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精神科看護師の臨床における気づき

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Academic year: 2021

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精神科看護師の臨床における気づき

○田口喜子 石本奈央子 井口麻衣 秦泉寺ひとみ 米花紫乃 岡林 安代 高知大学医学部附属病看護部 1.研究の背景と目的 精神疾患患者は、自尊感情の低さや対人関係の未熟さなどにより、抱えている問 題を適切に表現できないという生きにくさを抱えていると言われている。そのため 看護師は、日々のかかわりの中で、こまかな患者の変化に気づき、看護ケアにつな げていく必要がある。そこで精神科看護師が、どのように患者の変化をとらえてい るのか気づきの内容を明らかにしたいと考え、本研究に取り組んだ。気づきとは蓄 えと直感が関連しあってベースが作られ、意識化が起こるプロセスと定義した。 2.研究方法 質的帰納的研究方法 対象者:精神科に 3 年以上勤務する看護師9名 データ収集期間:200X 年 8 月~ 9 月 データ収集方法:半構成的インタビューガイドを用いて面接を行い対象者に許 可を得て録音した。インタビューガイドの内容は、臨床で自分自身の学びになった 経験、看護師の気づきの事例、対象者がとらえている看護技術としての気づきにつ いて自由に語ってもらった。 データ分析方法:対象者が語ったデータの中で、気 づきと思われる場面を抽出、類似した内容をカテゴリー化し、気づきの思考過程を 分析した。質的研究の専門家よりスーパーバイズを受け検討を重ね、妥当性の確保 に努めた。 倫理的配慮:本研究は高知大学医学部附属病院看護部内の倫理審査の 承認を得ている。対象者に文書で研究目的および匿名性が守られることを説明し、 研究結果は学会で発表することも説明し了解を得た。 3.結果 対象者の概要は、男性2名、女性7名、精神科平均経験年数は 6.1 年であった。 精神科看護師の気づきは、「気づきを生み出す力」「患者のケアに発展していく気づ き」「自己への気づき」の 3 つの大カテゴリーに分類された。 4.まとめ 精神科看護師の気づきは「気づきを生み出す力」「患者のケアに発展していく気 づき」「自己への気づき」から成り立つことが明らかになった。3 つの構成要素は相 互に関連しながら循環する思考過程であり、看護職としての成長を促していくこと に特徴があると考えられた。精神科看護師の気づきとは、知識や経験、看護師個々 の感性を土台にしながら、ケアに活かされていくものであると考えられ、自己洞察 という自己への気づきを通して、専門職としての個人のあり方に発展をもたらすも のであると考えられた。

参照

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