• 検索結果がありません。

知ることの魅力

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "知ることの魅力"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

特別支援学校(病弱)中学部第2学年 国語科学習指導案 1 単元(題材)名 「論理的な思考力を高める ( 知ることの魅力 )」『 』 2 指導観 ○ 本学級は、5名で構成されている。5名の学習面における実態は次のとおりである。 生徒 学習面における実態 ・言語面での理解力は高い。 A ・ゆっくり丁寧に文字を書く。 ・学習中の集中力が途切れることがある。 ・板書を視写するときは、細部まで正確に書こうとする。 ・ゆっくり丁寧に文字を書く。 B ・文中からキーワードを探す、抜き出す、要点をまとめる等の作業に苦手意識がある。 ・学習中の集中力が途切れることがある。 ・集中して学習に取り組むことができるが、頑張りすぎると授業の後半に疲れが出て極端 に学習ペースが落ちる。 C ・文章の音読では仮名を飛ばして読むことがある。 ・国語に苦手意識をもち、体調不良を訴えて、授業を欠課することが多い。 ・学力の遅れや学習に対するつまずきは見受けられない。 D ・プリント類は、受け取ると素早く記入を済ませる。 E ・学習時には、その都度指示を待つため、言葉かけが必要である。 教科学習に対する得意・不得意の差はあるものの、教室で授業を受ける態度は5名ともおおむ ね身に付いている。転入の時期や学習空白の期間がそれぞれ異なるため、当該学年相当の指導内 容を習得させるためには学習空白を補う個に応じた手立てが必要である。また、体調等により登 校できないこともあるため、学習の遅れを生じさせないような手立ても必要となる。 学習の状況をより詳しく把握するため生徒に対して行ったアンケート調査によると、教科学習 中の態度が受動的であり、教師の指示を待っていることが多く、計画を立てて学習する経験に乏 しい傾向にあるが、勉強は受験や将来の進路決定に役立つという内発的な動機がある。また、学 習に対して集中できないことが多いが、プリントを使った空所補充などの課題には抵抗なく取り 組むことができること等が明らかになった。 国語科学習に関する詳細な実態は、別途行う観点別標準検査により学習の習得状況を把握する とともに、漢字スクリーニングテストにより漢字の書き取り能力を測る。また、実態把握表を用 いて、それぞれの生徒が何年生程度の到達度であるかを測り、得られたデータを総合して本単元 での学習目標を設定する。 ○ 本題材「知ることの魅力」は、単元『論理的な思考力を高める』で取り扱うものである。 本題材は 「知る」ということはどういうことか 「知る」ことにはどのような 意義があるか、 、 という、難解で抽象的になりがちな内容を、具体的な例を交えて平易な言葉で説明した文章であ る。文章全体を五つの章で区切り、第一章を除いた全ての章に小見出しがついている。読解を進 める上で重要な段落のキーワードがこの小見出しに示されているため、読み取る過程で重要にな る「論旨を把握しながら読む」ことが比較的容易にできるように構成されている。一方で、筆者 が伝えたい「知る」という行為は、本文中 「学ぶ 「考える」ということと同義であるように、 」 読み取れる部分があるため、読み取りを進めるうちにこれらを混同してしまうおそれがある。辞 書的な意味を踏まえて文章を読み返すことで、筆者の意見である「知りたいことがあれば自由に 学び、自分でよく考え、多くの人の様々な考えを吟味し、時には過去の考えを捨てて、一歩ずつ 成長することに、知ること(わかること)の魅力がある」という論旨をまとめることができると 。 、 考える 使われている言葉が平易であるため一語一語の意味を厳密にとらえさせる必要があるが

(2)

読み取り学習を通して「根拠を明らかにしながら意見を述べる 「事実と意見の区別を付ける」」 という、論理的な文章を書くときの要点を学ぶことができる教材であると考える。また、一般的 に個人差が生じやすいとされる論理的な文章の読解を、構造的に理解しやすい側面もあり、本題 材を用いて指導する価値は高いと考える。 ( )『 』 、 。 ○ 文部省 1998 中学校学習指導要領 に示された中学校国語科の目標は 次のとおりである 国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想 像力を養い言語感覚を豊かにし、国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。 思考力や想像力を養うためには、論理的な文章を読み取る学習を具体的な事例から抽象的な概 念へ、全体の大まかな把握から部分の詳細な読解へと段階的に高めながら、題材についてよく考 えることを繰り返し経験する必要がある。その過程で、題材から筆者の考えを読み取る方法が徐 々に身に付き、題材そのものの価値を発見することができるようになる。そこで発見した題材の 価値は、題材に対する生徒自身の気付きでもある。最終的には学習を通して気付いた自分自身の 考えを文章化することで、論理的な思考力を高めるという目標に到達させたい。 また 『中学校学習指導要領』の「2、 内容」に示されたもののうち、論理的な文章の読解に 関しては「C 読むこと」の第2項目に、次のように示されている。 第1学年 ウ 文章の中心の部分と付加的な部分、事実と意見などを読み分けて、文章の構成や展開を正 確にとらえ、内容の理解に役立てること。 第2学年及び第3学年 イ 書き手の論理の展開の仕方を的確にとらえ、内容の理解や自分の表現に役立てること。 これは、文章の構成や展開についての指導事項である。論説や評論など、説明的な文章におけ る文章の構成や論旨の展開を正確にとらえて、内容の理解や自分の表現に役立てるものである。 第1学年では 〔言語事項〕の指導事項エ「話や文章の中の段落の役割や文と文との接続関係、 などを考えること 」と関連させて読みの基本的な技能を身に付けさせ、より大きな意味のまと。 まりごとに段落をとらえさせる学習をさせる。これを踏まえて第2学年及び第3学年では、生徒 自身の表現に役立てることまでを視野に入れた指導事項となっている。 本単元の学習指導に当たっては、個別のワークシートを用いた同一単元異目標授業を行う。同 一単元異目標授業の導入段階では生徒が生徒用チェック表を用いて教師と共に学習目標を設定す る。生徒の学習目標は一人一人の実態によって異なるため、学習活動が個人的な作業であること が学習の導入段階で確認される。次に展開段階では、生徒一人一人の実態に応じた読解用の設問 をワークシートで示し、設問は生徒の目標に応じた読み取り課題を設定しコース分けする。最後 にまとめ段階では単元の確認テストを行う。生徒にはあらかじめテストを行うことを予告してお き、テストの実施も単元学習の計画に含めて示しておく。学習を順調に進めることでテストに対 する見通しを持つことができ、抵抗感を軽減させることができる。 3 単元(題材)の目標(●は下学年段階を想定した指導目標) (1) 論理の展開を正確にとらえる (C「読むこと」第2,3学年。 イ) ● 事実と意見を読み分けて、文章の構成を正確にとらえる (C「読むこと」第1学年。 ウ) ● 文章の内容を的確に押さえながら要旨をとらえる (C「読むこと」小5,6年。 イ) (2) それぞれの章や段落の核となる言葉の意味を、文脈に沿って正確にとらえる (C「読むこと」。 第2,3学年 ア) ● 文脈の中における語句の意味を正確にとらえる (C「読むこと」第1学年。 ア) (3) 学びの意義について考える (C「読むこと」第1学年。 オ) ● 書かれている内容について事象と感想、意見の関係を押さえ、自分の考えを明確にする (C。 「読むこと」小5,6年 エ)

(3)

生徒 個 別 の 単 元 指 導 目 標 A・D ○文章の展開に即して内容をとらえ、目的や必要に応じて要約することができる。 ○目的や意図などに応じて、文章の内容を的確に押さえながら要旨をとらえることがで B・C きる。 ○目的に応じて、中心となる語や文をとらえて段落相互の関係を考え、文章を正しく読 E むことができる。 4 指導計画(全10時間) 段階 配時 学習活動・内容 学習指導上 の留意点 評価の観点 一斉学習 個別的学習 第一次 2時間 ○生徒用チェック表の記入 ○チェック表記入の際は、読 評価の対象としない。 実態 ○観点別標準検査 、漢字スクリーニン み合わせを行う。 把握 グテスト の実施 第二次 2時間 <オリエンテーション> 導入 ○学習の進め方を説明する。 ○学習目標を生徒と共に設定 する。 <読みの指導> ・教師の範読に合わせて ○全文の通読 ○漢字、語句の ○範読を行う。難読語をゆっ 教科書を読んでいた ○本文の音読 確認、意味調べ くり読んだりキーセンテン か。 ○初読の感想文 ○学習目標の設 スを際立たせたりして読み (関心・意欲・態度) ○漢字の学習方法 定 計画作成 作、 ( 読解へのきっかけ作りを行 ・声を出して読んでいた 業中に個別に抽 う。 か (読むこと)。 出して相談) ○読み方で理解の度合いが変 わることを伝える。 ・ノートに丁寧にまとめ <漢字・語句の指導> たか (書くこと)。 ○ 漢 字 の 学 習 方 法 を 伝 え る 読み方 意味 構造 熟語 ・辞書を引いていたか。 ( 、 、 、 、 例文作 り 。) (言語事項) ○生徒が分からなかった漢字 の読み、語句の意味を辞書 を使って調べさせる。 展開 4時間 <鉛筆読 みの指導> ○疑問点や理解できることな ・キーワード、文の構造 どの部分にルールに従って 等に注意して、的確に 傍線を引かせることで、後 傍線を引いていたか。 の読解に役立つことを伝え (読むこと) る。 <ワークシート学習の指導> ・ワークシートを使った ○読解準備のため ○全部で5段落に分かれる本 作業を計画的に行って の鉛筆読み 文を段落ごとにワークシー いたか (書くこと)。 ○共通問題の答え ○段落ごとの 文章 ト化し、解答させる。 ・指名されて発表できた 合わせ 読解ワークシー ○ワークシートに設けた共通 か (話すこと)。 ト 問題の解答を発表させ、友 ・他者の意見を参考にし ○教師への質問 達の着眼点 の良さを知るこ て自分の考えを修正し 。( ) とで自分の読解を深める指 ていたか 聞くこと 針にする。 ・分からないことを質問 。( ) ○分からないことがあるとき できたか 聞くこと は教師に質問できるように する。 まとめ 2時間 <単元復習テスト> ・意欲的に取り組んでい ○学習コース に応じた確認テ たか ( 関 心・ 意欲 ・。 ストを実施する。 態度) <学習内容の感想文> ○作文を書きやすいように、 ・テーマに沿って作文を 。( 、 ○単元確認 テスト ○学びの意義をま パターン化して書き方を伝 書いたか 書くこと とめる作文 える。 関心・意欲・態度) 学習の進め方を理解する ①学習目標を教師と立てる ②学習の計画表を自分で作る ③計画表に従って学習する 計画通りに学習を進める ①読解問題を教師からもらう ②教科書をよく読んで答える ③答え合わせを受ける 学習の成果を振り返る ①単元復習テストを受ける ②学習内容の感想を書く ③他者の学習を賞賛する 個別のワークシート学習

(4)

5 本時指導の考え方 、 、 。 本時は 本単元第二次の3時間目の授業であり ワークシートを用いた読解授業の初回に当たる 前時までに単元学習の導入を終え、欠席した生徒C以外は学習目標の設定、学習計画の立案、個別 のワークシートの配付を終えている。初期の段階の読みで生じた疑問や発見など、読み取った情報 を教科書に書き込む「えんぴつ読み」や漢字調べ、語句の意味調べは個別の学習とし、学習方法の 指導を終えた状態である。本時からの4時間は単元学習の展開に当たり、本文の各章段を詳しく読 み取る段階である。学習指導は個別の目標に応じたワークシートを用いて行い、生徒は個別の学習 計画に従って学習を進める。 授業の冒頭では、個別の学習計画を確認して本時の学習内容を確認すること、ワークシートに記 入する際、分からないことがあればいつでも挙手して質問してもよいこと、学習が早く済んだとき には自分が取り組みたい学習をしてもよいことを伝える。また、設定した目標が低くワークシート が物足りないと感じた生徒にはコースの上方修正をしてよいことも伝えておく。 授業中は、学習の進度がそれぞれ異なるため、教師は机間指導を常に行い、ワークシートに記入 する生徒の様子をよく観察し、解答が済んだ問題に目を通して答え合わせを順次行う。また、記入 できない生徒がいる場合には、生徒が挙手するのを待つようにする。 特に本時の学習内容で生徒が取り組むことは、筆者の本文執筆の動機を理解することである。好 奇心に満ちた人間の「知る」という働きはなかなか解明されない。人はなぜ「知る」ことをやめな いのかという 「知る」ことへの 探究心が筆者を突き動かしたことを 、段落のキーセンテンス、キ、 ーワードを発見する、個別のワークシート学習を通してつかませたい。 授業の最後10分間をまとめの時間とする。前半は、全てのワークシートに共通する「段落のキー ワード、キーセンテンス、要旨」を板書してまとめる。その際、答え合わせが終わっている生徒を 指名して、段落の主要な要素を発表させる。また、なぜその回答になったのかを説明させるように して、理解の過程を学級全体で共有させるようにする。生徒一人一人の学習内容はそれぞれ異なる ため、その時間で取り組んだワークシートと異なる場合もあるが、全体的な進度を大まかにそろえ ることで、学習の進み具合を確認させる意味がある。後半は学習の反省を行い、本時の学習方法や 学習態度で改善したいところを探させることで学習の質を高めさせる。 学習の進み具合によっては、計画通りに終わらないことも考えられる。遅れたところは自宅学習 や休み時間を使って取り戻すように伝える。 6 本時のねらい ○計画に従って学習する。 ○えんぴつ読みでつかんだ本文の読みを、ワークシート学習で深める。 ○学習の反省を行う。 生徒 本時指導における個別のねらい ○自分の計画に従って学習を進めることができる (関心・意欲・態度)。 。( ) A・D ○独力でワークシートに記入して筆者の執筆動機を理解することができる 読む能力 ○学習方法や態度を振り返って自己評価を行うことができる (関心・意欲・態度)。 ○学習計画案を元に自分の学習計画を決めることができる (関心・意欲・態度)。 B・E ○ワークシート学習で段落のキーセンテンスを発見することができる (読む能力)。 ○学習方法や態度を振り返って反省事項を書くことができる (関心・意欲・態度)。 ○自分の計画に従って学習を進めることができる (関心・意欲・態度)。 C ○ワークシートを使った学習を行うことができる (読む能力)。 ○学習方法や態度を振り返って反省事項を書くことができる (関心・意欲・態度)。 7 準備物 ・教科書 ・ワークシート類 ・自己評価用紙

(5)

8 学習展開 配時 学習活動・内容 ・指導上 の留意点 評価の観点 ◎支援方法 【方法】 生徒 生徒 生徒 生徒 生徒 A B C D E 2分 ・ あいさつ ・あいさつをして授業の開始を意識させ ・きちんとあいさつをすること る。 ができたか。 【観察】 (意) 1 本時のめあてと 学習 ◎授業のめあてを板書で知らせる。 ・板書を見ていたか。 内容を知る。 計画通り学習をしよう! 【観察】 (関・意・態) ・ワークシート学習 ・質問大歓迎 ・自分のペースで 25分 2 計画に従って学習を ・学習計画を参照させて、本時の計画を ・学習計画を見ていたか。 進める。 確認させる 。 【観察】 (関・意・態) (1) ワークシートを選ん ◎質問がある場合はいつでも挙手してよ ・教科書、ワークシートを用い で本時の学習を進める。 いことを伝える。 て学習を進めていたか。 【観察・作品】 (読) (2) 質問がある場合は挙 ◎机間指導を常時行 い、答え合わせを行 ・質問していたか。 手して教師を呼ぶ。 う。学習につまずきが見られる生徒に 【観察】 (関・意・態) は、どこを読む、何を書くという具体 的な助言をする。 8分 3 第1章のまとめを行 ・ 学級全体 で第1章の 理解を深 めるため う。 ワークシートの構成に合わせた板書を (1) 形式段落のキーワー 行う。 ド、キーセンテンスを ◎答え合わせが終わっている生徒の意見 ・意見を出していたか。 抽出する。 を指名して答えさせる。 【観察】 (関・意・態) (2) 段落同士のつながり ・三つの形式段落のキーワード、キーセ ・ワークシートを参照していた を意識して、第1章の ンテンスの中で、重要な要素を発見さ か 要旨をまとめる。 せる。 【観察】 (読) ◎要素の取捨選択を、生徒に行わせる。 4分 4 本時のまとめとして ・本時の目標、学習態度、学習意欲、教 ・真面目な態度で活動を振り返 自己評価カードに記入 材の使いやすさ等の各観点に沿って、 ったか。 する。 カードに記入させる。 【観察・質問紙 】 (態) 1分 5 次回の予告をする。 ・次回の活動内容を知らせ、見通しを持 たせる。 (関・意・態)…関心・意欲・態度 (知・理・技)…知識・理解・技能 (話・聞)…話すこと・聞くこと (書)…書くこと (読)…読むこと、 、 、 、 【評価】◎……特に優れた姿が見られた ○……評価規準を満たしていた △……評価規準を満たしていなかった

参照

関連したドキュメント

適応指導教室を併設し、様々な要因で学校に登校でき

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

拠点校、連携校生徒のWWLCリーディングプロジェクト “AI活用 for SDGs” の拠 点校、連携校の高校生を中心に、“AI活用 for

*⚓ TOEFL Ⓡ テストまたは IELTS を必ず受験し、TOEFL iBT Ⓡ テスト68点以上または IELTS 5.5以上必要。. *⚔ TOEFL iBT Ⓡ テスト79点以上または

教職員用 平均点 保護者用 平均点 生徒用 平均点.

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き