vitro試験におけるジェブタナのOATP1B1輸送の50%阻害濃度(IC
50、1.59µmol/L(1329ng/mL))を基 にC
max/IC
50*を求めた結果、0.15〜0.40の範囲であり、カバジタキセルのC
max付近ではOATP1B1の基質 となる薬剤の血中濃度が上昇する可能性が示唆されました。しかし、カバジタキセルの血漿中濃度は点滴静
ジェブタナによるOATP1B1の阻害作用が報告されていますが、
OATP1B1について教えてください。
❶ OATPトランスポーターとはどのようなものですか?
❷ OATP1B1の基質となる薬剤にはどのような薬剤がありますか?
❸ OATP1B1についてどのような試験成績が得られていますか?
Q5
付録 特に注意を要する副作用 その他留意すべき事項 投与期間中の留意点 投与にあたって 投与スケジュール 適正使用に関する事項 ジェブタナの使用にあたって 患者選択における注意点
Q&A
注終了後、極めて速やかに低下し、点滴静注終了10分以内にC
max/IC
50は0.1未満に低下しました。
*:相互作用の可能性を示す指標。0.1を超えると相互作用の可能性を示唆。
更にOATP1B1を介する薬物相互作用の可能性を評価するために、5試験の臨床データ(TED6188試験、
TED6189試験及びTED6190試験、ARD6191試験、EFC6193試験)を統合して構築した母集団薬物動態 モデルを用いて、ジェブタナを25mg/m²の用量で1時間点滴静注したときの濃度−時間プロファイルの分布の シミュレーション(第5、第95パーセンタイル及び第50パーセンタイル[中央値])を行いました。
ジェブタナを25mg/m
2の用量で1時間かけて点滴静注したときのカバジタキセル血漿中濃度の シミュレーションに関する記述統計値(中央値、第5及び第95パーセンタイル)
点滴静注開始時からの理論的時間 中央値 第5 第95
0.2 110 20.1 518
0.4 130 23.8 614
0.8 146 22.6 643
1(点滴静注終了時) 133 21.7 593
1.2 36.8 4.50 194
点滴静注開始時からの理論的時間 中央値 第5 第95
1.33(点滴静注終了20分後) 25.5 3.39 122
1.4 21.8 3.21 104
1.6 17.5 2.68 75.5
1.8 15.2 2.26 64.1
2 14.1 2.21 57.5
4 8.06 1.40 33.4
8 4.30 0.92 15.8
16 3.11 0.65 9.6
24 2.83 0.67 9.2
以上、ジェブタナとOATP1B1の基質(スタチン、バルサルタン、レパグリニドなど)との相互作用の可能性は
一過性であり、臨床使用時において個人間のばらつきを考慮しても、ジェブタナの投与中及び終了後20分まで
と推定されました。
Q&A付録 特に注意を要する副作用 その他留意すべき事項 投与期間中の留意点 投与にあたって 投与スケジュール ジェブタナの使用にあたって 患者選択における注意点 Q&A
A nswer
海外第Ⅲ相試験(EFC6193)及び国内第Ⅰ相試験(TED11576)におけるLH-RHアナログの併用状況は以下の とおりです。
併用例 非併用例
海外第Ⅲ相試験(EFC6193)
ジェブタナ投与群 ITT解析対象集団 225 153
安全性解析対象集団 225 146
国内第Ⅰ相試験(TED11576)
25mg/m2投与群 有効性解析対象集団 27 14
安全性解析対象集団 29 15
海外第Ⅲ相試験(EFC6193)では、LH-RHアナログの併用例と非併用例ともに同様の生存期間が認められ、
ハザード比に関してもほぼ同様でした。国内第Ⅰ相試験(TED11576)では、腫瘍縮小効果奏効率については 評価可能例が LH-RHアナログの併用例が6例と非併用例が6例と限定されていたため比較が困難でしたが、
奏効例は非併用例の2例のみで認められました。またPSA 奏効率はLH-RHアナログの併用例と非併用例で ほぼ同様の結果が認められました。
LH-RHアナログ併用による全生存期間(ITT集団:EFC6193試験)
ジェブタナ+プレドニゾン/プレドニゾロン LH-RHアナログ併用例
(n=225) LH-RHアナログ非併用例
(n=153)
生存期間中央値,ヵ月
(95%信頼区間) 15.4
(14.1-17.9) 14.2
(12.3-15.7)
ハザード比*
(95%信頼区間) 0.68
(0.54-0.86) 0.70
(0.53-0.92)
*:ミトキサントロン+プレドニゾロン群に対するハザード比として、COX比例ハザード回帰モデルにより算出
LH-RHアナログ併用による腫瘍縮小効果奏効率(有効性解析対象集団:TED11576試験)
ジェブタナ25mg/m2 LH-RHアナログ併用例
(n=27) LH-RHアナログ非併用例
(n=14)
評価可能例 6 6
最良総合効果*、n(%)
PR 0 2(33%)
SD 6(100%) 4(66.7%)
PD 0 0
*:測定可能病変を有する患者数による割合
臨床試験ではLH-RHアナログはどの程度併用されていましたか?
併用した場合と併用しない場合で有効性や安全性に違いはありますか?
Q6
付録 特に注意を要する副作用 その他留意すべき事項 投与期間中の留意点 投与にあたって 投与スケジュール 適正使用に関する事項 ジェブタナの使用にあたって 患者選択における注意点
Q&A
LH-RHアナログ併用によるPSA奏効率(有効性解析対象集団:TED11576試験)
ジェブタナ25mg/m2 LH-RHアナログ併用例
(n=27) LH-RHアナログ非併用例
(n=14)
PSA奏効例 (n(%))
[95%信頼区間*] 8(29.6%)
(13.8% -50.2%) 4(28.6%)
(8.4% -58.1%)
*:Estimated・with・exact・method
LH-RHアナログの併用例と非併用例での安全性成績については、全Grade及びGrade3以上の有害事象の 集計を海外第Ⅲ相試験(EFC6193)のジェブタナ群及び国内第Ⅰ相試験(TED11576)の25mg/m
2群について 下表に示します。LH-RHアナログの併用例と非併用例ではほぼ同様の安全性プロファイルが認められ、両試験を 通してLH-RHアナログの併用の有無により一貫して頻度が大きく異なる事象は認められませんでした。
LH-RHアナログ併用による治療下で発現した有害事象(安全性解析対象集団:EFC6193)
(PTは5%以上認められた事象のみを掲載)
器官別大分類 PT、n(%)
LH-RH併用例
(n=225) LH-RH非併用例
(n=146)
全Grade Grade3以上 全Grade Grade3以上
全事象 219(97.3%) 129(57.3%) 136(93.2%) 84(57.5%)
感染症及び寄生虫症 78(34.7%) 24(10.7%) 49(33.6%) 14(9.6%)
尿路感染 14(6.2%) 1(0.4%) 13(8.9%) 3(2.1%)
良性、悪性及び詳細不明の新生物
(嚢胞及びポリープを含む) 3(1.3%) 2(0.9%) 4(2.7%) 4(2.7%)
血液及びリンパ系障害 71(31.6%) 60(26.7%) 60(41.1%) 53(36.3%)
好中球減少症 44(19.6%) 43(19.1%) 37(25.3%) 36(24.7%)
貧血 17(7.6%) 3(1.3%) 23(15.8%) 10(6.8%)
発熱性好中球減少症 14(6.2%) 14(6.2%) 14(9.6%) 14(9.6%)
血小板減少症 14(6.2%) 6(2.7%) 6(4.1%) 3(2.1%)
白血球減少症 14(6.2%) 10(4.4%) 6(4.1%) 4(2.7%)
免疫系障害 6(2.7%) 1(0.4%) 2(1.4%) 0
内分泌障害 4(1.8%) 0 0 0
代謝及び栄養障害 61(27.1%) 11(4.9%) 27(18.5%) 7(4.8%)
食欲減退 45(20.0%) 1(0.4%) 20(13.7%) 2(1.4%)
脱水 13(5.8%) 5(2.2%) 5(3.4%) 3(2.1%)
精神障害 29(12.9%) 3(1.3%) 17(11.6%) 0
不眠症 12(5.3%) 0 6(4.1%) 0
神経系障害 109(48.4%) 12(5.3%) 45(30.8%) 6(4.1%)
味覚異常 33(14.7%) 0 8(5.5%) 0
浮動性めまい 21(9.3%) 0 9(6.2%) 0
末梢性ニューロパチー 23(10.2%) 2(0.9%) 7(4.8%) 0
頭痛 22(9.8%) 0 6(4.1%) 0
末梢性感覚ニューロパチー 10(4.4%) 0 10(6.8%) 1(0.7%)
Q&A付録 特に注意を要する副作用 その他留意すべき事項 投与期間中の留意点 投与にあたって 投与スケジュール ジェブタナの使用にあたって 患者選択における注意点 Q&A 器官別大分類
PT、n(%)
LH-RH併用例
(n=225) LH-RH非併用例
(n=146)
全Grade Grade3以上 全Grade Grade3以上
胃腸障害 174(77.3%) 28(12.4%) 98(67.1%) 18(12.3%)
下痢 112(49.8%) 19(8.4%) 61(41.8%) 4(2.7%)
悪心 92(40.9%) 4(1.8%) 35(24.0%) 3(2.1%)
嘔吐 50(22.2%) 3(1.3%) 34(23.3%) 4(2.7%)
便秘 49(21.8%) 1(0.4%) 27(18.5%) 3(2.1%)
腹痛 24(10.7%) 4(1.8%) 19(13.0%) 3(2.1%)
消化不良 16(7.1%) 0 9(6.2%) 0
上腹部痛 14(6.2%) 0 6(4.1%) 0
肝胆道系障害 3(1.3%) 2(0.9%) 2(1.4%) 2(1.4%)
皮膚及び皮下組織障害 55(24.4%) 0 24(16.4%) 0
脱毛症 23(10.2%) 0 14(9.6%) 0
筋骨格系及び結合組織障害 112(49.8%) 24(10.7%) 49(33.6%) 6(4.1%)
背部痛 47(20.9%) 12(5.3%) 13(8.9%) 2(1.4%)
関節痛 26(11.6%) 3(1.3%) 13(8.9%) 1(0.7%)
四肢痛 22(9.8%) 5(2.2%) 7(4.8%) 1(0.7%)
筋痙縮 22(9.8%) 0 5(3.4%) 0
骨痛 11(4.9%) 3(1.3%) 9(6.2%) 0
筋骨格痛 15(6.7%) 2(0.9%) 3(2.1%) 0
腎及び尿路障害 69(30.7%) 15(6.7%) 45(30.8%) 17(11.6%)
血尿 37(16.4%) 4(1.8%) 25(17.1%) 3(2.1%)
排尿困難 17(7.6%) 0 8(5.5%) 0
生殖系及び乳房障害 12(5.3%) 1(0.4%) 5(3.4%) 1(0.7%)
一般・全身障害及び投与部位の状態 171(76.0%) 35(15.6%) 83(56.8%) 15(10.3%)
疲労 91(40.4%) 13(5.8%) 45(30.8%) 5(3.4%)
無力症 58(25.8%) 15(6.7%) 18(12.3%) 2(1.4%)
発熱 29(12.9%) 3(1.3%) 16(11.0%) 1(0.7%)
末梢性浮腫 23(10.2%) 1(0.4%) 11(7.5%) 1(0.7%)
粘膜の炎症 10(4.4%) 1(0.4%) 12(8.2%) 0
疼痛 11(4.9%) 2(0.9%) 9(6.2%) 2(1.4%)
臨床検査 33(14.7%) 2(0.9%) 21(14.4%) 3(2.1%)
体重減少 20(8.9%) 0 12(8.2%) 0
傷害、中毒及び処置合併症 17(7.6%) 2(0.9%) 5(3.4%) 3(2.1%)
LH-RHアナログ併用による治療下で発現した有害事象(安全性解析対象集団:TED11576)
(PTは10%以上認められた事象のみを掲載)
器官別大分類 PT、n(%)
LH-RH併用例
(n=29) LH-RH非併用例
(n=15)
全Grade Grade3以上 全Grade Grade3以上
全事象 29(100%) 29(100%) 15(100%) 15(100%)
感染症及び寄生虫症 14(48.3%) 3(10.3%) 8(53.3%) 2(13.3%)
鼻咽頭炎 6(20.7%) 0 3(20.0%) 0
上気道感染 0 0 2(13.3%) 0
血液及びリンパ系障害 29(100%) 29(100%) 15(100%) 15(100%)
好中球減少症 29(100%) 29(100%) 15(100%) 15(100%)
発熱性好中球減少症 15(51.7%) 15(51.7%) 9(60.0%) 9(60.0%)
貧血 12(41.4%) 10(34.5%) 2(13.3%) 2(13.3%)
免疫系障害 0 0 1(6.7%) 1(6.7%)
代謝及び栄養障害 13(44.8%) 2(6.9%) 8(53.3%) 1(6.7%)
付録 特に注意を要する副作用 その他留意すべき事項 投与期間中の留意点 投与にあたって 投与スケジュール 適正使用に関する事項 ジェブタナの使用にあたって 患者選択における注意点
Q&A
器官別大分類 PT、n(%)
LH-RH併用例
(n=29) LH-RH非併用例
(n=15)
全Grade Grade3以上 全Grade Grade3以上
食欲減退 11(37.9%) 2(6.9%) 7(46.7%) 1(6.7%)
低カルシウム血症 1(3.4%) 0 2(13.3%) 1(6.7%)
精神障害 6(20.7%) 0 3(20.0%) 0
不眠症 6(20.7%) 0 3(20.0%) 0
神経系障害 13(44.8%) 1(3.4%) 7(46.7%) 0
味覚異常 7(24.1%) 0 5(33.3%) 0
末梢性感覚ニューロパチー 6(20.7%) 0 5(33.3%) 0
頭痛 2(6.9%) 0 2(13.3%) 0
眼障害 4(13.8%) 1(3.4%) 3(20.0%) 0
耳及び迷路障害 1(3.4%) 0 0 0
心臓障害 2(6.9%) 0 1(6.7%) 0
血管障害 2(6.9%) 1(3.4%) 1(6.7%) 0
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 5(17.2%) 1(3.4%) 4(26.7%) 0
咳嗽 2(6.9%) 0 3(20.0%) 0
胃腸障害 26(89.7%) 5(17.2%) 12(80.0%) 1(6.7%)
悪心 13(44.8%) 3(10.3%) 10(66.7%) 0
下痢 15(51.7%) 1(3.4%) 7(46.7%) 1(6.7%)
便秘 8(27.6%) 1(3.4%) 5(33.3%) 0
口内炎 8(27.6%) 0 2(13.3%) 0
嘔吐 7(24.1%) 0 3(20.0%) 0
歯周病 3(10.3%) 0 2(13.3%) 0
腹部膨満 2(6.9%) 0 2(13.3%) 0
皮膚及び皮下組織障害 10(34.5%) 0 6(40.0%) 0
脱毛症 3(10.3%) 0 1(6.7%) 0
発疹 3(10.3%) 0 1(6.7%) 0
皮下出血 3(10.3%) 0 1(6.7%) 0
筋骨格系及び結合組織障害 12(41.4%) 0 5(33.3%) 0
背部痛 5(17.2%) 0 1(6.7%) 0
関節痛 3(10.3%) 0 1(6.7%) 0
筋肉痛 2(6.9%) 0 2(13.3%) 0
骨痛 3(10.3%) 0 0 0
腎及び尿路障害 8(27.6%) 1(3.4%) 4(26.7%) 0
血尿 4(13.8%) 0 2(13.3%) 0
水腎症 3(10.3%) 1(3.4%) 1(6.7%) 0
尿閉 2(6.9%) 0 2(13.3%) 0
生殖系及び乳房障害 1(3.4%) 1(3.4%) 0 0
一般・全身障害及び投与部位の状態 22(75.9%) 4(13.8%) 12(80.0%) 2(13.3%)
疲労 17(58.6%) 2(6.9%) 7(46.7%) 1(6.7%)
発熱 3(10.3%) 0 3(20.0%) 0
末梢性浮腫 2(6.9%) 0 4(26.7%) 0
臨床検査 14(48.3%) 7(24.1%) 8(53.3%) 3(20.0%)
白血球数減少 6(20.7%) 6(20.7%) 2(13.3%) 2(13.3%)