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動詞テ形に由来する副詞的成分の「副詞度」算出の試み

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Author(s)

林, 雅子

Citation

阪大日本語研究. 20 P.33-P.59

Issue Date 2008-02

Text Version publisher

URL

http://hdl.handle.net/11094/5382

DOI

rights

Note

Osaka University Knowledge Archive : OUKA

Osaka University Knowledge Archive : OUKA

https://ir.library.osaka-u.ac.jp/

(2)

『憐大日本語研究』20 (2008)

動詞テ形 に由来す る副詞的成分の 「

副詞度」算出の試み

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林 雅子

HAYASHIMa

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キーワー ド :副詞度 ・副詞 ・動詞テ形 ・副詞的成分 ・副詞の種類 【要旨】 現代 日本語の 「動詞テ形由来の副詞的成分」 について、形態 ・意味 ・統語の三つの特徴 に基づいてその 「副詞度」 を算出 し、その連続相 を多次元的に把握す ることを試みた。そ の結果、副詞度 と副詞の種類 との間には、以下のような相関が見出 された。 「陳述」と「時・ 頻度」の副詞度が最 も大 きく、次いで、 「意志態度

「程度

「接続」が この順で続 き、 「主 体の心理

「主体の様子

「複数主体の様子

」(

「状態修飾成分

)

の副詞度 は小 さい。 また、 「陳述

「時 ・頻度

「程度

「接続」は、 これ らを副詞 と見なす研究者が多 く、辞書で副詞 として認定 され るものが多いのに比べて、主体の心理 ・様子 を表わす 「状態修飾成分」 は、 これ らを副詞 とは見な さい研究者 も多 く、辞書で も副詞 として認定 されに くい、 とい う傾 向 を得 た。 これ らの結果 は、「副詞度」の大 きさと、 「各研究者の副詞認識

「辞書編纂者 の副詞認識」 とが、一定の相関関係 にあることを示 している。 1.「副詞度」の必要性 副詞 には、動詞 ・形容詞 ・名詞など、他の品詞に由来す るものが多 く存在す る。動詞の 場合 はテ形 に由来す るものが非常に多 く、その存在は先行研究で も指摘 されているが、そ こで挙げ られ る語例の副詞的な度合 い (副詞度) には様 々な段階があると思われ る。 動詞か ら副詞 に移行 しは じめている、あるいは移行 しているものには、動詞の第二な かどめか らの ものがおおい。たとえば、 「とんで、すすんで、あらそって、 きそって、 きどって、よろこんで、だまって、 きわめて、 あまん じて、 あわてて、いたって」 な

(3)

ど。 (新

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1

9

9

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):1

2

)

これ らを、20冊の辞書 (巻末参照)で調べてみ ると

「きわめて」 はすべての辞書が副 詞 としているが、「だまって

「あわてて」 は副詞 として見出 しを立てる辞書が一つ もな く、 「すすんで

「よろこんで」 は辞書によって副詞認定 にば らつ きがあった。 このように、同 じテ形由来の副詞的成分で も、辞書 に 「副詞」 として立項 される語 もあれば されない語 も あり、その副詞的な度合 いには様 々な段階があると予想 され る。 実際、新

(

1

9

9

6

)

が挙例 の前 に 「動詞か ら副詞 に移行 しは じめてい る、 あるいは移 行 しているもの」 と述べているように、 これ らは、「品詞 としての副詞で ある」のか 「副 詞ではない (動詞の-活用形で ある)」のか、はっきりした線は引けないのが現実 なので ある。 この点については、鈴木

(

1

9

7

2

)

も、「副詞化の度 あいにはいろいろある。すでに副詞 に移行 して しまった もの もあるし、副詞にちかづいているだけの もの もあって、副詞であ るか、名詞、動詞の特定の変化形であるかのあいだには、はっきりした線はひけな

」 と している。 また、工藤 (1980) も、「副詞への移行の度合 いは連続的に様 々な段階があり、 境界 に一線 を引 くことはむつか し

」 とし、宮島

(

1

9

7

2

)

も、「品詞が文法的性質の乗で あるか らには、1つの品詞のなかにいろんなタイプがみ とめ られ ること、そ して1つの品 詞 と他の品詞 とのあいだは飛躍的ではな く連続的であり、最後に 2つの品詞 をわけるもの と して引かれ る1線 はほ とん ど便宜的な もので しかない ことは確 かで ある」 と述べてい る。 このような指摘か らも分かるように、テ形由来の副詞的成分は、動詞 らしい ものか ら副 詞 らしい もの まで連続的であり、動詞か副詞か とい う二分法で分 けることを目指す よりも、 動詞か ら副詞への連続がどのような様相 を示すのかを探求す るのが正 しい態度である。 し か し、従来の研究では、副詞的な度合 いにはいろいろあるとされ るだけで、動詞か ら副詞 への連続相 について、その実態が調べ られ ることはなかった。 以上のような問題意識 に立 って、本稿では、現代の 日本語で使用 されている動詞テ形由 来の副詞的成分 を対象に、それ らの副詞 らしさを表す尺度 として 「副詞度」を考案 ・算出 し、 その連続相の実態 を具体的に提示 した上で、それ らと、従来の副詞研究で指摘 されて きた 「副詞分類 (副詞の種類)」や 「辞書における副詞認定状況」 との関係 を探 ることを目的 と す る。

(4)

動詞テ形に由来す る副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 2.テ形の副詞的成分の規定

3

5

本稿ではこれ以降 「動詞のテ形 に由来す る副詞 (的成分

)

」 を単に 「テ形の副詞的成分

と呼ぶ。「副詞」ではな く 「副詞的成分」 と呼ぶのは、それ らの動詞か ら副詞への連続相 を把握 しようとす るためである1)。以下、 この用語の表す内容 と範囲を説明す る。 動詞のテ形 は、下例のように、文中で中止の機能 を担 う。 太郎は学校へ行 って、友達 と話 した。 一方、次の例のように文中で副詞的機能 を担 うものがある。 太郎 は話す。 太郎 はゆっくり話す。 太郎 は墨ヒ竺話す。 「話す」 とい う動詞だけでは、 どのようなあ り方で話 したのかが分か らないが、「ゆっく り話す」 とい うように 「ゆっくり」 とい う成分 を付加 し表現す ることで、「話す」 とい う 動 きのあり方が限定 され詳 しく説明 され る。 この 「ゆっくり」のように、動 きのあり方 を 限定 し詳 しく修飾す る成分 は、一般 的に 「副詞」 と呼ばれている.「急いで話す」 とい う 例 も、「急いで」 とい う成分 を付加 し表現す ることで、「話す」 とい う動 きのあり方が限定 され詳 しく説明 されているので

「急いで」 は 「吟,っくり」 と同様、副詞 と見な されてよ

い。

本稿でい う 「テ形の副詞的成分」 には、 まず、 このように、文中で副詞 として機能す る テ形の うち、「単独で動 きや事態のあり方 を限定 し詳 しく修飾す るもの」を含む ことにす る。 このほか、「はた して」のようにいわゆる 「陳述副詞」 に相 当す る機能 を持つ もの、 「き わめて」のように 「程度副詞」に相 当す る機能 を持つ もの、「したがって」のように 「接続詞

に相 当す る機能 を持つ もの も、 これ までの先行研究 によって副詞 と見な されてお り、 ここ でい う 「テ形の副詞的成分」に含めることにす る。 また、先行研究で副詞 として言及 され ることは少ないが、動 きを表わ さず、主節に対 して従属的に働 く成分で、単独で使用 され ているもの も含めることにす る。「明けて三年の春

「締めて三千円にな ります」 などであ る2)0 なお、上の 「ゆっくり」の類 を品詞論的にどう扱 うかには諸説 あり、中にはこれ らを活 用の不完全 な 「形容

」 と見る川端 (1983)や、「情態詞」 として体言 と見 る渡辺 (1971) などもある3)0 「ゆっくり」 と同様 「急いで」の類 も品詞論的にどのように扱 うかには諸 説 あり、奥田 (1989)は副詞 として扱 っているが、渡辺 (1971)は 「用言 (動詞)」 とし、 川端 (1983)は 「形容詞」 とす る。 このように、副詞は、「品詞論のは きだめ」 ともいわ れ るように、各研究者 によってその扱いが大 きく異 なるのが現状である。 しか し、「副詞」

(5)

の定義 を定 めその内実 を明 らかに してか らでなければ研究 が出来 ない とい うので あれば、 副詞研究は進展 していかない。本稿 は、副詞の品詞論的定義 を明確 にす ることを最終 目的 とす るものではな く、単独で副詞的機能 を担 う成分の連続相の実態 を捉 えることを目的 と す るものであるか ら、副詞の定義や範囲規定にこだわ らず、先行研究 において副詞 として 言及 されているテ形の副詞的成分 を可能な限 り広 く対象 とす る。 3.分析対象の選定方法 巻末 に挙 げた調査資料の 〔一次資料〕 か ら、 「テ形 の副詞的成分」 をすべて取 り出す。 その際、以下の ものは対象か ら外 した。 1)中止用法 と副詞用法の両方 に解釈で きるもの 2)後続 の動詞 との組み合 わせ によ り副詞用法 となるもの (∼ して見 える、∼ して 見せ る、∼ して聞 こえる、等) 3)格 が省略 されて一語化 してい るもの (なみだなが して、脚ふんばって、汗水 た らして、等) 4)副詞用法の前 に何 らかの要素があり単独ではない もの (2 3日つづけて、等) 5)「∼ として」の形 をとるもの (時 として、主 として、等) 6)「∼に して」の形 をとるもの (往々に して、一瞬 に して、等) 7) 「∼ もって」の形 をとるもの (前 もって、今 もって、等) 8)「指示表現+動詞」のテ形 をとるもの (こうして、 こうやって、等) 9)「漢語+ して」の形 をとるもの (苦労 して、協力 して、等)

1

0

)

「副詞+ して」の形 をとるもの (にこにこして、 しば らくして、等) 11)複合 的なもの (えて して、かてて くわ えて、等)

1

2

)

その他 (二人 して、期せず して、等) なお、後続の旬や文が省略 されていて、副詞的成分が どのような働 きをしているか判別 で きない もの も対象か ら除いた。 以上の基準で 〔一次資料〕 を対象に調査 した結果、テ形の使用例延べ約4万の うち、単 独副詞用法 を持つ ものは異 な りで約

1

0

0

語 あった。本稿 は本格的調査への予備的 ・探索的 段階にあるので、い くつかの語に対象 を寂 らざるをえない。その際、で きるだけ多様 な副 詞 を対象にす るために、先行研究 を参考 に設定 した以下の 「副詞の種類」か ら、用例数の

(6)

動詞テ形に由来する副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 37 多いものを中心に

5

語ずつ選んで対象 とすることに した4)。今回対象 としなかった語につ いては、今後 さらに調査分析 してい く予定である。 1.事態全体に対す る言表主体の捉 え方 を表わす もの

(

いわゆる陳述副詞に相当する副詞 的成分 :以下 「陳述」 と略称) 2.後続の形容表現の程度 をより詳 しくす るもの (いわゆる程度副詞に相当する副詞的成 分 :以下 「程度」 と略称) 3.文や事態の間をつなぐもの (いわゆる接続詞に相当する副詞的成分 :以下 「接続」 と 略称) 4.後続の動詞を詳 しく限定修飾するもの (いわゆる情態副詞に相当する副詞的成分) 4.1.時や頻度に関わるもの (以下 「時 ・頻度」 と略称) 4.2.意志態度や意図性 に関わるもの (以下 「意志態度」 と略称) 4.3.主体の内的状態 (心理) を表わす もの (以下 「主体の心理」 と略称) 4.4.主体の外的状態 (様子) を表わす もの (以下 「主体の様子」 と略称) 4.5.複数の主体の外的状態 (様子) を表わす もの (以下 「複数主体の様子」 と略称) 5.その他 場面の展開を表わす もの :あけて、 こえて 数量 を引 き出す もの :あわせて、 しめて

∼ して言 えば (言 うと

)

」などの形で発話の態度 を表わす もの :うらがえして、たと えて 話 し方 ・考 え方 を表わす もの :かいつ まんで、たちいって、つっこんで 分類5の 「その他」 を除 き、分類 1か ら分類 3までの上位分類 3つ と、分類 4の下位 分類 5つ をあわせて、8つの 「副詞の種類」か ら、それぞれ 5語ずつ選び、合計40語 を分 析対象語 とす る。分析 に耐 えうる充分な数が必要なため、使用度数20以下の ものは、 〔二 次資料 (巻末参照)〕か らも調査 し、〔一次資料〕における調査結果の数値 とあわせて提示 する5)0 4.副詞度の尺度 テ形の副詞的成分の副詞度 を測 るには、形態 ・意味 ・統語の三つの尺度 を用いることが 必要であると考 えられる6)。すなわち、テ形の副詞的成分以外にもとの動詞の他の活用形

(7)

がどれほど使われているか (テ形が副詞用法にどれほど固定的であるか) とい う 「形態的 副詞度」、テ形の副詞用法 と動詞用法 との間に意味的な隔た りがどれほどあるか とい う 「意 味的副詞度」、テ形が、格や他の成分 と複合的に副詞句 を構成す るのではな く、単独で副 詞用法 を持つ ことが どれほどあるか とい う 「統語的副詞度」である。それぞれの具体的な 測定方法は次節に述べ るが、副詞度 を計 る尺度 として これ らが妥当であることは、先行研 究の指摘か らも確認で きる。 『国語学大辞典』の 「副詞」の項 目には、以下のようにある7)0 副詞には、体言や用言の特定の語形

(

いわゆる文節の形)か ら移行 して きたものがか な り多い。 (略) 「極 めてむつか し

」 ((略)奥義 を極 めて-)などのように、連用修 飾の形が独 自に意味および機能 に変化 をきた して、活用や格変化のシステムか らはみ だ して きたものが多い (略)0 また、奥田 (1989)には、「副詞化の完成 と同時に、つ まり副詞化 した第二 なか どめは 単独で定形動詞 に直接 かかわ ってい く」 とある。 さらに、渡辺 (1971)には、他 の成分 によって修飾 されない もの を副詞 と見なす とある。 従来 「副詞」 または 「副用語」、その他要す るに 「体言、用言」以外の自立語 を指 し た呼び名のすべては、意義的に見て、大体 ここで言 う修飾限定 されない成分に相当す る単語 を呼ぶ ものであったと理解 され る。 と言 うよ り、形態意義職能的に単語 と認定 され、 しか もこのような修飾限定 されない成分に該当す るとい うことが、本書で 「副 詞」 と呼ぶ ものの特徴の一つだと言 って もよい。 (p.218) このほか、高橋 (2003)や節川 (1996)などで も、「活用形が固定的であるか否か」の 形態的側面、「意味的に隔た りがあるか否か」の意味的側面、「単独で副詞用法 を持 ち得 る か否か」の統語的側面、が指摘 されているoほかに、国立国語研究所の語菜調査 などで 「同 語か巽語かの判別」が行われ る際にも、テ形の副詞的成分の 「形態的な固定性」 と 「意味 的な隔た り」 とが基準 となっている8)。 なお、副詞度の尺度 として、辞書における副詞の認定状況 を利用す るとい う方法 も考 え られ るが、 これには問題があるO 動詞か ら副詞へ と一次元的に並べ るとい うことが正 しい のかの保証が無 く、たとえ一次元的に並べ得 たとして も、そのように並ぶ理由が説明で き ない。 また、辞書 には紙面の制約 な ど、商業 出版 における様 々な事情 がか らんでい るの で、辞書に載 るか載 らないかの収載状況が副詞度 を直接反映 しているとは限 らないか らで

(8)

動詞テ形に由来する副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 39 ある。 このように、辞書のみで副詞度 を測 ることはで きないが、 しか し必ず しも、辞書の副詞 認定状況がまったく副詞 らしさを反映 していないとも言 えない 。辞書の情報は、あくまで も 副次的なものではあるが、「辞書編纂者の副詞認識」を見 るための参考情報 として利用す る。 5.副詞度の測定方法 前節で述べた三つの尺度 について、それぞれの具体的な測定方法 を述べ る。 5.1.形態的副詞度 形態的副詞度 は、テ形の副詞的成分の うち、格や他の成分 と複合 的に副詞句 を構成す る のではない 「単独副詞用法」のテ形 について、 もとになる動詞の総使用数 (表1の 「他の 活用形の使用数」 と 「単独副詞用法の使用数」の和) に対す るその割合 によって測 る。 も とになる動詞の総使用数には、格や他の成分 と複合的に副詞句 を構成す る 「非単独副詞用 法」のテ形 は含 まれていない。 形態的副詞度-単独副詞用法のテ形の使用数÷ もとになる動詞の総使用数 たとえば、「かえって」の単独副詞用法は185例、他の活用形の使用数は34例 あるので、 その形態的副詞度 は185÷ (34+185)-0.84 (84%) となる。一方、「だまって」の単独 副詞用法は339例、他の活用形の使用数は216例 あるので、その形態的副詞度 は339÷ (216 +339)-0.61 (61%) となる。 活用形の範囲には諸説 あるが、 ここではいわゆる学校文法の活用形 に狭 く限定す るので はな く、助動詞 を下按 しているものやテイル形 なども含め、範囲を広 く取 った。 これは、 助動詞 を下按 しているものなども、同 じ動詞の意味 を共有す る連合関係 にあると考 えるか らである。 ただ し、複合動詞や補助動詞の前項 になるものは除いた9)0 表

1(

6

節)の 「他の活用形数の使用数」 とは、上記の基準によって計量 したすべての 活用形の使用数か ら 「単独副詞用法

「非単独副詞用法」 の使用数 を除いた もので ある。 中止の機能 を担 うテ形 は、副詞用法ではな く動詞の-活用形であるため、「他の活用形の 使用数」 の中に含めた10)。 また、連用形 と同形の名詞、連用形 由来の副詞や

、「

∼ての ・ ∼てか ら」 など助詞 を下揺す るものは 「他の活用形の使用数」 には含めなかった。

(9)

5.2.意味的副詞度 意味的副詞度 は、「単独副詞用法」のテ形 について、 もとの動詞 との間に意味的な隔た りがある使用の数 を調べ、単独副詞用法のテ形の使用数全体 に対す るその割合 によって測 る。 意味的副詞度 -意味的に隔た りがあるものの使用数÷単独副詞用法の総使用数 例 えば、「かえって」の単独副詞用法 は

1

8

5

例、意味的に隔た りがあるものは

1

8

5

例 ある ので、その意味的副詞度 は

1

8

5

÷

1

8

5-1(

1

0

0%)

となる。一方、「だまって」の単独副詞 用法 は

3

3

9

例、意味的に隔た りがあるものは

2

1

例 あるので、 その意味的副詞度 は

2

1÷3

3

9

-0

.

0

6(

6

%) となる。 意味的に隔た りがあるか否かの判定には、以下のテス トフレームを用いた。すなわち、「テ 形 に文末のムー ド・テ ンス ・肯否 ・アスペク ト・ヴォイスを遡及 させた例文 を作 り、そこ で文 を終止 させたとき、非文 となれば意味的に隔た りがあると見なす」 とい うものである。 語順 が入れ替わっている場合 は、元の語順 に戻 した上で判定す る。たとえば、 ・物質的な 「ゆ とり」が増すにつれて、精神的な 「ゆ とり」 はかえって減 る。 *物質的な 「ゆとり」が増すにつれて、精神的な 「ゆとり」 は史を冬。 のような場合 は、テ形の副詞的成分の後で文 を終止す ると元の文 とは著 しい隔た りがある ので、意味的な隔た りがあるもの として数 える。 しか し、 ・門番は首 を曲げ、堅三三 しば らく僕の顔 を見ていた。 ○門番 は首 を曲げ、整三三 いた. のような場合 は、テ形の副詞的成分の後で文 を終止 して も元の文 とは さほど意味が異 なら ないので、意味的な隔た りがあるもの としては数 えない11)。 5.3.統語的副詞度 副詞 らしさと動詞 らしさとの違いの一つに、動詞は格 を取 り、他の成分によって修飾 さ れ るが、副詞は格 を取 らず、他の成分 によって修飾 されない (されに く

い)

とい う点があ る12)。格や他の成分 と複合的に副詞句 を構成 している非単独副詞用法のテ形 はよ り動詞 ら しく、単独副詞用法のテ形 はより副詞 らしいとい うことで ある。 したがって、統語的副詞 度は、テ形の副詞的成分の総使用数 (単独副詞用法 と非単独副詞用法の和) に対す る単独 副詞用法の使用数の割合 によって測 る。

(10)

動詞テ形に由来す る副詞的成分の 「毒服司度」算出の試み 統語的副詞度 -単独副詞用法の使用数÷テ形の副詞的成分の総使用数

41

た とえば、「か えって」の単独副詞用法 は

1

8

5

例、非単独副詞用法 は 0例 あるので、 そ の統語的副詞度 は

1

8

5÷ (

1

8

5+0

)-1(

1

0

0%)

となる。一方、「だまって」 の単独副詞 用法 は339例、非単独副詞用法 は11例 あるので、その統語的副詞度 は339÷ (339+ll)

-0.97 (97%) となる。 非単独副詞用法 とは、その前按成分がテ形由来の副詞的成分のみにかかる場合 だけを指 し、「テ形由来の副詞的成分+後続動詞」全体 にかかるものは含めない。たとえば、 「ひ ど く急いで帰 った」の場合、「ひ どく帰 った」 とは言 えないように、 「ひ どく」 は 「急いで」 にかかっているので、 これは非単独副詞用法 とす る。一方、 「まるで好んでそ うしている ようだ」の場合、 「まるで」 は 「好んでそ うしている」全体 にかかっているので、 この場 合の 「好んで」 は 「まるで」 に限定修飾 されている非単独副詞用法ではな く、単独副詞用 法 となる13)0 また、非単独副詞用法 は、単独副詞用法の場合 と同 じ副詞用法 をもつ ものに限 ることと し、同 じ用法ではない ものは他の活用形 の使用数 に合算す る。 た とえば、 「したがって」 の単独副詞用法は 「試験問題は一切公表 されていない。 Lがたって、見当がつかなかった

のように、すべて接続副詞の用法であるため、「彼女の あとに したがって歩いた」のよ う な単独副詞用法 と意味用法の異 なる用法 は、非単独副詞用法 としては数 えない。 6.結果 以上の方法で調査 した結果 を表1に示す。形態 ・意味 ・統語の各副詞度 についてはZ評 点 を算出 し、それ を

7

段階に区分 された評定尺度 に位置づ けた14)。 これによって、尺度の 異なる3つの指標 を直接比較す ることが可能 となる。表1最右列 には、それぞれのテ形副 詞的成分について、本稿末尾 に挙げる辞書20冊での副詞認定状況 を掲げた。一つの辞書で、 見出 し (小見出 しも含む) に立て られ、かつ、副詞或いは接続詞 として品詞表示 されてい れば 2点、見出 しに立て られているが連語 とされ、副詞 (或いは接続詞) と認定 されてい なければ1点、見出 しに立て られていなければ o点 を与 え、テ形の副詞的成分 ごとに合計 点 を出 した ものである15)0

(11)

表1 調査結果 副 形チ 形 態 意味 統 語 合計 辞香 使 他 叫 秤点Z 秤 あ 意 副 秤負Z 秤 使単 使 非 副 評点Z 秤 副 秤 詞の 吹資 準 の副 周 の数活 詞痩 定尺 る味も的 詞痩 定尺 用数独萱lj用 単数独 痩詞 定尺 詞磨 守尺 副請 種 類 み料の 吹賛料 詞狗成分 の形捕 皮 の 隔使 た用 り数 がの に 皮 の詞汰柄 副詞用汰の 痩 皮 状定萱況rlJ刃じヽ 1

か え って 34 0.84 1.94 7 185 1.00 0.90 5 185 0 1.00 0.69 5 2.84 17 40 ○ は た して 110 0.59 0,96 5 158 1,00 0.90 5 158 0 1.00 0.69 5 2,59 15 40

せ めて 46 0.52 0.70 5 50 1.00 0,90 5 50 0 1.00 0.69 5 2.52 15 37

ま して 109 0.25-0.34 4 36 1.00 0.90 5 36 0 1.00 0.69 5 2.25 14 40

きまって 343 0.08-0.98 3 30 1.00 0.90 5 30 0 1.00 0.69 5 2.08 13 32 2 荏 痩 ○ きわ めて 38 0.89 2.ll 7 308 1.00 0.90 5 308 0 1.00 0.69 5 2.89 17 40

いた って 1746 0.05-1.09 3 97 1.00 0.90 5 97 0 1.00 0.69 5 2.05 13 37 ○ きわ だ つて 201 0.20-0.53 3 32 0.64 0.08 4 50 1 0,98 0.55 5 1.82 12 0 ○ とび ぬ けて 17 0.48 0.56 5 ll 0.69 0.19 4 16 0 1,00 0.69 5 2.17 14 3 ○ ず ば ぬ けて 18 0.44 0.38 4 9 0,64 0.09 4 14 0 1.00 0.69 5 2.08 13 0 3 揺 続 ○ したが って 205 0.57 0.89 5 271 1.00 0.90 5 271 0 1.00 0.69 5 2.57 15 39 ○ つ いで 28 0.62 1.08 5 46 1.00 0ー90 5 46 3 0.94 0.26 4 2.56 14 36 ○ つづ いて 651 0.06-1.04 3 40 0.89 0.65 5 45 8 0.85-0.38 4 1.80 12 4 ○ くわ えて 2110 0.08-0.99 3 175 1.00 0.90 5 175 92 0.66-1.74 2 1.73 10 10

(

⊃ ひ るが えつて 109 0.23MO.42 3 32 1.00 0.90 5 32 1 0.97 0.47 5 2.20 13 32 4時顔皮.1○ は じめて 525 0.54 0.77 5 612 1.00 0.90 5 612 0 1.00 0.69 5 2.54 15 39 ○ あ らためて 43 0.83 1.89 7 215 1.00 0.90 5 215 6 0.97 0.50 5 2.81 17 32 ○ あいつ いで 109 0.31_0.12 4 42 0.88 0.62 5 48 0 1.00 0.69 5 2.18 14 12 ○ か ねて 344 0.41 0.27 4 236 1.00 0.90 5 236 0 1.00 0.69 5 2.41 14 40 ○ か さねて 1181 0.14_0.75 3 195 1.00 0.90 5 195 2 0.99 0.62 5 2.13 13 39 4

.

2

○ お もい きって 5 0.88 2.05 7 27 0.77 0.38 4 35 0 1.00 0.69 5 2,65 16 26

しいて 36 0.44 0.38 4 28 1.00 0.90 5 28 0 1.00 0.69 5 2.44 14 39

すす んで 397 0.06-1.04 3 27 1.00 0.90 5 27 0 1.00 0.69 5 2,06 13 24 悲 痩 ○

つ とめて 63 0.27_0.27 4 23 1.00 0.90 5 23 0 1.00 0.69 5 2.27 14 40 このん で 517 0.16_0.67 3 85 0.86 0.58 5 99 8 0.93 0.16 4 1,94 12 37 43○ あわて て 44 0.79 1ー71 6 0 0.00-1.37 2 162 5 0.97 0.48 5 1.76 13 0 主体の心哩 ○ よろ こんで 155 0.16-0.67 3 8 0.27_0.77 3 30 5 0.86_0.32 4 1.29 10 6 ○ お ちつ いて 1839 0.08-0.97 3 0 0.00-1.37 2 165 25 0.87-0.24 4 0.95 9 0 (⊃ あ らた まって 219 0.22_0.46 3 6 0.10ー1.15 2 61 5 0.92 0.15 4 1.24 9 0 ○ か しこまって 67 0,27-0.25 4 0 0.00-1,37 2 25 5 0.83-0.49 3 1.ll 9 0 44○ だ まつて 216 0.61 1.04 5 21 0.06-1.23 2 339 ll 0.97 0.47 5 1.64 12 0 主 体 の 樵 チ

いそいで 167 0.39 0.19 4 3 0.03-1.31 2 106 4 0.96 0.43 5 1.38 ll 0 ○ わ らつて 682 0.05-1.10 3 0 0.00-1.37 2 36 32 0.53-2.63 1 0.58 6 0 ○ ないて 2278 0.04-1.14 2 0 0.00-1.37 2 88 5 0.95 0.31 4 0.98 8 0 ○ ほほ えんで 728 0.03-1.16 2 0 0.00ー1.37 2 25 18 0.58-2.26 1 0.61 5 0 4日 、チの様数枚j.三5○ な らんで 222 0.19-0.56 3 0 0.00-i.37 2 52 33 0.61-2.05 1 0.80 6 0 ○ そ ろ って 40 0.39 0.22 4 3 0.12-1.ll 2 26 12 0.68-1.54 2 1.19 8 0 ○ むか い あ って 457 0.20-0.54 3 0 0,00-1.37 2 111 49 0.69_1.47 2 0.89 7 0 ○ か た まって 318 0.10-0.90 3 4 0.ll-1.12 2 36 26 0.58-2.27 1 0.79 6 0 (⊃ まとまって 603 0.03-1.16 2 2 0.10-1.15 2 20 5 0.80-0.72 3 0.93 7 0

(12)

動詞テ形に由来す る副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 43 7.分析 表2は、テ形の副詞的成分 を、表 1の合計評定尺度の大 きい順 に、かつ、副詞の種類 に分けて表示 し、形態 ・意味 ・統語の各副詞度 と辞書の副詞認定状況の点数 も示 したもの である。最下行には、副詞の種類 ごとに、合計評定尺度の平均値のほか、形態 ・意味 ・統 語の各副詞度 と副詞認定状況 について もその平均値 (小数部第1位 を四捨五入)を記 した。 表2 副詞度 と副詞の種類の関係 JJJiLI*/i事 孤捕 悲 悲形 紙子Li 械√- 絞;-Ji 17かえて-)7 5 コ4〔)あらためて 7 5 b40窒わめて 7 5 ○ヰO 16 おもきっいて 7 4 525 15はたして 5 5 十40はじめて 5 5 539 がっしたて 5 ⊃ 539 せめて5 5 537 14 まして4 コ 54〔)かねて4 〇 54〔) とぬけびて 5 4 5 3つ とめて 4 5 54()ついで5 5 436 あい つ いで 4 〇 5 12 いヽて4 5 539 13 きまてっ3 ⊃ 532か さねて 3 5 539いたって 3 5 537すすんで 3 5 524ひるがえつて 3 5 532あわてて 6 2 5 0 すぼ ぬけて4 4 5 O 12 たってきわ 3 4 50 こでのん3 5 437つづて卜3 5 4 4 たまてっ5 2 5 0 ll いそいで 4 2 5 0 lり くわえて 3 5 210よろんで :二i 3 4 6 9 か しこまって 4 9 3 0 3 2 4 0 8 ないて2 2 4 0そろって i ワ 2 0 7 むかあって 3 2 2 0い まと まって2 2 3 0 6 わ らてつ2 2 10 かたまって 3 2 1 0 ならでん3 2 1 0 5 ほほえんで 2 2 1 0

(13)

7.1.副詞度 と副詞の種類 との相関 (群間比較) 表 2か ら分かるように、テ形の副詞的成分の 「副詞度」 と 「副詞の種類」 との間には、 一定の相関関係 がみて とれ る。す なわち、「陳述」 と 「時 ・頻度」 は、合計評定尺度の平 均値 も (14.8、 14.6と)最 も大 きく、 また、形態 ・意味 ・統語の各副詞度の平均値 もいず れ も5点代で、最 も副詞 らしい類 とい える。次いで、「意志態度

「程度

「接続」 が この 順で続( 16)。最後に、「主体の心理

「主体の様子

「複数主体の様子」 が続 くが、 これ ら は合計評定尺度の値 も (10.0、8.4、6.8と)小 さく、最 も副詞 らしくない類 といえる。 「主体の心理

「主体の様子

「複数主体の様子」が この順 となるのは、非単独副詞用法 の多少 による統語的副詞度の違いによるもの と考 えられ る。 これ らは、 また、主体の内的 ない し外的な状態 を表わ しつつ、後続動詞の状態的側面 を修飾す るとい う 「状態修飾の機 能」 を担 っている点で共通 している (以下の記述で、 これ ら3種 をひ と括 りに して 「状態 修飾成分」 と呼ぶ ことがある17))0 「程度」の副詞度 は、「陳述

「時」「頻度

「意志態度」よりも小 さく、「接続

「状態修飾成分」 よ り大 きくなってい る。工藤浩 (1983)は、程度副詞 を、陳述的側面 と、いわゆる情態 副詞が もっ ことが ら的側面 とをもつ二重性格的な もの として位置づ けている。表 2で も、 「陳述」と 「状態修飾成分」との大 きな対立 に対 して、「程度」は両者の中間に位置 している。 「接続」の副詞度が、「状態修飾成分」よりは大 きい ものの、「陳述

「時・頻度

「意志態度

「程 度」 よ り小 さくなっているのは、格 をとる表現があるために統語的副詞度が これ らより小 さくなるか らと考 えられ る。 「時 ・頻度」や 「意志態度」の平均副詞度 は、 「程度

「接続

「状態修飾成分」 よりも大 きい。 「時・頻度」 については、いわゆる情態副詞の中での異質性が注 目され

川端 (1964) をは じめ、多 くの研究者 によって、他の状態修飾成分 とは分 けて考 えられている。 しか し、「意志態度」は 「状態修飾成分」 と括 られていることが多い (益岡 ・田窪 (1992) 中右 (1980)仁田 (2002)など18))0 「状態修飾成分」 は、「急いで話 さな

」 ([急いで話 す] ことをしな

い)

とい うように、ほとんどが否定のスコープに入 るが、「意志態度」 は、 「しいて話 さない

」(

「しいて [話す] ことを しない

」「

[

しいて話す] ことをしない

)

とい うように、すべてが否定のスコープに入 るとは限 らない とい う違いがある。意志態度 と状 態修飾成分が連続す ることは確 かであるが、 このような文法的性質の違いを重 く見て分 け て考 えるべ きだと思われ る。副詞度の大 きさが非常 に異 なる点 も、両者 を分けて考 えるべ きであることを支持 している。 表 2か らは、 また、副詞度 と副詞の種類 との相関関係 に、辞書の副詞認定状況 もかかわ ってい ることがわかる。す なわち、副詞度の大 きい 「陳述

「時 ・頻度

「意志態度」 は、

(14)

動詞テ形に由来する副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 45 副詞認定状況の得点 も最 も大 きい。逆 に、副詞度の小 さい 「状態修飾成分」は、副詞認定 状況の得点 も

(

「よろこんで」を除いて19)すべて 0点である。副詞度が両者の間にある 「程 度

「接続」 は、副詞認定状況の得点が高い もの もあるが、低 い ものや 0点の もの もあり、 この点で も両者の中間に位置 している。 7.2.副詞の種類内での副詞度の連続相 (群内比較) 次 に、 8つの 「副詞の種類」 ごとにテ形の副詞的成分の副詞度 をレーダーチ ャー トに描 き、同 じ種類の中での副詞度の連続相 について検討す る。 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語 「陳述」 は、副詞度 が最 も大 きい種類である。 しか し、そこに属す るテ形の副詞的成分 の副詞度 には、 「か えって」か ら 「きまって」 に向けて、形態的副詞度が縮小 (減少) し てい く連続相が読み とれ る。

(15)

時 ・頻度に関わる副詞的成分 あらため て 形 態 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語 「陳述」 と同様、「あらためて」か ら 「か さねて」に向けて、形態的副詞度が縮小 してい く連続相が読み とれる。

(16)

動詞テ形に由来す る副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語

4

7

「陳述」「時 ・頻度」とは違 った連続相 (傾向)を示 してお り、「きわめて」か ら 「きわだって

に向かって、形態的副詞度 だけでな く、意味的副詞度 も縮小 してい く。 意味的副詞度が縮小す る 「とびぬけて」 「ずばぬけて」 「きわだって」 には、「∼が とび ぬけている

「∼がずばぬけている

「∼がきわだっている」のように、テイル形で特徴 を 表す形容詞的用法 を持つ ものがあり、また、「とびぬけた+名詞」 「ずばぬけた+名

」 「き わだった+名詞」のように、 夕形 をとって後続名詞 を限定修飾す る形容詞的用法 を持つ も のがある。 このように、程度副詞の用法 を持つテ形の副詞的成分には、テイル形や タ形 を とって形容詞的用法 を持つ ものが多い。ただ し、漢文訓読の影響 によって成立 したとされ る 「きわめて」 「いたって」20)には、同 じ意味的連合関係 を持つ テイル形や タ形の形容詞 的用法がない とい う違いがある。

(17)

意志態度 に関わる副詞的成分 おもいきって 形 態 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語 「意志態度」 は、 「お もいきって」か ら 「このんで」 に向けて、形態的副詞度が縮小 して い く連続相が読み とれ る。統語的副詞度 はいずれ も大 きく、「お もいきって

「しいて

「つ とめて

「すすんで」 は

、「

∼ をお もい きる

「∼を しいる

「∼にっ とめる

「∼にすすむ

とい うように、本来、格 をとるもので あるが、副詞用法 において非単独副詞用法はまった くない。「このんで」のみ統語的副詞度が少 し小 さいが、非単独副詞用法の ものはすべて「何 をこのんで

」 とい う慣用句的用法である。

(18)

動詞テ形 に由来す る副詞的成分の 「毒服司度」算出の試み 接続に関わる副詞的成分 したがって 形 態 統 語 意 味 統 語 意 味 統語 意 味 統 語

4

9

「接続」 は、「陳述

「時 ・頻度」 と違 った連続相 (傾向) を示 してお り、「したがって」 か ら 「くわえて」に向かって、形態的副詞度だけでなく、統語的副詞度 も縮小 してい く

「つ いで

「つづいて

「くわえて」 と統語的副詞度が小 さくなるのは、「それについで

「それ につづいて

「それにくわえて」 とい う文脈指示表現 を前接す る非単独副詞用法が多いた めと考 えられる。 先の 「程度」は、統語的副詞度が大 きく、形態 ・意味的副詞度の縮小傾向が見 られたが、 逆 に、「接続」 は、意味的副詞度が大 きく、形態 ・統語的副詞度の縮小傾 向が見 られ る。 このように、各副詞の種類内部にも連続相があり、そのあり方は副詞の種類 ごとの機能や 成立事情などによって異なっている。

(19)

統 語 意 味 統語 「主体の心理」 は、「あわてて」か ら 「あらたまって」 にかけて、形態 ・統語的副詞度が 縮小 してい く。意味的副詞度 は、「よろこんで」のみ少 し大 きいが、それ以外はすべて小 さい。 「よろこんで」は本稿では 「主体の心理」に分類 したが、主体が 「よろこんで∼ した」 とい う、動 きに伴 う主体の心理的状態 を表わす用法のほかに

「(後続動詞の内容 を) よろ こんです る (します)」とい うように、動 きに伴 う主体の 「意志態度」を表わす用法 もある。 前者の用法は、単 に事態 に伴 う 「主体の心理」 といえるが、後者の用法の場合、文末表現 を遡及 させて 「私 はよろこび ます」といえない ことか らも、単 なる 「主体の心理」か ら 「意 志態度」へ と意味用法にずれが生 じている。

(20)

動詞テ形に由来する副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語

5

1

「主体の様子」 は、所属す るテ形副詞的成分の副詞度 に最 も大 きなば らつ きがある。意 味的副詞度 はすべてが非常 に小 さく、形態 ・統語的副詞度 が大 きい 「だまって

」「

いそい で」か ら、形態 ・統語的副詞度が小 さい 「わ らって

「ほほえんで」 にかけて縮小 している。 「わ らって

「ほほえんで」の統語的副詞度が小 さいのは、他の副詞的成分に修飾 され るも のが多いためである。 「だまって

」「

いそいで」は 「あわてて」とレーダーチ ャー トが似 た形 を示 している。 「あ わてて」 は本稿では 「主体の心理」 に分類 したが、「あわてた様子で

」 とも置 き換 えら れ るように、「主体の様子」の側面 も備 えてい る。 この ように、 目に見 える主体の外的状 態である 「主体の様子」 と、 目には見 えに くい主体の内的状態で ある 「主体の心理」 は、 連続 していると考 えられ る。

(21)

統語 絹 吾 意味 縮吾 食味 また、 これ らは、非単独副詞用法が非常に少 ないため、統語的副詞度が大 きい。形態的 副詞度 も大 きく、他の活用形の使用数に比べて、相対的に副詞 として使用 され る頻度が高 い。 この3語が先行研究において しば しば副詞 とされているのは、形態的副詞度 と統語的 副詞度が大 きいためか もしれない21)。ただ し、意味的副詞度 は小 さく、先行研究の副詞 と の指摘 に反 して、 この3語 を副詞 として認定 している辞書は一つ もない。 複数主体の様子を表わす副詞的成分 そ ろって 形 態 統語 む か い あ って 形 態 意 味 統 語 意 味 統 語 意 味 統 語

(22)

動詞テ形に由来する副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 53 副詞度が全体的に小 さく、 この内部に連続相 を見ることはできない0「複数主体の様子」 は、「複数主体 (が)∼ して」 とい う主語の数が複数 になる場合 と、「AがBと/に∼ して」 とい う参与者の数が複数になる場合 がある。いずれの場合 も 「事態の参与者-動作主体

が複数 となることが基本的な用法である。統語的副詞度が小 さくなっているのは、「AがB と/に∼ して」 という表現があるためと考 えられる。 8,結論 と今後の課題 以上、テ形の副詞的成分について、その 「副詞度」 と 「副詞の種類」 との関係 を

「辞 書の副詞認定状況」 をも加味 して分析 した結果、以下のことが明 らかとなった。 テ形の副詞的成分の副詞度は、その副詞的成分の文中での機能、すなわち、副詞の種糞 と、 ある程度相関 している

「陳述」と「時・頻度」の副詞度が最 も大 きく、次いで、「意志態度

「程 度

「接続」がこの順で続 き

「主体の心理

「主体の様子

「複数主体の様子

」(

「状態修飾 成分

)

の副詞度は小 さい。 このような結果は、いわゆる情態副詞の うち、「時・頻度

「意 志態度」と 「状態修飾成分」は、性質が異なり、分けて考 えるべ きであることを示 している。 各副詞の種類の間で、副詞度の大 きさに違いが見 られるの と同時に、各副詞の種類内部 で も、副詞度の大 きさに違いが見 られ、連続相が存在す る。 さらに、その連続相のあり方 は、副詞の種類 ごとの機能や成立事情 などによって異なっている。 また、副詞度の大 きい ものは、先行研究や辞書で副詞 と見なされるものが多いが、副詞 度の小 さいもの (状態修飾成分)が副詞 と見なされ ることは少ない。 「状態修飾成分」 は、副詞ではなく、形容詞 と見なす説があるのは前述 した通 りである。 これ らは、他の活用形の使用数 も多 く、意味的な隔たりも小 さく、他の副詞的成分に修飾 される非単独副詞用法が多 く、形容詞 ・形容動詞連用形 と似ているものである22)。辞書が 形容詞 ・形容動詞連用形 を副詞 としない点で も共通 した性質を持つ。 逆 に、鈴木 (1972)や節川 (1996)のように、テ形の状態修飾成分の一部 を副詞 と見 なす説があるが、 これ らの説では形容詞 ・形容動詞連用形の状態修飾成分 も副詞 として認 めてお り、 ここで もテ形の状態修飾成分 と形容詞 ・形容動詞連用形の状態修飾成分の性質 の共通性が確認 される。 本稿で用いた 「副詞

」の算定方法は、テ形以外の動詞由来の副詞的成分だけではなく、 形容詞 ・形容動詞など他の品詞に由来する副詞的成分において も同様 に適用で きる。 また、 本稿の 「他の活用形の使用数」 を 「他の曲用の形の使用数」 と考 えれば、名詞由来の副詞

(23)

的成分において も同様 に算出す ることが可能 と予測 され る。 このよ うに、「副詞度」 を導 入 して、副詞的成分 を分析す る本稿の研究 は、 これ までの副詞研究であまりな されて こな かった他品詞 との境界線上 に存在す る副詞の研究 を一歩進めることになると思われ る。 なお、形態 ・意味 ・統語の三つの尺度の重みが等価で あるか どうかは明 らかではな く、 その点については今後検討 してい く必要がある。 また、三つの尺度は最 も一般的な もの を とりあげたが、 この三つで充分かどうかは さらに検討が必要である。 今後は対象の範囲 を広 げて同様の分析 を試み、本稿の結果 と同様の結論が得 られ るのか を検討 したい と考 えている。 【注

1

) もし、すべての (調査)辞書が副詞 と認める 「きわめて」 を 「副詞」 と呼び、すべての辞書が副詞 と 認めない 「だまって」「あわてて」 などを 「副詞的成分」 と呼び分けるとすれば、辞書によって副詞認 定にば らつ きがある 「すすんで」「よろこんで」などをどち らの用語で呼ぶべ きか混乱が生 じて しまう ため、統一 して 「副詞的成分」 と呼ぶ ことに した0 2) これ らは、どの副詞の種類に分類すべ きか迷 ったので、現時点では 「その他」にしてある。 3)ただ し、渡辺 (1971)の定義に従 えば、これ らは 「体言」ではな く 「用言 (形容詞)」に位置づけら れ るべ きである。 この ことは、林 (2004)で詳 しく述べたので参照 されたいO また、渡辺 (1971)紘 動詞テ形 に実質的連用の職能 を認めないため、連用形ではな く並列形 としている。 しか し、単独で連用 の職能 を持つ ものは、用言の連用形 と認めるべ きである。渡辺 (1971)の規定では実質的連用を担 う 用言は形容詞であるので、単独副詞用法 を持ち、かつ、非単独副詞用法 も持つテ形は、「用言 (形容詞)

とするべ きである0 4)詳 しい語例 については林 (2006)を参照 されたいoただ し分類や所属語については多少の修正 を加 えている。 また、分類に迷 うものや二つの分矧 こまたがるもの もある0時に、「意志態度」 と 「主体の 心理」 との分類は不明瞭に見 える。「意志態度」 は、主体がどのような意志や態度 をもってその動 きを 行 うかの意図性 に関わる側面 を限定修飾す るものであるのに対 して、「主休の心理」は、動 きに伴 う主 体の心理的側面 を詳 しく限定修飾するものである。両者の違いは、「主体の心理」は 「あわてる」「おち つ く」のように基本的に主体の内的心理状態 を表す自動詞であり、その心理は主体がコン トロールでき ないものが多いO-方、「意志態度」は

∼をしいる

「∼にっ とめる

「∼をおもいきる

「∼をこのむ

のように格 を取 ることを基本 とするものである。 また

(

後続動詞の内容に)つ とめてする

(

後続動 詞の内容 を) このんでする」 とい うように、後続動詞の内容 と関係 を構成 しているものである。両者に またがる用法 を持つ もの も多いが、その場合、その語形の うち数の多い用法のところに分類 した。分類 名およびその所属語については、今後 もさらに検討を続 けたいと考 えている。

(24)

動詞テ形に由来する副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 55 5)二次資料か らも採取 した ものは

、「

6.

結果」で提示す る表 1に示す.二次資料 は分蛋的に一次資料 の約9倍である。二次資料 を追加 して も使用度数20を超 えない語 もあるが、各分類 5語ずつ とるために、 それ らの語 も分析対象に含めた。 6) この 3つの尺度以外 に も副詞度 を計 る尺度 があるか もしれない。 たとえば、文の車の どの位置に出 現す るかの語順の問題、否定のスコープに入 るか否か、取 立てが可能か否か、共起制限の強 さなどである。 しか し、それ らを調べて得 られ る結果は、副詞の種類の違いによるもの となることが予想 され る。 また 現時点では、数量化が容易ではない。 これ らについては今後の課題 としたい。 7)項 目執筆担当工藤浩氏。波線は本稿筆者 による。 8)『国立国語研究所報菖21現代雑誌九十種の用語用字』第一分冊(1962)には以下のよ うに書かれているO 〔前に立つ要素がその助詞 t助動詞に限 って結びついた り、その結びつ き全体の意味が著 しくずれ た りした場合の、その助詞 ・助動詞〕 例 :(略)総 じて 大 して (後略) 9) 同語異語の判別は、基本的に国立国語研究所雑誌90種語棄調査の基準 に従 った。ただ し、以下の二 つ については、『日本国語大辞典 (第二版)』 の見出 しの立て方や記述 を参照 し別語 と見な した。「お も い きった」 は連体詞 として見出 しに立項 されているため、連体詞 としての用法の ものは、「おもい きって」 の他の活用形の使用数に含めなかった。「つ とめて」 は

、「

∼にっ とめる」 とい う意味の もののみ を他の 活用形数量 として認め

、「

∼をつ とめる」 とい う意味の ものは含めなかった。 10)中止の機能 を担 うか副詞の機能 を担 うかの判定 には、テ形の箇所で文 を途中で止め、「そ して」や 「そ れか ら」 などの接続詞で文 を繋げたときに、元の文の意味が損なわれない場合 を中止の機能 を担 うもの とした。副詞の機能 を担 うものの規定 を厳格 にす るために も、判断に迷 った場合 は、副詞の機能 を担 う ものの方 には含めなかった。 ll)意味的に隔た りがあるものについては厳 しく判定 し、非文か否かの判定に迷 った場合 は、隔た りがあ るもの とは見な さなかったO意味的に隔た りがあるか否かの判定にこのようなテス トフレームを設定す ることが不適 当ではない とい うことが、先行研究 の副詞の規定か らも伺 える。川端 (1983)は、連用 修飾語 になる動詞 テ形 を、「動詞的格の衰弱 を経 て固定 した- す なわち一種 の形容詞化 に他 な らぬ装 定語」「形容詞文的に了解すれば、 この段階に属す る連用の不完全形容詞」 とし、「形容詞文的な修飾被 修飾の関係の範囲に、副詞の属す る場所 はない」 としてい る。「或 る語が概念的な連用修飾 に立つ とい うことは、その文の述語 を資格上の主語 として自 ら装定的な述語であること、その文の主語 を資格上の 主語 として自 ら述定的な述語であることとの、その統一 として解釈 され る」 とされている.本稿で採用 したテス トフレームは、文の主語 と主述関係 を構成 しているか否かのテス トである。主述関係 を構成 し ているものは連用修飾語 (副詞ではない もの)であり、逆 に主述関係 を構成 していない ものは副詞であ ると考 えることがで きる。

(25)

12)いわゆる情態副詞の うち、「とて もゆっくり話す」のように他の成分によって修飾 され るもの もあるが、 渡辺 (1971)のよ うに、他の成分によって修飾 されるものは副詞 とは見な さない とい う説 もある。 また、 先述 したよ うに、川端 (1983)で もこれ らは副詞 とは見な されていない。 13)かか り先の判断に迷 ったもの もあったが、明 らかにテ形の副詞的成分だけにかかると思われ るものの み を非単独副詞用法 と見な した。 14)ある集団内でのデー タにつ いて、集団の平均値 を豆、標準偏差 をSとす ると、 XのZ評点 (Z-score)は Z-三二 ∑ であるO また、7段階の評定尺度 は、-2.5か ら+2.5までの Z評点 を0.7きざみに区分 し、値の高 S い段階か ら順 に7- 1の数字 を付与 した ものである。 Z評点については、松原 (1996) を参照 した。 こ のよ うな尺度 を利用 した研究 に、石井 (2007)がある

O

「わ らって」の統語的副詞度のZ評点は-2.63と なったが、評定尺度は1とした。 15)副詞 (或 いは接続詞) と連語の二つの品詞表示がある場合 は、連語の存在 を重 く見て1点 とした。 16)意志態度 と程度 は合計評定尺度の上では、13.8と同 じ値 であるが、合計副詞度の平均値 では、意志態 度が2.272、程度が2.203と、若干ではあるが意志態度の方が大 きい値 となっている0 17) これは先行研究 における 「様態の副詞」 にほぼ該 当す る成分である。 18)仁田 (2002)では、「狭い意味では様態の副詞か ら外れ ると思われ る、周辺的なタイプ」 と明記 され ている。情態副詞の内部分類 における 「意志態度」 については工藤 (1980)や石神 (1987) に詳 しく 書かれている。 また意味の面では,その名の如 く質的ない し量的な状態 を表わす ものが多数 を占めるが,そのほか, 「かつて ・あ らか じめ ・しば らく」 など時に関す るもの, 「わ ざと ・あえて ・ことさら (に)」 など 意志態度的な ものなども,通常 この副詞 に入れ られて, まとまりはよ くないo (略) その他 も一口 に動詞 を修飾す るとはいって も,動詞の どの側面 とかかわるか とか, どんな種類の動詞 と結びつ く かなど,動詞の細分の問題 と並行 して,今後 さらに整理 ・細分 され る余地 を残 しているように思わ れる。 (工藤 (1980)) ここに課題 とした情態副詞は,いわゆるオ ノマ トペである。情態副詞に含め られ るものはこれに限 らない。「かつて ・しば しば ・まだ ・もう」 などの時に関す るもの

,

「あ らかた ・すべて ・ほ とんど」 などの数量 に関す るもの, また 「あえて ・わ ざと」 といった行為の意志的態度の様態 に関す るもの などが含 まれ る。構文の述語用言 (主に動詞) を詳 しくす るといはいって も, これ らが修飾成分 と なる修飾関係 は一様ではないO構文関係の精密 な分析が要話 され るO (石神 (1987)) 19)「よろこんで」が辞書 に載 るときは 「意志態度」の用法であり、「心理」 を表わす 「状態修飾成分」か ら意味用法的にずれが生 じてい る場合 である。 20) 『日本国語大辞典 (第二版)』の記述 による。

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動詞テ形に由来する副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 57 21)鈴木 (1972)・奥 田 (1989)・新川 (1996)等。 ただ し、奥 田 (1989)は、「な らんで」 も副詞 と し て認めているが、これは合計評定尺度が6であり、「あわてて (13)

「だまって (12)

「いそいで (l

l

)

に比べて小 さい値である。 22)工藤浩 (2000)にはこの ことに関 して以下のような見解が示 されている。 そ して、ことが ら的な (修飾語)として働 くいわゆる 「情態副詞」の大半は、用言へ 「

(

不完全)形容詞」 として送 り返す ことになるのではないかOそれは、「形容詞」の側の、(性質)早 (状態)早 (様態) といった (静態)性の 「意味の休系性」 にとって も、む しろ好 ましいことではないだろ うか 。 【引用文献 】 石井正彦 (2007) 『現代 日本語の複合 語形成論』 ひつ じ書房 pp.247-266 石神照雄 (1987) 「情態副詞の修飾

『ケースス タデ ィ 日本文法』 お うふ う pp.84-89 奥 田靖雄 (1989) 「なか どめ- 動詞の第二 なか どめのば あい

-」

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『日本語文法 ・形態論』 む ぎ書房 pp.461-478 高橋 太郎 (2003) 「第9章 動詞 が動詞 ら しさを う しな うとき

『動 詞 九章』 ひつ じ書房 pp.259-266 (初 出 高橋 太 郎 (1983) 「構 造 と機 能 と意 味一 動詞 の 中止形 (∼ シテ) とその転成 をめ ぐって

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第40号 日本学篇大阪大学文学会 pp.1-17 益 岡隆志 ・田窪行則 (1992)『基礎 日本語文法 一改定版-』 くろ しお出版 松原望 (1996)『わか りやす い統 計学』丸善 pp.85-88 宮島達夫 (1972)「第3部 1.動詞の意味 と文法的性 質

『動詞の意味 ・用法の記述 的研究』 秀英 出版 pp.675-679 波辺実 (1971)『国語構文論』塙書房 pp.212-221 【調査資料】 〔一次資料〕 「新聞」 『cD一毎 日新聞-98年版』朝刊社会面 -全 国版新 聞記事 「文学作 品」 小 説 ・随筆等 作者生年1900年以降の もの15冊 (1作家1作 品以 内 と した) 「論説文」 新書15冊 (1著者 1冊以内 と し、CASTEL/Jのデ ー タを使用 した) 〔二次資料〕 「新聞」 朝 日新 聞 ・毎 日新 聞 ・読 売新 聞 ・日経 新 聞 ・産経新 聞の社説2005年 1月∼ 2007年6月 末 までの2年半分 4210編 毎 日新聞余禄 1950年 ・1960年 ・1970年 ・1980年 ・1990年 ・2000年 「文学作 品

小 説 ・随筆等 作者生年1900年以降の もの275冊 (1作家3作 品以 内 と した) (紙 幅の都合上、作 品名 は省略 した。以上 の資料 の中 に、他 の文献 か らの引用 が あった 場合 は対象 か ら外す。) 【辞書 出典】 『例 解新国語辞典』 第7版 林 四郎他編 三省堂 2006年 『大辞林』 第3版 松村 明編 三省堂 2006年 『新 明解国語辞典』 第6版 山田忠雄他編 三省堂 2005年 『講談社 国語辞典』 第3版 阪倉篤義 、林大監修 講談社 2004午 『新選国語辞典』第8版 金 田一京助他編 小学館 2002年 『学研現代新国語辞典』改訂第3版 金 田一春彦編 学習研究社 2002年

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動詞テ形に由来す る副詞的成分の 「副詞度」算出の試み 59 『三省堂国語辞典』第5版 見坊豪紀他編 三省堂 2001年 『日本国語大辞典』 第2版 日本国語大辞典第二版編集委員会、小学館国語辞典編集部編 小学館 2000年-2002年 『新潮現代国語辞典』 第2版 山田俊雄他編 新潮社 2000年 『岩波国語辞典』第6版 西尾実、岩淵悦太郎、水谷静夫編 岩波書店 2000年 『旺文社国語辞典』第9版 松村明、山口明穂、和田利政編 旺文社 2000年 『集英社国語辞典』第2版 森岡健二他編 集英社 2000年 『広辞苑』第5版 新村出揃 岩波書店 1998年 『日本語大辞典:講談社 カ ラー版』第2版 梅稗忠夫他監修 講談社 1995年 『新潮国語辞典 :現代語 ・古語』第2版 山田俊雄他編 新潮社 1995年 『大節典』覆刻版 平凡社 1994年 『学研 国語大辞典』第2版 金 田一春彦、池田弥三郎編 学習研究社 1988年 『大言海』新編版 大槻文彦著 冨山房 1982年 『角川国語大辞典』 時枝誠記、吉田精一編 角川書店 1982年 『大 日本国語酢典』修訂新装版第25版 松井簡治、上田万年共著 冨山房 1966年 (博士後期課程学生) (2007年8月24日受付) (2007年10月 9日修正版受付) (2007年10月31日再修正版受付) (2007年11月16日掲載決定)

表 1 調査結果 副 形チ 形 態 意味 統 語 合計 辞香 使 他 叫 秤 点 Z 秤 あ 意 副 秤 負 Z 秤 使 単 使 非 副 評点 Z 秤 副 秤 詞 の 吹 資 準 の副 周 の数活 詞痩 定尺 る味 も的 詞痩 定 尺 用数 独 萱l j 用 単数独 詞痩 定尺 詞磨 守尺 副請 種 類 料のみ 吹賛料 詞狗成分 捕 形の 皮 の 隔 使 た 用 り数 がの に 皮 詞 柄汰 の 副詞 用汰の 痩 皮 状萱r定況l 刃J じ ヽ 陳1述 ○○○ ○ ○ か え っては た してきまってせ め

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