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ぺた語義:教育のICT化を推進するためには

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Academic year: 2021

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情報処理 Vol.62 No.4 Apr. 2021

ぺた語義は pedagogy(教育学)を元にした造語です.常設の教育コーナーとして教育や人材育成に関する記事を広く掲載しています. ぺた語義に掲載された記事は,情報処理学会 Web ページの「教育・人材育成」からどなたでもご覧いただけます.

CON T EN T S

 私が勤務する高校では,教育委員会から普通教室で情報の授業ができるのか試してほしいとの依頼を受け,84 台の Chromebook と G Suite を利用した実証実験を 2020 年 9 月から 2021 年 3 月まで行うことになりました.  早速,校内の既設のネットワークに無線 LAN アクセスポイントを新たに設置し,Chromebook のネットワーク 設定をしたのですが,道立高校のネットワークのセキュリティが原因で,Google アカウントを追加してログイン することができません.一方,コンピュータ室の PC からは Google アカウントでログインできますが,回線が混 雑していて遅いという問題があります.コンピュータ室の PC で授業をしていたら実証実験の目的が果たせないの で,Chromebook を LTE 回線で接続して普通教室で授業をしました.情報の授業で利用する 42 台を手作業で充電 しておき,休み時間に教室へ持って行かなければなりません. 皮肉なことに,教育の ICT 化が業務多忙の原因になっ ています.  残り 42 台の Chromebook は他教科や総合学習での利用を目的に借りました.しかし,Chromebook は年度途 中に導入されたので,ICT を活用した授業計画を立てている教員はいません.また,Chromebook を使ったことが ない教員が多く,授業に Chromebook を使用することに抵抗感があるようでした.そこで,外部講師を招いて研 修会を開いたところ,少しずつ授業で Chromebook が利用されるようになりました.すると,今度は授業で使い たいという教員が増えて,Chromebook の使い方やアプリについて質問されるようになったり,利用希望が多く て貸し出しの調整が必要になったり,休み時間にパスワードを忘れた生徒がやってきたりと,ますます忙しくなり ました.  2021 年 4 月からは GIGA スクール構想で設置された新しい校内のネットワークが稼働します.しかし,高校に は一人一台の PC やタブレットはなく,BYOD(Bring Your Own Device)による個人所有の端末の利用が検討され ています.ネットワーク環境があっても PC やタブレットがない状況では,新年度に ICT を活用した授業計画を立 案することは困難です.生徒の個人所有の端末を授業で利用することにしたとしても,端末やネットワークの設定, トラブル等への対応が必要になるでしょう.これらの問題に対応できる人材が学校にいなければ,教育の ICT 化が 進まないのではないでしょうか.ネットワーク担当者がいない本校では,今年も情報科の教員が忙しい一年になり そうです.

教育の ICT 化を推進するためには

C O L U M N

Vol.115

【コラム】教育の ICT 化を推進するためには…前田 健太朗 前田健太朗(北海道札幌北高等学校)(正会員) [email protected] 北海道札幌北高等学校,北海道高等学校教育研究会情報部会. 基 専応般

参照

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