近攻大農紀要 MeJLr.(打.A
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ブロイラーの育成時 にお ける消化管 内容物 中のセ レン濃度
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大石武士 ・犬塚澄雄 ●
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Ⅰ 耗 曹
セレンは家畜 ・東泉に とって,必 須の徴止元来で あるため,細 々の面か ら検討がな されている.
セ レンの消 化管 内での吸収 につい て も,ハム ス ター
2
).ブタ.ヒツジ31な どについての報告がみ られ る. しか し.ニ ワ トリにおけるセレンの吸収 に関 し ての報告 は少な く. 不明な部分 も多い.著者 J)は.ニ ワ トリの セレン代謝 に影廿をJ'3よぽ す諸要因 について検討 を加 えてお り日,今軌 まブロイ ラーの成長に伴 う消化管内容物中のセレン濃度の動 態 を明 らかに しようとした. また,栄養紫の消 化 ・ 吸収 は,摂取飼料の
瓜
,質.摂取回数,摂取時間などの条件に よって も形轡 され る一1ので、給餌 後にお ける消化管内容物中のセ レン濃度の動態 を経時的に 検討 した.
その結 果
,
農千の知見を得たので報告する.u 実験 材料 お よび方 法
実験 l 成長 に伴 う消化管内容物中のセ レン濃度 のtb態の検肘
ブロ イラー噂用健伯 色コーニッシュ×白色ロック) の初生雌 ビナ 35羽 を実験動物 として用いた.初生 よ
り3適齢 までは屯熱式育推寮内で,それ以降 は廃温 して金網床式辞飼 ケージに収容 して飼育 した.飼料 I,・上び飲水は自由に摂取 させた.飼料摂取瓜 飲水 牡は毎 口記録 した.体血測定は毎週行なった,その 他の管理 はtR行に従 った.
実験期間 は初生 より8週間 とした.すなわ ち 2I 4.6. 8i娼齢時 に.平均的な発育 を示 した 5羽 を 選 び,先の報告 Ilと同様の方法で屠殺解体 し,各功 よ り.腺臥 筋臥 十二指臥 電線、回腸,括直腸 お よび盲腸 内容物 と肝臓.腎臓 を採取 した. なお.採 血 は屠殺前に心臓 より行なった.消化管内容物 につ
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・J字日
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6
5 第 1号
いては,十二指腹 では下行部 と上行部の内容物 を. 給 与飼料 は実験 1で用 い た もの と同一 の ブ ロ イ 盲腸 では左右の内容物 を合わせた bの を, それ ぞれ ラー用配合飼料後期 用 を用いた. そのセ レン裁度 は
6 (1983) 農学部条己要
近稔大
字
2mg Kgであ った.
凍結乾燥後,粉末 としてセ レンの分析 に供 した. 消化管内容物 お よび血液中の セ レン濃度の測定方 給与飼料 は市販の ブロイラー用配合飼料の前期用 法 は実験 1と同様 とした.
お よび後期用 を用 いた. それ ぞれの セ レン浪慶 は,
03. / の内容物 とした.消 化管内容物.肝簾 および解繊 は
mg/Kgであ った.なお,3凋齢 までは前 ‖ 結 果 お よ び考 察
消化管内容物.血液,肝臓 ,腎耕 および飼料中の lに実験 期間中の体屯 お よび飼料摂取屯 を 示 した.各過齢 の休18お よび飼料摂取 爪は横壁的 rJ:
もの であ った.
Tab)e2に消化管 内容物,血液,肝臓 および腎臓 中 の セレン濃度 を示 した.糖化管内容物 中で府 も高 い セ レン浪度 を示 したの は,盲腸 で.次 いで十二指月臥 空腸 において比 較的高 い浪度 を示 した. トニ指船以 降 では. 卜二指腹 か ▲)空腸,空腸 か ら回腸 へ と下部 にな るに従って, その濃度 は低下 したが,回腸 と括 直腸 では.ほぼ同程度の セレン浪度 を示 した.測定 され た消化管内容物 中のセ レン濃度 は.その部位で
吸収 されずに残 っているセ レン濃度 を示す と考 え ら れ るので, これ らの結 果か ら 卜二指腹 お よび空腸部 分 において, セ レンの吸収が行rfわれ ているこ とが
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±0 0 7 06. 6
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±0 0 2 09. 10
期用 を, それ以降 は後期 用 を給与 した. 実験 l 1
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6 1 3 .
±0 2 9 51.= 7
6 4 20. 濃度 の掻時的変動の検肘
ち,給餌 を間鴨 し, 1時間毎 に摂取農 を測定 した.
= セ レンの測定方法 は先の報告 l)と同様 であ った・.
戦 2
実 給餌後の消化管内容物中のセ レン
l 4
実験 で用いたプロイラ-専用機 と同品機 の 適
25 24
齢の雌 ビナ 羽 を供試 した. 時間絶 食 させ たの
その他の管理 は実験 lと同様 であ った.
4 5
給餌蔽前か ら 時間後 までの間 .1時間毎に 羽 を無作為 に運 び,体並の測定 を行 なったの ら,実験 1と同様 の方法で屠殺解体 した.各鶏 よ り噂の う.
勝取 筋 田,十二指腸下行部.同上行郡.空腸,回 船.錯直腺 お よび盲脇 内容物 を採取 した.血液 も実 験 lと同様の方法で採取 した,
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大 Ei・犬r≠:1ロ イラーJ)育成時 における消化管 内容物中のセ レン濃度 57 ホ唆 され ,I. PEST -TI'nも十 二指相 でJ セ レ ンの吸)
収 を推測 して +
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組掛 rlfでの セ レン浪度 で は.常傭 が椴 t,店 ∴ 肝臓.血液の咽であ った.幣娘 および肝臓 に応浪艦の セレンがdP.め J)れ ること は. 多 くの報 告6-で知 {'iしていろ.
成長 に伴 う各粥 化管fJ等物 J'l )よび組鞄 rPの セ レン の脆わ鳩 は状J)通 りであ った.
腺nお よび筋門では成長が進 んでt,. そのセ レン 濃度 に 作意 (P〈O0.51な差 は虐 め{Jなか っ[I) t _.
これ は,腺 田お よび筋 鞘がほ とん ど吸収機能 を持た 小 、こ とに起 関 す るの で あ ろ う
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ESTJr'Pも筋 門 ではセレンが吸収 さLLrilい ことそよ巳め ている.卜二指肘 では. 17
.4
ig齢 に比較 して6,8
凋齢 で若T一応 い濃度 を示 したれ そJ)差はイf藩 とはdえ なかった.従 って. 卜二指脱 でJ)セ レン吸収 は成規 の影野 を受 けri・い と考えられ る.空腸 では,6.8過齢が 2.4過齢に比べ有.8 (P<
().O5)に市い浪腔 を示 し.幼齢時 に空腸部分でセレ ンの吸収 が多い ことが推測 され るが,詳細 は明 らか に出 来なか った.
凶事相では. 各遇齢 と t,その内容物中の セ レン浪度 に何食 (P<0.05)な差 はみ J)れfJ.・か った.
括 瓜陶 では J適齢 か,他の適齢 に比 較 して有澄 (P <0.05)に抵いセ レン流度 を示 した以外,変化 はほ とん ど認 めr)れなか った.従 って,結血胸 にお いて も,成長
に
作 う形坪 は少rl・い と考 え{,JLる. し か し.J過齢 でふ J}れた低 下の理由は明 らかでない.盲鵬 では. 4.6, 8凋齢 の内容物 中の セ レン浪 度が 2凋齢の それに比接 して有意 (P
<. 00
日 に ヒr
rLした. しか し, J- 8月齢の間 には有腰 な差 は認 め られなか った.石船 におい ては,葉 菜紫の吸収 は ほ とん どfTなわれ で7,1その内容物 の主体 をなす もの は.向石船 部での ′IJレプ横柄に bとづいて選択的 に 流 入 した微粒子, あ るいは胸管の可溶性 不消化物 で ある といわれ るBI.従 って.首相内容物 で商いセレン 浪度が示 きLLたのは,船管内で吸収 されなかったセ レンの一部が者柵 された ことに起 関する と考えるの が 妥当であ ろう.2月齢 で低い濃度 が示 されたの は.
成育約mにおいて,盲船蔵の排 椎Etおよび排椴Lg故 が 多い1=め, 百柑内 でJ)セ レンの首耕 瓜が少なか っ た結 LR と考えられ る.
血液、肝離,帯解 では成長 に従 って.その七 レン 濃度 は 上昇 したが,6適齢以 降 で はば 一定 水 唯 を 保 ってI)リ.恒常性横能の存在が示唆 され た.-
上述 した 上うに.納 化管内容物 中の セ レンの動態 が成長 による形苛 をは とん t'受 けなか ったの は,魯
では.一椴 に体怒 あた りの飼料磯 取 句は育成初期で 多 く. それ に対応 す るため,消化管が その段階 で, すで に よ く発通 して い る91こ とに 1 る と考え られ る.
実験 2
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に実験 期間中の体屯
お よび飼料摂取 量 を,TaJ bC
4に折 化菅 内容物 お よび血液 中の セレン濃度 L_r・示 した.給餌開始 1時間で,実験期間中の飼料摂 取最の約 500,が折取 され た.i
消化管内容物 では.実験 1と同様.盲腸,十二指 淋部位 で苗いセ レン濃度が認 め られた. この傾向 は 軽時的 に も変 化 しなか った.
給餌後のセ レンの勅位 は.喋の うではほ とん ど変 化 しなか った. これ は嘆の うが,消 化 ・吸収横能 を 持 たない一時的 な貯留器官 であ るため と思われた.
筋円では、給餌恕前が低 く. その綾 は一定 したセ レ ン浪度 を示 した.給餌 に よ りセ レ ン濃度 が上 昇す るの は,摂取飼料 の筋田への流入が開始 された結果 に よるもの と推測 され る.消化管の他の部位では, ほぼ同様 に給餌従 前に食 も商いセ レン濃度 を示 し.
給餌開始 に よ り低下 を示 した. この よ うに給餌 lこよ り.内容物 中の セ レン浪度 が低 くなるの は.給餌の 刺激 に よ r), それ まで停滞 していた消化 ・吸収棟能 が回役 し,内容物 中か {)の セ レンの吸収 が再 び開始 され た こ とに庖 関す るもの と考 えJ)れ る.ちなみに, 給餌直前 に示 され た内容物 中の セ レン浪度 は,消 化 管の大 半の部位で,実験 tの 4過齢時の内容物中の セ レン濃度 と大 きな差 はなか った.石船 お よび給 血 肘内容物 で認 め られ たセ レン濃度の低下 は, これ ら 両部位の機能 か らみ て、吸収 に よる低下 とは考 えら れす,給餌開始 に伴 う排継親能の-IL'進 に起因 する t, のであろう.
血液 中の セ レン浪度 は,実験期間中, ほ とん ど変 動 LrJ:か った. これ は実験 1の結果 と同様 .生休内 での恒常性維持撫能 に よるもの と考 えられ る.
lV 要 約
ニ ワ トリのセ レン代謝 に影響 をおよぽす諸要因 に つい て検討 す るため, ブロイラー呼用唖の初生雄 ビ 十に 8週間,市販の ブロ イラー用配合飼料 を給与 し.
2,4.6,8
ig齢に消 (ヒ管7
部位の内容物 を採取 して,成長 に ともな う消 化管内容物 中のセ レン濃度 の動態 を検討 した. また, 4適齢の ブロイラー雌 ビ ナ を用いて,給餌開始 よ り4時間後 までの各消 化管 内容物 中のセ レン浪鹿の経時的な動態 について t,棉) 3 8 9 8 1
5
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近戦大字農学部紀要
O
1.消化管内容物中で長 も揃いセレン濃度 を示 した のは,盲腸であ り,次いで 卜二指勝,空胞部分であっ た.十二指腸以降の消化管では盲脇 を除 き,下部に なろに従 って,その内容物中のセレン濃度 は低下 し, 十二指腸,空腸 でのセレンの吸収が示唆 された.
盲脱では 4jIB齢以降 で顕著 にそのセレン濃度 が 上昇 した.これは盲腸の特異性 によるもの と考 えられた.
4.絶食後,給餌 を開始することによって.ほ とん
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肘 を加 えた. 引 用 文 献
その結果 は次の通 りであった. 大 石 武 と・犬 塚 澄 雌 :日本食東学会誌.2,
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)斉 藤 昌 之 :代 軌 340 日9
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血液.肝旅および骨巌 中のセレン濃度 は成長に 伴 い上昇 したが, 6過齢頃 よ りほぼ一定水掛 こ保た 2.ほ とんどの消化管内容物中のセ レン濃掛 ま.成 長 に伴 って.その肋態 に変化はみ られなか ったが, 5 7 3 8 十0 11.
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7‑77 日9 2 J どの消 化管内容物 中のセ レン濃度 が有意 に低下 し
た. これは絶食 によって停滞 していた消化 ・吸収俵 能が,給餌 によって回楳することにJ:るもの と推測
され る.