジュール変更を行うことが望ましくない患者
*
でなければ、原則として次コース以降
は抗がん薬の減量もしくはスケジュール変更を検討すべきである。
*化学療法により“治癒”を含む十分な効果が期待でき、治療強度を下げない方がいいと考えられる疾患の患者。例えば、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(中、高悪性度)、乳癌(術後化学
療法)、胚細胞腫瘍、絨毛癌、肺小細胞癌、急性白血病など。
1)Haim・N,・et・al.・Med・Oncol.・2005;・22:・229-32.
2)Gupta・S,・et・al.・Biosci・Trends.・2010;・4:・273-8.
G-CSF治療的投与
●
無熱性好中球減少症
無熱性好中球減少症
(推奨グレードC2)G-CSF
●
発熱性好中球減少症(FN)発症時
FNを合併した患者
予防的G-CSF投与中
予防的G-CSF未投与
低リスク
高リスク
G-CSF続行
(推奨グレードC1)
G-CSF
(推奨グレードC2)
G-CSFを考慮
(推奨グレードC1)
病態の重篤化の評価
推奨グレード C2
無熱性好中球減少症患者に対し、ルーチンに
G-CSFの治療的投与をすべきでない。
推奨グレード C1
発熱性好中球減少症患者に対し、ルーチンに
G-CSFの治療的投与をすべきでない。
ただし、G-CSFの予防的投与を受けていたFN
患者では、G-CSFの継続投与が勧められる。
推奨グレード C1
G-CSFの予防的投与を受けていないFN患者で
は、高リスクの場合、G-CSFの治療的投与を検
討する。