(2). 川崎医療福祉学会誌 原 著. 富士山登山における心拍数,ËÔǾ および 自覚症状スコアの変化 関 和俊 石田恭生 小野寺昇 田淵昭雄 要 約 高所において生体は ,いわゆる急性高山病( ことが少なくない.動脈血酸素飽和度(. )症状に悩まされる. )を簡易に測定ができるパルスオキシメータは ,酸素. 不足と高所順応の状態を的確に把握し ,ヘモグロビンの透過率を測定できる機器であり,最近の登山. の日本最高峰であり,低圧低酸素環境. には必要不可欠な装備とされている.富士山は ,海抜. および スコアを用い,富士登山における生体変化を明 名( 男性名,女性名)であった .登山 中の心拍数および の測定にはパルスオキシメータを用いた . スコアの事後アンケート調 査を実施した .心拍数は五合目登山前( !;! " )と比較して ,富士山頂 (
(3) ! )において有意に上昇した( ) . は ,五合目登山前(
(4) # $ )と比 較して,富士山頂( $ )において有意に低下した( ) . スコアは「頭痛」および 「めまい及び %またはふらつき」に関して山頂時に有意に高値を示した( ).このことから ,富 士登山においても心拍数や は高所順化の指標となることを示唆する結果となった.また, 下にある.本研究では ,心拍数,. らかにすることを目的とした.被験者は健康な成人男女. の測定は富士登山における高所順応が順調に獲得されているかど うかを知るための適切な指標である. および スコアを用いることによって ,富士登山における急. ことが示唆された .心拍数,. 性高山病を事前に防ぐことが可能であると考えられた.. 背. 運動鍛錬者では低圧低酸素環境への抵抗性,すな. 景. わち高所耐性が高いことを示唆する報告もあるが ,. 高所において生体は,いわゆる急性高山病( ; )症状に悩まされること. 一般に平地における体力と高所耐性は関係性が少な いと考えられている.高所における体調には登山に. が少なくない.高山病は生体が高所の低圧低酸素環. よる体力の消耗に加え ,高所耐性の個人差が関与し ,. 境に暴露されたときにみられる極めて生理的な反応. 予測は必ずしも容易ではない .. であり,その症状や程度は個々の体調,標高,登頂速. を簡易に測定ができるパルスオキシ メータ. 度,気象条件などにより異なることが明らかになっ. は ,酸素不足と高所順応の状態を的確に把握し ,ヘ. ている .. モグロビンの透過率を測定ができる機器であり,最. 気,倦怠感,呼吸困難,不眠などは高所到着後の初. 近の登山には必要不可欠な装備とされている.パル. の一般的な症状である頭痛,嘔. 測定のた 症状の客観的な把握と予測に. 期に出現し ,これらの症状は初期反応の破綻と考. スオキシ メータは小型軽量となり ,. えられている.重篤な場合は肺水腫や脳浮腫に至る. めのその携行は. ことも報告されている.この原因は ,低酸素によっ. 有用であることが示唆されている .. て体内の動脈血酸素レベル(. )が低下し ,低酸. 急性高山病を簡易に診断が出来る自覚症状スコア. スコア)は ,
(5)
(6). 素状態改善のために心拍数と呼吸数が上昇すること. である急性高山病スコア(. である.同時に ,酸素不足の細胞では ,浸透圧を保. 年にカナダのレ イク・ルイーズにおいて開催された. つナトリウムポンプの働きが低下して細胞内に水が. 国際低酸素会議にて制定された .本スコアリング. 溜まる . 川崎医療福祉大学大学院 医療技術学研究科 健康科学専攻 川崎医療福祉大学大学院 医療技術学研究科 健康体育学専攻 川崎医療福祉大学 医療技術学部 健康体育学科 川崎医療福祉大学 医療技術学部 感覚矯正学科 倉敷市松島 川崎医療福祉大学 (連絡先)関 和俊〒 .
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(8) . .
(9) #. 関 和俊・石田恭生・小野寺昇・田淵昭雄. の簡便かつ客観的な指標として. #名のデータを用いた .事後アンケートは有効 人の回答結果を用いた .全. システムは ,. した. 広く世界で汎用されている.. 回答が得られた対象者. であり,気圧 $の# &"" を示すため ,肺胞 分 圧( ' )は約 &"" に低減している.これは平 地で約$の低濃度 ガ スを吸入している状態に 相当しているため ,血中 含量の低下に伴い動脈 血 飽和度( )は平地の値に対し約 $の低 日本最高峰の富士山は,標高. は平地の約. ての測定項目とも,一群間の反復測定を伴う分散分. *+"" 検定を行った .いずれの場合にも有意水準は $未 満とした.統計処理は,統計分析ソフト( '# ) 析を用い,有意差が認められた場合には. を使用して行った . 結. 減を示していること からも,富士山は低圧低酸素. 環境下にあると考えられる.登山に関する医学的な 報告は,その多くがヒマラヤ登山など標高. # を. 果. .登山中の各測定ポイント の心拍数と の変化. . 越す本格的な登山に関するものであり,国内の富士. 図 に富士山登山における心拍数の変化. 山や日本アルプ スのような登山に関する報告は少な. を 示 し た .心 拍 数 の 変 化 は ,登 山 前( 平 地 ). および . い.そこで本研究では ,心拍数,. スコアを用い,富士登山における生体変化を明らか にすることを目的とした . 方. 法. .対象. 名(男性名,女性名) であり, 身体特性は, 年齢 #歳 ( ( ) , 身長
(10) ,体重 #) であった.被験 被験者は健康な成人男女. 者には ,研究の目的,方法および危険性について説 明し ,参加の同意を得た .. .測定方法および測定項目 富士山登山は ,平成. . 年 月. 日に富士山五合目. )から出発し , 合目の山小屋. )で約 # 時間の休息をとり , 富士山山頂(海抜 )まで登山を行った.その 後,富士山山頂にて約 時間の休息をとり,富士山 登山口(海抜. ( 太子館 ,海抜.
(11)
(12) ! ,五合目登山前 ! ,八合 目
(13)
(14) #! ,富士山山頂
(15) ! ,五 合目下山後 # ! および 下山後( 平地 )
(16) # ! であった.登山前(平地)と比較して, すべてのポイントにおいて有意に上昇し( ) , 下山後(平地)は五合目下山後と比較して有意に低 下した(. ).. 図 に富士山登山における の変化を示した. の変化は ,登山前( 平地)
(17)
(18) $ ,五合 目登山前
(19) # $ ,八合目 # $ ,富士山山 頂 $ ,五合目下山後
(20) #$および下山 後(平地)
(21) $であった .登山前(平地)と 比較してすべてのポイントにおいて有意に低下した (. ).また,富士山山頂と比較して,五合目下. 山後および下山後( 平地)は有意に上昇した(共に. ).. .登山中の各測定ポイント の スコアの変化. 電)を用いて ,登山前(平地),五合目登山前,八合. スコアの変化を , 五合目登山前 # ,八合目
(22) ,富士山 山頂#
(23) ,五合目下山後 #
(24) #および下山 後(平地) であった.登山前(平地)およ. 目,富士山山頂,五合目下山後および下山後(平地). び五合目登山前と比較して富士山山頂において有意. において記録した .後日,高山病の診断に用いられ. に上昇し( 共に. 五合目まで下山した.被験者には ,富士山登山前に. 予防のためのアセタゾ ラミド(ダ イアモック ス) ) を服用させた .登山中の心拍数および は ,パルスオキシメータ( & ,日本光. スコアの事後アンケート調査を実施し スコアは ,各被験者に資料を配布し ,無 記名で申告させた . スコアのうち,頭痛,消. ている た.. 化器症状( 吐き気 ,嘔吐),めまい・ふらつきおよ び睡眠障害に関する項目の調査を行った .資料とし て本研究で用いたアンケート用紙を示した(末尾添 付資料参照).休息時間を含めた富士山登山時間は , 約. 時間であった .. .統計処理. 全ての値は ,平均値 示した .心拍数および. 標準偏差( ( )で は富士登山登頂に成功. 図 に富士山登山における. 示した. 「頭痛」の変化は,登山前(平地). ),富士山山頂と比較して ,. 五合目下山後および下山後( 平地)は有意に低下し. ).「消化器症状」の変化は ,登山 前(平地) ,五合目登山前 . ,八 合目
(25)
(26) ,富士山山頂 ,五合目下山 後
(27) および下山後(平地) # であっ た. 「めまい及び %またはふらつき 」の変化は ,登 山前( 平地) ,五合目登山前 . , 八合目 # ,富士山山頂 ,五合目下 山後 および 下山後( 平地 ) . で. た( 共に. あった .登山前(平地)および五合目登山前と比較 し て ,富士山山頂において有意に上昇し た( 共に.
(28) および自覚症状スコアの変化. . 富士山登山における心拍数,. 図. 富士山登山における心拍数の変化 ※: . 図. 富士山登山における の変化 ※: . . . ).「睡眠障害」の変化は ,登山前 , 八合目 および下山後(平地) . で あった .. 吸と心拍数の増加による順応が主であるが ,漸次ほ かの機序も機能するようになる . 伴って低下すること ,および. 考. 察. 高所順応の機序として,換気量の増加,心拍出量の. (',(ビスホスホグリセリン酸)の増. 増加, ,. 加,酸素解離曲線の右方移動,赤血球数の増加,諸臓 器のミオグロビン・ミトコンド リアの増加などが明 らかにされている .これらの順応機序はすべてが 同時に機能するわけではなく,高所到着当初は過呼. が高度に. の低下とその改. 善が高所順応や高所耐性の指標となる可能性につい. ては ,フィールド と低圧シュミレータ を. 用いた研究において示されている .増田ら は化. は低下することを示 の低下と高山病の発症との関連を示唆し , -. ら は の上昇は , (', の増 学感受性の低い時期には. し,. 加に相関していたと報告している .このことから , 心拍数および. は ,富士山登山における高所順.
(29) . 関 和俊・石田恭生・小野寺昇・田淵昭雄. 図. 富士山登山における スコアの変化 ※: . . いても同様に ,標高が高くなるに従って ,心拍数は. #名中 # 名においては ,富士山登山 の値が
(30) $を超えていた.し かし ながら , 名に関し ては ,標高が 高くなるに 従って低下していた .さらに , 名のうち 名は , 八合目および山頂にかけて の値が約 $と他. 登山前(平地)よりも有意に上昇し ,. の被験者と比べて顕著に低下していた.同時に ,頭. 応に関する有効な指標として評価に用いることがで きるものと考えられる.. . 標高が上がるにつれて,安静時心拍数の上昇,. の低下することが明らかになっている.本研究にお. は有意に. 登頂に成功した. 全行程において. にみられる症状を訴えてい の低下に. 低下していた .先行研究において ,安静時の心拍数. 痛や吐き気など の. は低地と高所において差はないが ,運動時や運動後. た .このことから ,高度上昇に伴う. の心拍数は低地と高所では増加することが明らかに. は被験者間に個人差が認められた .この結果は河合. されている .. らの報告 と同様の結果であった .これらのこと. 所での最大運動時の心拍数が低いことを報告してい. から ,富士山登山においても. /"" ら は ,高地民族は高. る.他方. 0.. ら は ,高所に適応した民族の安. 静時の心拍数は適応していない民族と比較し ,高所 において心拍数が低いことを明らかにしている.こ のことから ,富士山山頂での心拍数が登山口の心拍 数より有意に高かったことより,心拍数は. と. の測定は高所順. 応が順調に獲得されているかど うかを知るための適 切な指標になることが示唆される.. 一般に頭痛,吐き気,嘔吐などの 症状は,標 以上の高地に達し たときにみられる . 事後アンケート調査に用いた スコアにおいて ,. 高. 同様に高所順化の指標となることを示唆する.すな. 山頂時に頭痛やめまい・ふらつきの症状を登山前(平. わち,高所での滞在時には心拍数は高くなるが ,高. 地)および五合目登山前に覚えた被験者が多く,富. 所順化により高所でも上昇しにくくなり,. 士山登山後には症状は登山前(平地)に戻った .こ. も. 低下しなくなる .今回の富士山登山においても, 心拍数や. は高所順化の指標となる . こと. を示唆する結果となった . 高所順応は ,高度や高所に登るまでの時間が主 に関係するが ,高所耐性の個人差も関与しており ,. . の予測は必ずし も容易ではない .富士登山. れらの症状は下山により軽快または消失したため高. . 山病と考えられる.しかしながら , 名の被験者の. . うち, 名は八合目で激しい嘔吐および脱力の. . 症状を訴え ,登山続行不可能という医師の判断によ. は一. り山頂まで到達することなく下山した .. 般的に短時間にかなりの標高差を登ること ,登山す.
(31) および自覚症状スコアの変化. 富士山登山における心拍数,. るまでの日程が過密であることにより,発症の危険 因子とされている.また ,睡眠不足,寒冷,自分の ペースで登山できないことも危険因子とされてい ることからも,富士山登山時に. スコアを心拍. 数および と併用して調査することによって , を事前に防ぐことが可能であると考えられる. ま と め 標高が高くなるに従って,心拍数は有意に上昇し ,. . は有意に減少し た .富士山登山時に心拍数 , および スコアを用いることによって , 予防の可能性が示唆された . 稿を終えるあたり,今回の研究にこころよく協力してい ただきました対象者の皆様に感謝いたします.また,デー タ収集の際に協力いただきました高橋進先生,健康体育学 科期生藏本啓朗氏に御礼申し上げます..
(32) . 関 和俊・石田恭生・小野寺昇・田淵昭雄 文 献. )上田五雨:高山病.現代医療, , , . )関東和:高地肺水腫の.
(33) に関する研究.信州医誌, , , . )小林俊夫,久保恵嗣:高地肺水腫の臨床的検討および覚醒綿羊の低圧低酸素による肺障害について .日胸疾会誌, , , . )種田行男,田中豊穂,島岡清:運動鍛錬者,被鍛錬者の低圧低酸素耐性.環境医学研究所年報, , , . )チャールズ .ハウストン:高みをめざせ高所への挑戦物語.岩と雪, , , . )野口いづみ,三川宏:イランのデマンド 山( )登山時の 値の変化 脈拍比と体調の予測につい て .臨床モニター, ( ), , .. )小川実,石田良樹,吉岡浩,吉岡尚文:高所トレッキングにおける急性高山病の把握と予測.登山医学, , , . )
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(41) # .! (#)# ,/ #. "(. , ,. . )浅野勝己,菊池和夫,水野康,松坂晃,菊池佑二,平木場浩二:富士山頂短期滞在時の安静および運動時生理的応答. 登山医学, , , .. )ウイルカーソン +0(赤須孝之訳) :章高所障害(登山の医学).東京新聞出版局, , . )河合峰雄,田中義弘,徳永敦,小谷順一朗,佐久間泰司,上田裕,永井道夫,白数力也:高所における動脈血酸素飽和度 について .登山医学, , , .. )中島道郎,出水明,遠藤克明,瀬戸嗣朗,平田和男,松林公蔵,陣内陽介,足立みなみ,杉江知治,管典道,久保茂,斉 藤惇生:高所滞在と,指尖脈波酸素飽和度( )の低下,ならびに息堪え時間( !%' )の短縮について.登山医学,. , , . )浅野功治,酒井秋雄,藤原孝之,柳平担徳,竹岡みち子,小原和美,上田五雨:低圧タンクによる各種高所環境下での 運動負荷に対する心拍および の応答.登山医学, , , .. )増田敦子,榊原吉一,小林敏生,本田良行,増山茂,端迫清,小島彰,栗山喬之:高所滞在の呼吸化学感受性に及ぼす影 響,登山医学, , , .. )1 # . ,% #$ 2 1:3((
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(69) , .. )上小牧憲寛,津田有輝,西岡修:脈拍数および動脈血酸素飽和度は高所順化の指標となり得るか.登山医学, , , . )加藤義弘,松岡敏男,城弟知江,大平幸子:富士登山における心拍数,動脈血酸素飽和度,高山病症状発症の検討 小児と大人との比較 .登山医学, , , . (平成年月日受理).
(70) および自覚症状スコアの変化. 富士山登山における心拍数,.
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