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Academic year: 2021

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理科(生物基礎)学習指導案

1 単元名 第1編 生物の体内環境の維持 第1章 生物の体内環境とその維持 2 単元設定の理由 ○単元観 すべての生物は細胞からなり、多細胞体を構成する個々の細胞が生存できる条件は狭い範囲に限定されている。そこ で、気温や水分量、浸透圧などの変化が大きい外部環境に対して、生物体内に体液からなる内部環境をもち、これを変 化させないように調節するしくみを、われわれ多細胞生物はもっており、内部環境を一定に保つその性質を恒常性(ホ メオスタシス)とよぶ。 本単元では、①恒常性が体液成分を調節する働きによって一定に保たれていること、②恒常性は自律神経系と内分泌 系(ホルモン系)の働きによって調節されていること、③恒常性を損なわせる外来の要素を認識,排除するしくみが存 在すること、の3つの点を主に取り扱い、恒常性維持のための巧妙なしくみを理解させるとともに、それらのしくみを 解明してきた生物学に対する興味・関心を高め、あわせて生命に対する畏敬の念を育てることをねらいとする。 なお、本単元の指導内容に関しては、中学校の理科・第2分野で、循環系とその働き、血液の成分とその働き及び腎 臓と肝臓の働きについては学習している。 ○生徒観 本学級の生徒は◯◯コースの1年生であり、理科への興味・関心・意欲は非常に高く、授業態度は良好である。しか し、図表,グラフの読み取りが十分できなかったり考察の結果を表現する際、語彙力の不足から、的確に表現できなか ったりと、生徒間の差もみられる。また、生徒には文系志望の生徒も含まれており、理科に対して苦手意識をもってい る者もいて、授業中の発言が一部の生徒に偏る傾向もある。 ○指導観 本単元の指導に当たっては、内部環境を一定に保つためのさまざまなしくみを、具体的に理解し、説明できるように なることを目標としている。そのためには、図やグラフ・表を正しく読み取り、経時的変化やしくみの概要を理解でき る力が不可欠である。そこで、学習プリントの工夫などを通して、読み取りのために必要な着眼点や考察を進めさせる ための考え方を身に付けさせ、思考力・判断力・表現力を高めたい。また、班活動やペアワークを積極的に取り入れ、 生徒間の意見交換を通して、語彙力,表現力を高めるとともに、生徒間の意欲の差や理解度の差を解決していきたい。 なお、班活動やペアワークに際しては、誤ったイメージが定着しないよう、机間指導をしながら適宜助言を行う。 3 単元指導目標(到達目標) ○ 生物の体内環境の維持について探究心をもって学習に取り組む態度を養う。 【関心・意欲・態度】 ○ 恒常性は体液成分を調節することによって一定に保たれていることを理解する。 【知識・理解】 ○ 体液濃度の調節は、自律神経系とホルモンを介して行われていることを理解する。 【知識・理解】 ○ グラフや表を読み取り、結果や考察を述べることができるようになる。 【思考・判断・表現】 ○ 実験において、周囲の安全を考慮し、適切な動作・器具の操作を行うことができる。【技能】 4 指導計画 第1節 体内環境としての体液(3時間) 体液とは何かを学習し、その組成や濃度を一定に保つために各器官が働いていることを理解する。

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第2節 腎臓と肝臓による調節(3時間) 腎臓における体液濃度の調節のしくみを学ぶ。また、肝臓は体内環境を一定に保つためさまざまな働きをも つことを学習する。 1、腎臓の構造と、尿生成の過程を学び、水の再吸収によって体液濃度が調節されていることを理解す る。(本時1/3) 2、尿生成の過程において、血しょうと尿の成分量を比較することで定量的な変化を捉えることができ るようになる。 3、肝臓は恒常性を保つうえで多様なはたらきをもつことを確認する。 第3節 自律神経系と内分泌系による調節(4時間) 自律神経系と内分泌系の働きによって、どのように恒常性が維持されているかを学習する。 第4節 免疫(3時間) 病原菌などの異物を認識,排除して体内環境を保つしくみを学習する。 5 本時 (1)本時の指導目標 ア 腎臓の構造を学び、水分の再吸収量によって体液塩分濃度が調節されていることを理解する。【知識・理解】 イ 腎臓の構造や血しょう成分の性質を理解したうえで、血しょう・尿の成分表のグラフを用いて、尿の生成過程を 記述することができるようになる。【思考・判断・表現】 (2)本時の手立て ア 事前に行った腎臓の解剖実験の様子をビデオで見せることで、腎臓の構造を視覚的に理解させる。 イ 学習プリントを用いて、尿の成分表と図を比較することで、尿の生成過程を文章で表現させる。 (3)本時の授業仮説 腎臓の構造を理解するにあたって、事前に行った腎臓の解剖実験の様子をビデオで見せることで、腎臓の構造を視覚 的に理解させることができるであろう。また、学習プリントを用いて、尿の成分表と図を比較することで、尿の生成過 程を文章で表現することができるようになるであろう。 (4)教材 〔教師〕 教科書 新編 生物基礎(数研出版)、問題集 研究ノート、学習プリント、 パソコン プロジェクター 〔生徒〕 教科書 新編 生物基礎(数研出版)、問題集 研究ノート、学習プリント (5)学習の展開 学習内容 生徒の学習活動 教師の支援 指導上の留意点 教材 時間 配当 学習 形態 評価 導 入 ○前時の復習 ○本時の目標を確認する。 ・血液凝固によって血液の損失を 防いでいることを確認する。 ・本時の目標を理解させる。 「腎臓の構造を学び、尿の 生成過程を記述することがで きるようになる。」 教科書 3分 一斉

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展 開 発問:腎臓はどこにあるか。 腎臓の位置を指で指す。 クラフト模型で確認する。 ○腎臓の構造を、実験ビデオをも とに理解する。 ○学習プリントで、各部の名称と 尿生成の経路を確認する。 ○発表を聞き、再度確認をする。 ○血しょうおよび尿の成分表を 比較する。 ①血しょう→原尿 発問:原尿中に含まれな い物質の共通点は何か。 ⇒分子が大きい。 ②原尿→尿 発問:ほとんどの成分で濃 度が高くなっているのは なぜか。 ⇒水分の全体量が減ってい るから ○学習プリントで、血しょう→尿 の成分変化を確認する。 ・腎臓は2つある。位置をクラフ ト模型等で確認させる。 ・腎臓の解剖実験のビデオを見 せ、髄質と皮質の構造、腎動脈 から糸球体へとつながる尿生 成の経路を確認させる。 ・尿生成の経路を、ワークシート を使って隣同士で説明し合う よう指示する。 ・発表をさせ、全体で確認する。 ・物質を分子の大きさによって 分ける「ろ過」によって、タ ンパク質と血球が取り除かれ ることを説明する。 ※それ以外の成分濃度にはあま り変化がないことにも着目さ せる。 ・再吸収量と体液濃度の関係性に 触れながら説明する。バソプレ シンについてはホルモンで詳 しく取り扱う。 ・尿生成の過程における成分を、 ワークシートを使って隣同士 で説明し合うよう指示する。 ・発表をさせ、全体で確認する。 教科書 学 習 プ リント PC プロジェ クター 20 分 20 分 5分 一斉 腎臓の構造を学び、 水分の再吸収量に よって体液塩分濃 度が調節されてい ることを理解する。 【知識・理解】 尿の生成過程を記 述することができ るようになる。 【思考・判断・表現】 ま と め ○本時のまとめ ○本日の課題 研究ノート課題 ・尿生成の過程について要点をま とめる。 ・当日中の復習を促し、家庭学習 の定着を図る。 教科書 問題集 2分 一斉

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(6)板書計画 ◎ 尿の形成過程 腎動脈 → ネフロン → 残すべきもの ⇒ 腎静脈へ ↓ 捨てるべきもの ⇒ 集合管 → 腎う → 輸尿管 → ぼうこう → 尿道→ 体外 糸球体 → ボーマンのう → 細尿管 ◎ 成分比較 血しょう→原尿 ・タンパク質は原尿中には含まれない。 ・それ以外の成分の濃度はほとんど変化していない。 違い → 分子の大きさ 物質を分子の大きさによって分ける ⇒ ろ過 原尿 → 尿 ・グルコースの濃度が0になっている。 ・尿素は濃くなっている。 ・ナトリウムイオンはほぼ変化しない。 必要な物質を選択して戻している ⇒ 再吸収 ◎ 考えてみよう 割合を高くする → 血液中の濃度が高くなる。 (水より多く戻るから) 割合を低くする → 血液中の濃度が低くなる。 (水より戻さないから) つまり、血液中の濃度を調節している。

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