1. はじめに
和歌山大学は「地域を支え,地域に支えられる大学」 であるとともに持続可能な社会の実現に貢献すること を目指し,教職員と学生の相互の信頼関係に基づいた 「自主・自律・共生の気風にあふれる大学」という大 学のあるべき未来像を描いている。そのため,大学全 体の教育レベルの向上と学生自身の自主性・ 造性を 育むべく,本学の学生が高度な理論と実践力を修得す る支援を強化するとともに教育方法の改善策や教育現 場で直面する諸問題の対処法など教員同士で相互の意 思疎通や情報 換を行う組織的な取り組みが行われて いる。特に,本学の第2期中期計画においては,学士 教育課程における自主的・ 造的活動を重視し,プロ ジェクトマネジメント力の育成を意図した教育を実施 することが第2期中期目標を達成するための教育内容 の取るべき措置として位置付けられている。 2010年度に発足した宇宙教育研究所は本学のこれ らの中期目標に って,地域と国際社会に対して責任 を負うとの認識の下,「与えられた」実験教材による予 定調和的な学習から脱却し,将来の教育・研究・産業 などのあらゆる 野に普遍的に浸透しているであろう 「宇宙」をキーワードに学生自ら企画から達成までマ ネジメントができる人材,どの 野でも幅広く通用で きる基礎力を備えた人材を育成することを目的として, チームによるプロジェクト型人材育成教育の授業開発 を行っている。具体的には文系・理系の別は問わず, モデルロケットやハイブリッドロケット,成層圏バル ーンなどを った実習や実践を重んじる教育を行って いる。加えて,今年度は正規授業として宇宙とプロジ ェクトマネジメントを組み合わせた進取の授業を開講 するなど,手探りではあるがプロジェクトマネジメン ト力の育成に特化した新たな教育プログラムの提供を 開始した。2. 宇宙教育研究所チャレンジセミナー
本研究所のこれまでの取り組みと本研究所が今展開 している様々な自主的・ 造的教育プログラムをさら に昇華させ,本学の中期目標の達成に積極的に寄与す るとともに,プロジェクト型人材育成教育を通じた他 部局との連携を一層強化すべく「宇宙教育研究所チャ レンジセミナー」を企画した。本セミナーは,これま で大学で学生プロジェクト活動を支援してきた教員に よりプロジェクトマネジメントに関して専門的な立場 から知見を提供してもらうとともに宇宙教育研究所の 取り組みを一層洗練し,大学全体のアクティビティの 旗振り役となるべき教員が学生と共に活き活きと活躍 する場を 出することを目指している。 本研究所は“宇宙”をキーワードにチームによるプロジェクト型人材育成のための授業開 発を行っている。今回,本研究所より規模が大きく,先行して学部を越えた学生プロジェ クトを成功させてきた東海大学チャレンジセンターの園田氏を話題提供者としてお迎え し,本学学生の自主性・主体性の育成に繋げることを目的として「宇宙教育研究所チャレ ンジセミナー」を開催したので報告する。 キーワード:セミナー,学生プロジェクト,学生教育報 告
和歌山大学宇宙教育研究所チャレンジセミナー
Challenge Seminar of Institute for Education on Space,
Wakayama University
横山 正樹
和歌山大学宇宙教育研究所