水中トリハロメタンの加熱による除去
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(2) 74 Tab茎e l Characteristics of the 疑sed reagent. Grade. Reagent. Kanto Chemlcal.. CHC王3. ーxtra pure rea・ №?n?. CHCI2Br CHCIBr2. Densi皇y(9/cげ). S・1ubill£y*. 3.P.(。C>. Vapour P(mm Hg>. 1.4890. 0,822. 王94.8. @(20℃/4℃). @ (20℃). @ (25℃). 61.2. Aldrich 90.1. 一. @ Chemical.. Kant6 Chemica1. dxtra pure rea− №?n?. CHBr3. Wako dxtra pure rea− №?n?. Kanto Chemical. C}12C王2. dxtra pure rea・ №?n?. 2.8470. G,319. @(25℃/25℃). @ (30℃). Q0.0(48℃). L3260. 2.GO. 348.9. @(25℃/4℃〉. @ (20℃). @ (20℃〉. 5.0(22℃). 148.1. 39.8. * g/100g H20. 2.2 分析法. Tab蚕e 2 0perating column temperature of the. 100ppm以上のトリハロメタン水溶液は,適当なカ. gas chromatograph and observed. ラム雷門剤を用いることにより,直接水素炎型ガスク. rete面on time Q王VariOuS reagentS. ロマトグラフに注入して分析できる。予備実.験から,. Colunm Temp.(℃) Retent三〇nTime(Sec). 良好なクロマトグラムの得られるカラム充撹剤としては,. SO. 90. CRCI2Br. 100. 100. CHCIBr2. 130. 100. CHBr3. 140. 130. CH3CI2. 80. 55. C}{CI3. PEG20Mが最も分離能のすぐれていることを知った。 つぎに,カラムの長さについては,1mで十分な分離 能と再現性が得られたが,物質によって保持時閲に差 が見られたので,保持II寺間のおそいものについてはカ ラム温度を高くすることによって.調整した。. なお,実験に使用したガスクロは島津製作所GG 6AMの水素炎型である。それぞれのト1ナハロメタン に対するガスクロの操作条件をTable−2に示す。 2.3 実験装置および操作. 実験装置の概要をFig−1に示す。あらかじめ所定の. 温度に設定した恒温水槽中に,蒸留水500mZを入れ. 14G9−COn−Thermore9じlotOr. Contro}1er. →. たトールビーカー(高さ*200mm,断面積4359 cm2) を浸1責し,かくはんプロペラ(128r.p.m)を回転させ. ながら,トールビーカー中の液温が所定の温度に達し. たことを確認した後,2.1で作った試薬を25mJホー ルピペットを用いて蒸留水に添諒した。この操作によ. リトりハロメタンの濃度は400∼500PPmとなる。. \. 了Gll Beok. τ三. 10分後にマイクロンllンジで溶液10μ1を採取し,直 接ガスクロに注入し最適検出領域を決定した。つぎに, 任意の時間から30分毎に,マイクロシリンジで10μ∼を. 採取し,ガスクロに注入する操作をくりかえし3時間. 7一=7 ;一F =『閥r「Lτ−.. =二曹曽嵩. 胃=ご. 驚. ConstGn−temper. ゥWG. ←WGter BGt巨. 行った。そして,その時々の単二に残存している倒々 のトリハロメタン濃度をクロマトグラムのピーク面積 * 実験開始時の液面の高さは,127mmである。. 一一. Fig.玉Experimental apParatus.
(3) 75 から求めた。この時,同一時間に採取したサンプルを. 3.結. 果. ガスクロに注入する回数は3回とし,この3回の平均 温.度40,50,60,70および80℃におけるCHC13,. 値をもってその時間の残留濃度とした。. CHC12Br, CHClBr2, CHBr3の液中残留濃度の経時変. 化をFig−2,3,4および5にそれぞれ示す。また,比 較のために行ったCH2C12の25,30,40,50および60. 100. ℃における田中残留濃度の経時変化をFlg−6に示す。. なお,図中の縦軸は,’=0の初濃度を100とし,こ の値に対する各時間ごとの液中のトリハロメタン残留 濃度を%表示したものである。. 850. また,トリハロメタンおよびジクロロメタンについて,. \. 液中の残留濃度が初濃度の半分に達する時間すなわち. 増\・ ■. o 0. 一。鋼. G,5 LO. 1.5 2.0 2.5 . 3、G. 半減期をFig−2∼6よりそれぞれ求め,その結果を一 括してTable−3に示す。. Table−3から,何れの物質も温度が高くなるほど除 去速度が大きくなっているが,岡一温度における物質. T[旧e( ) h. Fig.2 The Decreasing Rate of Tr{chloromethane. 問の揮散し一やすさには規則性は見られなかった。この. Concentratlon in Water. 理由はよく判らない。. iGO. [00. Ω 逗. O. ε § §. \. §50 毘. o\. 隻 皇. 。.. \:こ\\ 。こゴ慧. 、L_.選誌垂1…1…. 70℃ . ____⊥_一. 0 0.5 ….O . L5 2,0 2.5 3,D. 0 0,5 . LO l,5 2.0 2.5 3,0. TI印e 〔h}. Ti肥(h). Fig・3 τhe Decreaslng Rate of Bromod呈chloro−. F三g.5 τhe Decreasing Rate of Tribromomethane. methaneConcentration in Water. Concentration in Water. ioO 沁 藁. 藁. 逗. Σ. £. 、. 。こ\。. ε. \。. 呈 §. 暑 §. §50 、窪. 隻. \奏\\、. 聖. § 50 .婁. 董 聖. 。きミ§難. o\。惣1:1: \o\o_ま8::. 0. G O,5 LO. L5 . 2.0 . 2,5 3.O. nme{h}. 0 0 . (},5 . 1.O . l,5 2.0 2.5 3.O. Fig.4 The Decreasing Rate of Dibrolnochloro−. T漁e(h) Fig.6 The Decreasing Rate of Dichloromethane. metわane Concentration in Water. Concentration in Water.
(4) 76 ここで,々は物質移動係数。. Table 3 Evaporation half−lives of various. 一方,液中のトリハロメタン濃度と流束Nとの間には. reagentS fr・m water. (2>式が成立する。. (unit minutes). C}{CI3. CHCI2Br CHCIBr2 CHBr3 CH2CI2. 40℃. 50℃. 60℃. 70℃. 80℃. 78.0. 52.5. 46.5. 34.5. 27.0. 躍一γ〔寄釣 一…・…・………・・⑫) ここで,yは液量,、4は容器の断面積である。 (2>式の左辺は,単位時間に気液界面を通して揮散す. 78.25. 63.G. 51.25. 43.5. 37.5. 76.5. 57.0. 49.5. 45.0. 39.75. るトリハロメタンの雲散量,一方右辺は液中から消失. 72.0. 55.5. 45.0. 38.0. 33.0. するトリハロメタンの減少量を表わしている。. 77.0. 60.0. 45.0. (1)式と(2)式とから,2Vを消去すると(3)式が得られる。. 4C,. .4ん. 4,=γ(cド。・)昌…’…(3) 4.考. 本実験の場合,気相を強制的に撹拝しているので,. 察. 近似的にC,,→0とおいて差し支えない。したがって,. 液彬中に溶解しているトリハロメタンが,気相中へ 揮散する場合の速度式を検討し,本実験結果の適用を. (3>式は(4)式となる。. ゴ。,. .4々. 試みる。. 〃=yα …’’”…’”……’…(4). いま,Fig−7に示すように,液相中に溶解している. ’=0のとき,液中のトリハロメタン濃度をC、、とし. トリハロメタンの濃度をC,.とし,気液界薦のトリハロ. メタン濃度をC,7としたとき,気液界面を通過して,気. て,(4)式の徴分方程式を解くと㈲武となる。. Cム 〆1々. 相へ揮散するトリハロメタンの駆動力は(C乙一C、、)で. lnc。=レ”……層”……(5). 表わされる。. (5)式の右辺において,γ〃1は液面の高さ々を表わし. また,このとき気液界面の単位面積を単位時聞に逓. ている。故に,. 過して蹴散するトリハロメタンの流束Nは,(D式で示. c乙 々 1・c。=万●’ 9’”……’…’…(6). される。. 2>篇た(ら一CG>一……………………(1>. となる。. いま測定時間内での水の蒸発が無視できるとした場 合,酬12を一つの定数κとみなすと,(7)式が得られ る。. c占. 1・τ=κ’”……’………(7) 婁. (7)式にしたがって,トリハロメタンのln(C、/Cの. を縦軸に,’を横軸としてプロットした結果をFig−8 ∼11に示す。 また,この時の物質移動係:数々の値をTable−4に示す。 Fig−8∼Fig−11から判るように,イ料れもよい泊:線関係. 考 』. が見られるが,70℃,80℃のような高温になると,や. @ 勿% /〃. や直線関係からはずれてくる。この原因は,測定時問 内における水の蒸発に基づく液面の高さの減少にある 葺器. と考え,40,50,60,70及び80℃において,時問と液 面の高さとの関係を実験から求めた。その結果をFig− 12 くこ ゴj≒づ一。. Fig−12の直線の勾配をαとした時,各時間におけ る液面の高さ々は,(8>式となる。 夢 Co降centrGt ion. eig.7 1)ouble−film theory. CL. ぬ篇肱、eXP(一αの. …………………. ここで,玩は’=0の時の液面の高さである。. @(8>.
(5) 77 1,OO. Table 4. O,50. fe-of trihalomethane at varlous temperatures. oNN. 8. 4O"c. so"c. 60℃. 7o'c. 80℃. CHCI,. 74.7. 92,8. 107,1. 145.3. I82.7. u. CHCI2Br. 58.8. 83.7. 102.0. ll9,6. l33,7. CHCIBr2. 66.6. 89.8. 109.9. I16.7. l26.2. CHBr3. 72.4. 94.2e. 116.1. 136.3. l58.5. U g =oo,os ect. o. 'p'-. 9. No. tlo'c. 8 go,lo. O,IO. so'c 60'C 7e'c 80'C. O O,5 .l,O 1,5 ZO 2,5 5,O Time {h). Fig. 10 The Decreasing Rate of Dibromoch}oro-. 1,OO. methane CoRcentration in Water. oN.>R"O. e,so g 'LJ. 9. xX Y'Y. 1,OO. u. v. O,50. g. e,}o. ×.Illllllo;×;,O [.O.. :t. ijo 'c. s. 9 o,o5. -:. ctas. 9. 50 'C. E. o. 8 8 o,lo. Yc. 60 ℃. u 9. o 'c. 'J. o o,05. C,01 o. o.s. l,O 1,5 2,O. 2,5. sor. 3,O. TIme {h} Fig.. 8 The. so'c. Decreasing Rate of Triehlore-. methane Concentration in Water. o,el. O O,5 1,O l,5 2,O 2,5 ],O Ttene Cb1. Fig. 11 The Decreasing Rate of Tribromo. methane ConcentratioR in Water a,oo. e,5B. 4.9. e--xo. Xxes "o'C. s. <tlilo.xx. '.'. J. 9. 4,S. E. se'c. U. 60'C. ・:. 70'C. E ct. 80'C. 8 S O,IO 9 c O,05. =. 5 4.7. ・× -. so℃70 "C ×6oec 4.6. o,oi. o e,s 1,o l,s 2,e. 2,S 3,O. Time {h 9 TheDecreasing Rate of Brornodichloro). Fig.. methane Cencentration in Water. o. 2468 10 tlh 12 14 16. X. '×.L4o ℃ oxtst:ooec. Xo l8 20. Fig. 12 Relationship between height ef water. surface from the bottom and tlme at varlous temperatnres.
(6) 78 つぎに(4)式に(8)式を代入すると,(9>式となる。なお,. Table 5 ん’of trihalomethane at various. んは以後かと表示する。. temperatures 40℃. 50℃. 60℃. 70℃. 80℃. CHCI3. 70.2. 87.3. 王04.3. 137.1. 174.2. bHCI2Br. T5.5. V9.6. X9.1. t3,9. 、25.6. 、1L4. ?23,5. P27.1. P50.3. 盤「,ex雛。一・・一・……倒 ’=0のときの液中のトリハロメタン濃度をC,、と して,(9>式をとくと,㈹式が得られる。. 々’〔exp(α’)一1〕 c1.. ・・…・…(1G). 1・τ一罵 α海. bHCIBr2. U3.9. W6.8. P03.4. bHBr3. U9.7. W4.7. PU.3. (10)式からlnC、とeXP(α’)の間には,直線関係があ. るから,その勾配から物質移動係数々’を求めることも. 変化の割合が顕著でなくなったものと考えられる。. できる。. つぎに,物質移動係数々と温度との関係について考察す. いま,代表例としてCHC13におけるln CしとeXP. るため,アーレユウスの式を適用した。. (αのの関係をFig−13に示す。. ん = /1exp(一E〃∼7’) …・…・…・(11). 両辺の対数をとると,. 6,0. E ・… 一(!2) 109々 =109メ1− 2.303RT 一〇一 40℃. 、\. 50. 緊. 司一 50℃ 一翻一 60℃ _○一 . 70℃. _●一 80℃. ここで,Eは活性化エネルギー,:τ’は絶対温度およ びRは気体定数。 (9)式は,logんと1/Tの間に直線関係のあることを 示しているので,実験から求めた(Table−5の々’を用 いる)10g々’と1/7「の関係をプロットするとFig−14. 40. に示すように直線関係を示した。なお,CHCI3以外の図. \\. 面は同じく直線関係を示したが,ここでは省略した。. ご. 1000. 30. 2.0. 、、. \. 1.0 1.1 1.2. 、. CHCI3 、\. \○. メ100. \ ○、. eOLt Fig,13 τhe Decreas玉捻g Rate of Tr玉chloro. methane Concentration in Wa£er. また,同じようにして求めた弛のトリハロメタンの. 1nQとeXP(α’)の関係における勾配から々’を求. コ。. め,一括して,Table−5に示す。. 27 2β 29 3ρ 3」 32. (103/丁). つぎに,液面の高さんが温度に影響されないと考え て求めた物質移動係数ん(Table−4)と,液面の高さの. F量g.14 Relationship betweenん’and 1/ア’. 変化を考慮して求めた物質移動係数彫(Table−5)と. を比較すると,前者の値の方が大きいことが判る。す なわち,真のトりハロメタンの蒸発除去速度よりも大. つぎに,Fig44からCHC13が液中から気相へ蒸発除. きい値を示している。それは,液中からのトリハロメ. 去されるときの活姓化エネルギーEを求めた。その結. タンの蒸発は水と競走的に起るが,時間的経過と共に. 果をTable−6に,他のトリハロメタンの場合も併せて. 水が蒸発して減少するため液中トリハロメタンの濃度. 示した。.
(7) 79 Table 6 Evapora£ion activation energy of. きく影響しており,液中のトリハロメタンの初濃. variOus reagentS{rOm water (4G℃一80℃). 度Co,任意の時間’における液中残留濃度C乙,液. Energy(KJ/moD. CHCI3. 20.7. bHCI2Br. P3.4. bHCIBr2. P6.5. bRBr3. P5.5. 面の高さ々,物質移動係数々’および液面の低下係. 数αとすると,蒸発速度はつぎの式で表わせるこ とを見出した。. 1。C・一々ノ〔exp(・の一1〕 G, αぬ (3)物質移動係数々ご温度丁の間にはアーレニウ スの式が適用でき,10g鳶’と1/7’は直線関係を示. Table−6から半【1るように, トリハロメタンは,10. した。. ∼20KJ加olの活性化エネルギーを持っている。一方,. (4>トリハロメタンが液中から揮散するときの活性. 境膜あるいは液相および気相中の拡散現象が物質移動. 化エネルギーは,13∼20K∫/molであった。これ. を支配しているならば,活性化エネルギーの値は1∼丁程. より鉱散支配ではなく,ト弓ハロメタン分子が周. 度すなわち2.6∼2.9K:」/molであることから,トリハロメ. 囲の水分子のcageを破る時に必要な活性化支配. タンの水中からの揮散は,拡散支配ではなくて,水分子の. に基くものと推定した。. cageに取1)懇まれたトリハロメタンが, cageを破って出. (5>上記の実験結果を実際問題に応綱すると,水道. る時に要する活性化支醗と推定される。. 水串のトリハロメタンを加熱によって除去するに. 5.総 括 水道平中に微量含まれているトリハロメタンについ. は,加熱温度が高い魏,、また嗣一体積の水遵水で. は容器の断面積が大きい程,蒸発除去効果は大き いことが判った。. て,種々の温度における蒸発除去速度を検討し,以下. 文 献. のようなことが明らかになった。 (D 弓種類のトリハロメタンの初濃度が400∼500ppm. 1)B,」.Dowty, D. R. Carlisle, J. L. Laseter,. の各水溶液を40,50,60,70および80℃の各温度. Environ. Sci. Techn,9,762(1975). においてそれぞれ加熱し,残留濃度の経時変化を. 2) Chern. Eng,,1)ec.17,57 (1979). 求めた結果,加熱温度が高くなる稚,蒸発除去速. 3> 歪}響多と文寸伸, 17,No.7,670(1981). 度は大きくなることが判った。しかし,対象とす. 4)1.H, Suffet, L. Bremer, J. T. Coyle,. る4種類のトIlハロメタンの蒸発速度の問には,. P.R. Cairo, Environ. Sci, Techn.,11,1315. とくに有意差は見られなかった。. (1978>. (2)下中のトリハロメタンが気相中へ揮散する日寺の. 5)W.L. Dilling, Environ. Sci. Techn.,11,405. 速度式を検討した結果,トリハロメタンの揮散に. (6977);C.T. Chiou, V. H. Freed, L.」. Peters,. は,水の蒸発による液嶽の高さの時li{}的減少が火. R.L. Kohnert, Environ. Intem.,3,231 (1980).
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