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第80回 日本循環器学会学術集会

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Academic year: 2022

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第80回 日本循環器学会学術集会

著者 寺本 了太

雑誌名 金沢大学十全医学会雑誌 = Journal of the Juzen Medical Society

巻 125

号 1

ページ 29‑29

発行年 2016‑03‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/45349

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金沢大学十全医学会雑誌 第125巻 第 1 号 29(2016) 29

『学会見聞記』

第80 回 日本循環器学会学術集会

A report from the 80

th

annual scientific meeting of the Japanese Circulation Society in Sendai

金沢大学医薬保健研究域医学系循環器病態内科学

(循環器内科)

寺  本  了  太

 2016年3月18日より3日間に渡って第80回日本循環器 学会学術集会が宮城県仙台市において開催されました。

私は家族性肥大型心筋症に対する次世代シーケンスの成 果についてシンポジウムに演題が採択されました。ま た、リポ蛋白リパーゼ欠損による家族性高カイロミクロ ン血症について遺伝子解析の結果をまとめ、英語口演発 表の機会を得ました。学会で学んだ循環器領域の最新の 知見とともにご報告します。

 本学術集会は未曽有の被害をもたらした東日本大震災 から5年が経過し、日本循環器学会としても第80回とい うメモリアルな雰囲気の中で開催されました。天皇皇后 両陛下が同時期に被災地を訪問され、学会会場にも足を 運んで下さり、世界をリードする本邦の循環器診療と研 究成果に注目が集まりました。参加者数は毎年約15000 人と名実ともに日本最大級の学術集会であり、開催地に は大きな経済効果も波及します。2016年度第81回学術 集会はここ金沢で開催されます(2017年3月17日〜19日、

会長:山岸正和)。仙台市は100万人都市であり、駅周囲や メイン会場の仙台国際センター、歓楽街のインフラ整備 は万全でした。しかし、今回は宿泊の確保に関して参加 者から不満の声が上がったようです。仙台市内のホテル は学会本部が運営する予約システムが開始された当日に 満杯となり、当教室からの参加者も会場まで1時間以上 かかる宿泊地にホテルを取らざるを得ない状況となりま した。地方都市での学会開催について、教室員一同が多 くのことを学んだ学会となりました。

 仙台国際センターの各ホールでは特別講演、プレナ リーセッション、シンポジウム、Late-breaking clinical trials、一般演題、セミナー、モーニングレクチャーなど 様々なプログラムが進行し、メイン会場の外に建てられ た特設会場でExhibitionとポスター発表が行われまし た。私の発表は大会初日に集中し、朝一番にシンポジウ ム、夕方に英語口演発表がありました。シンポジウムで は「心筋症の基礎と臨床:新しい視点からの展開」のテー マのもと国内外の一線で活躍する研究者と同じ演台に立 てたことは大変名誉なことです。当教室では遺伝性心疾 患について綿密な家系調査を行い、遺伝子解析によりそ の病態解明に迫る基礎研究を行い、これを臨床に還元し 疾患管理の水準を向上させる取り組みを行っています。

近年では遺伝子解析に関するイノベーションが進み、速 く・安く・多くの遺伝子を調べることが可能となりまし た。いわゆる次世代シーケンスの登場です。我々はこの 技術を用いて、従来の報告より高い精度をもって家族性 肥大型心筋症の遺伝子診断がつき、従来法では診断が困 難である重複遺伝子変異の臨床表現型について報告を行 いました。朝一番にも関わらず多くの聴衆があり緊張し ましたが、何とか発表と質疑応答を終えることができま した。午後のセッションでは、循環器領域の世界的なテ キストBraunwaldの編集者であるPeter Libby博士による 動脈硬化性疾患についての講演を拝聴しました。初日の 締めくくりとして、希少な遺伝性疾患であるリポ蛋白リ パーゼ欠損症の遺伝子解析法について英語による口演発 表を行いました。脂質の大家とのディスカッションは貴 重な経験となりました。

 さて、会場では2017年に金沢で開催されます第81回学 術集会の華やかなポスターが注目を集めていました。開 催までちょうど1年となり、教室員一同、鋭意準備を進め て行く決意を新たにしたところです。学会期間中には 様々な出会いや再会があり、医局メンバーでの牛タン尽 くしの食事会もあり、充実した日程を終えることが出来 ました。

 最後に今回の演題発表にあたりご指導頂きました医局 の指導医の先生方に厚く御礼申し上げます。

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