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特に感染症 における膝関節滑膜病変について

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(東女医大誌 第43巻 第3号頁290〜303 昭和49年3月)

剖検例における膝関節滑膜の 病理組織学的研究 特に感染症 における膝関節滑膜病変について

東京女了・医科大学第一一・病理学教室(主任 今非三喜教授)

      小  林  光  子

      コ    ミヤシ    ミツ    コ

(受付 昭和48年12月20El)

Histopa止010gical Study on Synovial Membrane of Knee Joint in Autopsy Cases。

      W丑th Special Reference to InHammatory Diseases.

      Mitsuko KOBAYASHI, M.D.

       First Department of Pathology(Dircctor:Pro£Mlki IMA1)

      Tokyo Women,s Medical College

    We have been investigatlllg pathomorphological changes of syllovial Inembrane appeal・ed in autopsy cases with rheumatic heart disease.

    As a control series, synovial changes of the left knee joint were histologically reviewed hl various diseases. Materials were take11行om our recent 633 autopsy cases which exduded rheumatic d量sease or arthritis mani艶sted clinically.

    The fbllowing results were obtained:

    1) The joint membrane exhibits individual variation in structure, and.there is an illcrease in num−

ber of the villi with age. However,皇f there is Inarked hyperplasia or prolifセration of synovial cells and villi beyond the age limits量t indicated that inaammatory process had existed prev量ously.

    2) 910ut of 633 cases showed丘brino量d material on the Iining surface with slight exudative inHam−

mation. In 620ut of these g l cases, though synovial changes are asept五。, they are complicated witll sepsis or localized or fbcal inHammation.

    3) Organization and hyalinization of exudation were oftell seen as a resu正t of量nHammatory process.

    From these points of view, synovial membrane is the one of the reactive seats recognized morphologically upon not only rheumatic disease but also i11Hammatory disease or process。

       はじめに

  関節滑膜の病.変は関節鏡による観察,生検が行 われるようになってから報告もかなり多数にのぼ っている.しかし,臨床でこの検索が行われるの は何らかの愁訴をもつて整形外科を訪れる患者に

ほとんど限られていて,軽い病変についての観察 は難しい.整形外科領域に多いリウマチ性関節炎 についてさえD.L Gardner1)が, The Pathology of Rheumatoid Arthritisセこ早期の病変の研究は

≠唐狽盾獅奄唐?奄獅№撃?few とのべている.

(2)

 われわれはリウマチ性心弁膜症の剖検例につい て,心臓以外の臓器,組織のリウマチ性病変につ いて検索をすすめている.リウマチ熱の重要な症 状である関節症状に関連のある病変が,心弁膜症 で死亡するような例において活動性あるいは陳旧 性の関節滑膜病変として見られるかどうか,もし 病変があれぽ,それがリウマチに特異的な病変で あるか否かの判別は多くの非リウマチ例の対照を 必要とする.ところが,正常あるいはリウマチ以 外の軽い関節病変の記載は文献上非常に少ない.

関節痛は感染症の時にしばしばあらわれるから,

感染症を伴なって死亡した剖検例に軽い関節病変 があることを期待できるし,またそうでなくても 不顕i生の軽い滑膜炎もあり得る.Lang(1940)2)

が赤痢,チフス,インフルエンザ等の感染症の 時にみられる関節炎をabacter五elle nichteitrige Infektarthritidenと総括し,これにGerhardt3)の 提唱した akute Rheumatoide abaklerielle Ge−

1enkentzandung の名を用いているように,感染 症の時の関節炎とリウマチ性関節炎との本質的な 異同についても問題になる.一方,滑膜の構造に ついては正常範囲の年齢差,個人差も病変をみる 上に心得ておかねぽならない.

 このような意図をもつて1967年来剖検例から集 めて得た膝関節滑膜の組織学的検討を行なった.

         研究材料

 われわれは剖検に際して可能なかぎり長槍,膝関節滑 膜を採取している,その都位は図1(Histology W・Ham4))

のごとき2ヵ所である.組織はツェソケル・フオルモー ル液,オルト心あるいは6倍フォルマリン溶液で固定

し,型のごとく薄切して,ヘマトキシリン・エオジン染 色,マッソン染色変法等で染色し,鏡検した.

 1967〜1973年までの633例の剖検例を無選択的に用い たから,年令はすべての年令を網羅し,疾患も多彩であ る,研究の目的上リウマチ性心疾患のあるもの,化膿性 関節炎,結核性関節炎等原因の明らかなものは今回の報 告からのぞいた、

       正常滑膜の組織像

 関節滑液膜(以下滑膜)はMesoderm、より発 生し5),滑膜細胞は線維細胞由来で,機能的には 網内系に属すると言われている.

鞭。漁 乃騨ム・aη¢

 改脚laレηFe

附ella

εソ・碗1α晦 乙0瞭eηべ

 麟↑

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 鰍 pg5ゼ碗e    r紺や砿

・ α暢ぞ砿    Trbio

図1 標本採取部位

ib嘱

(W.HamのHistologyの原図を簡略化したもの)

 滑膜の構造は,1) 滑膜細胞,2) 滑膜細胞間 物質,3)滑膜細胞間物質の突出(絨毛),4)血 管結合織,に分類される.

 滑膜細胞の形態は光顕的に非常に多彩である が,扁平,円形,その移行型の3つに分類しう る,扁平型では核は大部分紡錘型で,滑膜表面に 平行に配列する場合が多いが(写真1),最:表層か

らわずかにはなれた下層にならんでいる.円形型 は核も円形,楕円形,多角形などで,3〜4層に 重層し,これは滑膜表面に接して配列することが 多い(写真2).これらの他,両者の移行型を混じ た3型がある.滑膜細胞はあたかも波打ち際のじ んあいのごとく基底膜を持たずに不定に配列して いる.これらの所々に淋巴球が1〜2コ,3〜4

コと混在する(写真3,4,5).

 滑膜細胞の形態には以上のような差があるが染 色差はなく,組織培養ではこれらの滑膜細胞はす べて線維芽細胞となると山本は言っている6).滑 膜細胞の間には細胞間物質,毛細血管があり,更 にその下に血管結合織がある.細胞間物質の役割 りは関節腔と滑膜との物質の交流である.これに は滑膜細胞も関与している.細胞間物質から成る 絨毛が増えることはこの交流面が増えることであ

る.絨毛は年齢,運動量:の多寡,関節内での部位

(3)

写真1 正常滑膜 Masson染色 対物40×

 扁平な滑膜細胞が表面からわずかのへだ  たりをもって配列している.

/;

写真4 正常滑膜 葉状の絨毛をもつ滑膜    Masson染色 対物10×

 滑膜細胞の配列はかなり不規則である.

写真2 正常滑膜 Masson染色 対物40×

 扁平,円形,楕円形の細胞が2〜3層を  なして衷面に配列している,

㌔鹸壽

1・。曳1

議謙灘.蟹撫隔、1「

写真3 正常滑膜 針状の絨毛をもつ滑膜    Masson染色 対物20×

 滑膜細胞の配列はかなり不規則である.

写真5 正常滑膜 Ma3son染色 対物20×

 滑膜細胞は大体一層で,表層間質に軽度  の淋巴球浸潤がある.

で差があり,年齢が進む程7),また運動する程8),

絨毛も多いという.Palmer(1967)7)は正常滑 膜絨毛形態を3つに分類し(Leaf・shaped vi11i,

Fan−shaped villi, Villous folds),それらが加齢と ともに発達すると述べている.

 滑膜細胞の間にある毛細血管は腸管絨毛等と同 様に窓をもつていることが猿の滑膜で報告されて おり9),更に,深部の血管は活動性刺激状態にあ るEndothelをもつ.このような血管の性質のた めに,全身性の炎症が関節に対して大きく寄与す

る,と考えられている6).

 電顕的にはNovik。ff et aL(1962)10)が,滑膜 細胞には,代謝とムコ多糖類の合成に関与するA 細胞と,蛋白合成に関与するB細胞があると報告 し,広畑ら(1962)11)は,その形態から滑膜細胞

(4)

をFibloblastに類似するF一細胞と, macrophage に類似するM一細胞,両者の移行型のF−M細胞 に分類し,F一細胞は糖蛋白,蛋白合成に関与し,

M一細胞は代謝の消化処理に関与して通常最上層 に認められると報告している.

        研究結果  1・不顕性関節病変の種類

 関節病変は主に活動性の滲出性炎症,滲出性炎 症の後遣状態と考えられる病変,および慢性炎症 に分けられる.これらにみられる基本的病変は次 のようである.

 a)新しい滲出性変化(写真6,7,8):最 もしばしぼみられたのは軽度の滲出性病変であ る.エオジンに濃染し,マッソン染色で赤く染ま るフィブリン様物質の塊で,滑膜の表面に小塊状 をなして付着しているものが多い.時には虚語ま たは膜状に,またはやや大きい塊状をなすものも ある.この物質は一般に漿膜炎にみられるフィブ

リン性の滲出物よりも均一に染まり,しかも多く の場合,染色上好酸性が少なく,フィブリンの微 細線維が不明瞭のものが多い.すなわちフィブリ

ソを含む蛋白に富んだ滲出物に滑膜粘液が混じて いるものと考えられる.以下にこの惨出物をフィ ブリン様物質と記す.この滲出物の器質化の所見 がみられることもある.器質化に際しては,この 滲出物塊の周囲あるいは内部に線維芽細胞のよう な細胞が増殖してゆく.この器質化には滑膜組織 の間質の細胞と共に滑膜細胞も関与すると考えら

写真6 剖検番号3703,Masson染色,対物20 x  薄い苔状のフィブリン様物質,滑膜細胞  の軽度増殖

写真7 剖検番号3984,Masson染色 対物20 x 薄い膜状のフィブリン様物質,軽度の淋巴球浸潤

写真8 剖検番号3984,Masson染色 対物40×

薄い膜状のフィブリソ様物質,軽度の淋巴球浸潤 れる.器質化がすすめば器質化組織は絨毛のよう な滑膜の突起,あるいは隆起となる場合があると 考えられる.

 滑膜面に滲出物があっても滑膜組織内には滲出 性変化は軽いかほとんどない.滲出液や好中球,

淋巴球等遊走細胞が少数みられることもあるが稀 である.滑膜細胞は場所によりやや増殖腫脹して

いる.

 b)表在性の硝子物質(写真9):滑膜の表層 組織内あるいは絨毛の中にエオジンで均一に淡く 染まり,マッソン染色で薄く青徴する硝子物贋の 小野がみられることがある,これは前述のフィブ リン様物質が融解せず,組織内にとりこまれて残 ったものと考えられる.時には前記のフィブリン 様物質との移行がみられる.

 C)滑膜細胞:滲出性病変がない場合にも,滑 膜細胞の形,数,配列は例によりかなり違いがあ

(5)

 写真9

糊)

     嫡し

汐  亀 鯉

剖検番号5663.Ma認on染色 対物20×

紐状の絨毛,表層の硝子物塊

る.滑膜細胞増殖が特に強くないかぎり,あるい は他の病変を伴わない場合には,これを病変と解 するよりは正常範囲の個人差と解した方がよい.

 d)滑膜表層部間質の細胞浸潤:呼出病変に伴 うわずかの好中球,淋巴球浸潤をのぞいて,稀に 小数の淋巴球の集まりがみられることがある.

 e)絨毛:絨毛の形態や多寡は非常にまちまち で,明らかな慢性関節炎を除いた症例にみられる その多様さは,病変というよりは年齢差,個人 差として扱うべきものではないかと考える,しか

し,前にも述べたように滑膜表面に炎症による組 織増殖がおこる時は,後にこれが絨毛として残る 可能性が考えられるから,絨毛が特に多い場合は 単純な個人差ともいえない場合があろう.

 f)血管系=滑膜表層には毛細管が多いが,毛 細管や小血管壁にしぼしば硝子化がある.これは 多くは高齢者においてみられる.

 g)滑膜下組織および深層組織:滑膜下にある 脂肪組織の多少は全身の栄養状態に関係が深い.

脂肪織の間に結合織が多い場合もあり,また栄養 障害の特に強い悪性腫瘍のような例では,いわゆ る膠様化した脂肪織がみらオ1る.この滑膜下組織 は関節炎が強い時には滲出,増殖の場になり得る

し,また,ここにある小動脈は結節性動脈炎のよ うな全身性血管炎の時に病変に関与し易い.

 皿・滲出性関節病変と基礎疾患

 今回著者が検べた症例で滑膜の病変は滲出性病 変が多く,91例である.滲出性関節炎のある場合 の基礎疾患を次の3種に分けた.1)活動性の感

染症が死因に大きい役割をもつている例,2) 手 術,その他の急性ストレスがある例,3)その碓

である,

 a)滲出性膝関節滑膜炎が特に強い症例の臨床 および剖検上の全身所見と滑膜変化

 (1)剖検番号3703,6歳11ヵ月,δ(写真6)

 Taussig Bing Complexで手術後ほぼ順調な経 過をたどっていたが10日目に急死した.剖検によ

り上記の心奇型で極めて高度の肺高而1圧性の肺賜 脈病変がみられ,急性病変としては,肺動脈,冠 動脈末梢域に血栓形成の傾向がみられた.膝関節 滑膜は肉眼的には著変はないが,組織的にフィプ リン様物質が滑膜面のかなり広い範囲に,薄い苔 状にひろがっており,また所々に小塊状をなして いる.軽度の滑膜細胞の増殖がみられる.

 Gi)剖検番号3984,48歳,δ(写真7,8)

 食道癌でby pass形成手術を受けた後,保存的 に治療されていたが,肺炎を併発して死亡した.

剖検により食道癌とその転移の他に,両紙の非常 に広汎な吸引性肺炎が認められた.膝関節滑膜は 肉眼的に著変を認めず,組織学的に薄いフィブリ

ン様物質の膜が滑膜面に広汎にあり,絨毛の軽度 の増殖と少数の淋巴球浸潤が認められた.

 (iii)剖検番号4075,30才,δ(写真lo)

 急性淋巴性白血病で約1年の経過の後,死亡し た.骨髄,肝,脾,淋巴節等の広汎な白血病浸潤 の他,肺の細菌感染による出血性浮腫性肺炎が著 明である.膝関節滑膜には肉眼的に著変なく,組

一.獄

写真10 剖検番号4075.Ma調on染色 対物20×

 小塊状のフィブリン様物質,滑膜細胞の軽度  増殖,下層組織の軽度の炎症性浮腫

(6)

織学的にはフィブリン様物質の小塊が表面に付着 し,滑膜細胞の軽度の増殖がある.また,下層の 脂肪織内にも線維素析出を主とする滲出性変化が

みられる.

 (iv)剖検番号4240,67才,δ(写真11)

 急性骨髄性白血病で1年の経過の後に死亡した もので,剖検上,白血病性病変の他,真菌感染の ある消化管の壊死性出血性炎と全身の出血傾向が 著明であった.膝関節滑膜には組織学的に,苔 状,小塊状のフィブリン様物質がみられ,絨毛は 軽度に増殖している.

P

熊㌶角融

        麟憩、

』・郵ダ

  臨.

1秘欝

写真11剖検番号4240.Masson染色 対物20×

点状,小塊状のフィブリン様物質,軽度の絨毛増殖  (v)剖検番号4268,53才,δ(写真12,13,

14,15)

 脳底動脈動脈瘤手術後2ヵ月で肺炎で死亡し た.剖検上,広汎な嚥下性肺炎,化膿性腎孟腎

、、.

』・蟻

。、、.瓢鍵、

写真12 剖検番号4268.Masson染色 対物 4×

 滑膜面の多量の滲出物とその器質化,下層組  織の炎症性細胞浸潤,充血,出血,小動脈壁  のフィブリノイド壊死と小静脈の血栓

写真13剖検番号4268Masson染色 対物10×

 滑膜面の多量の滲出物とその器質化,下層紐  織の炎症性細胞浸潤,充∬鼠,出血,小動脈壁  のフィヅリノイド壊死と小静脈の血栓

写真14 剖検番号4268Masson染色 対物40×

 滑膜面の多量の滲出物とその器質化,下層組  織の炎症性細1庖浸潤,充血,出血,小動脈壁  のフィブリノイド壊死と小静脈の血栓

炎,骨髄の低形成がみられた,膝関節は滑膜面に 小出血がみられ,関節液も血性であった.この例 は,遷延性関節炎というべき所見である.赤血球 とわずかの好中球を混じた多量のフィブリン物質 が表面に付着し,その一部は器質化されつつあ る.滑膜表層組織は滑膜細胞,線維芽細胞の増 殖,組織球,淋巴球,形質細胞の浸潤があり,浮 腫性である.一部では小動脈壁のフィブリノイド 壊死,暴動・静脈の血栓形成がみられ,その付近

(7)

写真15 剖検番号4268Masson染色 対物40×

  小動脈壁の線維素様壊死および小静脈の  血栓が見られる.

髄鎧露

∴.㎝

      ,

鱒塑盤

譲藤

     鑓監 λ

贈蝉

獣 〃贈甑潅

鳥灘  へ  た

鍵.、

写真17 剖検番号4803 Masson染色 対物10×

 絨毛が多い.滑膜面の滲出物は一部器質化さ  れている.軽度の滑膜細胞増殖,淋巴球浸潤 では組織は出血L性壊死に陥っている.深部にも出

血や浮腫が所々にみられる.組織において染色上 細菌は証明されない.病変の性質からみて滑膜の 感染は否定してよいと思う.なお,他の臓器組織 には血管炎は認められない.

 (vi)剖検番・号4735,75才,♀(写真1㊦

 胃癌で全身衰弱により死亡した.肉眼的に滑膜 に野里はみられなかったが,組織学的にはかなり 多量のフィブリン滲出があり,滑膜細胞も所々で 軽度の増殖を示し,少数の淋巴球浸潤がみられ

る.

 (vii)剖検番号4803,64才,♀(写真17,18)

 胆のう癌で閉塞性黄疸を起こし死亡した.剖検 により胆管ドレナージのあとに横隔膜下膿瘍を認 めた.膝関節滑膜は肉眼的には著変はないが,組

写真16 剖検番号4735Masson染色 対物20 x  滑膜表面のかなり多量のフィブリン様物質,

 滑膜細胞の増殖,軽度の淋巴球浸潤

写真18 剖検番号4803Masson染色 対物20×

 絨毛が多い.滑膜面の滲出物は一部器質化さ  れている.軽度の滑膜細胞増殖,淋巴球浸潤

織学的には絨毛がかなり多く,相当多量の塊状の 滲出物が付着し,一部器質化が始まっている.滑 膜細胞の増殖,淋巴球浸潤は軽度にみられる.

 (viii)剖検番号5359,52才,♀(写真19,20)

 全身性アミロイド症で,腎不全,化膿性膀胱炎 の徴候を示して死亡した.膝関節滑膜は肉眼的に 著変なく,組織学的に表面にかなり厚く苔状に滲 出物があり,部分的に大きい塊状をなしている.

器質化の傾向もみられる.滑膜細胞の増殖の傾向 はない.所々に淋巴球の浸潤がみられる.絨毛は

多い.

 (ix)剖検番号5569,78才,♀(写真21)

 糖尿病に脳軟化,心不全を併発して死亡した.

剖検により,上記の他に化膿性膀胱炎および膀胱 周囲の蜂窩織炎から進展した急性敗血症がみられ

(8)

羅縦

魂曝

写真19 剖検番号5359Masson染色 対物10×

   大きい塊状または苔状の滲出物

写真20剖検番号535g Masson染色 対物20×

   大きい塊状または層状の滲出物

写真21剖検番号556g Masson染色 対物10×

硝子化のある絨毛,その表面のフィブリン様物質 た.本例は若い頃,リウマチ性関節炎といわれた

というが,絨毛の一部に見られる硝子化はその名 残とも考えられる.新しい変化としては,小塊状 または薄い膜状のフィブリン様物質がみられた.

 (x)剖検番号5572,66才,♀(写真22,23)

譲譲籔

写真22剖検番号5572Masson染色 対物20×

  小塊状のフィブリン様物質,軽度の滑膜  細胞増殖と淋巴球浸潤

写真23 剖検番号5572Mas80n染色 対物10×

      深層の炎症性浮腫

 左上顎癌による全身衰弱と肺炎で死亡した.滑 膜は組織学的に主として小塊状のフィブリン塊が 滑膜面の諸所にみられ,一部で滑膜細胞の増殖,

少数の淋巴球の浸潤がある.また,深部の脂肪織 内の所々にフィブリンを含む浸出液および小出血 がみられる.

 (xi)剖検番号5607,24才,δ(写真24)

 腹部刺傷後の汎発性腹膜炎で死亡した.膝関節 滑膜は充血し,関節液の軽度増加がみられた.組 織学的には滑膜のほぼ全面が薄い謝状の線維素物 質で被われ,わずかに器質化の傾向があり,場所 によっては軽度の滑膜細胞の増加がみられる.

 (xii)剖検番号5646,30才,♀(写真25)

 原発性心筋症で,心不全,腎不全により死亡し た.剖検により原発性心筋症に真菌性敗血症が合 併されていることが判明した.膝関節には肉眼的

(9)

写真24 剖検番号5607Masson染色 対物20 x     薄い膜状のフィブリン様物質

写真25 剖検番号5646Masson染色 対物10×

  滑膜面の大きい滲出物塊,軽度の器質化

には著変がない.組織学的には比較的大きい線維 素塊が所々に付着し,軽度の器質化傾向がみられ

る.

 (xHi)剖検番号5732,69才,♂(写真26,27,

28)

 骨髄腫の疑いで死亡した,経過中,関節痛がし ぼしばあった.この例は剖検により,化膿性総胆 管炎と結節性動脈炎と診断された.膝関節は関節 液の増加,滑膜の出血,充血,浮腫が認められ た.組織学的に少数の白血球を混じたフィブリン 塊,あるいは苔が滑膜面の諸所に付着し,器質化 のすすんでいるところもみられる.組織は浮腫性 で淋巴球の浸潤が諸所にあり,一部で滑膜細胞,

線維芽細胞の増殖がみられる.更に深部の組織に もフィブリンを含む炎症性浮腫があり,小動脈に は結節性動脈炎が認められる.

  一馨騨

         心匠

上議欝

  戴

,.恥煤f・・篤

鰯蕪

    総橘

       麟

      ㌔.擁避 ・縫蓼隻

写真26 剖検番号5732Masson染色 対物10x   滑膜面の滲出物とその器質化,下層組織   の肉芽性変化

写真27剖検番号5732Masson染色 対物20×

  滑膜面の滲出物とその器質化,下層組織   の肉芽性変化

.雛

写真28 剖検番号5732Masson染色 対物20×

     小動脈の結節性動脈炎

(10)

表1 フィブリン様物質滲出のある例(91例)

表1」a感染症を伴う症例 剖検番号

3984 4075 4240 4268 4803 5359 5569 5572 5607 5646

性 年令

♂ 48 δ 30

♀ 68

3 39

♀ 64

♀ 52

♀ 78

♀ 668 24

♀ 30

滲出の 程 度

5732 δ 69

3528 3534

36王].

3706 3823 3824 4161 4270

.4356 4420 4467 4479 4493 4560 4597 46Q4 4645 4663 4679 4737 4741 4744 4746 4826 5064 5153 5181 5247 5335 5553 5610 5632 5785 5789 3791

♂ 46 .升

♂ 53

♀ 56

♀17時間

♀ 81

♀.8カ.月

♂ 24

♀ 45 8 43.

8 20

♀ 60

♀ 37 ε 72 δ 58

♀ 74

♂ 60

.δ 62 δ 55

♂ 33

8 62

♂ 54

♀ 33

♀ 73

♀ 55 δ 45

♀ 53

.♀ 72 ε 61

♀ 64 ε 55

♂ 63.

ε 73

8 31

♀ 44

♂  64

升.

刑一

.升

食道癌 肺炎 急性白血病 肺炎.

急性骨髄性白.血病「真菌感染(消化管)

脳底動脈瘤(術後4ヵ月22日)化膿性腎孟腎炎 肺炎 胆のう癌(術後2ヵ月半) .化膿性胆管炎 横隔膜下膿瘍 汎発性アミロイド症 慢性気管支炎 化膿性膀胱炎 腹膜炎 脳軟化症.急性敗.血症 化膿性膀胱炎 膀胱周囲膿瘍 左上顎癌 肺炎

腹部刺傷後の土性汎発性腹膜炎 原発性心筋症 真菌性敗血症 結節性動脈炎 化膿性総隈管炎 細網肉腫 肺炎

肺癌 高度の吸引性肺炎

レックリングハウゼン病 限局性腹膜炎 原発不明り癌の全身転移 羊水吸引性肺炎

結核性肋膜炎 結核の血行性撒布 脳の硬化 肺炎

心室中隔欠損手術後感染(術後54日).右膿胸 子宮頚癌 肺炎

胃癌(3年前の陳旧手術)肺炎1膀胱炎 前.立腺膿瘍.

胃癌(術後148日)肺楽

急性骨髄性白血病 肺炎 消化管;:.皮膚等の感染 子宮癌 化膿性腎孟腎炎

急性骨髄性白血病 消化管,肺の感染

胃癌(術後181日)化膿性胆道炎.化膿性腎孟腎炎 胆道癌 肺炎

食道癌(術後85日)肺炎 肺膿瘍 腎膿瘍 胃・食道蜂窩織炎 膿胸

胃噴門癌(術後36日)肺炎 化膿性胆のう炎 化膿性腹.膜;炎 食道癌 肺炎

急性骨髄性白血病 高度の全身感染

子宮癌(2年前の陳旧手術)化膿性腎孟腎炎 肺炎 膀胱癌 膀胱炎および.膀胱周囲炎

全血球減少症 .全身感染

S竪結腸癌(!年前の置旧手術)肺炎

.上行結腸癌(術後12日).化膿性腹膜炎 胃潰瘍(術後27日)化膿性腹膜炎 食道癌 肺炎

胃噴門部癌 整粒球減少症.肺炎 膀胱炎 口内炎 膵癌 肺炎

慢性糸球体腎炎 肺膿瘍 肝細.胞癌 潰瘍性直腸炎 亜急性細菌性心内膜炎 亜急性細菌性心内膜炎 肺炎

くも膜下出血 気管支肺炎

(11)

$828

3925 3944 3965 3967 3990 4110 4324 4379 4762 4778 4835 4845 5083 5434

56.62

♀ 41 δ 60 ε 56

♀ 52

♂ 74

♀ 6!

♀ 60 δ 6!

ε 58

♀ 76

♀ 57

♀ 60

♀ 60

♀ 24 8  9

♂ 69

十.

.十

十.

±

子宮頚部癌 肺炎

打撲による騨蓋内諸変化(璽後83日)肺炎 肺結核症 糖尿病

胃癌 化膿性腎孟腎炎 胃潰瘍(術後5日)・肺炎 胃癌 肺炎

膵癌(術後80日).肺炎

ファー.ター乳頭癒(術後72日および12日目)化膿性腹膜炎 肺結核症 肺炎

胆のう癌肺炎

食道璽童部癌(術後14日)イ二二性瞑蔓炎 胆のう雇肺炎

卵巣癌 敗血症

Wegener肉芽腫不全型 十二指腸潰瘍穿孔による腹膜炎 リンパ性白扇病 肺炎

結腸癌(術後3自.)化膿性腹膜炎 表11・b感染症を伴わない症例

.剖検二二 3703 4735 3561 3640 4213 4283 4301 4522

.4664 4783 4874 4893 4978 5032 5061 5063 5086 5098 5580

3938.

4239 4242 4454 4553

.4742

4909 5065 5087 5608

性 年令

♂  6

♀ 76

3 73

♀ 32

δ !!

δ5力丹

♀ 30

♀ 69

建出一

♀ 12

♀ 63

♀ 78 δ 53

♀ 75

♀ 76

♀ 48

♂ 56 δ 73 δ 64

♀ 46

♀ 18

♂  5

♀ 7!

♀ 30

♀ 10 δ 87

♀ 47.

♀ 61

♀ 64

Taussig Bing CQ皿plex型心奇型 (術後9日)

胃癌

胃癌(術後23日)

悪性絨毛上皮腫(術後8日)

急性骨髄性白血病 脳出血 急性脱髄{生脳脊髄炎 フア・一四徴症

急性間獄性ポルフ.イリン症 急性胃潰瘍.膀胱癌

両大血管右室起始(術後33日)

胃癌(術後4日)

急性心筋硬塞 冠動脈硬化症 回国及び新鮮心筋硬塞 喉頭癌(手術当日)子宮頚癌 卵円孔開存

胃癌.膀胱癌

高血圧性心肥大 陳旧性心筋硬塞 総阻管癌(術後14日および4日目)

子宮頚癌

心奇型(手術後4日中

心血管奇型 十二指腸潰瘍よりの出血1 胃癌

くも膜下出血

肺動脈弁無形成 心室中隔久損(術後33日)

脳血栓症 子宮頚癌 食道癌痙難病 肺癌転移 注) =!).肺炎は高度のもののみとりあげた

   2)滲出の程度 冊は不馴,塊状のフ.イブリン様物質 十ぱフィブリン様物質がわずかなもの

(12)

 上記13例は特に滑膜炎の強い症例であるが,こ のうち(i)(vi)を除き,いずれも遠隔臓器に 感染病巣をもつている. (xiii)は結節性動脈炎

による炎症が直接滑膜に波及したものとは考えが

たい。

 b)滲出性膝関節滑膜炎のみられた全症例と基 礎疾患

 多少とも滲出性炎症のみられた症例のすべてを 基礎疾患,主要剖検所見と共に表に示す.

 c)白血病末期の感染症と滲出性滑膜炎  a),b)に述べたごとく,滲出性滑膜炎の多く

が感染症と深い関係にあるといえるが,両者の関 係を正確に知るためには,しらべられた全症例を 基礎疾患の種類別にした中での滑膜炎の頻度をみ るべきであろう.しかし,多種多様な基礎疾患お よび合併症の重複の中で,この面からの証明は不 可能に近い.そこで高度の急性感染症を合併して 死亡することの多い白血病についてしらべたとこ ろ,急性感染のある白血病12例中7例に滑膜病変 がみられた。なお,感染を伴わない白血病例は2 例にすぎないが,これには滑膜炎はみられなかっ

た.

 皿1・硝子物質の沈着

 小塊状の硝子物質の沈着がみられたのは多くは 高令者で,現疾患と直接関係がないと考えられ,

その意味づけば困難である.

 1V・その他の病変

 絨毛の増殖と淋巴球,形質細胞の浸潤の軽くあ る慢性滑膜炎も少数みられたが,特に基礎疾患と の関連はつけがたい.

         考  按

 緒言にも述べたように,著者はリウマチ性心弁 膜症における関節病変の対照とする目的をもつ

て,剖検例の膝関節滑膜の組織学的検索を,633 例について行なった.

 その年齢分布は

0〜9才

10〜19才 20〜29才 30〜39才

53例

14 22 27

女 33例

12 21 28

40〜49才 50〜59才 60〜69才 70〜79才 80〜以上

42 61 87 52 10

3正

38 65 34 3 合計

男368例 女265例

 計633例である.

 症例はリウマチ性心疾患および明らかな関節炎 のある症例を除外し,可能なかぎりすべての剖検 例を用いたから,多種多様な疾患および病変をも つている.これらの検索により,正常範囲の年齢 差,個人差としての滑膜細胞の多少,絨毛の状態 等を知り得た他に,急性滲出性炎症が意外に多い ことを見出した.そして,これが感染症と深い関 係のある事実を知った.以下に,主として感染症

と関節炎の関係について文献的考察を混じえて述

べる.

 感染症と滑膜炎:

 非化膿性滑膜炎は,リウマチに代表され,急性 のものはリウマチ熱の際に,慢性のものはりウマ トイド関節炎として,臨床面でも,病理解剖面で も多くの研究がある.リウマチは溶連菌の感染に よるアレルギー性疾患で,ある時には心臓に病変 の二二があり,ある時には関節に病変の主座があ るとしても,両者が共通の基盤の上に生ずる病変 であることは,大高12)らをはじめ多くの人が認め るところである.

 一方,リウマチ性関節炎ほど多くはないし,ま た,臨床的意味も少なく,したがって研究者の目 をひくことも少ないが,赤痢,チフス,インフ ルエンザ,狸紅熱等の全身感染症の際の関節病変 が, akute rheumatoide abakterielle Gelenkentz一 伽dungとしてすでに1896年, Gerhardt3)により報 告されている.この関節炎について,工ang2)は 細菌の直接のToxinwirkungでなく,生体のある Reaktionslageを前提としていると述べており,

更に,上記の伝染病以外に種々の炎症性疾患の経 過中にあらおれる非細菌性の関節炎のすべてに

≠汲浮狽?Rheumatoide の名を与えることを提唱 している.

(13)

 Lang2)のいうこのakute Rheumato三deについ て,組織学的に検査された報告は少ないが,組織 病変は滑膜の浮腫,小円巨細胞浸潤,少量のフィ

ブリンおよびわずかの好中球の滑膜面への滲出 で,感染の種類による差はないという.そこで著 者の経験した滑膜の急性滲出性病変について述べ れば,病変は主として滑膜面へのフィブリン様物 質の滲出であり,滑膜組織には軽度の淋巴球浸潤 と炎症性浮腫があるのみである。病変の強弱,時 間的の差はあるものの,症例による炎症の性質の 差は殆んどない.この病変は,剖検例633例のう ち91例,14.4%に見出され,そのうち62例が感染 症の例であることは注目に値する.感染症にお けるこの滑膜炎はLangの記載している akute Rheumatoideの範疇に入れてよいものと考える.

もちろん,これがLangのいうように生体の Reaktionslageに関係するものとしても,滑膜炎 発生の機序については更に詳細な研究が必要であ

ることはいうまでもない.なお,感染症以外の症 例における滑膜炎については,手術等の急性スト

レスに関係した循環障害の結果と考えられるもの もあり,その他のものについては,主病変との関 係は不明である.感染の場合でも,ストレスの場 合でも,関節が機械的な刺激をうけ易い組織であ

ることが炎症の発生を容易にするものと考える.

 不顕性滲出性滑膜炎と急性リウマチ性関節炎の 病理組織学的異同=

 次に問題となるのは,akute Rheumatddeと急 性リウマチ性関節炎どの病理組織学的異同であ

る.急性リウマチ性関節炎の組織所見について は,大高13),松尾14)の詳細な研究があり,リウマ チの早期の病変として,関節腔内への漿液一フィ ブリン滲出,滑膜表面におけるフィブリン付着,

滑膜組織のフィブリノイド変性があげられてい る.虚血の今回みた滲出性滑膜炎では,滑膜面の フィブリン様物質の滲出が主で,滑膜組織のフィ ブリノイド変性の明らかなもの は殆どなかった。

しかし,著者は,不顕性病変のみを対象としたの で病変の殆どは軽いものに限られている.フィブ

リノイド変性がないとしても,急性リウマチ性炎 と本質的に違うものかどうか疑問である.

 著者の例のうち,特に滑膜病変が強い剖検番号 4268の症例は,感染症の場合には,時にはかなり 強い関節炎も起こり得ることを示す例であろう.

この例は,脳動脈瘤手術後の化膿性腎孟腎炎で死 亡した例であるが,滑膜表面への滲出の他,小動 脈壁のフィブリ.ノイド変性があり,間質に浮腫性 炎症が認められた.なお,他の臓器組織にぱ血管 炎を認めなかった.

 リウマチ性弁膜症の剖検例の関節病変について は,追って本教室から報告する予定である.

 陳旧病変および遷延性病変について:

 陳旧性病変とは,主に硝子物質の沈着である.

これは,炎症を前提としていると考えられるが,

その原因を知ることは難しい.また,炎症性変化 を伴わずに絨毛の著明な増殖がある場合には,単 に「加令」ということだけで片づけてよいか疑問 である.「加令」の中に,年を重ねる間に起こっ た「病変の名残」も当然含まれている.

 明らかな遷延性の関節病変は,組織学的に淋巴 球を主とする細胞浸潤や,組織増殖のあるもの で,やや遷延した感染症にみられることがある.

         結  語

 膝関節滑膜の不顕性病変をしらべる目的をもつ て,633例の膝関節滑膜を病理組織学的に検索し た.この中,滑膜面の線維素様物質の滲出を主と する滲出性滑膜炎は91例に見出され,これが急性 感染症と深い関係にあることを知った.また,硝 子物質の沈着のある軽度の油島性関節病変は5例 に見出された.これらの結果にもとづき,急性感 染症と関節炎の関係につき考察した,

 稿を終るにあたり,御指導とこ校閲をたまわりました 今井三喜教授をはじめ,多大のご助力をいただきました 第一病理学教室の諸先生に心からお礼申し上げます.

 (本論文の要旨は,東京女子医科大学学会第187回例 会で発表した.)

       文  献

1)Gaτdner, D.L 3 The Patllology of Rheu−

 matoid Arthritis. First Edition. Edward Arnold  1・td., London, (1972) P. 14

2)Lang, FJ., J. Tburne野= Abakterielle,

 nichteitrigc InGektarthritiden (Akute Rhcu−

 matoidc)[in Ka岨nann E., M. Staemmler:

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  Lehrbuch  der Speziellell Patllologischen   Anatomie. II Bd,4&5 Tcil,11−12 AuHagc.

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3)Gerhardt,  C.= Uber  Rhcumatold−

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  14 169 (1896)

4)Ham, A.W.=Histology. Sixth Edition, Aslan   Edition. Igaku Shoin I.td., Tokyo,(1969)

  P.466

5)Lusch駄a, H.V。=Dcvcloplnent, Morphology   and Histochemistry of the Early Synovial   Tissue ln Human Foctuses[in Andcrsen, H:

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6)山本真:関節滑液膜の構造と機能,臨整外6

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7)Palmer, D.G。:Syllovial Villi, All Ex−

  am量nation of These Structure Withln thc   Antcrior Compartment of the Knec and   Mctacarpo−PhalangcalJoints. Arthritis Rheum   10451〜458 (1967)

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大高裕一:リウマチにおける心臓と関節病変 との関連.最新医学112323〜2332(1956)

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参照

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