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技術科材料加工学習におけるICTを活用したポートフォリオ指導に関する実践的検討

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Academic year: 2021

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(1)技術科材料加工学習におけるlCTを活用したポートフ才リオ指導に関する実践的検討 教育内容・方法開発専攻 行動開発系教育コース. M112011 竹内伸行 1.はじめに. 本研究の目的は,中学校技術・家庭科技術分野(以. 下,技術科)の丁材料と加工に関する技術」の学習 (以下,材料加工学習)において,ICTを活用した. 2論文の構成. 第1章緒論 第2章材料加工学習におけるr学習記録」の指導     の実態把握. ポートフォリオ指導のあり方について実践的に検討. 第3章材料加工学習における「まとめと振り返り」. することである。.     の指導の実態把握.  ポートフォリオとは,ある学習領域での生徒の努. 第4章 材料加工学習におけるICTを活用したデジ. 力や進歩,プロセスや達成したことを記録したもの.     タルポートフォリオ指導の実践開発. である。ポートフォリオの作成を通して生徒は,自. 第5章結論及び今後の課題. ら学んだことを振り返り,仲間と学びを共有するこ とで,さらに深い学びへとつなげていくことができ. 3研究内容. る1)。また,ポートフォリオには,学習プロセスや.  第1章では,本研究の居的を踏まえ,研究の背景,. 成果の記録,編集,公表等の作業を含むことから,. 先行研究の整理,問題の所在などから研究課題を抽. デジタルカメラやコンピュータなどのICT活用との. 出し,研究の計画と構造を策定した。. 親和性が高い2〕。. 3.1材料加工学習におけるr学習記録」の指導の実.  これまで技術科の材料加工学習では,製作実習を.   態把握. 通して問題解決的な学習の実践が展開されてきてい.  第2章では,材料加工学習における「学習記録」. る。その中で,生徒に自らの問題解決経験を傭臓的. の指導について技術科担当教員を対象とした調査を. に捉えさせるために,実習内容を記録させる指導(以. 実施した(有効回答N=190)。その結果,87.4%の教員. 下,「学習記録」)や製作品の完成後にレポート等を. がr学習記録」の重要性を認識し,実践している実. 提出させるτまとめと振り返り」の指導が実践され. 態が把握された。しかし,r学習記録」は,生徒の省. ている。これは前述した観点から見ると,ポートフ. 察を促す観点から課題ポートフォリオとしての一定. ォリオ的な機能を持っ指導の一つであると考えるこ. の機能を果たしているものの,生徒間の相互作用や. とができる。しかし,「学習記録」や「まとめと振り. 学び方の振り返り,情報共有の視点は相対的に弱か. 返り」の具体的な実践状況や教員の指導意図につい. った。また,指導上の困難点として,実習状況を記. ては体系的な検討が行われておらず,これらの指導. 録するAV機器の確保,「学習記録」を継続的に実施. が生徒にとってポートフォリオとして適切に機能し. していく時間の確保が挙げられた。. ているかどうかは定かではない。. 3.2材料加工学習におけるrまとめと振り返り」の.  そこで本研究では,『学習記録」や「まとめと振り.   指導の実態把握. 返り」の指導の実践状況を調査し,これらの指導の.  第3章では,材料加工学習における丁まとめと振. ポートフォリオとしての機能と実践課題を把握する. り返り」の指導について同様に検討した(N・190)。. こととした。その上で,ポートフォリオとの親和性. その結果,87.4%の教員が「まとめと振り返り」の. が高いICT活用に焦点を当て,把握された実践課題. 指導の重要性を認識し,実践している実態が把握さ. の解決に資する実践開発に取り組むこととした。. れた。指導形態は,「レポート」(71.1%)が多く,指.

(2) 導内容では,r完成した時の感想」(68.1%),r製作過 程の振り返り」(63.3%),「製作品の完成度の評価」. 択」などの凝縮ポートフォリオ作成時の思考内容が, 喘息の喚起に対する効果」,「自己評価の向上」,「学. (60.2%)が多かった。しかし,凝縮ポートフォリオの. び合い」,r今後の学習の方向づけ」といった学習効. 機能としては,「生徒の表現力や文章力の向上」. 果の生起に広範な影響力を有していたことが示唆さ. (56.0%)の回答率は高かったものの,今後の学習を方. れた(図3)。これらの結果から,PictFo1ioを用いた. 向づける視点は弱かった。また,実践教員のうち. 本実践モデルは,ポートフォリオ指導として適切な. 53.6%が生徒にI㎝を活用させていたが,その指導意. 学習効果を得られることが示唆された。. 図は「生徒の表現力や文章カの向上」,「情報学習と.    1        :一9■8固一‘    j.       ほ一一‘コ.1. の教育課程上の接続」などであった。. 33材料加工学習におけるlCTを活用したデジタル   ポートフォリオ指導の実践開発.    1                        1.    L      lL__山.一_一一、、皿          .1岬」榊・’!遺{官之・.  第2,3章の調査結果から,材料加工学習における.      二1’山111j.      やド÷1. ポートフォリオ指導には,AV機器の不足,時間確保. の難しさ,今後の学習の方向付けの弱さ,ICT活用 に対する指導意図のズレ等の実践課題のあることが 把握された。これらの実践課題に対し第4章では, ①少数のAV機器を用いた実習時の写真画像記録,②.      .∴L.“二一一、         図2PiotFo1ioの機悩○成    舳→万リ朴㎜0■書棚}                  {,1●果}. 手書きの「学習記録」による逐次的な学習過程の記.  レ事一ト“慮に必重在写真。融^■課. 録,③実習終了後にr学習記録」と写真画像を編集・.  かか。や†1、写真。レイアウー・ω工芸. 再構成した簡便な凝縮ポートフォリオの作成,④凝.  男停‘竃におげ岳慮功讐○ゆ重盛. 縮ポートフォリオの作成と相互閲覧による省察と今.  重作i●報における失庫讐○ω重螂. 後の学習の方向付けの促進等の活動で構成される実.  ■“■種ヒ生げ昌印■ヒ■oセ}1中エビソー固■記. 践モデルを構想した(図1)。また,③の作業を短時.  完■しセー“’旧。し■I■L■‘唱’■■畳LτI心6、^”■. 間で効率的に行うため,デジタルポートフォリオ支.  重作実習全仁吐賃,量。τ丁字んだこと」ω与●. 援ツールPictFo1ioを開発した。PictFo1ioは,①.  ,^種=と書“■o〇一1:“・し刊、{^D0■■旧■f‘o●. 画像の読み込み,②画像一覧生成,③画像の選択・.            o.皿く,く。.H    ^≧ojH. 集約,④レポート作成の各機能で構成される(図2)。.                    ■量ω■貨                    自己課警ω向上.                     幸市台い                    8乙種カ’ω需慮                   今○ω孕■切方向っげ.    図3種鵬ポートフォリオ作成時の思考内容が学習劾男1=及ぼす影響. .   I  1 ■   1   ■ ■ ’ 一.   一 Rンピュータ数量         渣統御実■資 実習作貫. クラウト. サ’ビス. U }‘. @     r1.  以上,本研究では材料加工学習においてI㎝を活. 亙. 鞘. 栫B. 塾筆三猿輩 授権ホートフォI」オとしての 「まとめと標リ連リ」を作成. 4.まとめと今後の課題. ’. 課鴇認鰍てのコ. 用したポートフォリオ指導として,実践状況の実態. 把握に基づく実践モデルを提案した。今後は, PictFo1ioを用いた多様な実践を展開し,その有効 性の更なる検証とユーザビリティの向上に向けた継. 図1材料加工単割=おける1CIを活用したポートフ†リオ指菱の真建モ手ル. 続的な改善を図っていく必要があろう。.  PictFo1ioを用いた本実践モデルを,「レターラッ. [文献]. ク」とr自由設計課題」を題材とする材料加工学習. 1)鈴木敏江編(2000)ポートフォリオで評価革命,学事出版,  PP.22−101,東京. において試行した(N=218)。その結果,92.2%の生徒. 2)余田義彦編(2001)デジタルポートフォリオ学習と評価,高. が凝縮ポートフォリオ作成の活動を「楽しい」と回.  陵社書店,pp.2−23,東京. 答した。また,「レポート作成に必要な写真の取捨選.        主任指導教員・指導教員 森山 潤.

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