機器分析との関わり
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(2) NMR法が開発されている現在なら丸1日で構造が出るが、この化合物でいろいろな反応や機器分 析(当時の最新NMR法を含む)を学ぶことができた。1) 1980年代に天然物(amoroiide)の全合成を35段階をかけて行ったが、合成中間体が正しい構 造(立体化学を含む)を有しているかの確認にNMR法は大いに役立った。2). 上記の500MHzのNMR装置が導入されてからは、天然物の構造解析が飛躍的に進んだが、強 力な細胞毒性を有する13−deoxytedanolideについては、構造決定だけでなく、その後受容体の特 定・タンパク質合成阻害機構まで明らかにできた。3). タンパク質の構造・機能研究としては、たとえば転写因子TFII−1上に繰り返し存在する機能未. 知のGTF21ドメイン群10種の構造解析と構造比較を行った。インシリコ・スクリーニングも実 施して機能解析の足がかりを見出した。4)また、原索動物のホヤ類は高濃度でバナジウム元素を. 蓄積しているが、バナジウムイオンと結合するタンパク質Vanabin2の構造解析を行い、9個の S−S結合を持つ新規な基本構造を有することを明らかにした。5). 低分子化合物とタンパク質等の高分子化合物との分子間相互作用を正確に理解するには、低分 子側と高分子側の両方から見る目が必要であることが認識できた。この認識とこれまでの蓄積に. 基づき、6)質量分析法やNMR法をはじめとして種々の機器分析と関わりつつ、天然物科学の研 究を今後も進めて行きたいと考えている。. 9H E ; 9’ HOttt・tt、. O. ‘‘. kB,,. amarolid. 13・deoxytedanolide. Vanabin2. GTF21・1. 1)Bul/. C力em. SoαJρη.,53,785(1980).. 2)a)J.・Synth. Org. C力em.却.,45,1199(1987)・b)J・ Org・C力em・・56,1119(1991)・ 3)a)J.・Org.・Chem.,56,4971(1991). b&c)B拍・rg.・Med・ Chem・,13・449&455(2005)・ 4)Protein. Sci.,16,1788(2007).. 5)J. Am. C力em. Soc.,127,4216(2005). . 6)たとえばa)J.BiomoL∼M尺31, 375(2005). b)Anal. C力em・,77・5750(2005)・c)J・ Biochem’s々γ, 138,613(2005).d)Pr・tein・Sci.,15,1010(2006). e)Pr・c・∼atL Acad. Sci. U. S. A.・103,14396. (2006).f)Pr・te・mics,7,494−499(2007).9)Angew.・Chem・∫nt・・Ed…46,・2254(2007)・h)J・ Chem・lnf・ ModeL,47,1609(2007).り」.ノVat. Prod.,71,520(2008). j)Org. Lett. ,11,1297(2009). k)J. Am.. Chem. S。c.,・131,・3834(2009).1)Raρid・C・mmun. Mass・Spectr・m・・23,1647(2009)・. 一7一.
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