音声周波数分析表示装置による英語音声の実時間分析
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(2) . 音声周波数分析表示装置による英語音声の実時間分析. 田. 村. 光. 規. i l 本 稿 では Speech SpectrographicD ay(音声周波数分析表示装置一以下 SSD と略す)により, s p. アメリカ英語及びイ ギリス英語の音声を音響学的に分析し, その音声特性を比較検討すると共に, これをベースと して SSD のリアル・タイム表示機能を日本人学生に対する英米語の音声訓練に活 る。 用する場合, どのような方法でいかなる効果を上げることができるか検討してみ・ 音声のスペクトル分析を行う電子装置としては Sound spectrograph が よく 使 用 さ れ る が, こ れ. i は実時間分析の機能を持っていない.F g .1 は筆者がこれまで度々音声実験に使用 して い る Sound spec t rog raph (以下 SG と略す) である。 これによれば, 分析時間, 周波数範囲, フィ ルタ幅の切 こ於ける音声エネルギー断面図描記 (セクション描 り換えができ, 音声パタン描記のほか特定時点も i i t(声紋) ベ を連動させることにより Vo 更に等レ n ル線描記装置 c ePr 記) 振幅描記が可能であり , , が取れるので, 音声の種々の面について分析を行うことができる. 音 声 の音 色 の 分 析に はRange. H H 2.4sec . ,周 波 数 範 囲 を 全 幅 8KHzと し, 300 z の フ ィ ル タ を 使 用 し, ピ ッ チ の 分 析に は 45 z の. フィ ルタにより, 声の高い話者の場合には周波数範囲 を全幅8 KHzと して10倍音を測定し, 低い 声の場合 碍ま範囲を ★ 幅4 KHzとして5倍音を測定し, これ等の数値から喉頭原音のピッチ周波 i 数を算出するのが便利である. 所が, 音声をライ ン入力あるいはマイク入力として F g .1 の SG 内. 部にある録音円盤に記録する時間, 写真上部に見られる記録紙装着円筒に放電記録紙を適切に巻き e c つける時間, 円筒回転速度を1回転0 .の正常値まで高める時間, 円筒を回転させたまま80秒 ,2s KH z ま で記録針の放電により音声エ ネ ルギーを描記する時間等を合わせる と, 間O HZ か ら 8 たっ た一度の発話断片の分析にもかなりの時間がかかり, 音声データ処理が非能率的である. また 一方, これを発音訓練に適用し, モデルの音声スペクトルと練習者の音声スペクトルを視覚的にと. らえて比較させようとしても, 練習者の発音の後そのス ペクトロ グラム作成完了までの間に, 発音 の際の調音の状況や音色等に関する詳細 な記憶は既に弱められてしまうので, SG によ って聴覚と 視覚両面からの音声訓練を行おうとしてもかなりの困難が伴う. しかし今回使用する SSD では実. 時間分析が可能であるから, このような SG に於ける実験データの処理及び音声訓練上の問題は解 消 さ れる, Fig .2 は学生が SSD のリモコンを操作しながらマイク入力により英語の音 声訓練をし ている写真である。 SSD の装置は, 写真右端下の分析部ユニット, その左下のスキャン・コンパ- ジ ョ ン・メ モ リ ー, そ の 上に あ る ビ デオ・モニ タ ー (縦 横 共に 420mm) の三部から構成さ れている.. モニター管の画面は上下に二分して二チャンネル表示ができるので, モデルの音声を1チャンネル に, 学生の音声を2チャンネルに表示して両者を 比較しながらリアル o タイム で音声訓練すること ができる. モニターの縦軸が周波数, 横軸が時間で, 周波数成分の強さが濃淡で表示される 点では 17.
(3) . 田. 村. 光. 規. SG による放電記録紙 上の ス ペクトロ グラムと同様であるが,SSD では画面がかなり大きく,更に必 要に応じて画面の任意の位置を6倍ま でズーム・ア ッ プして解析度を高めることができる. また前 述のように, 分析に要する時間はリアル・タイム であるから, SG とは違って発音と同時に音声がモ. ニター管に描き出される. 分析周波数範囲の上限は5 KHz , , 分 析フ ィ ルタ幅 は 300 HZ と 600 HZ S G 声 分 を 行 際 に フ 者 れ ま 析 う ルタ あ が 筆 は こ で で音 と 1 で る 5s 分析時間幅は0.75sec e c ィ . , , , . 幅300Hz ,と して い る し, ま た 今 回 の SSD 分 析に お け る モニ タ ー 管 上 の ス ペ , 分析時間幅2.4sec. クトルのうち記録に残す必要のあるものは放 電記録紙上のス ペ クトロ グラ ムとして保存するため SG をも 併用 し た の で, 両 者 の フ ィ ルタ 幅 を 一 致 さ せ 300Hzとし, 時間幅も SSD では SG に近い方 の1.5s ec .にセッ トした. なお SSD では SG のように倍音や振幅の描記は できず, 音色を中心に分 i i t t )の間隔からそれぞれ強さ, ピッチの変動 析することになるが, 周波数成分の濃度, 細条( s r a on. をある程度は判断できる. さて本稿 では先ずアメリカ英語及びイ ギリス英語のモデルを音声分析 し, 次に日本人被験者が. SSD システムに於ける音声訓練によっ て どのようにこれ等の英語のネティ ブに近 づいて行く か実. 0 験を行うわけであるが, アメリカ英語のモ デルは男性, イ ギリス英語のモデルは女性, 被験者は1 名の男女大学生 であるから, ここで音声の個人差, 男女差について少し触れておく必要がある.Fi g . “1 )に於て作成し 3 ~Fi g 6 は拙稿 ”日英語母音フォ ルマント周 波数の分布と基本母音図との関係 ( .. 0名を被験者として SG で音 た日本語母音の分布図である. 日本人大学生女子5名, 男子5名, 計1 f r ‐ 声分析し, 母音フォ ルマント周波数測定値を グラフに位置づけたものである. フォ ルマント ( o F i S S D S G のモニター管上の画面 では t の放電記録紙や )は音韻性を示す重要な因子であり, man . , g 7 以下に見られるように時間軸に沿って横に走る何本もの黒いエネ ルギーの帯として描 記される.. これ等の帯は周波数の低い位置から順に (つまり下から順に) 第1フォ ルマント, 第2フォ ルマン ト…と呼ぶが, 以後これらを F., F2 … と 略 す こ と に す る. さ て Fig .3 は縦軸を F . , 横軸を F2周. 波数とした比例尺度によるグラフ であり, Mは男子, Fは女子である, ここ では日本語の6母音の 分布を示してあるが, [母〕 は [ ] ] 等の直後に現れる中舌音であり, 後舌音の [m] とは音素 z s ,[ 対立を成さない. この グラフからは個人差のみならず男女差が明瞭に認められ, 特に男子に比べて 女 子の 高 い F2周 波 数 が 目 立 つ. Fig .4 ~Fig . 6 は平均値を対数尺度に置換した グラフであるが,. この順に男子5名の平均値, 女子5名 の平均値, 男女計10名の平均値が示されている. これ等から わかるようにフォ ルマント周波数値自体に於ては 顕著な男女差が見られるが, それぞれの母音相互 の関係はほぼ同一と 見て良い. これは日本語に限っ たこと ではなく, 例えば英語のフォ ルマントに 2 } 従って SSD 上の周波数成分を視覚的にとらえる場合には絶 関しても明瞭に見られる現象である( . 対的な数値自体に目を向けるよりはむしろ音声エネルギー相 互の相対的な関係に注目して行くこと に な る.. さて, この実験に使用したモデルとしての音声は, 英米間で発音上面白い対照を成す実例として )によるものであり アメリカ英語話者は男性 イ ギリス英語話者は女性 の2 0語を含む録音テーフ3 , , 0名の日本人大学生であり, 音声スペクトルの である. これ等の音声を模倣して発音する被験者は1 視覚的把握によるモデルと被験者の対比を容易にするため, 男性被験者にはアメリカ英語, 女性被 験者にはイ ギリス英語を発音させてみた. 分析ス ペクトロ グラムの数は, 米人モデルのス ペクトロ. 0名 グラム2 0 0 , 聴覚のみに依存してモデルを模倣した被験者1 , 英人モデルのス ペクトロ グラム 2 のス ペクトログラム2 00 , モデルの聴覚的把握と同時に SSD モニターの視覚的把握による音声訓練 00 0であるが, 本稿に示す実例はこの中の一部である. 今回の被験者 後のス ペクトロ グラム2 , 計44 は大学生であり, SSD を使用するまでもなく, ネィ ティ ブの音声を聞いて模倣するだけでほぼ完全. 18.
(4) . 英語音声の実時間分析. な発音になる場合も 多かった. そこで, 聴覚を頼りに模倣するのみ では発音矯正が不完全であっ た のに対し, SSD に於ける視覚の活用によりかなりの矯正が成された実例の中から, 本稿では8種の 語 を選 び 出 し, こ れに 関す る モ デ ル 及 び被 験 者 の 計 48 の ス ペ ク ト ロ グラ ム を 示 した. SSD の モ ニ. ター管に発音と同時にリアル・タイム表示される周波数成分 (1チャ ンネルつまり画面上半分はモ デルの音声, 2チャ ンネルつまり下半分は被験者の音声) の静止状態の記録は, ハー ドコピー・ユ ニ ッ トや カ メ ラ でと る こと も で き る が, 筆 者 は こ れら を 使 用 せ ず, 別 に 一 台 の テ ー プレ コ ー ダー を. 用意して, 被験者の訓練状況 (モデルや被験者の音声のみならず, 被験者の訓練中に筆者が適宣与 えている画面上の音声スペクトルに関する解説, 諸注意, 矯正完了の合図等をも含めて) を録音し て お き, 後 でこ の テ ー プを SG にライン 入力して必要な記録をス ペ クトロ グラムとして残した,従っ. て 本 稿 の Fig .7 ~Fig .54は SG に よ る ス ペ ク ト ロ グラ ム であ る が, こ れ 等 は 音 声訓 練 中 に SSD の. モ ニ タ ー 管に リ ア ル・タイ ム で 映 し出さ れ た 画 面 と 同 一 で あ る. こ の よ う に SSD と SG を併用して. 必要な記録を残す方 がデーター処理, 費用の両画で好都合である. なおSSD による音声訓練は単に 正しい発音を身につける訓練だけでなく, 言語研究を専攻する学生の場合には, これと同時に言語 音を分析する技法の訓練にもつながると云えよう,. 1 1 以 下, Fig ,7 ~Fig .54 の ス ペ ク ト ロ グラ ム を 順 を 追 っ て 見 て 行く こ と に す る が, こ れ 等 は そ れ ぞ i れ縦軸が周波数, 横軸が時間である. F g .7 に は, 下 に 横 軸 と し て の ベ ー ス・ライ ン を引 き, 念 の. ため右下にm 側 セカンド(器. 秒)の長さを示し, 左側に は周波数軸を引いてゼロヘ ルソと5. キロ ヘ ルツ ( 5000 ヘ ル ツ) の 位 置 を示 した. SG の 放 電 記 録 紙 に は 8 キ ロ ヘ ルツ ま で描 記 さ れ る が,. SSD では5キロヘルツまでなので, これに合わせて縦軸は5キロヘルツを上限としてその上部は削. i 除 した,Fi i g g g .8 以下 では軸と目盛を省略したが,F .22 .7 の場合と同様である,また F .7 ~Fig まではモデルの音声であり, MA はアメリカ英語話者, MB はイ ギリス英語話者のモデルを示す. つまり各頁の左側 (奇数番号) はアメリカ英語モデル, 右側 (偶数番号) はイギリス英語モデルと な っ て いる. Fig .23 ~Fig .54 は 10名 の 被 験 者の 音 声 か ら そ れ ぞれ いく つ か ず つ 選 ん で示 した も の. である, そして各頁の左側 (奇数番号) は被験者がモデルの発音を単に耳で聞いてまねた音声であ り, 右側 (偶数番号)は被験者が聴覚のみならず視覚をも活用する SSD の訓練を受けた後の音声で ある. Sは被験者, Aはアメリカ英語, Bはイ ギリス英語,,は SSD 訓練以前,2は SSD 訓練以後 を示すので, 例えば SA,は SSD 訓練以前の被験者のアメリカ英語, SA2は SSD 訓練以後, SB,は. SSD 訓練以前の被験者のイ ギリス英語,SB2は SSD 訓練以後を意味する.なお各頁とも例えばFi g ,. 23 と Fig .24 .25 と Fig .26 と いう 具 合 に, 横に 並 ぶ ペ ア は そ れ ぞ れ同 一 被験 者 の ス ペ ク ト ロ グ , Fig. ラムである. 以下 Fi g 番号順に検討して行く. Fig.7 -Fig.8 ( sec舵加“):. 英 米 共 に 第 2音 節 の 母 音 は [a] で も 良 い が, 7 の 米 音 で は F, の. 低い [ ]となっており, 先行する [ ]には摩擦喋音が見られない. これに対して8の英音では, 閉 1 r i k 鎖音の針状線 ( ) ]に歯茎後部の摩擦エネルギーが見られる r sp e の後[ . また8の第3音節の母音 は第2強勢を持たないが, ここでは高めのF が見られ, [a]に弱化していない. なおこれに後続す る [ ] では, F3 が F に幾分接近しているが, これに比べて7の [ r ] では, 硬ロ蓋前部のそり舌 r. の程度が大きく, F3はF2により一層接近 している, 語末の前舌高母音に関しては, 7 では,F,の下. 19.
(5) . 田. 村. 光. 規. i 降,;F の上昇が明瞭な[ ]であるのに対し, 8ではこのよう なフォ ルマントの動きはわずかであり [ ].と な っ て い る. 1 Fig.9 -Fig.10 (ゐ好 か):. 英 米 共 に [h] の 摩 擦 エ ネ ル ギー は 小さ い. こ れ に 後 続す る 音は,. i i ], 10の英音では [△ l ] としてあるが, 米音では [ぴ 9の米音 では [ぴ : r ] とも表記される. 米音 : r 4 )に従 i t の [ぴ] も [ ] もそり舌音であり同様のフォ ルマントが見られるが, Leh r s eの持続時間の表( えば, 前者の音量の方が後者のそれよりも大きいよう である. 所が9の ゑ好か に於てはF3がF2に. i 接近 した まま [ぴ] と [ ] の境界がないままに後続の [ ] のフォ ルマントに移行しているので, こ r. の部分は[ぴ: ]としてある. これに対して1 0の英音では, F. , F2共に高め でF3とは遊離した[△] を経て前舌高母音に移行している の後, F3が下降する位置 [ ] r . Fi g.11 一Fig.12 (α惚粥 例 の :. 語頭の [ ] の エ ネ ル ギー は 11 では 明 瞭 であ る が, 12 では 5 s. KHz以下には明瞭に現れていない. 第2音節の母音は英音で[ ]ともなるが, 語末の前舌高母音の 1 フ ォ ルマ ン ト と 比較 して み る と わ かる よ う に, こ こ では 大き な F2 の 上昇, F, の 下 降 が 見 ら れ な い. ので [a] となっている. 第3音節の母音部は, 11の米音では二重母音のフォ ルマントの動きを見 せており, 第2強勢を伴った120msec .の 持 続 時 間 を 示 して い る の に 対 し, 12 の 英音 では わ ず か 40 msec .の 弱 い [a] と な っ て お り, 英 米 の リ ズム の 相 違 がよ 良く 現 れて いる, Fig.13 -Fig.14 ( ] であ っ て も 良 い が, 14 の 英 音 では F 1 s彰wα〆ぬ$): 最 終 音 節 の 母 音 は [. がそれほど高まらず15 0msec e] と な っ て お り, 13 の 米 音 では F2 が か な り 低く loomsec .の [ ,程 度 の [a] と な っ て い る. 13 の 第 1 音節では [ i keの 直後わずかにF2の湾曲を見せてすぐに t ]のsp. 後舌母音の定状部に至るが,14では前舌高母音のフォ ルマントから後舌母音への大きな湾曲が見ら れ, [ i ] の介入が明瞭である. こ れらに後続する中舌母音は, 13ではF2 , F3が接近したそり舌の. [ぴ]であり, 14ではF2 4の語末の[ ]のエネルギーは5 KHz s , F3が遊離した[a]である. なお1 以上を削除したこのスペクトログラムの周波数範囲ではほとんど見られない. さて, ここで米音の 際] と [a] の音響上の相違をF, , F の成分からのみ見ると, 単独に発音された場合には, 一般 5 } しかし通常の発話では隣接音の影響で音質が変化す に E は [a] よりもF,が低くF が高い( . るので, [ぴ] も 鯵] もそれぞれある程度の幅を持っている. 従っ て周波数成分を視読する場合に は F3を考慮に入れ, F3がF に接近すれば[ぴ] , 両者が遊離していれば[a]と判断する方が扱い 易い. 今回の SSD による音声訓練に於ても被験者にはそのように指示を与えた. Fig.15 -Fig.16(w脳 惚):. 15 の[h]は か な り 弱 く 摩 擦 の エ ネ ル ギー は か す か であ る.ま た F,,. F 共に低い円唇の [w] の成分の始発点から後続の [ e] のフォ ルマントヘと急激に変化する点で a は英米とも同様である. しかし16の [ e] から [ ] へのF. , F2の プロセスを見ると, F が下降 し て 舌 位 置 が 後 退 して い る が, F.は ベ ー ス・ライ ン と ほ ぼ平 行 して い る の で, こ の 英音 の [ど] は. [陀] に近い. なお15の米音の [ぴ] ではF3がF に接近してそり舌音となっているが, それに先 行する 匡] の段階 で既にF2 , F3の接近が開始されていることがわかる. Fig.17 一Fig.18 (w妨げ):. 第 1音 節 の 母 音 は, 17 の 米 音 では F, の 高 い [α ] であ り, 18 の 英. 音ではF,の低めな 廟]である. 最終音節の中舌母音は, 17ではF がF2に接近した [ぴ] であり, 18ではF3が遊離した[a]であるが, この相違は先に指摘した通りである. これ等に先行する歯茎 i keを持たず, 周波数の低い位置にかすかに vo i 音も英米の相違を示している, 17では破裂のs ce p bar(有声 縞) を 見 せ て い る わ ず か 20msec lap[も ike ]と な っ て いる の に 対 し, 18 では 明 瞭 な sp .の f i の エ ネ ル ギー を 持 ち vo ce ba rの ない無声破裂音となっており, 舌尖歯茎閉鎖の開始から閉鎖解放. 後の気音エネルギー充填部を経て後続母音フォ ルマントに移行するま での時間は12 0msec .に も 達 して い る. 20.
(6) . 英語音声の実時間分析. 1 ▲ ◎. ▲. ▲ @. . ▲ e 1. M F. a. O. m. 畿. ◎. ● ■. ▲. .. ・. ◎. 0 □. △. 0. 0 ロ□ □. 軽g o震 oooo 。 N の. oo 0 oo 門 NH o o o0 o0 N F. ー. . 4. .皿 .e. . たr . d. .皿 .e. oo. Fig.4. Fig.5. ハ h. U. れ.
(7) . . 田 村 光. 規. SKHZ. . . s. e. . た. ≦ 一“ ぎ そ き 三 き ,. デ ー. . . . . . kr工 亡 き. r i. . を ふ 鰐閤. . kra t e ‐ s e r 工. Fig・7・ 公江 、 .secretary. Fig.8 . M:B.secretary. ー ‐. h ん r Fig.9. 凸江A.hurry. 1. Fig.10. MこB.hurry. . ま 剥 離 ま . れ 譲 、・. ; “ hに. . ・. e s r a m る Un 工. 22. s. e re m a n工. Fig。・L DなA.ceremony. Fig.12 . MB.ceremony. Fig。13 。 MA.stewardess. Fig.14 tewardess . M:B.s.
(8) . . 英語音声の実時間分析. ‐ 詩輝き 導 き ミ お 浮 ・ き ,. . . hw. . e Fig.15 re . MA .whe. . . Fig.16 . M〔B..where T : ・ 鱒 鱒. 轡. だ. r . 燕. き . き :. . 繍 . ′. ‐. i. u. ¥ d 珠 . ,. W. 氏. w. ゼ. W う:. も 伊. a F 算 Fig.17 . M A. water. 豊 麗 鎌. . S. . . . kan. 戦. dも. r. i. S. Fig.19 ・ 凸江A.secondary. す 誘導 救難. ビ 俺・ ノ. キ. ‐ , ,. br a. . ムー凄 キ ぎさ拝趨. . t も; r i. Fig.21 . M A.laboratory. ′ e. ken da r l. Fig.20。 MB.secondary. - 薄 暑 . -曇. 1 条. . . 」轟 ー 書. . . a. Fig。18 . M[B. water. き讐 二 震. ‐ t. , ,. . ,. -;. . 亀 - 愛轟も , 謹撰i琴電 . 1 }. . . 謝,, 灘蝉奉. . . Fig.22 。 M[B.laboratory. 23.
(9) . 田. 村. 光. . *. r . ‐. . s. kr e. e. t. e. Fig.23. SA, .secretary. . ; 輸泌. 1 き . . . s. e. 規. . . kr 工. t rェ. r i:. . . . 喜 & 劇 蓮. 一 喜 雪 露鮒 日 辱 ,. . . . tary Fig.24 .secre . SA2. ′” 、 デー ミ きい 琴電、 き 馨 冨、ミ .襲撃. . ◆ . 三 なに三 隻 ,. と そぎ‘ 慰撫嘉一 1 墓 キ繍 誌 主 な 崩 さ. 麟11liも墓詣 - ′ e. S. kre. t. e. Fig.26 .secretary . SB2. Fig.25 .secretary . SB,. もぎ響き極言; h r, さん,. . . h も;. r i:. Fig.27 . SA, .hurry. h ふ:. .. Fig.28 .hurry . SA2. ミ 去確率醗酵 : i. “ 、 . ▼ ・ “ f ● “ . ‐ ‐ ; r ● ・ , r ; ◆ ▼ ・ r ・ # i l ; …,,≦ 零 ま 隷 きき ド 拝 も, ; 習ヨ , ; ,. h 入. SB, Fig.29 .hurry . 24. r. r ェ. Fig.30 . SB2 .hurry. 工.
(10) . . 英語音声の実時間分析. r 沸き 牽 き r i. 輔醜. . . . 歯 , 磨. . . Fig.31 . SA, .ceremony. Fig.32 . SA2 ,ceremony. . . s. e. r e. m. o. n. s. 工. e ra. Fig,34 , SB2 ,ceremony. Fig,33 . SB. ,ceremony. 劃. ′ - -. もぎ. . 5. t」 古. a. き ≦ 鰐 り ・ 、. s. a. i. . s. きき・ き、 ,を. まき. d a. 伊. 轡. . . s. Fig.37. SB, tewardess .s. s. . d e;. . Fig.36 tewardess . SA2 .s. . a. t 肯. s. . tJ む. . . Fig.35 tewardess . SA, .s r. に. . d. m a n 工. s. tJ も. a. . . d e. s. Fig.38 tewardess . SB2 .s. 25.
(11) . 田. 灘謄. . . . Fig.39. SA, . where. 園 . . . 村. 光. 規. ” ‘ ミ 三 覇 星 れ 墓園1 す T ,. . Fig.40 . SA2 . where. W. Fi g.41 . where . SB,. E. e. Fig.42 . SB2 .where. w 仏 Fig.43. SA, . water “ . . . … い 謹 … 1 1 妻 キ 羅 . 輔 - 1密 - -. 精 ′ 誉 . . . 寺 伊. Fig.44 . SA2 . water. “ ノ γ , 」. . ノ W 仏:. t 仏. Fig.45. SB, . water. 26. w5:. t a. Fig.46 . SB2 . water.
(12) . . 英語音声の実時間分析. . . 5. 謙 ん ′ n “ kan dも e. 耀き』 総磨. s e. . . . . ノ. ‐k a r l de r ヱ. 邑. 5. Fig.49 . SB, .secondary. . .・ d k。【. a rエ ニ. Fig.50 . SB2 .secondary ー ー.. ・ ‐ 、. ・. 二 言 ; ≦ ,. お. キー. 1. . - ≦ . - -開 園 離 職-. - - 灘鍛練; ん. bo re. t. 鰯騨. る:. i. . Fig.48 . SA2 .secondary . . . r. . Fig.47 . SA, .secondary. . . . ′ : 掛詞. , 誓瞬ぎ -- でい 一輪, ,. r i ‐. 1. 希. bra. . . t. も:. r. ・ l. Fig.52 .laboratory . SA2. Fig.51 .laboratory . SA, ご . : ト. 封 … 凍 ふ 響 ふ ー 鮮 ー 租 ョ L 1 f }. 謡騒 態. ぎ - i も ま キ tも lさ i 、 ,. ヤ す. l i 一 ・ 〜 キ r t. ぎ. . i. L U う. r. a. ー t。 r. Fig.53 . SB, .laboratory. 13. b5. r a. tr. Fig.54 . SB2 .laboratory. 27.
(13) . 田. 村 光. 規. Fi s eの“如か): 英米共に第2音節ま での周波数成 分はほぼ同様 である.第2音 g g .19一Fi .20( 節の母音は, 米音で40msec d ec ]の閉鎖解放以後 . ,といずれもかなり短い. しかし[ , 英音で20ms 英 音 は と な の長さは英米で大きく異なり, 米音では約40 で 3 0 0m 0msec s e c っ て い る. [d]の 直 . , ,. 後の母音を見ると, 米音では第1音節の母音のF2と同程度のF2を示す[ ]であり, 持続時間が長 e く第2強勢を持っている. その後F3がF2にかなり接近 し, そり舌の度合の大きな[ ]を経て前舌 r d 高母音に移行する. 20の英音の [ ] の後には母音が介入しないまま [ ] が生ずることもあるが, r ここでは第1音節の母音のF2より低めのF2を示す40ms ] に移 ec r .程度の短い [a] を経てから [ 行 し て い る. しか しこ の [ r]の 位 置 で F2 , F3 が幾 分 接 近 して は い る も の の, 19 のフ オ ル マ ン ト と. 比較するとそり舌の度合が ・さ い こ と が わ か る.. Fig.21 一Fig.22 (おるomおり): 21 の 米 音 では ィ則音 の 後 F. F とも [a] より高めの [肥] , , の 成 分 と な っ て お り,125ms ec .もの持続時間を持つ第1強勢音節核となっている 次の両唇閉鎖音. . b ke の後には [a] が介入しないまま [ i ] が現れ, [ ] へと移行している. また歯茎閉鎖音 [ t r ] のsp の後では軽い気音エネルギーを経て, F. ]に移行し, これが約125msec o .持 続 , F とも低めの [ し, 第2強勢が置かれている. その後F3がF2に接近して[ ]に移行して行く. これに対して22の r b 英音では, 側音の後わずか 50ms ] とな ec ] の後ではF.の高めな [ o .の弱い [a] が現れるが, [. り, 約 150ms t ec ]の後には母音[a] .も持続し, ここに第1強勢が置かれている. また歯茎閉鎖音[. ke直後の充填部 ( i l l f i が介入せず, 直接 [ ] に移行している. なお [ t r ] の破裂sp ) には気音乃至 i は摩擦のエネルギーが見られ, vo ] の前半部は無声化し ceba r が欠如しているので, 後続子音 [ r. ていることになる. さてここでこれ等のスペクトロ グラムの最初に見られる側音について検討して みよう. 他の音と同様にこれも音声環境によっ てフォ ルマントが幾分異なるわけだが, 英語の語末 ” 6 { } ではいずれもF. , F2共に低く, F2がF.に接近した周波数成分を示す . そして, 拙稿 英語 国 ” 7 )のス ペクトログラムに見られるように 米音 ではF がより一層F に接近 に先行する前舌母音 ( 2 , ,. i する. F 2の側音は語頭音の例 であり, このF2も後続母音のF2の影響で変化するけれ g g .21 .2 , Fi 1 ども, こ こ では 語 尾 の darkZほどにはF.に接近していない. [ ] のF.は後続母音のF.よりやや 8 ( ) 低く, F3は後続母音のF3の位置とほぼ同じである . なお発話断片の中間に位置する [ 1 ]と[ ] r 9 } α “云‐α‘〆( 1 0 )の よ う な ペ ア の ス ペ ク ト ロ グラ ム を調 べ て み の 対 立側 と して 粥研のw ‐ 伽のZ ow{ ,. 1 ると, それぞれ [ ] の位置ではF がほとんど変化しないのに対し, [ ] の位置ではF3がF2に強 r く引き寄せられ, 明瞭な対照を成している. F i i s e c焔加“): 被験者が米音を模倣した23の第2音節の母音はF.が高めで長 g g .23-F .26(. い[ ] となっており, 直前の [ ] ではそり舌が不完全でF がF から遊離しているし, また [ t e r ] 以後のフォ ルマントの持続時間が長過 ぎ, 米音のリ ズムが崩れている. こ れに 対し同一被験者の SSD 訓練後の2 4では, 第2音節の[ ]の長さがかなり短縮され, F,も幾分下がり, F は一層F l r t に接近 し, [ ]以後の長さも正常になり, 全体としてモデルと同様のリズムとなっ た. 次に英音を模 倣した25でも, 第2音節が長過 ぎ, 母音はF2の高い [ t 1 ] となっており, [ ] の後には母音の周波 数成分が示されず直接摩擦喋音 を伴っ た[ ]に移行している. これに対して SSD 訓練後の2 6では, r 第2音節が短縮され, 無声化した [ t ] の後に [a] が生じ, [ ] の後には母音 [ ] のエネルギーが r e 見られる英音となっ た. Fi h ig ]のエ g .27-F .30 (卿γ“): 27では, 後半の周波数成分の持続時間が長過 ぎる. また[ ネ ル ギー の 後 F2, F がかなり遊離した [a] が生じ, しばらく持続してからF3が下降してそり舌. h 音に移行する不自然な米音となっている. これに対して2 8では, 摩擦の弱い [ ] の後, 母音の始 発点から既にF3がF2に重なるように接近しており, モデルの米音の周波数成分 の流れと同一の パ 28.
(14) . 英語音声の実時間分析. i ] ] の 位 置 で F , F3の接近度が小さいまま後続のF2の高い [ r タ ン と な っ た. 29 の 英 音 では, [. h ] の位置で r ] のエネ ルギーはまだ強過ぎるが, [ に移行している。 これに対 し30では, 語頭の [ 分を示している 低い [ ] 1 の成 も2 9よりは し 後続母音のF に接近 F3が一層F2 2 。 , 様な [ ] のフォ e 母音も第1音節の母音と同 F 1 i 3 4 Fi 3 3 1では第2音節の ): 一 ( α陀粥 o 勿 g g . .. lap に 類 す る 音 と な っ ]も不完全で,25msec.程 度 の f r ルマン トを成しており,これ等両母音の間の[ 0msec ており, また [m] の後続母音はわずか7 .程 度 の 強 勢 の な い [o] の エ ネ ル ギー を示 し, [n] に 後続する前舌高母音の持続時間はかなり長い。 これに対して32 では, 第2音節母音のF2が下降. oomsec ] の位置でF が F に接近し, [m] の直後はl .の 第 2 強 勢 r して [a] となり, 母音間の [ 同 じ600 モデルとほぼ れて全体の持続時間は を持った二重母音となり, 最終母音の 長さも縮小さ の F・ ]と e msec , F2を持った[ ,と な っ た 次に 33 の 英 音 では, 第 2音 節 の 母 音 も 第 1音 節 と 同 様 .. ] であるのに対し, 34では, o なっており, [m] に後続する母音は [a] のF よ り 低 い F2を持つ [ [ の後の母音の F2が [e] よりも下がっ て [a] となり, [m] の後の母音の F2は33の [o] の F より高ま って3 4の第2音節とほぼ同じ周波数成分を持つ [a] となった. i t ] の 成 分 が 見 ら れ る が, こ ] の 破 裂 後 F2 の 高 い [ Fig.35 -Fig。38 (跡ewαγ戊s s): 35 では [. t s ] のよう な響きを与えている. 第2音節 の位置で狭めによるフォ ルマントの 乱れを伴っており [ の中舌母音の位置では F3がF2から完全に遊離しており, その後の歯茎閉鎖音の位置では舌尖歯茎 t ]の破裂後のF2が35よりは の閉鎖力の弱い不完全な子音が生じている. これに対して36では, [ d ]も正常になっ したそり舌音となり F がF に接近 低くなり, 第2音節の母音の位置で 3 ,この後の[ 音節の母音 i ]が不完全であり, また第2 t ]直後のF2の湾曲の程 度が小さく, [ た. 次に3 7では, [ , t て3 ] 8では[ を持 これに対し ている 同程度の長い持続時間 っ は強勢を持った第1音節の母音部と , ] の長さも短縮された, e の後のF2の湾曲の度合が増大し, 第2音節の [ Fig.39 -Fig.42 (w脳〆の :. 39 では F2 に 接 近 して き 来た F3 が 中 舌 音 の 位 置 で 遊 離 して し ま. Fig。43 -Fig.46 (w防げ):. 43 では [w] の フ ォ ルマ ン ト が 不 完 全 であ り, ま た 歯 茎 音 の 位 置. い, そり舌の程度が小さ過 ぎるだけでなく, 全体の持続時間が長過 ぎるのに対し, 40ではほぼモ デ e] へ ルと同様の周波数成分と持続時間が示されている. 41では, [w] の円唇化が弱く, 音節核 [ 2では [w] のF,が l i i d のg ng が良く現れておらず, ,またその後の [a] が長過 ぎるのに対して, 4 a も短縮された 明瞭に現れて, F2もモデルのパタンに一歩近づき, [ ] の長さ . lap に な っ て い な い の に 対 し, 44 では[w]の F,, F2 では 弱 い 破 擦 音 の エ ネ ル ギー が 見 ら れ 米 音 の f lap[も ]を示 し, モ デ ル と 0msec が重なり合うように低い位置から始まり 母音間の歯茎音は2 ,の f. , 同様の周波数成分となった. 一方45では第2音節の母音は第1音節の母音とほぼ同じFI , F2を示 となっている. しているのに対し, 46の第2音節の母音ではF.が下がって中舌母音,. e c Fig.47 一Fig.50 ( s gの 鶴如か): 47 で は 第 2 音 節 の 中 舌 母 音 が looms .に近い持続時間を持. d ] の後の母音の F. ] の鼻腔共鳴が弱い。 そして [ ち, 後続の [ n , F2も第2音節と同じ[a] の音 ] の位置ではF3が乱れている. r 色を示し, かなり長い持続時間を示している. また, この後の [ a 0ms 音節の[ ]がわずか3 ec これに対して48では, モデルと同様に第2 ,程度に短縮され, その後 ] r ]に移行しており, [ d e ]を経て第1音節の母音と同じF, 明瞭な鼻腔共鳴 が続き, [ , F2を示す[ た 一方4 ここに示し 0の英音は 9 5 の位置ではF3がF2に接近して正常なそり舌音になっている. , , 続鼻音 もの長さを持ち後 0ms ec 9では第2音節の [a] が6 音声表記では どちらも同じであるが, 4 . 瞭に 後続の鼻腔共鳴も明 ec の共鳴が弱いのに 対し, 50では第2音節の [a] が30ms ,に短縮され, なってモデルの英音に一層近 づいている. Fig。51 一Fig.54 (あるomわり): 51 では, 第 1音 節 の 母 音 は 52 の [驚] よ り 低い F2 を持っ た 29.
(15) . 田. 村 光. 規. b] の後に母音 [ ] となっており, 後続の [ [α ] が介入し, [ o ] の位置ではF3がF2から遊離して r そり舌の不完全な母音性を持っ た音になっている. 語末の [ i ] の前の [ ] ではF3が幾分F2に接近 r するが, まだその程度は小さい. これに対して52では, 第1音節の母音はF の高い [詑] となり , b i [ ] の後, 母音が介入せず [ ] が後続し, [ ] の前の [ r ] の位置ではF3がF に一層接近して正 r 1 常な米音となっ た. 次に53では, 語頭の[ ]の周波数成分が見られないままF,の高い9omsec .の [α ] のエネルギーが生じている. この被験者は調音器官を側音発声の構えに位置づけたけれ ども ,. 発声時には舌尖が歯茎からほとんど離れてしま ったのである また [ ] の後の [ 3 ] の位置ではF r . とF3の接近度が小さ過 ぎて不完全な音となっており, [ t ] の後では母音 [ ] の周波数成分が介入 o した後[ ]に移行している. これに対して 5 r 4では, 語頭に側音のエネ ルギーが生じ, 後続母音のF, が下降してモデルと 同様の短い [a] に弱化した. そして [ ] に後続する [ ]. の位置ではF が F2 3 r t に接近 し, [ ] の後の母音エネ ルギーは消えて, 半ば無声化した [ ] が現れて, モデルと同様の英 r 音 と な っ た.. 1 1 1 SSD と SG を 併 用 し て 先 ず モ デ ルと して の 英 米 音 を ス ペ ク ト ル 分 析 し 次 に こ れ をtargetと し , ,. て音声の周波数成分を視覚的にとらえる音声訓練の実例を検討して来た. ここに示したスペクトロ グラムの例は, モデルや1 0名の被験者の大量のスペクトル資料の ごく一部に過ぎないが, これ等と 同様の現象を示すものは他にも数多い. 強勢と持続時間に関与す る発話断片全体のリズム, 自然な 発話速度で見られる音声弱化や脱落, 音質と音量, グライ ディ ン グ, [ 1 ]をはじめその他個々の音 r , が持つ周波数成分の相違と云っ た音声の種々の面 で, 聴覚のみならず視覚を訓練に導入す ることに. より, 音声矯正が一層容易になる. 特に被験者が意図的に調音器官を適切な状態にセッ トして 意 , 図した音が発せられたと 思い込んでいても, 器官の接触力が弱かっ たり, 接触や接近の解除がわず かに早過 ぎるため, その調音器官の動きに見合う音響面の効果が周波数成分として表出されない状 況がしばしば生ずるが, このような調音的な面と音響的な面の対応関係は, 視覚を取り入れること. により一層適切になっ ている. 所で今回の被験者は長年英語を学んで来た大学生 であるから SSD , 訓練以前にいわゆる正しい英語の発音として既に許容されるケースは勿論数多いし ここにt t arge , として示したモデルの音声以外にそれぞれ幾通りかのネイティ ブの発音の仕方がある しかしここ . では, 聴覚に視覚をプラスすることにより, 与えられたモデルに どのように接近 して行くか, その 過程を検討して来たわけ である. なおこの方法は他の外国語にも適用 できる であろうし また単に , 発音練習のみならず, 言語の分野を専攻する学生に対する専門の音声学上の訓練にも直接結びつけ て行くことができよう.. 30.
(16) . 英語音声の実時間分析. 〔注〕 1 ( ) 田村光規,”日英語母音フォ ルマント周波数の分布と基本母音図との関係” 8 ,「北海道教育大学紀要IA,2 . , No 2 」(札幌, 19 ) 78 , ( 2 ) See Ralph K.PotterβZ の. l i i ) cat ons , 湾S訪ね 秘銘じ兎(New York:Dover Pub ,282 . ,1966 ,p ( 3 ) 島岡丘, 「現代英語の音声」 付属録音テープ (東京:研究社, 197 ) 8 . l i Zm/ C脳mc t Z ( 4 ) Seel se Leh 云 s e s ed難じ ec海α E“g魔ゐ Co“s s げ SBZ o“”“な (The Hague: Mouton ) ,Aの“ ,1964 , p .75 .. 5 ) See George A.Kopp gf の, ( iv t: Waynestat BS礎此れ 賊α”“〆 (Detroi e Un ) s , V鯛腿 ,Pres ,7 6, ,1967 ,p ”Ana ” P物8 l i d d l { t l h 6 ) SeeGeorgesFaure d Z f i l l i s ea o u s u Z “ c e e u e xa o o n e 煽れ s u n a y q a n a s 7 s p “ g ” z ‘ α 7 2〆 , g , Pた鰯鱈添 わ 云海 MB粥o“ Qfpi be ldman(The Hague: Mouton 1972 tVa eγ彬 D錫の物,ed r ) 1 1 7-1 2 7 p p ,A1 , . , . ( 7 ) 田村光規, “英語 国 に先行する前舌母音” 5 7号」(東京:日本音声学会, 19 ) 78 , 「音声学会会報1 . ( 8 ) SeeA.C.Gimson,A“ 加『のd”露 倣 わ 劫BP〆開“”c如“鋤 け Eれgぬね(London:EdwardArnold,1965) .195, ,p i dge Uni ( 9 ) See D.B.Fry, Zぬe P毎sぬ け SPBBじれ(Cambr ) v s .Pres ,120. ,1979 ,p ) Seej imore:Un Q o i i ヂ 勘g tyParkPres B物 CD粥朔““たのめ”(Balt r ) ve s s .M.Pickett ,Z乃gso粥2ぬ o .116, ,1980 ,p (本学教 授 ・函 館分 校). 31.
(17)
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